JP2007212642A - 電子機器および電子機器の蓋開閉機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓋を閉じた状態において、該蓋の端部と開口部の間に隙間を発生させることない蓋開閉機構および電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器1は、外筐2に設けた開口部を開閉する蓋24と、該蓋24を開閉可能に前記外筐2に組付ける蓋開閉機構91と、を備えている。蓋開閉機構91は、蓋24を設けた開閉部92と、開閉部92を外筐2内に取付ける固定部93と、を備えている。開閉部92に軸部99,100が設けられ、固定部93に軸受部106,107が設けられている。軸受部106,107は、外筐2の外側に位置する仮想軸Hを中心にして円弧状に前記外筐2内に形成されている。軸受部99,100は、蓋2の開閉の伴なって移動可能に軸受部106,107内に取付けられている。
【選択図】図38
【解決手段】電子機器1は、外筐2に設けた開口部を開閉する蓋24と、該蓋24を開閉可能に前記外筐2に組付ける蓋開閉機構91と、を備えている。蓋開閉機構91は、蓋24を設けた開閉部92と、開閉部92を外筐2内に取付ける固定部93と、を備えている。開閉部92に軸部99,100が設けられ、固定部93に軸受部106,107が設けられている。軸受部106,107は、外筐2の外側に位置する仮想軸Hを中心にして円弧状に前記外筐2内に形成されている。軸受部99,100は、蓋2の開閉の伴なって移動可能に軸受部106,107内に取付けられている。
【選択図】図38
Description
本発明は、外筐に設けた開口部を開閉する蓋を備えたデジタルスチルカメラ等の電子機器に関し、特に蓋を閉じた状態において、蓋と開口部との間に隙間が発生するのを防止したものである。
デジタルスチルカメラ等の電子機器においては、バッテリー収納部やメモリーカード等の記録媒体収納部或いはマルチコネクター収納部等の各種の収納部が設けられており、これらの収納部の開口部は蓋(カバー)で塞がれていて、必要に応じて開閉するようになっている。
図54,図55に示すように、外筐301に設けた開口部302を開閉する蓋303は、蓋開閉機構304によって外筐301に取付けられている。前記蓋開閉機構304は、軸部305と軸受部306を備えていて、前記軸部305を中心に前記蓋303を回動させて前記開口部302を開閉させる。
図54に示すように、前記軸部305等を外筐301の外側に配置すると、前記軸部305等が露出して外観を損なう。また、図55に示すように前記蓋開閉機構304を外筐301内に配置すると、蓋303を開くために隙間δや段差部を設けなければならないため外筐301の体裁を損なう。
そこで、図56に示すように、軸受部306を設けた回動部材307に蓋303をスライド可能に取付けて、図57に示すように、回動部材307に対して蓋303を引出してから軸部305を中心に蓋303を回動させることにより、蓋303の外周縁部303aと外筐301の開口部302の内周縁部302aが干渉しないようにした蓋開閉機構も開発されている。(例えば、特許文献1)
特開平7−232754号公報
ところで、上記従来の蓋開閉機構は、回動部材307に蓋303をスライド可能に組付けるための作業工程が煩雑でコストアップの要因になっていた。また、回動部材307から蓋303が脱落し易いという問題点があった。また、蓋303を開くときには、回動部材307から蓋303を引き出してから蓋303を回動させる必要があり、また、蓋303を閉じる場合にも、回動部材307に蓋303を押し込んでから蓋303を回動させなければならず、蓋303の開閉操作が面倒になるという問題点があった。
