JP2007215723A - 車椅子のブレーキ装置 - Google Patents

車椅子のブレーキ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007215723A
JP2007215723A JP2006038954A JP2006038954A JP2007215723A JP 2007215723 A JP2007215723 A JP 2007215723A JP 2006038954 A JP2006038954 A JP 2006038954A JP 2006038954 A JP2006038954 A JP 2006038954A JP 2007215723 A JP2007215723 A JP 2007215723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
brake
wheelchair
support plate
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006038954A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Nishimura
次郎 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2006038954A priority Critical patent/JP2007215723A/ja
Publication of JP2007215723A publication Critical patent/JP2007215723A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handcart (AREA)

Abstract

【課題】車椅子からはなれるときに自動的にブレーキが掛かり、車椅子に着座すると自動的にブレーキが解除されると共に、車椅子に着座していても使用者が自ら手動でブレーキを掛けることができる簡易な構成の車椅子のブレーキ装置を提供することを課題とする。
【解決手段】手動でブレーキを掛けるときに用いるブレーキレバー11と、タイヤ93を押圧するブレーキアーム14と、前記ブレーキレバー11の動きを前記ブレーキアーム14に連動させるリンクと、復元力によりブレーキアーム14をタイヤ93に押圧するタイヤロックスプリング12と、動力付与手段により付与された駆動力を、前記タイヤロックスプリング12の復元力より大きい力に変換して前記ブレーキアーム14をタイヤ93の押圧から解放するタイヤ解放シリンダー15とを具備することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車椅子のブレーキ装置に関し、更に詳しくは、車椅子から離れるとブレーキが自動的に掛かり、座るとブレーキが自動的に解除される車椅子のブレーキ装置に関する。
従来の車椅子のブレーキでは、人が車椅子から離れるときにブレーキをかけ忘れた場合、車椅子に着座するとき、車椅子が独りでに動き出し、転倒する等の危険があった。身体が不自由な老人がこのような事故にあうと骨折などの重傷を負うことになる。
このような事故を防止するために、例えば、特許文献1では、人が車椅子から立ち上がった瞬間に自動的にブレーキが掛かり、座るとブレーキが解除される自動ブレーキ付き車椅子の技術が開示されている。
特開2003−153961号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、走行中にブレーキを掛けるときは、介護人がブレーキを掛ける必要があるため、常時介護人を必要とし、車椅子の使用者が自ら手動で走行中にブレーキをかけることができないという問題があった。
上記問題点に鑑み、本発明は、車椅子からはなれるときに自動的にブレーキが掛かり、車椅子に着座すると自動的にブレーキが解除されると共に、車椅子に着座していても使用者が自ら手動でブレーキを掛けることができる簡易な構成の車椅子のブレーキ装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の特徴を有する。
