JP2004017913A - 自動車用デフロスタ - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車用デフロスタにおいて、装置を複雑化や大型化することなくフロントガラスの曇りや霜を効率よく除去可能とする。
【解決手段】フロントガラス11の後方のダッシュボード14の上面に左右方向に沿って吹出口16を複数形成し、フロントガラス11の下端部から吹出口16までの距離Lを50mm〜100mmの範囲に設定すると共に、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θを30度〜50度の範囲に設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】フロントガラス11の後方のダッシュボード14の上面に左右方向に沿って吹出口16を複数形成し、フロントガラス11の下端部から吹出口16までの距離Lを50mm〜100mmの範囲に設定すると共に、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θを30度〜50度の範囲に設定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダッシュボード上面に設けられた吹出口からフロントガラスの内側に送風することで、フロントガラスの内側に形成された曇りや外側に付着した霜を除去する自動車用デフロスタに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用デフロスタは、空調装置により温められた風をダッシュボード上面に設けられた吹出口からフロントガラスの内側に向けて吹きかけ、フロントガラスの内側に形成された曇りや外側に付着した霜を取り除くものである。従来の自動車用デフロスタとしては、例えば、特開平11−348602号公報、特開平11−170859に開示されたものがある。
【0003】
特開平11−348602号公報に開示された自動車用デフロスタは、インストルメントパネルの前方に所定の傾斜角度でフロントガラスを固定し、このインストルメントパネルにフロントガラスの後方に位置して車幅方向に長い空気吹出口を複数形成し、エアコンユニットの空気ダクトを各空気吹出口に接続して構成されている。また、特開平11−170859に開示された自動車用デフロスタは、インストルメントパネルにおける車幅方向の車体中央部に空気吹出口を形成し、空気調和装置の空気ダクトをこの空気吹出口に接続して構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の自動車用デフロスタにあっては、いずれもフロントガラスの内側の曇りや外側の霜を効率よく取り除くために、空気吹出口の位置や吹出角度をそれぞれ適正な位置に設定すると共に、各種の構造を追加している。ところが、インストルメントパネルの下方には空気ダクト以外に空調装置の操作機器や計器盤、小物入れなどが設けられることから設計の自由度が十分ではなく、自動車用デフロスタを複雑な構成とすることで大型化、高コスト化を招いてしまう。
【0005】
本発明はこのような問題を解決するものであって、装置を複雑化や大型化することなくフロントガラスの曇りや霜を効率よく除去可能とした自動車用デフロスタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明の自動車用デフロスタは、フロントガラスの内側に送風して曇りや霜を除去する自動車用デフロスタにおいて、ダッシュボード上面に左右方向に沿って複数の吹出口を設け、前記フロントガラスの下端部から該吹出口までの距離を50mm〜100mmに設定すると共に、前記フロントガラスと前記吹出口からの吹出方向の交差角度を30度〜50度に設定したことを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2の発明の自動車用デフロスタは、フロントガラスの内側に送風して曇りや霜を除去する自動車用デフロスタにおいて、ダッシュボード上面の左右方向における中央部に吹出口を設け、前記フロントガラスの下端部から該吹出口までの距離を90mm〜150mmに設定すると共に、前記フロントガラスと前記吹出口からの吹出方向の交差角度を20度〜40度に設定したことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1に本発明の第1実施形態に係る自動車用デフロスタの概略構成、図2に吹出角度と吹出位置を説明するための概略、図3に最適吹出角度領域を設定するための説明、図3に最適吹出位置領域を設定するための説明を示す。
【0010】
自動車に搭載された空調ユニットとして、一般にエバポレータ及びヒータなどが設けられており、このエバポレータは冷媒ガスを気化させる蒸発潜熱で周りの温度を下げる装置であり、ヒータはエンジンの冷却にて温まった冷却水を熱源としてヒータコアを用いて温風とするものである。そして、一端が外部に開口した空気通路の他端部がこのエバポレータ及びヒータに接続され、更に、空調ダクトを介して車室内に設けられた各吹出口に接続されている。
【0011】
