JP2007216498A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロール状の記録媒体の残量や環境温度が変化しても、記録品質にばらつきが生じにくくする。
【解決手段】紙送りモータ21から第1歯車23、第2歯車24及び第3歯車25を介して紙送りローラ19aに動力を伝達して記録用紙PをX方向に間欠送りするとともに、間欠送りされる記録用紙Pに記録ヘッド5からインク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録装置1であって、温度センサ13によって検出される温度及び重量検出部17によって検出されるロール部26の重量に基づいて、紙送りモータ21の紙送りステップ数を変化させる。
【選択図】図1
【解決手段】紙送りモータ21から第1歯車23、第2歯車24及び第3歯車25を介して紙送りローラ19aに動力を伝達して記録用紙PをX方向に間欠送りするとともに、間欠送りされる記録用紙Pに記録ヘッド5からインク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録装置1であって、温度センサ13によって検出される温度及び重量検出部17によって検出されるロール部26の重量に基づいて、紙送りモータ21の紙送りステップ数を変化させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロール状の記録媒体に記録を行うことができる記録装置に関する。
従来、記録装置の一つであるサーマルプリンタにおいて、ロール紙の重量から把握されるロール紙の残量に基づいて、このロール紙を駆動するステッピングモータのスルーアップ条件及び駆動電流並びに印字ヘッドの印字タイミングを変化させることにより、ロール紙の消費状況に応じた最適な状態で印字することができるものがある(例えば、特許文献1参照)。
ロール紙などのロール状の記録媒体に記録を行うことができる記録装置では、図6に示すように、送りローラDRと従動ローラFRとの間に記録媒体Meを挟持した状態で、モータMoからの動力で送りローラDRを回転駆動して、この記録媒体Meをロール部RBの巻き終わり端側から送り方向Pfに送る送り装置を採用することができる。この場合、モータMoと送りローラDRとの間には、モータMoからの動力を送りローラDRに伝達する動力伝達機構が介在する。動力伝達機構としては、容易に減速機構を構成できる歯車やタイミングベルトなどを採用したり、異なる回転軸同士を減速せずに接続するカップリング(軸継手)などを採用したりすることができる。
しかしながら、このような送り装置では、モータMoを送り方向Pfにおける記録媒体Meの規定の送り量に対応した回転量で駆動しても、動力伝達機構を構成する部品の弾性変形や、送りローラDRと記録媒体Meとの滑りなどにより、記録媒体Meの規定の送り量に対する送り不足が発生することがある。この送り不足は、記録媒体を間欠送りして記録を行う記録装置において、記録結果に非記録部分が筋状に発生する記録抜けなど、記録品質の劣化に結びついてしまう。特に、画像を記録する場合には、文字を記録する場合に比較して記録密度が高いため、記録品質の劣化が顕著になってしまう。
そして、このような送り不足は、モータMoにかかる負荷が大きいほど多くなる。さらに、モータMoにかかる負荷は、ロール部RBの重量のみならず、記録装置の周囲の環境温度にも大きく左右される。すなわち、環境温度が低い場合と高い場合とを比較すると、低い方が送り装置の動力伝達機構部の粘性抵抗が大きくなり、所謂メカ負荷が増大する。
つまり、このような送り装置では、ロール状の記録媒体の残量や、環境温度によって、記録媒体の送り量に差異が生じやすく、その結果、記録品質にばらつきが発生しやすいという未解決の課題がある。
本発明は、この未解決の課題に着目してなされたものであり、ロール状の記録媒体の残量や環境温度が変化しても、記録品質にばらつきが生じにくい記録装置を提供することを目的とする。
本発明は、この未解決の課題に着目してなされたものであり、ロール状の記録媒体の残量や環境温度が変化しても、記録品質にばらつきが生じにくい記録装置を提供することを目的とする。
第1の発明における記録装置は、伝達される動力によって駆動され、ロール状に巻かれた記録媒体を所定の送り方向に送る媒体送り手段と、該媒体送り手段に伝達される前記動力を出力して前記媒体送り手段を駆動する送り駆動手段と、前記媒体送り手段によって送られる前記記録媒体に記録を行う記録手段と、前記記録媒体の残量を検出する残量検出手段と、温度を検出する温度検出手段と、を備え、前記送り駆動手段は、前記残量検出手段によって検出された前記記録媒体の前記残量及び前記温度検出手段によって検出された前記温度に基づいて、前記動力の出力を変化させることを特徴とする。