請求項1に記載の本発明は、車椅子のタイヤを押圧してブレーキを掛ける作動手段と、人が車椅子に座ったときに、前記作動手段に駆動力を付与する動力付与手段とからなる車椅子のブレーキ装置であって、前記作動手段が、本体フレームに設けた支持板1に立設された支軸1に回転可能に取り付けられ、手動でブレーキを掛けるときに用いるブレーキレバーと、前記支持板1に立設された支軸2に回転可能に取り付けられ、タイヤを押圧するブレーキアームと、一端部が前記ブレーキレバーに、他端部が前記ブレーキアームに各々回転可能に取り付けられ、前記ブレーキレバーの動きを前記ブレーキアームに連動させるリンクと、一端部が支持板2に設けた穴に掛けられ、他端部が前記ブレーキレバーに設けた穴に掛けられ、復元力によりブレーキアームをタイヤに押圧するタイヤロックスプリングと、一端部が支持板2に固定され、他端部が前記ブレーキレバーに回転可能に取り付けられ、前記動力付与手段により付与された駆動力を、前記タイヤロックスプリングの復元力より大きい力に変換して前記ブレーキアームをタイヤの押圧から解放するタイヤ解放シリンダーとを具備することを特徴とする車椅子のブレーキ装置である。
請求項2に記載の本発明は、車椅子のタイヤを押圧してブレーキを掛ける作動手段と、人が車椅子に座ったときに、前記作動手段に駆動力を付与する動力付与手段とからなる車椅子のブレーキ装置であって、前記作動手段が、本体フレームに設けた支持板1に立設された支軸1に回転可能に取り付けられ、手動でブレーキを掛けるときに用いるブレーキレバーと、前記支持板1に立設された支軸2に回転可能に取り付けられ、タイヤを押圧する第1のブレーキアームと、一端部が前記ブレーキレバーに、他端部が前記ブレーキアームに各々回転可能に取り付けられ、前記ブレーキレバーの動きを前記ブレーキアームに連動させるリンクとを具備する手動ブレーキ手段と、前記支持板1に回転可能に取り付けられ、タイヤを押圧する第2のブレーキアームと、一端部が支持板2に設けた穴に掛けられ、他端部が前記第2のブレーキアームに設けた穴に掛けられ、復元力により第2のブレーキアームをタイヤに押圧するタイヤロックスプリングと、前記タイヤロックスプリングより下部に、一端部が支持板2に固定され、他端部が前記ブレーキアームに回転可能に取り付けられ、前記動力付与手段により付与された駆動力を、前記タイヤロックスプリングの復元力より大きい力に変換して前記第2のブレーキアームをタイヤの押圧から解放するタイヤ解放シリンダーとを具備する自動ブレーキ手段とからなることを特徴とする車椅子のブレーキ装置である。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の車椅子のブレーキ装置において、前記前記タイヤ解法シリンダーが油圧式のタイヤ解法シリンダーからなり、前記動力付与手段は、車椅子の着座シートに挟むように配置し、非圧縮性流体を収容したゴム性の容器と、人が着座したときに前記ゴム性の容器に加わる圧力を、左右に分配する左右分配器と、前記タイヤ解法シリンダーに、記非圧縮性流体を媒体として、前記圧力を伝達するチューブとからなる油圧ポンプであることを特徴とする車椅子のブレーキ装置である。
請求項4に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の車椅子のブレーキ装置において、前記前記タイヤ解法シリンダーが油圧式のタイヤ解法シリンダーからなり、前記動力付与手段は、車椅子の着座シート下に接して配置した荷重受け台と、着座シートの下部に設けた台に配置し、この荷重受け台をピストンで受け、油状液体を収容したピストン型ポンプと、人が着座したときに前記ピストン型ポンプに加わる圧力を、左右に分配する左右分配器と、前記タイヤ解法シリンダーに、前記油状液体を媒体として、前記圧力を伝達するチューブとからなる油圧ポンプであることを特徴とする車椅子のブレーキ装置である。
請求項5に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の車椅子のブレーキ装置において、前記前記タイヤ解法シリンダーが電動式のタイヤ解法シリンダーからなり、前記動力付与手段が、車椅子の着座シートに挟むように配置した、圧力センサーと、着座シートの下部に設けた台に配置し、前記タイヤ解法シリンダーを駆動するための電力を貯蔵するバッテリーと、圧力センサーからの信号によりバッテリーを制御する制御装置と、前記バッテリーより前記タイヤ解法シリンダーに電力を送電するケーブルとからなることを特徴とする車椅子のブレーキ装置である。
請求項6に記載の本発明は、請求項1に記載の車椅子のブレーキ装置において、前記タイヤロックスプリングは、ブレーキレバーが取り付けられた支持板1の支軸1に同軸に嵌装して取り付けられ、一端部が支持板1に設けた穴に掛けられ、他端部が、回転方向に復元力を発生させるべく前記ブレーキレバーに引っ掛けられたタイヤロックスプリングである ことを特徴とする車椅子のブレーキ装置である。
請求項7に記載の本発明は、請求項2に記載の車椅子のブレーキ装置において、前記タイヤロックスプリングは、第2のブレーキアームが取り付けられた支持板1の支軸2に同軸に嵌装して取り付けられ、一端部が支持板1に設けた穴に掛けられ、他端部が、回転方向に復元力を発生させるべく前記第2のブレーキアームに引っ掛けられたタイヤロックスプリングであることを特徴とする車椅子のブレーキ装置である。