本実施形態において、図1及び図2に示すように、フロントガラス11は所定の傾斜角度をもって車体12に固定されており、このフロントガラス11の後方には車室13が形成され、車室13の前部にダッシュボード14が取付けられている。このダッシュボード14は、中央下部に図示しない空調ユニットから延設された空気ダクト15が連結される一方、フロントガラス11に沿った上面に左右方向に長い吹出口16が複数(本実施形態では、9個)形成されている。従って、空調ユニットから送り出された空気は、空気ダクト15を通ってダッシュボード14に送られ、この空気を各吹出口16からフロントガラス11の内側に向けて車室13内に吹き出すことができる。
【0012】
このように構成された本実施形態の自動車用デフロスタでは、フロントガラス11の下端部から吹出口16までの距離Lを50mm〜100mmに設定すると共に、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θを30度〜50度に設定している。
【0013】
ここで、上述した距離Lと交差角度θにおける適正領域の根拠について実験結果を説明する。実験1は、フロント11の外側全面に霜を付着させた状態で、フロントガラス11の下端部から吹出口16までの距離L=70mmと一定にする一方、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θを20度、30度、40度、50度、60度に変更し、所定温度(最大で70℃)温風を最大風量で所定時間(例えば、20分)フロントガラス11の内側に吹きかけ、そのときの霜の解氷領域を調べたものである。
【0014】
実験結果を表す図3に示すように、交差角度θ=20度以下とθ=60度以上の領域で十分な視界を確保することができず、交差角度θ=30度〜50度を適正領域とすることが望ましいものと考えられ、最適交差角度θ=40度である。
【0015】
実験2は、フロント11の外側全面に霜を付着させた状態で、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θ=40度と一定にする一方、フロントガラス11の下端部から吹出口16までの距離Lを40mm、50mm、70mm、90mm、110mmと変更し、所定温度(最大で70℃)温風を最大風量で所定時間(例えば、20分)フロントガラス11の内側に吹きかけ、そのときの霜の解氷領域を調べたものである。
【0016】
実験結果を表す図4に示すように、距離L=40mm以下とL=110mm以上の領域で十分な視界を確保することができず、距離L=50mm〜100mmを適正領域とすることが望ましいものと考えられ、最適距離L=70mmである。
【0017】
このように本実施形態では、フロントガラス11の後方のダッシュボード14の上面に左右方向に沿って吹出口16を複数形成し、フロントガラス11の下端部から吹出口16までの距離Lを50mm〜100mmの範囲に設定すると共に、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θを30度〜50度の範囲に設定している。
【0018】
従って、ダッシュボード14の各吹出口16から温風をフロントガラス11の内側の所定位置に所定角度で吹きかけることで、この温風をフロントガラス11の全域にわたって効率よく流動させ、フロントガラス11の曇りや霜を確実に取り除いて十分に視界を短時間で確保することができる。
【0019】
図5に本発明の第2実施形態に係る自動車用デフロスタの概略構成、図6に最適吹出位置領域を設定するための説明を示す。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0020】
本実施形態において、図5に示すように、フロントガラス11の後方にはダッシュボード21が取付けられ、このダッシュボード21は、中央下部に図示しない空調ユニットから延設された空気ダクト22が連結される一方、フロントガラス11に沿った上面の左右方向における中央部に長い吹出口23が形成されている。従って、空調ユニットから送り出された空気は、空気ダクト22を通ってダッシュボード21に送られ、この空気を各吹出口23からフロントガラス11の内側に向けて車室13内に吹き出すことができる。
【0021】
このように構成された本実施形態の自動車用デフロスタでは、フロントガラス11の下端部から吹出口23までの距離Lを90mm〜150mmに設定すると共に、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θを20度〜40度に設定している。
【0022】
ここで、上述した距離Lと交差角度θにおける適正領域の根拠について実験結果を説明する。実験3は、フロント11の外側全面に霜を付着させた状態で、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θ=30度と一定にする一方、フロントガラス11の下端部から吹出口16までの距離Lを80mm、90mm、120mm、150mmと変更し、所定温度(最大で70℃)温風を最大風量で所定時間(例えば、20分)フロントガラス11の内側に吹きかけ、そのときの霜の解氷領域を調べたものである。
【0023】
