JP2009177793A - 電子機器及び電子機器の生産方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示部及び操作スイッチのサイズの確保と、筐体の小型化、薄型化とを同時に実現することが可能な電子機器及び上記電子機器の生産方法を提供する。
【解決手段】表示部15は、液晶パネル14と、カバー部材16とを含んでいる。液晶パネル14とカバー部材16は、表示部15の外周部に段部ができるように貼り合わされる。第1の開口部22の縁には段部22Aが形成されている。段部22Aは、カバー部材16の外周部の段部と係合するようになっている。表示部15は、例えば、両面テープ又は接着剤を用いてこの段部22Aに固定される。これにより、表示部15は、第1の開口部22の中に収まるように取り付けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は電子機器及び電子機器の生産方法に係り、特に筐体の表面に露出するように配設される部品を有する電子機器及び上記電子機器の生産方法に関する。
特許文献1には、押し出し工法によって成形されてなる筐体部を備えた筐体装置が開示されている。
特許文献2には、電子機器用筐体及び筐体部材の押し出し加工方法が開示されている。
特許文献3には、アルミニウム合金製の押出形材からなる小型電子筐体が開示されている。
特開平11−112160号公報 特開2006−165331号公報 特開2006−185969号公報
電子カメラのように、表示画面や操作スイッチ(例えば、ボタン、ダイヤル)が筐体の内部から表面に露出するように設けられた電子機器では、表示画面の大型化及び操作スイッチのサイズの確保と、筐体の小型化、薄型化とを同時に実現することが求められている。このような電子機器では、表示画面及び操作スイッチを筐体表面に露出させるための開口部を筐体に形成する必要があるが、筐体に大きな開口部を設けると、開口部が形成された面(以下、開口面という)の強度が低下する。上記の強度不足を補うためには、開口面を厚くする必要が生じる。しかしながら、開口面を厚くすると、筐体が厚くなって電子機器が大型化するという課題があった。上記特許文献1から3はいずれも上記のような課題を解決するものではなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、表示部及び操作スイッチのサイズの確保と、筐体の小型化、薄型化とを同時に実現することが可能な電子機器及び上記電子機器の生産方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る電子機器は、中空の略矩形状の筐体であって、1つの面に開口部が形成されており、前記開口部が形成された面の厚さが他の面より厚い筐体と、前記開口部が形成された面の厚さよりも薄い部品であって、前記部品の本体部が前記開口部の厚さ内に収まり、かつ前記中空の部分に突出しないように配設された部品と、を備えることを特徴とする。
上記第1の態様によれば、筐体に表示部又は操作ユニットを露出させるための開口部を設ける場合に、上記開口部を設ける開口面の肉厚を厚くして、本体部が開口部の厚さ内に収まるように部品(例えば表示部や操作スイッチ)を取り付けることにより、筐体の強度(剛性)を確保するとともに、筐体の小型化、薄型化を実現することができる。
本発明の第2の態様に係る電子機器は、上記第1の態様において、前記筐体は、押し出し成形により作成されることを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る電子機器は、上記第1又は2の態様において、前記部品は、前記開口部から前記筐体の表面に露出するように前記開口部に配設されることを特徴とする。
上記第3の態様によれば、部品が開口部から筐体の表面に露出するように取り付けることにより、表示部を視認可能にしたり、操作スイッチを操作可能にしたりすることができる。
本発明の第4の態様に係る電子機器は、上記第1から3の態様において、前記部品は、画像を表示するための表示部であることを特徴とする。
上記第4の態様によれば、表示部の面積が電子機器筐体の表示部を設ける面の面積と比較して大きい場合であっても、筐体の強度の確保と、筐体の小型化、薄型化とを実現することができる。
本発明の第5の態様に係る電子機器は、上記第1から4の態様において、前記部品は、ユーザからの操作入力を受け付ける操作部であることを特徴とする。
上記第5の態様によれば、操作部(スイッチ)のサイズを大きくした場合であっても、電子機器の筐体の強度の確保と、筐体の小型化、薄型化とを実現することができる。
本発明の第6の態様に係る電子機器は、上記第5の態様において、前記操作部は、少なくとも1つのスイッチと、前記スイッチが配設された基板とを備え、前記基板は、前記開口部の中に収まるように配設される一方、前記スイッチのうちの少なくとも1つは、前記開口部から前記筐体の表面側に突出するように配設されることを特徴とする。
本発明の第7の態様に係る電子機器は、上記第1の態様において、前記部品を保護する保護部材を備え、前記筐体の開口部が形成された面には、前記筐体の外側から前記開口部が形成された面を薄肉化するように、かつ前記開口部を囲むように第1の凹部が形成され、前記保護部材は、前記第1の凹部に配設されることを特徴とする。
上記第7の態様によれば、筐体の開口部が形成された面には、筐体の外側から開口部が形成された面を薄肉化するような第1の凹部であって、開口部を囲むような第1の凹部が形成される。これにより、開口部には部品を配設し、第1の凹部に保護部材を配設することができる。
本発明の第8の態様に係る電子機器は、上記第7の態様において、前記筐体は、押し出し成形により作成され、前記開口部及び前記第1の凹部は、機械加工及び/又はプレス加工により作成されたことを特徴とする。
本発明の第9の態様に係る電子機器は、上記第7又は8の態様において、前記部品の本体部は、所定の厚みを有する板状に形成され、前記部品の本体部の側面には、当該部品が前記開口部に配設された時に前記開口部の壁に当接するバネ部材が配設されたことを特徴とする。