本発明により、車椅子から離れるときに自動的にブレーキが掛かり、車椅子に着座すると自動的にブレーキが解除されると共に、車椅子に着座していても使用者が自ら手動でブレーキを掛けることができる簡易な構成の車椅子のブレーキ装置を提供することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の一例を示すブレーキ装置を備える車椅子の側面図である。図2は、図1に示すブレーキ装置の要部の拡大斜視図である。図3は、図2のA断面図である。図4は、図1に示すブレーキ装置のタイヤ解放状態を示す図である。図5は、図1に示すタイヤロックスプリングの他の実施形態を示す図である。図6は、図5のB断面図である。
本発明のブレーキ装置は、車椅子1のタイヤ93にブレーキを掛けてタイヤ93の動きを制止させる作動部10と、この作動部10を駆動するべく動力を付与する動力付与部60(図7〜13に図示)とから構成される。作動部10は、車椅子1の本体支柱を挟むように固定された支持板1(16)及び支持板2(17)に取り付けられている。支持板1(16)には、車椅子の人が、手動でブレーキを掛けるときに使用するブレーキレバー1(11)が支軸1(22)を介して、停止時にタイヤ93を押圧してブレーキを掛けるブレーキアーム14が支軸2(21)を介して取り付け位置を中心に回転可能に取り付けられ、支持板2(17)には、ブレーキアーム14の付勢に用いるタイヤロックスプリング1(12)及びタイヤ解放シリンダー15の一端部が取り付けられている。タイヤロックスプリング1(12)の他端部は、ブレーキレバー1(11)のアーム部に設けた穴に掛けられ、タイヤ解放シリンダー15の他端部は、ブレーキレバー1(11)のアーム部の先端部に連結されている。さらに、ブレーキレバー1(11)の動きをブレーキアーム14に連動させるリンク13がブレーキレバー1(11)とブレーキアーム14との間に取り付けられている。
動力付与部60は、人が車椅子1に着座したときに、作動部10のタイヤ解放シリンダー15に油圧又は電力を付与するもので、車椅子1の座席下部に備えられている。動力付与部60には、油圧を付与することにより可動する油圧式タイヤ解放シリンダーの場合の油圧ポンプ、又は、電力により可動する電動式タイヤ解放シリンダーの場合に電力の入、切を制御する制御装置及び電力を供給するバッテリーがあり、いずれかを好適に用いることができる。ここでは、動力とは、油圧式タイヤ解放シリンダーを用いる場合は油圧をいい、電動式タイヤ解放シリンダーの場合は電力をいうものとし、タイヤ解放シリンダー15とは、油圧式又は電動式のいずれかをいうものとする。なお、動力付与部60の詳細な説明は、後述する。
図1に示す本発明のブレーキ装置の作動部10は、車椅子1に人が着座していない状態であり、駐車中にブレーキアーム14がタイヤ93を押圧してブレーキが掛かっている状態である。駐車中は、動力付与部60からタイヤ解放シリンダー15には動力が伝達されず、シリンダーロッド151は自在に動くことができる。従って、ブレーキレバー1(11)には、タイヤロックスプリング1(12)の復元力(縮力)のみが作用し、ブレーキレバー1(11)を、図2に示すように、矢印イの方向に引き寄せてブレーキが掛かる。
図4に示す本発明のブレーキ装置の作動部10は、車椅子1に人が着座している状態、即ち、タイヤ解放シリンダー15がブレーキレバー1(11)を矢印ロの方向に押し、ブレーキアーム11がタイヤ93から離れた状態である。この状態では、動力付与部60からタイヤ解放シリンダー15に動力が伝達され、この動力がタイヤ解放シリンダー15内部においてシリンダーロッド151をシリンダーに戻す方向に働く力に変換される。この戻す力は、タイヤロックスプリング1(12)の復元力より大きい力であるため、ブレーキレバー1(11)は図4に示す矢印ロの方向(図2に示す矢印イと反対の方向)に動いて、ブレーキアーム14をタイヤ93の押圧から解放し、ブレーキを解除する。この状態、即ち、人が車椅子1に着座している状態で、ブレーキを掛ける場合は、手動で矢印ロとは反対の方向にブレーキレバー1(11)を動かす必要がある。
図5に示すタイヤロックスプリング2(19)は、図1〜4に示すタイヤロックスプリング1(12)と実施形態が異なり、ブレーキレバー2(18)が取り付けられた支持板1の支軸1(22)に嵌装して取り付けられ、一端部を支持板1(16)に設けた穴に掛け、復元力が反時計回りの回転方向に発生するように他端部をブレーキレバー2(18)に引っ掛けている。図1〜4に示すタイヤロックスプリング1(12)の復元力が直線方向に作用する形態とは異なる。図5に示すようなタイヤロックスプリング2(19)にすることにより、図1〜4のタイヤロックスプリング1(12)が伸張したときにものを挟み込むような事態を防止することができる。
