JP2007218350A - 転がり軸受装置 - Google Patents

転がり軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007218350A
JP2007218350A JP2006039310A JP2006039310A JP2007218350A JP 2007218350 A JP2007218350 A JP 2007218350A JP 2006039310 A JP2006039310 A JP 2006039310A JP 2006039310 A JP2006039310 A JP 2006039310A JP 2007218350 A JP2007218350 A JP 2007218350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration damping
damping member
vibration
peripheral surface
outer ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006039310A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Shibata
英夫 芝田
Tadashi Fukao
正 深尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2006039310A priority Critical patent/JP2007218350A/ja
Publication of JP2007218350A publication Critical patent/JP2007218350A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C35/00Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
    • F16C35/04Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
    • F16C35/06Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
    • F16C35/07Fixing them on the shaft or housing with interposition of an element
    • F16C35/077Fixing them on the shaft or housing with interposition of an element between housing and outer race ring
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C27/00Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement
    • F16C27/06Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement by means of parts of rubber or like materials
    • F16C27/066Ball or roller bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)

Abstract

【課題】フレッティング,クリープによるダメージを抑えつつ、振動抑制性能を向上できる転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】この転がり軸受装置は、玉軸受1と環状の振動減衰部材2とを有し、振動減衰部材2が外輪4の外周面4Aに対向する対向面21は中心軸Jと直交する平面による切断形状が長円である。振動減衰部材2の筒部2Aの対向面21は外輪4の外周面4Aとの間に締め代を有する締め代部21Aと外周面4Aとの間に隙間を有する隙間部21Bとを有する。締め代部21Aによって、外輪4に対する耐フレッティング性能および耐クリープ性能を確保する一方、隙間部21Bでは、振動によって外輪4との間の摩擦損失等が発生するので、制振性能が向上する。
【選択図】図2A