この第1の発明では、送り駆動手段からの動力の出力を、残量検出手段が検出した記録媒体の残量と温度検出手段が検出した温度とに基づいて変化させることができる。これにより、記録媒体の残量が変化してこの記録媒体を送るのにかかる負荷が変化したり、温度が変化してメカ負荷が変化したりしても、変化した負荷に応じて出力が変化する動力を媒体送り手段に伝達することが可能となる。すなわち、送り駆動手段から媒体送り手段に伝達される動力に損失があっても、この損失を補填するように動力の出力を変化させることが可能となり、記録媒体の残量変化や温度変化によって発生する送り量の差異を軽減することが可能となる。従って、ロール状の記録媒体の残量や環境温度が変化しても、記録品質にばらつきが生じにくくすることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記送り駆動手段は、前記記録媒体の前記残量が少なくなるのに応じて前記媒体送り手段の駆動量が少なくなる方向に、且つ前記温度が高くなるのに応じて前記媒体送り手段の駆動量が少なくなる方向に、前記出力を変化させることを特徴とする。
この第2の発明では、送り駆動手段からの出力が、記録媒体の残量が少なくなるのに応じて媒体送り手段の駆動量が少なくなる方向に変化するとともに、温度が高くなるのに応じて媒体送り手段の駆動量が少なくなる方向に変化する。換言すれば、送り駆動手段は、動力の出力を、記録媒体の残量が多いときほど媒体送り手段の駆動量が多くなる方向に変化させ、温度が低いときほど媒体送り手段の駆動量が多くなる方向に変化させる。
これにより、記録媒体の残量が多くて記録媒体を送るのにかかる負荷が大きい場合と、記録媒体の残量が少なくなって記録媒体を送るのにかかる負荷が小さくなった場合とで送り量の差異を軽減することができるとともに、温度が低くてメカ負荷が大きい場合と、温度が高くてメカ負荷が小さい場合とで送り量の差異を軽減することができる。従って、ロール状の記録媒体の残量が変化したり、環境温度が変化したりしても、記録品質のばらつきを低減することが可能となる。
第3の発明は、第1の発明において、前記温度検出手段によって検出された前記温度が所定温度以下であるか否かを判定する温度判定手段を備え、前記送り駆動手段は、前記温度判定手段によって前記温度が所定温度以下であると判定されたときに、前記記録媒体の前記残量が少なくなるのに応じて前記媒体送り手段の駆動量が少なくなる方向に前記出力を変化させ、前記温度判定手段によって前記温度が前記所定温度を超えていると判定されたときに、前記記録媒体の前記残量が少なくなるのに応じて、前記媒体送り手段の前記駆動量が多くなる方向に前記出力を変化させるを特徴とする。
この第3の発明では、送り駆動手段は、動力の出力を、温度検出手段によって検出される温度が所定温度以下であるときに、記録媒体の残量が少なくなるのに応じて媒体送り手段の駆動量が少なくなる方向に変化させる。また、温度検出手段によって検出される温度が所定温度を超えているときに、送り駆動手段は、記録媒体の残量が少なくなるのに応じて媒体送り手段の駆動量が多くなる方向に出力を変化させる。つまり、この発明では、送り駆動手段からの出力を変化させる方向を、温度検出手段によって検出された温度が所定温度を超えたことに基づいて、逆転させることが可能となる。
ここで、記録媒体の残量が多いときほど、ロール部の慣性が大きくなるため、動いているロール部を停止させるのが困難となる。そして、温度が高くなってメカ負荷が小さくなるほど、ロール部や媒体送り手段を、これらロール部や媒体送り手段の慣性に逆らって停止させるのが困難となる。そこで、この発明では、温度検出手段によって検出される温度が所定温度を超えているときに、送り駆動手段は、記録媒体の残量が多くてロール部の慣性が大きいときほど媒体送り手段の駆動量が少なくなる方向に出力を変化させる。
これにより、温度が所定温度以下であるときに、記録媒体の残量が多くて記録媒体を送るのにかかる負荷が大きい場合と、記録媒体の残量が少なくなって記録媒体を送るのにかかる負荷が小さくなった場合とで送り量の差異を軽減することができる。さらに、温度が所定温度を超えてメカ負荷が小さくなったときに、記録媒体の残量が多くてロール部の慣性が大きい場合と、記録媒体の残量が少なくなってロール部の慣性が小さくなった場合とで送り量の差異を軽減することができる。従って、ロール状の記録媒体の残量が変化したり、環境温度が変化したりしても、記録品質のばらつきを低減することが可能となる。
第4の発明は、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、前記残量検出手段は、前記ロール状に巻かれた記録媒体のロール部の重量を検出する重量検出器を備えているとともに、前記重量検出器が検出した前記ロール部の前記重量に基づいて前記残量を検出するように構成されていることを特徴とする。
これにより、ロール状に巻かれた記録媒体のロール部の重量を検出することができ、このロール部の重量から記録媒体の残量を検出することが可能となる。
本発明の実施形態を、インクジェット記録装置を例に図面に基づいて説明する。
本実施形態におけるインクジェット記録装置1は、正面図である図1(a)及び平面図である図1(b)に示すように、記録用紙Pを図中のX方向に送る紙送り装置3と、記録用紙Pにインク滴を吐出して記録を行う記録ヘッド5と、記録ヘッド5を図1(b)中のY方向に移動させるヘッド移動装置7と、プラテン9と、排紙ローラ11a及び11bと、温度センサ13と、ロール収容部15と、重量検出部17とを備えている。このインクジェット記録装置1は、記録用紙Pがロール状に巻かれた所謂ロール紙に記録を行うことができる。
