JP2007216422A - リライタブルラベルの記録情報消去方法および装置 - Google Patents

リライタブルラベルの記録情報消去方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】物品もしくは物品を収納する容器に設けたリタイバブルラベルへの情報記録および情報消去を行う物流システムで、搬送速度を速くしても対応可能なリライタブルラベルの記録情報消去方法および装置を提供する。
【解決手段】リライタブルラベル24を物品もしくは物品を収納する搬送ケース25に設け、記録情報の書き込まれたリライタブルラベル24に向かって、物品を収納する搬送ケース25の移動中に、記録情報が消える温度に温度管理された温風を吹き付ける方法及び該方法を実施する記録情報消去装置。これにより、リライタブルラベル24に対して短時間に大量の熱量を供給することが容易となり、記録情報の消去を素早くできて物品搬送処理能力を向上することができる。また、温風を吹き付けることから、リライタブルラベル24の通過位置の精度はそれほど正確でなくても温風を該ラベルに吹き付けてラベル温度を所定以上にすることができ、使い勝手の極めて優れた方法および装置70を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品もしくは物品を収納する容器(搬送ケース)に可逆感熱紙によるラベル(以下、「リライタブルラベル」と称する。)を設け、このリタイバブルラベルへの情報記録および情報消去を行う物流システムに関連し、このリライタブルラベルの記録情報消去方法および装置に関する。
物品の保管、仕分け、ピッキング、配送等の各種物流システムにおいては、例えば、その必要に応じた情報の書き込み消去が可能なリライタブルラベルを用いることがある。このリライタブルラベルは例えば再利用可能な搬送ケースなどに設けて使用する場合がある。
この物流システムにおける、搬送ケース使用の代表例として、ピッキング指示システムが挙げられる。
従来のピッキング指示システムとしては以下の装置が知られている。
図7は、その一例によるピッキング指示システムの全体的構成を示す斜視図であり、多数の収納部1を有する保管棚2がコンベヤライン10に沿って配列され、各収納部1には個別取出表示器4が設けられ、さらに取り出し作業終了時に操作されるスイッチ7が設けられている。
保管棚2の上部には物品取出数表示器6が設けられている。
一方、コンベヤライン10により再利用可能な搬送ケースである搬送ケース(通い箱)11が搬送され、この搬送ケース11には例えばICカード12等が取り付けられている。そして、このカード12には、各顧客に対応して付された当該カード自身の番号や、作業者に与えられるべきピッキング指示に関する情報や、さらには搬送ケース11が搬送されるべき方向に関する情報等、システム内で該搬送ケース11を搬送しかつピッキング作業を行うに必要なすべての情報が格納されているとともに、それらの情報を表示する機能を有している。
また、コンベヤライン10の付近には、複数の保管棚で成る保管棚ブロックごとに読み書き自在機13が設けられており、この読み書き自在機13は、搬送ケース11に取り付けられたICカード12の情報を、例えばマイクロウェーブ(極超短波)等の信号によって該ICカード12に接触せずに読み取ると共に、該ICカード12に新しい情報を書き込む機能とそれらの情報を該ICカード12に表示させる機能とを有している。(このようなICカードによる非接触の情報読取りをRFID(RADIO-FREQUENCY-IDENTIFICATION)と称する。)
以上の構成において、搬送ケース11バケット11が読み書き自在機13の前に到着すると、読み書き自在機13はICカード12の情報を読み取って、当該搬送ケース11へ投入すべき物品の種類すなわち収納部1の位置及びその収納部からピッキングすべき物品の数を、それぞれ個別取出表示器4及び物品取出数表示器6に表示することができる。
作業者はその表示に従って必要な物品すなわち個別取出表示器4が点灯した収納部1の物品を、必要な数すなわち物品取出数表示器6に表示された数だけピッキングして当該搬送ケース11へ投入することもできるが、通常、作業者はICカード12の表示に基づいてピッキング作業を行うものである。
ピッキングが終了すると、作業者は、保管棚2に設けられているスイッチ7を押す。読み書き自在機13からはICカード12に作業完了指令が与えられ、このカード12は次の物品に関するピッキング情報の表示に移る。
そして保管棚2における他の個別取出表示器4が点灯し、物品取出数表示器6が個数を表示すると作業者は前述と同様のピッキングを行い、これを順次繰り返すことになる。