実験結果を表す図6に示すように、距離L=80mm以下の領域で十分な視界を確保することができず、距離L=90mm以上を適正領域とすることが望ましいものと考えられる。しかし、実際にダッシュボード21の上面の中央部に吹出口23を形成する場合、ダッシュボード21の設計条件を考慮すると、距離L=150mmを越える位置に吹出口23を形成することは困難であり、距離L=90mm〜150mmを適正領域とし、最適距離L=120mmとなる。
【0024】
なお、このようにダッシュボード21の上面中央部に大きい吹出口23を一つ形成した場合、フロントガラス11と吹出口23からの空気の吹出方向の交差角度θは、フロントガラス11の視界確保に対してそれ程大きな影響を与えるものではなく、交差角度θ=20度〜40度の一般的な値に設定しており、最適交差角度θ=30度とした
【0025】
このように本実施形態では、フロントガラス11の後方のダッシュボード21の上面中央部に吹出口23を形成し、フロントガラス11の下端部から吹出口23までの距離Lを90mm〜150mmの範囲に設定すると共に、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θを20度〜40度の範囲に設定している。
【0026】
従って、ダッシュボード21の吹出口23から温風をフロントガラス11の内側の所定位置に所定角度で吹きかけることで、この温風をフロントガラス11の全域にわたって効率よく流動させ、フロントガラス11の曇りや霜を確実に取り除いて十分に視界を短時間で確保することができる。
【0027】
なお、上述した第1実施形態にて、吹出口16の個数は9個に限定されるものではなく、フロントガラス11の後方に全域にわたって設けられていれば良いものである。また、上述した第1、第2実施形態にて、吹出口16,23の形状は各実施形態に限定されるものではなく、適宜設定すればよいものである。
【0028】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明の自動車用デフロスタによれば、ダッシュボード上面に左右方向に沿って複数の吹出口を設け、フロントガラスの下端部から吹出口までの距離を50mm〜100mmに設定すると共に、フロントガラスと吹出口からの吹出方向の交差角度を30度〜50度に設定したので、ダッシュボードの各吹出口から温風をフロントガラスの内側の所定位置に所定角度で吹きかけることで、この温風をフロントガラスの全域にわたって効率よく流動させ、フロントガラスの曇りや霜を確実に取り除いて十分に視界を短時間で確保することができ、また、装置を複雑化や大型化を防止することができる。
【0029】
また、請求項2の発明の自動車用デフロスタによれば、ダッシュボード上面の左右方向における中央部に吹出口を設け、フロントガラスの下端部から吹出口までの距離を90mm〜150mmに設定すると共に、フロントガラスと吹出口からの吹出方向の交差角度を20度〜40度に設定したので、ダッシュボードの吹出口から温風をフロントガラスの内側の所定位置に所定角度で吹きかけることで、この温風をフロントガラスの全域にわたって効率よく流動させ、フロントガラスの曇りや霜を確実に取り除いて十分に視界を短時間で確保することができ、また、装置を複雑化や大型化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自動車用デフロスタの概略構成図である。
【図2】吹出角度と吹出位置を説明するための概略図である。
【図3】最適吹出角度領域を設定するための説明図である。
【図4】最適吹出位置領域を設定するための説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る自動車用デフロスタの概略構成図である。
【図6】最適吹出位置領域を設定するための説明図である。
【符号の説明】
11 フロントガラス
14,21 ダッシュボード
16,23 吹出口
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダッシュボード上面に設けられた吹出口からフロントガラスの内側に送風することで、フロントガラスの内側に形成された曇りや外側に付着した霜を除去する自動車用デフロスタに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用デフロスタは、空調装置により温められた風をダッシュボード上面に設けられた吹出口からフロントガラスの内側に向けて吹きかけ、フロントガラスの内側に形成された曇りや外側に付着した霜を取り除くものである。従来の自動車用デフロスタとしては、例えば、特開平11−348602号公報、特開平11−170859に開示されたものがある。
【0003】