次に、本発明のブレーキ装置の動力付与部60について説明する。
図7は、本発明のブレーキ装置の油圧ポンプを示す図である。図8は、油圧ポンプを車椅子に格納した状態を示す図である。図9は、油圧ポンプの他の実施形態を示す図である。図10は、図9に示す油圧ポンプを車椅子に格納した状態を示す図である。図11は、図9の斜視図である。図12は、電動式タイヤ解放シリンダーの制御装置及びバッテリーを示す図である。図13は、図12に示す制御装置及びバッテリーを車椅子に格納した状態を示す図である。
図7に示す油圧ポンプ70は、着座シート91の間に配置され、非圧縮性流体72を封じ込めたゴム性容器71と、このゴム性容器71に圧力を付加したときに非圧縮性流体72がゴム性容器71から排出され、この非圧縮性流体72を左右に分岐させるための左右分配器73と、この左右分配器73に一端部が接続され、他端部がタイヤ解放シリンダー15に接続された非圧縮性流体72が流れるチューブ74とから構成されている。ゴム性容器71は弾性を有するが、その弾性は、人が着座したときに加わる圧力により、ゴム性容器71自体は膨張せず、非圧縮性流体72をゴム性容器71から外部に流出させる程度の弾性を有している。
第1の実施形態では、圧力ゴム性容器71に付加された圧力は、非圧縮性流体72を介してタイヤ解放シリンダー15に油圧として伝達され、タイヤ解放シリンダー15におけるシリンダーロッド151の直線運動、即ち、シリンダーロッド151をシリンダーに戻す方向に働く力に変換され、ブレーキレバー11を矢印ロに方向に押して、ブレーキアーム14をタイヤ93の押圧から解放する。
図7に示すように、人が車椅子1に着座したときに、着座シート1の間にあるゴム性容器71に圧力が付加され、着座中はこの圧力が保持される。上述したように、この圧力が油圧としてタイヤ解放シリンダー15に伝達され、図4に示すように、タイヤ解放シリンダー15がブレーキレバー1(11)を矢印ロの方向に押し、タイヤ93を押圧していたブレーキアーム14がタイヤ93から離れて、タイヤ93を解放状態にする。着座していないときは、タイヤ解放シリンダー15に油圧が伝達されないため、シリンダーロッド151には外部からの力が働かず自由に動くことができるようになる。このため、図2に示すように、タイヤロックスプリング1(12)の復元力により、ブレーキアーム14をタイヤに押圧してブレーキが掛かる。
車椅子1を格納するときは、図8に示すように、油圧ポンプ70を着座シートから取り外すことなく格納することができる。
図9に示す油圧ポンプの他の実施形態では、図7に示すゴム性容器71の替わりに荷重受け台76を備えるピストン型の油圧ポンプ75を用いる。車椅子1に人が着座することで荷重受け台76に力が加わり、油圧ポンプ本体77で油圧に変換され、変換された油圧は、ポンプ台78下部の左右分配器73で分配されてタイヤ解放シリンダー15に伝達される。伝達された後は、図7の場合と同様である。ピストン型の油圧ポンプ75は、着座シート91下部のポンプ台74に固定して設置されている。ポンプ台78は、一辺が車椅子の座脚A1(96)、A2(97)に設けられた支点ピン94を軸に回動可能に取り付けられ、対向する他の辺端部は座脚B1(98)、B2(99)の可動ピン95上に載せられて水平なポンプ台74を形成している。
車椅子1を格納するときは、図10に示すように、可動ピン95を引き抜いてポンプ台78を回転させることにより、ピストン型の油圧ポンプ75を車椅子1から取り外すことなく格納することができる。
図12は、電動式タイヤ解放シリンダーを稼働させるバッテリー83とその制御装置84を着座シート下部に配置した状態である。着座シートに人が着座すると着座シートの間に配置された圧力センサー81が圧力を感知して信号ケーブル82を介して制御装置84に通知し、通知を受けた制御装置84は、バッテリーから電動式タイヤ解放シリンダーに電源ケーブル85を介して電力を供給する。
圧力センサー81、バッテリー83及び制御装置84の設置及び格納は、図13に示すように、油圧ポンプ75の設置及び格納と同様であるのでここでは説明を省略する。
次に、本発明のブレーキ装置の第2の実施形態について説明する。