上述のシステムでは、搬送ケース11に取付けられたICカード12で記録された情報を読み取ることは可能であるが、作業者が当該ICカード12の内容を直接見ることはできないので、ICカード12に加えて、当該ラベルに作業者が読取り可能な情報(文字情報)を印刷する装置もあった。
また、図7における搬送ケース11に取付けられたICカード12を使用せずに、搬送ケース11に貼付されたラベルにバーコード(2次元バーコードを含む)を印刷して、当該バーコードをバーコードリーダによって読取ることによって、バーコードを解析してハンドリングを行う装置もあった。
また、再利用可能なラベルとしては、以下のものが知られている。
これは、可逆性感熱記録材料を用いた可逆感熱紙として、例えば、電子供与性染料前駆体を用いたロイコ系リライタブル感熱紙が開発されている。
この電子供与性染料前駆体は、酸性雰囲気下で分子内のラクトン環が開環することにより発色し、酸性雰囲気を取り除くとラクトン環が閉環し無色の状態に戻るものである。ロイコ系リライタブル感熱紙はこの電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤を組み合わせたものであり、可逆顕色剤とは電子供与性染料前駆体と反応して発色・消色の可逆性を発現するものである。可逆顕色剤には、例えば長鎖アルキル基をもつフェノール系化合物等が用いられる。(特許文献1参照)
図8は、上述した可逆感熱紙の特性説明図である。この図において、横軸は温度、縦軸は発色濃度を示している。
この図に矢印で示すように、消色状態(A)の可逆感熱記録層(例えば電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤からなる)を加熱すると両者は溶融して発色状態(B)となり、これを急冷すると溶融状態に近い状態で固化し固体発色状態(C)が保持される。逆に溶融状態(B)から徐冷すると電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤が相分離して元の消色状態(A)に戻る。また、固体発色状態(C)において、溶融状態よりもやや低い温度領域で一定時間保持すると、元の消色状態(A)に遷移する性質がある。この温度領域(溶融温度よりもやや低い温度領域)を「消色温度領域」と呼ぶ。
また、本出願人は、上記の可逆感熱紙であるリライタブルラベルを使用した再利用可能な搬送ケースに貼付されたラベルの記録情報更新装置として既に特許出願(特願2005−48220)をしている。そして、当該特許出願には以下の事項が開示されている。
図5は、再利用可能な搬送ケース25に貼付されたリライタブルラベルの記録情報を更新するシステムの斜視図である。
図5において、21は記録情報更新装置であって、該記録情報更新装置には、記録情報消去手段である加熱ローラ22aを有する情報消去部22及び情報書込み手段であるサーマルヘッド23aを有する情報書込み部23を備えている。
前記情報消去部及び情報書込み部は、後述のリライタブルラベル24に対して密着されるように矢印方向に移動可能に装着されている。
なお、図5では、移動方向である矢印は、水平方向にのみ示されているが、リライタブルラベル24の位置に応じて垂直方向に移動するように構成することも可能である。
また、図5では、前記情報消去部及び情報書込み部は、それぞれ別体に形成されているが、情報消去部と情報書込み部を一体に形成しても良い。
前記リライタブルラベル24は、コンベヤ26上を移動する再利用可能な搬送ケース(例えば、通い箱等)25の側面に貼付されており、記録情報を消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されている。
次に、図5の動作を以下に説明する。
コンベヤ26上の再利用可能な搬送ケース25が移動して図示しない検出装置によって、記録情報更新装置の接近すると、先ず、情報消去部22に装着された加熱ローラ22aをリライタブルラベル24に密着させて、該加熱ローラ22aによってリライタブルラベル24の可逆感熱記録層(例えば電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤からなる)を加熱することによって、図8の発色状態Cから溶融状態図8の(B)にして、これを徐冷すると電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤が相分離して元の消色状態(A)に戻るので、リライタブルラベル24に記録された古い記録情報を消去できる。
