JP2007214011A - 電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタ挿入口とコネクタとの隙間から筐体内に入り込むダストを防ぐ。
【解決手段】筐体10に形成された外部コネクタ2を通過させるためのコネクタ挿入口10aの周囲に、コネクタ挿入口10aとコネクタ12の隙間を塞ぐ防塵カバー13を設ける。 また、コネクタ挿入口10aの外側に防塵カバー13を設けた場合、外部から防塵カバー13が見えてしまい見栄えが悪くなってしまうが、コネクタ12とコネクタの挿入口10aとの間に防塵カバー13が設けられることで、見栄えを悪くせずにコネクタ12とコネクタ挿入孔口10Aの隙間から筐体10に入り込むダストを防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子素子を収納する筐体の内側にコネクタを有する電子装置に関する。
従来、電子装置は、外部機器等に設けられた外部コネクタと接続するための各種コネクタを備えている。このようなコネクタは、外部コネクタと嵌合する開口部に塵や埃等のダストが堆積しやすいため、接触不良や嵌合不良等の不具合が生じる可能性がある。
そこで、コネクタの開口部にダストが入り込まないように、コネクタの開口部に防塵用のカバーを備えたコネクタがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−229202号公報
しかしながら、上記したような電子装置においては、筐体の内側に設けられたコネクタと筐体に設けられたコネクタ挿入口との間に隙間があると、この隙間から塵や埃等のダストが筐体内部に入り込んでしまうといった問題がある。すなわち、前述したようにコネクタの開口部にダストが堆積するといった問題の他に、コネクタ挿入口とコネクタとの間の隙間から筐体内部にダストが入り込んで堆積してしまうといった問題がある。
筐体内部にダストが堆積すると、電子素子の動作が不安定になったり、例えば、DVDプレイヤ等の光ピックアップを内蔵した電子装置では、光ピックアップにダストが付着してDVDメディアからデータの読み取り性能が低下したりする等、様々な不具合が生じる。
本発明は上記問題に鑑みたもので、コネクタ挿入口とコネクタとの隙間から筐体内に入り込むダストを防ぐことを目的とする。
本発明の第1の特徴は、筐体に形成された外部コネクタ(2)を通過させるためのコネクタ挿入口(10a)の周囲に、コネクタ挿入口とコネクタの隙間を塞ぐ防塵カバー(13)が設けられていることである。
このような構成では、防塵カバー(13)によってコネクタ挿入口とコネクタの隙間が塞がれるので、コネクタ挿入口とコネクタとの隙間から筐体内に入り込むダストを防ぐことができる。
また、本発明の第2の特徴は、コネクタとコネクタ挿入口との間に防塵カバーが設けられていることである。コネクタ挿入口の外側に防塵カバーを設けた場合、外部から防塵カバーが見えてしまい見栄えが悪くなってしまうが、コネクタとコネクタ挿入口との間に防塵カバーが設けられているので、見栄えを悪くすることなくコネクタ挿入口とコネクタとの隙間から筐体内に入り込むダストを防ぐことができる。
また、本発明の第3の特徴は、防塵カバーは、筐体の外側から見たコネクタの外枠よりも小さな中空穴(13b)が形成されたカバー部(13a)を有し、カバー部の内周部が変形してカバー部の内周部とコネクタの外枠が密着していることである。
このように、カバー部の内周部が変形してカバー部の内周部とコネクタの外枠が密着しているので、よりカバー部の内周部とコネクタの外枠との間の防塵性を高めることができる。
また、本発明の第4の特徴は、カバー部に形成された多角形の中空穴の各隅部には、カバー部の外側へ向けてカバー部の内周部の変形を容易にするための切込み(13c)が設けられていることである。
この切込み(13c)によってカバー部の内周部の変形が容易になるので、防塵カバー13の取り付け作業の作業性を高めることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態に係る電子装置の概略構造を図1に示す。電子装置1は、電子素子(図示せず)やコネクタ12が搭載された基板11と、これらを収納する筐体10を備えている。
