JP2007212715A - プロジェクションシステム、プロジェクタ、画像処理プログラム、および、画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

プロジェクションシステム、プロジェクタ、画像処理プログラム、および、画像処理プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】データ送受信の低速化を抑制しつつ、良好な画像を表示させることができるプロジェクションシステムを提供すること。
【解決手段】プロジェクションシステム1AのPC2Aは、画像データに対して通常補正処理がされた通常中間データと、画像データに対して高品質補正処理がされた高品質中間データと、の差分を算出して第1差分データを生成する。PC2Aは、第1差分データを補正用データケーブル42を介してプロジェクタ3Aへ出力する。プロジェクタ3Aは、画像データに対して通常補正処理をするとともに、第1差分データに基づく差分補正処理をして、第1高品質画像を表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクションシステム、プロジェクタ、画像処理プログラム、および、画像処理プログラムを記録した記録媒体に関する。
従来、パーソナルコンピュータなどの画像処理装置と、プロジェクタと、を備え、画像処理装置から送信される画像データに基づく画像をプロジェクタにより表示させる構成が知られている。
この構成のものは、プロジェクタにて、画像処理装置から送信された画像データを受信する。この後、プロジェクタにて、画像データに対して、解像度変換、台形歪み補正、プロジェクタの光学系や表示デバイスの特性に起因する色むらや輝度むらなどの補正処理、表示デバイスの特性に合わせたγ補正や色変換などの処理を実施する。そして、この各種処理が実施された画像データに基づいて、画像を表示させる構成が採られている。
しかし、このような構成では、プロジェクタにて、上述したような色むら補正やγ補正などの各種処理を実施するため、プロジェクタの回路構成が複雑になり、コストの増大を招いてしまうという問題点があった。また、画像の高画質化を実現するためには、回路での処理が複雑になり、さらなるコストの増大や消費電力の増大を招いてしまうという問題点があった。さらに、解像度変換処理などをプロジェクタで実施しているため、画質が劣化してしまうという問題点があった。
一方、これらのような問題点を解決可能な構成が知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
この特許文献1〜4に記載のものは、画像処理装置にて、画像データに対して、色むら補正、γ補正などの処理を実施する。この後、この各種処理が実施された画像データを、プロジェクタに送信する。そして、プロジェクタにて、画像処理装置から各種処理が実施された画像データを受信して、この画像データに基づいて画像を表示させる構成が採られている。
特開2004−69996号公報 特開2004−69997号公報 特開2004−86227号公報 特開2004−88194号公報
しかしながら、上述したような特許文献1〜4に記載のような構成では、画像処理装置で上述したような補正処理が実施された画像データをプロジェクタに送信して表示させるため、RGB(Red、Green、Blue)についてそれぞれ10ビット以上のデジタルデータを送信することとなり、補正処理が実施されていない画像データを送信する構成と比べて、送信速度が遅くなってしまうおそれがある。
本発明の目的は、データ送受信の低速化を抑制しつつ、良好な画像を表示可能なプロジェクションシステム、プロジェクタ、画像処理プログラム、および、画像処理プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
本発明のプロジェクションシステムは、画像データを処理する画像処理装置と、前記画像データに基づいて光源装置から射出された光束を変調して光学像を形成する光変調素子、および、前記光学像を拡大投射して画像を表示させる投射光学装置を有するプロジェクタと、を備えたプロジェクションシステムであって、前記画像処理装置および前記プロジェクタをデジタル通信可能に接続するデジタル通信手段を備え、前記画像処理装置は、前記画像データに対して前記プロジェクタで実施可能なプロジェクタ補正処理をして、第1補正済み画像データを生成する第1処理装置補正部と、前記画像データに対して前記プロジェクタにより本来表示させたい画像を表示させるための本来表示対応補正処理をして、第2補正済み画像データを生成する第2処理装置補正部と、前記第1補正済み画像データおよび前記第2補正済み画像データの差分に関する差分データを生成する差分データ生成部と、前記差分データを前記デジタル通信手段を介して前記プロジェクタへ送信する差分データ送信部と、を備え、前記プロジェクタは、前記画像データに対して前記プロジェクタ補正処理をして、前記第1補正済み画像データを生成するプロジェクタ補正部と、前記画像処理装置から送信された前記差分データを取得し、前記第1補正済み画像データに対して前記差分データに基づく補正処理をして前記第2補正済み画像データを生成する差分補正部と、前記光変調素子を制御して、前記第2補正済み画像データに基づく画像を表示させる表示制御部と、を備えていることを特徴とする。
本発明では、画像処理装置は、画像データに対してプロジェクタで実施可能なプロジェクタ補正処理をして、第1補正済み画像データを生成する。さらに、画像データに対してプロジェクタで本来表示させたい画像を表示させるための本来表示対応補正処理をして、第2補正済み画像データを生成する。ここで、プロジェクタ補正処理としては、画像を例えばプレゼンテーションに適した状態で表示させるための補正処理が例示できる。また、本来表示対応補正処理としては、画像を例えば映画やスポーツなどに適した状態で表示させるための補正処理、すなわちプロジェクタ補正処理よりも複雑な補正処理が例示できる。そして、画像処理装置は、第1補正済み画像データおよび第2補正済み画像データの差分を算出し、この算出した差分に関する差分データを生成して、デジタル通信手段を介してプロジェクタへ送信する。ここで、差分データは、例えば第1補正済み画像データおよび第2補正済み画像データの差分が比較的小さいため、これらの画像データが10ビットのデータの場合、下位の数ビット、例えば2ビットのデータになる。
一方、プロジェクタは、画像データに対してプロジェクタ補正処理をして、第1補正済み画像データを生成する。さらに、画像処理装置から差分データを取得し、第1補正済み画像データに対して差分データに基づく補正処理をして第2補正済み画像データを生成する。そして、光変調素子を制御して、第2補正済み画像データに基づく画像を表示させる。
このことにより、プロジェクタは、第2補正済み画像データと比べてビット数が少ない差分データを取得して、この差分データに基づく補正処理をするだけで、第2補正済み画像データに基づく本来表示させたい画像を表示させることが可能となる。このため、画像処理装置から第2補正済み画像データを受信することなく、本来表示させたい画像を表示させることが可能となる。したがって、データ送受信の低速化を抑制しつつ、良好な画像を表示させることが可能となる。
本発明のプロジェクションシステムでは、前記デジタル通信手段とは別に、前記画像処理装置および前記プロジェクタを前記画像データを送受信可能に接続する画像データ伝送手段を備え、前記画像処理装置は、前記画像データを記憶する処理装置画像データ記憶部と、この処理装置画像データ記憶部に記憶された前記画像データを取得する画像データ取得部と、前記画像データを前記プロジェクタへ送信する画像データ送信部と、を備え、前記第1処理装置補正部および前記第2処理装置補正部は、前記処理装置画像データ記憶部から前記画像データを取得し、前記プロジェクタ補正部は、前記画像処理装置から送信された前記画像データを取得することが好ましい。
本発明では、画像処理装置は、処理装置画像データ記憶部に記憶された画像データを、画像データ伝送手段を介してプロジェクタへ送信する。また、画像処理装置は、処理装置画像データ記憶部から画像データを取得して、第1補正済み画像データおよび第2補正済み画像データを生成する。また、プロジェクタは、画像処理装置から送信された画像データを取得して、第1補正済み画像データを生成する。
このことにより、画像データを画像処理装置やプロジェクタに送信するだけの構成を設ける必要がなく、プロジェクションシステムの構成の簡略化が可能となる。
本発明のプロジェクションシステムでは、前記画像データを再生する画像再生装置と、この画像再生装置および前記画像処理装置を前記画像データを送受信可能に接続する第1画像データ伝送手段と、前記画像再生装置および前記プロジェクタを前記画像データを送受信可能に接続する第2画像データ伝送手段と、を備え、前記画像再生装置は、前記画像データを前記第1画像データ伝送手段および前記第2画像データ伝送手段を介して前記画像処理装置および前記プロジェクタへ送信し、前記第1処理装置補正部、前記第2処理装置補正部、および、前記プロジェクタ補正部は、前記画像再生装置から送信された前記画像データを取得することが好ましい。
本発明では、プロジェクションシステムに、画像データを再生するとともに送信する画像再生装置を設けている。そして、画像処理装置およびプロジェクタは、画像再生装置から送信された画像データを取得して、第1補正済み画像データ、第2補正済み画像データを生成する。
このことにより、画像再生装置で再生可能な画像データに基づく画像を、データ送受信の低速化を抑制しつつ、良好に表示させることが可能となる。また、画像処理装置から画像データを送信する必要がなくなるので、画像処理装置の処理負荷を低減可能となる。
本発明のプロジェクションシステムでは、前記画像データを再生する画像再生装置と、この画像再生装置および前記プロジェクタを前記画像データを送受信可能に接続する第1画像データ伝送手段と、前記画像処理装置および前記プロジェクタを前記画像データを送受信可能に接続する第2画像データ伝送手段と、を備え、前記プロジェクタ補正処理は、複数の補正処理を含み、前記画像再生装置は、前記画像データを前記第1画像データ伝送手段を介して前記プロジェクタへ送信し、前記プロジェクタは、前記画像再生装置から送信された前記画像データを取得し、この画像データに対して前記プロジェクタ補正処理に含まれる複数の補正処理のうち少なくともいずれか1つを除いた補正処理をして一部補正済み画像データを生成する一部補正済み画像データ生成部と、前記一部補正済み画像データを前記第2画像データ伝送手段を介して前記画像処理装置へ送信する一部補正済み画像データ送信部と、を備え、前記第1処理装置補正部は、前記プロジェクタから送信された前記一部補正済み画像データを取得し、この一部補正済み画像データに対して前記プロジェクタ補正処理に含まれる複数の補正処理のうち前記一部補正済み画像データに対してされていない補正処理をして、前記第1補正済み画像データを生成し、前記第2処理装置補正部は、前記プロジェクタから送信された前記一部補正済み画像データを取得し、この一部補正済み画像データに対して前記本来表示対応補正処理をして、前記第2補正済み画像データを生成することが好ましい。
本発明では、プロジェクタは、画像再生装置から取得した画像データに対して、プロジェクタ補正処理に含まれる複数の補正処理のうち少なくともいずれか1つを除いた補正処理をして、一部補正済み画像データを生成する。そして、第2画像データ伝送手段を介して画像処理装置へ送信する。また、画像処理装置は、プロジェクタから取得した一部補正済み画像データに対して、プロジェクタ補正処理に含まれる複数の補正処理のうち一部補正済み画像データに対してされていない補正処理をして、第1補正済み画像データを生成する。さらに、一部補正済み画像データに対して、本来表示対応補正処理をして、第2補正済み画像データを生成する。
このことにより、画像処理装置にて、第1補正済み画像データを生成する際に、一部補正済み画像データに対してされた補正処理を実施する必要がなくなる。このため、画像処理装置の処理負荷を低減可能となる。
本発明のプロジェクションシステムでは、前記デジタル通信手段は、双方向通信可能であり、前記プロジェクタは、前記プロジェクタ補正処理に関するプロジェクタ補正用データを記憶するプロジェクタ補正用データ記憶部と、このプロジェクタ補正用データ記憶部から前記プロジェクタ補正用データを取得するプロジェクタ補正用データ取得部と、前記プロジェクタ用補正データを前記デジタル通信手段を介して前記画像処理装置へ送信するプロジェクタ補正用データ送信部と、を備え、前記第1処理装置補正部は、前記プロジェクタから送信された前記プロジェクタ補正用データを取得し、このプロジェクタ補正用データに基づく前記プロジェクタ補正処理をし、前記プロジェクタ補正部は、前記プロジェクタ補正用データ記憶部に記憶された前記プロジェクタ補正用データに基づく前記プロジェクタ補正処理をすることが好ましい。
本発明では、プロジェクタは、プロジェクタ補正用データをプロジェクタ補正用データ記憶部から取得し、デジタル通信手段を介して画像処理装置へ送信する。そして、画像処理装置は、プロジェクタから取得したプロジェクタ補正用データに基づくプロジェクタ補正処理をする。
このことにより、画像処理装置は、デジタル通信手段を介して接続されるプロジェクタの性能に対応した差分データを適切に生成することが可能となる。また、差分データの送受信に利用するデジタル通信手段をプロジェクタ補正用データの送受信にも利用するので、プロジェクションシステムの構成の複雑化を招くことなく、差分データを適切に生成することが可能となる。
本発明のプロジェクションシステムでは、前記本来表示対応補正処理は、複数の補正処理を含み、前記画像処理装置は、前記本来表示対応補正処理に関する本来表示補正用データを記憶する処理装置補正用データ記憶部と、前記本来表示補正用データに基づいて前記本来表示対応補正処理に含まれる複数の補正処理のうち少なくともいずれか1つを除いた補正処理に関する一部補正用データを生成する一部補正用データ生成部と、前記一部補正用データを前記デジタル通信手段を介して前記プロジェクタへ送信する一部補正用データ送信部と、を備え、前記プロジェクタは、前記プロジェクタ補正処理に関するプロジェクタ補正用データを記憶するプロジェクタ補正用データ記憶部と、前記画像処理装置から送信された前記一部補正用データを取得して、前記プロジェクタ補正用データ記憶部に記憶させる一部補正用データ記憶処理部と、を備え、前記第1処理装置補正部は、前記画像データに対して前記プロジェクタ補正処理および前記一部補正用データに基づく前記補正処理をして、前記第1補正済み画像データを生成し、前記プロジェクタ補正部は、前記画像データに対して前記プロジェクタ補正用データ記憶部に記憶された前記プロジェクタ補正用データに基づく前記プロジェクタ補正処理および前記一部補正用データに基づく前記補正処理をして、前記第1補正済み画像データを生成することが好ましい。
本発明では、画像処理装置は、処理装置補正用データ記憶部に記憶された本来表示補正用データに基づいて、本来表示対応補正処理に含まれる複数の補正処理のうち少なくともいずれか1つを除いた補正処理に関する一部補正用データを、前記デジタル通信手段を介して前記プロジェクタへ送信する。そして、画像データに対してプロジェクタ補正処理および一部補正用データに基づく補正処理をして第1補正済み画像データを生成する。また、プロジェクタは、画像処理装置から一部補正用データを取得して、プロジェクタ補正用データが記憶されたプロジェクタ補正用データ記憶部に記憶させる。そして、プロジェクタは、画像データに対してプロジェクタ補正用データに基づくプロジェクタ補正処理、および、一部補正用データに基づく補正処理をして、第1補正済み画像データを生成する。
このことにより、画像処理装置は、本来表示対応補正処理の一部の補正処理をした第1補正済み画像データと、本来表示対応補正処理の全ての補正処理をした第2補正済み画像データと、の差分を算出することとなり、本来表示対応補正処理を全くしていない第1補正済み画像データとの差分を算出する構成と比べて、差分を少なくすることが可能となる。このため、差分データのビット数を低減することが可能となり、データ送受信の低速化をより抑制することが可能となる。
本発明のプロジェクションシステムでは、前記本来表示対応補正処理は、色変換処理、γ補正処理、および、白黒伸張処理のうち少なくともいずれか1つを含むことが好ましい。
本発明では、本来表示対応補正処理に、色変換処理、γ補正処理、および、白黒伸張処理のうち少なくともいずれか1つを含んでいる。