Description

この発明は、振動減衰部材を有する転がり軸受装置に関し、一例として、一般産業機械、自動車等で使用される高速回転するシャフトを支持する転がり軸受装置に関する。
従来、この種の振動減衰部材を有する転がり軸受装置としては、特開2004−108539号公報(特許文献1)に記載されているものがある。この転がり軸受装置は、制振材料で形成された制振カバーが内輪の内周面,外輪の外周面に締め代により一体に固着されている。この転がり軸受装置では、上記制振カバーにより、内,外輪の振動を抑制している。
ところで、この制振カバーは、内,外輪に対して所定の締め代(歪み)をもって嵌合させているが、締め代(歪み)を大きくするほど、制振効果は低減する傾向がある。一方、締め代を小さくすると、フレッティング,クリープによるダメージを招き易くなる。
特開2004−108539号公報
そこで、この発明の課題は、フレッティング,クリープによるダメージを抑えつつ、振動抑制性能を向上できる転がり軸受装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の転がり軸受装置は、外輪、内輪および転動体を有する転がり軸受と、
上記外輪の外周面または上記内輪の内周面に嵌合される環状の振動減衰部材とを備え、
上記振動減衰部材が上記外輪の外周面または上記内輪の内周面に対向する対向面は、軸方向と直交する平面による切断形状が非真円であり、
上記振動減衰部材の対向面は、
上記外輪の外周面または上記内輪の内周面との間に締め代を有する締め代部と、
上記外輪の外周面または上記内輪の内周面との間に隙間を有する隙間部とを有することを特徴としている。
この発明の転がり軸受装置によれば、上記振動減衰部材は、軸方向と直交する平面による切断形状が非真円である対向面の締め代部によって、外輪または内輪に対する耐フレッティング性能および耐クリープ性能を確保して、フレッティング,クリープによるダメージを抑制できる。一方、上記振動減衰部材の上記対向面の隙間部では、振動によって、外輪または内輪との間の摩擦損失等が発生するので、制振性能が向上する。
したがって、この発明の転がり軸受装置によれば、フレッティング,クリープによるダメージを抑えつつ、振動抑制性能を向上できる。
なお、ここで、非真円とは、楕円、多角形、長円などを含む真円以外の形状を言う。
また、一実施形態の転がり軸受装置では、上記振動減衰部材は、双晶型合金で作製されている。
この実施形態の転がり軸受装置によれば、双晶型合金製の振動減衰部材によって、振動減衰部材が強磁性型合金製である場合に比べて、制振性能のさらなる向上を図れる。
この発明の転がり軸受装置によれば、振動減衰部材の対向面の締め代部によって、外輪または内輪に対する耐フレッティング性能および耐クリープ性能を確保して、フレッティング,クリープによるダメージを抑制できる。一方、振動減衰部材の対向面の隙間部では、振動によって外輪または内輪との間の摩擦損失等が発生するので、制振性能が向上する。したがって、この発明の転がり軸受装置によれば、フレッティング,クリープによるダメージを抑えつつ、振動抑制性能を向上できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1に、この発明の実施形態としての転がり軸受装置を示す。図1は、中心軸Jを含む平面による上記転がり軸受装置の断面図である。
この転がり軸受装置は、転がり軸受の一例としての玉軸受1と、環状の振動減衰部材2とを有する。上記玉軸受1は、内輪3、外輪4および玉5を有する。内輪3は、回転軸6の外周面6Aに嵌合固定されている。また、上記内輪3の軸方向の一方の端面3Bは、回転軸6の段部6Bに当接している。上記玉5は、内輪3の軌道溝と外輪4の軌道溝との間に、保持器(図示しない)によって保持された状態で、周方向に一定の間隔を隔てられて複数配置されている。玉軸受1は、一例として、高炭素クロム軸受鋼(SUJ2)や浸炭鋼(SAE5120)で作製される。
一方、上記環状の振動減衰部材2は、双晶型合金(例えば、Cu−Mn合金やNi−Ti合金)で作製されていて、外輪4の外周面4Aに嵌合している筒部2Aと鍔部2Bを有する。この筒部2Aは、外周面22がハウジング7の内周面7Aに当接している。また、振動減衰部材2の鍔部2Bは、ハウジング7の段部7Bに対向して当接していると共に外輪4の軸方向の端面4Bに対向し当接している。