上記第9の態様によれば、所定の厚みを有する板状に形成された部品の本体部の側面にバネ部材が配設されているため、部品を開口部に配設された時にバネ部材が開口部の壁に当接することにより部品を開口部の内部に位置決めすることができる。
本発明の第10の態様に係る電子機器は、上記第9の態様において、前記開口部及び前記部品の本体部は略矩形形状に形成され、前記バネ部材は、少なくとも前記部品の本体部の隣接する2つの側面にそれぞれ配設されたことを特徴とする。
上記第10の態様によれば、バネ部材を少なくとも部品の本体部の隣接する2つの側面に設けるため、本体部を縦方向及び横方向に位置決めすることができる。
本発明の第11の態様に係る電子機器は、上記第7から10の態様において、前記部品の本体部の側面には、当該側面から突出するように締結部が形成され、前記部品は、前記筐体の内部に配設された前記部品とは異なる部品に前記締結部を介して締結されることを特徴とする。
本発明の第12の態様に係る電子機器は、上記第7から10の態様において、前記部品の本体部には、前記筐体の肉厚方向に前記部品を位置決めするためのフランジが形成され、前記第1の凹部の底面には、前記フランジが配設される第2の凹部が形成されたことを特徴とする。
上記第12の態様によれば、第1の凹部の底面には、部品の本体部に形成されたフランジが配設される第2の凹部が形成されるため、部品を筐体の肉厚方向に位置決めすることができる。
本発明の第13の態様に係る電子機器は、上記第7又は8の態様において、前記保護部材は、前記部品と一体形成されたことを特徴とする。
上記第13の態様によれば、保護部材と部品とが一体形成されるため、第1の凹部に保護部材を配設することにより、部品の本体部が開口部の厚さ内に収まり、かつ筐体の中空の部分に突出しないように部品の本体部を自動的に開口部内に配設することができる。
本発明の第14の態様に係る電子機器は、上記第7から13の態様において、前記第1の凹部の底面には、ネジ止め用の穴が形成され、前記保護部材には、前記保護部材を前記第1の凹部に配設したときに前記ネジ止め用の穴と重なる位置に孔が形成されたことを特徴とする。
上記第14の態様によれば、保護部材の孔と第1の凹部に形成されたネジ止め用の孔とを介して、保護部材を第1の凹部に締結することができる。そのため、保護部材や部品を容易に分解することができる。
本発明の第15の態様に係る電子機器は、上記第7から14の態様において、前記開口部は、前記部品が配設されたときに、前記開口部の側面と前記部品本体の側面との間に所定の隙間ができるような大きさに形成され、前記第1の凹部は、前記保護部材が配設されたときに、前記第1の凹部の側面と前記保護部材の側面との間に隙間ができないような大きさに形成されることを特徴とする。
上記第15の態様によれば、第1の凹部に保護部材が配設されることにより、保護部材や部品を筐体に位置決めすることができる。
本発明の第16の態様に係る電子機器は、上記第7から15の態様において、前記部品は、画像を表示するための表示部であり、前記保護部材は、前記表示部が視認可能な窓が形成されたカバーであることを特徴とする。
本発明の第17の態様に係る電子機器の生産方法は、(a)1つの面が他の面よりも厚い中空の略矩形状の筐体を形成し、(b)前記他の面よりも厚い面に開口部を形成し、(c)前記開口部が形成された面よりも薄い第1の部品の本体部を前記開口部の厚さ内に収まるように取り付け、(d)前記筐体の一方の端部から第2の部品を挿入するとともに、前記第2の部品を挿入する途中において前記第1の部品と前記第2の部品とを配線を用いて接続し、(e)前記第2の部品を前記筐体の内部に固定することを特徴とする。
本発明の第18の態様に係る電子機器の生産方法は、上記第17の態様において、前記ステップ(a)では、押し出し成形により前記筐体を作成することを特徴とする。
本発明の第19の態様に係る電子機器の生産方法は、上記第17又は 18の態様において、前記第1の部品は、少なくとも1つのスイッチと、前記スイッチが配設された基板とを備えており、前記ステップ(c)では、前記開口部の中に収まるように前記基板を配設する一方、前記スイッチのうちの少なくとも1つは前記開口部から前記筐体の表面側に突出するように配設することを特徴とする。
本発明の第20の態様に係る電子機器の生産方法は、(a)1つの面が他の面よりも厚い中空の略矩形状の筐体を押出し成形により形成し、(b)前記他の面よりも厚い面に機械加工により開口部を形成し、(c)前記開口部が形成された面に、前記筐体の外側から前記開口部が形成された面を薄肉化するように機械加工及び/又はプレス加工により凹部を形成し、(d)部品と、前記部品を保護する保護部材とを一体化し、(e)前記部品と一体化された保護部材を前記筐体の外側から前記凹部の底面に貼着又はネジ止めすることにより、前記部品を前記開口部に配設することを特徴とする。
上記第20の態様によれば、簡単な構造かつ容易に部品を開口部に配設することができる。
本発明の第21の態様に係る電子機器の生産方法は、(a)1つの面が他の面よりも厚い中空の略矩形状の筐体を押出し成形により形成し、(b)前記他の面よりも厚い面に機械加工及び/又はプレス加工により開口部を形成し、(c)前記筐体の一方の端部から第2の部品を挿入するとともに、第1の部品を前記筐体の外側から前記開口部に配設し、(d)前記第1の部品を第2の部品にネジ止めすることを特徴とする。
上記第21の態様によれば、第2の部品(例えば表示部)を筐体から分解することができるように、第2の部品を筐体に取り付けることができる。
本発明の第22の態様に係る電子機器の生産方法は、(a)1つの面が他の面よりも厚い中空の略矩形状の筐体を押出し成形により形成し、(b)前記他の面よりも厚い面に機械加工及び/又はプレス加工により開口部を形成し、(c)前記開口部が形成された面に、前記筐体の外側から前記開口部が形成された面を薄肉化するように機械加工により第1の凹部を形成し、(d)前記第1の凹部の底面に機械加工により第2の凹部を形成し、(e)フランジが形成された部品を前記開口部に挿入すると共に、前記フランジを前記第2の凹部に配設し、(f)前記凹部に保護部材を挿入し、前記筐体と前記保護部材とをネジ止めすることを特徴とする。
