JP2018009659A - ダストシール - Google Patents

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Toru Araki
亨 荒木
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Abstract

【課題】密封対象流体側の流体圧力が高くなり過ぎることを適度に抑制可能とするダストシールを提供する。
【解決手段】ハウジングに設けられる軸孔の内周面に固定される補強環110と、補強環110に固定され、かつ軸の外周面に対して摺動自在に設けられるシールリップを備えるシール本体120と、を備えるダストシール100において、補強環110は、ハウジングの軸孔の内周面に密着した状態で固定される円筒部111を有すると共に、円筒部111の外周面には、軸の軸線方向の一端側から他端側に至る螺旋状の溝111aが形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、軸とハウジングとの間の環状隙間を封止して、異物の侵入を抑制するダストシールに関する。
油圧シリンダなどの各種機器においては、軸(ピストン)とハウジング(シリンダ)との間の環状隙間を封止するために、シーリングシステムが設けられている。このシールリングシステムは、一般的に、主として、油などの密封対象流体の漏れ防止の役割を担うロッドシールと、ロッドシールよりも大気側に配置されるダストシールとを備えている。ダストシールは、主として、外部から機器内部への異物の侵入を抑制する役割を担っている。
このように構成されるシールリングシステムにおいては、経時的な劣化に伴って、ロッドシールのシール性は低下してしまう。これにより、密封対象流体の漏れが進むことで、ロッドシールとダストシールとの間の密閉された領域に密封対象流体が蓄積してしまう。これにより、この密閉された領域内の流体圧力が高くなって、ロッドシールやダストシールが破損してしまうおそれがある。また、ダストシールが軸とハウジングとの間の装着部位から離脱してしまうおそれもある。この対策として、ダストシールのシールリップに小さな貫通孔を形成することにより、密封対象流体の一部が貫通孔から漏れ出すことを許容させることで、密閉された領域内の流体圧力が高くなり過ぎないようにすることもある。しかしながら、ダストシールの材質によっては、シールリップに小さな貫通孔を形成するのが難しかったり、小さな貫通孔を形成してもシールリップの変形によって、貫通孔が塞がれてしまい、密封対象流体が漏れ出なかったりすることもある。
特許第5326384号公報 特開2001−355739号公報 国際公開第2010/146984号
本発明の目的は、密封対象流体側の流体圧力が高くなり過ぎることを適度に抑制可能とするダストシールを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
本発明のダストシールは、
軸とハウジングとの間の環状隙間を封止して、異物の侵入を抑制するダストシールであって、
前記ハウジングに設けられる軸孔の内周面に固定される補強環と、
該補強環に固定され、かつ前記軸の外周面に対して摺動自在に設けられるシールリップを備えるシール本体と、
を備えるダストシールにおいて、
前記補強環は、前記軸孔の内周面に密着した状態で固定される円筒部を有すると共に、該円筒部の外周面には、前記軸の軸線方向の一端側端部から他端側端部に至る螺旋状の溝
が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、密封対象流体側の流体圧力が高くなった場合には、螺旋状の溝に流体が流れていくことで、流体圧力が高くなり過ぎることを抑制することができる。
前記シール本体には、前記円筒部の内周面に固定され、該円筒部よりも密封対象流体側に向かって突出した円筒状部分が設けられると共に、該円筒状部分の先端には、密封対象流体側の流体を前記螺旋状の溝に導く導入溝が形成されているとよい。
これにより、流体が螺旋状の溝に流れていくことを、シール本体によって阻害してしまうことはない。
前記シール本体には、前記円筒部における前記密封対象流体側とは反対側に設けられ、その先端が前記軸孔の内周面に密着する可撓性の環状リップが備えられているとよい。
これにより、密封対象流体側の流体圧力が高くなった場合に、螺旋状の溝を流れる流体により環状リップが撓むことで、流体の一部が密封対象流体側とは反対側に漏れ出ることを許容し、流体圧力が高くなり過ぎることを抑制することができる。また、環状リップによって、異物が螺旋状の溝に侵入してしまうことを抑制することもできる。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、密封対象流体側の流体圧力が高くなり過ぎることを適度に抑制することができる。
