JP2007216742A - 空調式サンバイザー - Google Patents

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春樹 三角
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伸一郎 平井
Yuji Ito
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Koji Ikeda
幸治 池田
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隆 小川
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Abstract

【課題】サンバイザー1を利用して車両乗員に対する空調感を向上させる。
【解決手段】一端に吸込口S、他端に吹出口Fを有する空気通路Kを内部に形成したサンバイザー基板部4と、空気通路Kの途中に配設されて吸込口Sから吹出口Fへと向かう空気流を発生させる送風機11と、空気通路Kの途中に配設され、空気通路Kを通過する空気を冷却もしくは加熱するペルチェ素子12とを有している。
これによれば、サンバイザー1から空調風として冷風もしくは温風を吹き出すことにより、従来の吹出口からの風速を抑えることができ、ドラフト感によって不快に感じさせるのを防ぐことができる。そのうえ、従来、空調風の届かなかった頭上から降り注ぐような空調を追加できるため、空調感を向上させることができる。また、従来の吹出口で両手を狙いつつ、顔に対してはサンバイザー1から空調風を吹き出させることもできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両窓部から車室内へ射し入る日射光を遮光するべく車室内の前面窓ガラスの上方側に配設されるサンバイザーから空調風を吹き出すようにした空調式サンバイザーに関するものである。
図7は、従来の車両車室内での冷風吹き出し状態を示す斜視図である。従来、一般的な車両空調装置では、乗員(図7の例では運転者)に対して左右のセンターフェイス吹出口CFおよびサイドフェイス吹出口SFより冷風を吹き出して冷房を行っている。また、車室内の前面窓ガラスの上方部に配設するサンバイザーに関する技術が下記特許文献1に示されている。
これは、サイドガラス方向に排気孔を有し、自動車のフロントガラス上部に、フロントガラス内面形状に沿って、上部を閉成するように一定の空間を形成するように配置してあり、空調装置から吹き出す加熱空気をフロントガラス下部方向に拡開する開口部から上記空間内に集約・滞留させ、この空間内に滞留する加熱空気の熱により、フロントガラス外表面上部に付着する氷雪を溶融して除去するものである。また、下記特許文献2には、天井面・計器盤の上面略全域・シートの着座面などから空気を吹き出す車両用空調装置が示されている。
実開平5−86627号公報 特開2004−168188号公報
しかしながら、上記従来のような空調風の吹き出し方法によると、乗員に対して空調装置からの吹出風が強く当たることがあり、場合により乗員がドラフト感によって不快に感じるという問題点がある。この問題に対して、吹出口を大きくすることによって風速を下げるという解決方法もあるが、意匠やスペースなどの制約により実現は難しい。また、吹出口が二つしかないため、両手を狙って冷風を吹き出すと顔が暑く、顔を狙うとどちらかの手が暑いという問題点もある。
ちなみに、上記特許文献1は、本発明と同様にサンバイザーを利用するものであるが、冬期期間中、自動車のフロントガラス外表面の上部に付着する氷雪を有効かつ確実に溶融して除去しようとするものであり、乗員に対する空調風の吹き出しを改善するものではない。また、上記特許文献2は、快適な空調空間を車室内全体に提供しようとするものであるが、本発明の様にサンバイザーを利用するものではない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、サンバイザーを利用して車両乗員に対する空調感を向上させることのできる空調式サンバイザーを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項15に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、車室内のサンバイザー(1)から空調風を吹き出す空調式サンバイザーであり、
一端に吸込口(S)、他端に吹出口(F)を有する空気通路(K)を内部に形成したサンバイザー基板部(4)と、
空気通路(K)の途中に配設されて吸込口(S)から吹出口(F)へと向かう空気流を発生させる送風手段(11)と、
