JP2007218339A - インナーワイパ及び流体圧シリンダ - Google Patents

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Abstract

【課題】軸用としての条件を考慮して工夫され、ワイパ機能が改良されたインナーワイパを提供する。
【解決手段】流体圧シリンダ5のピストンロッド5dとシリンダヘッド5bとの間に用いられ、塵埃Dの埋没機能を有するインナーワイパ1であって、ピストンロッド5dの外周に対して塵埃通過を排除する程度の締め代のリップ部1aが設けられた。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体圧シリンダのピストンロッドとシリンダヘッドとの間に用いられ、流体室に充填された作動流体に含まれる塵埃が前記シリンダヘッドの反流体室側に設けられた軸受体、この軸受体に対面する部分のピストンロッドなどに悪影響を与えないようにするためのインナーワイパおよびこのインナーワイパを備えた流体圧シリンダに関する。
油圧シリンダを含む流体圧シリンダにおいては、例えば、特許文献1に記載されているように、ピストン外周に嵌め込まれた内側スライドリングやメインシールとシリンダ内周との間に作動流体に含まれる金属粉などの塵埃が入りこんで、これらのリングとシールやシリンダ内周などに齧り付きなどの損傷を与えないように、この塵埃をその表面に埋没させる外側スライドリングが用いられているものがある。
特許文献2では、この外側スライドリングを改良して、内側スライドリングと一体化した第2のウエアリングと第1のウエアリングが提案されている。
更に、特許文献3でも、外側スライドリングに相当する第2のスライドリングが記載されている。
これらの外側スライドリング、第2のウエアリング、第2のスライドリングは、作動流体中の塵埃を埋没、堆積させて、その塵埃の影響を少なくするアウターワイパとして機能するものではあったが、ピストンロッドとシリンダヘッドとの間に用いられるものではなかった。
一方、特許文献1、特許文献3では、これらの外側スライドリング、第2のスライドリングをピストンロッドとシリンダヘッドとの間にも用いる点が記載されているが、単に、穴用のものを軸用として転用したものであり、軸に用いるという条件を考慮して、工夫されたものではなかった。
また、これらの軸用とされたスライドリングは、インナーワイパと称することができるが、上記軸用としての工夫に加えて、更に、そのワイパ機能の改良が望まれていた。
実開昭61−58706号公報(第1図の符号2、3、4。第3図の符号2、3、4。) 実開平1−140004号公報(第1図の符号4、6′、7′) 実開平7−18004号公報(第1図の符号7。第2図の符号7)
本発明は、上記問題を改善しようとするもので、軸用としての条件を考慮して工夫され、ワイパ機能が改良されたインナーワイパ及びこのインナーワイパを用いた流体圧シリンダを提供することを目的としている。
本発明のインナーワイパは、流体圧シリンダのピストンロッドとシリンダヘッドとの間に用いられ、塵埃の埋没機能を有するインナーワイパであって、前記ピストンロッドの外周に対して塵埃通過を排除する程度の締め代のリップ部が設けられたことを特徴とする。
本発明の流体圧シリンダは、上記インナーワイパを、ピストンロッドとシリンダヘッドとの間であって、前記ピストンロッドを支承する軸受体のより流体室側に、前記インナーワイパのリップ部が前記流体室側となるように設置したことを特徴とする。
本発明のインナーワイパによれば、ピストンロッドの外周に対して塵埃通過を排除する程度の締め代のリップ部が設けられたので、軸用としての条件が十分に考慮工夫されると共に、このリップ部により本来の塵埃埋没機能の負担が軽減され、そのワイパ機能が改良され、塵埃埋没機能がより長期間持続される。
本発明の流体圧シリンダによれば、上記効果を有するインナーワイパを備えたので、そのインナーワイパの効果をシリンダとして発揮する。
以下に、本発明の実施の形態(実施例)について、図面を用いて説明する。