図14は、本発明の第2の実施形態の一例を示すブレーキ装置を備える車椅子の側面図である。図15は、図14に示すブレーキ装置の要部の拡大斜視図である。図16は、図14に示すブレーキ装置の要部の拡大斜視図である。図17は、ブレーキアーム1がタイヤを押圧した状態を示す図である。図18は、ブレーキアーム1及び2がタイヤを解放した状態を示す図である。図19は、ブレーキアーム1がタイヤを解放し、ブレーキアーム2がタイヤを押圧した状態を示す図である。図20は、図15に示すタイヤロックスプリングの他の実施形態を示す図である。図21は、図20のC断面図である。
本発明の第2の実施形態に係るブレーキ装置は、第1の実施形態に係るブレーキ装置と同様に、車椅子1のタイヤ93にブレーキを掛けてタイヤ93の動きを制止させる作動部30と、この作動部30を稼働するべく動力を付与する動力付与部60とから構成される。動力付与部60は第1の実施形態と同一のものを第2の実施形態に用いているので、ここでは説明を省略し、作動部30における相違点を中心に説明する。
第1の実施形態においては、走行中に手動でブレーキを掛けるときにタイヤ93を押圧するブレーキアーム14と、車椅子から離れるときに自動的にブレーキを掛けるときにタイヤ93を押圧するブレーキアーム14とが同一のものであるのに対し、第2の実施形態においては、異なる2本のブレーキアーム34、36が、個別に独立して使用されている点で異なる。即ち、第2の実施形態は、手動でブレーキを掛ける系統と自動的にブレーキを掛ける系統の独立した2系統からなる。
図15で示すように、上述したタイヤ93を押圧するブレーキアーム34、36は、手動でブレーキを掛けるときに人が使用するブレーキレバー31にリンク33を介して接続されているブレーキアーム1(34)と、人が車椅子から離れるときタイヤを押圧するブレーキアーム2(36)との2本が使用される。
まず、ブレーキアーム1(34)を稼働させるための構成及びその動きについて説明する。ブレーキアーム1(34)は支持板1(37)に立設された支軸2(41)に回動可能に取り付けられ、ブレーキレバー31も回動可能に支持板2(38)に立設された支軸1(42)にブレーキアーム1(34)とは異なる位置で取り付けられている。さらに、ブレーキアーム1(34)とブレーキレバー31とが連動するためにリンク33を介して接続されている。走行中にブレーキを手動で掛けるときには、図17に示すように、ブレーキレバー31を矢印ハの方向に引き寄せる。また、ブレーキを解除するときは、矢印ハと反対方向にブレーキレバー31を押す。第1の実施形態のようにタイヤ解除シリンダー15が介在しないので、走行中でも、第1の実施形態より弱い力でブレーキレバー31を引き寄せることができる。
次に、ブレーキアーム2(36)を稼働させるための構成及びその動きについて説明する。ブレーキアーム2(36)は、タイヤ解放シリンダー35及びタイヤロックスプリング3(32)を用いることにより、人が車椅子1から離れたときにタイヤ93を押圧し、人が車椅子1に着座したときにタイヤ93の押圧を解除する。
図16に示すように、タイヤ解放シリンダー35は、一端部が支持板2の下部に固定して取り付けられ、他端部が、略L字形状のブレーキアーム2(36)のうち支持板1(37)と平行な部分の下部に支軸2(41)を介してブレーキアーム2(36)を挟むように回動可能に取り付けられている。タイヤロックスプリング3(32)は、支持板1(37)のタイヤ解放シリンダーの取り付け位置より上部に設けた穴に一端部が掛けられ、他端部がブレーキアーム2(36)のタイヤ解放シリンダー35の取り付け位置より上部設けられた穴に掛けられている。
人が着座したときは、動力付与部60からの油圧又は電力により、タイヤ解放シリンダー35のシリンダーロッド351は、ブレーキアーム2を押して押圧していたタイヤから解放する。タイヤ解放シリンダー35に動力を付与したときのシリンダーロッド351の動きは、第1の実施形態におけるシリンダーロッド151の動きとは反対になる。
一方、人が車椅子1から離れたときは、油圧及び電力は発生しないためタイヤ解放シリンダー35におけるシリンダーロッド351の動きは自由になり、タイヤロックスプリング3(32)の復元力(図17矢印ハの方向)により、ブレーキアーム2はタイヤ93を押圧してブレーキが掛かる。
図17は、人が車椅子1に着座してタイヤ解放シリンダー35がブレーキアーム2(36)を押し、タイヤが解放された状態であり、ブレーキアーム1(34)はブレーキレバー31を介して手動でタイヤ93を押圧してロックした状態を示している。
図18は、人が車椅子1に着座してブレーキアーム2(36)がタイヤ93を解放した状態であり、ブレーキアーム1(34)はブレーキレバー31を介して手動でタイヤ93を解放した状態を示している。
図19は、人が車椅子に着座していない状態で、タイヤロックスプリング3(32)がブレーキアーム2(36)を引き寄せタイヤを押圧してロックした状態であり、ブレーキアーム1(34)はブレーキレバー31を介して手動でタイヤを解放した状態を示している。