このことにより、プロジェクタは、本来表示させたい色に補正した画像を、表示させることが可能となる。
本発明のプロジェクションシステムでは、前記本来表示対応補正処理は、前記光変調素子の特性に起因する画像の乱れを補正する処理を含むことが好ましい。
本発明では、本来表示対応補正処理に、プロジェクタの光変調素子の特性に起因する画像の乱れを補正する処理を含んでいる。ここで、光変調素子の特性に起因する画像の乱れとしては、色むら、輝度むらが例示できる。
このことにより、プロジェクタは、光変調素子の特性に起因する画像の乱れを本来表示させたい状態で補正した画像を、表示させることが可能となる。さらに、画像処理装置にて、処理負荷が大きい画像単位での補正処理を実施するので、プロジェクタの処理負荷を抑制しつつ、本来表示させたい画像を表示させることが可能となる。
本発明のプロジェクションシステムでは、前記画像処理装置は、前記画像データに基づく画像を適正に表示させるために前記光変調素子に入射させる光の量を設定し、この設定した光の量に関する光量データを生成する光量データ生成部と、前記光量データを前記デジタル通信手段を介して前記プロジェクタへ送信する光量データ送信部と、を備え、前記プロジェクタは、前記画像処理装置から送信された前記光量データを取得し、この光量データに基づいて前記光変調素子に入射させる光の量を調整する光量調整部を備えていることが好ましい。
本発明では、画像処理装置は、画像データに基づく画像を適正に表示させるために光変調素子に入射させる光の量を設定し、この設定した光の量に関する光量データをデジタル通信手段を介してプロジェクタへ送信する。そして、プロジェクタは、画像処理装置からの光量データに基づいて、光変調素子に入射させる光の量を調整する。
このことにより、プロジェクタは、光量の調整により、暗い画像を解像度を上げて表示させることが可能となる。また、光量を低くすることにより、黒い部分をいわゆる浮かせることなく表示させることが可能となる。したがって、プロジェクタは、より良好に画像を表示させることが可能となる。
本発明のプロジェクションシステムでは、前記光源装置は、互いに異なる特定の色の光を出射する複数の特定色光源部を備え、前記光量調整部は、前記特定色光源部からそれぞれ出射される光の量を独立的に調整する処理を前記光変調素子に入射させる光の量を調整する処理として実施することが好ましい。
本発明では、光源装置に、互いに異なる特定の色の光を出射する複数の特定色光源部を設けている。そして、光量調整部は、特定色光源部から出射される光の量を独立的に調整する。
このことにより、プロジェクタは、より詳細な色の調整が可能となり、さらに良好な画像を表示させることが可能となる。
本発明のプロジェクションシステムでは、前記光源装置は、前記複数の特定色光源部として、赤色光源部と、緑色光源部と、青色光源部と、を備えていることが好ましい。
本発明では、光源装置に、複数の特定色光源部として、赤色光源部、緑色光源部、および、青色光源部を設けている。
このことにより、出射される光の三原色を制御するだけでよく、色の調整を容易に可能となる。
本発明のプロジェクタは、画像データに基づいて光源装置から射出された光束を変調して光学像を形成する光変調素子、および、前記光学像を拡大投射して画像を表示させる投射光学装置を備えたプロジェクタであって、前記画像データを処理する画像処理装置にデジタル通信手段を介してデジタル通信可能に接続され、前記画像データに対して実施可能なプロジェクタ補正処理をして、第1補正済み画像データを生成するプロジェクタ補正部と、前記画像データに対して本来表示させたい画像を表示させるための本来表示対応補正処理が実施されて生成された第2補正済み画像データおよび前記第1補正済み画像データの差分に関する差分データを前記デジタル通信手段を介して前記画像処理装置から取得し、前記第1補正済み画像データに対して前記差分データに基づく補正処理をして前記第2補正済み画像データを生成する差分補正部と、前記光変調素子を制御して、前記第2補正済み画像データに基づく画像を表示させる表示制御部と、を備えていることを特徴とする。
本発明のプロジェクタでは、前記画像処理装置に画像データ伝送手段を介して前記画像データを送受信可能に接続され、前記プロジェクタ補正処理は、複数の補正処理を含み、前記画像データに対して前記プロジェクタ補正処理に含まれる複数の補正処理のうち少なくともいずれか1つを除いた補正処理をして一部補正済み画像データを生成する一部補正済み画像データ生成部と、前記一部補正済み画像データを前記画像データ伝送手段を介して前記画像処理装置へ送信する一部補正済み画像データ送信部と、を備え、前記差分補正部は、前記一部補正済み画像データに対して前記プロジェクタ補正処理に含まれる複数の補正処理のうち前記一部補正済み画像データに対してされていない補正処理がされて生成された前記第1補正済み画像データ、および、前記一部補正済み画像データに対して前記本来表示対応補正処理がされて生成された前記第2補正済み画像データの差分に関する前記差分データを取得することが好ましい。
本発明のプロジェクタでは、前記本来表示対応補正処理は、複数の補正処理を含み、前記プロジェクタ補正処理に関するプロジェクタ補正用データを記憶するプロジェクタ補正用データ記憶部と、前記本来表示対応補正処理に含まれる複数の補正処理のうち少なくともいずれか1つを除いた補正処理に関する一部補正用データを前記デジタル通信手段を介して前記画像処理装置から取得し、前記プロジェクタ補正用データ記憶部に記憶させる一部補正用データ記憶処理部と、を備え、前記プロジェクタ補正部は、前記画像データに対して前記プロジェクタ補正用データ記憶部に記憶された前記プロジェクタ補正用データに基づく前記プロジェクタ補正処理および前記一部補正用データに基づく前記補正処理をして、前記第1補正済み画像データを生成することが好ましい。
本発明のプロジェクタでは、前記画像データに基づく画像を適正に表示させるために前記光変調素子に入射させる光の量に関する光量データを前記デジタル通信手段を介して前記画像処理装置から取得し、この光量データに基づいて前記光変調素子に入射させる光の量を調整する光量調整部を備えていることが好ましい。
本発明のプロジェクタでは、前記光源装置は、互いに異なる特定の色の光を出射する複数の特定色光源部を備え、前記光量調整部は、前記特定色光源部からそれぞれ出射される光の量を独立的に調整する処理を前記光変調素子に入射させる光の量を調整する処理として実施することが好ましい。
本発明のプロジェクタでは、前記光源装置は、前記複数の特定色光源部として、赤色光源部と、緑色光源部と、青色光源部と、を備えていることが好ましい。
上述した本発明のプロジェクタでは、上述したプロジェクションシステムに好適なプロジェクタとすることが可能となる。
本発明の画像処理プログラムは、プロジェクタにデジタル通信手段を介して接続される画像処理装置で実行される画像処理プログラムであって、前記画像処理装置が、前記画像データに対して前記プロジェクタで実施可能なプロジェクタ補正処理をして、第1補正済み画像データを生成する第1処理装置補正ステップと、前記画像データに対して前記プロジェクタにより本来表示させたい画像を表示させるための本来表示対応補正処理をして、第2補正済み画像データを生成する第2処理装置補正ステップと、前記第1補正済み画像データおよび前記第2補正済み画像データの差分に関する差分データを生成する差分データ生成ステップと、前記差分データを前記デジタル通信手段を介して前記プロジェクタへ送信する差分データ送信ステップと、を実行することを特徴とする。
本発明の画像処理プログラムを記録した記録媒体は、上述した画像処理プログラムがコンピュータにて読み取り可能に記録されていることを特徴とする。
上述した本発明の画像表示プログラムおよび記録媒体は、上述したプロジェクションシステムに上述した各処理を実施させるために利用されるので、上述したプロジェクションシステムと同様の作用効果を奏することが可能となる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクションシステムの構成〕
図1は、第1実施形態に係るプロジェクションシステム1Aの外観図である。このプロジェクションシステム1Aは、画像データに所定の補正処理をして、この補正された画像データに基づく画像を適宜表示させる。そして、プロジェクションシステム1Aは、PC2A(画像処理装置)と、プロジェクタ3Aと、データ伝送手段4Aと、を備えている。
なお、以下において、プロジェクタ3Aで実施可能な画像補正処理を通常補正処理と、この通常補正処理よりも高度かつプロジェクタ3Aで高速処理不可能な補正処理を高品質補正処理と、称す。ここで、通常補正処理としては、比較的簡単な補正方法である線形補間を用いた補正処理が例示できる。また、高品質補正処理としては、線形補間を用いた補正方法よりも複雑な補正方法であるLagrange補間、Newton補間、Spline補間を用いた補正処理が例示できる。
そして、解像度変換処理、形状変換処理、輪郭強調処理、ノイズ除去処理をまとめて画質変換処理と称す。また、色変換処理、γ補正処理、VT−γ補正処理、白黒伸張処理をまとめて色補正処理と称す。さらに、プロジェクタ3Aの後述する画像投射部33Aの特性に起因し他の画素の影響を受けて生じる色むらを補正する色むら補正処理、ゴースト補正、クロストーク補正、輝度むら補正処理をまとめてむら補正処理と称す。
〔データ伝送手段の構成〕
データ伝送手段4Aは、PC2Aと、プロジェクタ3Aと、を各種データを送受信可能に接続する。そして、データ伝送手段4Aは、画像データケーブル41(画像データ伝送手段)および補正用データケーブル42(デジタル通信手段)の両方、または、画像データケーブル41のみを備えることが可能である。
画像データケーブル41は、PC2Aと、プロジェクタ3Aと、をアナログの画像データを送受信可能に接続するD−SUBケーブルである。なお、画像データケーブル41としては、デジタルの画像データを送受信可能なDVI(Digital Visual Interface)ケーブル、LAN(Local Area Network)ケーブル、USB(Universal Serial Bus)ケーブルなどを適用してもよい。
補正用データケーブル42は、PC2Aと、プロジェクタ3Aと、を画像データよりもデータ量が少ない後述するデジタルの第1差分データおよび出力用パラメータを送受信可能に接続するUSBケーブルである。この補正用データケーブル42は、PC2Aと、プロジェクタ3Aと、にそれぞれ着脱可能な図示しないケーブルコネクタを備えている。なお、補正用データケーブル42としては、デジタルデータを送受信可能なシリアルバスケーブルなどを適用してもよい。
〔PCの構成〕
図2は、PC2Aの概略構成を示すブロック図である。
PC2Aは、通常補正処理および高品質補正処理に利用される各種パラメータを記憶可能な記憶容量を有するとともに、高品質補正処理を高速で処理可能な機能を有している。このPC2Aは、通常補正処理を実施した画像データと、高品質補正処理を実施した画像データと、の差分を求める。そして、この差分に関する第1差分データを、通常補正処理および高品質補正処理を実施していない画像データとともにプロジェクタ3Aへ送信する。このPC2Aは、操作部21と、表示部22と、第1PCコネクタ23Aと、第2PCコネクタ24と、制御装置25Aと、を備えている。
操作部21は、例えば、キーボードおよびマウスなどで入力操作される各種操作ボタンを有している。そして、利用者による操作部21の入力操作により、操作部21から適宜所定の操作信号を制御装置25Aに出力する。
表示部22は、制御装置25Aにより制御され、所定の情報を表示する。
第1PCコネクタ23Aには、画像データケーブル41が接続されている。この第1PCコネクタ23Aは、制御装置25Aに接続されたデータ送信部231(画像データ送信部)により、制御装置25Aからの画像データを画像データケーブル41を介してプロジェクタ3Aへ送信する。
第2PCコネクタ24には、補正用データケーブル42のケーブルコネクタが着脱可能に接続される。この第2PCコネクタ24は、制御装置25Aに接続されたデータ受信部241により、補正用データケーブル42を介してプロジェクタ3Aから後述する出力用パラメータを受信して、制御装置25Aへ出力する。また、第2PCコネクタ24は、制御装置25Aに接続されたデータ送信部242(差分データ送信部)により、制御装置25Aからの第1差分データを補正用データケーブル42を介してプロジェクタ3Aへ送信する。
制御装置25Aは、操作部21からの操作信号の入力に応じて、所定のプログラムを実行し、PC2全体を制御する。この制御装置25Aは、図示しないバスにより各種データを伝送可能に接続された、メインメモリ251と、補助メモリ252(処理装置画像データ記憶部)と、PC補正パラメータ記憶部253Aと、パラメータ保存処理部254Aと、表示方式判断部255と、PC画像処理部256Aと、を備えている。
メインメモリ251は、PC画像処理部256Aなどで処理するためのデータなどを記憶する。
補助メモリ252としては、映像ソースの各種メディアが利用され、デジタルデータとして映像と音声とを記録したDVD(Digital Versatile Disc)などが例示できる。
PC補正パラメータ記憶部253Aは、それぞれ画像データを補正処理するための、PJパラメータ253A1と、高品質パラメータ253A2と、を記憶している。
PJパラメータ253A1は、パラメータ保存処理部254AによりPC補正パラメータ記憶部253Aに適宜保存される。このPJパラメータ253A1は、通常補正処理をPC画像処理部256Aにおいて実施する際に利用される。このPJパラメータ253A1には、1つのモード、例えばプレゼンテーション用のモード(以下、プレゼンモードと称す)において実施される解像度変換処理、形状変換処理と、色補正処理と、に関するパラメータが記録されている。
高品質パラメータ253A2は、高品質補正処理、すなわち通常補正処理が画像データに対して実施された場合よりも高品質な画像が表示されるような補正処理を、PC画像処理部256Aにおいて実施する際に利用される。この高品質パラメータ253A2には、複数のモード、例えば映画モード、スポーツモードなどにおいて実施される画質変換処理、色補正処理に関するパラメータが記録されている。なお、高品質パラメータ253A2としては、1つのモードに関するパラメータを記録する構成としてもよい。
パラメータ保存処理部254Aは、PC2Aが補正用データケーブル42を介してプロジェクタ3Aに接続されており、かつ、PC補正パラメータ記憶部253AにPJパラメータ253A1が保存されていないことを認識すると、出力用パラメータの送信を要求する旨のパラメータ要求信号を補正用データケーブル42を介して、プロジェクタ3Aへ送信する。そして、プロジェクタ3Aから出力用パラメータを取得して、PJパラメータ253A1としてPC補正パラメータ記憶部253Aに保存する。
表示方式判断部255は、PC2Aが補正用データケーブル42を介してプロジェクタ3Aに接続されており、かつ、PC補正パラメータ記憶部253AにPJパラメータ253A1が保存されていることを認識すると、PC画像処理部256Aで補正した高品質な画像をプロジェクタ3Aで表示させる処理(高品質表示処理)を実施すると判断する。一方、補正用データケーブル42を介してプロジェクタ3Aに接続されていない、または、PJパラメータ253A1が保存されていないことを認識すると、PC画像処理部256Aで補正していない通常の画像をプロジェクタ3Aで表示させる処理(通常表示処理)を実施すると判断する。
PC画像処理部256Aは、例えばGPU(Graphics Processor Unit)などを含んで構成され、上述したような画像補正処理を実施する。このPC画像処理部256Aは、画像データ復号部256A1(画像データ取得部)と、PC補正処理部256A2(第1,2処理装置補正部)と、差分データ生成部256A3と、エンコーダ256A4と、を備えている。
画像データ復号部256A1は、補助メモリ252からの映像ソースに対して記録方式に応じた解凍を行ってフレーム毎に画像データを復号する。そして、表示方式判断部255で高品質表示処理を実施すると判断されている場合、画像データをPC補正処理部256A2へ出力するとともに、画像データケーブル41を介してプロジェクタ3Aへ送信する。また、通常表示処理を実施すると判断されている場合、画像データをPC補正処理部256A2へ出力せずに、プロジェクタ3Aのみへ送信する。ここで、画像データ復号部256A1で復号された画像データは、各画素の色調が8ビットのデータにより256階調で表現可能な構成を有している。なお、画像データを、8ビットよりも多いビット数、あるいは少ないビット数で構成してもよい。