空気通路(K)の途中に配設され、空気通路(K)を通過する空気を冷却する空気冷却手段(12)、もしくは空気通路(K)を通過する空気を加熱する空気加熱手段(12)とを有することを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明では、車室内のサンバイザー(1)から空調風を吹き出す空調式サンバイザーであり、
一端に吸込口(S)、他端にサンバイザー基板部(4)への送風口(14)を有する第1空気通路(K1)を内部に形成した空調部(10)と、
第1空気通路(K1)の途中に配設されて吸込口(S)から送風口(14)へと向かう空気流を発生させる送風手段(11)と、
第1空気通路(K1)の途中に配設され、第1空気通路(K1)を通過する空気を冷却する空気冷却手段(12)、もしくは空気通路(K)を通過する空気を加熱する空気加熱手段(12)と、
一端に送風口(14)と連通して空調風が流入する流入部(2a)、他端に空調風を吹き出す吹出口(F)を有する第2空気通路(K2)を内部に形成したサンバイザー基板部(4)とを有することを特徴としている。
これら請求項1または請求項2に記載の発明によれば、いずれもサンバイザー(1)から空調風として冷風もしくは温風を吹き出すことにより、従来の吹出口からの風速を抑えることができ、ドラフト感によって不快に感じさせるのを防ぐことができる。そのうえ、従来、空調風の届かなかった頭上から降り注ぐような空調を追加できるため、空調感を向上させることができる。また、従来の吹出口で両手を狙いつつ、顔に対してはサンバイザー(1)から空調風を吹き出させることもできる。
なお、請求項1に記載の発明は、請求項2に記載の発明でいう空調部(10)をサンバイザー基板部(4)内に収めたものであり、請求項2に記載の発明は、その空調部(10)をサンバイザー基板部(4)以外に配設したもの(請求項3に記載の発明は、その空調部(10)を車両の天井部(T)内に配設したもの)である。
請求項1に記載の発明は、請求項2、3に記載の発明と比べて空調風が車両天井部(T)内の熱の影響を受けないという利点が有り、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明と比べてサンバイザー基板部(4)を大型化させないという利点が有る。
また、請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の空調式サンバイザーにおいて、空調部(10)を車両の天井部(T)内に配設したことを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、サンバイザー基板部(4)を大型化させずに構成することができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項2に記載の空調式サンバイザーにおいて、送風口(14)と連通する流入部(2a)として、サンバイザー基板部(4)を車両の天井部(T)に対して略水平に回動(R1)可能に支持している垂直軸部(2)を用いたことを特徴としている。
この請求項4に記載の発明によれば、サンバイザー基板部(4)を回動させても連通を保つことができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の空調式サンバイザーにおいて、空気冷却手段(12)もしくは空気加熱手段(12)としてペルチェ素子(12)を用いたことを特徴としている。この請求項5に記載の発明によれば、空気冷却手段(12)と空気加熱手段(12)との両方を、簡単且つ小型に構成することができる。例えば、ペルチェ素子(12)を用いることで車体ピラー内に導風ダクトを通すような必要が無くなる。そして、ペルチェ素子(12)への印加極性と印加電圧とを制御することにより、容易に空調熱負荷に応じた冷却能力・加熱能力を得ることができる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の空調式サンバイザーにおいて、空気冷却手段(12)として用いている場合の加熱空気、もしくは前記空気加熱手段(12)として用いている場合の冷却空気を車外へ排出するための排気口(H)を設けたことを特徴としている。この請求項6に記載の発明によれば、車室内へ余分な熱を与えることが無い。
