JP2006096323A - 電動ディスクブレーキ装置 - Google Patents
電動ディスクブレーキ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006096323A JP2006096323A JP2005099721A JP2005099721A JP2006096323A JP 2006096323 A JP2006096323 A JP 2006096323A JP 2005099721 A JP2005099721 A JP 2005099721A JP 2005099721 A JP2005099721 A JP 2005099721A JP 2006096323 A JP2006096323 A JP 2006096323A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- lock
- rotor
- parking brake
- abnormality
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/14—Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2127/00—Auxiliary mechanisms
- F16D2127/06—Locking mechanisms, e.g. acting on actuators, on release mechanisms or on force transmission mechanisms
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Systems And Boosters (AREA)
- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
【解決手段】 係合爪を係合離脱位置へ移動するためにソレノイド51が作動された(ステップS24)場合に、変位検出手段(回転位置検出器及びコントローラ)がモータ21のロータが所定量以上、変位していないと検出する、すなわち、規定時間にわたって、モータ21が所定量以上戻らず、ステップS26でNOと判定し、かつステップS27でYES(規定時間が経過した)と判定すると、ロック解除状態が不良である(駐車ブレーキロック機構25が解除異常である)と判定する(ステップS28)。そして、このような場合、ドライバーに報知する事などにより、駐車ブレーキロック機構25の解除異常状態に対して迅速に対処できる。
【選択図】 図11
Description
そして、ブレーキパッドからの反力に対して可逆性のある電動ディスクブレーキを、駐車ブレーキとして使用するにはピストンを何らかの手段で固定する必要がある。
例えば、モータの回転動を直動に変換している電動キャリパでは、モータのロータをソレノイドアクチュエータ(以下、ソレノイドという。)でロックさせている。そして、駐車ブレーキとして使用するには、ソレノイドを非通電状態でロックさせておく必要があり、(1)通常ブレーキ時はソレノイドを通電状態としロック解除し、駐車ブレーキ時はソレノイドを非通電状態としロックさせる機構や、(2)ラッチ機構を有したソレノイドを使用し、通常ブレーキ時はソレノイドを解除方向に一瞬通電状態としロック解除し、駐車ブレーキ時はソレノイドをロック方向に一瞬通電状態としロックさせる機構などが用いられる。
上述した駐車ブレーキの機能を有する電動ディスクブレーキ装置の一例として特許文献1に示される電動ディスクブレーキ装置がある。
しかしながら、上述した従来技術では、駐車ブレーキのロック・ロック解除異常を検出するようにしておらず、上記要望に適切には応えうるものになっていなかった。
前記キャリパは、前記モータのロータの変位を検出する変位検出手段を備え、前記コントローラは、前記変位検出手段の検出内容に基づいて前記駐車ブレーキロック機構のロック異常またはロック解除異常を検出するロック・ロック解除異常検出手段を備えたことを特徴とする。
この場合、前記ロック・ロック解除異常検出手段は、前記駐車ブレーキロック機構がロック状態とされているときに、前記変位検出手段が前記モータのロータ変位を検出すると、ロック異常であると判定するようにしても良い。
さらに、前記ロック・ロック解除異常検出手段は、前記駐車ブレーキロック機構がロック状態とされているときに、前記変位検出手段が前記モータのロータが所定量以上変位したことを検出すると、ロック異常であると判定するようにしても良い。
または、前記ロック・ロック解除異常検出手段は、前記駐車ブレーキロック機構がロック解除状態とされたときに、前記変位検出手段が前記モータのロータ変位を所定時間内に検出しないと、ロック解除異常であると判定するようにしても良い。