筐体10は、鋼板または樹脂からなり、筐体10の側面には基板11に搭載されたコネクタ12と嵌合する外部コネクタ2を通過させるための四角形のコネクタ挿入口10aが形成されている。電子素子やコネクタ12が搭載された基板11は、図示しない固定部材(例えば、ネジ等)を用いて筐体10の内部に固定される。
また、本電子装置1においては、筐体10の側面に形成されたコネクタ挿入口10aの周囲に、シート状の防塵カバー13が設けられている。この防塵カバー13は、コネクタ挿入口10aとコネクタ12との間の隙間を塞いで筐体10の内部へダストが進入するのを防ぐためのもので、筐体10の側面に形成されたコネクタ挿入口10aとコネクタ12との間に設けられている。なお、この防塵カバー13は、エアフィルターや防塵マスク等に用いられる不織布を用いて構成されている。
なお、不織布は、繊維と繊維を適当な熱や接着剤等の物理的、化学的手段や機械的手段を用いて絡ませたり接着したりして製造する布状シートで、織布と比較して織る工程が不要なため低コストである。不織布の特性としては、通気性があり、傷が付きにくい、塵や埃が出にくいといったメリットがある。
図2に、防塵カバー13の拡大図を示す。防塵カバー13は、筐体10の外側から見たコネクタ12の外枠よりも一回り小さな中空穴13bが形成されたカバー部13aを有している。本実施形態においては、このカバー部13aに形成された中空穴13bの形状は、筐体10の外側から見たコネクタ12の外枠形状に合わせて四角形となっている。
また、この中空穴13bの4隅(隅部)には、カバー部13aの外側へ向けてカバー部13aの内周部の変形を容易にするための切込み13cが設けられている。なお、このカバー部13aの内周部の変形については、図4を参照して後述する。
図3に、筐体10に防塵カバー13と基板11が取り付けられた様子を筐体10の外側から見た図を示す。
本実施形態における電子装置1は、筐体10に形成されたコネクタ挿入口10aとコネクタ12の隙間を塞ぐように防塵カバー13が設けられている。この防塵カバー13により、コネクタ挿入口10aとコネクタ12の隙間から筐体10の内部へ進入するダストを防ぐことができる。
図4に、図3のA−A線に沿った概略断面図を示す。なお、この図4には、図3には示されていない外部コネクタ2がコネクタ12と嵌合した状態で示されている。
防塵カバー13は、カバー部13aの外周部がコネクタ挿入部10aを囲うように接着剤または両面テープ(いずれも図示せず)を用いて筐体10の内側に接着されている。また、カバー部13aの中央に形成された中空穴13は、コネクタ12の外枠よりも一回り小さくなっており、カバー部13aの内周部が筐体10の内側に反るように防塵カバー13が設けられている。すなわち、カバー部13aの内周部に働く応力によってカバー部13aの内周部とコネクタ12の外枠が密着するように防塵カバー13が設けられている。なお、カバー部13aの内周部に形成された4つの切込み13cによってカバー部13aの内周部の変形が容易となっている。この切込み13cを設けたことによってダストが筐体10の内部に入り込むことも考えられるがその量は極微量である。
防塵カバー13の厚さについては、防塵カバー13の厚さが厚すぎるとカバー部13aの変形がしにくくなり防塵カバー13を筐体10へ取り付ける際の作業性が低下し、反対に、防塵カバー13の厚さが薄すぎると防塵性の低下や防塵カバー13の耐久性が低下する等の点から、本実施形態では、0.3〜1ミリメートル程度の厚さのものが用いられている。
上記した構成によれば、筐体10に形成された外部コネクタ2を通過させるためのコネクタ挿入口10aの周囲に、コネクタ挿入口10aとコネクタ12の隙間を塞ぐ防塵カバー13が設けられており、この防塵カバー13によってコネクタ挿入口10aとコネクタ12の隙間が塞がれるので、コネクタ挿入口10aとコネクタ12との隙間から筐体10内に入り込むダストを防ぐことができる。
また、コネクタ挿入口10aの外側に防塵カバー13を設けることによっても、コネクタ挿入口10aとコネクタ12との隙間から筐体10内に入り込むダストを防ぐことは可能であるが、この場合、外部から防塵カバー13が見えてしまい見栄えが悪くなってしまう。本電子装置1は、コネクタ12とコネクタ挿入口10aとの間に防塵カバーが設けられているので、見栄えを悪くすることなくコネクタ挿入口とコネクタとの隙間から筐体内に入り込むダストを防ぐことができる。
また、防塵カバー13のカバー部13aには、筐体10の外側から見たコネクタ12の外枠よりも小さな中空穴13bが形成されており、カバー部13aの内周部が変形してカバー部13aの内周部とコネクタ12の外枠が密着しているので、よりカバー部の内周部とコネクタ12の外枠との間の防塵性を高めることができる。
また、カバー部13aに形成された多角形の中空穴13bの4隅には、カバー部13aの外側へ向けてカバー部13aの内周部の変形を容易にするための切込み13cが設けられている。この切込み13cによってカバー部13aの内周部の変形が容易になるので、防塵カバー13の取り付け作業の作業性を高めることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々なる形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、電子素子とコネクタ12が搭載された基板11を筐体10内に取り付けた例を示したが、例えば、コネクタ12とコネクタ挿入口10aの間に防塵カバー13を設けて、コネクタ12を筐体10の側壁の内側にネジ等を用いて直接取り付けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、筐体10の外側から見たコネクタ12の外枠形状が四角形をなす場合の例を示したが、筐体10の外側から見た外枠形状が四角形のコネクタに限定されるものではなく、例えば、多角形や円形のコネクタに適用してもよい。この場合、防塵カバーに形成する中空穴13bの形状を、筐体10の外側から見たコネクタの外枠形状に合わせ、また、この中空穴13bの大きさをコネクタ12の外枠よりも小さくすることによって、コネクタ12とコネクタ挿入口10aの隙間の防塵性を高めることができる。更に、必要に応じてカバー部13aの内周部にカバー部13aの内周部の変形を容易にするための切込み13cを設けてもよい。
また、上記実施形態では、不織布を用いて防塵カバー13を構成した例を示したが、例えば、ゴムやスポンジ等の弾性部材を用いて構成してもよい。このように弾性部材を用いてカバー部13aの内周部とコネクタ12の外枠を密着させることもできる。
本発明の一実施形態に係る電子装置の概略構造を示す図である。 防塵カバーの拡大図である。 電子素子やコネクタが搭載された基板が筐体に組み付けられた様子を筐体の外側から見た図である。 図3のA−A線に沿った概略断面図である。
符号の説明
1…電子装置、2…外部コネクタ、10…筐体、10a…コネクタ挿入口、
11…基板、12…コネクタ、13…防塵カバー、13a…カバー部、
13b…中空穴、13c…切込み。

Claims (5)

  1. 電子素子を収納する筐体(10)の内側にコネクタ(12)を有する電子装置(1)であって、
    前記筐体には、前記コネクタと嵌合する外部コネクタ(2)を通過させるためのコネクタ挿入口(10a)が形成されており、
    前記コネクタ挿入口の周囲に、前記コネクタ挿入口と前記コネクタの隙間を塞ぐ防塵カバー(13)が設けられていることを特徴とする電子装置。
  2. 前記防塵カバーは、前記コネクタと前記コネクタ挿入口との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記防塵カバーは、前記筐体の外側から見た前記コネクタの外枠よりも小さな中空穴(13b)が形成されたカバー部(13a)を有し、
    前記カバー部の内周部が変形して前記カバー部の内周部と前記コネクタの外枠が密着していることを特徴とする請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記カバー部に形成された前記中空穴は多角形をなすもので、
    前記カバー部の内周部には、前記カバー部の外側へ向けて前記カバー部の内周部の変形を容易にするための切込み(13c)が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
  5. 前記防塵カバーは、不織布を用いたものであることを特徴とする請求項1ないし4にいずれか1つに記載の電子装置。
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