JP5988742B2 - レッグレスト機構 - Google Patents

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Description

本発明は、シートに設けられ、レッグレストを昇降させ、上昇時に着座者のふくらはぎを押し上げるレッグレスト機構に関する。
鉄道用車両用の乗り物に設置されるシートには、レッグレストを上昇させて着座者のふくらはぎを押し上げるレッグレスト機構を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−088809号公報
しかし、上述した従来のレッグレスト機構の駆動源としては、レッグレストを下降方向に付勢するガスシリンダと、ガスシリンダの付勢力に抗してレッグレストを上昇させるエアシリンダとを用いている。このため、エアシリンダにエアを供給する配管や圧縮空気源等が必要となり、構造が複雑となる問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、構造が簡単なレッグレスト機構を提供することにある。
上述した課題のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映したレッグレスト機構は、上端側がシートに回転可能に取り付けられ、下端側が上昇すると着座者のふくらはぎを押し上げるレッグレストと、該レッグレストの回転中心以外の部分に回転可能に取り付けられ、一方の側部に沿って複数の歯が形成されたラックと、該ラックの歯に噛合するピニオンと、前記シートに設けられ、前記ピニオンを正転方向/逆転方向に回転駆動するモータと、前記モータと前記ピニオンとの間に設けられ、前記モータから前記ピニオンへの動力を伝達/遮断する機械式クラッチ機構と、前記ピニオンに前記ラックの歯が噛合するように前記ラックを案内するガイド機構と、前記モータの非駆動時に、モータの回転を禁止し、前記レッグレストの位置を保持する保持機構と、を有し、前記クラッチ機構は、前記ピニオンの回転中心軸に沿った貫通穴の内周面に形成されたセレーションと、前記モータの出力軸に係合し、前記出力軸の軸方向に移動可能で、前記出力軸と共に回転し、外周面に前記ピニオンのセレーションに噛合可能なセレーションが形成され、前記ピニオンの貫通穴に嵌入可能なクラッチと、該クラッチを前記ピニオンの貫通穴に嵌入する方向に付勢する付勢部材と、前記クラッチを前記モータの出力軸に沿って移動させる移動機構と、とからなることを特徴とする。
本発明の他の特徴は、以下に述べる発明を実施するための形態並びに添付の図面から一層明らかになるであろう。
本願発明によれば、前記シートに設けられ、前記ピニオンを正転方向/逆転方向に回転駆動するモータを用いることで、駆動源にガスシリンダ、エアシリンダを用いた場合に比べ、配管、圧縮空気源等が不要となり、構造が簡単になる。
また、 前記モータの非駆動時に、モータの回転を禁止し、前記レッグレストの位置を保持する保持機構と、前記モータと前記ピニオンとの間に設けられ、前記モータから前記ピニオンへの動力を伝達/遮断するクラッチ機構とを有することで、機械式クラッチ機構を用いてモータから前記ピニオンへの動力を遮断することで、レッグレストに対するブレーキ機構の作用を殺すことができる。よって、停電であっても、小さな力でレッグレストを下降できる。
更に、モータの回転運動を直進運動に変換する機構として、本発明は、モータによって回転駆動されるピニオンと、ピニオンに噛合する歯を有するラックとからなるラックアンドピニオン機構を用いた。このラックアンドピニオン機構は、モータによって回転駆動されるナット部材と、ナット部材に螺合するねじ棒とからなる機構に比べ、減速比を小さく設定できる。よって、停電時に、レッグレストを強制的に下降させる場合、本願は小さな力でレッグレストを下降できる。
本発明の他の効果は、以下に述べる発明を実施するための形態並びに添付の図面から一層明らかになるであろう。