図1(a1)は本発明のインナーワイパの一例を示す側面図、(a2)は(a1)の半縦断面図、(a3)は(a1)の正面図、(b)は本発明のインナーワイパの他例を示す要部縦断面図である。
図1(a1)〜(a3)のインナーワイパ1は、油圧シリンダなどの流体圧シリンダのピストンロッドとシリンダヘッドとの間に用いられ、塵埃の埋没機能を有するもので、前記ピストンロッドの外周に対して塵埃通過を排除する程度の締め代のリップ部1aが設けられたことを特徴とする。
インナーワイパ1の全体的な形状としては、装着されるピストンロッドの外周に対応した内径と、シリンダヘッドの内周に対応した外径を持ち、要請される塵埃埋没機能に対応した軸方向長さの円筒状の形状が好適である。
塵埃埋没機能を有するインナーワイパ1の素材としては、PTFE(テトラフルオロエチレン)樹脂、FEP(パーフロロエチレンプロペン共重合)樹脂、PFA(パーフルオロアルコキシ)樹脂のいずれかが、耐久性が良く好適である。
インナーワイパ1の素材としては、上記外のフッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂、ポリエーテルケトン樹脂などから選択することもできる。
更に、インナーワイパ1の素材としては、伸縮性のあるゴム系樹脂、FFKM(パーフロロエラストマー)、FKM(フッ素ゴム)などを採用することもできる。
いずれにしても、インナーワイパ1の素材としては、塵埃の埋没機能を有し、ピストンロッドとシリンダヘッドとの間に拘束されて一定の流体密を保持し得、また、以下に説明するようにリップ部1aとして一定の締め代に対応できるような伸縮性、弾性を有するような素材で、流体密を維持する対象となる作動流体に侵されないような素材であって、成形性のあるものが好適である。
リップ部1aは、このインナーワイパ1の全体円筒形状の内径側と軸方向の一方の外側に張り出すリップ形状で、インナーワイパ1の一部として、同じ素材で一体成形されるものである。
装着前のいわゆる自然状態でのリップ部1aの内径は、上述したように、ピストンロッドに填め込んだ際に、流体密を確保しつつピストンロッドのスライドは許可し、更に、ピストンロッドの外周に対して塵埃通過を排除する程度の締め代を確保する程度のものである。
装着前のいわゆる自然状態でのリップ部1aの外側への張り出し長さは、適宜定められるものではあるが、インナーワイパ1の円筒部分の軸方向長さの20%程度から半分程度が好適である。
このインナーワイパ1には、更に、シリンダヘッドに流体密に内接することとなる外周に、リップ部1a側から反リップ部側に作動流体の流通を可能とする流体溝1bが設けられている。
この流体溝1bは、この例では、円周を二等分する位置に2箇所もうけられているが、この例に限らず、1箇所であっても、また、3箇所以上であってもよい。
インナーワイパ1には、また、反リップ部側の側面にも、インナーワイパ1の外周と内周との間の作動流体の流通を可能とする流体溝1cが設けられている。
この流体溝1cは、この例では、円周を二等分する位置に2箇所もうけられているが、この例に限らず、1箇所であっても、また、3箇所以上であってもよい。
流体溝1bと流体溝1cとの位置関係は、この例では、インナーワイパ1の外周と側面との間の結合部分で、相互に重なり合わないような位置関係となっている。具体的には、この例のものでは、それぞれ2箇所の流体溝1bと流体溝1cとは、相互に円周上90度ずつ離間した位置関係となっている。
流体溝1bと流体溝1cとの位置関係をこのようにしたのは、後述するように、インナーワイパ1の側面において、これらの流体溝1bと流体溝1cとの間で作動流体の流れが生じて、この側面に沿って流れる作動流体に含まれる塵埃がこの側面に好適に埋没されることを狙ったものである。
なお、図1には、本発明のインナーワイパ1の他例であるインナーワイパ1Aの要部断面図(図1(b)も示されているが、このインナーワイパ1Aについては、実施例2で説明する。
このような構成のインナーワイパ1の使用方法と作用効果とについて、図2を用いて説明する。