上記第22の態様によれば、部品や保護部材を筐体から分解することができるように、部品及び保護部材を筐体に取り付けることができる。
本発明によれば、筐体に表示部又は操作ユニットを露出させるための開口部を設ける場合に、上記開口部を設ける開口面の肉厚を厚くして、開口部に収まるように表示部及び操作スイッチが収まるように取り付けることにより、筐体の強度(剛性)を確保するとともに、筐体の小型化、薄型化を実現することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る電子機器及び電子機器の生産方法の好ましい実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
[電子カメラの構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子カメラ1の背面外観を示す斜視図であり、図2は、正面外観を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、電子カメラ1は、筐体10、レンズユニット12、表示部一体型ユニット15(液晶パネル14、カバー部材16)及び操作スイッチ20を含む操作ユニット18を備えている。
筐体10は、断面が略矩形形状の中空の筒状であり、例えば、アルミニウム、ステンレス又はこれらを含む合金等の金属を押し出し成形することにより一体形成される。このように肉厚が異なる場合においても、押出し成形を用いることにより、ヒケ等の不具合が生じず、安定した寸法かつ外観に優れた部品を形成することができる。
筐体10の内部には、撮影レンズ12A及び撮像素子を備えたレンズユニット12と、電子カメラ1の動作を制御するCPU、メモリ、画像処理回路、バッテリケース及び各種の入出力インターフェイス(例えば、各種の外部接続端子、メモリカードスロット)を備えた回路基板(図1及び図2には図示せず)が収容される。
図1に示すように、筐体10の背面10Aには、第1の開口部22及び第2の開口部24が形成されている。また、図2に示すように、筐体10の正面10Bには、レンズユニット12に設けられたレンズ12Aを筐体正面に露呈させるための第3の開口部26が形成されている。第1の開口部22、第2の開口部24及び第3の開口部26は、例えば、機械加工、プレス加工、プレス打ち抜き加工により形成される。
筐体10の背面10Aは、他の3面と比較して厚くなっており、第1の開口部22及び第2の開口部24を形成しても十分な強度が得られるようになっている。
表示部一体型ユニット15は、主として、液晶パネル(LCD)14と、カバー部材16とで構成される。カバー部材16は、例えば、強化ガラス又は樹脂、アクリル製の部材である。カバー部材16は、液晶パネル14に貼り合わされて、液晶パネル14を保護する。カバー部材16の面積は、液晶パネル14の面積よりも大きくなっている。液晶パネル14とカバー部材16は、表示部一体型ユニット15の外周部に段部16Aができるように貼り合わされる。
図3(a)は、電子カメラ1の正面図、図3(b)は、電子カメラ1の側面図、図3(e)は、電子カメラ1の背面図である。図3(c)及び図3(d)は、それぞれ図3(e)のA−A断面図及びB−B断面図である。
図3(c)に示すように、第1の開口部22の縁には段部22Aが形成されている。この段部22Aは、例えば、第1の開口部22の縁を後加工(例えば、機械加工、研削加工)することにより形成される。段部22Aは、表示部一体型ユニット15の外周部の段部16Aと係合するようになっている。表示部一体型ユニット15は、例えば、両面テープ又は接着剤を用いてこの段部22Aに固定される。
液晶パネル14とカバー部材16を合わせた表示部一体型ユニット15の厚さd16は、筐体10の背面10Aの厚さd以下である。図3(c)に示すように、表示部一体型ユニット15は、第1の開口部22の中に収まるように取り付けられる。また、表示部一体型ユニット15は、カバー部材16の表面と筐体10の背面10Aとの間で段差が生じないように筐体10に取り付けられる。なお、筐体10の背面10Aの厚さdは一例で3mm、表示部一体型ユニット15の厚さd16は一例で2.7mm、液晶パネル14の厚さd30は一例で1.6〜2.0mmである。
次に、操作ユニット18について説明する。図3(d)に示すように、操作ユニット18は、少なくとも1つの操作スイッチ20と、操作スイッチ20が設けられる操作ユニット本体34を含んでいる。操作ユニット本体34の操作スイッチ20が設けられている面の裏面の外周部には段部18Aが形成されている。一方、第2の開口部24の縁には段部24Aが形成されている。この段部24Aは、例えば、第2の開口部24の縁を後加工(例えば、機械加工、研削加工)することにより形成される。段部24Aは、操作ユニット18の段部18Aと係合するようになっている。操作ユニット18は、例えば、両面テープ又は接着剤を用いてこの段部24Aに固定される。
操作ユニット18の操作ユニット本体34の厚さd34は、筐体10の背面10Aの厚さd以下である。図3(d)に示すように、操作ユニット18は、第2の開口部24の中に収まるように取り付けられる。また、操作ユニット18は、操作ユニット本体34の表面と筐体10の背面10Aとの間で段差が生じないように筐体10に取り付けられる。なお、操作スイッチ20のうちの少なくとも1つは、第2の開口部24から突出するようにしてもよい。
なお、第1の開口部22と第2の開口部24にそれぞれ表示部一体型ユニット15及び操作ユニット18を取り付けるための構造は上記に限定されるものではない。例えば、第1の開口部22をプレス加工により作成する際に、第1の開口部22の縁をテーパー形状にして、カバー部材16の縁が第1の開口部22の縁と係合するテーパー形状に加工して貼り合わせるようにしてもよい。また、第2の開口部24を作成する際も同様に、第2の開口部24の縁をプレス加工によりテーパー形状にして、操作ユニット本体34の裏面外周部が第2の開口部24の縁と係合するテーパー形状に加工して相互に貼り合わせるようにしてもよい。