図20に示すタイヤロックスプリング4(39)は、ブレーキアーム3(40)が取り付けられた支持板1に立設された支軸2(41)に嵌装して取り付けられ、一端部を支持板1に設けた穴に掛け、復元力が時計回りの回転方向に発生するように他端部をブレーキアーム2に引っ掛けている。このときのタイヤロックスプリング4(39)の復元力は時計回りの回転方向に発生して、ブレーキアーム3(40)をタイヤ93に引き寄せて押圧する。図14〜19に示すタイヤロックスプリング3(32)の復元力が直線方向に発生するのを利用した実施形態とは異なっている。図20に示すタイヤロックスプリング4(39)を用いることにより、図14〜19のタイヤロックスプリング3(32)が伸張したときにものを挟み込むような事態を防止することができる。
このように、ブレーキ系統を手動と自動との独立した2系統にすることで、走行中に手動でブレーキを掛ける場合、第1の実施形態において必要とする力より弱い力でブレーキレバー31を引いてブレーキを掛けることができるようになる。
本発明の第1の実施形態の一例を示すブレーキ装置を備える車椅子の側面図である。 図1に示すブレーキ装置の要部の拡大斜視図である。図3は、図2のA断面図である。 図2のA断面図である。 図1に示すブレーキ装置のタイヤ解放状態を示す図である。 図1に示すタイヤロックスプリングの他の実施形態を示す図である。 図5のB断面図である。 本発明のブレーキ装置の油圧ポンプを示す図である。 油圧ポンプを車椅子に格納した状態を示す図である。 油圧ポンプの他の実施形態を示す図である。 図9に示す油圧ポンプを車椅子に格納した状態を示す図である。 図9の斜視図である。 電動式タイヤ解放シリンダーの制御装置及びバッテリーを示す図である。 図12に示す制御装置及びバッテリーを車椅子に格納した状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態の一例を示すブレーキ装置を備える車椅子の側面図である。 図14に示すブレーキ装置の要部の拡大斜視図である。 図14に示すブレーキ装置の要部の拡大斜視図である。 ブレーキアーム1がタイヤを押圧した状態を示す図である。 ブレーキアーム1及び2がタイヤを解放した状態を示す図である。 ブレーキアーム1がタイヤを解放し、ブレーキアーム2がタイヤを押圧した状態を示す図である。 図15に示すタイヤロックスプリングの他の実施形態を示す図である。 図20のC断面図である。
符号の説明
1 車椅子
10 ブレーキ装置の作動部(第1の実施形態)
11 ブレーキレバー1
12 タイヤロックスプリング1
13 リンク
14 ブレーキアーム
15 タイヤ解放シリンダー
151 シリンダーロッド
16 支持板1
17 支持板2
18 ブレーキレバー2
19 タイヤロックスプリング2
21 支軸2
22 支軸1
30 ブレーキ装置の作動部(第2の実施形態)
31 ブレーキレバー
32 タイヤロックスプリング3
33 リンク
34 ブレーキアーム1
35 タイヤ解放シリンダー
351 シリンダーロッド
36 ブレーキアーム2
37 支持板1
38 支持板2
39 タイヤロックスプリング4
40 ブレーキアーム3
41 支軸2
42 支軸1
60 動力付与部
70 油圧ポンプ1
71 ゴム性容器
72 非圧縮性流体
73 左右分配器
74 チューブ
75 油圧ポンプ2
76 荷重受け台
77 ピストン型ポンプ
81 圧力センサー
82 信号ケーブル
83 バッテリー
84 制御装置
85 電源ケーブル
90 人
91 着座シート
92 フレーム
93 タイヤ
94 支点ピン
95 可動ピン
96 座脚A1
97 座脚A2
98 座脚B1
99 座脚B2

Claims (7)

  1. 車椅子のタイヤを押圧してブレーキを掛ける作動手段と、人が車椅子に座ったときに、前記作動手段に駆動力を付与する動力付与手段とからなる車椅子のブレーキ装置であって、
    前記作動手段が、本体フレームに設けた支持板1に立設された支軸1に回転可能に取り付けられ、手動でブレーキを掛けるときに用いるブレーキレバーと、
    前記支持板1に立設された支軸2に回転可能に取り付けられ、タイヤを押圧するブレーキアームと、
    一端部が前記ブレーキレバーに、他端部が前記ブレーキアームに各々回転可能に取り付けられ、前記ブレーキレバーの動きを前記ブレーキアームに連動させるリンクと、
    一端部が支持板2に設けた穴に掛けられ、他端部が前記ブレーキレバーに設けた穴に掛けられ、復元力によりブレーキアームをタイヤに押圧するタイヤロックスプリングと、