さらに、前記ロック・ロック解除異常検出手段は、前記駐車ブレーキロック機構がロック解除状態とされたときに、前記変位検出手段が前記モータのロータの所定量以上の変位を所定時間内に検出しないと、ロック解除異常であると判定するようにしても良い。
前記キャリパは、前記ピストンの推力を検出する推力センサを備え、前記コントローラは、前記推力センサの検出内容に基づいて前記駐車ブレーキロック機構のロック異常またはロック解除異常を検出するロック・ロック解除異常検出手段を備えたことを特徴とする。
この場合、前記ロック・ロック解除異常検出手段は、前記駐車ブレーキロック機構がロック状態とされているときに、前記推力センサの推力が所定量以上減少したことを検出すると、ロック異常であると判定するようにしても良い。
または、前記ロック・ロック解除異常検出手段は、前記駐車ブレーキロック機構がロック解除状態とされているときに、前記推力センサの推力が一定時間内に所定量以上減少するのを検出しないと、ロック解除異常であると判定するようにしても良い。
コントローラ100は、モータ21の制御のみならず、後述するようにドライバ回路103を介してソレノイド51ひいては駐車ブレーキロック機構25を制御するようにしている。
ロック機構50は、モータ21のロータ44の回転と共に回転するように、ロータ44の外周面に一体に形成されたつめ車52と、このつめ車52の周りに配置され、キャリパ本体10にピン53を用いて基端部が軸着された揺動アーム54と、この揺動アーム54の長手方向中間部位にピン55を用いて基端部が軸着された係合爪56と、キャリパ本体10に設けられ、揺動アーム54の側面に当接して該揺動アーム54をロータ44の接線方向に起立させるストッパ部57と、係合爪56を常時は図1に見て反時計方向へ付勢するねじりばね58と、前記ねじりばね58と協働して係合爪56をつめ車52に係合可能な起立姿勢に保持する突起59とを備えている。ここで、つめ車52の各歯部60は、制動解除時におけるロータ44の回転方向(図4の右方からみて反時計方向)Lの前側に歯面60aを、制動時におけるロータ44の回転方向(図4の右方からみて時計方向)Rの前側に傾斜逃げ面60bをそれぞれ向けるように歯形状が設定されている。
このような構造の駐車ブレーキロック機構25においては、ソレノイド51(コイル64、65)に一方向(ロック解除方向)の電流を通電すると、プランジャ61と一体にロッド66が図2の左方向(前進方向)Aへ移動して、揺動アーム54がロータ44から離れる側へ揺動し、これにより係合爪56の先端部がつめ車52の歯部60から離脱する。すなわち、ロック機構50がロック解除作動し、この結果、ロータ44は制動解除方向L及び制動方向Rへの回転が自由となる。この場合、プランジャ61は、通電を停止しても前進端に保持されるので、前記コイル64への通電は一時的とすることができる。そして、この状態から、ソレノイド51(コイル64、65)に他方向(ロック方向)の電流を通電すると、プランジャ61と一体にロッド66が図1の右方向(後退方向)B(ロック方向)へ移動して、揺動アーム54がロータ44に接近する側へ揺動し、係合爪56の先端部がつめ車52の歯部60に係合する。すなわち、ロック機構50はロック動作し、この結果、ロータ44の制動解除方向Lへの回転が規制される。この場合も、プランジャ61は、通電を停止しても後退端に保持されるので、前記コイル65への通電は一時的とすることができる。
すなわち、コントローラ100は、図8に示すように、駐車ブレーキオン・オフスイッチ106からの信号(オン・オフ信号)によりPKB作動要求の有無を判定する(ステップS1)。ステップS1で、PKB作動要求があると判定する(PKB作動要求を検知する)と、ステップS2、S3で制動力を発生する方向にモータ21を作動(前進)させ(ロータ44を制動方向Rに回転させ)、このステップS2、S3の処理を、モータ21の発生推力が目標推力に達するまで、すなわちモータ21により発生する制動力が目標値に達するまで実行する。
そして、モータ21(ロータ44)の前進(ロータ44の制動方向Rの回転)が規定量、行われたか否かの判定を行なうステップS4で、Yesと判定すると、ソレノイド51(コイル64,65)にロック方向電流を通電させる(ステップS7)。
ステップS9に続くステップS10では、ステップS9の処理に伴って生じるピストン20(モータ21)の戻り量が過度に行われた(モータが規定量以上(例えば、つめ車52の1ピッチに相当する長さである歯部60の1山分以上)戻った)か否かを判定する。ステップS10でNoと判定すると、ステップS8に戻る。ステップS10でYes(モータ21が規定量以上戻った)と判定すると、ロック機構50が適切に作動していないと判断し、ロック機構50の作動の異常処理(スピーカ107及び警告灯108による警報など)を行なう(ステップS11)。