本実施形態によれば、筐体10に表示部一体型ユニット15又は操作ユニット18を露出させるための開口部を設ける場合に、上記開口部を設ける開口面の肉厚を厚くして、開口部に収まるように表示部及び操作スイッチが収まるように取り付けることにより、筐体10の強度(剛性)を確保するとともに、筐体10の小型化、薄型化を実現することができる。
[電子カメラの生産方法(組立方法)]
図4は、電子カメラ1の生産方法を示す図である。組み立ては、図4(a)〜(e)の順番で行われる。
まず、図4(a)に示すように、1面(背面)10Aが他の3面よりも厚い4角柱の筒状の筐体10が金属の押し出し成形により作成される。まず、押出し成形により中空の筒状の棒材が成形され、その後成形された中空の筒状の棒材を所定の長さに切断する。この切断面が端部であり、筐体10の端部の開口部10C、10Dは、押出し成形により成形された穴(中空の部分)が当該切断面に現れたものである。
そして、筐体10の背面10Aに第1の開口部22及び第2の開口部24が形成されるとともに、第1の開口部22及び第2の開口部24の縁にそれぞれ段部22A及び24Aが形成される。なお、図4では、簡単のため第2の開口部24は図示を省略する。
また、図4(a)に示すように、液晶パネル14と、液晶パネル14よりも面積が大きいカバー部材16が貼り合わされて、段部16Aを有する表示部一体型ユニット15が作成される。なお、図4の符号36は、表示部一体型ユニット15の液晶パネル14と回路基板40との間の通信接続を行うためのフレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Printed Circuits)である。
次に、図4(b)に示すように、不図示のロボットアームにより、表示部一体型ユニット15の段部16A又は第1の開口部22の段部22Aの少なくとも一方に両面テープ38が貼り付けられ、表示部一体型ユニット15の段部16Aと第1の開口部22の段部22Aとが係合されて貼り合わされる。そして、表示部一体型ユニット15と開口部22との間のすきまが、例えば、樹脂により埋められる。なお、図4(b)の段階では、FPC36は、筐体10の端部の開口部10Cから外側に伸びるように配置される。
図4(c)に示すように、電子カメラ1の内部ユニット44は、レンズユニット12、及び電子カメラ1の動作を制御するCPU、メモリ、画像処理回路、バッテリケース及び各種の入出力インターフェイス(例えば、各種の外部接続端子、メモリカードスロット)を備えた回路基板40がフレーム42内に固定されて構成される。内部ユニット44には、FPC36と接続するためのコネクタ46が設けられている。
次に、図4(d)に示すように、内部ユニット44が筐体10の端面の開口部10Cから挿入され、コネクタ46にFPC36が届く距離になると、不図示のロボットアームにより、FPC36の先端部がコネクタ46に挿入されて液晶パネル14と回路基板40とが通信可能に接続される。
次に、図4(e)に示すように、不図示のロボットアームにより、内部ユニット44が筐体10内に完全に挿入されて、例えば、ネジ止め又は接着により固定される。また、操作ユニット18の取り付け及び回路基板40との接続も上記と同様にして行われる。そして、筐体10の両端の開口部10C及び10Dが所定の蓋部材によりふさがれて、電子カメラ1の組立が終了する。
本実施形態によれば、中空の筒状の筐体10に対して表示部一体型ユニット15及び操作ユニット18を貼り付けて、内部ユニット44を筐体10の開口部10Cから挿入することにより電子カメラ1の組み立てを容易にすることが容易になる。
<第2の実施の形態>
[電子カメラの構成]
図5は、本発明の第2の実施形態に係る電子カメラ2の要部を分解して背面から見た斜視図である。なお、第1の実施の形態と同一の部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
電子カメラ2は、主として、筐体10−1、レンズユニット12(図5では図示せず)、液晶パネル14−1、カバー部材16−1、内部ユニット44−1を備えている。
筐体10−1は、断面が略矩形形状の中空の筒状であり、例えば、アルミニウム、ステンレス又はこれらを含む合金等の金属を押し出し成形することにより一体形成される。
筐体10−1の背面10Aには、機械加工、プレス加工などにより第1の開口部22−1が形成される。第1の開口部22−1は、本体は液晶パネル14−1(詳細は後述)が配設可能な大きさの略矩形形状の孔であり、それに締結部14c(後に詳述)が挿入できるような略半円形状の切欠き22cが形成される。
また、筐体10−1の背面10Aには、機械加工により背面10Aの外側から背面10Aを薄肉化することにより、第1の開口部22−1より大きい面積の略矩形形状の凹部22A−1が形成される。凹部22A−1の底面には、カバー部材16−1(後に詳述)をネジ止めするためのネジ穴22aが4箇所形成される。
筐体10−1の背面10Aの厚さtAは、他の3面の厚さtBと比較して厚くなっており(図6(a)参照)、第1の開口部22−1及び凹部22A−1を形成しても十分な強度が得られるようになっている。また、凹部22A−1の深さtCは、カバー部材16−1の厚さより数mm程度(約5mm)薄くなるように形成される(図6(a)参照)。
筐体10−1の内部には、撮影レンズ及び撮像素子を備えたレンズユニット12(図5では図示せず)、電子カメラ2の動作を制御するCPU、メモリ、画像処理回路、バッテリケース及び各種の入出力インターフェイス(例えば、各種の外部接続端子、メモリカードスロット)を備えた回路基板40−1、フレーム42などにより構成された内部ユニット44−1が収容される。回路基板40−1には、液晶パネル14−1をネジ止めするための孔40aが4箇所形成される。
液晶パネル14−1は、筐体10−1の背面10Aの板厚より薄い略矩形形状の板状の部材であり、液晶パネル(LCD)14Aと、液晶パネル14Aが収納されるケース14Bとで構成される。ケース14Bの上側と右側の側面には、液晶パネル14−1を第1の開口部22−1内でxy方向に位置決めするための付勢バネ14aがそれぞれ形成される。ケース14Bの下側と左側の側面には、略半球形状の凸部14b(図示せず)がそれぞれ形成される。