PC補正処理部256A2は、画像データ復号部256A1により復号された画像データに対して、高品質パラメータ253A2に基づく高品質補正処理を実施して、高品質補正画像中間データ(第2補正済み画像データ)を生成する。また、PC補正処理部256A2は、画像データに対して、PJパラメータ253A1に基づく通常補正処理を実施して、通常補正画像中間データ(第1補正済み画像データ)を生成する。そして、PC補正処理部256A2は、画像解析部256A21と、画質変換部256A22と、色補正部256A23と、を備えている。
画像解析部256A21は、画像データ復号部256A1から画像データを取得して、色解析処理、動き検出処理、ノイズ検出処理などの画像解析処理を実施する。そして、画質変換処理に利用可能な各種データを画質変換用データとして、画質変換部256A22へ出力する。また、色補正処理に利用可能な各種データを色補正用データとして、色補正部256A23へ出力する。
画質変換部256A22は、画像データ復号部256A1からの画像データを取得すると、高品質パラメータ253A2から例えば利用者により選択されたモード(以下、利用者選択モードと称す)において実施される画質変換処理に関するパラメータを読み出す。そして、このパラメータおよび画像解析部256A21からの画質変換用データに基づく高品質補正処理(以下、高品質画質変換処理と称す)を、画像データに対して実施して、色補正部256A23へ出力する。また、画質変換部256A22は、PJパラメータ253A1からプレゼンモードにおいて実施される解像度変換処理および形状変換処理に関するパラメータを読み出す。そして、このパラメータに基づく通常補正処理(以下、通常画質変換処理と称す)を、画像データに対して実施して、色補正部256A23へ出力する。ここで、画質変換部256A22において処理された画像データは、画像データ復号部256A1から取得した際と同様の8ビットのデータとなる。
色補正部256A23は、画質変換部256A22から高品質画質変換処理が実施された画像データを取得すると、高品質パラメータ253A2から利用者選択モードの色補正処理に関するパラメータを読み出す。そして、このパラメータおよび画像解析部256A21からの色補正用データに基づく高品質補正処理(以下、高品質色補正処理と称す)を画像データに対して実施して、高品質中間データとして例えばメインメモリ251へ保存する。また、色補正部256A23は、画質変換部256A22から通常画質変換処理が実施された画像データを取得すると、PJパラメータ253A1からプレゼンモードの色補正処理に関するパラメータを読み出す。そして、このパラメータに基づく通常補正処理(以下、通常色補正処理と称す)を画像データに対して実施して、通常中間データとして例えばメインメモリ251へ保存する。ここで、この第1実施形態および後述する第7実施形態では、画像解析処理、高品質画質変換処理、および、高品質色補正処理が、本発明の本来表示対応補正処理に対応し、通常画質変換処理および通常色補正処理が、本発明のプロジェクタ補正処理に対応する。また、色補正部256A23において処理された画像データは、画質変換部256A22から取得した際よりもビット数が多い10ビットのデータとなる。
差分データ生成部256A3は、メインメモリ251に保存された高品質中間データおよび通常中間データを取得して、これらの差分を求める。そして、この差分に関する第1差分データを生成して、エンコーダ256A4へ出力する。この第1差分データは、通常画質変換処理および通常色補正処理が実施された画像データを、高品質画質変換処理および高品質色補正処理が実施された状態に補正するためのデータとなる。ここで、高品質中間データおよび通常中間データの差異は、主に利用者選択モードに対応した高品質な画像を表示させるための補正処理が実施されたか否かのみである。このため、高品質中間データおよび通常中間データの差分は、比較的小さく、高品質中間データのビット数よりも少ない数ビット、例えば2ビットで表すことが可能となる。すなわち、差分データ生成部256A3で生成される第1差分データは、高品質中間データに対して下位の数ビットのデータとなる。
エンコーダ256A4は、差分データ生成部256A3にて生成された第1差分データを符号化して、補正用データケーブル42を介して、プロジェクタ3Aへ送信する。
〔プロジェクタの構成〕
図3は、プロジェクタ3Aの概略構成を示すブロック図である。図4は、プロジェクタ3Aの画像投射部33Aの概略構成を示す模式図である。
プロジェクタ3Aは、通常補正処理および高品質補正処理で利用される各種パラメータのうち通常補正処理の各種パラメータのみを記憶可能な記憶容量を有するとともに、高品質補正処理を高速で処理不可能な構成を有している。このプロジェクタ3Aは、PC2Aから第1差分データおよび画像データを受信する。そして、画像データに対して通常補正処理を実施するとともに、第1差分データに基づく補正処理(以下、差分補正処理と称す)を実施して、利用者選択モードに対応する高品質補正処理が実施された高品質画像をスクリーンSc上で表示させる。すなわち、複雑な高品質補正処理を実施することなく、高品質画像を表示させる。また、プロジェクタ3Aは、PC2Aから画像データのみを受信して、プレゼンモードに対応する通常補正処理が実施された通常画像をスクリーンSc上で表示させる。そして、プロジェクタ3Aは、第1PJコネクタ31Aと、第2PJコネクタ32と、画像投射部33Aと、制御装置37Aと、を備えている。
第1PJコネクタ31Aには、画像データケーブル41が接続されている。この第1PJコネクタ31Aは、制御装置37Aに接続されたデータ受信部311により、PC2Aから送信される画像データを受信して、制御装置37Aへ出力する。
第2PJコネクタ32には、補正用データケーブル42のケーブルコネクタが着脱可能に接続される。この第2PJコネクタ32は、制御装置37Aに接続されたデータ受信部321により、補正用データケーブル42を介してPC2Aから第1差分データを受信して、制御装置37Aへ出力する。また、第2PJコネクタ32は、制御装置37Aに接続されたデータ送信部322(プロジェクタ補正用データ送信部)により、制御装置37Aからの出力用パラメータを補正用データケーブル42を介してPC2Aへ送信する。
画像投射部33Aは、図4に示すように、光源部331(光源装置)を備え、光源332からの光はリフレクタ333で平行光束にされ、2枚のインテグレータレンズ334および偏光変換素子335を通って、色分離光学系336に進む。色分離光学系336は、青色および緑色を反射して赤色を通過させるダイクロイックミラー337と、緑色を反射して青色を通過させるダイクロイックミラー338と、を備え、光を赤色、緑色、青色に分離する。そして、赤色は反射ミラー339に反射され、緑色はダイクロイックミラー338に反射され、青色は二枚の反射ミラー341、342を有するリレー光学系340に導かれ、電気光学装置343の赤色用液晶ライトバルブ344(光変調素子)、緑色用液晶ライトバルブ345(光変調素子)および青色用液晶ライトバルブ346(光変調素子)にそれぞれ入射する。各色は、各液晶ライトバルブ344〜346において制御装置37Aの制御による所定の変調を受けて、プリズム347で合成される。合成された画像は投射光学系348(投射光学装置)から射出され、スクリーンSc上に拡大投写される。
制御装置37Aは、PC2A側からの制御指令にしたがって、プロジェクタ3A全体を制御する。この制御装置37Aは、図3に示すように、図示しないバスにより各種データを伝送可能に接続された、PJ補正パラメータ記憶部371A(プロジェクタ補正用データ記憶部)と、パラメータ出力処理部372A(プロジェクタ補正用データ取得部)と、PJ画像処理部373Aと、表示駆動制御部374(表示制御部)と、を備えている。
PJ補正パラメータ記憶部371Aは、画像データを補正処理するための内部処理用パラメータ371A1(プロジェクタ補正用データ)を記憶している。
内部処理用パラメータ371A1には、プレゼンモードで通常補正処理として実施される画質変換処理、色補正処理、むら補正処理に関するパラメータが記録されている。この内部処理用パラメータ371A1に記録されている各パラメータは、パラメータ出力処理部372Aの処理により、適宜選択的に出力用パラメータとしてPC2Aへ送信される。
パラメータ出力処理部372Aは、補正用データケーブル42を介してパラメータ要求信号を取得すると、内部処理用パラメータ371A1から、PJパラメータ253A1として出力する各パラメータを出力用パラメータとして読み出す。そして、この出力用パラメータを、補正用データケーブル42を介して、PC2Aへ送信する。
PJ画像処理部373Aは、PC2Aから送信される画像データに対して、内部処理用パラメータ371A1に基づく通常補正処理、および、差分補正処理を実施する。このPJ画像処理部373Aは、デコーダ373A1と、PJ補正処理部373A2と、を備えている。
デコーダ373A1は、補正用データケーブル42を介してPC2Aから送信された第1差分データを取得する。そして、この第1差分データを復号してPJ補正処理部373A2へ出力する。
PJ補正処理部373A2は、PC2Aからの画像データを取得するとともに、デコーダ373A1から第1差分データを取得した場合、画像データに対して、内部処理用パラメータ371A1に基づく通常補正処理と、差分補正処理と、を実施して、高品質画像データを生成する。また、PJ補正処理部373A2は、PC2Aから画像データのみを取得した場合、内部処理用パラメータ371A1に基づく通常補正処理のみを実施して、通常画像データを生成する。そして、PJ補正処理部373A2は、画質変換部373A21(プロジェクタ補正部)と、色補正部373A22(プロジェクタ補正部)と、差分補正部373A23と、むら補正部373A24と、を備えている。
画質変換部373A21は、画像データケーブル41を介して送信されるPC2Aからの画像データを取得すると、内部処理用パラメータ371A1からプレゼンモードの解像度変換処理および形状変換処理に関するパラメータを読み出す。そして、このパラメータに基づく通常画質変換処理を、画像データに対して実施して、色補正部373A22へ出力する。ここで、画質変換部373A21において処理された画像データは、8ビットのデータとなる。
色補正部373A22は、画質変換部373A21から通常画質変換処理が実施された画像データを取得すると、内部処理用パラメータ371A1からプレゼンモードの色補正処理に関するパラメータを読み出して、このパラメータに基づく通常色補正処理を画像データに対して実施する。そして、デコーダ373A1から第1差分データが出力されている場合、すなわち補正用データケーブル42を介してPC2Aに接続されている場合、この画像データを差分補正部373A23へ出力する。また、デコーダ373A1から第1差分データが出力されていない場合、すなわち補正用データケーブル42を介してPC2Aに接続されていない場合、この画像データをむら補正部373A24へ出力する。ここで、色補正部373A22において処理された画像データは、PC2Aで生成された通常中間データと同一のデータであり、10ビットのデータとなる。
差分補正部373A23は、色補正部373A22から通常色補正処理が実施された画像データを取得するとともに、デコーダ373A1から第1差分データを取得すると、差分補正処理を実施する。具体的には、差分補正部373A23は、画像データを構成する10ビットのデータにおける下位の数ビットに、第1差分データを構成する数ビットのデータを加算する処理をする。例えば、第1差分データが2ビットのデータの場合、画像データの下位の2ビットに第1差分データを構成する2ビットのデータを加算する処理をする。この第1差分データの加算処理により、画像データの各画素の色調が、通常画質変換処理および通常色補正処理が実施された状態から、高品質画質変換処理および高品質色補正処理が実施された状態に補正される。そして、差分補正部373A23は、差分補正処理が実施された画像データを、むら補正部373A24へ出力する。
むら補正部373A24は、差分補正部373A23から差分補正処理が実施された画像データを取得すると、内部処理用パラメータ371A1からプレゼンモードのむら補正処理に関するパラメータを読み出す。そして、このパラメータに基づく通常むら補正処理を、画像データに対して実施して、第1高品質画像データとして表示駆動制御部374へ出力する。また、むら補正部373A24は、色補正部373A22から通常色補正処理が実施された画像データを取得すると、この画像データに対して上述した通常むら補正処理を実施して、通常画像データとして表示駆動制御部374へ出力する。
表示駆動制御部374は、PJ画像処理部373Aから第1高品質画像データを取得すると、第1高品質画像データに基づく第1高品質画像を表示させる状態に各液晶ライトバルブ344〜346を駆動させる制御信号を出力する。この第1高品質画像は、高品質画質変換処理、高品質補正処理、および、通常むら補正処理が実施された画像となる。また、表示駆動制御部374は、PJ画像処理部373Aから通常画像データを取得すると、通常画像データに基づく通常画像を表示させる状態に各液晶ライトバルブ344〜346を駆動させる制御信号を出力する。
〔プロジェクションシステムの動作〕
上述したプロジェクションシステム1Aの動作として、高品質表示処理について説明する。図5は、高品質表示処理を示すフローチャートである。
まず、PC2Aは、図5に示すように、補助メモリ252から例えば利用者により選択された映像ソースを読み出して(ステップS101)、画像データを復号する(ステップS102)。この後、PC2Aは、復号された画像データに対して画像解析処理(ステップS103:第2処理装置補正ステップ)、高品質画質変換処理(ステップS104:第2処理装置補正ステップ)、高品質色補正処理(ステップS105:第2処理装置補正ステップ)を実施して、高品質中間データとして保存する(ステップS106)。
また、PC2Aは、ステップS102で復号された画像データに対して、通常画質変換処理(ステップS107:第1処理装置補正ステップ)、通常色補正処理(ステップS108:第1処理装置補正ステップ)を実施して、通常中間データとして保存する(ステップS109)。この後、PC2Aは、高品質中間データおよび通常中間データの差分演算処理(ステップS110)を実施して、第1差分データを生成する(ステップS111:差分データ生成ステップ)。そして、各補正処理が実施されていない画像データを画像データケーブル41を介してプロジェクタ3Aへ送信するとともに、第1差分データを補正用データケーブル42を介してプロジェクタ3Aへ送信する(ステップS112:差分データ送信ステップ)。
プロジェクタ3Aは、画像データおよび第1差分データを受信すると(ステップS113)、この画像データに対して、通常画質変換処理(ステップS114)、通常色補正処理(ステップS115)を実施する。そして、第1差分データに基づく差分補正処理(ステップS116)、通常むら補正処理(ステップS117)を実施して、第1高品質画像を表示させる(ステップS118)。
〔第1実施形態の作用効果〕
上述したような第1実施形態では、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)プロジェクションシステム1AのPC2Aは、画像データに対してプロジェクタ3Aで実施可能な通常画質変換処理および通常色補正処理、すなわち比較的簡単な線形補間を用いた補正処理をして、通常中間データを生成する。また、画像データに対してプロジェクタ3Aで本来表示させたい高品質画像を表示させるための高品質画質変換処理および高品質色補正処理、すなわち例えばLagrange補間を用いた補正処理をして、高品質中間データを生成する。さらに、PC2Aは、通常中間データおよび高品質中間データの差分を算出し、この算出した差分に関する第1差分データを生成して、補正用データケーブル42を介してプロジェクタ3Aへ出力する。
プロジェクタ3Aは、画像データに対して通常画質変換処理および通常色補正処理を実施して、この処理された画像データに対して第1差分データに基づく差分補正処理をする。そして、表示駆動制御部374は、差分補正処理がされた画像データに基づいて、第1高品質画像を表示させる。