次に、加熱ローラ22aによって、古い記録情報が消去されたリライタブルラベル24に対して、情報記録部23に装着されたサーマルヘッド23aを密着するように移動させて、図8の消色状態(A)のリライタブルラベル24の可逆感熱記録層(例えば電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤からなる)を加熱すると両者は溶融して発色状態(B)となり、これを急冷すると溶融状態に近い状態で固化し固体発色状態(C)が保持されるので、新しい情報を記録することができる。
図5では、消去手段として加熱ローラ22aを使用しているが、所定温度に加熱される金属プレートを使用することもできる。
サーマルヘッド23aによって、リライタブルラベル24に記録される情報としては、文字や記号のみでなく、バーコードや二次元バーコード等の種々のものが可能である。
また、サーマルヘッド23aによる記録に代えて、レーザービームによりリライタブルラベル24とは非接触の状態で記録することも可能である。
レーザービームによるものを図6に示す。
図6において、27はレーザー発振器で、28はレーザービームであること以外は図5と同様である。
更に、従来から行われているICカードによる非接触の情報読取り(RFID)と併用することによって、大量のデータハンドリングとラベルによる可視化の両立を可能にすることができる。
図6のレーザービーム28による記録情報の書込みの前の記録情報の消去は、図5に記載の如き接触型の加熱手段で行っていた。
特開2002−215038号公報 (0015),(0018)
しかし、図6に示すレーザー28によるリライタブルラベル24の記録情報更新装置には以下の問題点がある。
図6に示すレーザーによるリライタブルラベル24の記録情報更新装置では、リライタブルラベル24に記録された記録情報の消去を、レーザーや接触型の加熱手段を使用して行う。
しかしながら、記録情報消去用のレーザー装置の場合、極めて小さいレーザースポットによりラベル全面をくまなく走査することから、消去時間が著しく長くなり、搬送ケースの搬送速度を速くできないという欠点を有しており、搬送速度の足かせになる問題がある。
一方、記録情報消去用の加熱ローラやサーマルヘッド等の接触型の加熱手段の場合、リライタブルラベル24と加熱手段との確実かつ充分な接触が必要であることから、リライタブルラベル24が設けられた搬送ケース25の大きさ等によりラベル位置が変化し、このラベル位置の変化に対応することが難しい、すなわち、物品の形状や収納ケースのサイズ等によりラベル位置が変動に対応できない場合がある。
本発明の課題は、物品もしくは物品を収納する容器(搬送ケース)に設けたリライタブルラベルへの情報記録および情報消去を行う物流システムにおいて、搬送速度を速くしても対応可能なリライタブルラベルの記録情報消去方法および装置を提供することにある。
本発明は、リライタブルラベルを物品もしくは物品を収納する収納手段に設け、記録情報の書き込まれた前記リライタブルラベルに向かって、前記物品を収納する収納手段の移動中に、前記記録情報が消える温度に温度管理された温風を吹き付けることを特徴とするリライタブルラベルの記録情報消去方法である。(請求項1)
また、本発明は、リライタブルラベルが設けられた物品もしくは物品を収納する収納手段を搬送する搬送手段と、前記リライタブルラベルの通過位置に向かって送風する送風手段と、前記送風手段から送られる空気を加熱して温風にする加熱手段と、を有することを特徴とするリライタブルラベルの記録情報消去装置である。(請求項2)
また、本発明は、請求項2に記載のリライタブルラベルの記録情報消去装置において、前記リライタブルラベルの通過幅に対応する温風吹き出し口を備え、該温風吹き出し口がリライタブルラベル移動方向に沿って所定間隔を置いて複数個設けられたことを特徴とするリライタブルラベルの記録情報消去装置である。(請求項3)
また、本発明は、請求項2または3に記載のリライタブルラベルの記録情報消去装置において、前記温風吹き出し口から送り出される温風の向きを制御する温風吹出し向き制御手段を備えること特徴とするリライタブルラベルの記録情報消去装置である。(請求項4)
また、請求項2〜4の何れかに記載のリライタブルラベルの記録情報消去装置において、前記送風手段及び前記加熱手段の使用電力を低下させることのできる制御手段を備えることを特徴とするリライタブルラベルの記録情報消去装置である。(請求項5)
また、請求項5に記載のリライタブルラベルの記録情報消去装置を用いて、温風吹き出しが不要なときに、前記送風手段及び前記加熱手段の消費電力を低下させるように制御し、温風吹き出しが必要なときに、前記リライタブルラベルの記録情報消去に必要な熱量の温風を吹き出すように制御することを特徴とするリライタブルラベルの記録情報消去方法である。(請求項6)