実施形態のレッグレスト機構が設けられたシートの側面図であって、レッグレストの下端側が最も下降した状態を示す図である。 図1のレッグレスト機構を説明する図である。 レッグレスト機構の分解斜視図である。 図4は実施形態のレッグレスト機構が設けられたシートの側面図であって、レッグレストの下端側が最も上昇した状態を示す図である。 図4のレッグレスト機構を説明する図である。 クラッチ機構の斜視図である。 クラッチ機構の作動を説明する図で、クラッチ機構が動力伝達状態を説明する図である。 クラッチ機構の作動を説明する図で、クラッチ機構が動力遮断状態を説明する図である。 本実施形態のレッグレスト機構の電気的構成を説明するブロック図である。 本実施形態のレッグレスト機構の制御手順を示すフローチャートである。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態例を説明する。
(全体構成)
最初に図1を用いて、本実施形態のレッグレスト機構が設けられたシートの全体構成を説明する。図1は実施形態のレッグレスト機構が設けられたシートの側面図であって、レッグレストの下端側が最も下降した状態を示す図である。
図において、シート1は、着座者の臀部を支持するシートクッション3と、着座者の背部を支持するシートバック5と、シートクッション3の下部に設けられたベース4とに大別される。
ベース図に示すシートクッション3のフレームは、水平方向の間隔を介して形状の異なる一対のベースフレーム7と、一対のベースフレーム7の間で、各ベースフレーム7の上方に配置されるサブベースフレーム9とを有している。
サブベースフレーム9には、本実施形態のレッグレスト機構の多くの部分が設けられる。
各ベースフレーム7の前部には、ロアフロントブラケット11が設けられている。そして、ベースフレーム7の前部を橋渡しするように管状のフロントフレーム13が、ロアフロントブラケット11に取り付けられている。
各ベースフレーム7の後部には、各ベースフレーム7の後部を橋渡しするように管状のリアフレーム15が取り付けられている。
フロントフレーム13の中央部には、サブベースフレーム9の前部に形成され、下方に延出するブラケット部9aが取り付けられている。
リアフレーム15の中央部には、上方に延出するアッパリアブラケット19が取り付けられている。アッパリアブラケット19の上部には、サブベースフレーム9の後部が取り付けられている。
フロントフレーム13の両端部には、上方に延出する第2アッパフロントブラケット21が設けられている。
一対のベースフレーム7の略中央部には、形状の異なる一対のアッパブラケット23がそれぞれ取り付けられている。
各アッパブラケット23の上部には、シートクッション3のシートパン25の側部が取り付けられている。シートパン25の前部には、一対のシートパンフロントブラケット27の高さ方向の中間部が取り付けられている。シートパンフロントブラケット27の下部は、フロントフレーム13に取り付けられた第2アッパフロントブラケット21の上部に取り付けられている。よって、シートパン25(シートクッション3)は、シートパンフロントブラケット27,第2アッパフロントブラケット21,アッパブラケット23により、ベースフレーム7に取り付けられている。
(レッグレスト機構)
次に、図1−図5を用いて、レッグレスト機構の説明を行う。図2は図1のレッグレスト機構を説明する図、図3はレッグレスト機構の分解斜視図、図4は実施形態のレッグレスト機構が設けられたシートの側面図であって、レッグレストの下端側が最も上昇した状態を示す図、図5は図4のレッグレスト機構を説明する図である。
シートクッション3の前面下方にはレッグレスト31が配置される。このレッグレスト31の上端側には、アーム33の一方の端部側が取り付けられている。アーム33の他方の端部側は、ピン35を用いて、シートパンフロントブラケット27の上部に回転可能に取り付けられている。
サブベースフレーム9の中央部には、下方に延出するモータ取付部9bが形成されている。このモータ取付部9bには、貫通穴9cが形成されている。そしてモータ取付部9bの一方の面側には、無励磁作動形の電磁ブレーキ37aを有し、正転方向/逆転方向に回転するモータ37が取り付けられている。また、本実施形態のモータ37には、減速機37cが一体的に設けられている。そして、モータ37の出力は、減速機37cを介して出力軸37bに出力される。本実施形態の電磁ブレーキ37aは、内部にモータシャフト37bに当接可能なブレーキライニングと、モータシャフト37bに当接する方向にブレーキライニングを押圧可能な可動鉄心と、可動鉄心を介してブレーキライニングを付勢してモータシャフトの回転を禁止するスプリングと、可動鉄心を移動させるコイルとを有している。また、本実施形態のモータ37は、回転速度が遅い状態でも大きなトルクが得られるトルクモータを用いたが、汎用モータでもかまわない。
そして、モータ37への駆動電流の一部がコイルに供給されると、スプリングの付勢力に抗して可動鉄心が吸引され、スプリングの付勢力がブレーキライニングに作用しなくなり、モータが回転できる。 モータ37への電流の供給が停止されると、スプリングが可動鉄心を介してブレーキライニングを付勢し、モータ37のモータシャフトの回転を禁止する。
モータ取付部9bの他方の面には、上方に突出するブラケット10が設けられている。そして、モータ取付部9bの他方の面側には、3つの円筒状のカラー39を介して、サブブラケット41が取り付けられる。3つのカラー39のうち、一番上部のカラー39はブラケット10に取り付けられる。このサブブラケット41には、貫通穴41aが形成されている。
サブベースフレーム9のモータ取付部9bと、サブブラケット41との間の空間には、周面に沿って歯43aと、半径方向に突出する1つの突部43bとが形成されたピニオン43が配置される。また、ピニオン43には、回転中心軸に沿って貫通穴43cが形成されている。この貫通穴43cの内周面には、回転中心軸と平行なセレーション(またはスプライン)43dが形成されている。
モータ37のモータシャフト37bは、断面形状が矩形に形成され、モータ取付部9bの貫通穴9c,ピニオン43の貫通穴43c,サブブラケット41の貫通穴41aを介して、サブブラケット41の他方の面(モータ取付部9bとの対向面と反対側の面)側に突出している。
モータ37の正転方向/逆転方向の回転は、後述する機械式のクラッチ機構42を介して、ピニオン43へ伝達される。
ピニオン43の上部には、長尺板状のラック61が配置される。このラック61の一方の側部(下面)には、ピニオン43の歯43aに噛合する複数の歯61aが長手方向に沿って形成されている。
また、3つのカラーのうち一番上に取り付けられるカラー39(ブラケット10に取り付けられるカラー)は、ラック61の他方の側部(上面)が当接可能で、当接することによりラック61のピニオン43との噛合が解除される方向の移動を禁止するストッパとして機能し、3つのカラーのうち一番上に取り付けられるカラー39はピニオン43にラック61の歯61aが噛合するようにラック61を案内するガイド機構となる。尚、ガイド機構としては、円筒状のカラーに限定するものではなく、ローラであってもよい。更に、ラック61の歯61aがピニオン43に噛合する方向にラック61を付勢するスプリングであってもよい。
ラック61の一方の端部は、レッグレスト31の回転中心以外の箇所にピン67を用いて取り付けられている。よって、ピニオン43が回転すると、ラック61がその長手方向に移動し、レッグレスト31がピン35を中心に回転する。
レッグレスト31の回転範囲は、レッグレスト31の下端側が最も下降した最下降位置(図1、図2に示す)からレッグレスト31の下端側が最も上昇した最上昇位置(図4、図5に示す)までである。本実施形態では、レッグレスト31が最下降位置から最上昇位置まで移動した際に、ピニオン43は略3/4回転(1回転未満)になるように設定されている。
サブブラケット41には、ピニオン43の回転位置を検出するために、ピニオン43の突部43bが当接可能な2つのセンサ63、センサ65が取り付けられている。本実施形態のリミットスイッチは、外部に設けられたローラレバーが押されることにより内部に設けられたマイクロスイッチが応動するローラレバー式のリミットスイッチを用いた。
そして、図2に示すように、センサ63は、レッグレスト31が最下降位置にあるとき、ピニオン43の突部43bが係合し、応動する位置に設けられている。即ち、センサ63は、レッグレスト31の下端側が最も下降した最下降位置まで下降すると応動する最下降位置検出センサとして機能する。