    一端部が支持板2に固定され、他端部が前記ブレーキレバーに回転可能に取り付けられ、前記動力付与手段により付与された駆動力を、前記タイヤロックスプリングの復元力より大きい力に変換して前記ブレーキアームをタイヤの押圧から解放するタイヤ解放シリンダーと
    を具備する
    ことを特徴とする車椅子のブレーキ装置。
  2. 車椅子のタイヤを押圧してブレーキを掛ける作動手段と、人が車椅子に座ったときに、前記作動手段に駆動力を付与する動力付与手段とからなる車椅子のブレーキ装置であって、
    前記作動手段が、
    本体フレームに設けた支持板1に立設された支軸1に回転可能に取り付けられ、手動でブレーキを掛けるときに用いるブレーキレバーと、
    前記支持板1に立設された支軸に回転可能に取り付けられ、タイヤを押圧する第1のブレーキアームと、
    一端部が前記ブレーキレバーに、他端部が前記ブレーキアームに各々回転可能に取り付けられ、前記ブレーキレバーの動きを前記ブレーキアームに連動させるリンクと
    を具備する手動ブレーキ手段と、
    前記支持板1に立設された支軸2に回転可能に取り付けられ、タイヤを押圧する第2のブレーキアームと、
    一端部が支持板2に設けた穴に掛けられ、他端部が前記第2のブレーキアームに設けた穴に掛けられ、復元力により第2のブレーキアームをタイヤに押圧するタイヤロックスプリングと、
    前記タイヤロックスプリングより下部に、一端部が支持板2に固定され、他端部が前記ブレーキアームに回転可能に取り付けられ、前記動力付与手段により付与された駆動力を、前記タイヤロックスプリングの復元力より大きい力に変換して前記第2のブレーキアームをタイヤの押圧から解放するタイヤ解放シリンダーと
    を具備する自動ブレーキ手段と
    からなる
    ことを特徴とする車椅子のブレーキ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車椅子のブレーキ装置において、
    前記前記タイヤ解法シリンダーが油圧式のタイヤ解法シリンダーからなり、
    前記動力付与手段は、車椅子の着座シートに挟むように配置し、非圧縮性流体を収容したゴム性の容器と、人が着座したときに前記ゴム性の容器に加わる圧力を、左右に分配する左右分配器と、前記タイヤ解法シリンダーに、記非圧縮性流体を媒体として、前記圧力を伝達するチューブと
    からなる油圧ポンプである
    ことを特徴とする車椅子のブレーキ装置。
  4. 請求項1又は2に記載の車椅子のブレーキ装置において、
    前記前記タイヤ解法シリンダーが油圧式のタイヤ解法シリンダーからなり、
    前記動力付与手段は、車椅子の着座シート下に接して配置した荷重受け台と、着座シートの下部に設けた台に配置し、この荷重受け台をピストンで受け、油状液体を収容したピストン型ポンプと、人が着座したときに前記ピストン型ポンプに加わる圧力を、左右に分配する左右分配器と、前記タイヤ解法シリンダーに、前記油状液体を媒体として、前記圧力を伝達するチューブと
    からなる油圧ポンプである
    ことを特徴とする車椅子のブレーキ装置。
  5. 請求項1又は2に記載の車椅子のブレーキ装置において、
    前記前記タイヤ解法シリンダーが電動式のタイヤ解法シリンダーからなり、
    前記動力付与手段が、車椅子の着座シートに挟むように配置した、圧力センサーと、着座シートの下部に設けた台に配置し、前記タイヤ解法シリンダーを駆動するための電力を貯蔵するバッテリーと、圧力センサーからの信号によりバッテリーを制御する制御装置と、前記バッテリーより前記タイヤ解法シリンダーに電力を送電するケーブルと
    からなる
    ことを特徴とする車椅子のブレーキ装置。
  6. 請求項1に記載の車椅子のブレーキ装置において、
    前記タイヤロックスプリングは、ブレーキレバーが取り付けられた支持板1の支軸1に同軸に嵌装して取り付けられ、一端部が支持板1に設けた穴に掛けられ、他端部が、回転方向に復元力を発生させるべく前記ブレーキレバーに引っ掛けられたタイヤロックスプリングである
    ことを特徴とする車椅子のブレーキ装置。
  7. 請求項2に記載の車椅子のブレーキ装置において、
    前記タイヤロックスプリングは、第2のブレーキアームが取り付けられた支持板1の支軸2に同軸に嵌装して取り付けられ、一端部が支持板1に設けた穴に掛けられ、他端部が、回転方向に復元力を発生させるべく前記第2のブレーキアームに引っ掛けられたタイヤロックスプリングである
    ことを特徴とする車椅子のブレーキ装置。