請求項1の発明は、リライタブルラベルを物品もしくは物品を収納する収納手段に設け、記録情報の書き込まれた前記リライタブルラベルに向かって、前記物品を収納する収納手段の移動中に、前記記録情報が消える温度に温度管理された温風を吹き付けることにより、リライタブルラベルに対して短時間に大量の熱量を供給することが容易となり、記録情報の消去を素早くできて物品搬送処理能力を向上することができる。また、温風を吹き付けることから、リライタブルラベルの通過位置の精度はそれほど正確でなくても温風を該ラベルに吹き付けてラベル温度を所定以上にすることができるので、使い勝手の観点からも極めて優れている。
また、請求項2の発明は、リライタブルラベルが設けられた物品もしくは物品を収納する収納手段を搬送する搬送手段と、リライタブルラベルの通過位置に向かって送風する送風手段と、送風手段から送られる空気を加熱して温風にする加熱手段と、を有することにより、所要の物品が搬送されている状態で温風がリライタブルラベルに確実に吹き付けられる。これにより、リライタブルラベルの通過位置の精度はそれほど正確でなくても温風を該ラベルに当てることができ、使い勝手に優れ且つ大量搬送処理が可能な装置を提供することができる。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載のリライタブルラベルの記録情報消去装置において、リライタブルラベルの通過幅に対応する温風吹き出し口を備えることにより、効率的な温風吹き付けが可能となり、また、温風吹き出し口がリライタブルラベル移動方向に沿って所定間隔を置いて複数個設けられた構成により、リライタブルラベルの温度上昇を少ない熱量で効率的におこなうことができ、さらには温風吹き出し口毎の温風温度管理も可能となり、使い勝手・汎用性を高い装置を提供することができる。
また、請求項4の発明は、請求項2または3に記載のリライタブルラベルの記録情報消去装置において、温風吹き出し口から送り出される温風の向きを制御する温風吹出し向き制御手段を備える構成であるので、該温風吹出し向き制御手段の動作によって、所定の温風吹き付けと非吹き付けとを即座に切り替えることができる。また、不要な個所への温風の吹きつけを防止することができることから、例えば、搬送ケースが比較的熱に弱い素材から構成されている場合において、不要な温風吹き付けを回避するべく制御することができる。
また、請求項5の発明は、請求項2〜4の何れかに記載のリライタブルラベルの記録情報消去装置において、送風手段及び加熱手段の使用電力を低下させることのできる制御手段を備えることにより、必要に応じて消費電力を抑えるリライタブルラベルの記録情報消去装置を提供することができる。
また、請求項6の発明は、請求項5に記載のリライタブルラベルの記録情報消去装置を用いて、温風吹き出しが不要なときに、送風手段及び加熱手段の消費電力を低下させるように制御し、温風吹き出しが必要なときに、リライタブルラベルの記録情報消去に必要な熱量の温風を吹き出すように制御するので、消費電力を抑えることが出来るリライタブルラベルの記録情報消去方法を提供できる。
図1〜図4を用いて、本発明の物流システムのコンベヤ上を搬送される再利用可能な搬送ケースに貼付されたリライタブルラベルの記録情報消去装置の説明をする。
図1は本発明に係る物流システムのコンベヤ上を搬送される再利用可能な搬送ケースに貼付されたリライタブルラベルの記録情報消去装置70の全体構成を示す。
図1において、コンベヤ(駆動ローラ)26は、所定の物品が移動する経路を構成しており、本実施形態においては、再利用可能な搬送ケース25(物品を収納する容器)が図中左側から搬送されてくる。
そして、この搬送ケース25には、その側面にリライタブルラベル24が貼付されており、このリライタブルラベル24には以前に使用した時の記録情報が書込まれている。
図1に示すリライタブルラベル24の記録情報消去装置70は、記録情報の書き込まれたリライタブルラベル24に向かって、搬送ケース25の移動中に、記録情報が消える温度に温度管理された温風を吹き付ける構成を有する。
すなわち、この記録情報消去装置70は、リライタブルラベル24が設けられた搬送ケース25を搬送する搬送手段であるコンベヤ26と、リライタブルラベル24の通過位置に向かって送風する送風手段であるブロア50と、このブロア50からダクト51を介して送られる空気を加熱して温風にする加熱手段であるヒータ60とを有している。
