JP4790355B2 - リライタブルラベルの記録情報更新装置 - Google Patents
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Description
従来のピッキング指示システムとしては以下の装置が知られている。
第7図は、その一実施例によるピッキング指示システムの全体的構成を示す斜視図であり、多数の収納部1を有する保管棚2がコンベヤライン10に沿って配列され、各収納部1には個別取出表示器4が設けられ、さらに取り出し作業終了時に操作されるスイッチ7が設けられている。
保管棚2の上部には物品取出数表示器6が設けられている。
そして保管棚2における他の個別取出表示器4が点灯し、物品取出数表示器6が個数を表示すると作業者は前述と同様のピッキングを行い、これを順次繰り返すことになる。
また、図7におけるバケットに取付けられたICカードを使用せずに、バスケットに貼付されたラベルにバーコード(2次元バーコードを含む)を印刷して、当該バーコードをバーコードリーダによって読取ることによって、バーコードを解析してハンドリングを行う装置もあった。
「可逆性感熱記録材料を用いた可逆感熱紙として、例えば、電子供与性染料前駆体を用いたロイコ系リライタブル感熱紙が開発されている。電子供与性染料前駆体は、酸性雰囲気下で分子内のラクトン環が開環することにより発色し、酸性雰囲気を取り除くとラクトン環が閉環し無色の状態に戻るものである。ロイコ系リライタブル感熱紙はこの電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤を組み合わせたものであり、可逆顕色剤とは電子供与性染料前駆体と反応して発色・消色の可逆性を発現するものである。可逆顕色剤には、例えば長鎖アルキル基をもつフェノール系化合物等が用いられる。
そして、当該特許出願には以下の事項が開示されている。
図5において、21は記録情報更新装置であって、該記録情報更新装置には、記録情報消去手段である加熱ローラ22aを有する情報消去部22及び情報書込み手段であるサーマルヘッド23aを有する情報書込み部23を備えている。
前記情報消去部及び情報書込み部は、後述のラベル24に対して密着されるように矢印方向に移動可能に装着されている。
なお、図5では、移動方向である矢印は、水平方向にのみ示されているが、ラベルの位置に応じて垂直方向に移動するように構成することも可能である。
また、図5では、前記情報消去部及び情報書込み部は、それぞれ別体に形成されているが、情報消去部と情報書込み部を一体に形成しても良い。
前記ラベル24は、コンベヤ26上を移動する再利用可能な搬送容器(例えば、通い箱等)25の側面に貼付されており、記録情報を消去及び書込みが可能な可逆感熱紙で構成されている。
コンベヤ26上の再利用可能な搬送容器25が移動して図示しない検出装置によって、記録情報更新装置の接近すると、先ず、情報消去部22に装着された加熱ローラ22aをラベル24に密着させて、該加熱ローラによってラベルの可逆感熱記録層(例えば電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤からなる)を加熱することによって、図8の発色状態Cから
溶融状態図8の(B)にして、これを徐冷すると電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤が相分離して元の消色状態(A)に戻るので、ラベルに記録された古い記録情報を消去できる。
次に、加熱ローラによって、古い記録情報が消去されたラベルに対して、情報記録部23に装着されたサーマルヘッド23aを密着するように移動させて、図8の消色状態(A)のラベルの可逆感熱記録層(例えば電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤からなる)を加熱すると両者は溶融して発色状態(B)となり、これを急冷すると溶融状態に近い状態で固化し固体発色状態(C)が保持されるので、新しい情報を記録することができる。
図5では、消去手段として加熱ローラを使用しているが、特定温度に加熱される金属プレートを使用することもできる。
また、サーマルヘッドによる記録に代えて、レーザービームによりラベルとは非接触の状態で記録することも可能である。
レーザービームによるものを図6に示す。
図6において、27はレーザー発振器で、28はレーザービームであること以外は図5と同様である。
更に、従来から行われているICカードによる非接触の情報読取り(RFID)と併用することによって、大量のデータハンドリングとラベルによる可視化の両立を可能にすることができる。
