JP5877038B2 - 映写用画像の試し表示方法並びに装置、上映用フィルム、その作製方法並びに装置、映写用画像の映写方法、プログラム、及び、映画システム - Google Patents

映写用画像の試し表示方法並びに装置、上映用フィルム、その作製方法並びに装置、映写用画像の映写方法、プログラム、及び、映画システム Download PDF

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Description

本発明は、映写用画像の試し表示方法並びに装置、上映用フィルム、その作製方法並びに装置、映写用画像の映写方法、プログラム、及び、映画システムに関し、詳しくは映画システムの映写機のシェーディングを付与された試し表示用映写用画像のデジタル映写方法、モニタ表示方法等の映写用画像の試し表示方法並びに装置、映画システムの映写機のシェーディングが補正された映写用画像が焼き付けられた上映用フィルム(上映用配給フィルム)、その作製方法及び装置、この上映フィルムの映写用画像の映写方法並びに装置、プログラム、及び、映画システムに関する。
従来、映画システムによる上映用フィルム(上映用配給フィルム)、すなわち映写用ポジプリントの制作工程においては、撮影・現像済みの映画撮影用ネガフィルムをテレシネ装置等の画像入力装置で読み取ってデジタル処理したデジタル画像データ、映画用デジタル撮像カメラで撮影したデジタル画像データ、コンピュータ等により作製されたコンピュータグラフィックス(CG)等のデジタル画像データを取得し、取得されたデジタル画像データに対してデジタル画像編集を行い、編集後の画像データ、すなわち上映用フィルムに焼き付けるべき映写用画像の画像データを取得している(特許文献1〜3参照)。
この後、上映用フィルムを作成する前に、編集後の映写用画像の画像データを用いて、デジタル映写装置によってスクリーンに直接デジタル映写して試し表示(以下、プレビューともいう)し、又はテレビジョンやモニタ等に直接試し表示して、上映フィルムを映写機で上映する際の映写用画像の色を確認している。
映写用画像の色の確認後、色が適切であれば、編集後の映写用画像の画像データを用いて露光装置で映画用フィルムに露光・現像して映画用ネガフィルム、すなわちインターミディエイトネガフィルム(インターネガ)を作製し、インターネガを面露光装置で直接映画用ポジフィルムに露光・現像して多数の上映用フィルム(映写用ポジプリント)を作成している。
このような画像のデジタル処理や、画像データの編集、露光や、編集画像のプレビュー等を行う場合には、画像データの色を適正に管理するために、画像データに対して、3次元ルックアップテーブル(LUT)を用いて、色補正が行われている(特許文献1及び2参照)。
色補正に用いられる3次元LUTは、複数の異なる色のカラーパッチからなる露光パターンを露光して、この結果に基づき作成される。また、出力装置、映画用ネガフィルムや映画用ポジフィルム等の使用フィルム、現像処理、測定装置及び測定誤差などに起因する3次元LUTの濃度再現精度の低下があるため、中性グレイ濃度で均一濃度に発色したパッチを露光したパターンを用いて色補正用3次元LUTを補正している。
このような色補正用3次元LUTとしては、例えば、画像のデジタル処理や、画像データの編集、露光等を行う場合には、使用フィルム、出力装置、現像処理等に応じて、上映用フィルムの映写用画像を映写スクリーン上に映写する際の映写用画像の色再現が映画撮影時に意図された映写用画像の色となるように作成された色補正用3次元LUTがある。
また、編集画像のプレビュー等を行う場合にも、デジタル映写やモニタ表示されたプレビュー用画像の色再現が、上映用フィルムの映写用画像を映写スクリーン上に映写する際の映写用画像の色と同じになるように作成された色補正用3次元LUTとしてプレビューLUTがある。
特開2010−74759号公報 特開2010−55029号公報 特開平7−15658号公報
ところで、特許文献1及び2に開示された色補正用3次元LUTは、上映用フィルムの映写用画像を映写スクリーン上に映写する際の映写用画像の色再現を映画撮影時に意図された映写用画像の色にすることはできる。また、これらの色補正用3次元LUTから求めたプレビューLUTを用いることにより、映写用画像がデジタル映写やモニタ表示されたプレビュー用画像の色再現を上映用フィルムの映写用画像を映写スクリーン上に映写する際の映写用画像の色とある程度同じにすることもできる。
しかしながら、上映用フィルムの映写用画像を映写機でスクリーン上に映写する場合、映写機の映写光には映写されたスクリーンの中央部に比べて周辺部の光量が低下するシェーディングが存在するため、映写機でスクリーン上に映写された映写用画像の見えと、映写用画像がスクリーン上にデジタル映写されたプレビュー用画像の見えや、モニタ上に表示されたプレビュー用画像の見えと異なってしまうという問題があった。
なお、特許文献3には、映画フィルムをデジタル画像データに変換する際のテレシネ装置の光源のシェーディングを補正する技術が開示されているが、光源のシェーディングを補正する方法では、スクリーン上に上映された映写用画像の見えと、プレビュー用画像の見えとの差を補正することはできないという問題があった。
もちろん、映写機の光源のシェーディング自体を映写機側で光学的に補正したり、又はシェーディングのない光源を使用すれば、スクリーン上に映写された映写用画像と、デジタル映写やモニタ表示の試し表示用画像との見えの差をなくすことはできるが、高価な光源を使う必要があり、また、装置構成が複雑になり、その結果、高価な装置となってしまうという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、映画システムにおいて、映写機の装置構成を変えることなく、映写機で上映フィルムをスクリーン上に映写した際の映写用画像の見えと、映写用画像の試し表示(プレビュー)用画像の見えとを一致させる、又は略一致させる、若しくは類似したものとすることができる映写用画像の試し表示方法並びに装置、上映用フィルム、その作製方法並びに装置、映写用画像の映写方法、プログラム、及び、映画システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、映画システムの上映用フィルムをスクリーンに上映した際の映写用画像の見えを上映前に確認するために前記映写用画像を試し表示するに際し、前記上映用フィルムの前記映写用画像を前記スクリーンに映写する映写機のシェーディングパターンを測定し、入力画像から画像編集を行って前記映写用画像の画像データを作成し、作成された前記映写用画像の画像データに基づいて作製された前記上映用フィルムを前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する試し表示用画像を得るための試し表示用ルックアップテーブルを用いて、前記映写用画像の画像データから前記映写用画像を試し表示するための色補正試し表示用画像の画像データを生成すると共に、該色補正試し表示用画像の画像データに対し、前記映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与試し表示用画像の画像データを生成し、前記映写機を用いて前記スクリーン上に上映される前記映写用画像の見えを確認するために、前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データに基づいて前記映写用画像を前記試し表示用画像として試し表示することを特徴とする映写用画像の試し表示方法を提供する。
ここで、前記シェーディングパターンの測定工程は、前記映写機の映写光を前記スクリーンに照射し、該スクリーン上の中心部及び周辺部を含む複数の測定点における光量を測定して光量分布を取得する工程を含むことが好ましく、または、中心部及び周辺部を含む複数の測定点からなる測定位置パターン画像を持つ測定チャートを前記映写機で前記スクリーンに映写し、該スクリーン上に映写された前記複数の測定点における輝度を望遠分光輝度計で測定する工程を含むことが好ましい。
また、前記シェーディングパターンの測定工程は、さらに前記複数の測定点の位置と該複数の測定点における測定光量との関係を近似するシェーディングパターン関数を取得する工程を含み、前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データの生成工程は、前記シェーディングパターン関数を用いて前記色補正試し表示用画像の画像データを修正する工程を含むことが好ましい。
さらに、前記映写用画像として中心部及び周辺部を含む複数の測定点からなる測定位置パターン画像を生成しておき、前記測定位置パターン画像の画像データから前記試し表示用ルックアップテーブルを用いて前記測定位置パターン画像の前記試し表示用画像の画像データを生成し、前記測定位置パターン画像の画像データから前記測定位置パターン画像が前記映写用画像として映画用フィルムに焼き付けられた上映用測定チャートフィルムを作製し、前記試し表示用画像の画像データを用いて前記測定位置パターン画像を試し表示して、試し表示された前記測定位置パターン画像の前記試し表示用画像の前記複数の測定点の輝度を望遠分光輝度計で測定すると共に、前記上映用測定チャートフィルムを映写機でスクリーンに上映して、前記スクリーン上の前記測定位置パターン画像の前記複数の測定点の輝度を望遠分光輝度計で測定し、前記試し表示画像の各測定点の測定輝度と、前記上映用測定チャートフィルムの前記測定位置パターン画像の、それぞれ対応する各測定点の測定輝度との一致度を評価し、この評価に基づいて前記試し表示用ルックアップテーブルを修正し、修正された前記試し表示用ルックアップテーブルを用いて、前記映写用画像の画像データから、前記映写用画像を試し表示するための試し表示用画像の画像データを生成することが好ましい。
また、前記測定位置パターン画像の前記試し表示用画像の試し表示は、前記上映用測定チャートフィルムによる前記測定位置パターン画像の上映と同一のスクリーン上に、前記測定位置パターン画像の画像データを用いてデジタル映写装置によって直接映写することにより行われることが好ましく、また、前記試し表示用画像の試し表示と前記上映用測定チャートフィルムによる前記測定位置パターン画像の上映とは、同時に平行して同一のスクリーン上に行われることが好ましい。
または、前記試し表示用画像の試し表示は、前記測定位置パターン画像の画像データを用いてモニタ上に表示することにより行われ、前記上映用測定チャートフィルムによる前記測定位置パターン画像の上映と、同時に平行して行われることが好ましい。
また、前記上映用測定チャートフィルムの作製行程は、前記測定位置パターン画像の画像データから色補正用ルックアップテーブルを用いて前記映画用フィルムに露光するための前記映写用画像の露光データを生成し、前記映写用画像の露光データを用いて前記映写用画像を光学的画像露光装置で前記映画用フィルムに露光・現像してインターミディエイトフィルムを作製する工程と、前記インターミディエイトフィルムを前記映画用フィルムに露光・現像して、前記測定位置パターン画像が前記映写用画像として焼き付けられた前記上映用測定チャートフィルムを作製する工程とを含むことが好ましい。
また、前記映写用画像の試し表示行程は、前記試し表示用画像の画像データを用いてデジタル映写装置によって前記スクリーン上に直接前記試し表示用画像を映写する工程、又は、前記試し表示用画像の画像データを用いてモニタ上に前記試し表示用画像を表示する工程を含むことが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の態様は、映画システムの上映用フィルムを映写機でスクリーン上に映写する前に試し表示された映写用画像の試し表示用画像で確認された前記映写用画像の見えと一致する、若しくは、類似する映写用画像を持つ前記上映用フィルムを作製するに際し、前記上映用フィルムの前記映写用画像を前記スクリーンに映写する前記映写機のシェーディングパターンを測定し、入力画像から画像編集を行って前記映写用画像の画像データを作成し、作成された前記映写用画像の画像データに基づいて作成された試し表示用画像の画像データを用いて試し表示された前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する色をもつ、前記上映用フィルムを前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像を得るための色補正用ルックアップテーブルを用いて、前記映写用画像の画像データから前記上映用フィルムを作成するための映写用画像の露光データを生成すると共に、該映写用画像の露光データに対し、前記映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与映写用画像の露光データを生成し、前記シェーディング付与映写用画像の露光データを用いて前記映写用画像を光学的画像露光装置で映画用フィルムに露光・現像してインターミディエイトフィルムを作製し、前記インターミディエイトフィルムを前記映画用フィルムに露光・現像し、前記映写機で前記スクリーンに上映する際に、前記映写機のシェーディングが補正され、前記試し表示用画像と同じ見えである前記映写用画像が焼き付けられた上映用フィルムを作製することを特徴とする上映用フィルムの作製方法を提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明の第3の態様は、上記第2の態様の上映用フィルムの作製方法によって作製された前記上映用フィルムを前記映写機で前記スクリーンに上映し、前記スクリーン上に前記試し表示用画像と同じ見えとなる前記映写用画像を映写することを特徴とする映写用画像の映写方法を提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明の第5の態様は、映画用デジタル映写機にて映写用画像をスクリーンに上映した際の前記映写用画像の見えを上映前に確認するために前記映写用画像を試し表示するに際し、入力画像の画像データに対応する映写用画像を前記スクリーンに上映する前記映画用デジタル映写機のシェーディングパターンを測定し、前記入力画像の画像データに対応する映写用画像を前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する試し表示用画像を得るための試し表示用ルックアップテーブルを用いて、前記入力画像の画像データから前記映写用画像を試し表示するための色補正試し表示用画像の画像データを生成すると共に、該色補正試し表示用画像の画像データに対し、前記映画用デジタル映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与試し表示用画像の画像データを生成し、前記映画用デジタル映写機を用いて前記スクリーン上に上映される前記映写用画像の見えを確認するために、前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データに基づいて前記映写用画像を前記試し表示用画像として試し表示することを特徴とする映写用画像の試し表示方法を提供する。
ここで、前記シェーディングパターンの測定工程は、前記映画用デジタル映写機の映写光を前記スクリーンに照射し、該スクリーン上の中心部及び周辺部を含む複数の測定点における光量を測定して光量分布を取得する工程を含むことが好ましく、または、中心部及び周辺部を含む複数の測定点からなる測定位置パターン画像を持つ測定チャートを前記映画用デジタル映写機で前記スクリーンに映写し、該スクリーン上に映写された前記複数の測定点における輝度を望遠分光輝度計で測定する工程を含むことが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明の第6の態様は、映画システムの上映用フィルムをスクリーンに上映した際の映写用画像の見えを上映前に確認するために前記映写用画像を試し表示する装置であって、
前記上映用フィルムの前記映写用画像を前記スクリーンに映写する映写機のシェーディングパターンを測定する測定手段と、
入力画像から画像編集を行って前記映写用画像の画像データを作成する作成手段と、
作成された前記映写用画像の画像データに基づいて作製された前記上映用フィルムを前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する試し表示用画像を得るためのルックアップテーブルを用いて、前記映写用画像の画像データから前記映写用画像を試し表示するための色補正試し表示用画像の画像データを生成すると共に、該色補正試し表示用画像の画像データに対し、前記映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与試し表示用画像の画像データを生成する生成手段と、
前記映写機を用いて前記スクリーン上に上映される前記映写用画像の見えを確認するために、前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データに基づいて前記映写用画像を前記試し表示用画像として試し表示する表示手段とを備えることを特徴とする映写用画像の試し表示装置を提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明の第7の態様は、映画システムの上映用フィルムを映写機でスクリーン上に映写する前に試し表示された映写用画像の試し表示用画像で確認された前記映写用画像の見えと一致する、若しくは、類似する映写用画像を持つ前記上映用フィルムを作製する装置であって、
前記上映用フィルムの前記映写用画像を前記スクリーンに映写する前記映写機のシェーディングパターンを測定する測定手段と、
入力画像から画像編集を行って前記映写用画像の画像データを作成する作成手段と、
作成された前記映写用画像の画像データに基づいて作成された試し表示用画像の画像データを用いて試し表示された前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する色をもつ、前記上映用フィルムを前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像を得るための色補正用ルックアップテーブルを用いて、前記映写用画像の画像データから前記上映用フィルムを作成するための映写用画像の露光データを生成すると共に、該映写用画像の露光データに対し、前記映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与映写用画像の露光データを生成する生成手段と、
前記シェーディング付与映写用画像の露光データを用いて前記映写用画像を光学的画像露光装置で映画用フィルムに露光・現像してインターミディエイトフィルムを作製する第1フィルム作製手段と、
前記インターミディエイトフィルムを前記映画用フィルムに露光・現像し、前記映写機で前記スクリーンに上映する際に、前記映写機のシェーディングが補正され、前記試し表示用画像と同じ見えである前記映写用画像が焼き付けられた上映用フィルムを作製する第2フィルム作製手段とを備えることを特徴とする上映用フィルムの作製装置を提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明の第8の態様は、映画用デジタル映写機にて映写用画像をスクリーンに上映した際の前記映写用画像の見えを上映前に確認するために前記映写用画像を試し表示する装置であって、
入力画像の画像データに対応する映写用画像を前記スクリーンに上映する前記映画用デジタル映写機のシェーディングパターンを測定する測定手段と、
前記入力画像の画像データに対応する映写用画像を前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する試し表示用画像を得るためのルックアップテーブルを用いて、前記入力画像の画像データから前記映写用画像を試し表示するための色補正試し表示用画像の画像データを生成すると共に、該色補正試し表示用画像の画像データに対し、前記映画用デジタル映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与試し表示用画像の画像データを生成する生成手段と、
前記映画用デジタル映写機を用いて前記スクリーン上に上映される前記映写用画像の見えを確認するために、前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データに基づいて前記映写用画像を前記試し表示用画像として試し表示する表示手段とを備えることを特徴とする映写用画像の試し表示装置を提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明の第9の態様は、映画システムの上映用フィルムをスクリーンに上映した際の映写用画像の見えを上映前に確認するために前記映写用画像を試し表示するための各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
測定手段により測定された、前記上映用フィルムの前記映写用画像を前記スクリーンに映写する映写機のシェーディングパターンを取得するステップと、
入力画像から画像編集を行って前記映写用画像の画像データを作成するステップと、
作成された前記映写用画像の画像データに基づいて作製された前記上映用フィルムを前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する試し表示用画像を得るためのルックアップテーブルを用いて、前記映写用画像の画像データから前記映写用画像を試し表示するための色補正試し表示用画像の画像データを生成すると共に、該色補正試し表示用画像の画像データに対し、前記映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与試し表示用画像の画像データを生成するステップと、
前記映写機を用いて前記スクリーン上に上映される前記映写用画像の見えを確認するために、前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データに基づいて前記映写用画像を前記試し表示用画像として表示手段に試し表示させるステップとを含むプログラムを提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明の第10の態様は、映画システムの上映用フィルムを映写機でスクリーン上に映写する前に試し表示された映写用画像の試し表示用画像で確認された前記映写用画像の見えと一致する、若しくは、類似する映写用画像を持つ前記上映用フィルムを作製するための各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
測定手段により測定された、前記上映用フィルムの前記映写用画像を前記スクリーンに映写する前記映写機のシェーディングパターンを取得するステップと、
入力画像から画像編集を行って前記映写用画像の画像データを作成するステップと、
作成された前記映写用画像の画像データに基づいて作成された試し表示用画像の画像データを用いて試し表示された前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する色をもつ、前記上映用フィルムを前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像を得るための色補正用ルックアップテーブルを用いて、前記映写用画像の画像データから前記上映用フィルムを作成するための映写用画像の露光データを生成すると共に、該映写用画像の露光データに対し、前記映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与映写用画像の露光データを生成するステップと、
前記シェーディング付与映写用画像の露光データを用いて前記映写用画像を光学的画像露光装置で映画用フィルムに露光・現像してインターミディエイトフィルムを第1フィルム作製手段に作製させるステップと、
前記インターミディエイトフィルムを前記映画用フィルムに露光・現像し、前記映写機で前記スクリーンに上映する際に、前記映写機のシェーディングが補正され、前記試し表示用画像と同じ見えである前記映写用画像が焼き付けられた上映用フィルムを第2フィルム作製手段に作製させるステップとを含むプログラムを提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明の第11の態様は、映画用デジタル映写機にて映写用画像をスクリーンに上映した際の前記映写用画像の見えを上映前に確認するために前記映写用画像を試し表示するための各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
測定手段により測定された、入力画像の画像データに対応する映写用画像を前記スクリーンに上映する前記映画用デジタル映写機のシェーディングパターンを取得するステップと、
前記入力画像の画像データに対応する映写用画像を前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する試し表示用画像を得るためのルックアップテーブルを用いて、前記入力画像の画像データから前記映写用画像を試し表示するための色補正試し表示用画像の画像データを生成すると共に、該色補正試し表示用画像の画像データに対し、前記映画用デジタル映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与試し表示用画像の画像データを生成するステップと、
前記映画用デジタル映写機を用いて前記スクリーン上に上映される前記映写用画像の見えを確認するために、前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データに基づいて前記映写用画像を前記試し表示用画像として表示手段に試し表示させるステップとを含むプログラムを提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明の第12の態様は、スクリーンと、
上映用フィルムの映写用画像を前記スクリーンに映写する映写機と、
上記に記載の映写用画像の試し表示装置とを備える映画システムを提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明の第13の態様は、スクリーンと、
上映用フィルムの映写用画像を前記スクリーンに映写する映写機と、
上記に記載の上映用フィルムの作製装置とを備える映画システムを提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明の第14の態様は、スクリーンと、
上映用フィルムの映写用画像を前記スクリーンに映写する映画用デジタル映写機と、
上記に記載の映写用画像の試し表示装置とを備える映画システムを提供する。
本発明の各態様によれば、上記構成により、映画システムにおいて、映写機の装置構成を変えることなく、映写機で上映フィルムをスクリーン上に映写した際の映写用画像の見えと、映写用画像の試し表示(プレビュー)用画像の見えとを一致させる、又は略一致させる、若しくは類似したものとすることができる。
また、本発明の第1、第2、第6、第7、第9、第10、第12及び第13の態様によれば、映写用画像のプレビュー用画像の見えを映写機で上映フィルムをスクリーン上に映写した際の映写機のシェーディングを含む映写用画像の見えに一致させる、若しくは近づけることができる。また、本発明の第5、第8、第11及び第14の態様によれば、実際に映画用デジタル映写機で映写する以前に、入力画像を、映画用デジタル映写機でスクリーンに映写した際の色及びシェーディングの状態で確認することができる。
また、本発明の第3の態様によれば、映写機で上映フィルムをスクリーン上に映写した際に、映写機のシェーディングが補正された映写用画像を映写することができ、その見えを、映写機のシェーディングのない映写用画像のプレビュー用画像の見えに一致させる、若しくは近づけることができる。
本発明の映写用画像の試し表示方法及び上映用フィルムの作製方法並びにその映写方法を実施する映画システムの装置構成の一例を示すブロック図である。 本発明の映写用画像の試し表示方法及び上映用フィルムの映写方法の処理の流れの一例を示す概念図である。 図1に示すフィルムレコーディング手段の一例を示す模式図である。 図1に示す光学プリント手段の一例を示す模式図である。 本発明の映写用画像の試し表示方法の一例を示すフロー図である。 本発明の試し表示用ルックアップテーブルの評価及び修正方法並びに使用方法の一例を示すフロー図である。 (a)及び(b)は、それぞれスクリーン全面の測定位置パターン画像及びスクリーン上に平行同時映写された測定位置パターン画像の一例を示す概念図である。 本発明の映写用画像の試し表示方法を実施する映画システムの装置構成の一例を示すブロック図である。 色補正用ルックアップテーブルの作製方法を示すフロー図である。 (a)、(b)及び(c)は、それぞれ映写用画像、映写機のシェーディングパターン画像、映写用画像にシェーディングを付与したシェーディングシミュレート画像を示す模式図である。 画像データにシェーディングパターンを付与する処理装置の構成を表す一例の概念図である。
本発明に係る映写用画像の試し表示方法並びに装置、上映用フィルム、その作製方法並びに装置、映写用画像の映写方法、プログラム、及び、映画システムを、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の映写用画像の試し表示方法及び上映用フィルムの作製方法並びにその映写方法を実施する映画システムの装置構成の一例を示すブロック図である。
図2は、図1に示す映画システムの映写用画像の試し表示方法及び上映用フィルムの作製方法及び映写方法の処理の流れの一例を示す概念図である。
図1に示すように、映画システム10は、画像データ取得手段(以下、単に取得手段ともいう)12、画像編集手段(以下、単に編集手段ともいう)14、フィルムレコーディング手段(以下、フィルムレコーダともいう)16、光学プリント手段(以下、光学プリンタともいう)18、映写機(フィルムプロジェクタ)20、プレビュー手段22、色補正用LUT作成手段(以下、第1作成手段ともいう)24、シェーディング測定手段(以下、単に測定手段ともいう)26、シェーディングパターン関数生成手段(以下、単に関数生成手段ともいう)28、及びプレビューLUT作成手段(以下、第2作成手段ともいう)30を有する。
画像データ取得手段12は、撮影済みのネガフィルムからデジタル画像データを読み取るネガスキャンを行うスキャナや、撮影して撮影画像のデジタル画像データを取得するデジタルカメラや、CG(コンピュータグラフィックス)画像を生成してデジタル画像データを取得するコンピュータなどの画像データ取得手段である。
画像編集手段14は、取得手段12によって取得された画像データに対して、編集、加工、合成などの処理を施して、映写用画像の画像データを生成するものである。なお、編集手段14で行う処理は、ポストプロダクト会社などが担当してもよい。
フィルムレコーダ16は、編集手段14において編集を施された画像データを、図3に示すレーザ光を用いた走査露光方式の光学的画像露光装置を用いて、デジタル記録フィルム、あるいはインターミディエイトフィルムに露光して、ネガフィルム(インターネガ)を作製するためのものである。また、必要に応じて、このネガフィルムから、さらに複製ネガフィルムを作製しても良い。
また、フィルムレコーダ16は、光学的画像露光装置で露光されたネガフィルムを現像装置を用いて現像してインターネガを作製する。フィルムレコーダ16に用いる現像装置には特に限定はないが、本実施例においては、一例として、(株)大友製作所製シネタイプ現像機FILM speed 100f t/minを用いることができる。
光学プリンタ18は、インターネガ(ネガフィルムまたは複製ネガフィルム)から図4に示す面露光方式の光学的露光装置を用いて映写用ポジフィルムに露光することにより、映写機20でスクリーンに映写するための上映用フィルム(ポジフィルム)を作製するためのものである。
また、光学プリンタ18は、光学的露光装置において面露光された映写用ポジフィルムを現像して上映用フィルム作製する。光学プリンタ18に用いる現像装置には特に限定はないが、本実施例においては、一例として、(株)大友製作所製シネタイプ現像機FILM speed 250f t/minを用いている。
映写機20は、光学プリンタ18で作製された上映用フィルムを映写スクリーン上に上映して上映用フィルムに記録された映写用画像を映写するものである。後述するが、映写機20は、スクリーンを映写する映写光にシェーディングを有する。
プレビュー手段22は、上映フィルムを映写機20でスクリーン上に上映した際の映写用画像の見え(色及び明るさを含む画像の見え)を上映する前に確認するために、映写用画像をプレビュー(試し表示)用画像としてプレビュー(試し表示)するためのもので、画像編集手段14で編集などの処理を施された画像データをプレビュー(試し表示)用画像の画像データに変換し、さらに、変換されたプレビュー用画像の画素の画像データを、シェーディングが付与された色補正済プレビュー画像データに変換する映像変換装置(ソフトウェアないしハードウェア装置)と、映像変換装置によって変換された色補正済プレビュー画像データを用いてプレビュー用画像を表示する映像表示装置とを備えている。映像表示装置としては、映写用画像のデジタル画像データを用いてプレビュー用画像を直接スクリーン上に映写するデジタル映写装置や、映写用画像のデジタル画像データを用いてプレビュー用画像を直接モニタ画面上に表示するモニタ等を挙げることができる。
第1作成手段(色補正用LUT作成手段)24は、編集手段14によって生成された映写用画像の色が映写機20によってスクリーンに上映された映写用画像において再現されるように、映写用画像の画像データから、フィルムレコーダ16の光学的画像露光装置で映画用ネガフィルムに露光するための映写用画像の露光データを得るのに用いられる色補正用3次元LUTを作成するものである。
シェーディング測定手段26は、スクリーンを映写する映写機20の映写光のシェーディングパターンを測定するためのもので、映写機20の映写光をスクリーンに照射し、スクリーン上の中心部及び周辺部を含む複数の測定点における光量(輝度)を輝度計や分光輝度計等で測定して光量(輝度)分布を取得してシェーディングパターンや光量分布関数を得るものであっても良いし、そのような複数の測定点からなる測定位置パターン画像を持つ測定チャートフィルムを映写機20でスクリーンに映写し(図7参照)、スクリーン上に映写された複数の測定点における輝度を望遠分光輝度計で測定してシェーディングパターンを得るものであっても良い。
シェーディングパターン関数生成手段28は、測定手段26で測定されたシェーディングパターンを関数近似して、すなわち、複数の測定点の輝度の測定値を関数近似して、シェーディングパターン関数を生成するものである。
第2作成手段(プレビューLUT作成手段)30は、プレビュー手段22の光学特性等や第1作成手段で作成された色補正用LUTに基づいて、映写用画像の画像データから、色補正用LUTを用いて色補正された映写用画像の露光データを用いて得られる上映用フィルムをスクリーンに上映する際の、映写機20のシェーディングが加味された映写用画像の見えと一致する、若しくは、類似する試し表示用画像の画像データを得るのに用いられる試し表示用(プレビュー)LUTを作成するものである。
ここで、映画撮影用ネガフィルムとは、例えば富士フイルム株式会社製ETERNA500Tのようなカメラ撮影で用いられるフィルムであり、デジタル記録フィルムとは、富士フイルム株式会社製ETERNA−RDIのようなデジタル記録専用フィルムであり、インターミディエイトフィルムとは、富士フィルム株式会社製ETERUNA−CIのような、面露光方式の露光装置で露光することに最適化したフィルムである。また、映写用ポジフィルムとは、例えば、富士フイルム株式会社製ETERNA POSITIVE FILM TYPE3513DIのような、ネガフィルムから面露光方式の露光装置で露光することに最適化したフィルムである。本実施例においては、映画フィルムとして、上述の種々のフィルムを用いるが、本発明においては、上記以外の種々のフィルムについても使用可能である。
次に、図1に示す映画システム10で行われる映写用画像の試し表示方法及び上映用フィルムの作製方法及び映写方法の処理の流れについて図2に基づいて詳述する。
まず、上映用フィルムの作製方法及び映写方法の処理の流れについて説明する。
図2に示すように、まず、ステップS10において、撮影済みのネガフィルムを取得手段12でネガスキャンして読み取り、デジタル化して、撮影済みのネガフィルムの各コマごとのデジタル画像データ(信号値)を得る。なお、この時、得られた各画像データにおける濃度は、撮影済みのネガフィルムを読み取った取得手段12の装置特性に依存している。
なお、ステップS10では、取得手段12でデジタルカメラで撮影された撮影画像のデジタル画像データを取得しても良いし、コンピュータで生成されたCG画像からデジタル画像データを取得しても良い。
次に、ステップS12においては、ステップS10で取得した各コマの信号値を、各コマの画像の基準となる焼き付け濃度(Printing Density)に変換する。このステップS12においては、このプリント濃度に基づいて作製した映写用ポジプリントを映写した時の色の見えに変換した後、編集手段14によって画像の編集、加工、合成などが行われる。
ここで、この焼き付け濃度は、上述したように、取得手段12に依存した濃度であり、また、撮影済みのネガフィルムのフィルム特性に依存したものである。このため、ステップS12において画像の編集や加工、合成を行うためには、ステップS10で得た各コマの信号値を、映写時の色の見えに対応した信号値に変換しておく必要がある。
なお、ステップS12においては、取得手段12やネガフィルムの特性に依存した焼き付け濃度を、編集などの処理に対応するデータに変換するため、変換LUT等を用いて、画像データの変換処理を行うのが良い。つまり、変換LUTは、ステップS10において得られた信号値を、取得手段12やフィルムの特性に依存しない、映写時の色の見えに対応した標準的なデータに変換するためのものである。
ステップS12において、変換LUTによって標準化された画像データは、上述のように、編集手段14によって、編集、加工、合成などの必要な処理を施される。なお、上述のように、ステップS12において編集される画像データは、ポジプリントの濃度に合うように補正されているのが良い。また、ポジプリントを映写した場合の濃度に合うように調整されている画像データを扱う場合には、色補正用LUTを用いても良い。
ステップS14において、ステップS12で編集などの処理を施された画像データは、色補正用LUT24aを介して、フィルムレコーダ16に送信され、ステップS14aでフィルムレコーダ16の露光データ(制御値)に変換される。
ステップS14では、ステップS12において編集などの処理を行った画像データの濃度を、フィルムレコーダ16に対応する出力値である露光データに変えるために、色補正用LUT24aによる変換を行う。これにより、ステップS14aで、画像データはフィルムレコーダ16の露光データに変換される。こうして得られた映写用画像の露光データは、上映された映写用画像の色が、画像データ取得手段12で画像データが取得される入力画像の色に一致又は合致する、若しくは近づくように調整されている。
次に、ステップS14aにおいて、色補正用LUT24aにより変換されて得られた露光データに基づき、フィルムレコーダ16においてデジタル記録フィルムまたはインターミディエイトフィルムに露光を行い、ステップS14bにおいて、ポジプリント作製に用いるためのネガフィルム(インターネガ)を作製する。また、本実施例では、ステップS10においては撮影・現像済みのネガフィルムを用いているが、本発明はこれに限定されず、デジタル記録フィルムあるいはインターミディエイトフィルムに記録された画像を用いてもよい。
ここで、ステップS14aで行われる、図1に示すフィルムレコーダ16における露光の手順について、図3を参照して以下に述べる。
ネガフィルム及び複製ネガフィルムは、図3に示すフィルムレコーダ16の露光手段16aのような、面露光方式の光学的露光装置を用いて作製される。
図3において、露光手段16aは、回転ミラー32、レーザ光源34、制御部36、及び制御用パソコン(制御PC)38を備えている。制御用パソコン38によって、制御部36が、レーザ光源34の駆動を制御する。レーザ光源34から射出したレーザ光は、回転ミラー32により反射して、フィルム40上に走査方向(図3中、上方向)に照射される。一方、フィルム40はその搬送方向(図3中、左方向)に搬送される。露光手段16aでは、このようにして、フィルム40上をレーザ光線が2次元的に走査することにより、光学的に露光を行う。
ネガフィルムの露光処理が終了すると、ステップS14bで、フィルムレコーダ16においてネガフィルムの現像が完了し、インターネガが作製される。
また、映画システムにおいては、各地の映画館などに配給するため、大量のポジプリントフィルム(上映用フィルム)が必要となることも多い。このため、上映用フィルム作製に用いるインターネガについて、複製を作製しておくことが好ましい。
次に、ステップS16で、ポジフィルム作製に用いるネガフィルム、またはその複製ネガフィルムを光学プリンタ18を用いて面露光方式の光学的露光装置で映写用ポジプリントフィルムに露光し、光学プリンタ18の現像機により現像することにより、上映用フィルムとなる映写用のポジプリントが完成する。
こうして、上映用フィルムは作製される。
次に、ステップS18において、ステップS16で作製された上映用フィルムは映写機20によってスクリーンに上映され、上映用フィルムの映写用画像がスクリーン上に映写される。
なお、ステップS16で行われる、光学プリンタ18における露光の手順について、図4を参照して以下に述べる。
図4は、露光・現像したネガフィルムから映写用ポジプリントフィルムへの露光を行うための光学プリンタ18の模式図である。図4に示すように、光学プリンタ18は、熱線吸収フィルタ42、ダイクロイックミラー44a〜44d、ミラー45a〜45b、NDフィルタ46a〜46c、スリット48a〜48c、シャープカットフィルタ50、及び拡散シート52を有する。
白色光54は、熱線吸収フィルタ42を通過し、ダイクロイックミラー44a及び44bにおいて、RGBの3つの成分に分光され、NDフィルタ46b及びスリット48c、NDフィルタ46a及びスリット48b、またはスリット48aを、それぞれ通過した後、ダイクロイックミラー44dにおいて再び合波され、NDフィルタ46c及びシャープカットフィルタ50を通過する。その後、拡散シート52において光を拡散させ、映画用フィルム56の幅に均一に露光できるように光を当て、光源側に発色済みの映画用ネガフィルムになるように露光される映画用ポジフィルムと重ね合わせて、発色済み映画用フィルム側から露光を行う。
光学プリンタ18は、このようにして、RGBの各光量を独立して調整する機構となっている。
上映用フィルムの作製方法及び映写用画像の映写方法は以上のように構成される。
次に、映写機の映写光のシェーディングの測定方法及び映写用画像の試し表示(プレビュー)方法について説明する。
上述したように、映写機20からの映写光は、シェーディングを有し、映写されたスクリーン上において中央部に比べて周辺部の光量が低下している。
次のステップS20では、映写機20からの映写光のシェーディングを映写されたスクリーン上において測定手段26によって測定する。具体的には、映写機20から映写光が映写されたスクリーン上の中央部及び周辺部を含む複数の測定点における光量(輝度、好ましくは分光輝度、分光スペクトル)を輝度計、好ましくは分光輝度計、より好ましくは望遠分光輝度計を使って測定する。ここで、各測定点における光量(輝度等)を望遠分光輝度計を使って測定するには、望遠分光輝度計のファインダーを覗きながら測定位置を決める必要があるため、正確に測定点に位置合わせして測定するためには、1測定点につき、1〜2秒程度の時間がかかることになる。
なお、本発明においては、映写機20の映写光のシェーディング測定は、測定値と測定点の位置を正確に対応付けておく必要があるため、例えば、図7(a)に示すように、スクリーン58の全面に複数の測定点を配置させた測定位置パターン画像を焼き付けた上映用ポジフィルムからなる測定チャートフィルムを作成しておき、映写機20によって測定チャートフィルムをスクリーン58に上映し、スクリーン58上に測定位置パターン画像を映写し、映写された測定位置パターン画像の複数の測定点において、映写光の光量(輝度等)を、輝度計等を使って測定するのが好ましい。
次に、ステップS22において、関数生成手段28によって、ステップS20で測定された映写機20の映写光のシェーディングパターンを関数近似して、すなわちスクリーン上の複数の測定点の光量(輝度等)の測定値を用いて関数近似してシェーディングパターン関数を生成する。
例えば、図10(b)に示すシェーディングパターンは、下記式(1)で示すシェーディングパターン関数F(PX,PY)に近似できる。
F(PX,PY)=a×PX+b×PY+c×PX×PY+d×PX+e×PY+f
……(1)
ここで、係数a〜fは、例えば、表1に示すような値をとる。
なお、この時、図10(a)及び(b)に示す映写用画像及びシェーディングパターンの座標系は、映写用画像及びシェーディングパターンの中心を(0,0)、映写用画像の短辺の長さを2としている。
こうして、シェーディング測定は終了する。
次に、映写用画像の試し表示方法の処理の流れについて説明する。
図2に示すように、ステップS24において、ステップS12で編集などの処理を施された画像データは、プレビューLUT30aを介して、プレビュー手段22に送信され、プレビュー手段22のプレビュー(試し表示)用画像の画像データに変換される。
こうして得られたプレビュー用画像の画像データは、プレビュー(試し表示)された映写用画像の色が、スクリーンに上映された映写用画像の色に一致又は合致する、若しくは近づくように色補正されている。
次に、ステップS26において、ステップS24でプレビューLUT30aによって変換されたプレビュー用画像の画素の画像データに対して、ステップS22で関数生成手段28によって生成された映写機20の映写光のシェーディングパターン関数から、その画素位置に応じて求まる係数値F(PX,PY)が掛けられ、シェーディングが付与された色補正済プレビュー画像データが求められる。
こうして得られたシェーディングが付与された色補正済プレビュー画像データは、プレビューされた映写用画像の見え(色や明度(明るさ)を含む見え)が、スクリーンに上映された映写用画像の見えに一致(合致)又は略一致する、若しくは近づくようにシェーディングが補正されている。
ステップS28において、ステップS26で得られたシェーディング付与及び色補正等の処理済プレビュー画像データを用いて、映写用画像がプレビュー画像として試し表示される。
ここで、プレビュー画像の試し表示は、このようなプレビュー画像データを用いてデジタル映写装置によってスクリーン上に直接プレビュー用画像を映写することによって行っても良いし、処理済プレビュー画像データを用いてモニタ上に直接プレビュー用画像を表示することによって行っても良い。
こうして、スクリーン上にデジタル映写されたプレビュー用画像や、モニタ上に表示されたプレビュー用画像は、その見えが、スクリーンに上映された映写用画像の見えに一致又は略一致する表示画像である。
なお、図示例では、映写用画像の画像データに対して、プレビューLUT30aによる変換を先に、シェーディング付与を後に行っているが、本発明はこれに限定されず、順序を逆にして行っても良い。
シェーディングの測定方法及び映写用画像の試し表示方法は基本的に以上のように構成される。
上記実施形態では、上映用フィルムの映写用画像をスクリーンに映写する映写機20の映写光のシェーディングを考慮しているが、本発明は、これに限定されず、入力画像の画像データに対応する映写用画像をスクリーンに映写するデジタルプロジェクタ等の映画用デジタル映写機の映写光のシェーディングにも同様に適用可能である。デジタル映写機の映写光は、映写機20の映写光と同じようにシェーディングを有し、映写されたスクリーン上において中央部に比べて周辺部の光量が低下している。
図8は、本発明の映写用画像の試し表示方法を実施する映画システムの装置構成の一例を示すブロック図である。
同図に示す映画システム11は、画像データ取得手段12、プレビュー手段22、デジタル映写機23、シェーディング測定手段26、シェーディングパターン関数生成手段28、及びプレビューLUT30aを有する。同図において、図1及び図2と同じ構成要素には同一の符号を付している。
以下、デジタル映写機23の映写光のシェーディングを補正する場合について、映写用画像の試し表示方法の処理の流れを説明する。
例えば、図7(a)に示すような中央部及び周辺部を含む複数の測定点からなる測定位置パターン画像がデジタル映写機23によってスクリーン58の全面に映写される。
次に、デジタル映写機23の映写光のシェーディングパターンが測定手段26によって測定され、測定されたデジタル映写機23の映写光のシェーディングパターンが関数生成手段28によって関数近似されて、デジタル映写機23の映写光のシェーディングパターン関数が生成される。
デジタル映写機23の映写光の、測定手段26によるシェーディングパターンの測定方法、および、関数生成手段28によるシェーディングパターン関数の生成方法は、映写機20の映写光の場合と同じ方法を利用することができる。
続いて、取得手段12によって取得された入力画像の画像データが、プレビューLUT30aを介して、プレビュー手段22に送信され、前述のように色補正されたプレビュー用画像の画像データに変換される。
プレビュー手段22では、プレビュー用画像の各画素の画像データに対して、関数生成手段28によって生成されたデジタル映写機23の映写光のシェーディングパターン関数を用いて、その画素位置に応じて求まる係数値F(PX,PY)がそれぞれ掛けられ、デジタル映写機23の映写光のシェーディングが付与された色補正済プレビュー画像データが求められる。
そして、得られたシェーディング付与及び色補正等の処理済プレビュー画像データを用いて、映写用画像がモニタやデジタル映写装置(映画用デジタル映写機23とは異なるデジタル映写装置)によってスクリーン上に直接プレビュー画像として試し表示される。
これにより、実際に映画用デジタル映写機23で映写する以前に、取得手段12で取得された入力画像を、映画用デジタル映写機23でスクリーンに映写した際の色及びシェーディングの状態で、モニタやデジタル映写装置上で確認することができる。
以下に、図5を参照して、本発明の映写用画像の試し表示方法を説明する。
まず、ステップS30において、図7(a)に示すように、中央部及び周辺部を含む複数の測定点からなる測定位置パターン画像を持つ測定チャートフィルムを映写機20でスクリーン58の全面に映写する。
次に、ステップS32において、映写機20の映写光によって測定チャートフィルムが映写されたスクリーン上の中央部及び周辺部を含む複数の測定点における光量(輝度等)を望遠分光輝度計等の輝度計を使ってスペクトル測定して、映写機20の映写光のシェーディングパターンを取得する。なお、シェーディングの測定及びシェーディングパターンの取得は、上述した図2のステップS20と同様に行えば良い。
次に、ステップS34において、ステップS32で測定された映写機20の映写光のシェーディングパターンを関数近似して、シェーディングパターン関数を生成する。なお、シェーディングパターン関数の生成も、上述した図2のステップS22と同様に行えば良い。
続いて、ステップS36において、画像編集などの処理を施された画像データから、プレビューLUT30aと、ステップS34で生成されたシェーディングパターン関数とを用いて、シェーディング付与及び色補正等の処理済プレビュー画像データを生成する。なお、処理済プレビュー画像データの生成は、上述した図2のステップS24およびステップS26と同様に行えば良い。
最後に、ステップS38において、ステップS36で生成された処理済プレビュー画像データを用いて、直接プレビュー画像をスクリーンにデジタル映写して又はモニタに表示して、映写用画像を試し表示する。なお、プレビュー画像としての映写用画像の試し表示も、上述した図2のステップS28と同様に行えば良い。
こうして、スクリーン上にデジタル映写されたプレビュー用画像や、モニタ上に表示されたプレビュー用画像は、その見えが、スクリーンに上映された映写用画像の見えに一致又は略一致する表示画像である。
本発明の映写用画像の試し表示方法は基本的に以上のように構成される。
次に、本発明の映写用画像の試し表示方法に用いられるプレビューLUTの評価及び修正方法並びに使用方法について図6を参照して説明する。
まず、本発明の映写用画像の試し表示方法において、プレビューLUTを評価するために、ステップS40で、映写用画像として中心部及び周辺部を含む複数の測定点からなる測定位置パターン画像を生成しておく。例えば、プレビュー手段22におけるデジタル映写のための測定位置パターン画像を作成しておくのが好ましい。
次に、ステップS42において、デジタル映写の測定位置パターン画像の画像データを取得する。この時、測定位置パターン画像の画像データからプレビューLUTを用いて測定位置パターン画像のプレビュー用画像の画像データを生成しておくのが好ましい。
続いて、ステップS44において、測定位置パターン画像の画像データから色補正用LUTを用いて映画用ネガフィルムに露光するための映写用測定位置パターン画像の露光データを生成する。
次に、ステップS46において、映写用測定位置パターン画像の露光データを用いて映写用測定位置パターン画像を光学的画像露光装置で映画用ネガフィルムに露光・現像してフィルムレコーディングを行い、インターネガフィルムを作製する。
ステップS48において、インターネガフィルムを映画用ポジフィルムに露光・現像して、光学プリントを行い、測定位置パターン画像が映写用画像として焼き付けられた上映用測定チャートフィルムを作製する。
なお、映写用測定位置パターン画像の露光データの生成、露光及びインターネガフィルムを作製は、上述した図2に示すステップS14と同様に行えば良く、上映用測定チャートフィルムの作製は、上述した図2のステップS16と同様に行えば良い。
次に、ステップS50において、プレビュー用画像の画像データを用いて測定位置パターン画像を試し表示すると共に、ステップS48で作製された上映用測定チャートフィルムを映写機でスクリーンに上映する。好ましくは、プレビュー画像としてのデジタル映写による測定位置パターン画像と上映用測定チャートフィルムの測定位置パターン画像とを同時平行映写するのが良く、より好ましくは、図7(b)に示すように、同一のスクリーン58に丁度半面ずつ同時平行映写するのが良い。
この後、ステップS52において、ステップS50において映写、好ましくは、同時平行映写されて、試し表示された測定位置パターン画像のプレビュー用画像の複数の測定点の光量(輝度)と、測定チャートフィルムを映写機20でスクリーンに上映して、スクリーン上の測定位置パターン画像の複数の測定点の光量(輝度)とを望遠分光輝度計等の輝度計で測定する。
ここで、測定点の光量(輝度)の測定は、デジタル映写の測定位置と上映用測定チャートフィルム映写の測定位置とを正確に対応させる必要があり、また、両者の測定位置の再現性を確保する必要があるが、図示例では、測定チャートとしてデジタル映写の測定位置パターン画像を求めておき、これをフィルムレコーディングして上映用フィルムを作成しているので好ましい。
ここで、フィルム映写に用いられる上映用測定チャートフィルムは、測定点を示す位置決めパターンと、無地(フィルムベース)が交互に繰り返すようなフィルムであるのが好ましい。
次に、ステップS54において、ステップS52において同時並行映写された両測定位置パターン画像の対応する複数の測定点の測定光量(輝度)一致度、即ち、プレビュー画像の各測定点の測定輝度と、測定チャートフィルムの測定位置パターン画像の、それぞれ対応する各測定点の測定輝度との一致度を評価する。
次に、ステップS56において、ステップS54における評価結果に基づいてプレビューLUTを修正する。
最後に、ステップS58において、ステップS56で修正されたプレビューLUTを用いて、映写用画像の画像データから、映写用画像を試し表示するためのプレビュー用画像の画像データを生成する。
こうして修正されたプレビューLUTを用いることにより、プレビュー用画像とフィルム映写された映写用画像との見えの高い一致度を実現することができる。
次に、本発明に用いられる色補正用LUT及びプレビューLUT等の3次元LUTの作成方法について図9に基づいて説明する。
まず、色補正用LUTの作成方法について説明する。
映画撮影用ネガフィルム、デジタル記録フィルムあるいはインターミディエイトフィルムに、フィルムレコーダ16のレーザ光走査による光学的露光装置を用いて、露光データ(制御値)を変えて作製した3Dカラーパッチ(3色の露光データ)及び変動補正用中性グレイを配置した画像(ステップS60)を露光し現像処理後(ステップS14)、光学プリンタ18でポジプリントを作製し(ステップS16)測色する(ステップS62)。
本実施例では、測色は、JISZ8722「物体色の測定方法」に記載される要件を満たした分光濃度計を用いて、380〜780nmの間を5nm間隔の分光濃度を測定することにより行い、計算によりステータスM濃度を算出する。
また、作成されたポジプリントを映写機20で映写して(ステップS18)スクリーン上の色を算出する。即ち、ステップS66で、予め人間の視覚の分光感度特性を取得しておき、ステップS64において、ステップS62で光学プリンタ18によって作製された映写用ポジプリントを前述の分光濃度計を用いて測定して得られた分光濃度と、ステップS18における上映時の映写機20の光源の分光特性と、ステップS66で取得された人間の視覚の分光感度特性から露光濃度を算出する。
次に、ステップS68において、ステップS64で算出した露光濃度と、ステップS60におけるフィルムレコーダ16の露光データとの間に色補正用LUTを作成する。
次に、プレビューLUTの作成方法について説明する。
まず、ステップS70において、ステップS60におけるフィルムレコーダ16の露光データからプレビュー手段22で用いることができる表示用画像データに変換する。
次に、ステップS72において、ステップS64で算出した露光濃度と、ステップS70において変換された表示用画像データとの間にプレビューLUTを作成する。
なお、図9に示す例では、これらの色補正用LUT及びプレビューLUTの他にも、色補正等に用いられるLUTを作成することができる。
例えば、ステップS60における露光データと、上記ステータスM濃度(ステップS62)の間にも、LUTを作成することができる。
本発明の映写用画像の試し表示方法を具体的な実施例を挙げて説明する。
図10(a)、(b)及び(c)は、それぞれ映写用画像、映写機のシェーディングパターン画像、映写用画像にシェーディングを付与したシェーディングシミュレート画像を示す模式図である。
図10(a)に示す映写用画像は、上映用フィルムをスクリーンに上映することにより映写されるが、プレビュー画像と色の一致が図られた映写画像であり、位置(PX,PY)における画素の画素値(画像データ)I(PX,PY)で表わされるものである。
これに対し、図10(b)に示すシェーディングパターン画像は、映写機の光源、即ち光源からの映写光のシェーディングパターン画像であり、上記式(1)の関数F(PX,PY)で表わされ、その係数a〜fは表1に記載されているものである。関数F(PX,PY)は0.0〜1.0の係数であり、位置(PX,PY)におけるシェーディングパターン輝度を示すものと言える。
続いて、図11は、画像データにシェーディングパターンを付与する処理装置の構成を表す一例の概念図である。
同図に示す処理装置60は、プレビュー手段22等の内部に備えられているものであって、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に対応する3つの乗算器62a、62b、62cと、3つの関数演算器64a、64b、64cとを有する。
映写用画像の各画素の画像値I(PX,PY)は、赤、緑、青の3色に対応する画素値(画像データ)R、G、Bによって構成されている。また、式(1)で示す関数F(PX,PY)も同様に、赤、緑、青の3色に対応する関数F(PX,PY)、F(PX,PY)、F(PX,PY)を含んでいる。
本発明においては、図10(a)に示す映写用画像I(PX,PY)と、図10(b)に示すシェーディングパターン関数F(PX,PY)とをその画素位置に応じてかけ合わせることにより、図10(c)に示す、シェーディングが付与された映写用画像、即ちシェーディングシミュレート画像I(PX,PY)×F(PX,PY)を生成することができる。
つまり、図11に示す処理装置11の場合、関数演算器64a、64b、64cによって、座標PX、PYを使用して、式(1)に基づき、それぞれ、関数F(PX,PY)、F(PX,PY)、F(PX,PY)の値が計算される。そして、乗算器62a、62b、62cによって、画素値Rと関数F(PX,PY)の値、画素値Gと関数F(PX,PY)の値、画素値Bと関数F(PX,PY)の値が、それぞれ乗算され、シェーディングが付与された画素値R、G、Bが算出される。
こうして、プレビュー画像として、図10(c)に示すシェーディングシミュレート画像I(PX,PY)×F(PX,PY)を試し表示することにより、映写機によってスクリーン上に上映された映写用画像と見えが一致する若しくは略一致するプレビュー画像を表示することができる。
上述した例では、プレビュー画像にシェーディングを付与して、スクリーン上に上映された映写用画像との見えの一致を図るものであったが、本発明は、これに限定されず、スクリーン上に上映される上映用フィルムの映写用画像からシェーディングを除去するものであっても良いし、予めシェーディングが除去された上映用フィルムを作成するものであっても、こうして作成された予めシェーディングが除去された上映用フィルムであっても良いし、このように、予めシェーディングが除去された上映用フィルムを用いて、スクリーンに映写するものであっても良い。
例えば、本発明は、映画システムの上映用フィルムを映写機でスクリーン上に映写する前に試し表示された映写用画像のプレビュー用画像で確認された映写用画像の見えと一致する、略一致する、若しくは、類似する映写用画像を持つ上映用フィルムを作製するものであって良い。
この上映用フィルムの作製方法では、予め、上映フィルムの映写用画像をスクリーンに映写する映写機のシェーディングパターンを測定しておく。
次に、入力画像から画像編集を行って映写用画像の画像データを作成する。
続いて、映写用画像の色が、試し表示された映写用画像で再現されるように、映写用画像の画像データから、プレビュー用画像の画像データを得るのに用いられる色補正用LUTを作成する。
次に、作成された映写用画像の画像データに基づいて作成されたプレビュー用画像の画像データを用いてプレビューされた映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは類似する色をもつ、上映用フィルムをスクリーンに上映した際の映写用画像を得るための色補正用LUTを用いて、映写用画像の画像データから上映用フィルムを作成するための映写用画像の露光データを生成すると共に、この映写用画像の露光データに対し、映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与映写用画像の露光データを生成する。
この後、シェーディング付与映写用画像の露光データを用いて映写用画像を光学的画像露光装置で映画用ネガフィルムに露光・現像してインターミディエイトフィルムを作製する。
最後に、インターミディエイトフィルムを映画用ポジフィルムに露光・現像し、映写機でスクリーンに上映する際に、映写機のシェーディングが補正され、プレビュー用画像と同じ見えである映写用画像が焼き付けられた上映用フィルムを作製する。
こうして、予めシェーディングが除去され、スクリーン上に上映された際にも、映写用画像とプレビュー画像との見えの一致を図ることができる上映用フィルムを作製することができる。
こうして作製された上映用フィルムを映写機でスクリーンに上映することにより、プレビュー用画像と同じ若しくは略同じ見えとなる映写用画像をスクリーン上に映写することができる。
また、こうして作製された上映用フィルムは、映写機シェーディングが除去、若しくは補正され、スクリーン上に映写した際にプレビュー用画像と同じ若しくは略同じ見えとなる映写用画像を持つ上映用フィルムである。
なお、本発明は、本発明の映写用画像の試し表示方法、および、上映用フィルムの作成方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム、および、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体等によって構成することもできる。
以上、本発明に係る映写用画像の試し表示方法並びに装置、上映用フィルム、その作製方法並びに装置、映写用画像の映写方法、プログラム、及び、映画システムについて詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
10、11 映画システム
12 画像データ取得手段
14 画像編集手段
16 フィルムレコーディング手段(フィルムレコーダ)
16a 露光手段
18 光学プリント手段(光学プリンタ)
20 映写機(フィルムプロジェクタ)
22 プレビュー手段
23 映画用デジタル映写機
24 色補正用LUT作成手段(第1作成手段)
26 シェーディング測定手段
28 シェーディングパターン関数生成手段
30 プレビューLUT作成手段(第2作成手段)
32 回転ミラー
34 レーザ光源
36 制御部
38 制御用パソコン
42 熱線吸収フィルタ
44a、44b、44c、44d、45a、45b ミラー
46a、46b、46c NDフィルタ
48a、48b、48c スリット
50 シャープカットフィルタ
52 拡散シート
44 白色光
56 映画用フィルム
58 スクリーン
60 処理装置
62a、62b、62c 乗算器
64a、64b、64c 関数演算器

Claims (28)

  1. 映画システムの上映用フィルムをスクリーンに上映した際の映写用画像の見えを上映前に確認するために前記映写用画像を試し表示するに際し、
    前記上映用フィルムの前記映写用画像を前記スクリーンに映写する映写機のシェーディングパターンを測定し、
    入力画像から画像編集を行って前記映写用画像の画像データを作成し、
    作成された前記映写用画像の画像データに基づいて作製された前記上映用フィルムを前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する試し表示用画像を得るためのルックアップテーブルを用いて、前記映写用画像の画像データから前記映写用画像を試し表示するための色補正試し表示用画像の画像データを生成すると共に、該色補正試し表示用画像の画像データに対し、前記映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与試し表示用画像の画像データを生成し、
    前記映写機を用いて前記スクリーン上に上映される前記映写用画像の見えを確認するために、前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データに基づいて前記映写用画像を前記試し表示用画像として試し表示することを特徴とする映写用画像の試し表示方法。
  2. 前記シェーディングパターンの測定工程は、前記映写機の映写光を前記スクリーンに照射し、該スクリーン上の中心部及び周辺部を含む複数の測定点における光量を測定して光量分布を取得する工程を含む請求項1に記載の映写用画像の試し表示方法。
  3. 前記シェーディングパターンの測定工程は、中心部及び周辺部を含む複数の測定点からなる測定位置パターン画像を持つ測定チャートを前記映写機で前記スクリーンに映写し、該スクリーン上に映写された前記複数の測定点における輝度を望遠分光輝度計で測定する工程を含む請求項1に記載の映写用画像の試し表示方法。
  4. 前記シェーディングパターンの測定工程は、さらに、前記複数の測定点の位置と該複数の測定点における測定光量との関係を近似するシェーディングパターン関数を取得する工程を含み、
    前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データの生成工程は、前記シェーディングパターン関数を用いて前記色補正試し表示用画像の画像データを修正する工程を含む請求項2又は3に記載の映写用画像の試し表示方法。
  5. さらに、前記映写用画像として中心部及び周辺部を含む複数の測定点からなる測定位置パターン画像を生成し、
    前記測定位置パターン画像の画像データから前記ルックアップテーブルを用いて前記測定位置パターン画像の前記試し表示用画像の画像データを生成し、
    前記測定位置パターン画像の画像データから前記測定位置パターン画像が前記映写用画像として映画用フィルムに焼き付けられた上映用測定チャートフィルムを作製し、
    前記試し表示用画像の画像データを用いて前記測定位置パターン画像を試し表示して、試し表示された前記測定位置パターン画像の前記試し表示用画像の前記複数の測定点の輝度を望遠分光輝度計で測定すると共に、
    前記上映用測定チャートフィルムを映写機でスクリーンに上映して、前記スクリーン上の前記測定位置パターン画像の前記複数の測定点の輝度を望遠分光輝度計で測定し、
    前記試し表示画像の各測定点の測定輝度と、前記上映用測定チャートフィルムの前記測定位置パターン画像の、それぞれ対応する各測定点の測定輝度との一致度を評価し、
    この評価に基づいて前記ルックアップテーブルを修正し、
    修正された前記ルックアップテーブルを用いて、前記映写用画像の画像データから、前記映写用画像を試し表示するための試し表示用画像の画像データを生成する請求項1〜4のいずれか一項に記載の映写用画像の試し表示方法。
  6. 前記測定位置パターン画像の前記試し表示用画像の試し表示は、前記上映用測定チャートフィルムによる前記測定位置パターン画像の上映と同一のスクリーン上に、前記測定位置パターン画像の画像データを用いてデジタル映写装置によって直接映写することにより行われる請求項5に記載の映写用画像の試し表示方法。
  7. 前記試し表示用画像の試し表示と前記上映用測定チャートフィルムによる前記測定位置パターン画像の上映とは、同時に平行して同一のスクリーン上に行われる請求項6に記載の映写用画像の試し表示方法。
  8. 前記試し表示用画像の試し表示は、前記測定位置パターン画像の画像データを用いてモニタ上に表示することにより行われ、前記上映用測定チャートフィルムによる前記測定位置パターン画像の上映と同時に平行して行われる請求項5に記載の映写用画像の試し表示方法。
  9. 前記上映用測定チャートフィルムの作製行程は、
    前記測定位置パターン画像の画像データから色補正用ルックアップテーブルを用いて前記映画用フィルムに露光するための前記映写用画像の露光データを生成し、
    前記映写用画像の露光データを用いて前記映写用画像を光学的画像露光装置で前記映画用フィルムに露光・現像してインターミディエイトフィルムを作製する工程と、
    前記インターミディエイトフィルムを前記映画用フィルムに露光・現像して、前記測定位置パターン画像が前記映写用画像として焼き付けられた前記上映用測定チャートフィルムを作製する工程とを含む請求項5〜8のいずれか一項に記載の映写用画像の試し表示方法。
  10. 前記映写用画像の試し表示行程は、前記試し表示用画像の画像データを用いてデジタル映写装置によって前記スクリーン上に直接前記試し表示用画像を映写する工程を含む請求項1〜9のいずれか一項に記載の映写用画像の試し表示方法。
  11. 前記映写用画像の試し表示行程は、前記試し表示用画像の画像データを用いてモニタ上に前記試し表示用画像を表示する工程を含む請求項1〜9のいずれか一項に記載の映写用画像の試し表示方法。
  12. 映画システムの上映用フィルムを映写機でスクリーン上に映写する前に試し表示された映写用画像の試し表示用画像で確認された前記映写用画像の見えと一致する、若しくは、類似する映写用画像を持つ前記上映用フィルムを作製するに際し、
    前記上映用フィルムの前記映写用画像を前記スクリーンに映写する前記映写機のシェーディングパターンを測定し、
    入力画像から画像編集を行って前記映写用画像の画像データを作成し、
    作成された前記映写用画像の画像データに基づいて作成された試し表示用画像の画像データを用いて試し表示された前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する色をもつ、前記上映用フィルムを前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像を得るための色補正用ルックアップテーブルを用いて、前記映写用画像の画像データから前記上映用フィルムを作成するための映写用画像の露光データを生成すると共に、該映写用画像の露光データに対し、前記映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与映写用画像の露光データを生成し、
    前記シェーディング付与映写用画像の露光データを用いて前記映写用画像を光学的画像露光装置で映画用フィルムに露光・現像してインターミディエイトフィルムを作製し、
    前記インターミディエイトフィルムを前記映画用フィルムに露光・現像し、前記映写機で前記スクリーンに上映する際に、前記映写機のシェーディングが補正され、前記試し表示用画像と同じ見えである前記映写用画像が焼き付けられた上映用フィルムを作製することを特徴とする上映用フィルムの作製方法。
  13. 請求項12に記載の上映用フィルムの作製方法によって作製された前記上映用フィルムを前記映写機で前記スクリーンに上映し、前記スクリーン上に前記試し表示用画像と同じ見えとなる前記映写用画像を映写することを特徴とする映写用画像の映写方法。
  14. 映画用デジタル映写機にて映写用画像をスクリーンに上映した際の前記映写用画像の見えを上映前に確認するために前記映写用画像を試し表示するに際し、
    入力画像の画像データに対応する映写用画像を前記スクリーンに上映する前記映画用デジタル映写機のシェーディングパターンを測定し、
    前記入力画像の画像データに対応する映写用画像を前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する試し表示用画像を得るためのルックアップテーブルを用いて、前記入力画像の画像データから前記映写用画像を試し表示するための色補正試し表示用画像の画像データを生成すると共に、該色補正試し表示用画像の画像データに対し、前記映画用デジタル映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与試し表示用画像の画像データを生成し、
    前記映画用デジタル映写機を用いて前記スクリーン上に上映される前記映写用画像の見えを確認するために、前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データに基づいて前記映写用画像を前記試し表示用画像として試し表示することを特徴とする映写用画像の試し表示方法。
  15. 前記シェーディングパターンの測定工程は、前記映画用デジタル映写機の映写光を前記スクリーンに照射し、該スクリーン上の中心部及び周辺部を含む複数の測定点における光量を測定して光量分布を取得する工程を含む請求項14に記載の映写用画像の試し表示方法。
  16. 前記シェーディングパターンの測定工程は、中心部及び周辺部を含む複数の測定点からなる測定位置パターン画像を持つ測定チャートを前記映画用デジタル映写機で前記スクリーンに映写し、該スクリーン上に映写された前記複数の測定点における輝度を望遠分光輝度計で測定する工程を含む請求項14に記載の映写用画像の試し表示方法。
  17. 前記シェーディングパターンの測定工程は、さらに、前記複数の測定点の位置と該複数の測定点における測定光量との関係を近似するシェーディングパターン関数を取得する工程を含み、
    前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データの生成工程は、前記シェーディングパターン関数を用いて前記色補正試し表示用画像の画像データを修正する工程を含む請求項15又は16に記載の映写用画像の試し表示方法。
  18. 前記映写用画像の試し表示行程は、前記試し表示用画像の画像データを用いてデジタル映写装置によって前記スクリーン上に直接前記試し表示用画像を映写する工程を含む請求項14〜17のいずれか一項に記載の映写用画像の試し表示方法。
  19. 前記映写用画像の試し表示行程は、前記試し表示用画像の画像データを用いてモニタ上に前記試し表示用画像を表示する工程を含む請求項14〜17のいずれか一項に記載の映写用画像の試し表示方法。
  20. 映画システムの上映用フィルムをスクリーンに上映した際の映写用画像の見えを上映前に確認するために前記映写用画像を試し表示する装置であって、
    前記上映用フィルムの前記映写用画像を前記スクリーンに映写する映写機のシェーディングパターンを測定する測定手段と、
    入力画像から画像編集を行って前記映写用画像の画像データを作成する作成手段と、
    作成された前記映写用画像の画像データに基づいて作製された前記上映用フィルムを前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する試し表示用画像を得るためのルックアップテーブルを用いて、前記映写用画像の画像データから前記映写用画像を試し表示するための色補正試し表示用画像の画像データを生成すると共に、該色補正試し表示用画像の画像データに対し、前記映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与試し表示用画像の画像データを生成する生成手段と、
    前記映写機を用いて前記スクリーン上に上映される前記映写用画像の見えを確認するために、前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データに基づいて前記映写用画像を前記試し表示用画像として試し表示する表示手段とを備えることを特徴とする映写用画像の試し表示装置。
  21. 映画システムの上映用フィルムを映写機でスクリーン上に映写する前に試し表示された映写用画像の試し表示用画像で確認された前記映写用画像の見えと一致する、若しくは、類似する映写用画像を持つ前記上映用フィルムを作製する装置であって、
    前記上映用フィルムの前記映写用画像を前記スクリーンに映写する前記映写機のシェーディングパターンを測定する測定手段と、
    入力画像から画像編集を行って前記映写用画像の画像データを作成する作成手段と、
    作成された前記映写用画像の画像データに基づいて作成された試し表示用画像の画像データを用いて試し表示された前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する色をもつ、前記上映用フィルムを前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像を得るための色補正用ルックアップテーブルを用いて、前記映写用画像の画像データから前記上映用フィルムを作成するための映写用画像の露光データを生成すると共に、該映写用画像の露光データに対し、前記映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与映写用画像の露光データを生成する生成手段と、
    前記シェーディング付与映写用画像の露光データを用いて前記映写用画像を光学的画像露光装置で映画用フィルムに露光・現像してインターミディエイトフィルムを作製する第1フィルム作製手段と、
    前記インターミディエイトフィルムを前記映画用フィルムに露光・現像し、前記映写機で前記スクリーンに上映する際に、前記映写機のシェーディングが補正され、前記試し表示用画像と同じ見えである前記映写用画像が焼き付けられた上映用フィルムを作製する第2フィルム作製手段とを備えることを特徴とする上映用フィルムの作製装置。
  22. 映画用デジタル映写機にて映写用画像をスクリーンに上映した際の前記映写用画像の見えを上映前に確認するために前記映写用画像を試し表示する装置であって、
    入力画像の画像データに対応する映写用画像を前記スクリーンに上映する前記映画用デジタル映写機のシェーディングパターンを測定する測定手段と、
    前記入力画像の画像データに対応する映写用画像を前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する試し表示用画像を得るためのルックアップテーブルを用いて、前記入力画像の画像データから前記映写用画像を試し表示するための色補正試し表示用画像の画像データを生成すると共に、該色補正試し表示用画像の画像データに対し、前記映画用デジタル映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与試し表示用画像の画像データを生成する生成手段と、
    前記映画用デジタル映写機を用いて前記スクリーン上に上映される前記映写用画像の見えを確認するために、前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データに基づいて前記映写用画像を前記試し表示用画像として試し表示する表示手段とを備えることを特徴とする映写用画像の試し表示装置。
  23. 映画システムの上映用フィルムをスクリーンに上映した際の映写用画像の見えを上映前に確認するために前記映写用画像を試し表示するための各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    測定手段により測定された、前記上映用フィルムの前記映写用画像を前記スクリーンに映写する映写機のシェーディングパターンを取得するステップと、
    入力画像から画像編集を行って前記映写用画像の画像データを作成するステップと、
    作成された前記映写用画像の画像データに基づいて作製された前記上映用フィルムを前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する試し表示用画像を得るためのルックアップテーブルを用いて、前記映写用画像の画像データから前記映写用画像を試し表示するための色補正試し表示用画像の画像データを生成すると共に、該色補正試し表示用画像の画像データに対し、前記映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与試し表示用画像の画像データを生成するステップと、
    前記映写機を用いて前記スクリーン上に上映される前記映写用画像の見えを確認するために、前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データに基づいて前記映写用画像を前記試し表示用画像として表示手段に試し表示させるステップとを含むプログラム。
  24. 映画システムの上映用フィルムを映写機でスクリーン上に映写する前に試し表示された映写用画像の試し表示用画像で確認された前記映写用画像の見えと一致する、若しくは、類似する映写用画像を持つ前記上映用フィルムを作製するための各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    測定手段により測定された、前記上映用フィルムの前記映写用画像を前記スクリーンに映写する前記映写機のシェーディングパターンを取得するステップと、
    入力画像から画像編集を行って前記映写用画像の画像データを作成するステップと、
    作成された前記映写用画像の画像データに基づいて作成された試し表示用画像の画像データを用いて試し表示された前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する色をもつ、前記上映用フィルムを前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像を得るための色補正用ルックアップテーブルを用いて、前記映写用画像の画像データから前記上映用フィルムを作成するための映写用画像の露光データを生成すると共に、該映写用画像の露光データに対し、前記映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与映写用画像の露光データを生成するステップと、
    前記シェーディング付与映写用画像の露光データを用いて前記映写用画像を光学的画像露光装置で映画用フィルムに露光・現像してインターミディエイトフィルムを第1フィルム作製手段に作製させるステップと、
    前記インターミディエイトフィルムを前記映画用フィルムに露光・現像し、前記映写機で前記スクリーンに上映する際に、前記映写機のシェーディングが補正され、前記試し表示用画像と同じ見えである前記映写用画像が焼き付けられた上映用フィルムを第2フィルム作製手段に作製させるステップとを含むプログラム。
  25. 映画用デジタル映写機にて映写用画像をスクリーンに上映した際の前記映写用画像の見えを上映前に確認するために前記映写用画像を試し表示するための各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    測定手段により測定された、入力画像の画像データに対応する映写用画像を前記スクリーンに上映する前記映画用デジタル映写機のシェーディングパターンを取得するステップと、
    前記入力画像の画像データに対応する映写用画像を前記スクリーンに上映した際の前記映写用画像の色に一致する、又は、近づく、若しくは、類似する試し表示用画像を得るためのルックアップテーブルを用いて、前記入力画像の画像データから前記映写用画像を試し表示するための色補正試し表示用画像の画像データを生成すると共に、該色補正試し表示用画像の画像データに対し、前記映画用デジタル映写機のシェーディングパターンを付与してシェーディング付与試し表示用画像の画像データを生成するステップと、
    前記映画用デジタル映写機を用いて前記スクリーン上に上映される前記映写用画像の見えを確認するために、前記シェーディング付与試し表示用画像の画像データに基づいて前記映写用画像を前記試し表示用画像として表示手段に試し表示させるステップとを含むプログラム。
  26. スクリーンと、
    上映用フィルムの映写用画像を前記スクリーンに映写する映写機と、
    請求項20に記載の映写用画像の試し表示装置とを備える映画システム。
  27. スクリーンと、
    上映用フィルムの映写用画像を前記スクリーンに映写する映写機と、
    請求項21に記載の上映用フィルムの作製装置とを備える映画システム。
  28. スクリーンと、
    上映用フィルムの映写用画像を前記スクリーンに映写する映画用デジタル映写機と、
    請求項22に記載の映写用画像の試し表示装置とを備える映画システム。
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