図2(a)は、図1(a1)〜(a3)に示したインナーワイパを用いた流体圧シリンダの一例の縦断面図、(b)は(a)の要部拡大図、(c)は(b)の更なる要部拡大図を用いた前記インナーワイパの概念的な機能説明図である。これより、すでに説明した部分と同じ部分については同じ符号を付して重複説明を省略する。
本発明のインナーワイパ1は、例えば、図2(a)に示したような流体圧シリンダ5に用いられる。
この流体圧シリンダ5は、シリンダ本体5a、シリンダヘッド5b、ピストン5c、ピストンロッド5d、軸受体5f、流体シール5g、ダストシール5h、ピストンシール5i及び本発明のインナーワイパ1を備えている。
シリンダ本体5aは作動流体を収容する筒状体であって、その両端開口に一対のシリンダヘッド5bが装着されている。
ピストン5cはピストンロッド5dを両方向に備えた両ロッドタイプであって、その外周にピストンシール5iを備え、また、ピストンロッド5d部分はシリンダヘッド5bでスライド可能に支持され、シリンダ本体5a内で流体密にスライドする。
一対の軸受体5fはシリンダヘッド5bとピストンロッド5dとの間に介在し、ピストンロッド5dをスライド可能に支持する。一対の流体シール5gは、軸受体5fのより外側(反流体室側)に設けられ、ピストンロッド5dとシリンダヘッド5bとの間からの作動流体の漏れ出しを防止する。
一対のダストシール5hは、流体シール5gのより外側(反流体室側)であって外気に触れる部分に設けられ、外気からの塵埃の侵入を防止する。
インナーワイパ1は、図2(a)、(b)、(c)に示すように、ピストンロッド5dとシリンダヘッド5bとの間であって、ピストンロッド5dを支承する軸受体5fのより流体室側に、インナーワイパ1のリップ部1aが流体室側となるように設置されている。
なお、シリンダ本体5a、シリンダヘッド5b、ピストン5c、ピストンロッド5dで囲まれ、作動流体が貯留される室を流体室5eと称する。
この流体圧シリンダ5においては、図1で説明したようなインナーワイパ1を備え、このインナーワイパ1を上述したような位置、方向で装着しているので、図2(c)で示すように、流体室5eに金属粉などの塵埃Dが含まれていても、まず、これらの塵埃Dは、インナーワイパ1のリップ部1aで、ピストンロッド5dの外周に対して塵埃通過が排除される。
したがって、塵埃Dがこのインナーワイパ1の反リップ部1a側へ入り込む度合いが少なくなり、このインナーワイパ1の内周部分での塵埃埋没の負担を軽減させ、ワイパ機能を向上させる。
つまり、このインナーワイパ1のより反流体室側にある軸受体5fの内周とピストンロッド5dとの外周との間に塵埃が入りこんで、ピストンロッド5dを損傷するようなことをより効果的に防止する。また、インナーワイパ1の内周部分での塵埃埋没の機能がより長く持続され、前記損傷防止の効果が発揮される期間をより長くすることができる。
また、この塵埃による損傷防止の効果は、この軸受体5fのより反流体室側にある流体シール5g、ダストシール5hにも及ぶものである。
一方、このインナーワイパ1においては、そのリップ部1aに連続する内周部分においても従来と同様に、また図示するように、塵埃埋没機能を備えており、この塵埃埋没機能は、リップ部1aによる塵埃阻止機能により、このリップ部1aとピストンロッド5dとの間を通過して来る塵埃Dがより少なくなることで、その負担が軽減され、より長持ちすることになる。
つまり、ピストンロッド5dに接触するインナーワイパ1の内周部分はその表面積に対応した所定量の塵埃を埋没し捕獲することができるが、ここで捕獲すべき塵埃の侵入量が少なくなれば、その塵埃埋没機能はより長期間維持されることとなるのである。
なお、このようなリップ部1aは、ワイパを軸用として用いる場合、つまり、インナーワイパにおいて初めて可能となるものである。つまり、このようなリップ部に対応するものを穴用の場合に設けることは困難である。
この点で、このインナーワイパ1は、軸用としてワイパを用いる条件を考慮して工夫されたものであり、特許文献1、3などに記載されたインナーワイパに相当するスライドリング等では全く着想されていなかったものである。