図1は本発明の実施例に係るダストシールが適用されたシーリングシステムの模式的断面図である。 図2は本発明の実施例に係るダストシールの外周面側から見た図の一部拡大図である。 図3は本発明の実施例に係るダストシールの模式的断面図である。 図4は本発明の実施例に係るダストシールの動作説明図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1〜図4を参照して、本発明の実施例に係るダストシールについて説明する。なお、本実施例においては、ダストシールが油圧シリンダに備えられるシーリングシステムに適用される場合を例にして説明する。
<シーリングシステム>
図1を参照して、本実施例に係るダストシールが備えられるシーリングシステム全体の構成等について説明する。図1は本発明の実施例に係るダストシールが適用されたシーリングシステムの模式的断面図である。以下の説明において、「軸線方向」とは、軸300の中心軸線の方向を意味する。
油圧シリンダは、軸(ピストン)300と、ハウジング(シリンダ)400とを備えている。これらの軸300とハウジング400は相対的に往復移動するように構成されている。そして、軸300とハウジング400との間の環状隙間を封止するために、シーリングシステムが設けられている。このシールリングシステムは、ロッドシール200と、ダストシール100とを備えている。ロッドシール200は、主として密封対象流体側(O)の密封対象流体(ここでは油)が、外部に漏れてしまうことを抑制(防止)する役割を担っている。また、ダストシール100は、主として密封対象流体側(O)とは反対側(大気側(A))から、ダストなどの異物が機器内に侵入することを抑制(防止)する役割を担っている。なお、ダストシール100よりも密封対象流体側(O)に、流体圧力(油圧)を緩衝するためのバッファリングが設けられることもある。
ハウジング400の軸孔の内周面には、環状の装着用溝420と、この装着用溝420よりも大気側(A)に備えられる環状の切欠410が設けられている。そして、装着用溝420にロッドシール200が装着され、環状の切欠410にダストシール100が装着される。なお、本実施例においては、ロッドシール200として、断面がU字形状のゴム状弾性体製のUパッキンを採用している。
<ダストシール>
特に、図2及び図3を参照して、本実施例に係るダストシールについて、より詳細に説明する。図2は本発明の実施例に係るダストシールの外周面側から見た図の一部拡大図である。図3は本発明の実施例に係るダストシールの模式的断面図である。なお、図3は図2中のAA断面図に相当する。
本実施例に係るダストシール100は、金属製の補強環110と、補強環110に一体的に固定されるゴム状弾性体製のシール本体120とから構成される。以下の説明において、「一端側」とは、上述したシーリングシステムにおける「密封対象流体側(O)」を意味し、「他端側」とは、上述したシーリングシステムにおける「大気側(A)」を意味する。
補強環110は、ハウジング400の軸孔の内周面に密着した状態で固定される円筒部111と、円筒部111の他端側に設けられる内向きフランジ部112とを備えている。そして、円筒部111の外周面には、軸線方向の一端側端部から他端側端部に至る螺旋状の溝111aが形成されている。
シール本体120は、補強環110における円筒部111の内周面に固定される円筒状部分121と、軸300の外周面に対して摺動自在に設けられるシールリップとを備えている。ここで、本実施例においては、オイルリップ122とダストリップ123の2つのシールリップが設けられている。オイルリップ122は内向きフランジ部112の先端付近から密封対象流体側(O)に向かって伸びるように構成されている。このオイルリップ122は、ロッドシール200から漏れてしまった密封対象流体が大気側(A)に漏れてしまうことを抑制(防止)する役割を担っている。ダストリップ123は内向きフランジ部112の先端付近から大気側(A)に向かって伸びるように構成されている。このダストリップ123は異物が機器内に侵入することを抑制(防止)する役割を担っている。
円筒状部分121は、補強環110における円筒部111よりも密封対象流体側(O)に向かって突出するように設けられており、その先端には、密封対象流体側(O)の流体を螺旋状の溝111aに導く導入溝121aが形成されている。
また、シール本体120には、補強環110の円筒部111における大気側(A)に設
けられ、その先端がハウジング400の軸孔の内周面に密着する可撓性の環状リップ124も備えられている。この環状リップ124は、螺旋状の溝111aにおける大気側(A)の端部よりも更に大気側(A)に設けられている。
<ダストシールの動作説明>
特に、図4を参照して、本実施例に係るダストシールの動作について説明する。図4は本発明の実施例に係るダストシールの動作説明図であり、流体圧力が高まった際のダストシールの状態を模式的断面図にて示している。
上記の通り、ダストシール100は、ハウジング400の軸孔の内周面に設けられた環状の切欠410に装着される。このとき、シール本体120における円筒状部分121の先端が切欠410の端面に接した状態で、ダストシール100は装着される。また、補強環110の外周面が、直接、軸孔の内周面に密着した状態となる。そして、通常状態においては、環状リップ124の先端は、ハウジング400の軸孔の内周面に密着した状態となっている。これにより、ダストなどの異物が補強環110の円筒部111の外周面に形成された螺旋状の溝111aに侵入してしまうことが抑制(防止)されている。