また、ケース14Bの上側と下側の側面には、ケース14Bのz方向(厚さ方向)及びy方向(上下方向)に突出するように締結部14cが各2箇所、合計4箇所形成され、締結部14cにはネジ止め用の孔14dが形成される。
カバー部材16−1は、液晶パネル14を保護するための略矩形形状の板状の透明な部材であり、例えば、強化ガラス又は樹脂(例えばアクリル)で形成される。カバー部材16は、液晶パネル14−1の大きさよりも大きく、中央部には液晶パネル14Aを視認可能とする窓16aが形成され、窓16aの周囲は印刷等により不透明化されている。窓16aの周囲の不透明な領域には、ネジ止め用の孔16bが4箇所形成される。
[電子カメラの生産方法(組立方法)]
図6は、電子カメラ2の生産方法を示す図である。組み立ては、図6(a)〜(d)の順番で行われる。図6では、説明のため、筐体10−1、カバー部材16−1及び内部ユニット44−1を任意の位置で切断した様子を示す。
まず、図6(a)に示すように、押し出し成形により1面(背面)10Aが他の3面よりも厚い略矩形形状の中空の部材が作成され、その後機械加工等により背面10Aに第1の開口部22−1、凹部22A−1及びネジ穴22aが作成される。これにより筐体10−1が作成される。それと共に、レンズユニット12、回路基板40−1などをフレーム42に取り付けることにより筐体10−1の内部に配設される内部ユニット44−1を完成させる。
次に、図6(b)に示すように、内部ユニット44−1を筐体10−1の端面の開口部10Cから中空部に挿入し、ネジ止め等により固定する。そしてFPC36をコネクタ46に差し込む。これにより、液晶パネル14−1と回路基板40−1とが通信可能に接続される。
次に、図6(c)に示すように、締結部14cが回路基板40−1に当接するまで液晶パネル14−1を筐体10−1の外側から開口部22−1に挿入する。この時、付勢バネ14aが開口部22−1の壁に接触し、液晶パネル14−1を移動させることにより、液晶パネル14−1がxy方向の正規の位置、すなわち凸部14bと開口部22−1の壁とが当接する位置に位置決めされる。液晶パネル14−1がxy方向に位置決めされたら、孔14d及び孔40aを介してネジをネジ穴42aに螺合する。これにより、表示部がxy方向に加えz方向にも位置決めされた状態で、内部ユニット44−1と液晶パネル14−1とが締結される。
次に、図6(d)に示すように、カバー部材16−1を凹部22A−1に嵌合させ、孔16bを介してネジをネジ穴22aに螺合する。これにより、筐体10−1とカバー部材16−1とが締結される。なお、凹部22A−1は、カバー部材16−1を配設した時に凹部22A−1とカバー部材16−1との間に隙間ができないような寸法で形成される。これにより、凹部22A−1とカバー部材16−1との間にゴミが入ることを防ぎ、電子カメラ2の見栄えをよくすることができる。
これにより、電子カメラ2の組立が終了する。凹部22A−1の深さtCがカバー部材16−1の厚さより数mm程度薄くなるように形成されるため、カバー部材16−1は筐体10−1の表面から数mm凸となるように取り付けられる。
本実施形態によれば、電子カメラ1の組み立てが容易であり、かつカバー部材16−1及び液晶パネル14−1を筐体10−1の外側から容易に分解することができる。なお、分解は、組み立ての逆の手順で行うことができる。
また、本実施形態によれば、第1の実施の形態と比較し、FPC36を短くできるため、ノイズを減らすことができる。
なお、本実施の形態では、付勢バネ14aをケース14Bの上側と右側の側面にそれぞれ1箇所、合計2箇所形成したが、付勢バネ14aを形成するのは上側と右側に限らず、付勢バネ14aをケース14Bの隣接する2つの側面に設け、ケース14Bをxy方向に位置決め可能であれば、付勢バネ14aを形成する位置や数は問わない。
また、本実施の形態では、ネジ穴22a及びネジ穴42aを設けたが、セルフタップのネジを用いる場合には、下穴さえ形成されていればよく、必ずしもネジ穴である必要は無い。
<第3の実施の形態>
[電子カメラの構成]
図7は、本発明の第3の実施形態に係る電子カメラ3の要部を分解して背面から見た斜視図である。なお、第1、第2の実施の形態と同一の部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
電子カメラ3は、主として、筐体10−2、レンズユニット12(図7では図示せず)、液晶パネル14−2、カバー部材16−1、内部ユニット44を備えている。
筐体10−2は、断面が略矩形形状の中空の筒状であり、例えば、アルミニウム、ステンレス又はこれらを含む合金等の金属を押し出し成形することにより一体形成される。
筐体10−2の背面10Aには、機械加工、プレス加工などにより第1の開口部22−2が形成される。第1の開口部22−2は、略矩形形状であり、液晶パネル14−2(詳細は後述)が配設可能な大きさに形成される。
また、筐体10の背面10Aには、機械加工により背面10Aの外側から背面10Aを薄肉化することにより、第1の開口部22−2より大きい面積の略矩形形状の凹部22A−2が形成される。
凹部22A−2の底面には、カバー部材16−1(後に詳述)をネジ止めするためのネジ穴22aが4箇所形成される。また、凹部22A−2の底面の開口部22−2二隣接する位置には、フランジ14e(後に詳述)が配設される凹部22cが上下左右の4箇所に形成される。
筐体10−2の背面10Aの厚さtAは、他の3面の厚さtBと比較して厚くなっており(図8(a)参照)、第1の開口部22−1及び凹部22A−1を形成しても十分な強度が得られるようになっている。また、凹部22cの深さtCは、カバー部材16−1の厚さより数mm程度(約5mm)薄くなるように形成され、凹部22cの深さtDは、フランジ14eの厚さと略同一となるように形成される(図8(a)参照)。
筐体10−2の内部には、撮影レンズ及び撮像素子を備えたレンズユニット12、回路基板40、フレーム42などにより構成された内部ユニット44が収容される。