図6に示すレーザーによるリライタブルラベルの記録情報更新装置では、リライタブルラベルに記録された記録情報の消去を、サーマルヘッドを使用して行っていたために、記録情報の書込み用のレーザー装置と、記録情報の消去用のサーマルヘッド装置の2台が必要であった。
前記リライタブルラベルを当該リライタブルラベルに記録された記録情報の消去及び書
込みが可能な可逆感熱紙で構成し、前記搬送容器が搬送される物流システムのコンベヤの近傍に沿って、前記リライタブルラベルに記録された記録情報の消去及び新たな記録情報の書込みを実行するレーザービーム発生装置を配置し、前記レーザービーム発生装置の配置位置に対応したコンベヤ上に可動ガイドブレードを備えたストッパを設け、前記リライタブルラベルに記録された記録情報の消去時には、当該搬送容器を前記ストッパによりコンベヤの進行方向への移動を停止させた状態で、前記可動ガイドブレードをコンベヤの幅方向に移動させて、前記レーザービームの焦点を前記リライタブルラベルの記録表面からずれた位置に保持する位置に位置決めし、前記リライタブルラベルへの記録情報の書込み時には、当該搬送容器を前記ストッパによりコンベヤの進行方向への移動を停止させた状態で、前記可動ガイドブレードをコンベヤの幅方向に移動させて、前記レーザービームの焦点を前記リライタブルラベルの記録表面に保持する位置に位置決め、することを特徴とする。(請求項1)
図1は本発明の物流システムのコンベヤ上を搬送される再利用可能な搬送容器に貼付されたリライタブルラベルの記録情報更新装置の構成を示す図であって、リライタブルラベル24に記録された記録情報をレーザービームによって更新する前の待機状態を示している。
そして、該搬送容器25には、リライタブルラベル24が貼付されており、該リライタブルラベルには以前に使用した時の記録情報が書込まれている。
27は、レーザービーム発生装置(レーザ発振器)であって、発生されたレーザービームがリライタブルラベルの記録情報の更新に使用される。
また、30は可動ガイドブレードであって、該可動ガイドブレードをコンベヤの幅方向に可動させることによって、前記ストッパで停止された搬送容器をコンベヤ幅方向に移動させて位置決めすることができる。
図2では、ストッパによって停止された搬送容器を可動ガイドブレードをコンベヤの幅方向でレーザービーム発生装置から遠ざかる方向に可動させることによって、搬送容器をリライタブルラベルを消去位置に位置決めする。
図3では、図2でリライタブルラベルの記録情報が消去された後に、ストッパによって停止された搬送容器を可動ガイドブレードをコンベヤの幅方向でレーザービーム発生装置に近づく方向に可動させることによって、搬送容器をリライタブルラベルを印字位置に位置決めする。
図4では、図3でリライタブルラベルの記録情報が更新された後に、ストッパが下降して停止された搬送容器がコンベヤによって発信する状態を示しており、図1の状態に戻って上記の動作を繰り返すことになる。
また、1個のレーザービームの焦点を調節して、消去用に位置決めされたレーザービーム発生装置とし、印字用に位置決めされたレーザービーム発生装置とすることも可能である。
25 搬送ケース
26 駆動ローラ
27 レーザー発振機
29 ストッパ
30 可動ガイドレール
Claims (1)
- 物流システムのコンベヤ上を搬送される再利用可能な搬送容器に貼付されたリライタブ
ルラベルの記録情報更新装置において、
前記リライタブルラベルを当該リライタブルラベルに記録された記録情報の消去及び書
込みが可能な可逆感熱紙で構成し、
前記搬送容器が搬送される物流システムのコンベヤの近傍に沿って、前記リライタブル
ラベルに記録された記録情報の消去及び新たな記録情報の書込みを実行するレーザービー
ム発生装置を配置し、
前記レーザービーム発生装置の配置位置に対応したコンベヤ上に可動ガイドブレードを
備えたストッパを設け、
前記リライタブルラベルに記録された記録情報の消去時には、当該搬送容器を前記スト
ッパによりコンベヤの進行方向への移動を停止させた状態で、前記可動ガイドブレードを
コンベヤの幅方向に移動させて、前記レーザービームの焦点を前記リライタブルラベルの
記録表面からずれた位置に保持する位置に位置決めし、
前記リライタブルラベルへの記録情報の書込み時には、当該搬送容器を前記ストッパに
よりコンベヤの進行方向への移動を停止させた状態で、前記可動ガイドブレードをコンベ
ヤの幅方向に移動させて、前記レーザービームの焦点を前記リライタブルラベルの記録表
面に保持する位置に位置決め、
することを特徴とするリライタブルラベルのレーザービームによる記録情報更新装置。
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