このことにより、プロジェクタ3Aは、高品質補正処理がされた10ビットの画像データと比べてビット数が少ない差分データを取得して、この差分データに基づく補正処理をするだけで、高品質補正処理がされた画像データに基づく本来表示させたい画像を表示させることができる。このため、PC2Aから高品質補正処理がされた画像データを受信することなく、本来表示させたい画像を表示させることができる。したがって、データ送受信の低速化を抑制しつつ、良好な画像を表示させることができる。
(2)PC2Aは、補助メモリ252に記憶された画像データを、画像データケーブル41を介してプロジェクタ3Aへ出力する。そして、プロジェクタ3Aは、PC2Aからの画像データを取得して、第1高品質画像を表示させる。
このことにより、画像データをPC2Aやプロジェクタ3Aに出力するだけの構成を設ける必要がなく、プロジェクションシステム1Aの構成を簡略にできる。
(3)プロジェクタ3Aは、PJ補正パラメータ記憶部371Aに記憶された内部処理用パラメータ371A1から出力パラメータを読み出し、補正用データケーブル42を介してPC2Aへ出力する。そして、PC2Aは、プロジェクタ3Aからの出力用パラメータ、すなわちPJパラメータ253A1に基づく通常補正処理を実施する。
このことにより、PC2Aは、補正用データケーブル42を介して接続されるプロジェクタ3Aの性能に対応した差分データを適切に生成することができる。また、差分データの送受信に利用する補正用データケーブル42を出力用パラメータの送受信にも利用するので、プロジェクションシステム1Aの構成の複雑化を招くことなく、差分データを適切に生成することができる。
(4)高品質補正処理に、色変換、γ補正、および、白黒伸張に関する処理を含んでいる。
このことにより、プロジェクタ3Aは、本来表示させたい色の第1高品質画像を表示させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、この第2実施形態および後述する第3〜9実施形態において、第1実施形態あるいは他の実施形態における説明済みの構成および動作と同一の構成については、同一符号を付し説明を省略し、略等しい構成については、同一名称を付し説明を簡略にする。
〔プロジェクションシステムの構成〕
図1は、第2実施形態に係るプロジェクションシステム1Bの外観図である。
このプロジェクションシステム1Bは、PC2B(画像処理装置)と、プロジェクタ3Bと、データ伝送手段4Aと、を備えている。
〔PCの構成〕
図6は、PC2Bの概略構成を示すブロック図である。
PC2Bは、制御装置25BのPC補正パラメータ記憶部253Bと、パラメータ保存処理部254Bと、PC画像処理部256Bと、が第1実施形態と異なっている。さらに、PC画像処理部256Bは、PC補正処理部256B2(第1,2処理装置補正部)の色補正部256B23と、むら補正部256B24と、が第1実施形態と異なっている。
PC補正パラメータ記憶部253Bは、PJパラメータ253B1と、高品質パラメータ253A2と、を記憶している。PJパラメータ253B1には、第1実施形態のPJパラメータ253A1と同一のパラメータに加え、プレゼンモードで実施されるむら補正処理に関するパラメータが記録されている。
パラメータ保存処理部254Bは、プロジェクタ3Bから出力用パラメータを取得して、PJパラメータ253B1としてPC補正パラメータ記憶部253Bに保存する。
色補正部256B23は、画質変換部256A22からの高品質画質変換処理が実施された画像データに対して、高品質色補正処理を実施する。また、画質変換部256A22からの通常画質変換処理が実施された画像データに対して、通常色補正処理を実施する。
むら補正部256B24は、色補正部256B23から高品質色補正処理が実施された画像データを取得すると、高品質パラメータ253A2からむら補正処理に関するパラメータを読み出す。そして、このパラメータに基づく高品質補正処理(以下、高品質むら補正処理と称す)を画像データに対して実施して、高品質中間データとして保存する。また、むら補正部256B24は、色補正部256B23から通常色補正処理が実施された画像データを取得すると、PJパラメータ253B1のむら補正処理に関するパラメータに基づく通常補正処理(以下、通常むら補正処理と称す)を画像データに対して実施して、通常中間データとして保存する。ここで、この第2実施形態では、画像解析処理、高品質画質変換処理、高品質色補正処理、および、高品質むら補正処理が、本発明の本来表示対応補正処理に対応し、通常画質変換処理、通常色補正処理、および、通常むら補正処理が、本発明のプロジェクタ補正処理に対応する。
差分データ生成部256A3は、高品質中間データおよび通常中間データの差分を求め、第2差分データを生成してエンコーダ256A4へ出力する。この第2差分データは、通常画質変換処理、通常色補正処理、および、通常むら補正処理が実施された画像データを、高品質画質変換処理、高品質色補正処理、および、高品質むら補正処理が実施された状態に補正するためのデータとなる。
〔プロジェクタの構成〕
図7は、プロジェクタ3Bの概略構成を示すブロック図である。
プロジェクタ3Bは、制御装置37Bのパラメータ出力処理部372B(プロジェクタ補正用データ取得部)と、PJ画像処理部373Bと、が第1実施形態と異なっている。また、PC画像処理部373Bは、PJ補正処理部373B2の色補正部373B22(プロジェクタ補正部)と、むら補正部373B23(プロジェクタ補正部)と、差分補正部373B24と、が第1実施形態と異なっている。
パラメータ出力処理部372Bは、パラメータ要求信号を取得すると、PJパラメータ253B1として出力する各パラメータを出力用パラメータとして読み出して、PC2Bへ送信する。
色補正部373B22は、画質変換部373A21から通常画質変換処理が実施された画像データを取得すると、通常色補正処理を画像データに対して実施して、むら補正部373B23へ出力する。
むら補正部373B23は、色補正部373B22から通常色補正処理が実施された画像データを取得すると、通常むら補正処理を実施する。そして、補正用データケーブル42を介してPC2Bに接続されている場合、この画像データを差分補正部373B24へ出力する。また、補正用データケーブル42を介してPC2Bに接続されていない場合、この画像データを通常画像データとして表示駆動制御部374へ出力する。ここで、むら補正部373B23において処理された画像データは、PC2Bで生成された通常中間データと同一のデータとなる。
差分補正部373B24は、むら補正部373B23から通常むら補正処理が実施された画像データを取得するとともに、デコーダ373A1から第2差分データを取得すると、第2差分データに基づく差分補正処理を実施して、第2高品質画像データとして表示駆動制御部374へ出力する。この第2差分データに基づく差分補正処理により、画像データの各画素の色調が、通常画質変換処理、通常色補正処理、および、通常むら補正処理が実施された状態から、高品質画質変換処理、高品質色補正処理、および、高品質むら補正処理が実施された状態に補正される。
表示駆動制御部374は、PJ画像処理部373Bから第2高品質画像データを取得すると、第2高品質画像データに基づく第2高品質画像を表示させるための制御信号を出力する。この第2高品質画像は、高品質画質変換処理、高品質補正処理、および、通常むら補正処理が実施された画像となる。
〔プロジェクションシステムの動作〕
上述したプロジェクションシステム1Bの動作として、高品質表示処理について説明する。図8は、高品質表示処理を示すフローチャートである。
まず、PC2Bは、図8に示すように、上述したステップS101〜S105の処理を実施すると、高品質むら補正処理(ステップS201:第2処理装置補正ステップ)を実施して、高品質中間データとして保存する(ステップS202)。また、PC2Bは、上述したステップS107,S108の処理を実施すると、通常むら補正処理(ステップS203:第1処理装置補正ステップ)を実施して、通常中間データとして保存する(ステップS204)。この後、差分演算処理(ステップS205)を実施して、第2差分データの生成処理(ステップS206:差分データ生成ステップ)、画像データおよび第2差分データのプロジェクタ3Bへの送信処理(ステップS207:差分データ送信ステップ)を実施する。
プロジェクタ3Bは、画像データおよび第2差分データを受信すると(ステップS208)、上述したステップS114,S115の処理、通常むら補正処理(ステップS209)を実施する。そして、第2差分データに基づく差分補正処理(ステップS210)を実施して、第2高品質画像を表示させる(ステップS211)。
〔第2実施形態の作用効果〕
上述したような第2実施形態では、第1実施形態の(1)〜(4)と同様の作用効果に加え、以下のような作用効果を奏することができる。
(5)高品質補正処理に、プロジェクタ3Bの各液晶ライトバルブ344〜346の特性に起因する画像の乱れ、すなわち色むら、輝度むらを補正する処理を含んでいる。
このことにより、プロジェクタ3Bは、色むら、輝度むらを補正した第1高品質画像を表示させることができる。さらに、PC2Bにて、処理負荷が大きい画像単位での補正処理を実施するので、プロジェクタ3Bの処理負荷を抑制しつつ、第2高品質画像を表示させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクションシステムの構成〕
図1は、第3実施形態に係るプロジェクションシステム1Cの外観図である。
このプロジェクションシステム1Cは、PC2C(画像処理装置)と、プロジェクタ3Cと、データ伝送手段4Aと、を備えている。
〔PCの構成〕
図6は、PC2Cの概略構成を示すブロック図である。
PC2Cは、制御装置25CのPC画像処理部256Cが第1,2実施形態と異なっている。PC画像処理部256Cは、PC補正処理部256C2(第1,2処理装置補正部)の色補正部256C23と、むら補正部256C24と、が第1,2実施形態と異なっている。
色補正部256C23は、画質変換部256A22から高品質画質変換処理が実施された画像データを取得すると、高品質色補正処理を実施する。また、画質変換部256A22から通常画質変換処理が実施された画像データを取得すると、通常中間データとして保存する。
むら補正部256C24は、色補正部256C23から高品質色補正処理が実施された画像データを取得すると、高品質むら補正処理を実施して、高品質中間データとして保存する。ここで、この第3実施形態では、画像解析処理、高品質画質変換処理、高品質色補正処理、および、高品質むら補正処理が、本発明の本来表示対応補正処理に対応し、通常画質変換処理および通常色補正処理が、本発明のプロジェクタ補正処理に対応する。
差分データ生成部256A3は、高品質中間データおよび通常中間データの差分を求め、第3差分データを生成してエンコーダ256A4へ出力する。この第3差分データは、通常画質変換処理および通常色補正処理が実施された画像データを、高品質画質変換処理、高品質色補正処理、および、高品質むら補正処理が実施された状態に補正するためのデータとなる。
〔プロジェクタの構成〕
図9は、プロジェクタ3Cの概略構成を示すブロック図である。
プロジェクタ3Cは、制御装置37CのPJ画像処理部373Cが第1,2実施形態と異なっている。また、PJ画像処理部373Cは、PJ補正処理部373C2の色補正部373C22(プロジェクタ補正部)と、差分補正部373C23と、が第1,2実施形態と異なっている。
色補正部373C22は、画質変換部373A21から通常画質変換処理が実施された画像データを取得すると、通常色補正処理を実施する。そして、補正用データケーブル42を介してPC2Cに接続されている場合、この画像データを差分補正部373C23へ出力する。また、補正用データケーブル42を介してPC2Cに接続されていない場合、この画像データを通常画像データとして表示駆動制御部374へ出力する。ここで、色補正部373C22において処理された画像データは、PC2Cで生成された通常中間データと同一のデータとなる。すなわち、通常画像データに基づく通常画像は、通常むら補正処理が実施されていない画像となる。
差分補正部373C23は、色補正部373C22から通常色補正処理が実施された画像データを取得するとともに、デコーダ373A1から第3差分データを取得すると、第3差分データに基づく差分補正処理を実施して、第3高品質画像データとして表示駆動制御部374へ出力する。この第3差分データに基づく差分補正処理により、画像データの各画素の色調が、通常画質変換処理および通常色補正処理が実施された状態から、高品質画質変換処理、高品質色補正処理、および、高品質むら補正処理が実施された状態に補正される。
表示駆動制御部374は、PJ画像処理部373Cから第3高品質画像データを取得すると、第3高品質画像データに基づく第3高品質画像を表示させるための制御信号を出力する。この第3高品質画像は、高品質画質変換処理、高品質補正処理、および、通常むら補正処理が実施された画像、すなわち第2高品質画像と同一の高品質補正処理が実施された画像となる。
〔プロジェクションシステムの動作〕
上述したプロジェクションシステム1Cの動作として、高品質表示処理について説明する。図10は、高品質表示処理を示すフローチャートである。
まず、PC2Cは、図10に示すように、上述したステップS101〜S105,S201,S202,S107〜S109の処理を実施すると、差分演算処理(ステップS301)を実施して、第3差分データの生成処理(ステップS302:差分データ生成ステップ)、画像データおよび第3差分データのプロジェクタ3Cへの送信処理(ステップS303:差分データ送信ステップ)を実施する。
プロジェクタ3Cは、画像データおよび第3差分データを受信すると(ステップS304)、ステップS114,S115の処理を実施する。この後、プロジェクタ3Cは、第3差分データに基づく差分補正処理(ステップS305)を実施して、第3高品質画像を表示させる(ステップS306)。
〔第3実施形態の作用効果〕
上述したような第3実施形態では、第1,2実施形態の(1)〜(5)と同様の作用効果に加え、以下のような作用効果を奏することができる。
(6)PC2Cは、通常画質変換処理および通常色補正処理が実施された画像データを、高品質画質変換処理、高品質色補正処理、および、高品質むら補正処理が実施された状態に補正するための第3差分データを生成する。そして、プロジェクタ3Cは、通常画質変換処理および通常色補正処理が実施された画像データに対して、第3差分データに基づく差分補正処理をして、第3高品質画像を表示させる。
このため、プロジェクタ3Cにて、色むらや輝度むらなどの補正処理をすることなく、これらが補正された第3高品質画像を表示させることができる。したがって、プロジェクタ3Cの処理負荷を低減でき、省電力化を図ることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクションシステムの構成〕
図1は、第4実施形態に係るプロジェクションシステム1Dの外観図である。
このプロジェクションシステム1Dは、PC2D(画像処理装置)と、プロジェクタ3Dと、データ伝送手段4Aと、を備えている。
〔PCの構成〕
図6は、PC2Dの概略構成を示すブロック図である。
PC2Dは、制御装置25DのPC補正パラメータ記憶部253Dと、パラメータ保存処理部254Dと、PC画像処理部256Dと、が第1〜3実施形態と異なっている。また、PC画像処理部256DのPC補正処理部256D2(第1,2処理装置補正部)は、画質変換部256D22と、色補正部256D23と、むら補正部256D24と、が第1〜3実施形態と異なっている。
PC補正パラメータ記憶部253Dは、PJパラメータ253D1と、高品質パラメータ253A2と、を記憶している。PJパラメータ253D1には、第2実施形態のPJパラメータ253B1から、色補正処理のパラメータを除いた各パラメータが記録されている。
パラメータ保存処理部254Dは、プロジェクタ3Dから出力用パラメータを取得して、PJパラメータ253D1として保存する。
画質変換部256D22は、画像データ復号部256A1からの画像データを取得すると、高品質画質変換処理を実施して、色補正部256D23へ出力する。また、通常画質変換処理を実施して、通常中間データとして保存する。
色補正部256D23は、画質変換部256D22から高品質画質変換処理が実施された画像データを取得すると、高品質色補正処理を実施する。
むら補正部256D24は、色補正部256D23から高品質色補正処理が実施された画像データを取得すると、高品質むら補正処理を実施して、高品質中間データとして保存する。ここで、この第4実施形態では、画像解析処理、高品質画質変換処理、高品質色補正処理、および、高品質むら補正処理が、本発明の本来表示対応補正処理に対応し、通常画質変換処理が、本発明のプロジェクタ補正処理に対応する。