液晶パネル14−1は、筐体10の背面10Aの板厚より薄い略矩形形状の板状の部材であり、液晶パネル(LCD)14Aと、ケース14B−2とで構成される。ケース14B−2の上側と右側の側面には、液晶パネル14−1を第1の開口部22−1内でxy方向に位置決めするための付勢バネ14aが形成される。ケース14Bの下側と左側の側面には、略半球形状の凸部14bが形成される。
また、ケース14B−2の上下左右の各側面の略中央部には、所定の大きさのフランジ14eがそれぞれ1箇所、計4箇所形成される。フランジ14eは、フランジ14eを含めた全体の大きさがカバー部材16−1より小さくなるように形成される。
ケース14B−2には、液晶パネル14Aの外縁に沿ってパッキン30が貼り付けられる。パッキン30は、弾力性のあるゴム等で形成され、液晶パネル14−2の固定や、埃よけなどの効果がある。
[電子カメラの生産方法(組立方法)]
図8は、電子カメラ3の生産方法を示す図である。組み立ては、図8(a)〜(d)の順番で行われる。図8では、説明のため、筐体10−2、カバー部材16−1及び内部ユニット44を任意の位置で切断した様子を示す。
まず、図8(a)に示すように、押し出し成形により1面(背面)10Aが他の3面よりも厚い略矩形形状の中空の部材が作成され、その後機械加工等により背面10Aに第1の開口部22−2、凹部22A−2及びネジ穴22aが作成される。これにより筐体10−1が作成される。それと共に、レンズユニット12、回路基板40などをフレーム42に取り付けることにより筐体10−2の内部に配設される内部ユニット44−1を完成させる。
次に、図8(b)に示すように、内部ユニット44を筐体10−2の側面の開口部10Cから中空部に挿入し、ネジ止め等により固定する。そしてFPC36をコネクタ46に差し込む。これにより、液晶パネル14−2と回路基板40とが通信可能に接続される。
次に、図8(c)に示すように、フランジ14eが凹部22A−2bに当接するまで液晶パネル14−2を筐体10−2の外側から開口部22−2に挿入する。フランジ14eが凹部22A−2bに当接することにより、液晶パネル14−2がz方向(厚さ方向)に位置決めされる。また、付勢バネ14aが開口部22−2の壁に接触して液晶パネル14−2を移動させることにより、液晶パネル14−2がxy方向(上下・左右方向)の正規の位置、すなわち凸部14bと開口部22−1の壁とが当接する位置に液晶パネル14−2が位置決めされる。なお、液晶パネル14−2の位置決めを可能とするため、液晶パネル14−2を開口部22−2に配設した時に凹部22cとフランジ14eとの間に隙間ができるような寸法で凹部24−2が形成される。
次に、図6(d)に示すように、パッキン30が背面に貼り付けられたカバー部材16−1を凹部22A−2に嵌合させ、孔16bを介してネジをネジ穴22aに螺合する。これにより、筐体10−2とカバー部材16−1とが締結される。また、カバー部材16−1がパッキン30を押圧することで、液晶パネル14−2が固定される。
なお、凹部22A−2は、カバー部材16−1を配設した時に凹部22A−2とカバー部材16−1との間に隙間ができないような寸法で形成される。これにより、凹部22A−2とカバー部材16−1との間にゴミが入ることを防ぎ、電子カメラ3の見栄えをよくすることができる。
これにより、電子カメラ3の組立が終了する。凹部22A−2の深さtCがカバー部材16の厚さより数mm程度薄くなるように形成されるため、カバー部材16−1は筐体10−2の表面から数mm凸となるように取り付けられる。
本実施形態によれば、電子カメラ3の組み立てが容易であり、かつカバー部材16−1及び液晶パネル14−2を筐体10−2の外側から容易に分解することができる。
また、本実施形態によれば、液晶パネル14−2と内部ユニット44とをネジ止めしないため、ネジ止めの工程を省略し、ケース14B−2の形状を簡易化することができる。また、内部ユニット44の筐体10−2に対する位置決めを容易にすることができる。
なお、本実施の形態では、ケース14B―2にパッキン30を貼り付けたが、液晶パネル14−2の固定が可能であればパッキン30は省略してもよい。
また、本実施の形態では、フランジ14eを上下左右の合計4箇所に形成したが、z方向(厚さ方向)の位置決めのためには少なくとも3箇所にフランジが形成されていれば良く、4箇所には限定されない。また、フランジの位置も上下左右に限定されない。
また、第2の実施の形態と、第3の実施の形態とを併用してもよい。すなわち、表示部のケースにフランジを形成すると共に、ケースの上側と右側の側面に付勢バネを形成してもよい。
<第4の実施の形態>
[電子カメラの構成]
図9は、本発明の第3の実施形態に係る電子カメラ4の要部を分解して背面から見た斜視図である。なお、第1〜第3の実施の形態と同一の部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
電子カメラ4は、主として、筐体10−3、レンズユニット12(図9では図示せず)、表示部一体型ユニット15−1(液晶パネル14、カバー部材16−1)、内部ユニット44を備えている。
筐体10−3は、断面が略矩形形状の中空の筒状であり、例えば、アルミニウム、ステンレス又はこれらを含む合金等の金属を押し出し成形することにより一体形成される。
筐体10−3の背面10Aには、機械加工、プレス加工などにより第1の開口部22−3が形成される。第1の開口部22−3は、略矩形形状であり、液晶パネル14が配設可能な大きさに形成される。
また、筐体10−3の背面10Aには、機械加工により背面10Aの外側から背面10Aを薄肉化することにより、第1の開口部22−3より大きい面積の略矩形形状の凹部22A−3が形成される。
筐体10−3の背面10Aの厚さtAは、他の3面の厚さtBと比較して厚くなっており(図9参照)、第1の開口部22−1及び凹部22A−1を形成しても十分な強度が得られるようになっている。また、凹部22A−3の深さtCは、カバー部材16−1の厚さより数mm程度(約5mm)薄くなるように形成される(図9参照)。
筐体10−3の内部には、撮影レンズ及び撮像素子を備えたレンズユニット12、回路基板40、フレーム42などにより構成された内部ユニット44が収容される。