図2Aに、中心軸Jと直交する平面による、振動減衰部材2の筒部2Aと外輪4とが対向している箇所の断面を示す。図2Aに示すように、外輪4の外周面4Aに対向する振動減衰部材2の筒部2Aの対向面21は、中心軸Jと直交する平面による切断形状が非真円であり、長円または楕円になっている。この筒部2Aの対向面21は、外輪4の外周面4Aとの間に締め代を有する締め代部21Aと、外輪4の外周面4Aとの間に隙間を有する隙間部21Bとを有する。
この実施形態の転がり軸受装置によれば、振動減衰部材2の筒部2Aは、対向面21の締め代部21Aによって、外輪4に対する耐フレッティング性能および耐クリープ性能を確保して、フレッティング,クリープによるダメージを抑制できる。一方、振動減衰部材2の筒部2Aの対向面21の隙間部21Bでは、振動によって、外輪4との間の摩擦損失等が発生するので、制振性能が向上する。したがって、この実施形態の転がり軸受装置によれば、フレッティング,クリープによるダメージを抑えつつ、振動抑制性能を向上できる。また、この実施形態の転がり軸受装置によれば、振動減衰部材2が双晶型合金製であるので、強磁性型合金製である場合に比べて、制振性能のさらなる向上を図れる。
なお、振動減衰部材2の鍔部2Bはなくてもよいが、振動減衰部材2が鍔部2Bを有する方が振動減衰性能を向上できる。また、上記実施形態では、振動減衰部材2の筒部2Aの対向面21は、中心軸Jと直交する平面による切断形状を長円または楕円としたが、多角形状としてもよい。また、上記実施形態では、外輪4の外周面4Aに嵌合する振動減衰部材2を備えたが、内輪3の内周面3Aに嵌合する振動減衰部材を備えてもよい。この場合、内輪3の内周面3Aに嵌合される上記振動減衰部材の筒部の対向面を、中心軸Jと直交する平面による切断形状を非真円(長円,楕円,多角形状等)にして、この対向面が内輪3の内周面3Aとの間に締め代を有する締め代部と内周面3Aとの間に隙間を有する隙間部とを有する。なお、外輪4の外周面4Aに嵌合する振動減衰部材2と内輪3の内周面3Aに嵌合する上記振動減衰部材の両方を備えてもよい。また、上記実施形態では、振動減衰部材2を双晶型合金製としたが、強磁性型合金製としてもよい。また、上記実施形態の軸受装置では、玉軸受1に筒状の振動減衰部材2を嵌合固定したが、円筒ころ軸受や円錐ころ軸受等の玉軸受以外の転がり軸受の軌道輪に振動減衰部材を嵌合固定しても良いことは勿論である。
(実施例)
次に、図3に示す一覧表を参照して、上記実施形態の具体的一例としてのサンプル3、および、サンプル3の比較例としてのサンプル1、2を説明する。なお、図3の一覧表において、平均しめしろ(mm)は中心から半径方向に測った半径値で表している。また、真円度(μm)は、最小領域円の中心に対し真円度曲線の最大半径と最小半径との差として求めた(JISB7451付属書1、図2参照)。
また、サンプル1〜3において、外輪4の肩部内径を61.5(mm)とし、外輪4の外径を72(mm)とした。また、外輪4の材質をSUJ軸受鋼とし、振動減衰部材の材質をCu−Mn合金とした。また、サンプル1〜3において、振動減衰部材の肉厚を3.5(mm)とした。
サンプル1の振動減衰部材は、従来品に相当し、図2Bに示す振動減衰部材50のように、外輪4の外周面4Aの全周に亘って密着している対向面51を有する。このサンプル1では、振動減衰部材50は外輪4に対する平均しめしろ(mm)が、0.032(mm)であり、真円度(μm)が8.8(μm)である。このサンプル1では、制振性能を表す損失係数ηが、199×10−4であった。この損失係数ηが大きいほど制振性能が高くなるが、この損失係数ηの測定方法については後述する。
また、サンプル2の振動減衰部材は、サンプル3と同様、外輪の外周面に対向する対向面は、軸方向と直交する平面による切断形状が長円である。このサンプル2は、真円度が15.2(μm)であり、サンプル1の振動減衰部材に比べて真円からのずれが大きいが、平均しめしろ0.025(mm)よりも真円度15.2(μm)が小さい。このため、サンプル2は、サンプル1と同様に、振動減衰部材と外輪との間に隙間は殆んど生じない。このサンプル2は、サンプル1に比べて、損失係数ηが大きく、242×10−4であった。
また、上記実施形態に相当するサンプル3の振動減衰部材は、真円度が26.6(μm)であり、サンプル2の振動減衰部材に比べて真円からのずれが大きい。このサンプル3では、平均しめしろ0.025(mm)よりも真円度26.6(μm)が大きい。このため、このサンプル3の振動減衰部材は、図2Aに示すように、外輪4との間に隙間を生じる。このサンプル3の振動減衰部材では、上記隙間によって、振動による摩擦損失が発生するので、損失係数ηが350×10−4となり、サンプル2での損失係数242×10−4に比べて、損失係数ηが大巾に増加した。