本実施形態におけるインクジェット記録装置1は、正面図である図1(a)及び平面図である図1(b)に示すように、記録用紙Pを図中のX方向に送る紙送り装置3と、記録用紙Pにインク滴を吐出して記録を行う記録ヘッド5と、記録ヘッド5を図1(b)中のY方向に移動させるヘッド移動装置7と、プラテン9と、排紙ローラ11a及び11bと、温度センサ13と、ロール収容部15と、重量検出部17とを備えている。このインクジェット記録装置1は、記録用紙Pがロール状に巻かれた所謂ロール紙に記録を行うことができる。
ここで、上記の各構成について詳細を説明する。
紙送り装置3は、図1(a)に示すように、互いに外周を接し合って回転可能に構成された紙送りローラ19a及び紙押さえローラ19bと、紙送りローラ19aを回転駆動するための動力を発生する紙送りモータ21と、紙送りモータ21からの動力を紙送りローラ19aに伝達する第1歯車23、第2歯車24及び第3歯車25とを備えている。
紙送り装置3は、図1(a)に示すように、互いに外周を接し合って回転可能に構成された紙送りローラ19a及び紙押さえローラ19bと、紙送りローラ19aを回転駆動するための動力を発生する紙送りモータ21と、紙送りモータ21からの動力を紙送りローラ19aに伝達する第1歯車23、第2歯車24及び第3歯車25とを備えている。
紙送りローラ19a及び紙押さえローラ19bは、図1(a)で見て、紙送りローラ19aが記録用紙Pの上側に配設され、紙押さえローラ19bが記録用紙Pを挟んで紙送りローラ19aの下側に配設されている。
第1歯車23、第2歯車24及び第3歯車25は、図1(a)に示すように、第1歯車23が紙送りモータ21の回転軸に圧入されており、第2歯車24が図示しない筐体に設けられた軸に回転自在に挿入されており、第3歯車25が紙送りローラ19aに圧入されている。これら第1、第2及び第3歯車23、24及び25は、減速機構を構成しており、紙送りモータ21からの動力を増幅して紙送りローラ19aに伝達する。
上記の構成を有する紙送り装置3は、紙送りモータ21からの動力が第1、第2及び第3歯車23、24及び25を介して紙送りローラ19aに伝達され、紙送りローラ19aと紙押さえローラ19bとの間に挟持した記録用紙Pを、記録用紙Pがロール状に巻かれたロール部26の巻き終わり端側からX方向に所定量ずつ間欠的に送る。
すなわち、紙送りモータ21が、図1(a)で見て第1歯車23を時計方向に回転させるように起動すると、第2歯車24が反時計方向に回転し、第3歯車25が時計方向に回転する。そして、紙送りローラ19aが第3歯車25に連動して時計方向に回転し、記録用紙PがX方向に送られる。
なお、本実施形態では、紙送りモータ21としてステッピングモータを採用した。また、図1(a)において、構成をわかりやすく示すため、第1歯車23、第2歯車24及び第3歯車25を一点鎖線で図示した。
記録ヘッド5は、図1(a)に示すように、紙送りローラ19aよりもX方向の下流側に位置し、底面には、インクをインク滴として吐出する複数のノズルが形成されている。これら複数のノズルは、X方向に沿って所定の距離に亘って整列してノズル列を構成している。この記録ヘッド5は、複数のノズルが形成されているノズル面を、このノズル面と記録用紙Pとの間に隙間を有して、記録用紙P側に向けた状態で、上面側が後述するキャリジ27に支持されている。
つまり、記録ヘッド5は、ノズル面が隙間を介して記録用紙Pに対向するように、キャリジ27に支持されている。なお、記録ヘッド5としては、例えば、圧電素子や加熱素子を備え、これらの素子を駆動してインクに圧力を付与するものを採用することができる。
ヘッド移動装置7は、図1(b)に示すように、キャリジ27と、キャリジ軸29と、キャリジモータ31と、モータプーリ33と、従動プーリ35と、タイミングベルト37とを備えている。
キャリジ27は、図1(a)で見て紙送りローラ19aの上方に位置し、この紙送りローラ19aをX方向にまたぐように設けられている。このキャリジ27には、紙送りローラ19aよりもX方向上流側に、Y方向に沿ってキャリジ27を貫通する貫通穴が設けられている。この貫通穴には、後述するキャリジ軸29が挿入されてこのキャリジ軸29と摺動する図示しない軸受けが配設されている。また、キャリジ27の底面には、紙送りローラ19aよりもX方向下流側に記録ヘッド5が配設されている。
キャリジ軸29は、図1(a)で見て記録用紙Pの上方且つ紙送りローラ19aよりもX方向で上流側に位置し、図1(b)に示すように、記録用紙PをY方向にまたいで、図示しない筐体に架設されている。このキャリジ軸29は、キャリジ27の貫通穴に配設されている軸受けを介して、キャリジ27の貫通穴に挿入されている。
キャリジモータ31は、キャリジ27をY方向に移動するための動力を発生する。このキャリジモータ31は、図1(b)に示すように、記録用紙Pよりも外側の位置すなわち記録用紙Pの送りを妨げない位置で、図示しない筐体に支持されている。なお、本実施形態では、キャリジモータ31としてステッピングモータを採用した。
モータプーリ33は、図1(b)に示すように、キャリジモータ31の回転軸に圧入されている。また、従動プーリ35は、図1(b)に示すように、記録用紙Pを挟んでモータプーリ33に対峙する位置で、図示しない筐体に回転自在に支持されている。