また、請求項7に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の空調式サンバイザーにおいて、空気冷却手段(12)によって冷却した空調風を乗員の頭部や顔面部、もしくは車両のハンドル部に向けて吹き出すようにしたことを特徴としている。この請求項7に記載の発明によれば、乗員の好みによって冷却風を頭部や顔面部に当たるようにすることもできるし、サンバイザー(1)を側面窓ガラス側へ回動させれば、側面から差し込む日射を遮光しつつ日射側の腕や肩などに冷却風を当てることもできる。また、炎天下での駐車などで熱くなったハンドル部に当てて冷却することもできるようになる。
また、請求項8に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の空調式サンバイザーにおいて、空気加熱手段(12)によって加熱した空調風を車両のハンドル部もしくは車両窓部の内側に向けて吹き出すようにしたことを特徴としている。この請求項8に記載の発明によれば、乗員に対する補助暖房とする以外に、加熱風を冬場の駐車などで冷えたハンドル部に当てて、ハンドル部や手を暖めることができる。また、加熱風を車両の前面窓ガラスや側面窓ガラスに当てて曇りを有効に晴らすこともできる。
また、請求項9に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の空調式サンバイザーにおいて、吸込口(S)から車室内の空気を吸い込むようにしたことを特徴としている。この請求項9に記載の発明によれば、車室内が外気より冷却された状態での冷房、もしくは車室内を暖房する場合、内気を循環させることで効率良く冷暖房することができる。
また、請求項10に記載の発明では、請求項2に記載の空調式サンバイザーにおいて、吸込口(S)から車外の空気を吸い込むようにしたことを特徴としている。この請求項10に記載の発明によれば、車室内が外気より高温の状態で冷房を開始する場合、内気よりも温度低いの外気を導入することで効率良くクールダウンさせることができる。また、冬場などに加熱風で車両窓部の曇りを晴らす場合、内気よりも湿度の低い外気を導入することで効率良く曇りを晴らすことができる。
また、請求項11に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の空調式サンバイザーにおいて、吹出口(F)を、サンバイザー基板部(4)の水平軸部(3)側と対向する回動先端側に設けたことを特徴としている。この請求項11に記載の発明によれば、吹出口(F)の位置や角度を可変することができ、自由度が高くなって使い勝手が良くなる。
また、請求項12に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の空調式サンバイザーにおいて、吹出口(F)からの空調風の吹き出し方向を可変できるようにしたことを特徴としている。この請求項12に記載の発明によれば、サンバイザー基板部(4)の位置や角度の可変に加えて吹出口(F)からの吹き出し方向も可変できることで更に自由度が高くなって使い勝手が良くなる。
また、請求項13に記載の発明では、請求項12に記載の空調式サンバイザーにおいて、吹出口(F)からの空調風の吹き出し方向を揺動するようにしたことを特徴としている。この請求項13に記載の発明によれば、一箇所に空調風が当たり続ける不快感を無くせるうえに、広い範囲で空調感を向上させることができる。
また、請求項14に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の空調式サンバイザーにおいて、サンバイザー基板部(4)を水平軸部(3)回りに回動させても、設定した吹出口(F)からの空調風の吹き出し角度が変わらないようにしたことを特徴としている。この請求項14に記載の発明によれば、例えば、吹き出し方向を顔面方向に向けた状態において、車両の方向や姿勢が変わったことに対応してサンバイザー(1)の角度を変更したとしても、顔面方向への吹き出し方向は変えずに保持することができる。
また、請求項15に記載の発明では、請求項14に記載の空調式サンバイザーにおいて、吹出口(F)からの空調風の吹き出し角度が変わらないようにする機構としてリンク機構(L1〜L3)を用いたことを特徴としている。この請求項15に記載の発明によれば、リンク機構(L1〜L3)を用いることによって容易に構成することができ、コストも抑えることができる。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態(請求項2〜9、11、12、14、15の適用例)について添付した図1〜図5を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態における車両車室内での冷風吹き出し状態を示す斜視図であり、図2は、本発明の第1実施形態における空調式サンバイザー1の概略構成を示す斜視図である。