ここで、背景技術の中でも説明した通り、経時的な劣化に伴って、ロッドシール200のシール性は低下してしまう。これにより、密封対象流体の漏れが進むことで、ロッドシール200とダストシール100との間の密閉された領域に密封対象流体が蓄積してしまう。そして、密封対象流体の蓄積が進むことで、密閉された領域内の流体圧力が高くなると、流体は、円筒状部分121の先端に設けられた導入溝121aを通って、螺旋状の溝111aへと流れていく(図4中、矢印S1参照)。その後、更に流体圧力が高まると、流体は螺旋状の溝111aに沿って流れていき、環状リップ124が径方向内側に撓むことで、流体の一部が大気側(A)に漏れていく(図4中、矢印S2参照)。これにより、流体圧力が一定以上高くなってしまうことが抑制される。なお、流体の一部が大気側(A)に漏れ出ることで、流体圧力が低下すると、環状リップ124は元の状態に戻り、その先端はハウジング400の軸孔の内周面に密着した状態となる。
<本実施例に係るダストシールの優れた点>
本実施例に係るダストシール100によれば、密封対象流体側(O)の流体圧力が高くなった場合には、補強環110に設けられた螺旋状の溝111aに流体が流れていく。これにより、ダストシール100とロッドシール200との間の密閉空間内の流体圧力が高くなり過ぎてしまうことを抑制することができる。また、この密閉空間内の流体圧力を起因として、ダストシール100やロッドシール200が破損してしまうことを抑制できる。また、ダストシール100が、ハウジング400の軸孔の内周面に設けられた環状の切欠410から離脱してしまうことも抑制することができる。更に、本実施例においては、補強環110に、流体を逃がすための螺旋状の溝111aを設けているため、ゴム製のシールリップに小さな貫通孔を設ける場合に比べて、流体が逃げる流路が安定的に維持される。
また、シール本体120における円筒状部分121の先端には、密封対象流体側(O)の流体を螺旋状の溝111aに導く導入溝121aが形成されている。これにより、流体が螺旋状の溝111aに流れていくことを、シール本体120によって阻害してしまうことはない。
更に、本実施例に係るシール本体120には、ハウジング400の軸孔の内周面に密着する可撓性の環状リップ124が備えられている。これにより、密封対象流体側(O)の流体圧力が高くなった場合に、螺旋状の溝111aを流れる流体により環状リップ124は、径方向内側に撓む。このように、流体の一部が大気側(A)に漏れ出ることを許容さ
れているため、流体圧力が高くなり過ぎることを抑制することができる。また、環状リップ124によって、異物が螺旋状の溝111aに侵入してしまうことを抑制することもできる。
100 ダストシール
110 補強環
111 円筒部
111a 螺旋状の溝
112 内向きフランジ部
120 シール本体
121 円筒状部分
121a 導入溝
122 オイルリップ
123 ダストリップ
124 環状リップ
200 ロッドシール
300 軸
400 ハウジング
410 切欠
420 装着用溝
(A) 大気側
(O) 密封対象流体側

Claims (3)

  1. 軸とハウジングとの間の環状隙間を封止して、異物の侵入を抑制するダストシールであって、
    前記ハウジングに設けられる軸孔の内周面に固定される補強環と、
    該補強環に固定され、かつ前記軸の外周面に対して摺動自在に設けられるシールリップを備えるシール本体と、
    を備えるダストシールにおいて、
    前記補強環は、前記軸孔の内周面に密着した状態で固定される円筒部を有すると共に、該円筒部の外周面には、前記軸の軸線方向の一端側端部から他端側端部に至る螺旋状の溝が形成されていることを特徴とするダストシール。
  2. 前記シール本体には、前記円筒部の内周面に固定され、該円筒部よりも密封対象流体側に向かって突出した円筒状部分が設けられると共に、該円筒状部分の先端には、密封対象流体側の流体を前記螺旋状の溝に導く導入溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のダストシール。
  3. 前記シール本体には、前記円筒部における前記密封対象流体側とは反対側に設けられ、その先端が前記軸孔の内周面に密着する可撓性の環状リップが備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載のダストシール。
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WO2019208379A1 (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 豊和工業株式会社 揺動式チャックのシール構造および揺動式チャック

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