表示部一体型ユニット15−1は、主として、液晶パネル14と、カバー部材16−1とで構成される。液晶パネル14とカバー部材16−1は、表示部一体型ユニット15−1の外周部に段部16A−1ができるように貼着、接着等により予め一体化されている。
カバー部材16−1は、液晶パネル14を保護するための略矩形形状の板状の部材であり、例えば、強化ガラス又は樹脂(例えばアクリル)で形成される。カバー部材16−1の中央部には液晶パネル14を視認可能とする窓16aが形成され、窓16aの周囲は印刷等により不透明化されている。
[電子カメラの生産方法(組立方法)]
図10は、電子カメラ4の生産方法を示す図である。組み立ては、図10(a)〜(c)の順番で行われる。図10では、説明のため、筐体10−3、カバー部材16−1及び内部ユニット44を任意の位置で切断した様子を示す。
まず、図10(a)に示すように、押し出し成形により1面(背面)10Aが他の3面よりも厚い略矩形形状の中空の部材が作成され、その後機械加工等により背面10Aに第1の開口部22−3、凹部22A−3が作成される。これにより筐体10−3が作成される。それと共に、レンズユニット12、回路基板40などをフレーム42に取り付けることにより筐体10−2の内部に配設される内部ユニット44を完成させる。
次に、図10(b)に示すように、内部ユニット44を筐体10−3の側面の開口部10Cから中空部に挿入し、ネジ止め等により固定する。そしてFPC36をコネクタ46に差し込む。これにより、液晶パネル14−2と回路基板40とが通信可能に接続される。
次に、図10(c)に示すように、段部16A−1が凹部22A−3に当接するまで、表示部一体型ユニット15−1を開口部22−2に挿入し、孔16bを介してネジをネジ穴22aに螺合する。これにより、液晶パネル14がz方向に位置決めされ、表示部一体型ユニット15−1が筐体10−3に締結される。
なお、開口部22−3は、液晶パネル14を配設した時に開口部22−3と液晶パネル14との間に隙間ができるような寸法で形成され、凹部22A−3は、カバー部材16−1を配設した時に凹部22A−3とカバー部材16−1との間に隙間ができないような寸法で形成される。これにより、液晶パネル14がxy方向(上下・左右方向)に位置決めされる。また、凹部22A−3とカバー部材16−1との間にゴミが入ることを防ぎ、電子カメラ4の見栄えをよくすることができる。
これにより、電子カメラ4の組立が終了する。凹部22A−3の深さtCがカバー部材16−1の厚さより数mm程度薄くなるように形成されるため、カバー部材16−1は筐体10−3の表面から数mm凸となるように取り付けられる。
本実施形態によれば、電子カメラ4の組み立てを更に容易であり、かつ表示部一体型ユニット15−1を筐体10−2の外側から容易に分解することができる。
また、本実施の形態によれば、予め表示部一体型ユニット15−1を形成した後で筐体10−3に表示部一体型ユニット15−1を配設するため、カバー部材16−1の窓16aと液晶パネル14との位置を正確に合わせて組み立てを行うことができる。そのため、更に電子カメラ4の見栄えを良くすることができる。
さらに、予め表示部一体型ユニット15−1を形成した後で筐体10−3に表示部一体型ユニット15−1を配設することにより、筐体10−3、液晶パネル14などの各部品の形状を簡易なものとすることができる。また、開口部22−3や凹部22A−3の形状が簡易なものとなることにより、機械加工費を削減することができる。
なお、本発明は、デジタルカメラ筐体のみでなく、携帯情報端末、携帯電話機、電子計算機、音楽プレーヤーなどの様々な電子機器に適用することができる。また、本発明は、アルミニウム合金を用いて押出し成形を行ったが、アルミニウムに限らず、例えば、マグネシウム合金、銅合金などの押出し成形が可能な様々な材料を用いることができる。
また、本発明では、筐体の断面形状が略矩形形状の場合を例に説明したが、略矩形状に限らず、様々な形状を用いることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電子カメラ1の背面外観を示す斜視図 電子カメラ1の正面外観を示す斜視図 図3(a)…電子カメラ1の正面図、図3(b)…電子カメラ1の側面図、図3(c)…図3(e)のA−A断面図、図3(d)…図3(e)のB−B断面図、図3(e)…電子カメラ1の背面図 電子カメラ1の生産方法を示す図 本発明の第2の実施の形態に係る電子カメラ2を背面から見た分解斜視図 電子カメラ2の生産方法を示す図 本発明の第3の実施の形態に係る電子カメラ2を背面から見た分解斜視図 電子カメラ3の生産方法を示す図 本発明の第4の実施の形態に係る電子カメラ2を背面から見た分解斜視図 電子カメラ4の生産方法を示す図
符号の説明
1、2、3、4…電子カメラ、10、10−1、10−2、10−3…筐体、12…レンズユニット、14…液晶パネル、15…表示部、16、16−1:カバー部材、18…操作ユニット、20…操作スイッチ

Claims (22)

  1. 中空の略矩形状の筐体であって、1つの面に開口部が形成されており、前記開口部が形成された面の厚さが他の面より厚い筐体と、
    前記開口部が形成された面の厚さよりも薄い部品であって、前記部品の本体部が前記開口部の厚さ内に収まり、かつ前記中空の部分に突出しないように配設された部品と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記筐体は、押し出し成形により作成されることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記部品は、前記開口部から前記筐体の表面に露出するように前記開口部に配設されることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器。
  4. 前記部品は、画像を表示するための表示部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の電子機器。