本発明は、図1に示すように、一般的な車両に備わる空調風のセンターフェイス吹出口CF・サイドフェイス吹出口SF(図1での白抜き矢印は運転者側のみ示す)、図示しないフット吹出口やデフロスタ吹出口などに加え、車両窓部から車室内へ射し入る日射光を遮光するべく車室内の前面窓ガラスの上方側に配設されたサンバイザー1からも空調風を吹き出すようにした空調式サンバイザー1に関するものである。
ちなみに、各図中のFは、吹出口である。また、図3は、図2中の空調部10の構造概要を示す断面模式図であり、図4は、図2中のサンバイザー基板部4の構造概要を示す斜視図である。まず、車両の天井部Tは、図3に示すように、ルーフ外板T1と天井内装T2とからなり、その間の天井部Tの空間内に空調部10を配設している。
そして、図2・図3中のSは、車室内空気を吸い込む吸込口であり、図2・図3の例ではサンバイザー1を収納する天井内装T2に開口しており、その開口端には空気以外の入り込みを防ぐためのスリットが切られている。空調部10は、一端に先の吸込口S、他端の車室内側にサンバイザー基板部4への送風口14と、本実施形態では他端の車外側に排気口Hを設けている。
そして、吸込口Sから送風口14・排気口Hに至る第1空気通路K1の途中に、吸込口Sから送風口14・排気口Hへと向かう空気流を発生させる送風機(送風手段)11と、
第1空気通路K1を通過する空気を冷却する空気冷却手段であり加熱する空気加熱手段でもあるペルチェ素子12を配設している。
ペルチェ素子12は、電力を投入することで温度差を発生する周知の熱電素子であり、第1熱交換部12aと第2熱交換部12bとからなるものであり、図示しない制御装置を介して直流電源に電気的に接続されるようになっている。そして、第1・第2熱交換部12a・12bは、内部に熱電半導体に接続された図示しない電極部と外部に多数の吸熱・放熱フィン部とから構成され、電流の流れる方向により送風機11で導かれた車室内空気を冷却および加熱するようになっている。
例えば、車室内に冷却風を吹き出す場合は、図3における第1熱交換部12a側を冷却側として冷却風を送風口14へと送り、第2熱交換部12b側で加熱されてしまった空気は排気口Hから車外へと排出する。また逆に、車室内に加熱風を吹き出す場合は、図3における第1熱交換部12a側を加熱側として加熱風を送風口14へと送り、第2熱交換部12b側で冷却されてしまった空気は排気口Hから車外へと排出するものである。
そのため、第1・第2熱交換部12a・12bの空気流れ下流側は、仕切り部13で送風口14への連通側と排気口Hへの連通側とに仕切られている。そして、空調部10で冷却もしくは加熱された空調風は、送風口14と連通する流入部2aからサンバイザー基板部4に流入するようになっている。なお、流入部2aは、サンバイザー基板部4を天井部Tに対して略水平に回動(図4中のR1)可能に支持している垂直軸部2内に形成されている。
サンバイザー基板部4は、図4に示すように、一端に空調部10の送風口14と連通する流入部2aを有し、他端に空調風を吹き出す吹出口Fを有する第2空気通路K2を内部に形成して通風ダクトの働きをしている。図4中の3は、サンバイザー基板部4を略上下方向に回動(図4中のR2)可能に支持している水平軸部であり、図4中の5は、水平軸部3側と対向する回動先端側に設けた吹出口Fを有する吹出口レジスターである。
この吹出口レジスター5は、サンバイザー基板部4の回動先端側で略上下方向に回動(図4中のR3)可能となっており、内部には吹き出し方向を左右方向に調節する可変ルーバー5a(図6参照)が配されており、吹出口Fからの吹き出し方向を可変可能にしている。また図5は、本発明の一実施形態におけるリンク機構L1〜L3を説明するための側面図であり、(a)はサンバイザー1を上げた状態、(b)はサンバイザー1を下ろした状態を示す。
図5に示すように、水平軸部3の回動中心(R2)と、吹出口レジスター5の回動中心(R3)とにそれぞれリンクプレートL1・L2を付け、そのリンクプレートL1・L2間をリンクロッドL3で連結して連動するようにしている。このように、リンク機構L1〜L3を用いてサンバイザー基板部4を水平軸部3回りに回動させても、乗員が設定した吹出口Fからの空調風の吹き出し角度が変わらないようにしている。