特開平11−348602号公報に開示された自動車用デフロスタは、インストルメントパネルの前方に所定の傾斜角度でフロントガラスを固定し、このインストルメントパネルにフロントガラスの後方に位置して車幅方向に長い空気吹出口を複数形成し、エアコンユニットの空気ダクトを各空気吹出口に接続して構成されている。また、特開平11−170859に開示された自動車用デフロスタは、インストルメントパネルにおける車幅方向の車体中央部に空気吹出口を形成し、空気調和装置の空気ダクトをこの空気吹出口に接続して構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の自動車用デフロスタにあっては、いずれもフロントガラスの内側の曇りや外側の霜を効率よく取り除くために、空気吹出口の位置や吹出角度をそれぞれ適正な位置に設定すると共に、各種の構造を追加している。ところが、インストルメントパネルの下方には空気ダクト以外に空調装置の操作機器や計器盤、小物入れなどが設けられることから設計の自由度が十分ではなく、自動車用デフロスタを複雑な構成とすることで大型化、高コスト化を招いてしまう。
【0005】
本発明はこのような問題を解決するものであって、装置を複雑化や大型化することなくフロントガラスの曇りや霜を効率よく除去可能とした自動車用デフロスタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明の自動車用デフロスタは、フロントガラスの内側に送風して曇りや霜を除去する自動車用デフロスタにおいて、ダッシュボード上面に左右方向に沿って複数の吹出口を設け、前記フロントガラスの下端部から該吹出口までの距離を50mm〜100mmに設定すると共に、前記フロントガラスと前記吹出口からの吹出方向の交差角度を30度〜50度に設定したことを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2の発明の自動車用デフロスタは、フロントガラスの内側に送風して曇りや霜を除去する自動車用デフロスタにおいて、ダッシュボード上面の左右方向における中央部に吹出口を設け、前記フロントガラスの下端部から該吹出口までの距離を90mm〜150mmに設定すると共に、前記フロントガラスと前記吹出口からの吹出方向の交差角度を20度〜40度に設定したことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1に本発明の第1実施形態に係る自動車用デフロスタの概略構成、図2に吹出角度と吹出位置を説明するための概略、図3に最適吹出角度領域を設定するための説明、図3に最適吹出位置領域を設定するための説明を示す。
【0010】
自動車に搭載された空調ユニットとして、一般にエバポレータ及びヒータなどが設けられており、このエバポレータは冷媒ガスを気化させる蒸発潜熱で周りの温度を下げる装置であり、ヒータはエンジンの冷却にて温まった冷却水を熱源としてヒータコアを用いて温風とするものである。そして、一端が外部に開口した空気通路の他端部がこのエバポレータ及びヒータに接続され、更に、空調ダクトを介して車室内に設けられた各吹出口に接続されている。
【0011】
本実施形態において、図1及び図2に示すように、フロントガラス11は所定の傾斜角度をもって車体12に固定されており、このフロントガラス11の後方には車室13が形成され、車室13の前部にダッシュボード14が取付けられている。このダッシュボード14は、中央下部に図示しない空調ユニットから延設された空気ダクト15が連結される一方、フロントガラス11に沿った上面に左右方向に長い吹出口16が複数(本実施形態では、9個)形成されている。従って、空調ユニットから送り出された空気は、空気ダクト15を通ってダッシュボード14に送られ、この空気を各吹出口16からフロントガラス11の内側に向けて車室13内に吹き出すことができる。
【0012】
このように構成された本実施形態の自動車用デフロスタでは、フロントガラス11の下端部から吹出口16までの距離Lを50mm〜100mmに設定すると共に、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θを30度〜50度に設定している。
【0013】
ここで、上述した距離Lと交差角度θにおける適正領域の根拠について実験結果を説明する。実験1は、フロント11の外側全面に霜を付着させた状態で、フロントガラス11の下端部から吹出口16までの距離L=70mmと一定にする一方、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θを20度、30度、40度、50度、60度に変更し、所定温度(最大で70℃)温風を最大風量で所定時間(例えば、20分)フロントガラス11の内側に吹きかけ、そのときの霜の解氷領域を調べたものである。
【0014】
実験結果を表す図3に示すように、交差角度θ=20度以下とθ=60度以上の領域で十分な視界を確保することができず、交差角度θ=30度〜50度を適正領域とすることが望ましいものと考えられ、最適交差角度θ=40度である。
【0015】
実験2は、フロント11の外側全面に霜を付着させた状態で、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θ=40度と一定にする一方、フロントガラス11の下端部から吹出口16までの距離Lを40mm、50mm、70mm、90mm、110mmと変更し、所定温度(最大で70℃)温風を最大風量で所定時間(例えば、20分)フロントガラス11の内側に吹きかけ、そのときの霜の解氷領域を調べたものである。
【0016】
実験結果を表す図4に示すように、距離L=40mm以下とL=110mm以上の領域で十分な視界を確保することができず、距離L=50mm〜100mmを適正領域とすることが望ましいものと考えられ、最適距離L=70mmである。