タイミングベルト37は、図1(b)に示すように、記録用紙PをY方向にまたいで、モータプーリ33と従動プーリ35との間に架設されている。なお、前述したキャリジ27は、タイミングベルト37の一部に固定されている。
これらのモータプーリ33、従動プーリ35及びタイミングベルト37は、キャリジモータ31が発生する回転動力を、回転方向からY方向に沿った方向に変換しつつ、タイミングベルト37に固定されているキャリジ27に伝達する。
上記の構成を有するヘッド移動装置7は、キャリジモータ31からの動力がモータプーリ33、従動プーリ35及びタイミングベルト37によってキャリジ27に伝達され、キャリジ27及びこのキャリジ27に配設されている記録ヘッド5を、Y方向に移動させる。
なお、インクジェット記録装置1では、静止している記録用紙Pを記録ヘッド5が横切る間にノズルからインク滴を吐出させることにより、記録用紙Pに対する記録が行われる。つまり、記録ヘッド5は、静止した記録用紙Pを1回だけ横切ると、最長で、前述したノズル列のX方向における長さに相当する分だけ記録用紙Pに記録を行うことができる。
記録ヘッド5が最長で記録を行うとき、紙送り装置3は、記録用紙Pをノズル列の長さに相当する送り量ずつX方向に間欠的に送る。つまり、この場合、インクジェット記録装置1では、紙送り装置3が記録用紙Pを、ノズル列の長さに相当する送り量だけ送ってから静止させた後、記録ヘッド5がヘッド移動装置7によって記録用紙Pを往路方向に横切るように移動される間に最長の記録を実施する。その後、紙送り装置3が記録用紙Pを、ノズル列の長さに相当する送り量だけ送ってから静止させ、記録ヘッド5が記録用紙Pを復路方向に横切るように移動される間に最長の記録を実施する。ここまでの記録動作において、記録ヘッド5は、記録用紙Pを2回だけ横切ってY方向に1往復したことになる。
このように、インクジェット記録装置1では、記録用紙Pの送り及び静止並びに記録ヘッド5の移動及び記録という動作がこの順序で繰り返されることにより、記録用紙Pに対する記録が行われていく。
プラテン9は、図1(a)に示すように、紙押さえローラ19bよりもX方向の下流側で、記録用紙Pを挟んで記録ヘッド5に対向する位置に配設されている。このプラテン9は、紙送りローラ19a及び紙押さえローラ19b間から送り出される記録用紙Pを、紙送りローラ19a及び紙押さえローラ19bのX方向下流側で支える。
排紙ローラ11a及び11bは、図1(a)に示すように、記録ヘッド5よりもX方向の下流側で、互いに外周を接し合って回転可能に配設されている。これらの排紙ローラ11a及び11bは、記録用紙Pを排紙ローラ11a及び11b間に挟持した状態で回転駆動され、この記録用紙PをX方向に送り出してインクジェット記録装置1外に排出する。
なお、記録用紙Pは、紙送りローラ19a及び紙押さえローラ19b間からX方向に送り出されてから、一対の排紙ローラ11a及び11bによって挟持されると、プラテン9によって支えられる部分が平坦に保たれる。
温度センサ13は、例えば、熱電対やサーミスタなどで構成され、図1(b)に示すように、第1、第2及び第3歯車23、24及び25の近傍に配設されている。この温度センサ13は、インクジェット記録装置1内の温度を検出する。なお、温度センサ13の配設位置は、モータや回路基板などからの発熱による影響が及びにくい位置が好ましい。
ロール収容部15は、図1(a)に示すように、ロール部26を収容する収容器39と、収容器39内の後述する支持腕45に回転可能に配設され、ロール部26が回転可能なようにロール部26の外周を支持するコロ41とを備えている。
ここで、記録用紙Pは、図1(a)に示すように、中空のロール芯43に巻かれてロール部26が形成されている。ロール紙に記録を行うことができる記録装置では、一般的に、ロール芯43に軸を挿入することによってロール部26を回転可能に支持する所謂軸支方式と、ロール芯43に挿入される軸を備えることなく、ロール部26をその外周で支持する所謂投げ込み方式とがある。この投げ込み方式では、ロール芯43に軸を挿入する煩わしさがない点で、軸支方式よりもロール紙の交換が簡便であるという利点がある。本実施形態のインクジェット記録装置1では、投げ込み方式を採用した。
上述のコロ41は、投げ込み方式において、ロール部26が容易に回転することを助ける。
重量検出部17は、図1(a)に示すように、一端が収容器39内の一側面に支持されている支持腕45と、支持腕45の一端側に設けられるひずみゲージ47とを備えている。支持腕45は、支持腕45と収容器39内の底面との間に隙間を有して設けられており、コロ41を介してロール部26を支持する。ひずみゲージ47は、図1(a)で見て支持腕45の下側の面に設けられており、ロール部26の重量によってたわむ支持腕45のひずみを検出する。
また、インクジェット記録装置1は、図2に示すように、上述した各構成の動作を制御する制御回路61を備えている。この制御回路61は、制御部63と、記録ヘッドドライバ65と、紙送りモータドライバ67と、キャリジモータドライバ69と、温度信号変換回路71と、ひずみ信号変換回路73と、インタフェース部75とを備えている。