(損失係数の説明)
図4(A)は、損失係数を測定する損失係数測定装置の概略を示す模式正面図であり、図4(B)は、その模式側面図である。以下に、図4(A),(B)および後述の図5,図6を用いて損失係数測定装置および損失係数の決定の仕方について説明する。尚、以下に詳述するように、図4(A),(B)に示す装置は、軌道輪部材33の外周面上(外輪の外周面上)に被損失係数測定部材である振動減衰部材32を外嵌固定する形式をとっている。内輪の内周面上に振動減衰部材を内嵌固定する場合においては、その内嵌固定する振動減衰部材と同じ材料でかつその嵌合い面の周方向の圧縮歪みの絶対値と同じ値の嵌合い面の引張歪みを有する軌道輪部材外嵌型の振動減衰部材の損失係数を、その内嵌固定する振動減衰部材の損失係数としている。
図4(A),(B)に示すように、この損失係数測定装置は、架台31と、被損失係数測定部材である振動減衰部材32を取り付けるための略円筒形状の軌道輪部材33と、振動減衰部材32を架台31に対して支持する一対の支持部材34,35と、振動付与装置37と、マイクロフォン39と、フィルタ41と、エンベロープユニット42と、FFTアナライザ43とを有する。上記軌道輪部材33は、SUJ2軸受鋼製の転がり軸受の外輪からなっており、被損失係数測定部材である振動減衰部材32が取り付けられるようになっている。上記軌道輪部材33は、振動減衰部材32および2つの支持部材34,35を介して架台31に支持されている。
上記一対の支持部材34,35は、同一の板部材である。上記一対の支持部材34,35は、軌道輪部材33の径方向の断面において、軌道輪部材33に外嵌された円筒形状の振動減衰部材32の外周の1/4に対応する円弧の両端から、互いに平行になるように、架台31まで延びている。一対の支持部材34,35は、支持部材34に平行で、かつ、軌道輪部材33の中心を通過する平面に対して、面対称になっている。このような方法で振動減衰部材32に支持部材34,35を固定することにより、図5に示すように、振動減衰部材32の円周を4等分する点を摂動の節とすると共に、波線T1,T2で示す振幅を有する振動を実現することができる。ここで、一対の支持部材34,35が固定されている接触部S1,S2の間のみに着目すると、この間では、振動減衰部材32は、一次の振動モードで振動している。
上記振動付与部材37は、ハンマ38と、ハンマ38を図4(A)に矢印aで示す方向に上下させる図示しないアクチュエータと、図示しない加速度ピックアップとを有している。上記ハンマ38の動作は、上記アクチュエータによって制御されている。上記加速度ピックアップは、ハンマ38が軌道輪部材33を打撃する瞬間の加速度を検出している。上記アクチュエータは、上記加速度ピックアップからの信号を受けて、ハンマ38が軌道輪部材33の内周側を同じ力で打撃するように、ハンマ38の動作を制御している。上記ハンマ38は、軌道輪部材33の内周側における軌道輪部材33の中心を通過する上記平面と接触している部分bに打撃を加えるようになっている。
上記マイクロフォン39は、ハンマ38によって軌道輪部材33に加えられた振動を音として検出して、音波信号を電圧信号に変換している。上記フィルタ41は、マイクロフォン39に接続されている。上記フィルタ41は、マイクロフォン39でひろわれた音のうちの所定の周波数域の音以外の音を切り捨てるようになっており、ノイズ音を除去するようになっている。上記エンベロープユニット42は、検出された振動の波形のピークのみを以下に説明する包絡線として抽出するようになっている。上記FFTアナライザ43は、エンベロープユニット42からの信号を受けて、この信号を周波数解析するようになっている。