また、図2および図3に示すように、リライタブルラベル24の通過幅に対応する噴出し幅hの長方形の温風吹き出し口52を備える。この構成により、リライタブルラベル24の大きさに対応する温風の効率的な温風吹き付けが可能となる。また、温風吹き出し口52がリライタブルラベル移動方向に沿って所定間隔Wを置いて複数個(本実施形態においては2個)設けられた構成である。この構成により、例えば上流側の温風吹き付けにより、消去に必要な温度あるいはそれに近い温度に上昇させた後、下流側の吹き出し口52から吹き付けられる追加温風によって、リライタブルラベル24の温度上昇が確実になり、記録情報の消去を完全にする。すなわち、温風を所定の時間をかけて吹き付けることによって、リライタブルラベル24の表面を図8に示す「消色温度領域」(溶融温度よりもやや低い温度領域)の温度に加熱することができリライタブルラベル24に記録された情報を完全に消去することができる。
本実施形態においては、搬送ケース25が搬送方向において一旦停止するような構成を採用することなく、搬送されている状態で温風がリライタブルラベル24に確実に吹き付けられる。これにより、リライタブルラベル24の通過位置の精度はそれほど正確でなくても温風を該ラベルに当てることができ、使い勝手に優れ且つ大量搬送処理が可能になる。なお、搬送ケース25のコンベヤ幅方向の搬送位置については、ガイドレール30等により制御することにより、温風吹き付け精度を高めることができる。
また、本実施形態のリライタブルラベルの記録情報消去装置70においては、温風吹き出し口52から送り出される温風の向きを制御する温風吹出し向き制御手段80を備える。
この温風吹出し向き制御手段80は、温風遮蔽板81と、該温風遮蔽板81をスライド可能に支持する例えば2本のスライドシャフト83と、温風遮蔽板81を、駆動シャフト84を介して駆動させるアクチュエータ82とを備えている。
そして、この温風遮蔽板81は、温風吹き出し口52と搬送ケース25が通過する位置との間において、温風吹き出し口52からの温風が搬送ケース25に吹き付けられないようにする作動位置と、待機位置とを移動する。
したがって、この温風吹出し向き制御手段80の動作(図中におけるX方向への動作とその逆方向の動作)によって、所定の温風吹き付け(図3において矢印Aにて示す温風吹き付け向き)と非吹き付け(図3において矢印Bにて示す温風の吹き付け向きが横にそれた向き)とを即座に切り替えることができる。このことは、不要な個所への温風の吹きつけを防止することができることから、例えば、搬送ケース25が比較的熱に弱い発泡スチロールなどの素材から構成されている場合においても、温風吹き付けが不要な場合には温風吹き付けを回避できるので、搬送ケース25の熱損傷を防止することができる。
また、実施形態においては、温風遮蔽板81が1枚にて構成されているが、この温風遮蔽板を複数個設けると共にその作動を個別に制御する構成を採用すれば、リライタブルラベル24の複数種類の大きさに対応する温風吹き付けを実施することが可能である。
また、本実施形態においては、温風吹出し向き制御手段80は温風遮蔽板81がスライド移動する構成を採用したが、その他の構成として、アクチュエータを駆動源とし回転支軸を中心に揺動する構成であってもよい。
また、本実施形態のリライタブルラベルの記録情報消去装置70は、ブロア50及びヒータ60の使用電力を低下させることのできる制御手段90を備えている。すなわち、本実施形態のリライタブルラベルの記録情報消去装置70は、温風吹き出しが不要なときに、ブロア50及びヒータ60の消費電力を低下させるように制御し、温風吹き出しが必要なときに、リライタブルラベル24の記録情報消去に必要な熱量の温風を吹き出すように制御するので、必要に応じて消費電力を抑えることができる。
図4は、リライタブルラベル24に新たな記録情報をレーザービームによって書込む(印字)ための印字位置決めと印字動作時の状態を示している。
図4に示すレーザービーム発生装置(レーザ発振器)27は、所定の信号に基づいて発生されたレーザービーム28がリライタブルラベル24の記録情報の更新に使用される。また、可動ガイドレール30を備えたストッパ29は、レーザービーム発生装置27に対向した位置に設けられおり、このストッパ29がコンベヤ上に上昇することによって、搬送ケース25を記録情報の更新位置に停止させることができる。
また、可動ガイドレール31は、該可動ガイドレール31をコンベヤ26の幅方向に移動することで、ストッパ29で停止された搬送ケース25をコンベヤ幅方向に移動させて位置決めする。
図4では、図2で示すような温風吹き付けによりリライタブルラベル24の記録情報が消去された後に、ストッパ29によって停止された搬送ケース25を可動ガイドレール31をコンベヤ26の幅方向で可動させることによって、搬送ケース25をリライタブルラベル24を印字位置に位置決めする。