以上のような構造により、ペルチェ素子12の第1熱交換部12a側を冷却側として車室内の補助冷房を行う場合は、冷却した空調風を乗員の頭部や顔面部、もしくは車両のハンドル部に向けて吹き出すことができるようになっている。また、第1熱交換部12a側を加熱側として車室内の補助暖房を行う場合は、加熱した空調風を車両のハンドル部もしくは車両窓部の内側などに向けて吹き出すことができるようになっている。もちろん温風も、冷風と同様に乗員に向けて吹き出すようにしても良い。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、車室内のサンバイザー1から空調風を吹き出す空調式サンバイザーであり、一端に吸込口S、他端にサンバイザー基板部4への送風口14を有する第1空気通路K1を内部に形成した空調部10と、第1空気通路K1の途中に配設されて吸込口Sから送風口14へと向かう空気流を発生させる送風機11と、第1空気通路K1の途中に配設され、第1空気通路K1を通過する空気を冷却もしくは加熱するペルチェ素子12と、一端に送風口14と連通して空調風が流入する流入部2a、他端に空調風を吹き出す吹出口Fを有する第2空気通路K2を内部に形成したサンバイザー基板部4とを有している。
これによれば、サンバイザー1から空調風として冷風もしくは温風を吹き出すことにより、従来の吹出口からの風速を抑えることができ、ドラフト感によって不快に感じさせるのを防ぐことができる。そのうえ、従来、空調風の届かなかった頭上から降り注ぐような空調を追加できるため、空調感を向上させることができる。また、従来の吹出口で両手を狙いつつ、顔に対してはサンバイザー1から空調風を吹き出させることもできる。
また、空調部10を車両の天井部T内に配設している。これによれば、サンバイザー基板部4を大型化させずに構成することができる。また、送風口14と連通する流入部2aとして、サンバイザー基板部4を車両の天井部Tに対して略水平に回動R1可能に支持している垂直軸部2を用いている。これによれば、サンバイザー基板部4を回動させても連通を保つことができる。
また、空気冷却手段12もしくは空気加熱手段12としてペルチェ素子12を用いている。これによれば、空気冷却手段12と空気加熱手段12との両方を、簡単且つ小型に構成することができる。例えば、ペルチェ素子12を用いることで車体ピラー内に導風ダクトを通すような必要が無くなる。そして、ペルチェ素子12への印加極性と印加電圧とを制御することにより、容易に空調熱負荷に応じた冷却能力・加熱能力を得ることができる。
また、空気冷却手段12として用いている場合の加熱空気、もしくは前記空気加熱手段12として用いている場合の冷却空気を車外へ排出するための排気口Hを設けている。これによれば、車室内へ余分な熱を与えることが無い。
また、空気冷却手段12によって冷却した空調風を乗員の頭部や顔面部、もしくは車両のハンドル部に向けて吹き出すようにしている。これによれば、乗員の好みによって冷却風を頭部や顔面部に当たるようにすることもできるし、サンバイザー1を側面窓ガラス側へ回動させれば、側面から差し込む日射を遮光しつつ日射側の腕や肩などに冷却風を当てることもできる。また、炎天下での駐車などで熱くなったハンドル部に当てて冷却することもできるようになる。
また、空気加熱手段12によって加熱した空調風を車両のハンドル部もしくは車両窓部の内側に向けて吹き出すようにしている。これによれば、乗員に対する補助暖房とする以外に、加熱風を冬場の駐車などで冷えたハンドル部に当てて、ハンドル部や手を暖めることができる。また、加熱風を車両の前面窓ガラスや側面窓ガラスに当てて曇りを有効に晴らすこともできる。
また吸込口Sから車室内の空気を吸い込むようにしている。これによれば、車室内が外気より冷却された状態での冷房、もしくは車室内を暖房する場合、内気を循環させることで効率良く冷暖房することができる。
また、吹出口Fを、サンバイザー基板部4の水平軸部3側と対向する回動先端側に設けている。これによれば、吹出口Fの位置や角度を可変することができ、自由度が高くなって使い勝手が良くなる。
また、吹出口Fからの空調風の吹き出し方向を可変できるようにしている。これによれば、サンバイザー基板部4の位置や角度の可変に加えて吹出口Fからの吹き出し方向も可変できることで更に自由度が高くなって使い勝手が良くなる。
また、サンバイザー基板部4を水平軸部3回りに回動させても、設定した吹出口Fからの空調風の吹き出し角度が変わらないようにしている。これによれば、例えば、吹き出し方向を顔面方向に向けた状態において、車両の方向や姿勢が変わったことに対応してサンバイザー1の角度を変更したとしても、顔面方向への吹き出し方向は変えずに保持することができる。