ここで、本実施の形態では、上記ステップS8、S10がロック異常を検出するロック・ロック解除異常検出手段を構成している。なお、ロック異常を検出するロック・ロック解除異常検出手段の構成を簡略化するために、モータ21の電流を徐々に減少させるステップS9を省略して、上記ステップS8を削除し、ステップS10のみで構成するようにしても良い。
ステップS12でYesと判定する〔所定時間(t4-t3)が経過する〕と、ステップS13に進んで、モータ21及びソレノイド51(コイル64,65)への通電を停止し駐車ブレーキ作動を完了させる。なお、上記ステップS8、S12が前記駐車ブレーキロック機構のロック状態を検出するロック・ロック解除状態検出手段を構成している。
電動ブレーキが作動する通常制動時には、運転者のブレーキ操作によりモータ21のロータ44が図4の右方向から見て時計方向に回転する。この時、駐車ブレーキロック機構25のソレノイド51は、図2に示すようにプランジャ61と一体のロッド66を前進端に移動しており、ロック機構50は、ソレノイド51の自己保持機能によりロック解除作動状態(係合爪のつめ車に対する係合離脱位置に対応する)を維持している。
電動ブレーキの解除時すなわち通常制動解除時には、運転者の解除操作(駐車ブレーキオン・オフスイッチ106の操作)に応じてモータ21のロータ44が図4の右方向から見て反時計方向に回転し、これに応じて第2ディスク29とピストン20とが一体的に後退し、ディスクロータ2への押付け力が解放され、電動ブレーキが解除される。この時、自己保持型ソレノイド51は非通電状態にあって、駐車ブレーキロック機構25のロック機構50がロック解除作動状態を維持しているので、ロータ44は制動解除方向L(図2)へ円滑に回転する。
図9に示すように、駐車ブレーキの作動〔PKBのON〕の要求がなされる(時刻t0)と、まず、モータ21(ロータ44)を、制動力を発生する方向(時計方向R)に回転し、要求推力(目標推力)を発生させる(時刻t1)。このとき、仮に係合爪56を歯部60(つめ車52)側に移動させたとすると、係合爪56は、例えば一の歯部60と係合する(係合爪のつめ車に対する係合位置に相当する。)。
この後、さらにモータ21(ロータ44)を、同方向(時計方向R)に、所定量(前記規定量であるつめ車52の1ピッチに相当する長さ、すなわち歯部60の1山分)回転し(時刻t2)、所望の制動力より大きい制動力を発生させる。そして、ソレノイド51(コイル64,65)にロック方向電流を通電し、プランジャ61をB方向(ロック方向)に移動させて、係合爪56を前記一の歯部60の次の歯部60に係合させ、この係合爪56を次の歯部60に付勢した状態を時刻t4まで維持する。
上記状態で、モータ21の電流を徐々に低下させる。すると、キャリパ4の可逆性によりピストン20(モータ21ひいてはロータ44)が徐々に、制動力の大きさが小さくなる方向(制動解除方向L)に戻る。
そして、図3に示すように係合爪56が歯底201に達すると、ロータ44(つめ車52)の制動解除方向Lの回転は停止し、ピストン20の制動力を弱める方向の移動が停止される(時刻t3)。
コントローラ100は、回転位置検出器42の検出値の変化を検出し、その変化が無くなった時点(時刻t3)から所定時間(t4-t3)が経過する(時刻t4)と、駐車ブレーキロック機構25が正常に作動したと判定し、モータ21の電流及びソレノイド51(コイル64,65)に流す電流の大きさを0(オフ)にする。そして、モータ21の電流及びソレノイド51(コイル64,65)に流す電流の大きさを0(オフ)にしても、係合爪56が歯底201に係合していることにより、駐車ブレーキ機能が発揮される。
上記(3)のように駐車ブレーキロック機構25のロック作動が確実の行なわれると、モータ21のロータ44(つめ車52)の変位の変化は停止する(図8のステップS8がYes判定)。しかし、例えば、駐車ブレーキロック機構25のロック作動に際し、仮にソレノイド51のプランジャ61が作動しなかった場合には駐車ブレーキロック機構25をロック状態にすることができない。この場合には、図8のステップS9に続くステップS10で、ステップS9の処理に伴って生じるピストン20(モータ21)の戻り量が過度となる(モータが所定量以上戻る)。このため、ステップS10でYes(モータ21が規定量以上戻った)と判定され、ロック機構50が適切に作動していないロック異常と判断し、ステップS11でロック機構50の作動の異常処理(スピーカ107及び警告灯108による警報など)を行なう。