  5. 前記部品は、ユーザからの操作入力を受け付ける操作部であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の電子機器。
  6. 前記操作部は、少なくとも1つのスイッチと、前記スイッチが配設された基板とを備え、前記基板は、前記開口部の中に収まるように配設される一方、前記スイッチのうちの少なくとも1つは、前記開口部から前記筐体の表面側に突出するように配設されることを特徴とする請求項5記載の電子機器。
  7. 前記部品を保護する保護部材を備え、
    前記筐体の開口部が形成された面には、前記筐体の外側から前記開口部が形成された面を薄肉化するように、かつ前記開口部を囲むように第1の凹部が形成され、
    前記保護部材は、前記第1の凹部に配設されることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  8. 前記筐体は、押し出し成形により作成され、
    前記開口部及び前記第1の凹部は、機械加工及び/又はプレス加工により作成されたことを特徴とする請求項7記載の電子機器。
  9. 前記部品の本体部は、所定の厚みを有する板状に形成され、
    前記部品の本体部の側面には、当該部品が前記開口部に配設された時に前記開口部の壁に当接するバネ部材が配設されたことを特徴とする請求項7又は8記載の電子機器。
  10. 前記開口部及び前記部品の本体部は略矩形形状に形成され、
    前記バネ部材は、少なくとも前記部品の本体部の隣接する2つの側面にそれぞれ配設されたことを特徴とする請求項9記載の電子機器。
  11. 前記部品の本体部の側面には、当該側面から突出するように締結部が形成され、
    前記部品は、前記筐体の内部に配設された前記部品とは異なる部品に前記締結部を介して締結されることを特徴とする請求項7から10のいずれか1記載の電子機器。
  12. 前記部品の本体部には、前記筐体の肉厚方向に前記部品を位置決めするためのフランジが形成され、
    前記第1の凹部の底面には、前記フランジが配設される第2の凹部が形成されたことを特徴とする請求項7から10のいずれか1記載の電子機器。
  13. 前記保護部材は、前記部品と一体形成されたことを特徴とする請求項7又は8記載の電子機器。
  14. 前記第1の凹部の底面には、ネジ止め用の穴が形成され、
    前記保護部材には、前記保護部材を前記第1の凹部に配設したときに前記ネジ止め用の穴と重なる位置に孔が形成されたことを特徴とする請求項7から13のいずれか1記載の電子機器。
  15. 前記開口部は、前記部品が配設されたときに、前記開口部の側面と前記部品本体の側面との間に所定の隙間ができるような大きさに形成され、
    前記第1の凹部は、前記保護部材が配設されたときに、前記第1の凹部の側面と前記保護部材の側面との間に隙間ができないような大きさに形成されることを特徴とする請求項7から14のいずれか1記載の電子機器。
  16. 前記部品は、画像を表示するための表示部であり、
    前記保護部材は、前記表示部が視認可能な窓が形成されたカバーであることを特徴とする請求項7から15のいずれか1記載の電子機器。
  17. (a) 1つの面が他の面よりも厚い中空の略矩形状の筐体を形成し、
    (b) 前記他の面よりも厚い面に開口部を形成し、
    (c) 前記開口部が形成された面よりも薄い第1の部品の本体部を前記開口部の厚さ内に収まるように取り付け、
    (d) 前記筐体の一方の端部から第2の部品を挿入するとともに、前記第2の部品を挿入する途中において前記第1の部品と前記第2の部品とを配線を用いて接続し、
    (e) 前記第2の部品を前記筐体の内部に固定することを特徴とする電子機器の生産方法。
  18. 前記ステップ(a)では、押し出し成形により前記筐体を作成することを特徴とする請求項17記載の電子機器の生産方法。
  19. 前記第1の部品は、少なくとも1つのスイッチと、前記スイッチが配設された基板とを備えており、前記ステップ(c)では、前記開口部の中に収まるように前記基板を配設する一方、前記スイッチのうちの少なくとも1つは前記開口部から前記筐体の表面側に突出するように配設することを特徴とする請求項17又は18記載の電子機器の生産方法。
  20. (a) 1つの面が他の面よりも厚い中空の略矩形状の筐体を押出し成形により形成し、
    (b) 前記他の面よりも厚い面に機械加工及び/又はプレス加工により開口部を形成し、
    (c) 前記開口部が形成された面に、前記筐体の外側から前記開口部が形成された面を薄肉化するように機械加工により凹部を形成し、
    (d) 部品と、前記部品を保護する保護部材とを一体化し、
    (e) 前記部品と一体化された保護部材を前記筐体の外側から前記凹部の底面に貼着又はネジ止めすることにより、前記部品を前記開口部に配設する
    ことを特徴とする電子機器の生産方法。
  21. (a) 1つの面が他の面よりも厚い中空の略矩形状の筐体を押出し成形により形成し、
    (b) 前記他の面よりも厚い面に機械加工及び/又はプレス加工により開口部を形成し、
    (c) 前記筐体の一方の端部から第2の部品を挿入するとともに、第1の部品を前記筐体の外側から前記開口部に配設し、
    (d) 前記第1の部品を第2の部品にネジ止めすることを特徴とする電子機器の生産方法。
  22. (a) 1つの面が他の面よりも厚い中空の略矩形状の筐体を押出し成形により形成し、
    (b) 前記他の面よりも厚い面に機械加工及び/又はプレス加工により開口部を形成し、
    (c) 前記開口部が形成された面に、前記筐体の外側から前記開口部が形成された面を薄肉化するように機械加工により第1の凹部を形成し、
    (d) 前記第1の凹部の底面に機械加工により第2の凹部を形成し、
    (e) フランジが形成された部品を前記開口部に挿入すると共に、前記フランジを前記第2の凹部に配設し、
    (f) 前記第1の凹部に保護部材を挿入し、前記筐体と前記保護部材とをネジ止めすることを特徴とする電子機器の生産方法。
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