【0017】
このように本実施形態では、フロントガラス11の後方のダッシュボード14の上面に左右方向に沿って吹出口16を複数形成し、フロントガラス11の下端部から吹出口16までの距離Lを50mm〜100mmの範囲に設定すると共に、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θを30度〜50度の範囲に設定している。
【0018】
従って、ダッシュボード14の各吹出口16から温風をフロントガラス11の内側の所定位置に所定角度で吹きかけることで、この温風をフロントガラス11の全域にわたって効率よく流動させ、フロントガラス11の曇りや霜を確実に取り除いて十分に視界を短時間で確保することができる。
【0019】
図5に本発明の第2実施形態に係る自動車用デフロスタの概略構成、図6に最適吹出位置領域を設定するための説明を示す。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0020】
本実施形態において、図5に示すように、フロントガラス11の後方にはダッシュボード21が取付けられ、このダッシュボード21は、中央下部に図示しない空調ユニットから延設された空気ダクト22が連結される一方、フロントガラス11に沿った上面の左右方向における中央部に長い吹出口23が形成されている。従って、空調ユニットから送り出された空気は、空気ダクト22を通ってダッシュボード21に送られ、この空気を各吹出口23からフロントガラス11の内側に向けて車室13内に吹き出すことができる。
【0021】
このように構成された本実施形態の自動車用デフロスタでは、フロントガラス11の下端部から吹出口23までの距離Lを90mm〜150mmに設定すると共に、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θを20度〜40度に設定している。
【0022】
ここで、上述した距離Lと交差角度θにおける適正領域の根拠について実験結果を説明する。実験3は、フロント11の外側全面に霜を付着させた状態で、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θ=30度と一定にする一方、フロントガラス11の下端部から吹出口16までの距離Lを80mm、90mm、120mm、150mmと変更し、所定温度(最大で70℃)温風を最大風量で所定時間(例えば、20分)フロントガラス11の内側に吹きかけ、そのときの霜の解氷領域を調べたものである。
【0023】
実験結果を表す図6に示すように、距離L=80mm以下の領域で十分な視界を確保することができず、距離L=90mm以上を適正領域とすることが望ましいものと考えられる。しかし、実際にダッシュボード21の上面の中央部に吹出口23を形成する場合、ダッシュボード21の設計条件を考慮すると、距離L=150mmを越える位置に吹出口23を形成することは困難であり、距離L=90mm〜150mmを適正領域とし、最適距離L=120mmとなる。
【0024】
なお、このようにダッシュボード21の上面中央部に大きい吹出口23を一つ形成した場合、フロントガラス11と吹出口23からの空気の吹出方向の交差角度θは、フロントガラス11の視界確保に対してそれ程大きな影響を与えるものではなく、交差角度θ=20度〜40度の一般的な値に設定しており、最適交差角度θ=30度とした
【0025】
このように本実施形態では、フロントガラス11の後方のダッシュボード21の上面中央部に吹出口23を形成し、フロントガラス11の下端部から吹出口23までの距離Lを90mm〜150mmの範囲に設定すると共に、フロントガラス11と吹出口16からの空気の吹出方向の交差角度θを20度〜40度の範囲に設定している。
【0026】
従って、ダッシュボード21の吹出口23から温風をフロントガラス11の内側の所定位置に所定角度で吹きかけることで、この温風をフロントガラス11の全域にわたって効率よく流動させ、フロントガラス11の曇りや霜を確実に取り除いて十分に視界を短時間で確保することができる。
【0027】
なお、上述した第1実施形態にて、吹出口16の個数は9個に限定されるものではなく、フロントガラス11の後方に全域にわたって設けられていれば良いものである。また、上述した第1、第2実施形態にて、吹出口16,23の形状は各実施形態に限定されるものではなく、適宜設定すればよいものである。
【0028】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明の自動車用デフロスタによれば、ダッシュボード上面に左右方向に沿って複数の吹出口を設け、フロントガラスの下端部から吹出口までの距離を50mm〜100mmに設定すると共に、フロントガラスと吹出口からの吹出方向の交差角度を30度〜50度に設定したので、ダッシュボードの各吹出口から温風をフロントガラスの内側の所定位置に所定角度で吹きかけることで、この温風をフロントガラスの全域にわたって効率よく流動させ、フロントガラスの曇りや霜を確実に取り除いて十分に視界を短時間で確保することができ、また、装置を複雑化や大型化を防止することができる。