差分データ生成部256A3は、高品質中間データおよび通常中間データの差分を求め、第4差分データを生成してエンコーダ256A4へ出力する。この第4差分データは、通常画質変換処理が実施された画像データを、高品質画質変換処理、高品質色補正処理、および、高品質むら補正処理が実施された状態に補正するためのデータとなる。
〔プロジェクタの構成〕
図11は、プロジェクタ3Dの概略構成を示すブロック図である。
プロジェクタ3Dは、制御装置37DのPJ補正パラメータ記憶部371D(プロジェクタ補正用データ記憶部)と、パラメータ出力処理部372D(プロジェクタ補正用データ取得部)と、PJ画像処理部373Dと、が第1〜3実施形態と異なっている。また、PJ画像処理部373Dは、PJ補正処理部373D2の画質変換部373D21(プロジェクタ補正部)と、差分補正部373D22と、が第1〜3実施形態と異なっている。
PJ補正パラメータ記憶部371Dは、内部処理用パラメータ371D1(プロジェクタ補正用データ)を記憶している。
内部処理用パラメータ371D1には、第1〜3実施形態の内部処理用パラメータ371A1から色補正処理のパラメータを除いた各パラメータが記録されている。
パラメータ出力処理部372Dは、パラメータ要求信号を取得すると、PJパラメータ253D1として出力する各パラメータを出力用パラメータとして読み出して、PC2Dへ送信する。
画質変換部373D21は、画像データを取得すると、通常画質変換処理を実施する。そして、補正用データケーブル42を介してPC2Dに接続されている場合、この画像データを差分補正部373D22へ出力する。また、補正用データケーブル42を介してPC2Dに接続されていない場合、この画像データを通常画像データとして表示駆動制御部374へ出力する。
差分補正部373D22は、画質変換部373D21から通常画質変換処理が実施された画像データを取得するとともに、デコーダ373A1から第4差分データを取得すると、第4差分データに基づく差分補正処理を実施して、第4高品質画像データとして表示駆動制御部374へ出力する。この第4差分データに基づく差分補正処理により、画像データの各画素の色調が、通常画質変換処理が実施された状態から、高品質画質変換処理、高品質色補正処理、および、高品質むら補正処理が実施された状態に補正される。
表示駆動制御部374は、PJ画像処理部373Dから第4高品質画像データを取得すると、第4高品質画像データに基づく第4高品質画像を表示させるための制御信号を出力する。この第4高品質画像は、第2,3高品質画像と同一の高品質補正処理が実施された画像となる。
〔プロジェクションシステムの動作〕
上述したプロジェクションシステム1Dの動作として、高品質表示処理について説明する。図12は、高品質表示処理を示すフローチャートである。
まず、PC2Dは、図12に示すように、上述したステップS101〜S105,S201,S202,S107の処理を実施すると、通常画質変換処理が実施された画像データを通常中間データとして保存する(ステップS401)。そして、PC2Dは、差分演算処理(ステップS402)を実施して、第4差分データの生成処理(ステップS403:差分データ生成ステップ)、画像データおよび第4差分データのプロジェクタ3Dへの送信処理(ステップS404:差分データ送信ステップ)を実施する。
プロジェクタ3Dは、画像データおよび第4差分データを受信すると(ステップS405)、ステップS114の処理、第4差分データに基づく差分補正処理(ステップS406)を実施して、第4高品質画像を表示させる(ステップS407)。
〔第4実施形態の作用効果〕
上述したような第4実施形態では、第1,2実施形態の(1)〜(5)と同様の作用効果に加え、以下のような作用効果を奏することができる。
(7)PC2Dは、通常画質変換処理が実施された画像データを、高品質画質変換処理、高品質色補正処理、および、高品質むら補正処理が実施された状態に補正するための第4差分データを生成する。そして、プロジェクタ3Dは、通常画質変換処理が実施された画像データに対して、第4差分データに基づく差分補正処理をして、第4高品質画像を表示させる。
このため、プロジェクタ3Dにて、色むらや輝度むらに加え、γ補正などの補正処理をすることなく、これらが補正された第4高品質画像を表示させることができる。したがって、プロジェクタ3Dの処理負荷を第3実施形態のプロジェクタ3Cよりも低減でき、さらに省電力化を図ることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクションシステムの構成〕
図1は、第5実施形態に係るプロジェクションシステム1Eの外観図である。
このプロジェクションシステム1Eは、PC2E(画像処理装置)と、プロジェクタ3Eと、データ伝送手段4Aと、を備えている。
〔PCの構成〕
図13は、PC2Eの概略構成を示すブロック図である。
PC2Eは、制御装置25EのPC画像処理部256Eが第1〜4実施形態と異なっている。また、PC画像処理部256Eは、PC補正処理部256E2(第1,2処理装置補正部)の画像解析部256E21と、高品質光量補正データ生成部256E22(光量データ生成部)と、色補正部256E23と、が第1〜4実施形態と異なっている。なお、この第5実施形態および後述する第6実施形態では、第2PCコネクタ24のデータ送信部242が、本発明の光量データ送信部としても機能する。
画像解析部256E21は、画像解析処理を実施して、画質変換用データを画質変換部256A22へ、色補正用データを色補正部256E23へ、それぞれ出力する。さらに、明るさに関するデータなど、プロジェクタ3Eで高品質画像を適正に表示させるための照明光量の設定に利用可能な各種データを、光量設定用データとして高品質光量補正データ生成部256E22へ出力する。
高品質光量補正データ生成部256E22は、画像解析部256E21から光量設定用データを取得すると、この光量設定用データに基づいて、高品質画像を適正に表示させるための照明光量を設定する。ここで、照明光量の設定には、例えば以下のような手法を用いることができる。
すなわち、所定のフレームの画像全体のRGB値のヒストグラムを演算し、最高値から1%のデータのRGBのいずれかを基準値として設定する。さらに、この基準値が画素の最大値(例えば255)となるように、全ての画素のRGB値を伸張処理する。そして、伸張処理した画素値の最大値の部分が、伸張前の値において最高光量で照射した場合と、伸張後の値において光量を制御してすなわち低くして照射した場合と、でスクリーンSc上の照度または輝度が変わらないように、照明光量を設定する手法を用いることができる。
そして、高品質光量補正データ生成部256E22は、この照明光量に関する高品質光量補正データ(光量データ)を、色補正部256E23と、エンコーダ256E4と、へ出力する。
色補正部256E23は、画質変換部256A22から高品質画質変換処理が実施された画像データを取得するとともに、高品質光量補正データ生成部256E22から高品質光量補正データを取得すると、高品質光量補正データを反映させた高品質色補正処理を実施して、高品質中間データとして保存する。また、色補正部256E23は、画質変換部256A22から通常画質変換処理が実施された画像データを取得すると、高品質光量補正データを反映させた通常色補正処理を実施して、通常中間データとして保存する。ここで、この第5実施形態および後述する第6実施形態では、画像解析処理、高品質画質変換処理、および、高品質色補正処理が、本発明の本来表示対応補正処理に対応し、通常画質変換処理および通常色補正処理が、本発明のプロジェクタ補正処理に対応する。
差分データ生成部256A3は、高品質中間データおよび通常中間データの差分を求め、第5差分データを生成してエンコーダ256E4へ出力する。この第5差分データは、通常画質変換処理および高品質光量補正データを反映させた通常色補正処理が実施された画像データを、高品質画質変換処理および高品質光量補正データを反映させた高品質色補正処理が実施された状態に補正するためのデータとなる。
エンコーダ256E4は、差分データ生成部256A3にて生成された第5差分データと、高品質光量補正データ生成部256E22で生成された高品質光量補正データを符号化して、補正用データケーブル42を介して、プロジェクタ3Eへ送信する。
〔プロジェクタの構成〕
図14は、プロジェクタ3Eの概略構成を示すブロック図である。図15は、プロジェクタ3Eの画像投射部33Eの概略構成を示す模式図である。
プロジェクタ3Eは、画像投射部33Eと、制御装置37Eと、が第1〜4実施形態と異なっている。また、制御装置37Eは、PJ画像処理部373Eと、絞り機構制御部375(光量調整部)と、が第1〜4実施形態と異なっている。さらに、PJ画像処理部373Eは、デコーダ373E1と、PJ補正処理部373E2と、が第1〜4実施形態と異なっている。そして、PJ補正処理部373E2は、画質変換部373E21(プロジェクタ補正部)と、通常光量補正演算部373E22と、色補正部373E23(プロジェクタ補正部)と、差分補正部373E24と、むら補正部373E25と、が第1〜4実施形態と異なっている。
画像投射部33Eは、図15に示すように、第1〜4実施形態の画像投射部33Aにおける偏光変換素子335の光の出射側に、偏光変換素子335からの光の量を調整する絞り機構349を設けたものである。この絞り機構349は、制御装置37Eの制御により適宜駆動される。
デコーダ373E1は、補正用データケーブル42を介してPC2Eから送信された第5差分データおよび高品質光量補正データを取得して、これらを復号する。そして、第5差分データをPJ補正処理部373E2へ、高品質光量補正データをPJ補正処理部373E2および絞り機構制御部375へ、それぞれ出力する。
画質変換部373E21は、画像データを取得すると、通常画質変換処理を実施する。そして、補正用データケーブル42を介してPC2Eに接続されている場合、この画像データを色補正部373E23へ出力する。また、補正用データケーブル42を介してPC2Eに接続されていない場合、この画像データを色補正部373E23および通常光量補正演算部373E22へ出力する。
通常光量補正演算部373E22は、画質変換部373E21から画像データを取得すると、この画像データに基づいて、通常画像を適正に表示させるための照明光量を演算する。そして、この照明光量に関する通常光量補正データを、色補正部373E23と、絞り機構制御部375と、へ出力する。
色補正部373E23は、画質変換部373E21から通常画質変換処理が実施された画像データを取得し、かつ、デコーダ373E1から高品質光量補正データを取得した場合、この画像データに対して高品質光量補正データを反映させた通常色補正処理を実施する。そして、この画像データを差分補正部373E24へ出力する。また、画質変換部373E21から通常画質変換処理が実施された画像データを取得し、かつ、通常光量補正演算部373E22から通常光量補正データを取得した場合、この画像データに対して通常光量補正データを反映させた通常色補正処理を実施する。そして、この画像データをむら補正部373E25へ出力する。
差分補正部373E24は、色補正部373E23から高品質光量補正データを反映させた通常色補正処理が実施された画像データを取得するとともに、デコーダ373E1から第5差分データを取得すると、第5差分データに基づく差分補正処理を実施して、むら補正部373E25へ出力する。この第5差分データに基づく差分補正処理により、画像データの各画素の色調が、通常画質変換処理および高品質光量補正データを反映させた通常色補正処理が実施された状態から、高品質画質変換処理および高品質光量補正データを反映させた高品質色補正処理が実施された状態に補正される。
むら補正部373E25は、差分補正部373E24から差分補正処理が実施された画像データを取得すると、通常むら補正処理を実施して、第5高品質画像データとして表示駆動制御部374へ出力する。また、むら補正部373E25は、色補正部373E23から通常色補正処理が実施された画像データを取得すると、通常むら補正処理を実施して、通常画像データとして表示駆動制御部374へ出力する。
表示駆動制御部374は、PJ画像処理部373Eから第5高品質画像データを取得すると、第5高品質画像データに基づく第5高品質画像を表示させるための制御信号を出力する。この第5高品質画像は、第1高品質画像と同一の高品質補正処理が実施された画像となる。
絞り機構制御部375は、PJ画像処理部373Eから高品質光量補正データまたは通常光量補正データを取得すると、これらに基づく光量に補正する状態に絞り機構349を駆動させる制御信号を出力する。
〔プロジェクションシステムの動作〕
上述したプロジェクションシステム1Eの動作として、高品質表示処理について説明する。図16は、高品質表示処理を示すフローチャートである。
まず、PC2Eは、図16に示すように、上述したステップS101〜S103の処理を実施すると、光量設定処理(ステップS501)を実施する。この後、ステップS104の処理を実施して、高品質光量補正データを反映させた高品質色補正処理(ステップS502:第2処理装置補正ステップ)を実施して、高品質中間データとして保存する(ステップS503)。また、ステップS107の処理を実施して、高品質光量補正データを反映させた通常色補正処理(ステップS504:第1処理装置補正ステップ)を実施して、通常中間データとして保存する(ステップS505)。そして、PC2Eは、差分演算処理を実施して(ステップS506)、第5差分データの生成処理(ステップS507:差分データ生成ステップ)、画像データ、第5差分データ、および、高品質光量補正データのプロジェクタ3Eへの送信処理(ステップS508:差分データ送信ステップ)を実施する。
プロジェクタ3Eは、画像データ、第5差分データ、および、高品質光量補正データを受信すると(ステップS509)、ステップS114の処理を実施する。この後、高品質光量補正データを反映させた通常色補正処理(ステップS510)、第5差分データに基づく差分補正処理(ステップS511)、通常むら補正処理(ステップS512)を実施して、第5高品質画像を表示させる(ステップS513)。そして、高品質光量補正データに基づき絞り機構349を制御して、第5高品質画像を適正に表示させる状態に光量を調整する(ステップS514)。
〔第5実施形態の作用効果〕
上述したような第5実施形態では、第1実施形態の(1)〜(4)と同様の作用効果に加え、以下のような作用効果を奏することができる。
(8)PC2Eは、高品質画像を適正に表示させるための照明光量に関する高品質光量補正データをプロジェクタ3Eへ出力する。そして、プロジェクタ3Eは、高品質光量補正データに基づいて、照明光量を調整する。
このことにより、プロジェクタ3Eは、光量の調整により、暗い画像を解像度を上げて表示させることができる。また、光量を低くすることにより、黒い部分をいわゆる浮かせることなく表示させることができる。したがって、プロジェクタ3Eは、より良好に画像を表示させることができる。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクションシステムの構成〕
図1は、第6実施形態に係るプロジェクションシステム1Fの外観図である。
このプロジェクションシステム1Fは、PC2E(画像処理装置)と、プロジェクタ3Fと、データ伝送手段4Aと、を備えている。すなわち、プロジェクションシステム1Fは、第5実施形態に対してプロジェクタ3Fのみが異なる構成を有している。
〔プロジェクタの構成〕
図17は、プロジェクタ3Fの概略構成を示すブロック図である。図18は、プロジェクタ3Fの画像投射部35Fの概略構成を示す模式図である。
プロジェクタ3Fは、画像投射部35Fと、制御装置37Fと、が第1〜5実施形態と異なっている。また、制御装置37Fは、PJ画像処理部373Fと、固体光源制御部376(光量調整部)と、が第1〜5実施形態と異なっている。さらに、PJ画像処理部373Fは、デコーダ373F1と、PJ補正処理部373F2の通常光量補正演算部373F22と、が第1〜5実施形態と異なっている。