制御部63は、例えば、マイクロコンピュータで構成され、CPU(Central Processing Unit)77と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)79と、RAM(Random Access Memory)81と、ROM(Read-Only Memory)83とを備えている。
CPU77は、記録処理等の各種処理を実行する。SDRAM79は、パーソナルコンピュータ、POS(Point Of Sales)システムやATM(Automated Teller Machine)などのホストコンピュータ85からインタフェース部75を介して入力される記録データを格納する。RAM81は、CPU77によって実行される記録処理等のアプリケーションプログラムを一時的に展開したり、各種データを一時的に格納したりする。
ROM83は、不揮発性半導体メモリで構成され、CPU77が実行する制御プログラムや、後述する出力補正テーブルなどが格納されている。
記録ヘッドドライバ65は、CPU77からの指令に基づいて、記録ヘッド5を制御する。紙送りモータドライバ67は、CPU77からの指令に基づいて、紙送りモータ21を制御する。キャリジモータドライバ69は、CPU77からの指令に基づいて、キャリジモータ31を制御する。
温度信号変換回路71は、図2に示すように、温度センサ13から出力されるアナログの温度信号Taをデジタルの温度信号Tdに変換するとともに、この温度信号Tdを制御部63に出力する。
ひずみ信号変換回路73は、図2に示すように、ひずみゲージ47から出力されるアナログのひずみ信号Eaをデジタルのひずみ信号Edに変換するとともに、このひずみ信号Edを制御部63に出力する。
インタフェース部75は、ホストコンピュータ85から受け取った文字や画像などに関する記録データを制御部63に出力したり、制御部63から受け取った各種情報をホストコンピュータ85に出力したりする。
ここで、ロール部26の残量の検出について説明する。
コロ41を介してロール部26を支持する支持腕45は、正面図である図3(a)に示すように、固定端とは反対側の先端がロール部26の重量によって、この図で見て下側にたわむ。そして、記録用紙Pが消費され、ロール部26の重量が減少すると、図3(b)に示すように、支持腕45のたわみ量が減少する。さらに、記録用紙Pが消費されると、図3(c)に示すように、支持腕45のたわみ量がさらに減少する。
コロ41を介してロール部26を支持する支持腕45は、正面図である図3(a)に示すように、固定端とは反対側の先端がロール部26の重量によって、この図で見て下側にたわむ。そして、記録用紙Pが消費され、ロール部26の重量が減少すると、図3(b)に示すように、支持腕45のたわみ量が減少する。さらに、記録用紙Pが消費されると、図3(c)に示すように、支持腕45のたわみ量がさらに減少する。
図3(a)〜図3(c)の流れにおいて、ひずみゲージ47からひずみ信号変換回路73を介して制御部63に出力されるひずみ信号Edは、図4に示すように、記録用紙Pの残量の減少とともにひずみ信号Edの値も減少していく。このように、インクジェット記録装置1では、ひずみ信号Edの値に基づいて、記録用紙Pのロール部26における残量を検出することができる。
そして、インクジェット記録装置1では、ロール部26における記録用紙Pの残量に応じて、紙送りモータ21からの動力の出力が補正されるようになっている。紙送りモータ21からの動力の出力とは、紙送りモータ21の回転軸の回転量を指す。すなわち、紙送りモータ21にステッピングモータを採用した本実施形態では、紙送りモータ21の回転軸の回転量は、ステッピングモータのステップ数で規定される。
ROM83に格納されている出力補正テーブルには、下記表1に示すように、ロール部26における記録用紙Pの残量に応じて補正される紙送りモータ21のステップ数が、低温、常温及び高温の各温度範囲ごとに、増減値として示されている。
インクジェット記録装置1では、記録用紙Pのロール部26における残量に、上記表1に示す“多”、“中”及び“少”の3個の残量範囲が設定されており、温度に、上記表1に示す“高温”、“常温”及び“低温”の3個の温度範囲が設定されている。
そして、上記表1に示す出力補正テーブルでは、3個の温度範囲のいずれにおいても、記録用紙Pの残量が減少するのにともなって出力補正量も減少していく。また、上記表1に示す出力補正テーブルでは、3個の残量範囲のいずれにおいても、温度が高くなるのにともなって出力補正量が減少していく。
残量範囲は、図4に示すように、ひずみ信号Edの値において、境界値E1によって“多”と“中”とが区分され、境界値E2によって“中”と“少”とが区分されている。
また、温度範囲は、温度信号Tdの値において、境界温度T1によって“高温”と“常温”とが区分され、境界温度T2によって“常温”と“低温”とが区分されている。
これらの残量範囲及び温度範囲のそれぞれの定義を、下記表2に示す。
これらの残量範囲及び温度範囲のそれぞれの定義を、下記表2に示す。
また、温度範囲“高温”とは、表2に示すように、温度信号Tdの値が境界温度T1を超えている温度範囲を示し、“常温”とは、温度信号Tdの値が、境界温度T2以上であり、且つ境界温度T1以下である温度範囲を示し、“低温”とは、温度信号Tdの値が境界温度T2未満である温度範囲を示している。