【0029】
また、請求項2の発明の自動車用デフロスタによれば、ダッシュボード上面の左右方向における中央部に吹出口を設け、フロントガラスの下端部から吹出口までの距離を90mm〜150mmに設定すると共に、フロントガラスと吹出口からの吹出方向の交差角度を20度〜40度に設定したので、ダッシュボードの吹出口から温風をフロントガラスの内側の所定位置に所定角度で吹きかけることで、この温風をフロントガラスの全域にわたって効率よく流動させ、フロントガラスの曇りや霜を確実に取り除いて十分に視界を短時間で確保することができ、また、装置を複雑化や大型化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自動車用デフロスタの概略構成図である。
【図2】吹出角度と吹出位置を説明するための概略図である。
【図3】最適吹出角度領域を設定するための説明図である。
【図4】最適吹出位置領域を設定するための説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る自動車用デフロスタの概略構成図である。
【図6】最適吹出位置領域を設定するための説明図である。
【符号の説明】
11 フロントガラス
14,21 ダッシュボード
16,23 吹出口
Claims (2)
- フロントガラスの内側に送風して曇りや霜を除去する自動車用デフロスタにおいて、ダッシュボード上面に左右方向に沿って複数の吹出口を設け、前記フロントガラスの下端部から該吹出口までの距離を50mm〜100mmに設定すると共に、前記フロントガラスと前記吹出口からの吹出方向の交差角度を30度〜50度に設定したことを特徴とする自動車用デフロスタ。
- フロントガラスの内側に送風して曇りや霜を除去する自動車用デフロスタにおいて、ダッシュボード上面の左右方向における中央部に吹出口を設け、前記フロントガラスの下端部から該吹出口までの距離を90mm〜150mmに設定すると共に、前記フロントガラスと前記吹出口からの吹出方向の交差角度を20度〜40度に設定したことを特徴とする自動車用デフロスタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002179426A JP2004017913A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 自動車用デフロスタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002179426A JP2004017913A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 自動車用デフロスタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004017913A true JP2004017913A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31176825
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002179426A Withdrawn JP2004017913A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 自動車用デフロスタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004017913A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015020689A (ja) * | 2013-07-23 | 2015-02-02 | 豊田合成株式会社 | デフロスタ |
| CN112109847A (zh) * | 2020-08-27 | 2020-12-22 | 上海外高桥造船有限公司 | 一种客船驾驶室窗除雾末端装置 |
| CN119058597A (zh) * | 2024-09-24 | 2024-12-03 | 长城汽车股份有限公司 | 一种除霜方法、装置及车辆 |
-
2002
- 2002-06-20 JP JP2002179426A patent/JP2004017913A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015020689A (ja) * | 2013-07-23 | 2015-02-02 | 豊田合成株式会社 | デフロスタ |
| CN112109847A (zh) * | 2020-08-27 | 2020-12-22 | 上海外高桥造船有限公司 | 一种客船驾驶室窗除雾末端装置 |
| CN112109847B (zh) * | 2020-08-27 | 2021-11-16 | 上海外高桥造船有限公司 | 一种客船驾驶室窗除雾末端装置 |
| CN119058597A (zh) * | 2024-09-24 | 2024-12-03 | 长城汽车股份有限公司 | 一种除霜方法、装置及车辆 |
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