すなわち、コントローラ100は、図11に示すように、まず、駐車ブレーキオン・オフスイッチ(PKBスイッチ)106が操作されてPKB解除要求が発生したか否かの判定が行われ(ステップS21)、ステップS21でYES(PKB解除要求が発生した)と判定されるとモータに通電し(図10時刻t0)、ステップS22、S23にて、モータ21のロータ44を規定量、前進させて〔図10に示す例ではモータ位置が位置P2となるように、すなわち位置P1及びP2の中間位置から位置P2までに相当する規定量分、モータ21のロータ44を前進させて〕、駐車ブレーキロック機構25のロックを解除しやすくするようにする。すなわち、ステップS21に続くステップS22でモータ21が規定量、前進したか否かの判定を行い、ステップS22でNO(モータ21が規定量、前進していない。)と判定すると、モータ21を前進させて(ステップS23)、ステップS22に戻る。ステップS22でYES(モータ21が規定量、前進した。)と判定すると、ステップS24に進む。
ステップS25に続いて、回転位置検出器42からの検出位置データに基づいてコントロータ100がロータ44の戻り方向の変位量を算出し、この算出したロータ44の変位量に基づいてモータ21のロータ44が所定量以上(例えば、つめ車52の1ピッチに相当する長さである歯部60の1山分以上)戻ったか否かの判定を行う(ステップS26)。ステップS26でNO(ロータ44が所定量以上戻っていない)と判定すると規定時間〔t2-t1〕が経過したか否かの判定(ステップS27)でNOと判定した場合に、ステップS26に戻る。ステップS26でYES(ロータ44が所定量以上戻った)と判定すると、ステップS30に進む。ステップS27でYES(規定時間が経過した)と判定すると、ステップS28に進む。
本実施の形態では、上記ステップS26、S27がロック解除異常を検出するロック・ロック解除異常検出手段を構成し、また、上記ステップS26が駐車ブレーキロック機構25のロック解除状態を検出するロック・ロック解除状態検出手段を構成している。なお、ステップS22、S23の処理を行なわず、PKB解除要求の発生後、直ちにステップS24で駐車ブレーキロック機構25のロック解除を行なう場合には、上記ステップS26でロータ44の戻り方向の変位の有無を判定し、変位がない場合にはロック解除異常と判定しても良い。
そして、ステップS30でYES(推力がゼロである)と判定すると、モータ21への通電を停止し(ステップS32)、駐車ブレーキ解除制御処理を完了させる。
上記駐車ブレーキを解除する場合は、運転者の駐車ブレーキ解除操作により駐車ブレーキロック機構25のソレノイド51(コイル64、65)に一方向(ロック解除方向)の電流が一時的に通電される。すると、ソレノイド51内のプランジャ61と一体にロッド66が前進方向Aへ移動し、これによりロック機構50がロック解除作動状態となり、図2に示すようにロータ44の制動解除方向Lへの回転が自由となる。この時、モータ21に対する通電は停止されているので、制動の反力でピストン20が後退し、これに応じて第2ディスク29が後退してモータ21のロータ44が図4の右方向から見て反時計方向に回転し、モータ21のロータ44が元に戻ると共に駐車ブレーキが解除される。
PKB-OFF(駐車ブレーキの解除)要求が時刻t0にて発生すると、まず、モータ21に通電してこれを回転させ、推力の増加を伴いつつ、モータ位置が位置P1及びP2の中間位置から位置P2になるようにモータ21のロータ44(つめ車52)を回転させる。そして、ロータ44(つめ車52)の回転を規定量(つめ1山分)行った段階で(時刻t1)、ソレノイド51に通電し、係合爪56をロック解除位置へ移動させる。
その後、モータ21への通電を停止し(時刻t2)、規定時間(t3-t2)内に電動キャリパの可逆性によりピストン20(モータ21)が戻り始めたことを確認できたら、駐車ブレーキロック機構25が正常に解除したと判定し、モータ21への通電を所定電流値で再開し、予め定めた規定パターンに沿って推力ゼロとなる位置までピストン20(モータ21)を戻す。
上述したように係合爪56を係合離脱位置へ移動するためにソレノイド51(電動アクチュエータ)が作動された(ステップS24)場合に、変位検出手段(回転位置検出器42及びコントローラ100)がモータ21のロータ44が規定時間内に所定量以上、変位していないと検出する、すなわち、ピストン20(モータ21)が所定量以上戻らず、ステップS26でNOと判定し、かつステップS27でYES〔規定時間(t2-t1)が経過した〕と判定すると、ロック解除状態が不良である(駐車ブレーキロック機構25がロック解除異常である)ことが確定する(ステップS28)。そして、このような場合、ステップS28でドライバーに報知することなどにより、駐車ブレーキロック機構25の解除異常に対して迅速な対処を施すことが可能となる。このため、駐車ブレーキロック機構25に対して駐車ブレーキのロック解除操作が行われたにも拘わらず、例えば上述したようにソレノイド51のプランジャ62が作動せずに、解除異常となった場合にも、適切に対処することが可能となる。