画像投射部35Fは、図18に示すように、それぞれ3個の赤色固体光源352(特定色光源部、赤色光源部)、緑色固体光源353(特定色光源部、緑色光源部)、青色固体光源354(特定色光源部、青色光源部)を有する光源部351(光源装置)を備え、各固体光源352〜354からの各色の光は、制御装置37Fの制御により所定の光量に調整され、電気光学装置343の赤色用液晶ライトバルブ344、緑色用液晶ライトバルブ345および青色用液晶ライトバルブ346にそれぞれ入射する。各色は、各液晶ライトバルブ344〜346において制御装置37Fの制御による所定の変調を受けて、プリズム347で合成される。合成された画像は投射光学系355(投射光学装置)から射出され、スクリーンSc上に拡大投写される。
デコーダ373F1は、PC2Eから送信された第5差分データおよび高品質光量補正データを復号して、第5差分データをPJ補正処理部373F2へ、高品質光量補正データを固体光源制御部376へ、それぞれ出力する。
通常光量補正演算部373F22は、画質変換部373E21から画像データを取得すると、通常光量補正データを色補正部373E23と、固体光源制御部376と、へ出力する。
固体光源制御部376は、PJ画像処理部373Fから高品質光量補正データまたは通常光量補正データを取得すると、これらに基づく光量に補正する状態に各固体光源352〜354を独立的に駆動させる制御信号を出力する。
なお、固体光源制御部376は、各固体光源352〜354を、独立のパラメータで制御してもよいし、同一のパラメータで制御してもよい。例えば、高品質光量補正データを、各固体光源352〜354毎にそれぞれ異なるパラメータとして、通常光量補正データを、各固体光源352〜354で同一のパラメータとすることができる。
〔プロジェクションシステムの動作〕
上述したプロジェクションシステム1Fの動作として、高品質表示処理について説明する。プロジェクションシステム1Fにおける高品質表示処理は、図16に示す第5実施形態のプロジェクションシステム1Eでの高品質表示処理中のステップS513の処理内容が異なるのみである。
すなわち、プロジェクションシステム1Fのプロジェクタ3Fは、ステップS512の処理を実施すると、ステップS513の処理として、固体光源制御部376にて、通常光量補正データ、高品質光量補正データに基づき各固体光源352〜354を独立的に制御して、第5高品質画像を適正に表示させる状態に光量を調整する処理をする。
〔第6実施形態の作用効果〕
上述したような第6実施形態では、第1,5実施形態の(1)〜(4),(8)と同様の作用効果に加え、以下のような作用効果を奏することができる。
(9)プロジェクタ3Fは、各固体光源352〜354から出射される光の量を独立的に調整する。
このことにより、プロジェクタ3Fは、より詳細な色の調整ができ、さらに良好な画像を表示させることができる。
(10)本発明の特定色光源部として、赤色固体光源352、緑色固体光源353、青色固体光源354を適用している。
このことにより、出射される光の三原色を制御するだけでよく、色の調整を容易にできる。
(11)プロジェクタ3Fに、第5実施形態のプロジェクタ3Eのように色分離光学系336を設けていない。
このことにより、プロジェクションシステム1Fを安価に構成できる。
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクションシステムの構成〕
図19は、第7実施形態に係るプロジェクションシステム1Gの外観図である。
このプロジェクションシステム1Gは、PC2G(画像処理装置)と、プロジェクタ3Gと、データ伝送手段4Gと、画像再生装置5Gと、を備えている。
〔データ伝送手段の構成〕
データ伝送手段4Gは、PC2Gと、プロジェクタ3Gと、画像再生装置5Gと、を各種データを送受信可能に接続する。そして、データ伝送手段4Gは、第1画像データケーブル41A(第1,2画像データ伝送手段)と、第2画像データケーブル41B(第1画像データ伝送手段)と、第3画像データケーブル41C(第2画像データ伝送手段)と、補正用データケーブル42と、分配器43(第1,2画像データ伝送手段)と、を備えている。
第1〜3画像データケーブル41A〜41Cは、第1〜第6実施形態の画像データケーブル41と同様の構成を有している。
第1画像データケーブル41Aは、画像再生装置5Gと、分配器43と、を接続する。第2画像データケーブル41Bは、分配器43と、PC2Gと、を接続する。第3画像データケーブル41Cは、分配器43と、プロジェクタ3Gと、を接続する。
分配器43は、画像再生装置5Gから第1画像データケーブル41Aを介して送信される映像ソースを、第2,3画像データケーブル41B,41Cを介して、PC2G、プロジェクタ3Gへそれぞれ送信する。
〔画像再生装置の構成〕
画像再生装置5Gは、詳細は図示しないが、例えばDVDに記録された映像ソースを再生して、画像を図示しない表示装置で表示させる処理をする。また、映像ソースをデータ伝送手段4Gを介して、PC2Gおよびプロジェクタ3Gへ送信する。
〔PCの構成〕
図20は、PC2Gの概略構成を示すブロック図である。
PC2Gは、第1PCコネクタ23Gと、制御装置25Gと、が第1〜6実施形態と異なっている。また、制御装置25Gは、PC画像処理部256Gの画像データ復号部256G1が第1〜6実施形態と異なっている。
第1PCコネクタ23Gには、第2画像データケーブル41Bが接続されている。この第1PCコネクタ23Gは、制御装置25Gに接続されたデータ受信部232により、第2画像データケーブル41Bを介して送信される画像再生装置5Gからの映像ソースを制御装置25Gへ出力する。
画像データ復号部256G1は、画像再生装置5Gからの映像ソースを復号して、画像データをPC補正処理部256A2へ出力する。
〔プロジェクタの構成〕
図21は、プロジェクタ3Gの概略構成を示すブロック図である。
このプロジェクタ3Gは、第1PJコネクタ31Gと、制御装置37Gと、が第1〜6実施形態と異なっている。また、制御装置37Gは、PJ画像処理部373Gの画像データ復号部373G2と、PJ補正処理部373G3と、が第1〜6実施形態と異なっている。さらに、PJ補正処理部373G3は、画質変換部373G31(プロジェクタ補正部)が第1〜6実施形態と異なっている。
第1PJコネクタ31Gには、第3画像データケーブル41Cが接続されている。この第1PJコネクタ31Gは、制御装置37Gに接続されたデータ受信部312により、第3画像データケーブル41Cを介して送信される画像再生装置5Gからの映像ソースを制御装置37Gへ出力する。
画像データ復号部373G2は、画像再生装置5Gからの映像ソースを復号して、画像データをPJ補正処理部373G3へ出力する。
画質変換部373G31は、画像データ復号部373G2からの画像データを取得すると、通常画質変換処理を実施して、色補正部373A22へ出力する。
〔プロジェクションシステムの動作〕
上述したプロジェクションシステム1Gの動作として、高品質表示処理について説明する。図22は、高品質表示処理を示すフローチャートである。
まず、PC2Gは、図22に示すように、画像再生装置5Gから映像ソースを取得して(ステップS701)、画像データを復号する(ステップS702)。この後、PC2Gは、上述したステップS103〜S111の処理を実施して、第1差分データのみをプロジェクタ3Gへ送信する(ステップS703)。
プロジェクタ3Gは、PC2Gから第1差分データを受信すると(ステップS704)、画像再生装置5GからPC2Gに送信されたものと同一の映像ソースを取得して(ステップS705)、画像データを復号する(ステップS706)。この後、プロジェクタ3Gは、上述したステップS114〜S118の処理を実施して、第1高品質画像を表示させる。
〔第7実施形態の作用効果〕
上述したような第7実施形態では、第1実施形態の(1)〜(4)と同様の作用効果に加え、以下のような作用効果を奏することができる。
(12)プロジェクションシステム1Gに、画像再生装置5Gを設けている。そして、PC2Gおよびプロジェクタ3Gは、画像再生装置5Gから出力された画像データに対して各種処理を実施する。
このことにより、プロジェクションシステム1Gは、画像再生装置5Gで再生可能な画像データに基づく画像を、データ送受信の低速化を抑制しつつ、良好に表示させることができる。また、PC2Gから画像データを出力する必要がなくなるので、PC2Gの処理負荷を低減できる。
[第8実施形態]
次に、本発明の第8実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクションシステムの構成〕
図23は、第8実施形態に係るプロジェクションシステム1Hの外観図である。
このプロジェクションシステム1Hは、PC2H(画像処理装置)と、プロジェクタ3Hと、データ伝送手段4Hと、画像再生装置5Gと、を備えている。
〔データ伝送手段の構成〕
データ伝送手段4Hは、PC2Hと、プロジェクタ3Hと、画像再生装置5Gと、を各種データを送受信可能に接続する。そして、データ伝送手段4Hは、第1画像データケーブル41D(第1画像データ伝送手段)と、第2画像データケーブル41E(第2画像データ伝送手段)と、補正用データケーブル42と、を備えている。
第1,2画像データケーブル41D,41Eは、第1〜第6実施形態の画像データケーブル41と同様の構成を有している。第1画像データケーブル41Dは、画像再生装置5Gと、プロジェクタ3Hと、を接続する。第2画像データケーブル41Eは、PC2Hと、プロジェクタ3Hと、を接続する。
〔画像再生装置の構成〕
画像再生装置5Gは、映像ソースをデータ伝送手段4Hを介して、プロジェクタ3Hのみへ送信する。
〔PCの構成〕
図24は、PC2Hの概略構成を示すブロック図である。
PC2Hは、制御装置25HのPC補正パラメータ記憶部253Hと、パラメータ保存処理部254Hと、PC画像処理部256Hと、が第1〜7実施形態と異なっている。また、PC画像処理部256Hは、PC補正処理部256H2(第1,2処理装置補正部)の画質変換部256H22と、色補正部256H23と、が第1〜7実施形態と異なっている。
第1PCコネクタ23Gには、第2画像データケーブル41Eが接続されている。この第1PCコネクタ23Gのデータ受信部232は、制御装置25Hに接続され、第2画像データケーブル41Eを介して送信されるプロジェクタからの後述する画質変換済みデータ(一部補正済み画像データ)を制御装置25Hへ出力する。この画質変換済みデータは、画像データに対して通常画質変換処理を実施して生成されたものである。
PC補正パラメータ記憶部253Hは、PJパラメータ253H1と、高品質パラメータ253H2と、を記憶している。PJパラメータ253H1は、第2実施形態のPJパラメータ253B1から、解像度変換処理、形状変換処理に関するパラメータを除いたパラメータが記録されている。高品質パラメータ253H2は、第1実施形態の高品質パラメータ253A2から、解像度変換処理、形状変換処理に関するパラメータを除いた構成を有している。
パラメータ保存処理部254Hは、プロジェクタ3Hから出力用パラメータを取得して、PJパラメータ253H1としてPC補正パラメータ記憶部253Hに保存する。
画質変換部256H22は、プロジェクタ3Hからの画質変換済みデータを取得すると、この形状画質変化済みデータに対して輪郭強調処理およびノイズ除去処理を実施して、色補正部256H23へ出力する。
色補正部256H23は、画質変換部256H22から輪郭強調処理およびノイズ除去処理が実施された画質変換済みデータを取得すると、高品質色補正処理を実施して、むら補正部256B24へ出力する。また、色補正部256H23は、プロジェクタ3Hから画質変換部256H22を介さずに画質変換済みデータを取得すると、通常色補正処理を実施して、むら補正部256B24へ出力する。ここで、この第8実施形態では、通常画質変換処理、輪郭強調処理、ノイズ除去処理、高品質色補正処理、および、高品質むら補正処理が、本発明の本来表示対応補正処理に対応し、通常画質変換処理、通常色補正処理、および、通常むら補正処理が、本発明のプロジェクタ補正処理に対応する。
差分データ生成部256A3は、高品質中間データおよび通常中間データの差分を求め、第8差分データを生成してエンコーダ256A4へ出力する。この第8差分データは、通常画質変換処理、通常色補正処理、および、通常むら補正処理が実施された画像データを、輪郭強調処理、ノイズ除去処理、高品質色補正処理、および、高品質むら補正処理が実施された状態に補正するためのデータとなる。
〔プロジェクタの構成〕
図25は、プロジェクタ3Hの概略構成を示すブロック図である。
このプロジェクタ3Hは、第3PJコネクタ31Hと、制御装置37Hと、が第1〜7実施形態と異なっている。制御装置37Hは、パラメータ出力処理部372H(プロジェクタ補正用データ取得部)と、PJ画像処理部373Hと、画像データ記憶部377と、が第1〜7実施形態と異なっている。また、PJ画像処理部373Hは、PJ補正処理部373H3の画質変換部373H31(一部補正済み画像データ生成部、プロジェクタ補正部)と、むら補正部373H33(プロジェクタ補正部)と、差分補正部373H34と、が第1〜7実施形態と異なっている。
第1PJコネクタ31Gのデータ受信部312には、第1画像データケーブル41Dが接続されている。データ受信部312は、制御装置37Hに接続され、第1画像データケーブル41Dを介して送信される画像再生装置5Gからの映像ソースを制御装置37Hへ出力する。
第3PJコネクタ31Hのデータ送信部313(一部補正済み画像データ送信部)には、第2画像データケーブル41Eが接続されている。データ送信部313は、制御装置37Hに接続され、制御装置37Hからの画質変換済みデータをPC2Hへ送信する。
パラメータ出力処理部372Hは、パラメータ要求信号を取得すると、PJパラメータ253H1として出力する各パラメータを出力用パラメータとして読み出して、PC2Hへ送信する。
画像データ記憶部377は、PJ画像処理部373Hで処理された画像データを記憶する。
画質変換部373H31は、画像データ復号部373G2からの画像データを取得すると、通常画質変換処理を実施して、色補正部373B22へ出力する。また、画質変換部373H31は、色補正部373B22へ出力した画像データを画質変換済みデータとしてPC2Hへ送信する。
むら補正部373H33は、色補正部373B22から通常色補正処理が実施された画像データを取得すると、通常むら補正処理を実施して、画像データ記憶部377へ記憶させる。この画像データ記憶部377へ記憶させる画像データは、PC2Hで生成される通常中間データと同一のものとなる。
差分補正部373H34は、デコーダ373A1から第8差分データを取得すると、この第8差分データに対応し通常むら補正処理が実施された画像データを画像データ記憶部377から取得する。そして、この取得した画像データに対して、第8差分データに基づく差分補正処理を実施して、第8高品質画像データとして表示駆動制御部374へ出力する。この第8差分データに基づく差分補正処理により、画像データの各画素の色調が、通常画質変換処理、通常色補正処理、および、通常むら補正処理が実施された状態から、輪郭強調処理、ノイズ除去処理、高品質色補正処理、および、高品質むら補正処理が実施された状態に補正される。
〔プロジェクションシステムの動作〕
上述したプロジェクションシステム1Hの動作として、高品質表示処理について説明する。図26は、高品質表示処理を示すフローチャートである。
まず、プロジェクタ3Hは、図26に示すように、ステップS705,S706,S114の処理を実施すると、画質変換済みデータをPC2Hへ送信する(ステップS801)。さらに、プロジェクタ3Hは、ステップS115,S209の処理を実施して、通常中間データを画像データ記憶部377へ記憶させる(ステップS802)。
PC2Hは、プロジェクタ3Hから画質変換済みデータを受信すると(ステップS803)、輪郭強調処理(ステップS804:第2処理装置補正ステップ)、ノイズ除去処理(ステップS805:第2処理装置補正ステップ)を実施する。この後、PC2Hは、ステップS105,S201の処理を実施して、高品質中間データとして保存する(ステップS806)。さらに、PC2Hは、画質変換済みデータに対してステップS108,S203の処理を実施して、通常中間データとして保存する(ステップS807)。そして、PC2Hは、差分演算処理を実施して(ステップS808)、第8差分データの生成処理(ステップS809:差分データ生成ステップ)、第8差分データのみのプロジェクタ3Hへの送信処理(ステップS810:差分データ送信ステップ)を実施する。
プロジェクタ3Hは、第8差分データを受信すると(ステップS811)、この第8差分データに対応する通常中間データをデータ記憶部377から取得する(ステップS812)。そして、プロジェクタ3Hは、第8差分データに基づく差分補正処理(ステップS813)を実施して、第8高品質画像を表示させる(ステップS814)。