このインナーワイパ1においては、内周側は流体密とされている代わりに、その外周側には流体溝1b、1cが設けられ、流体室5eから、流体溝1b、インナーワイパ1の反流体室側側面とシリンダヘッド5bとの間の隙間、流体溝1cの通路により、作動流体が、軸受体5fに到達するようになっている。
この際、流体溝1bを通過して、流体溝1cに向かって、インナーワイパ1の反流体室側側面とシリンダヘッド5bとの間の隙間を通過する間に、インナーワイパ1の反流体室側側面に、作動流体に含まれる塵埃Dが埋没されるようになっている。
つまり、流体溝1b、1cとの構成によって、この側面にも塵埃埋没機能が発揮されるようになっている。
なお、これらの流体溝1b、1cは、軸受体5f側に作動流体を到達させ、潤滑機能を持たせる役割と、この軸受体5fの反流体室側(つまり、外気側)にある流体シール5gにも作動流体の圧力が及んで、この流体シール5gのシール機能が発揮されるようにする役割も果たしている。
なお、流体溝1bがあれば、インナーワイパ1の外周から側面を通り、ここに接している軸受体5fへと向かう作動流体の流れが生じ得るので、この際にインナーワイパ1の側面で塵埃埋没機能が発揮されるので、流体溝1cは必ずしも設けなくともよい。
こうして、この流体溝1b、1cによっても、インナーワイパ1の内周部分による塵埃埋没の負担が軽減され、ワイパ機能が強化されると共に、その機能がより持続されるようになっている。
なお、このようなインナーワイパ1を備えた流体圧シリンダ5は、このインナーワイパ1の効果を、シリンダ全体として発揮する。つまり、内部の作動流体に含まれた塵埃Dによるピストンロッド5dの損傷などの悪影響を極力避けることができ、また、その機能をより長く持続することができる。
まず、図1(a1)〜(a3)のインナーワイパ1と異なる構成のインナーワイパ1Aについて、図1(b)を用いて説明する。
このインナーワイパ1Aは、図1(a1)〜(a3)のインナーワイパ1に比べ、その内周部分に、リップ部1aの内側に近接して、該リップ部1aとピストンロッドの外周との間を通過してきた塵埃を捕獲するトラップ溝1dが更に設けられたことを特徴とする。
このトラップ溝1dは、山谷が連続する複数の小さな溝の集合であり、インナワイパ1Aの全体から見て、装着するピストンロッドの外周に接する部分と、これに離反して空間を形成する部分との連続である。各溝は相互に空間を円周方向に連続させたらせん状であってもよく、相互に空間を円周方向に連続させない平行溝であってもよい。
このトラップ溝1d部分の素材はインナーワイパ1Aの全体、つまり、図1(a1)〜(a3)のインナーワイパ1の全体の素材と同じであり、その形状は、全体と一体成形されるものである。
図3(a)は、図1(b)に示したインナーワイパを用いた流体圧シリンダの一例の要部拡大図、(b)は(a)の更なる要部拡大図を用いた前記インナーワイパの概念的な機能説明図であり、この図3を用いて、インナーワイパ1Aの使用方法と作用効果とについて説明する。
この流体圧シリンダ5Aは、図2の流体圧シリンダ5と比べ、インナーワイパ1に代えて、インナーワイパ1Aを用いている点だけが異なる。インナーワイパ1Aの設置位置、設置方向も図2の流体圧シリンダ5と同じである。
このインナーワイパ1Aの場合、インナーワイパ1に比べ、トラップ溝1dを設けているので、ここで、リップ部1aとピストンロッド5dとの間を通過して、軸受体5f側へ向かおうとする塵埃Dをより効果的に、より多量に捕獲することができ、インナーワイパ1Aの内周の他の部分による塵埃埋没機能の負担を軽減する。
なお、この場合、本来の塵埃埋没機能のための内周部分の面積が、トラップ溝1dを設けた分だけ小さくなるが、その減少分は、より多量に塵埃を捕獲することができるトラップ溝1dにより補填され、全体としては、インナーワイパ1Aの塵埃捕獲機能あるいはワイパ機能はより強化されることになる。
また、このインナーワイパ1Aの他の部分については、インナーワイパ1と同じ構成であり、同じ作用効果を有する。