ステップS26Aでは、回転位置検出器42からの検出位置データに基づいてコントローラ100がロータ44の変位量を算出し、この算出したロータ44の変位量に基づいてモータ21のロータ44が所定量以上戻っていない(YES)か否(NO)かの判定を行う。
ステップS28Aでは、ステップS26AでNO(ロータ44が所定量以上戻った)と判定し、かつステップS27でYES(規定時間が経過した)と判定した場合には、駐車ブレーキロック機構25がロックできないロック異常であるとして、駐車ブレーキロック機構25がロック異常であるとの判定を確定させると共に、その旨の報知をスピーカ107及び警告灯108を用いて行う。
そして、このような場合、ドライバーにこの旨の報知を行う事などにより、駐車ブレーキロック機構25のロック異常に対して迅速に対処できることになる。このため、駐車ブレーキロック機構25に対して駐車ブレーキのロック操作が行われたにも拘わらず、例えば上述したようにソレノイド51のプランジャ62が作動せずに、ロック異常となった場合にも、適切に対処することが可能となる。
なお、上記では、駐車ブレーキ(PKB)作動の異常検出を、駐車ブレーキロック機構25に対して駐車ブレーキのロック操作が行われた場合に検出するようにしたが、これに限らず、駐車ブレーキ(PKB)の作動中の間、常時検出するようにしても良い。この場合には、モータ21の変位があったとき、またはモータ21が所定量以上戻ったときに、ロック異常を報知するようにすれば良い。
また、前記駐車ブレーキロック機構がロック状態とされているときの判断は、図8のステップS1におけるPKB作動要求、または、ステップS7のソレノイド51への通電指令などを用いて行なえば良い。同様に、前記駐車ブレーキロック機構がロック解除状態とされたときの判断は、図11のステップS21におけるPKB解除要求、または、ステップS24のソレノイド51への通電指令などを用いて行なえば良い。
反力センサ33を用いてロック・ロック解除状態の異常検出を行う場合について説明する。ロック異常を検出する際には、前記駐車ブレーキロック機構25がロック状態とされているときに、図8のステップS8乃至S10の代わりに、反力センサ33の推力が所定量減少していないかを検出し、反力センサ33の推力が所定量以上減少したことを検出すると、前記ロック・ロック解除異常検出手段(コントローラ100)はロック異常であると判定するようにすれば良い。また、ロック解除異常を検出する際には、前記駐車ブレーキロック機構25がロック解除状態とされているときに、図11のステップS26乃至S27の代わりに、反力センサ33の推力が所定時間内に所定量減少するかを検出し、反力センサ33の推力が一定時間内に所定量以上減少するのを検出しないと、前記ロック・ロック解除異常検出手段(コントローラ100)はロック解除異常であると判定するようにすれば良い。
Claims (8)
- ピストンと、モータと、該モータのロータの回転を直線運動に変換して前記ピストンに伝達する回転-直動変換機構とを配設し、前記モータのロータの回転に応じてピストンを推進し、ブレーキパッドをディスクロータに押圧して制動力を発生するキャリパを有し、
前記モータのロータ回転と共に回転するように設けられたつめ車と、該つめ車の周りに配置した係合爪と、該係合爪を前記つめ車に対する係合位置及び係合離脱位置に移動する電動アクチュエータとからなる駐車ブレーキロック機構を有し、
前記係合爪の移動により前記駐車ブレーキロック機構のロック作動またはロック解除作動を行うよう前記電動アクチュエータに指令を出すコントローラを備えた電動ディスクブレーキ装置において、
前記キャリパは、前記モータのロータの変位を検出する変位検出手段を備え、
前記コントローラは、前記変位検出手段の検出内容に基づいて前記駐車ブレーキロック機構のロック異常またはロック解除異常を検出するロック・ロック解除異常検出手段を備えたことを特徴とする電動ディスクブレーキ装置。 - 前記ロック・ロック解除異常検出手段は、前記駐車ブレーキロック機構がロック状態とされているときに、前記変位検出手段が前記モータのロータ変位を検出すると、ロック異常であると判定することを特徴とする請求項1記載の電動ディスクブレーキ装置。
- 前記ロック・ロック解除異常検出手段は、前記駐車ブレーキロック機構がロック状態とされているときに、前記変位検出手段が前記モータのロータが所定量以上変位したことを検出すると、ロック異常であると判定することを特徴とする請求項2記載の電動ディスクブレーキ装置。
- 前記ロック・ロック解除異常検出手段は、前記駐車ブレーキロック機構がロック解除状態とされたときに、前記変位検出手段が前記モータのロータ変位を所定時間内に検出しないと、ロック解除異常であると判定することを特徴とする請求項1記載の電動ディスクブレーキ装置。