また、吹出口Fからの空調風の吹き出し角度が変わらないようにする機構としてリンク機構L1〜L3を用いている。これによれば、リンク機構L1〜L3を用いることによって容易に構成することができ、コストも抑えることができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態(請求項1、13の適用例)における空調式サンバイザー1の概略構造を示す平面模式図である。これは、送風機11およびペルチェ素子12を車両天井部Tではなく、サンバイザー基板部4内に収納したものである。吸込口Sは、サンバイザー基板部4の乗員側面に開口しており、空気通路Kに取り込んだ車室内空気をペルチェ素子12で冷却・加熱し、第1熱交換部12aを通過した空気を吹出口Fから吹き出すとともに、第2熱交換部12bを通過した空気は、垂直軸部2から車両天井部Tを通って車外へ排出されるようになっている。また、吹出口レジスター5の可変ルーバー5aを、図示しない駆動機構によって揺動させるようになっている。
上述した第1実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態も、車室内のサンバイザー1から空調風を吹き出す空調式サンバイザーであり、一端に吸込口S、他端に吹出口Fを有する空気通路Kを内部に形成したサンバイザー基板部4と、空気通路Kの途中に配設されて吸込口Sから吹出口Fへと向かう空気流を発生させる送風機11と、空気通路Kの途中に配設され、空気通路Kを通過する空気を冷却もしくは加熱するペルチェ素子12とを有している。
これによっても、サンバイザー1から空調風として冷風もしくは温風を吹き出すことにより、従来の吹出口からの風速を抑えることができ、ドラフト感によって不快に感じさせるのを防ぐことができる。そのうえ、従来、空調風の届かなかった頭上から降り注ぐような空調を追加できるため、空調感を向上させることができる。また、従来の吹出口で両手を狙いつつ、顔に対してはサンバイザー1から空調風を吹き出させることもできる。
なお、本実施形態は、第1実施形態でいう空調部10をサンバイザー基板部4内に収めたものであり、第1実施形態は、その空調部10をサンバイザー基板部4以外に配設したもの(具体例では、その空調部10を車両の天井部T内に配設したもの)である。よって、本実施形態は、第1実施形態と比べて空調風が車両天井部T内の熱の影響を受けないという利点が有り、第1実施形態は本実施形態と比べてサンバイザー基板部4を大型化させないという利点が有る。
また、吹出口Fからの空調風の吹き出し方向を揺動するようにしている。これによれば、一箇所に空調風が当たり続ける不快感を無くせるうえに、広い範囲で空調感を向上させることができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、運転席側のサンバイザー1に適用した例として説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、助手席側のサンバイザーにも同様に適用しても良い。また、セダン型乗用車などの後面窓ガラス内側に設けるサンシェードやブラインドの上部部分に、本発明の空調風吹き出し機構を適用し、例えば、後席乗員の後頭部や首筋などに冷風を吹き出すようにしたり、肩口に温風を吹き出すようにしたりしても良い。
また、第1実施形態では吸込口Sから車室内の空気を吸い込むようになっているが、吸込口Sを車外側に設けて車外の空気を吸い込むようにしても良い。これによれば、車室内が外気より高温の状態で冷房を開始する場合、内気よりも温度低いの外気を導入することで効率良くクールダウンさせることができる。また、冬場などに加熱風で車両窓部の曇りを晴らす場合、内気よりも湿度の低い外気を導入することで効率良く曇りを晴らすことができる。
更には、吸込口Sを車内側と車外側とに設け、状況に応じて内気と外気とを切り換えて取り込むようにしても良い。また、上述の実施形態では、空気の冷却・加熱手段としてペルチェ素子12を用いているが、これに限るものではなく、小型の冷媒熱交換器や電気ヒーターなどを用いたものであっても良い。
本発明の一実施形態における車両車室内での冷風吹き出し状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における空調式サンバイザー1の概略構成を示す斜視図である。 図2中の空調部10の構造概要を示す断面模式図である。 図2中のサンバイザー基板部4の構造概要を示す斜視図である。 本発明の一実施形態におけるリンク機構L1〜L3を説明するための側面図であり、(a)はサンバイザー1を上げた状態、(b)はサンバイザー1を下ろした状態を示す。 本発明の第2実施形態における空調式サンバイザー1の概略構造を示す平面模式図である。 従来の車両車室内での冷風吹き出し状態を示す斜視図である。
符号の説明
1…空調式サンバイザー(サンバイザー)
2…垂直軸部
2a…流入部
3…水平軸部
4…サンバイザー基板部
10…空調部
11…送風機(送風手段)
12…ペルチェ素子(空気冷却手段、空気加熱手段)
14…送風口
F…吹出口
H…排気口
K…空気通路
K1…第1空気通路
K2…第2空気通路
L1〜L3…リンク機構