上述した構成を有するインクジェット記録装置1における記録処理及び記録動作の流れについて説明する。
インクジェット記録装置1では、制御部63が、ホストコンピュータ85からインタフェース部75を介して記録データを入手するとともに、その記録データをSDRAM79に格納すると、CPU77が図5に示す記録処理を開始する。
この記録処理では、まず、ステップS1において、温度信号Tdの値が境界温度T1以下であるか否かを判定し、境界温度T1以下である(YES)と判定されると、ステップS2に移行し、境界温度T1を超えている(NO)と判定されると、ステップS13に移行する。
ステップS2において、温度信号Tdの値が境界温度T2以上であるか否かを判定し、境界温度T2以上である(YES)と判定されると、ステップS3に移行し、境界温度T2未満である(NO)と判定されると、ステップS18に移行する。
ステップS3において、ひずみ信号Edの値が境界値E1未満であるか否かを判定し、境界値E1未満である(YES)と判定されると、ステップS4に移行し、境界値E1以上である(NO)と判定されると、ステップS6に移行する。
ステップS4において、ひずみ信号Edの値が境界値E2を超えているか否かを判定し、境界値E2を超えている(YES)と判定されると、ステップS5に移行し、境界値E2以下である(NO)と判定されると、ステップS7に移行する。
ステップS5において、ROM83に格納されている上記表1に示す出力補正テーブルにアクセスして、温度範囲が“常温”で、残量範囲が“中”であるところの出力補正量を読み込んで、ステップS8に移行する。このとき、温度範囲が“常温”で、残量範囲が“中”であるところの出力補正量は、“0”である。
また、ステップS3からステップS6に移行したときは、このステップS6で、ROM83に格納されている出力補正テーブルにアクセスして、温度範囲が“常温”で、残量範囲が“多”であるところの出力補正量を読み込んでから、ステップS8に移行する。このときの出力補正量は、“+1”である。
また、ステップS4からステップS7に移行したときは、このステップS7で、ROM83に格納されている出力補正テーブルにアクセスして、温度範囲が“常温”で、残量範囲が“少”であるところの出力補正量を読み込んでから、ステップS8に移行する。このときの出力補正量は、“−1”である。
ステップS8において、所定の紙送りステップ数に、出力補正量を加算して、ステップS9に移行する。
このステップS9において、紙送りモータドライバ67に紙送りモータ駆動指令を出力して、ステップS10に移行する。ここで、CPU77は、紙送りモータドライバ67に、出力補正量が加算された紙送りステップ数で紙送りモータ21の駆動を制御させる。
ステップS10において、キャリジモータドライバ69にキャリジモータ駆動指令を出力して、ステップS11に移行する。このとき、CPU77は、キャリジモータドライバ69に、所定のステップ数でキャリジモータ31の駆動を制御させる。
ステップS11において、記録ヘッドドライバ65に記録ヘッド駆動指令を出力して、ステップS12に移行する。このとき、記録ヘッド5は、ヘッド移動装置7によって記録用紙Pを横切るように移動されつつ、記録データに基づいて、ノズルからインク滴を吐出して記録用紙Pに記録を行う。
ステップS12において、記録データのすべてに対する記録が終了したか否かを判定し、記録が終了した(YES)と判定されると、処理を終了し、記録が終了していない(NO)と判定されると、ステップS1に移行する。
また、ステップS1でNOと判定されてステップS13に移行すると、このステップS13において、ひずみ信号Edの値が境界値E1未満であるか否かを判定し、境界値E1未満である(YES)と判定されると、ステップS14に移行し、境界値E1以上である(NO)と判定されると、ステップS16に移行する。
ステップS14において、ひずみ信号Edの値が境界値E2を超えているか否かを判定し、境界値E2を超えている(YES)と判定されると、ステップS15に移行し、境界値E2以下である(NO)と判定されると、ステップS17に移行する。
ステップS15において、ROM83に格納されている上記表1に示す出力補正テーブルにアクセスして、温度範囲が“高温”で、残量範囲が“中”であるところの出力補正量を読み込んで、ステップS8に移行する。このとき、温度範囲が“高温”で、残量範囲が“中”であるところの出力補正量は、“−2”である。
また、ステップS13からステップS16に移行したときは、このステップS16で、ROM83に格納されている出力補正テーブルにアクセスして、温度範囲が“高温”で、残量範囲が“多”であるところの出力補正量を読み込んでから、ステップS8に移行する。このときの出力補正量は、“−1”である。
また、ステップS14からステップS17に移行したときは、このステップS17で、ROM83に格納されている出力補正テーブルにアクセスして、温度範囲が“高温”で、残量範囲が“少”であるところの出力補正量を読み込んでから、ステップS8に移行する。このときの出力補正量は、“−3”である。