JP2006038954A 2006-02-16 2006-02-16 車椅子のブレーキ装置 Pending JP2007215723A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006038954A JP2007215723A (ja) 2006-02-16 2006-02-16 車椅子のブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006038954A JP2007215723A (ja) 2006-02-16 2006-02-16 車椅子のブレーキ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007215723A true JP2007215723A (ja) 2007-08-30

Family

ID=38493607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006038954A Pending JP2007215723A (ja) 2006-02-16 2006-02-16 車椅子のブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007215723A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010187982A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Matsunaga Seisakusho:Kk 車椅子の自動ロッキング機構
JP2011087901A (ja) * 2009-09-04 2011-05-06 Kawamura Cycle:Kk 制動用制御装置とそれを用いた車いす
CN107789128A (zh) * 2017-11-30 2018-03-13 陈伟望 一种带限速装置的轮椅

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010187982A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Matsunaga Seisakusho:Kk 車椅子の自動ロッキング機構
JP2011087901A (ja) * 2009-09-04 2011-05-06 Kawamura Cycle:Kk 制動用制御装置とそれを用いた車いす
CN107789128A (zh) * 2017-11-30 2018-03-13 陈伟望 一种带限速装置的轮椅

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7434824B2 (en) Automatic wheelchair brake system and wheelchair including same
KR20150093759A (ko) 구급차 간이 침대용 수동 해제 시스템들
JP2007215723A (ja) 車椅子のブレーキ装置
JP2010164314A (ja) 制動支援装置の安全装置
JP4635622B2 (ja) 常用兼駐車ブレーキ装置
EP3009117B1 (en) Caster device
JP2006204606A (ja) 車椅子
JP5707511B2 (ja) 車両用圧力伝達装置、パワーアシストブレーキシステムおよび方法
SE501317C2 (sv) Anordning vid rullstol
JP5523037B2 (ja) 車椅子
US8381883B2 (en) Wheelchair safety device
JP4569762B2 (ja) 電動ディスクブレーキ装置
US20030098568A1 (en) Safety locking wheelchair
CN106985800B (zh) 制动装置和道路清洁车
JP2007118917A (ja) 車両用電動ブレーキ装置
JP4029218B2 (ja) 車椅子のブレーキシステム
US343484A (en) Two-wheeled vehicle
JP2006275221A (ja) 車両用ブレーキ装置
JP5558089B2 (ja) 制動用制御装置とそれを用いた車いす
JP5463305B2 (ja) 制動装置および車椅子
JP5988742B2 (ja) レッグレスト機構
JP2014033795A (ja) 制動装置および車椅子
JP2011024762A (ja) 制動装置、制動方法、および車椅子
WO2007091981A1 (en) Pedal mechanism and pedal for motor vehicles
JP2014094136A (ja) 補助ブレーキおよびこの補助ブレーキを備えた車椅子