この印字位置は、レーザービーム28の焦点がリライタブルラベル24の表面に形成される位置であって、この状態では、レーザービーム28はリライタブルラベル24の表面に絞られた状態で、この状態でレーザー走査(スキャン)することによって、リライタブルラベル24の表面を図8に示す溶融温度に加熱することができリライタブルラベル24に新たな情報が記録される。
図1〜4の説明では、リライタブルラベル24の記録更新用のための工程として、リライタブルラベルの記録情報消去装置70とレーザービーム発生装置27との設置位置関係について特に特定しなかったが、必要に応じて両装置を並べるような構成であってもよい。
また、上記実施形態においては、温風吹き付けを行うヒータは2個とした構成を採用したが、本発明においては、1個でもまた3個以上でもよい。
また、上記本実施形態の説明では、搬送ケース25を一旦停止した状態で、リライタブルレベル24への記録情報を書き込む工程を実行しているが、コンベヤ26の移動速度と、レーザービーム発生装置27の移動を連動させて、搬送ケース25の移動中に記録情報を書き込むことで、記録情報の更新処理時間を短縮することも可能である。また、本発明においては、記録情報の書き込み手段はレーザービーム発生装置に限るものではない。また、消去・書き込みが可能な可逆感熱紙は、ロイコ系感熱紙に限るものではなく、本発明は、更に低い温度でリライトできる感熱紙にも適用可能である。
請求項1〜6に記載の発明は、リライタブルラベルに記録された記録情報の消去が極めて迅速にでき、その処理能力は大きくなり、本発明の実施形態の物流システムに限らず、その他各種のリライタブルラベルの記録情報更新装置を実現することができるので、産業上の利用可能性は極めて大きい。
本発明のリライタブルラベルの記録情報消去装置の全体構成を示す斜視図である。 図1に示すリライタブルラベルの記録情報消去装置の作動状態を示す要部斜視図である。 図1に示すリライタブルラベルの記録情報消去装置におけるヒータの構造および温風遮蔽板の動作を示すための要部斜視図である。 レーザービーム発生装置によって新たな記録情報を書込む(印字)ための印字位置決めと印字動作時の状態を示す要部斜視図である。 再利用可能な搬送ケースに貼付されたラベルの記録情報をサーマルヘッドで更新するシステムの斜視図である。 再利用可能な搬送ケースに貼付されたラベルの記録情報をレーザービームで更新するシステムの斜視図である。 従来のピッキング指示システムの全体的構成を示す斜視図である。 可逆感熱紙の特性を説明する説明図である。
符号の説明
24 リライタブルラベル
25 搬送ケース
26 コンベヤ
50 ブロア(送風手段)
51 ダクト
52 温風吹き出し口
60 ヒータ(加熱手段)
70 リライタブルラベルの記録情報消去装置
80 温風吹出し向き制御手段
81 温風遮蔽板
90 制御手段

Claims (6)

  1. リライタブルラベルを物品もしくは物品を収納する収納手段に設け、記録情報の書き込まれた前記リライタブルラベルに向かって、前記物品を収納する収納手段の移動中に、前記記録情報が消える温度に温度管理された温風を吹き付けることを特徴とするリライタブルラベルの記録情報消去方法。
  2. リライタブルラベルが設けられた物品もしくは物品を収納する収納手段を搬送する搬送手段と、
    前記リライタブルラベルの通過位置に向かって送風する送風手段と、
    前記送風手段から送られる空気を加熱して温風にする加熱手段と、を有することを特徴とするリライタブルラベルの記録情報消去装置。
  3. 請求項2に記載のリライタブルラベルの記録情報消去装置において、
    前記リライタブルラベルの通過幅に対応する温風吹き出し口を備え、該温風吹き出し口がリライタブルラベル移動方向に沿って所定間隔を置いて複数個設けられたことを特徴とするリライタブルラベルの記録情報消去装置。
  4. 請求項2または3に記載のリライタブルラベルの記録情報消去装置において、
    前記温風吹き出し口から送り出される温風の向きを制御する温風吹出し向き制御手段を備えること特徴とするリライタブルラベルの記録情報消去装置。
  5. 請求項2〜4の何れかに記載のリライタブルラベルの記録情報消去装置において、
    前記送風手段及び前記加熱手段の使用電力を低下させることのできる制御手段を備えることを特徴とするリライタブルラベルの記録情報消去装置。
  6. 請求項5に記載のリライタブルラベルの記録情報消去装置を用いて、温風吹き出しが不要なときに、前記送風手段及び前記加熱手段の消費電力を低下させるように制御し、温風吹き出しが必要なときに、前記リライタブルラベルの記録情報消去に必要な熱量の温風を吹き出すように制御することを特徴とするリライタブルラベルの記録情報消去方法。

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