- 前記ロック・ロック解除異常検出手段は、前記駐車ブレーキロック機構がロック解除状態とされたときに、前記変位検出手段が前記モータのロータの所定量以上の変位を所定時間内に検出しないと、ロック解除異常であると判定することを特徴とする請求項4記載の電動ディスクブレーキ装置。
- ピストンと、モータと、該モータのロータの回転を直線運動に変換して前記ピストンに伝達する回転-直動変換機構とを配設し、前記モータのロータの回転に応じてピストンを推進し、ブレーキパッドをディスクロータに押圧して制動力を発生するキャリパを有し、
前記モータのロータ回転と共に回転するように設けられたつめ車と、該つめ車の周りに配置した係合爪と、該係合爪を前記つめ車に対する係合位置及び係合離脱位置に移動する電動アクチュエータとからなる駐車ブレーキロック機構を有し、
前記係合爪の移動により前記駐車ブレーキロック機構のロック作動またはロック解除作動を行うよう前記電動アクチュエータに指令を出すコントローラを備えた電動ディスクブレーキ装置において、
前記キャリパは、前記ピストンの推力を検出する推力センサを備え、
前記コントローラは、前記推力センサの検出内容に基づいて前記駐車ブレーキロック機構のロック異常またはロック解除異常を検出するロック・ロック解除異常検出手段を備えたことを特徴とする電動ディスクブレーキ装置。 - 前記ロック・ロック解除異常検出手段は、前記駐車ブレーキロック機構がロック状態とされているときに、前記推力センサの推力が所定量以上減少したことを検出すると、ロック異常であると判定することを特徴とする請求項6記載の電動ディスクブレーキ装置。
- 前記ロック・ロック解除異常検出手段は、前記駐車ブレーキロック機構がロック解除状態とされているときに、前記推力センサの推力が一定時間内に所定量以上減少するのを検出しないと、ロック解除異常であると判定することを特徴とする請求項6記載の電動ディスクブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005099721A JP4569762B2 (ja) | 2004-08-31 | 2005-03-30 | 電動ディスクブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004252139 | 2004-08-31 | ||
JP2005099721A JP4569762B2 (ja) | 2004-08-31 | 2005-03-30 | 電動ディスクブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006096323A true JP2006096323A (ja) | 2006-04-13 |
JP4569762B2 JP4569762B2 (ja) | 2010-10-27 |
Family
ID=36236539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005099721A Expired - Fee Related JP4569762B2 (ja) | 2004-08-31 | 2005-03-30 | 電動ディスクブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4569762B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019163595A1 (ja) * | 2018-02-21 | 2019-08-29 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電動ブレーキおよび制御装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6150080B2 (ja) * | 2015-02-25 | 2017-06-21 | 株式会社アドヴィックス | 車両の電動制動装置 |
KR101827110B1 (ko) | 2016-05-10 | 2018-02-07 | 현대자동차주식회사 | 자동 주차 해제가 가능한 전동식 브레이크 |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62218261A (ja) * | 1986-03-20 | 1987-09-25 | Toyota Motor Corp | 車両用パ−キング装置 |
JPH01142363U (ja) * | 1988-03-25 | 1989-09-29 | ||
JPH0221166U (ja) * | 1988-07-29 | 1990-02-13 | ||
JPH08198067A (ja) * | 1995-01-20 | 1996-08-06 | Mitsubishi Motors Corp | 電気自動車用パーキングブレーキ装置 |