また、図5に示すように、センサ65はレッグレスト31が最上昇位置にあるとき、ピニオン43の突部43bが係合し、応動する位置に設けられている。即ち、センサ65は、
レッグレスト31の下端側が最も上昇した最上昇位置まで上昇すると応動する最上昇位置検出センサとして機能する。
尚、センサとしては、リミットスイッチに限定するものではなく、発光部と受光部とからなり、ピニオン43の突部が発光部と受光部との間を遮ることによりピニオン43の回転位置を検出するセンサであってもよい。また、ピニオン43の回転軸にロータリエンコーダーを設けて、ピニオン43の回転位置を検出するようにしても良い。この場合、ピニオン43の突部43bは不要となる。
ラック61の他方の端部には、ガススプリング71の一端部が取り付けられている。ガススプリング71の他方の端部は、サブベースフレーム9に取り付けられ、ラック61はレッグレスト31の下端側が下降する方向に付勢されている。
(クラッチ機構42)
図3、図6を用いて機械式のクラッチ機構42の説明を行う。図6はクラッチ機構の斜視図である。
サブブラケット41の貫通穴41aには、円柱状のクラッチ45が配置されている。このクラッチ45のピニオン43側は、ピニオン43の貫通穴43cに嵌入可能となっており、その外周面には、ピニオン43のセレーション43dに噛合可能なセレーション45aが形成されている。また、クラッチ45のピニオン43側と反対側の外周面には、周方向に沿って溝45bが形成されている。更に、クラッチ45には、回転中心軸に沿って貫通穴45cが形成されている。この貫通穴45cは、モータ37のモータシャフト37bが嵌入可能で、その断面形状は、モータ37のモータシャフト37bの断面形状より若干大きな矩形に設定されている。よって、クラッチ45の貫通穴45cにモータ37のモータシャフト37bが嵌入していると、クラッチ45は、モータ37のモータシャフト37bに沿って移動可能な状態で、モータ37により回転駆動されることとなる。
クラッチ45に隣接してクラッチ駆動レバー47が配置される。このクラッチ駆動レバー47の中間部には、穴47aが形成されている。この穴47aにシャフト49が取り付けられている。
シャフト49はサブブラケット41の他方の面に形成された2つのシャフト支持ブラケット41cの穴41e、シャフト支持ブラケット41dの穴41fに嵌合することにより、サブブラケット41の他方の面と平行な面上で回転可能に支持されている。
クラッチ駆動レバー47の一方の端部(クラッチ45側の端部)には、クラッチ45の溝45bに係合し、クラッチ45を直径方向に挟む二股状の係合部材51が取り付けられている。クラッチ駆動レバー47の他方の端部には、図示しない操作ペダルによって操作されるケーブル53が取り付けられている。更に、中間部がシャフト49を巻回し、一方の端部がサブブラケット41に係止され、他方の端部がクラッチ駆動レバー47に係止されたスプリング55により、クラッチ駆動レバー47が係合し、モータ37のモータシャフト37bに沿って移動可能なクラッチ45は、ピニオン43方向へ付勢されている。
次に、図3、図6,図7,図8を用いてクラッチ機構の作動を説明する。図7はクラッチ機構の作動を説明する図で、クラッチ機構が動力伝達状態を説明する図、図8はクラッチ機構の作動を説明する図で、クラッチ機構が動力遮断状態を説明する図である
通常は、操作ペダルは操作されず、図7に示すように、スプリング55の付勢力より、クラッチ45がピニオン43方向に移動し、クラッチ45のセレーション45aがピニオン43の貫通穴43cに嵌入し、ピニオン43のセレーション43dに噛合している。よって、モータ37のモータシャフト37bの回転は、クラッチ45を介してピニオン43に伝達される(クラッチ機構の動力伝達状態)。
次に、スプリング55の付勢力に抗し操作ペダルを操作し、ケーブル53を引くと、クラッチ駆動レバー47が回転し、クラッチ45のセレーション45aが、ピニオン43のセレーション43dに噛合している状態から、クラッチ45がモータ37のモータシャフト37bに沿ってピニオン43から離れる方向に移動し、セレーションの噛合状態が解除される。よって、モータ37の回転のピニオン43への伝達は遮断される(クラッチ機構の動力遮断状態)。
(電気的構成)
次に、図9を用いて、本実施形態のレッグレスト機構の電気的構成を説明する。
図において、81は、上昇スイッチ83,下降スイッチ85と、前述したセンサ(最上昇位置検出センサ)65、センサ(最下降位置検出センサ)63とからの信号を取り込んで、モータ駆動回路87を介してモータ37の駆動を制御する制御部である。
(作動)
<通常時>
本実施形態の制御手順を示すフローチャートである図10を参照しながら、本実施形態のレッグレスト機構の作動を説明する。尚、図10に示すフローチャートは、クラッチ機構42の操作ペダルが操作されておらず、クラッチ機構42が動力伝達状態にある場合を想定している。更に、モータ37に駆動電流が供給されない場合は、電磁ブレーキ37aにより、レッグレスト機構にブレーキ力が作用し、レッグレスト31の位置が保持される。即ち、電磁ブレーキ37aは、モータ37の非駆動時に、レッグレスト31の位置を保持する保持機構となっている。
下降スイッチ85がオンされ、最下降位置検出センサ63がオンでない場合(ステップ1−ステップ3)、即ち、レッグレスト31が最下降位置以外の位置にある場合に下降スイッチ85がオンされると、制御部81はモータ駆動回路87を介してレッグレスト31が下降する方向にモータ37を駆動する(ステップ4)。すると、ラック61が図5において左方向に移動し、レッグレスト31は下降する。このとき、レッグレスト31が最下降位置まで下降し、最下降位置検出センサ63が応動すると(ステップ5)、制御部81は、モータ37の駆動を停止し(ステップ6)、ステップ1に戻る。また、最下降位置検出センサ63が応動する前に、下降スイッチ85がオフになると(ステップ7)、制御部81は、モータ37の駆動を停止し(ステップ6)、ステップ1に戻る。
次に、上昇スイッチ83がオンされ、最上昇位置検出センサ65がオンでない場合(ステップ1、ステップ8)、即ち、レッグレスト31が最上昇位置以外の位置にある場合に上昇スイッチ83がオンされると、制御部81はモータ駆動回路87を介してレッグレスト31が上昇する方向にモータ37を駆動する(ステップ9)。すると、ラック61が図2において右方向に移動し、レッグレスト31は上昇する。このとき、レッグレスト31が最上昇位置まで上昇し、最上昇位置検出センサ65が応動すると(ステップ10)、制御部81は、モータ37の駆動を停止し(ステップ6)、ステップ1に戻る。また、最上昇位置検出センサ65が応動する前に、上昇スイッチ83がオフになると(ステップ7)、制御部81は、モータ37の駆動を停止し(ステップ6)、ステップ1に戻る。
<クラッチ機構解除時>
レッグレスト31が最下降位置以外の位置にある場合、急いでレッグレスト31を最下降位置まで移動させる場合には、クラッチ機構42の操作ペダルを操作する。すると、スプリング55の付勢力に抗してクラッチ駆動レバー47が回転し、クラッチ45のセレーション45aが、ピニオン43のセレーション43dに噛合している状態から、クラッチ45がモータ37のモータシャフト37bに沿ってピニオン43から離れる方向に移動し、セレーションの噛合状態が解除される。よって、モータ37の回転のピニオン43への伝達は遮断され、モータ37の電磁ブレーキ37aのブレーキ力は、ピニオン43に作用しなくなり、レッグレスト機構に作用しなくなる。そして、ガススプリング71の付勢力により、レッグレスト31は最下降位置まで瞬時に下降する。
レッグレスト31が最下降位置まで下降した後、クラッチ機構42の操作ペダルの操作を解除する。すると、スプリング55の付勢力によりクラッチ駆動レバー47が先ほどと反対方向に回転し、クラッチ45がピニオン43方向に移動し、クラッチ45のセレーション45aが、ピニオン43のセレーション43dに噛合する状態に復帰する。よって、モータ37のモータシャフト37bの回転は、クラッチ45を介してピニオン43に伝達されるクラッチ機構の動力伝達状態となる。即ち、モータ37の電磁ブレーキ37aのブレーキ力は、レッグレスト機構に作用するようになる。