図6は、取得された振動減衰部材32の振動波形の一例を示す図であり、振動減衰部材32の共振周波数における振動波形を取得したものである。図中、縦軸は振動減衰部材32からの振動音を電圧変化とした時の出力値(デシベル換算値)を示しており、この出力値の上限側のピーク値と下限側のピーク値との幅が大きいほど振動減衰部材32の振動の振幅が大きいことを示している。また、横軸は、経過時間を示している。測定結果の波形Kに示されるように、振動波形の振幅は、時間の経過と共に小さくなり減衰している。図6において、Jは波形Kの包絡線を示している。上記エンベロープユニット42は、この包絡線Jを求めるべく振幅のピーク部分のみを抽出するようになっている。また、FFTアナライザ43は、エンベロープユニット42からの信号を解析して、振動減衰部材32の振動の減衰特性を示す減衰度D(共振周波数における減衰振動において、1秒当たりの減衰量をデシベル(dB)表示したもの)を算出するようになっており、更に、この減衰度Dと共振周波数fとから次の(1)式で表される損失係数ηを算出するようになっている。
η=D/(27.2785×f) …(1)
図7は、振動減衰部材32(被損失係数測定部材)を軌道輪部材33に固定して、共振周波数を測定した結果の一例を示す図である。図7において、縦軸は、マイクロフォン39によって得られた振動減衰部材32からの振動音を電圧変化に変換した時の出力値を示しており、横軸は、振動音の周波数を示している。図7に示されているように、測定結果の波形にピークが一箇所現れている。このピークが現れている周波数が共振周波数であり、振動減衰部材32の共振周波数である。
図8は、上記共振周波数に基づく振動波形の経時的な変化の一例を示す図であり、その振幅の内、上半分側のピークの部分のみを抽出した結果を示す図である。図中、縦軸は、上記共振周波数における上記振動音を電圧変化に変換した時の出力値であり、出力値0の位置が振動波形の振幅の中心である。詳しくは、図8において、縦軸の内、紙面左側は、共振周波数における振動音を電圧変化とした時の出力値を示している。また、縦軸の内、紙面右側は、出力値をデシベル(dB)換算した場合の出力値を示している。また、横軸は、経過時間を示している。出力値が大きいほど振動減衰部材の振動の振幅が大きくなる。
図8において、波形Hは、図6に示すような振動波形の最大振幅であるピーク部分のみを、エンベロープユニット42によって抽出したものであり、そのピーク部における出力値と経過時間との関係を示したものである。また、図中、Iは、ピーク部分の出力値をデシベル換算した値と経過時間との関係を示したものである。この波形Iを直線近似した近似直線J(振動波形の包絡線)の傾きは、1秒当たりの減衰の度合いをデシベル(dB)として表すものであり、この傾きの絶対値を採ることで、振動減衰部材の減衰度Dを求めることができる。そして、得られた減衰度Dの値を、上記(1)式に代入することによって、損失係数ηを求めることができるのである。
図9は、図8で使用された振動減衰部材と異なる振動減衰部材の共振周波数を測定したときの他の例を示す図であり、図10は、その異なる振動減衰部材を用いた場合の最大振幅の経時的変化の他の例を示す図である。
図7および図8に示すように、一つ目の振動減衰部材の試料は、共振周波数が4606[Hz]、減衰度が1199.2[dB/秒]、損失係数ηが95.41×10−4になっている一方、図9および図10に示すように、二つ目の振動減衰部材の試料は、共振周波数が3900[Hz]、減衰度が1491[dB/秒]、損失係数ηが140.10×10−4になっている。上記損失係数測定装置を用いてこのように損失係数を測定するようになっている。
この発明の転がり軸受装置の実施形態を示す断面図である。 上記実施形態の振動減衰部材2と外輪4との嵌合状態を示す断面図である。 従来例に相当する振動減衰部材と外輪との嵌合状態を示す断面図である。 上記従来例に相当するサンプル1と比較例のサンプル2と上記実施形態に相当するサンプル3とを比較する一覧表を示す図である。 図4(A)は損失係数を測定する損失係数測定装置の概略を示す模式正面図であり、図4(B)は上記損失係数測定装置の模式側面図である。 振動減衰部材の円周を4等分する点を摂動の節とすると共に、波線で示す振幅を有する振動を表す図である。 取得された振動減衰部材の振動波形の一例を示す図である。 振動減衰部材を軌道輪に固定して、共振周波数を測定した結果の一例を示す図である。 上記共振周波数に基づく振動波形の経時的な変化の一例を示す図である。 図7で使用された振動減衰部材と異なる振動減衰部材の共振周波数を測定したときの他の例を示す図である。 図9で使用された振動減衰部材を用いた場合の最大振幅の経時的変化の他の例を示す図である。
符号の説明
1 玉軸受
2 振動減衰部材
2A 筒部
3 内輪
3A 内周面
4 外輪
4A 外周面
5 玉
6 回転軸
6A 外周面
7 ハウジング
7A 内周面
21 対向面
21A 締め代部
21B 隙間部
22 外周面