JP2001213288A (ja) * | 2000-12-28 | 2001-08-07 | Honda Motor Co Ltd | 車両用パーキング装置 |
JP2002225701A (ja) * | 2001-01-31 | 2002-08-14 | Asmo Co Ltd | 電動駐車ブレーキ装置及びその制御方法 |
JP2002317839A (ja) * | 2001-04-18 | 2002-10-31 | Honda Motor Co Ltd | 電動駐車ブレーキ装置における凍結解除装置および凍結検出装置 |
JP2003042199A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-13 | Tokico Ltd | 電動ブレーキ装置 |
JP2003222172A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-08 | Tokico Ltd | 電動ブレーキ装置 |
JP2003247438A (ja) * | 2002-02-20 | 2003-09-05 | Toyota Motor Corp | 動力出力装置およびこれを備える自動車 |
JP2004183694A (ja) * | 2002-11-29 | 2004-07-02 | Tokico Ltd | ディスクブレーキ |
JP2004324856A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-18 | Tokico Ltd | 電動ディスクブレーキ装置 |
-
2005
- 2005-03-30 JP JP2005099721A patent/JP4569762B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62218261A (ja) * | 1986-03-20 | 1987-09-25 | Toyota Motor Corp | 車両用パ−キング装置 |
JPH01142363U (ja) * | 1988-03-25 | 1989-09-29 | ||
JPH0221166U (ja) * | 1988-07-29 | 1990-02-13 | ||
JPH08198067A (ja) * | 1995-01-20 | 1996-08-06 | Mitsubishi Motors Corp | 電気自動車用パーキングブレーキ装置 |
JP2001213288A (ja) * | 2000-12-28 | 2001-08-07 | Honda Motor Co Ltd | 車両用パーキング装置 |
JP2002225701A (ja) * | 2001-01-31 | 2002-08-14 | Asmo Co Ltd | 電動駐車ブレーキ装置及びその制御方法 |
JP2002317839A (ja) * | 2001-04-18 | 2002-10-31 | Honda Motor Co Ltd | 電動駐車ブレーキ装置における凍結解除装置および凍結検出装置 |
JP2003042199A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-13 | Tokico Ltd | 電動ブレーキ装置 |
JP2003222172A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-08 | Tokico Ltd | 電動ブレーキ装置 |
JP2003247438A (ja) * | 2002-02-20 | 2003-09-05 | Toyota Motor Corp | 動力出力装置およびこれを備える自動車 |
JP2004183694A (ja) * | 2002-11-29 | 2004-07-02 | Tokico Ltd | ディスクブレーキ |
JP2004324856A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-18 | Tokico Ltd | 電動ディスクブレーキ装置 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019163595A1 (ja) * | 2018-02-21 | 2019-08-29 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電動ブレーキおよび制御装置 |
KR20200100840A (ko) * | 2018-02-21 | 2020-08-26 | 히다치 오토모티브 시스템즈 가부시키가이샤 | 전동 브레이크 및 제어 장치 |
CN111699119A (zh) * | 2018-02-21 | 2020-09-22 | 日立汽车系统株式会社 | 电动制动器及控制装置 |