上記構成によれば、以下のような効果が得られる。
(1) ピニオン43を正転方向/逆転方向に回転駆動するモータ37を用いることで、駆動源にガスシリンダ、エアシリンダを用いた場合に比べ、配管、圧縮空気源等が不要となり、構造が簡単になる。
(2) モータの非駆動時に、モータの回転を禁止し、前記レッグレストの位置を保持する保持機構としての電磁ブレーキ37aは、モータ37に設けられているので、クラッチ機構42を用いてモータ37からピニオン43への動力を遮断することで、レッグレスト31に対するブレーキ機構の作用を殺すことができる。よって、停電であっても、小さな力でレッグレスト31を下降できる。
(3) モータ37の回転運動を直進運動に変換する機構として、本実施形態では、モータ37により回転駆動されるピニオン43とピニオン43が噛合するラック61とからなるラックアンドピニオン機構を用いた。このラックアンドピニオン機構は、モータによって回転駆動されるナット部材と、ナット部材に螺合するねじ棒(スクリュー)とからなる機構に比べ、減速比を小さく設定できる。よって、モータの駆動力を用いずにレッグレスト31を下降させる場合、本実施形態は小さな力でレッグレストを下降できる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定するものではない。機械式のクラッチ機構として、セレーション同士の噛み合いを用いたもので説明を行ったが、セレーションの他に角型つめや台形つめや三角つめの噛み合いを用いた噛み合いクラッチでもよい。また、円板同士を接触させることで生じる摩擦力により、動力の伝達を行う摩擦クラッチでもよい。
上記実施形態のラック61はレッグレスト31の昇降に伴って、ピニオン43との噛合箇所を中心に揺動する。しかし、例えば、ピニオン43にラック61の歯61aが噛合するようにラック61を案内するガイド機構として、ラック61を一定の直線方向にのみ移動するように案内するガイドを設け、ラック61とレッグレスト31とをガタのある係合とすれば、直線移動するラックでもレッグレストの昇降は可能である。、
モータ37の非駆動時に、レッグレスト31の位置を保持する保持機構として、電磁ブレーキの他にディスクブレーキ等の機械式ブレーキであってもよい。更に、ガススプリング71の代わりにロック機構付きガススプリングを用いてもよい。
1 シート
31 レッグレスト
37 モータ
39 カラー
42 クラッチ機構
43 ピニオン
61 ラック
61a 歯

Claims (1)

  1. 上端側がシートに回転可能に取り付けられ、下端側が上昇すると着座者のふくらはぎを押し上げるレッグレストと、
    該レッグレストの回転中心以外の部分に回転可能に取り付けられ、一方の側部に沿って複数の歯が形成されたラックと、
    該ラックの歯に噛合するピニオンと、
    前記シートに設けられ、前記ピニオンを正転方向/逆転方向に回転駆動するモータと、
    前記モータと前記ピニオンとの間に設けられ、前記モータから前記ピニオンへの動力を伝達/遮断する機械式クラッチ機構と、
    前記ピニオンに前記ラックの歯が噛合するように前記ラックを案内するガイド機構と、
    前記モータの非駆動時に、モータの回転を禁止し、前記レッグレストの位置を保持する保持機構と、
    を有し
    前記クラッチ機構は、
    前記ピニオンの回転中心軸に沿った貫通穴の内周面に形成されたセレーションと、
    前記モータの出力軸に係合し、前記出力軸の軸方向に移動可能で、前記出力軸と共に回転し、外周面に前記ピニオンのセレーションに噛合可能なセレーションが形成され、前記ピニオンの貫通穴に嵌入可能なクラッチと、
    該クラッチを前記ピニオンの貫通穴に嵌入する方向に付勢する付勢部材と、
    前記クラッチを前記モータの出力軸に沿って移動させる移動機構と、
    とからなることを特徴とするレッグレスト機構。
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