R1…略水平方向の回動
S…吸込口
T…天井部

Claims (15)

  1. 車室内のサンバイザー(1)から空調風を吹き出す空調式サンバイザーであり、
    一端に吸込口(S)、他端に吹出口(F)を有する空気通路(K)を内部に形成したサンバイザー基板部(4)と、
    前記空気通路(K)の途中に配設されて前記吸込口(S)から前記吹出口(F)へと向かう空気流を発生させる送風手段(11)と、
    前記空気通路(K)の途中に配設され、前記空気通路(K)を通過する空気を冷却する空気冷却手段(12)、もしくは前記空気通路(K)を通過する空気を加熱する空気加熱手段(12)とを有することを特徴とする空調式サンバイザー。
  2. 車室内のサンバイザー(1)から空調風を吹き出す空調式サンバイザーであり、
    一端に吸込口(S)、他端にサンバイザー基板部(4)への送風口(14)を有する第1空気通路(K1)を内部に形成した空調部(10)と、
    前記第1空気通路(K1)の途中に配設されて前記吸込口(S)から前記送風口(14)へと向かう空気流を発生させる送風手段(11)と、
    前記第1空気通路(K1)の途中に配設され、前記第1空気通路(K1)を通過する空気を冷却する空気冷却手段(12)、もしくは前記空気通路(K)を通過する空気を加熱する空気加熱手段(12)と、
    一端に前記送風口(14)と連通して前記空調風が流入する流入部(2a)、他端に前記空調風を吹き出す吹出口(F)を有する第2空気通路(K2)を内部に形成した前記サンバイザー基板部(4)とを有することを特徴とする空調式サンバイザー。
  3. 前記空調部(10)を車両の天井部(T)内に配設したことを特徴とする請求項2に記載の空調式サンバイザー。
  4. 前記送風口(14)と連通する前記流入部(2a)として、前記サンバイザー基板部(4)を車両の天井部(T)に対して略水平に回動(R1)可能に支持している垂直軸部(2)を用いたことを特徴とする請求項2に記載の空調式サンバイザー。
  5. 前記空気冷却手段(12)もしくは前記空気加熱手段(12)としてペルチェ素子(12)を用いたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調式サンバイザー。
  6. 前記空気冷却手段(12)として用いている場合の加熱空気、もしくは前記空気加熱手段(12)として用いている場合の冷却空気を車外へ排出するための排気口(H)を設けたことを特徴とする請求項5に記載の空調式サンバイザー。
  7. 前記空気冷却手段(12)によって冷却した空調風を乗員の頭部や顔面部、もしくは車両のハンドル部に向けて吹き出すようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調式サンバイザー。
  8. 前記空気加熱手段(12)によって加熱した空調風を車両のハンドル部もしくは車両窓部の内側に向けて吹き出すようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調式サンバイザー。
  9. 前記吸込口(S)から車室内の空気を吸い込むようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調式サンバイザー。
  10. 前記吸込口(S)から車外の空気を吸い込むようにしたことを特徴とする請求項2に記載の空調式サンバイザー。
  11. 前記吹出口(F)を、前記サンバイザー基板部(4)の水平軸部(3)側と対向する回動先端側に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調式サンバイザー。
  12. 前記吹出口(F)からの前記空調風の吹き出し方向を可変できるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調式サンバイザー。
  13. 前記吹出口(F)からの前記空調風の吹き出し方向を揺動するようにしたことを特徴とする請求項12に記載の空調式サンバイザー。
  14. 前記サンバイザー基板部(4)を水平軸部(3)回りに回動させても、設定した前記吹出口(F)からの前記空調風の吹き出し角度が変わらないようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調式サンバイザー。
  15. 前記吹出口(F)からの前記空調風の吹き出し角度が変わらないようにする機構としてリンク機構(L1〜L3)を用いたことを特徴とする請求項14に記載の空調式サンバイザー。
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