また、ステップS2でNOと判定されてステップS18に移行すると、このステップS18において、ひずみ信号Edの値が境界値E1未満であるか否かを判定し、境界値E1未満である(YES)と判定されると、ステップS19に移行し、境界値E1以上である(NO)と判定されると、ステップS21に移行する。
ステップS19において、ひずみ信号Edの値が境界値E2を超えているか否かを判定し、境界値E2を超えている(YES)と判定されると、ステップS20に移行し、境界値E2以下である(NO)と判定されると、ステップS22に移行する。
ステップS20において、ROM83に格納されている上記表1に示す出力補正テーブルにアクセスして、温度範囲が“低温”で、残量範囲が“中”であるところの出力補正量を読み込んで、ステップS8に移行する。このとき、温度範囲が“低温”で、残量範囲が“中”であるところの出力補正量は、“+2”である。
また、ステップS18からステップS21に移行したときは、このステップS21で、ROM83に格納されている出力補正テーブルにアクセスして、温度範囲が“低温”で、残量範囲が“多”であるところの出力補正量を読み込んでから、ステップS8に移行する。このときの出力補正量は、“+3”である。
また、ステップS19からステップS22に移行したときは、このステップS22で、ROM83に格納されている出力補正テーブルにアクセスして、温度範囲が“低温”で、残量範囲が“少”であるところの出力補正量を読み込んでから、ステップS8に移行する。このときの出力補正量は、“+1”である。
なお、本実施形態において、紙送りローラ19a及び紙押さえローラ19b並びに第1、第2及び第3歯車23、24及び25が媒体送り手段に対応し、紙送りモータ21並びにステップS1〜S7及びステップS13〜S22の処理が送り駆動手段に対応し、記録ヘッド5が記録手段に対応し、温度センサ13が温度検出手段に対応し、重量検出部17が残量検出手段に対応し、ひずみゲージ47が重量検出器に対応している。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、温度センサ13によってインクジェット記録装置1内の温度が検出されるとともに、重量検出部17によってロール部26における記録用紙Pの残量が検出される。そして、これら検出された温度及び残量に基づいて、紙送りモータ21の駆動ステップ数を補正するようになっている。つまり、インクジェット記録装置1内の温度が変化したり、ロール部26における記録用紙Pの残量が変化したりすることによって、紙送りモータ21から紙送りローラ19aまでの間での動力損失に差異が発生しても、この動力損失の差異を補償するように紙送りモータ21の駆動が制御される。従って、環境温度変化やロール部26の残量変化によって発生する記録用紙Pの送り量の差異を軽減することが可能となる。これにより、環境温度やロール部26の残量が変化しても、記録品質のばらつきを低く抑えることが可能となる。
なお、本実施形態では、紙送りモータ21から紙送りローラ19aまでの間の動力伝達機構を、第1、第2及び第3歯車23、24及び25で構成したが、動力伝達機構はこれに限定されず、プーリ及びタイミングベルトで構成されるベルト伝達機構など、任意の動力伝達機構を採用することができる。
また、記録装置は、インクジェット方式に限定されず、ロール状に巻かれた記録用紙Pを間欠送りしつつ記録を行うものであれば、感熱紙に記録を行うサーマル方式や、インクリボンをたたいてドットを形成するインパクトドット方式など、任意の方式を採用することができる。
また、紙送りモータ21及びキャリジモータ31は、ステッピングモータに限定されず、DCモータなどでもよい。
また、本実施形態では、支持腕45とひずみゲージ47とを備える重量検出部17でロール部26の重量を検出することによって記録用紙Pの残量を検出するようにしたが、これに限定されず、光学式センサでロール部26の大きさを検出し、検出した大きさに基づいて記録用紙Pの残量を検出するようにしてもよい。
また、本実施形態では、出力補正テーブルに、紙送りモータ21のステップ数の増減値を示したが、これに限定されず、出力補正量が含まれたステップ数を直接的に示すようにしてもよい。これにより、図5に示す記録処理において、ステップS8の処理を省略することができ、記録処理にかかる時間や制御部63にかかる負担を低減することが可能となる。
また、本実施形態では、上記表1に示す出力補正テーブルにおいて、温度範囲の“高温”、“常温”及び“低温”にかかわらず、記録用紙Pの残量が少なくなるのに応じて出力補正量が減少するように、出力補正量を設定したが、出力補正テーブルはこれに限定されず、下記表3に示すように、温度範囲“高温”において、記録用紙Pの残量が少なくなるのに応じて出力補正量が増加するように、出力補正量を設定してもよい。
表3に示す出力補正テーブルを使用すれば、ロール部26における記録用紙Pの残量が多くて記録用紙PをX方向に送るのにかかる負荷が大きい場合と、残量が少なくなって記録用紙Pを送るのにかかる負荷が小さくなった場合とで送り量の差異を軽減することができる。さらに、温度が境界温度T1を超えて紙送り装置3のメカ負荷が小さくなったときに、記録用紙Pの残量が多くてロール部26の慣性が大きい場合と、残量が少なくなってロール部26の慣性が小さくなった場合とで送り量の差異を軽減することができる。従って、ロール部26における記録用紙Pの残量が変化したり、環境温度が変化したりしても、記録品質のばらつきを低減することが可能となる。