JPWO2019163595A1 (ja) * | 2018-02-21 | 2020-12-03 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電動ブレーキおよび制御装置 |
KR102419313B1 (ko) | 2018-02-21 | 2022-07-12 | 히다치 아스테모 가부시키가이샤 | 전동 브레이크 및 제어 장치 |
CN111699119B (zh) * | 2018-02-21 | 2023-02-03 | 日立安斯泰莫株式会社 | 电动制动器及控制装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4569762B2 (ja) | 2010-10-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7540571B2 (en) | Motor-driven disk brake system | |
JP4254332B2 (ja) | 電動ディスクブレーキ装置 | |
JP4756244B2 (ja) | 電動ディスクブレーキ装置 | |
JP4912670B2 (ja) | 電動ブレーキシステム | |
US7597407B2 (en) | Motor-driven brake system | |
JP2010054010A (ja) | 電動ディスクブレーキ | |
JP2006232259A (ja) | 電動ブレーキ装置および電動ブレーキ制御装置 | |
JP2010054010A5 (ja) | ||
JP2005315411A (ja) | 電動ブレーキ装置 | |
KR20140070435A (ko) | 브레이크 장치 | |
JP4831315B2 (ja) | 電動ブレーキ装置 | |
WO2015146963A1 (ja) | 電動式ブレーキシステム、電動式ブレーキシステムを搭載した車両、及び電動式ブレーキシステムの制御方法 | |
JP2006183809A (ja) | 電動ブレーキ装置 | |
JP4569762B2 (ja) | 電動ディスクブレーキ装置 | |
JP2003222172A (ja) | 電動ブレーキ装置 | |
JP2006231954A (ja) | 電動ブレーキ装置 | |
JP4385164B2 (ja) | 電動ディスクブレーキ装置 | |
JP5013262B2 (ja) | ディスクブレーキ装置 | |
JP4735488B2 (ja) | 電動パーキングブレーキシステム | |
JP2006240584A (ja) | 電動ブレーキ装置 | |
JP2021000916A (ja) | 電動ブレーキ装置 | |
JP4502749B2 (ja) | 電動駐車ブレーキ装置および電動駐車ブレーキ装置におけるブレーキパッドの実位置推定方法 | |
JP4239162B2 (ja) | 電動ブレーキ装置 | |
JP2007118917A (ja) | 車両用電動ブレーキ装置 | |
JP2006142935A (ja) | 電動駐車ブレーキ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071130 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20071130 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20090902 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20090902 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090904 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091125 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100125 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100721 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100727 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4569762 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140820 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |