JP7386673B2 - 画像投影装置 - Google Patents
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Description
従来、インターフェース部と冷却ファンの吸気口とを同じ面に設け、その前面にカバー部材を取り付けることにより、粉塵の流入を防止している画像投影装置がある(特許文献1参照)。
図1は実施形態の画像投影装置1の斜視図である。画像投影装置1は略直方体で、筐体2と、筐体2の外部に配置された放熱部3とを備える。筐体2は前筐体2Fと後筐体2Bとを備え、それぞれ金属で製造され、熱伝導率が高い。図2は画像投影装置1のブロック図である。図3は画像投影装置1において前筐体2Fを取り外した状態の正面図である。図4は画像投影装置1の分解斜視図である。
前筐体2Fには、投影光を照射するための開口部25と、投影光学系6に設けられたフォーカス調整部61を外部より操作するための調整穴21とが設けられている。
以下、図示するように、筐体2における開口部25が設けられている側を前、逆側を後とし、投影光学系6の光軸OAのうちの投影光の進む方向を上(拡大側)、逆側を下(縮小側)とし、画像投影装置1を上下に配置して前から見たときの左右を、明細書中においても左右として説明する。
図3及び図4に示すように、後筐体2Bの外周縁には溝部22が設けられ、溝部22には弾性を有する細長い筐体間シール部材23が配置されている。後筐体2Bの上部には、所定の深さを有するとともに、投影光学系6及び凹面反射鏡7が配置される内部空間2Baが設けられている。後筐体2Bの下部は、略板状であって、照明光学系4及び画像表示部5が配置される載置台2Bbが設けられている。
照明光学系4は、例えば光源として、RGBの3色のLEDを備える。ただし光源は、これに限らず、例えば超高圧水銀ランプやレーザであってもよい。照明光学系4において光源より発生されたR光、G光、及びB光を含む光は画像表示部5に入射する。
画像表示部5は、画像表示素子(光変調素子)51と、プリズム52(反射面のみ表示)とを備える。
画像表示素子51は長方形で、、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)である。DMDは複数のマイクロミラーからなる略矩形のミラー面を有しており、制御部8より受信したデータに基づいて、各マイクロミラーを時分割駆動し、照明光学系4において発生された照明光を反射する際に変調して、所定の投影光を作成し、投影光学系6へと入射させる。
なお、実施形態では画像表示素子51として、DMDを用いたがこれに限定されず、液晶パネルや、微小な発光素子を2次元的にアレイ配列した発光素子アレイ等を適宜に用いることができる。
プリズム52は、実施形態ではTIR(Total Internal Reflection)プリズム、RTIR(Reverse Total Internal Reflection)プリズムであるが、クロスダイクロイックプリズムであってもよい。プリズム52は、クロスダイクロイックプリズムであり、照明光学系4により発生された照明光を画像表示素子51に向けるとともに、画像表示素子51により作成された投影光を投影光学系6に反射する。
投影光学系6は、複数のレンズ群を備える。なお投影光学系6の詳細については後述する。レンズ群は、光軸OAを中心として光軸OAに沿って配置され、画像表示素子51により生成された画像を拡大する。
凹面反射鏡7は、投影光学系6により拡大された投影光を反射して光路を変更し、透光部材27を通して投影面へと導く。これにより超広角で画像または映像を投影することが可能となる。
図4に示すように放熱部3は、1つの吸気ファン31と、2つの排気ファン32と、ヒートシンク33とを備え、筐体2の外部の凹部Pに配置されている。ただし、吸気ファン31及び排気ファン32の数はこれに限定されない。また、実施形態では吸気ファン31を左、排気ファン32を右側に取り付けたがこれに限定されず、逆でもよい。
ヒートシンク33は、互いに平行に整列配置された複数の板状の放熱フィン33aを備える。ヒートシンク33は、吸気ファン31と排気ファン32との間に、複数の放熱フィン33aの間を空気が流れるように放熱フィン33aが吸気ファン31から排気ファン32へ向かう方向に沿うように(左右に延びるように)配置されている。
インターフェース部9には、外部との接続用に接続端子部91が設けられている。これらの接続端子部91から筐体2の内部にインターフェース基板92が延び、インターフェース基板92、及び、インターフェース基板92からさらに延びるフレキシブル基板94や他のインターフェース基板95を介して制御部8に電力及び入力信号が送られ、さらに制御部8から照明光学系4、画像表示部5及び放熱部3へと電力及び制御信号が送られる。なお、インターフェース部9については後に詳述する。
制御部8は、インターフェース基板92からさらに延びるインターフェース基板95に配置されたメイン基板8aに設けられている。メイン基板8aは後筐体2Bの内部空間2Baの底部に配置されている。
また、画像投影装置1の制御部8には通信部8bが設けられている。通信部8bは、画像投影装置1から離れた制御室等に配置されたコンピュータ等の外部操作部と通信可能である。通信部8bが、外部操作部で行われた操作信号を受信すると、制御部8は、その操作信号に応じて、画像投影装置1のON・OFF操作、照明光学系4、放熱部3、画像表示部5の駆動を行う。
前筐体2Fの上側面には、開口縁部から前方に延びる前部取付開口部28Fが設けられている。後筐体2Bの上側面には、開口縁部から後方に延びる後部取付開口部28Bが設けられている。後筐体2Bと前筐体2Fとが筐体2として一体に組み立てられると、前部取付開口部28Fと後部取付開口部28Bとが一体となって、前後に延びる1つの取付開口部28が形成される。この取付開口部28にインターフェース部9が取り付けられる。
インターフェース部9は、筐体2の内部に配置されるインターフェース基板92と、インターフェース基板92の上端に取り付けられる複数の接続端子部91と、カバー部材93とを備える。複数の接続端子部91は、それぞれが差込部99を有する。
カバー部材93は、複数の接続端子部91の周囲を、差込部99以外覆っている。
インターフェース部9は、さらにカバー部材93の外周を覆い、カバー部材93と取付開口部28との間をシールするシール部材100を備える。
複数の接続端子部91は、実施形態において、RJ45プラグが接続可能なLAN接続端子部、USB(Universal Serial Bus)メモリー等の外部メモリーが接続可能なUSB接続端子部、DVDプレーヤ、Blu-ray(登録商標)ディスクプレーヤ等のソース機器からのHDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)が接続可能なHDMI(登録商標)接続端子部、及び外部電源より電気コードが接続されるDC-IN接続端子部等を備える。
これらの接続端子部91は、インターフェース基板92の上端に、差込部99が同一面になるようにして並べて取り付けられている。
インターフェース基板92は、接続端子部91が取り付けられた上端から下方に延びる板状部材である。インターフェース基板92からは、図4に示すようにフレキシブル基板94や他のインターフェース基板95がさらに延びている。
インターフェース基板92における接続端子部91が配置されている部分の下側の前後の2箇所には、それぞれ、後述の位置決めピン97aが挿入されるピン挿入穴98aとねじ挿入穴98bとが設けられている。
カバー部材93は、図6に示すように、第1カバー部材93Aと、第2カバー部材93Bとを備える。
第1カバー部材93Aは、複数の接続端子部91のそれぞれの大きさに対応した複数の差込部用開口部96が設けられ、接続端子部91の差込部99側である上側を覆う上壁部93Aaと、接続端子部91の右側を覆う右壁部93Abと、接続端子部91の前側を覆う前壁部93Acと、接続端子部91の後側を覆う後壁部93Adと、接続端子部91の下側を覆う下壁部93Aeと、を備える一体部材である。
下壁部93Aeの左面には、インターフェース基板92の右面と当接して密着する平坦な右挟持面(第1挟持面)93Afが設けられている。右挟持面93Afの前後の2箇所には、それぞれ、ねじ穴97bと、左側に延びる位置決めピン97aとが設けられている。
第2カバー部材93Bは、接続端子部91の左側を覆う左壁部93Baと、接続端子部91の下側を覆う下壁部93Bbと、を備える一体部材である。
下壁部93Bbからさらに下方に向かって、インターフェース基板92の左面と当接して密着する平坦な左挟持面93Bc(図7に図示)が延びている。左挟持面93Bcの前後の2箇所には、それぞれ、右挟持面93Afのねじ穴97bと位置決めピン97aと対応する、ねじ挿入穴97cとピン挿入穴97dとが設けられている。
そして、インターフェース基板92の右面が、右挟持面93Afと当接し、インターフェース基板92の左面が左挟持面93Bcと当接した状態で、左挟持面93Bcの97cからねじ9Nを挿入して、ねじ挿入穴98bを貫通させてねじ穴97bに螺合する。
そうすると、インターフェース基板92の右面は、右挟持面93Afと密着し、インターフェース基板92の左面は左挟持面93Bcと密着する。
この状態で、インターフェース基板92は、図7に示すように、第1カバー部材93Aの右挟持面93Afと、第2カバー部材93Bの左挟持面93Bcとの間より下方に延びている。
シール部材100で覆われたインターフェース部9を取付開口部28に差し込むと、取付開口部28とインターフェース部9との間がシール部材100でシールされた状態で、インターフェース部9は筐体2に保持される。
したがって、前筐体2Fと後筐体2Bとが一体となった筐体2に設けられている穴は、投影光出射用の開口部25と、フォーカス調整用の調整穴21と、インターフェース部9の挿入用の取付開口部28のみである。
フォーカス調整用の調整穴21は、フォーカス調整時以外、蓋部26で覆われているので、粉塵は侵入しない。
筐体2に設けられたインターフェース部9の取付用の取付開口部28は、インターフェース部9と取付開口部28との間にシール部材100が配置されているので、この間から粉塵は侵入しない。
また、差込部用開口部96と差込部99との間が当初密着していたとしても、差込部99に接続コードの着脱を繰り返すと隙間が生じる可能性がある。
すなわち、外部からの粉塵の侵入が2重で防止され、仮に差込部用開口部96と差込部99との間から第1空間S1内に粉塵が侵入しても、第1空間S1と第2空間S2との間はさらに密閉されているので、粉塵が第2空間S2まで侵入する可能性は低い。
さらに、画像投影装置1の筐体2の内外において気圧差(気流)が生じた場合であっても、その変動が直接画像投影装置1の筐体内部に影響しないため、粉塵の流入を最小限に抑えることができる。
したがって、粉塵が制御部8のメイン基板8a等に付着することにより、その部分が高温になって破損する可能性が低減され、画像投影装置1の寿命が延びる。また、粉塵によって光学部品の透過率が低下し、これによって画質の劣化が発生したりする可能性が低減される。それに伴い、画像投影装置1をメンテナンスフリーで20000H以上使用することができる。
Claims (5)
- 照明光を発生する照明光学系と、
前記照明光を変調して投影光を作成する画像表示素子と、
前記投影光を拡大する投影光学系と、
制御部と、
外部との接続用の差込部が設けられた接続端子部と、
前記接続端子部と前記制御部とを接続するインターフェース基板と、
前記接続端子部、及び前記インターフェース基板における前記接続端子部が取り付けられた部分であって、前記接続端子部における前記インターフェース基板側を覆う壁部と、前記差込部を外部から接続可能な状態で覆う第1壁部と、前記インターフェース基板の一面側を前記インターフェース基板と平行に延びる第1挟持面と、を備えた第1カバー部材と、
前記接続端子部、及び前記インターフェース基板における前記接続端子部が取り付けられた部分であって、前記接続端子部における前記インターフェース基板とは反対側を覆う壁部と、前記インターフェース基板の他面側を前記インターフェース基板と平行に延びる第2挟持面と、を備えた第2カバー部材と、
により構成され、前記インターフェース基板の一面側と前記第1挟持面とが当接し、前記インターフェース基板の他面側と前記第2挟持面とが当接することで、前記接続端子部、及び前記インターフェース基板における前記接続端子部が取り付けられた部分を外部から隔離された第1空間を内部に形成するカバー部材と、
前記照明光学系、前記画像表示素子、前記投影光学系、前記制御部、前記接続端子部、前記インターフェース基板、及び前記カバー部材を、前記第1壁部が外部に露出した状態で、内部の第2空間に収納する筐体と、を備える、
画像投影装置。 - 前記インターフェース基板における、前記第1空間内に位置する部分から、前記第2空間へと延びる部分は、
前記第1挟持面と、
前記第2挟持面との間に挟持されている、
請求項1に記載の画像投影装置。 - 前記筐体は、前記第1壁部を保持する取付開口部を有し、
前記カバー部材の外周を覆うとともに、前記カバー部材と前記取付開口部との間をシールするシール部材を備える、
請求項1または2に記載の画像投影装置。 - 放熱部が前記筐体の外部に設けられている、
請求項1から3のいずれか1項に記載の画像投影装置。 - 前記筐体には、操作パネルが設けられていない、
請求項1から4のいずれか1項に記載の画像投影装置。
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