Claims (2)

  1. 外輪、内輪および転動体を有する転がり軸受と、
    上記外輪の外周面または上記内輪の内周面に嵌合される環状の振動減衰部材とを備え、
    上記振動減衰部材が上記外輪の外周面または上記内輪の内周面に対向する対向面は、軸方向と直交する平面による切断形状が非真円であり、
    上記振動減衰部材の対向面は、
    上記外輪の外周面または上記内輪の内周面との間に締め代を有する締め代部と、
    上記外輪の外周面または上記内輪の内周面との間に隙間を有する隙間部とを有することを特徴とする転がり軸受装置。
  2. 請求項1に記載の転がり軸受装置において、
    上記振動減衰部材は、双晶型合金で作製されていることを特徴とする転がり軸受装置。
JP2006039310A 2006-02-16 2006-02-16 転がり軸受装置 Pending JP2007218350A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006039310A JP2007218350A (ja) 2006-02-16 2006-02-16 転がり軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006039310A JP2007218350A (ja) 2006-02-16 2006-02-16 転がり軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007218350A true JP2007218350A (ja) 2007-08-30

Family

ID=38495873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006039310A Pending JP2007218350A (ja) 2006-02-16 2006-02-16 転がり軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007218350A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102112760A (zh) * 2008-09-24 2011-06-29 三菱重工业株式会社 风力发电机的增速机及旋转轴的支承机构
CN108327458A (zh) * 2018-03-13 2018-07-27 姚甡 电磁启闭的车上轮毂转换雕刻艺术品装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04228915A (ja) * 1990-04-16 1992-08-18 Eaton Corp ベアリングの振動遮断装置
JP2004251417A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Toyota Motor Corp 軸受装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04228915A (ja) * 1990-04-16 1992-08-18 Eaton Corp ベアリングの振動遮断装置
JP2004251417A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Toyota Motor Corp 軸受装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102112760A (zh) * 2008-09-24 2011-06-29 三菱重工业株式会社 风力发电机的增速机及旋转轴的支承机构
EP2343461A1 (en) * 2008-09-24 2011-07-13 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Speed-up device for wind-driven generator and support mechanism for rotating shaft
EP2343461A4 (en) * 2008-09-24 2012-12-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ACCELERATION DEVICE FOR A WIND-DRIVEN GENERATOR AND SUPPORT MECHANISM FOR A ROTATING SHAFT
CN108327458A (zh) * 2018-03-13 2018-07-27 姚甡 电磁启闭的车上轮毂转换雕刻艺术品装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11415024B2 (en) Bearing housing of an exhaust-gas turbocharger
JP2009270612A (ja) ターボチャージャーの軸受構造
JP6359251B2 (ja) アイドラプーリの支持装置
JP2014005897A (ja) 転がり軸受及びその製造方法
JP2007218350A (ja) 転がり軸受装置
JP4715354B2 (ja) 軸受装置
JP2007093544A (ja) 転がり軸受のアキシアル方向の振動測定方法及び振動測定装置
JP2002205562A (ja) プロペラ軸
JP5153435B2 (ja) 板ばね
JP3309707B2 (ja) 軸受構造体
US20080129134A1 (en) High speed aerospace generator resilient mount
JPH0262442A (ja) ダイナミックダンパ
US20010013740A1 (en) Ultrasonic motor and method for manufacturing the same
CN111247355B (zh) 具有施加至间隔件的压力的摆式阻尼装置
JP4687494B2 (ja) 転がり軸受装置
JP2013181615A (ja) ギヤの騒音低減構造
JPH07167216A (ja) 回転体の振動緩和装置
JP2002295558A (ja) スプリングシートラバー
JP2010216652A (ja) 制振装置
JP2009191964A (ja) 締結構造
JP2008025766A (ja) 円錐ころ軸受装置
JP7410389B2 (ja) 防音車輪及び車輪ユニット
JP3511782B2 (ja) 転がり軸受
JPH0649841U (ja) ダンパ
JP2002266854A (ja) モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090127

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20091225

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110301