〔第8実施形態の作用効果〕
上述したような第8実施形態では、第1,7実施形態の(1)〜(4),(12)と同様の作用効果に加え、以下のような作用効果を奏することができる。
(13)プロジェクタ3Hは、画像再生装置5Gから取得した画像データに対して、通常補正処理のうち通常画質変換処理のみをして、画質変換済みデータをPC2Hへ出力する。また、PC2Hは、画質変換済みデータに対して、通常補正処理のうち通常画質変換処理以外の処理をして通常中間データを生成するとともに、高品質補正処理のうち高品質画質変換処理以外の処理をして高品質中間データを生成する。
このことにより、PC2Hにて、通常中間データを生成する際に、通常画質変換処理を実施する必要がなくなり、PC2Hの処理負荷を低減できる。
[第9実施形態]
次に、本発明の第9実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクションシステムの構成〕
図1は、第9実施形態に係るプロジェクションシステム1Kの外観図である。
このプロジェクションシステム1Kは、PC2K(画像処理装置)と、プロジェクタ3Kと、データ伝送手段4Aと、を備えている。
〔PCの構成〕
図27は、PC2Kの概略構成を示すブロック図である。
PC2Kは、制御装置25KのPC補正パラメータ記憶部253K(処理装置補正用データ記憶部)と、パラメータ保存処理部254Kと、PC画像処理部256Kと、高品質色補正パラメータ生成部257(一部補正用データ生成部)と、が第1〜8実施形態と異なっている。PC画像処理部256Kは、PC補正処理部256K2(第1,2処理装置補正部)の色補正部256K23と、エンコーダ256K4と、が第1〜8実施形態と異なっている。なお、この第9実施形態では、第2PCコネクタ24のデータ送信部242が、本発明の一部補正用データ送信部としても機能する。
PC補正パラメータ記憶部253Kは、PJパラメータ253K1と、高品質パラメータ253A2(本来表示補正用データ)と、を記憶している。PJパラメータ253K1には、第1実施形態のPJパラメータ253A1から、色補正処理のパラメータを除いた各パラメータが記録されている。
パラメータ保存処理部254Kは、プロジェクタ3Kから出力用パラメータを取得して、PJパラメータ253K1としてPC補正パラメータ記憶部253Kに保存する。
高品質色補正パラメータ生成部257は、高品質パラメータ253A2から、色補正処理のパラメータを取得して高品質色補正パラメータ(一部補正用データ)を生成して、PC画像処理部256Kへ出力する。
色補正部256K23は、画質変換部256A22から高品質画質変換処理が実施された画像データを取得すると、高品質色補正処理を実施して、高品質中間データとして保存する。また、色補正部256K23は、画質変換部256A22から通常画質変換処理が実施された画像データを取得すると、高品質色補正処理を実施して、通常中間データとして保存する。ここで、この第9実施形態では、画像解析処理、高品質画質変換処理および高品質色補正処理が、本発明の本来表示対応補正処理に対応し、通常画質変換処理および高品質色補正処理が、本発明のプロジェクタ補正処理に対応する。
差分データ生成部256A3は、高品質中間データおよび通常中間データの差分を求め、第9差分データを生成してエンコーダ256K4へ出力する。この第9差分データは、通常画質変換処理および高品質色補正処理が実施された画像データを、高品質画質変換処理および高品質色補正処理が実施された状態に補正するためのデータとなる。
エンコーダ256K4は、差分データ生成部256A3にて生成された第9差分データと、高品質色補正パラメータ生成部257からの高品質色補正パラメータと、を符号化して、補正用データケーブル42を介して、プロジェクタ3Kへ送信する。
〔プロジェクタの構成〕
図28は、プロジェクタ3Kの概略構成を示すブロック図である。
このプロジェクタ3Kは、制御装置37Kのパラメータ出力処理部372K(プロジェクタ補正用データ取得部)と、PJ画像処理部373Kと、パラメータ書換処理部378(一部補正用データ記憶処理部)と、が第1〜8実施形態と異なっている。また、PJ画像処理部373Kは、デコーダ373K1と、PJ補正処理部373K2の色補正部373K22(プロジェクタ補正部)、差分補正部373K23、および、むら補正部373K24と、が第1〜8実施形態と異なっている。
パラメータ出力処理部372Kは、パラメータ要求信号を取得すると、PJパラメータ253K1として出力する各パラメータを出力用パラメータとして読み出して、PC2Kへ送信する。
パラメータ書換処理部378は、後述するデコーダ373K1から高品質色補正パラメータを取得すると、PJ補正パラメータ記憶部371Aの内部処理用パラメータ371A1を書き換える処理をする。具体的には、内部処理用パラメータ371A1の色変換処理、γ補正処理、VT−γ補正処理、白黒伸張補正処理のパラメータを、高品質色補正パラメータに書き換える。
デコーダ373K1は、PC2Kから送信された第9差分データおよび高品質色補正パラメータを取得して、これらを復号する。そして、第9差分データをPJ補正処理部373K2へ、高品質色補正パラメータをパラメータ書換処理部378へ、それぞれ出力する。
色補正部373K22は、画質変換部373A21から通常画質変換処理が実施された画像データを取得すると、内部処理用パラメータ371A1の高品質色補正パラメータに基づく高品質色補正処理を実施して、差分対応PJ補正処理部373K23へ出力する。
差分補正部373K23は、色補正部373K22から高品質色補正処理が実施された画像データを取得するとともに、デコーダ373K1から第9差分データを取得すると、第9差分データに基づく差分補正処理を実施して、むら補正部373K24へ出力する。この第9差分データに基づく差分補正処理により、画像データの各画素の色調が、通常画質変換処理および高品質補正処理が実施された状態から、高品質画質変換処理および高品質色補正処理が実施された状態に補正される。
むら補正部373K24は、差分補正部373K23から差分補正処理が実施された画像データを取得すると、通常むら補正処理を実施して、第9高品質画像データとして表示駆動制御部374へ出力する。
表示駆動制御部374は、PJ画像処理部373Kから第9高品質画像データを取得すると、第9高品質画像データに基づく第9高品質画像を表示させるための制御信号を出力する。
〔プロジェクションシステムの動作〕
上述したプロジェクションシステム1Kの動作として、高品質表示処理について説明する。図29は、高品質表示処理を示すフローチャートである。
まず、PC2Kは、図29に示すように、上述したステップS101〜S107の処理を実施すると、通常画質変換処理が実施された画像データに対して高品質補正処理(ステップS901:第1処理装置補正ステップ)を実施して、通常中間データとして保存する(ステップS902)。この後、PC2Kは、差分演算処理(ステップS903)を実施して、第9差分データの生成処理(ステップS904:差分データ生成ステップ)、高品質色補正パラメータ、画像データ、および、第9差分データのプロジェクタ3Kへの送信処理(ステップS905:差分データ送信ステップ)を実施する。
プロジェクタ3Kは、高品質色補正パラメータ、画像データ、および、第9差分データを受信すると(ステップS906)、高品質色補正パラメータに基づいて、内部処理用パラメータ371A1を書き換える(ステップS907)。この後、ステップS114の処理を実施して、高品質色補正処理(ステップS908)を実施する。そして、プロジェクタ3Kは、第9差分データに基づく差分補正処理(ステップS909)、ステップS117の処理を実施して、第9高品質画像を表示させる(ステップS910)。
〔第9実施形態の作用効果〕
上述したような第9実施形態では、第1実施形態の(1)〜(4)と同様の作用効果に加え、以下のような作用効果を奏することができる。
(14)PC2Kは、高品質パラメータ253A2から色補正処理のパラメータを取得して、高品質色補正パラメータとしてプロジェクタ3Kへ出力する。また、PC2Kは、画像データに対して、通常画質変換処理および高品質色補正処理を実施して、通常中間データを生成する。一方、プロジェクタ3Kは、高品質色補正パラメータに基づき内部処理用パラメータ371A1を書き換える。そして、画像データに対して、通常画質変換処理および高品質色補正パラメータに基づく高品質色補正処理を実施して、差分補正対応補正処理を実施する。
このことにより、PC2Kは、高品質補正処理のうち高品質色補正処理のみをした通常中間データと、高品質色補正処理の全てをした高品質中間データと、の差分を算出することとなり、高品質色補正処理を全くしていない通常中間データとの差分を算出する構成と比べて、差分を少なくすることができる。このため、差分データのビット数を低減することができ、データ送受信の低速化をより抑制できる。
[実施形態の変形]
なお、本発明は、上述した一実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
第1実施形態において、PJパラメータ253A1を記録したメモリカードやCD−ROMをPC2Aに挿入して、PC補正パラメータ記憶部253Aにインストールしてもよい。
また、第1実施形態において、PC2Aにて、第1差分データを符号化しないでプロジェクタ3Aへ送信してもよい。
さらに、第1実施形態におけるPC補正処理部256A2、PJ補正処理部373A2にて実施する補正処理としては、上述した処理以外の処理をさらに適用してもよいし、上述した処理のうち少なくともいずれか1つを実施しなくてもよい。
また、第1実施形態において、PJ補正パラメータ記憶部371Aに、内部処理用パラメータ371A1とは別に出力用パラメータを記憶させ、この出力用パラメータを読み出して、PC2Aへ送信する構成としてもよい。
さらに、第1実施形態において、高品質中間データを通常中間データよりも先に生成したが、通常中間データを高品質中間データよりも先に生成してもよい。
また、通常中間データおよび高品質中間データを並列処理で生成してもよい。つまり、図5におけるステップS104〜S106の処理と、ステップS107〜S109の処理を並列的に実施してもよい。
そして、これらの変形を対応する各実施形態に適用してもよい。
第6実施形態において、4色以上の光源とその光源色に対応する複数の透過型光変調素子(透過型液晶素子)や、反射型光変調素子(反射型液晶素子)を用いる光学系を適用してもよい。
第7実施形態において、PC2Gおよび画像再生装置5Gを接続するケーブルと、PC2Gおよびプロジェクタ3Gを接続するケーブルと、を設け、プロジェクタ3Gにて、PC2Gから画像データを取得して処理する構成としてもよい。このような構成にすれば、分配器43を設ける必要がなくなりプロジェクションシステム1Gの構成を簡略にできる。
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
本発明は、プロジェクションシステムに利用することができる。
本発明の第1〜6,9実施形態に係るプロジェクションシステムの外観図である。 前記第1実施形態におけるPCの概略構成を示すブロック図である。 前記第1実施形態におけるプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。 前記第1〜4,9実施形態および本発明の第7,8実施形態に係るプロジェクタの画像投射部の概略構成を示す模式図である。 前記第1実施形態における高品質表示処理を示すフローチャートである。 前記第2〜4実施形態におけるPCの概略構成を示すブロック図である。 前記第2実施形態におけるプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。 前記第2実施形態における高品質表示処理を示すフローチャートである。 前記第3実施形態におけるプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。 前記第3実施形態における高品質表示処理を示すフローチャートである。 前記第4実施形態におけるプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。 前記第4実施形態における高品質表示処理を示すフローチャートである。 前記第5実施形態におけるPCの概略構成を示すブロック図である。 前記第5実施形態におけるプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。 前記第5実施形態におけるプロジェクタの画像投射部の概略構成を示す模式図である。 前記第5実施形態における高品質表示処理を示すフローチャートである。 前記第6実施形態におけるプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。 前記第6実施形態におけるプロジェクタの画像投射部の概略構成を示す模式図である。 前記第7実施形態におけるプロジェクションシステムの外観図である。 前記第7実施形態におけるPCの概略構成を示すブロック図である。 前記第7実施形態におけるプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。 前記第7実施形態における高品質表示処理を示すフローチャートである。 前記第8実施形態におけるプロジェクションシステムの外観図である。 前記第8実施形態におけるPCの概略構成を示すブロック図である。 前記第8実施形態におけるプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。 前記第8実施形態における高品質表示処理を示すフローチャートである。 前記第9実施形態におけるPCの概略構成を示すブロック図である。 前記第9実施形態におけるプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。 前記第9実施形態における高品質表示処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1A〜1H,1K…プロジェクションシステム、2A〜2E,2G,2H,2K…PC(画像処理装置)、3A〜3H,3K…プロジェクタ、5G…画像再生装置、41…画像データケーブル(画像データ伝送手段)、41A…第1画像データケーブル(第1,2画像データ伝送手段)、41B…第2画像データケーブル(第1画像データ伝送手段)、41C…第3画像データケーブル(第2画像データ伝送手段)、41D…第1画像データケーブル(第1画像データ伝送手段)、41E…第2画像データケーブル(第2画像データ伝送手段)、42…補正用データケーブル(デジタル通信手段)、43…分配器(第1,2画像データ伝送手段)、231…データ送信部(画像データ送信部)、242…データ送信部(差分データ送信部、光量データ送信部、一部補正用データ送信部)、252…補助メモリ(処理装置画像データ記憶部)、253K…PC補正パラメータ記憶部(処理装置補正用データ記憶部)、253A2…高品質パラメータ(本来表示補正用データ)、256A1…画像データ復号部(画像データ取得部)、256A2,256B2,256C2,256D2,256E2,256H2,256K2…PC補正処理部(第1,2処理装置補正部)、256A3…差分データ生成部、256E22…高品質光量補正データ生成部(光量データ生成部)、257…高品質色補正パラメータ生成部(一部補正用データ生成部)、313…データ送信部(一部補正済み画像データ送信部)、322…データ送信部(プロジェクタ補正用データ送信部)、331,351…光源部(光源装置)、344…赤色用液晶ライトバルブ(光変調素子)、345…緑色用液晶ライトバルブ(光変調素子)、346…青色用液晶ライトバルブ(光変調素子)、348,355…投射光学系(投射光学装置)、352…赤色固体光源(特定色光源部、赤色光源部)、353…緑色固体光源(特定色光源部、緑色光源部)、354…青色固体光源(特定色光源部、青色光源部)、371A,371D…PJ補正パラメータ記憶部(プロジェクタ補正用データ記憶部)、371A1,371D1…内部処理用パラメータ(プロジェクタ補正用データ)、372A,372B,372D,372H,372K…パラメータ出力処理部(プロジェクタ補正用データ取得部)、373A23,373B24,373C23,373D22,373E24,373H34,373K23…差分補正部、373A21,373D21,373E21,373G31,373H31…画質変換部(プロジェクタ補正部)、373A22,373B22,373C22,373E23,373K22…色補正部(プロジェクタ補正部)、373B23,373H33…むら補正部(プロジェクタ補正部)、373H31…画質変換部(一部補正済み画像データ生成部、プロジェクタ補正部)、374…表示駆動制御部(表示制御部)、375…絞り機構制御部(光量調整部)、376…固体光源制御部(光量調整部)、378…パラメータ書換処理部(一部補正用データ記憶処理部)、S103〜S105,S201,S502,S804,S805…第2処理装置補正ステップ、S107,S108,S203,S504,S901…第1処理装置補正ステップ、S111,S206,S302,S403,S507,S809,S904…差分データ生成ステップ、S112,S207,S303,S404,S508,S810,S905…差分データ生成ステップ