なお、表3に示す出力補正テーブルを使用する場合において、図5に示す記録処理のステップS1の処理が温度判定手段に対応する。
また、本実施形態では、残量範囲及び温度範囲を、それぞれ3個ずつに設定したが、これに限定されず、それぞれ任意の個数に設定することができる。残量範囲及び温度範囲のそれぞれの個数を増やせば、細かく精密な制御が可能となり、記録品質の一層の向上が図られる。また、残量範囲及び温度範囲のそれぞれの個数を減らせば、記録処理にかかる時間や制御部63にかかる負担が軽減され、記録速度の向上が図られる。
また、本実施形態では、図5に示す記録処理において、常に出力補正量を読み込んで、常に紙送りステップ数を補正するようにしたが、記録処理はこれに限定されない。すなわち、インクジェット記録装置1に複数の記録モードを設定し、ホストコンピュータ85からの指令に基づいて、複数の記録モードのうちの1つを選択して記録を行うようにすれば、紙送りステップ数を補正する場合と補正しない場合とを使い分けることが可能となる。
これにより、例えば、文字などの記録において、判読可能な程度に記録品質が許容される場合に、紙送りステップ数の補正をすることなく記録を行うことができ、記録処理や記録動作にかかる時間や、制御部63にかかる負担などを軽減することができる。また、絵や写真などの画像を記録する場合でも、残量範囲及び温度範囲のそれぞれに設定される最多範囲個数のすべての範囲ごとに対応した出力補正量で紙送りステップ数を補正するモードから、残量範囲及び温度範囲のそれぞれに設定されるすべての範囲から2個ずつだけを使用し、これら2個ずつの範囲ごとに対応した出力補正量で紙送りステップ数を補正するモードまで、記録品質に応じた適切な処理で記録を行うことができる。つまり、記録品質に対して適正な記録処理で記録を行うことができ、過剰品質となることを抑制することが可能となる。
1…インクジェット記録装置、3…紙送り装置、5…記録ヘッド、13…温度センサ、17…重量検出部、19a…紙送りローラ、19b…紙押さえローラ、21…紙送りモータ、23…第1歯車、24…第2歯車、25…第3歯車、26…ロール部、45…支持腕、47…ひずみゲージ。
Claims (4)
- 伝達される動力によって駆動され、ロール状に巻かれた記録媒体を所定の送り方向に送る媒体送り手段と、該媒体送り手段に伝達される前記動力を出力して前記媒体送り手段を駆動する送り駆動手段と、前記媒体送り手段によって送られる前記記録媒体に記録を行う記録手段と、前記記録媒体の残量を検出する残量検出手段と、温度を検出する温度検出手段と、を備え、
前記送り駆動手段は、前記残量検出手段によって検出された前記記録媒体の前記残量及び前記温度検出手段によって検出された前記温度に基づいて、前記動力の出力を変化させることを特徴とする記録装置。 - 前記送り駆動手段は、前記記録媒体の前記残量が少なくなるのに応じて前記媒体送り手段の駆動量が少なくなる方向に、且つ前記温度が高くなるのに応じて前記媒体送り手段の駆動量が少なくなる方向に、前記出力を変化させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記温度検出手段によって検出された前記温度が所定温度以下であるか否かを判定する温度判定手段を備え、
前記送り駆動手段は、前記温度判定手段によって前記温度が所定温度以下であると判定されたときに、前記記録媒体の前記残量が少なくなるのに応じて前記媒体送り手段の駆動量が少なくなる方向に前記出力を変化させ、前記温度判定手段によって前記温度が前記所定温度を超えていると判定されたときに、前記記録媒体の前記残量が少なくなるのに応じて、前記媒体送り手段の前記駆動量が多くなる方向に前記出力を変化させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記残量検出手段は、前記ロール状に巻かれた記録媒体のロール部の重量を検出する重量検出器を備えているとともに、前記重量検出器が検出した前記ロール部の前記重量に基づいて前記残量を検出するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の記録装置。
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Family Applications (1)
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JP2006039296A Withdrawn JP2007216498A (ja) | 2006-02-16 | 2006-02-16 | 記録装置 |
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JP (1) | JP2007216498A (ja) |
-
2006
- 2006-02-16 JP JP2006039296A patent/JP2007216498A/ja not_active Withdrawn
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