このようなインナーワイパ1Aを備えた流体圧シリンダ5Aは、実施例1のインナーワイパ1を備えた流体圧シリンダ5と同様に、このインナーワイパ1Aの効果を、シリンダ全体として発揮する。
図4は、本発明のインナーワイパの他例を示すもので、(a)はその側面図、(b)はその正面図である。
このインナーワイパ1Bは、このインナーワイパ1Aは、図1(a1)〜(a3)のインナーワイパ1に比べ、流体溝1b、1cがなく、その円周部分を斜めに分離する一ヶ所のバイアス溝1fが設けられている点が特徴であり、異なっている。
このようなバイアス溝1fを設けると、シリンダヘッド5bとピストンロッド5dとの間に後装着することができ、その点で便利である。
なお、このインナーワイパ1Bをピストンロッド5dに装着すると、バイアス溝1fの隙間がなくなり、この部分を介した作動流体の流通は許可されないものとなる。
また、このようなインナーワイパ1Bを備えた流体圧シリンダは、そのインナーワイパ1Bの効果をシリンダとして発揮する。
また、以上説明したインナーワイパ1、1A、1B、流体圧シリンダ5、5Aは、特許請求の範囲に記載された本発明の例示にすぎず、本発明は、これらの例示に限定されるものではない。
流体圧シリンダとは、油圧シリンダの他、作動流体として作動油以外の流体、例えば、水や高分子作動流体などを用いるシリンダを含むものである。
また、ここでは両ロッドタイプのシリンダを例示したが、本発明のインナーワイパは、片ロッドタイプの流体圧シリンダにも、作動流体内部の塵埃の問題が発生する場合には有効である。
本発明のインナーワイパ及び流体圧シリンダは、作動流体内の塵埃によるピストンロッドなど軸部分の損傷の防止がより確実に維持されることが要請されるあらゆる産業分野に用いることができる。
(a1)は本発明のインナーワイパの一例を示す側面図、(a2)は(a1)の半縦断面図、(a3)は(a1)の正面図、(b)は本発明のインナーワイパの他例を示す要部縦断面図 (a)は、図1(a1)〜(a3)に示したインナーワイパを用いた流体圧シリンダの一例の縦断面図、(b)は(a)の要部拡大図、(c)は(b)の更なる要部拡大図を用いた前記インナーワイパの概念的な機能説明図 (a)は、図1(b)に示したインナーワイパを用いた流体圧シリンダの一例の要部拡大図、(b)は(a)の更なる要部拡大図を用いた前記インナーワイパの概念的な機能説明図 本発明のインナーワイパの他例を示すもので、(a)はその側面図、(b)はその正面図
符号の説明
1〜1B インナーワイパ
1a リップ部
1b 流体溝
1c 流体溝
1d トラップ溝
1f バイアス溝
5〜5A 流体圧シリンダ
5a シリンダ本体
5b シリンダヘッド
5c ピストン
5d ピストンロッド
5e 流体室

Claims (4)

  1. 流体圧シリンダのピストンロッドとシリンダヘッドとの間に用いられ、塵埃の埋没機能を有するインナーワイパであって、前記ピストンロッドの外周に対して塵埃通過を排除する程度の締め代のリップ部が設けられたことを特徴とするインナーワイパ。
  2. リップ部の内側に近接して、該リップ部とピストンロッドの外周との間を通過してきた塵埃を捕獲するトラップ溝が設けられたことを特徴とする請求項1記載のインナーワイパ。
  3. シリンダヘッドに内接するインナーワイパの外周に、リップ部側から反リップ部側に作動流体の流通を可能とする流体溝を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のインナーワイパ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のインナーワイパを、ピストンロッドとシリンダヘッドとの間であって、前記ピストンロッドを支承する軸受体のより流体室側に、前記インナーワイパのリップ部が前記流体室側となるように設置したことを特徴とする流体圧シリンダ。
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