Claims (19)

  1. 画像データを処理する画像処理装置と、前記画像データに基づいて光源装置から射出された光束を変調して光学像を形成する光変調素子、および、前記光学像を拡大投射して画像を表示させる投射光学装置を有するプロジェクタと、を備えたプロジェクションシステムであって、
    前記画像処理装置および前記プロジェクタをデジタル通信可能に接続するデジタル通信手段を備え、
    前記画像処理装置は、
    前記画像データに対して前記プロジェクタで実施可能なプロジェクタ補正処理をして、第1補正済み画像データを生成する第1処理装置補正部と、
    前記画像データに対して前記プロジェクタにより本来表示させたい画像を表示させるための本来表示対応補正処理をして、第2補正済み画像データを生成する第2処理装置補正部と、
    前記第1補正済み画像データおよび前記第2補正済み画像データの差分に関する差分データを生成する差分データ生成部と、
    前記差分データを前記デジタル通信手段を介して前記プロジェクタへ送信する差分データ送信部と、を備え、
    前記プロジェクタは、
    前記画像データに対して前記プロジェクタ補正処理をして、前記第1補正済み画像データを生成するプロジェクタ補正部と、
    前記画像処理装置から送信された前記差分データを取得し、前記第1補正済み画像データに対して前記差分データに基づく補正処理をして前記第2補正済み画像データを生成する差分補正部と、
    前記光変調素子を制御して、前記第2補正済み画像データに基づく画像を表示させる表示制御部と、を備えている
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  2. 請求項1に記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記デジタル通信手段とは別に、前記画像処理装置および前記プロジェクタを前記画像データを送受信可能に接続する画像データ伝送手段を備え、
    前記画像処理装置は、
    前記画像データを記憶する処理装置画像データ記憶部と、
    この処理装置画像データ記憶部に記憶された前記画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記画像データを前記プロジェクタへ送信する画像データ送信部と、を備え、
    前記第1処理装置補正部および前記第2処理装置補正部は、前記処理装置画像データ記憶部から前記画像データを取得し、
    前記プロジェクタ補正部は、前記画像処理装置から送信された前記画像データを取得する
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  3. 請求項1に記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記画像データを再生する画像再生装置と、
    この画像再生装置および前記画像処理装置を前記画像データを送受信可能に接続する第1画像データ伝送手段と、
    前記画像再生装置および前記プロジェクタを前記画像データを送受信可能に接続する第2画像データ伝送手段と、を備え、
    前記画像再生装置は、
    前記画像データを前記第1画像データ伝送手段および前記第2画像データ伝送手段を介して前記画像処理装置および前記プロジェクタへ送信し、
    前記第1処理装置補正部、前記第2処理装置補正部、および、前記プロジェクタ補正部は、前記画像再生装置から送信された前記画像データを取得する
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  4. 請求項1に記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記画像データを再生する画像再生装置と、
    この画像再生装置および前記プロジェクタを前記画像データを送受信可能に接続する第1画像データ伝送手段と、
    前記画像処理装置および前記プロジェクタを前記画像データを送受信可能に接続する第2画像データ伝送手段と、を備え、
    前記プロジェクタ補正処理は、複数の補正処理を含み、
    前記画像再生装置は、
    前記画像データを前記第1画像データ伝送手段を介して前記プロジェクタへ送信し、
    前記プロジェクタは、
    前記画像再生装置から送信された前記画像データを取得し、この画像データに対して前記プロジェクタ補正処理に含まれる複数の補正処理のうち少なくともいずれか1つを除いた補正処理をして一部補正済み画像データを生成する一部補正済み画像データ生成部と、
    前記一部補正済み画像データを前記第2画像データ伝送手段を介して前記画像処理装置へ送信する一部補正済み画像データ送信部と、を備え、
    前記第1処理装置補正部は、前記プロジェクタから送信された前記一部補正済み画像データを取得し、この一部補正済み画像データに対して前記プロジェクタ補正処理に含まれる複数の補正処理のうち前記一部補正済み画像データに対してされていない補正処理をして、前記第1補正済み画像データを生成し、
    前記第2処理装置補正部は、前記プロジェクタから送信された前記一部補正済み画像データを取得し、この一部補正済み画像データに対して前記本来表示対応補正処理をして、前記第2補正済み画像データを生成する
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記デジタル通信手段は、双方向通信可能であり、
    前記プロジェクタは、
    前記プロジェクタ補正処理に関するプロジェクタ補正用データを記憶するプロジェクタ補正用データ記憶部と、
    このプロジェクタ補正用データ記憶部から前記プロジェクタ補正用データを取得するプロジェクタ補正用データ取得部と、
    前記プロジェクタ用補正データを前記デジタル通信手段を介して前記画像処理装置へ送信するプロジェクタ補正用データ送信部と、を備え、
    前記第1処理装置補正部は、前記プロジェクタから送信された前記プロジェクタ補正用データを取得し、このプロジェクタ補正用データに基づく前記プロジェクタ補正処理をし、
    前記プロジェクタ補正部は、前記プロジェクタ補正用データ記憶部に記憶された前記プロジェクタ補正用データに基づく前記プロジェクタ補正処理をする
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記本来表示対応補正処理は、複数の補正処理を含み、
    前記画像処理装置は、
    前記本来表示対応補正処理に関する本来表示補正用データを記憶する処理装置補正用データ記憶部と、
    前記本来表示補正用データに基づいて前記本来表示対応補正処理に含まれる複数の補正処理のうち少なくともいずれか1つを除いた補正処理に関する一部補正用データを生成する一部補正用データ生成部と、
    前記一部補正用データを前記デジタル通信手段を介して前記プロジェクタへ送信する一部補正用データ送信部と、を備え、
    前記プロジェクタは、
    前記プロジェクタ補正処理に関するプロジェクタ補正用データを記憶するプロジェクタ補正用データ記憶部と、
    前記画像処理装置から送信された前記一部補正用データを取得して、前記プロジェクタ補正用データ記憶部に記憶させる一部補正用データ記憶処理部と、を備え、
    前記第1処理装置補正部は、前記画像データに対して前記プロジェクタ補正処理および前記一部補正用データに基づく前記補正処理をして、前記第1補正済み画像データを生成し、
    前記プロジェクタ補正部は、前記画像データに対して前記プロジェクタ補正用データ記憶部に記憶された前記プロジェクタ補正用データに基づく前記プロジェクタ補正処理および前記一部補正用データに基づく前記補正処理をして、前記第1補正済み画像データを生成する
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記本来表示対応補正処理は、色変換処理、γ補正処理、および、白黒伸張処理のうち少なくともいずれか1つを含む
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記本来表示対応補正処理は、前記光変調素子の特性に起因する画像の乱れを補正する処理を含む
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記画像処理装置は、
    前記画像データに基づく画像を適正に表示させるために前記光変調素子に入射させる光の量を設定し、この設定した光の量に関する光量データを生成する光量データ生成部と、
    前記光量データを前記デジタル通信手段を介して前記プロジェクタへ送信する光量データ送信部と、を備え、
    前記プロジェクタは、
    前記画像処理装置から送信された前記光量データを取得し、この光量データに基づいて前記光変調素子に入射させる光の量を調整する光量調整部を備えている
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  10. 請求項9に記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記光源装置は、互いに異なる特定の色の光を出射する複数の特定色光源部を備え、
    前記光量調整部は、前記特定色光源部からそれぞれ出射される光の量を独立的に調整する処理を前記光変調素子に入射させる光の量を調整する処理として実施する
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  11. 請求項10に記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記光源装置は、前記複数の特定色光源部として、赤色光源部と、緑色光源部と、青色光源部と、を備えている
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  12. 画像データに基づいて光源装置から射出された光束を変調して光学像を形成する光変調素子、および、前記光学像を拡大投射して画像を表示させる投射光学装置を備えたプロジェクタであって、
    前記画像データを処理する画像処理装置にデジタル通信手段を介してデジタル通信可能に接続され、
    前記画像データに対して実施可能なプロジェクタ補正処理をして、第1補正済み画像データを生成するプロジェクタ補正部と、
    前記画像データに対して本来表示させたい画像を表示させるための本来表示対応補正処理が実施されて生成された第2補正済み画像データおよび前記第1補正済み画像データの差分に関する差分データを前記デジタル通信手段を介して前記画像処理装置から取得し、前記第1補正済み画像データに対して前記差分データに基づく補正処理をして前記第2補正済み画像データを生成する差分補正部と、
    前記光変調素子を制御して、前記第2補正済み画像データに基づく画像を表示させる表示制御部と、を備えている
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  13. 請求項12に記載のプロジェクタにおいて、
    前記画像処理装置に画像データ伝送手段を介して前記画像データを送受信可能に接続され、
    前記プロジェクタ補正処理は、複数の補正処理を含み、
    前記画像データに対して前記プロジェクタ補正処理に含まれる複数の補正処理のうち少なくともいずれか1つを除いた補正処理をして一部補正済み画像データを生成する一部補正済み画像データ生成部と、
    前記一部補正済み画像データを前記画像データ伝送手段を介して前記画像処理装置へ送信する一部補正済み画像データ送信部と、を備え、
    前記差分補正部は、前記一部補正済み画像データに対して前記プロジェクタ補正処理に含まれる複数の補正処理のうち前記一部補正済み画像データに対してされていない補正処理がされて生成された前記第1補正済み画像データ、および、前記一部補正済み画像データに対して前記本来表示対応補正処理がされて生成された前記第2補正済み画像データの差分に関する前記差分データを取得する
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  14. 請求項12または請求項13に記載のプロジェクタにおいて、
    前記本来表示対応補正処理は、複数の補正処理を含み、
    前記プロジェクタ補正処理に関するプロジェクタ補正用データを記憶するプロジェクタ補正用データ記憶部と、
    前記本来表示対応補正処理に含まれる複数の補正処理のうち少なくともいずれか1つを除いた補正処理に関する一部補正用データを前記デジタル通信手段を介して前記画像処理装置から取得し、前記プロジェクタ補正用データ記憶部に記憶させる一部補正用データ記憶処理部と、を備え、
    前記プロジェクタ補正部は、前記画像データに対して前記プロジェクタ補正用データ記憶部に記憶された前記プロジェクタ補正用データに基づく前記プロジェクタ補正処理および前記一部補正用データに基づく前記補正処理をして、前記第1補正済み画像データを生成する
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  15. 請求項12から請求項14のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記画像データに基づく画像を適正に表示させるために前記光変調素子に入射させる光の量に関する光量データを前記デジタル通信手段を介して前記画像処理装置から取得し、この光量データに基づいて前記光変調素子に入射させる光の量を調整する光量調整部を備えている
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  16. 請求項15に記載のプロジェクタにおいて、
    前記光源装置は、互いに異なる特定の色の光を出射する複数の特定色光源部を備え、
    前記光量調整部は、前記特定色光源部からそれぞれ出射される光の量を独立的に調整する処理を前記光変調素子に入射させる光の量を調整する処理として実施する
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  17. 請求項16に記載のプロジェクタにおいて、
    前記光源装置は、前記複数の特定色光源部として、赤色光源部と、緑色光源部と、青色光源部と、を備えている
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  18. プロジェクタにデジタル通信手段を介して接続される画像処理装置で実行される画像処理プログラムであって、
    前記画像処理装置が、
    前記画像データに対して前記プロジェクタで実施可能なプロジェクタ補正処理をして、第1補正済み画像データを生成する第1処理装置補正ステップと、
    前記画像データに対して前記プロジェクタにより本来表示させたい画像を表示させるための本来表示対応補正処理をして、第2補正済み画像データを生成する第2処理装置補正ステップと、
    前記第1補正済み画像データおよび前記第2補正済み画像データの差分に関する差分データを生成する差分データ生成ステップと、
    前記差分データを前記デジタル通信手段を介して前記プロジェクタへ送信する差分データ送信ステップと、を実行する
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  19. 請求項18に記載の画像処理プログラムがコンピュータにて読み取り可能に記録されている
    ことを特徴とする画像処理プログラムを記録した記録媒体。
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