本発明の目的は、図54に示すような外筐の外側に位置する軸部を仮想軸として円弧状の軸受部を前記外筐の内部に形成し、前記円弧状の軸受部に軸部を取付け、蓋開閉時に前記軸部を前記円弧状の軸受部内でスライド移動させることにより、図57に示す従来の場合のように、蓋を開くときには回動部材から蓋を引き出してから蓋を回動させるというような面倒な操作を必要とせずに、蓋を閉じた状態において、該蓋の端部と開口部の間に隙間を発生させることない蓋開閉機構および電子機器を提供することにある。
本発明は、電子機器の外筐に設けた開口部を開閉する蓋と、該蓋を開閉可能に前記外筐に組付ける蓋開閉機構と、を備え、前記蓋開閉機構は、前記外筐または蓋のいずれか一方に設けられた軸受部と、他方に設けられて前記軸受部に挿入された軸部と、を備えた電子機器において、前記軸受部を、前記外筐の外側に位置する仮想軸を中心にして円弧状に前記外筐内に形成するとともに、前記軸部を、蓋の開閉の伴なって移動可能に前記軸受部内を挿入した。特に、前記軸受部を、前記軸部と平行方向の蓋の外周縁部の近傍に位置する仮想軸を中心にして円弧状に形成した。
前記外筐の外側に位置する仮想軸を中心にして円弧状の前記軸受部を、前記外筐内に形成して、該軸受部内を前記軸部を移動させながら蓋を開閉する構成にしたので、これら軸受部と軸部とからなる蓋開閉機構は、外筐に収納された状態になる。従って、図54に示す外筐の外側に蓋開閉機構が露出した状態で取付けられる従来の電子機器のように外観を損うことはない。また、図57に示す従来の電子機器のように、回動部材に対して蓋を引出してから軸部を中心に蓋を回動させるという面倒な操作も不必要になる。特に、前記軸受部を、前記軸部と平行方向の前記蓋の外周縁部の外側に位置する仮想軸を中心にして円弧状に形成し、蓋を閉じた状態において、該蓋の外周縁部(前記軸部近傍の外周縁部)が前記開口部の内周縁部に接触するようにしておけば、蓋を開くと、前記軸部の近傍に位置する蓋の外周縁部は、該外周縁部に対向して位置する前記開口部の内周縁部から徐々に離れるように移動する。従って、蓋を閉じた状態においては、前記仮想軸の近傍における前記蓋の外周縁部と前記開口部の内周縁部を密着させて、両者の間に隙間が発生するのを防止することができる。
以下、本発明の電子機器を、(1)電子機器全体の概略構成、(2)外筐の構成、(3)マルチコネクター収納部開閉用の蓋および蓋開閉機構の構成、(4)沈胴レンズ鏡筒の構成、(5)メインフレームの構成、(6)フラッシュ装置の構成、(7)AFイルミネータの構成、(8)プレーバック用のボタンおよび該ボタンにより操作されるタクトスイッチの構成、(9)電子機器の組立方法の一例および作用、(10)他の実施の形態、の順に説明する。
(1)電子機器全体の概略構成、
図1は本発明の電子機器としてのデジタルスチルカメラを第1の主面(正面)側から見た斜視図、図2は本発明のデジタルスチルカメラを第2の主面(裏面)側から見た斜視図、図3は本発明のデジタルスチルカメラをマルチコネクターを設けた第2の側面側から見た斜視図、図4は第2の側面側に設けられているマルチコネクターの蓋を開いた状態の斜視図、図5はデジタルスチルカメラを底面側から見た斜視図である。
(1)電子機器全体の概略構成、
図1は本発明の電子機器としてのデジタルスチルカメラを第1の主面(正面)側から見た斜視図、図2は本発明のデジタルスチルカメラを第2の主面(裏面)側から見た斜視図、図3は本発明のデジタルスチルカメラをマルチコネクターを設けた第2の側面側から見た斜視図、図4は第2の側面側に設けられているマルチコネクターの蓋を開いた状態の斜視図、図5はデジタルスチルカメラを底面側から見た斜視図である。
図1に示すように、前記デジタルスチルカメラ1には、外筐(筐体)2の第1の主面2aに臨んで沈胴式の沈胴レンズ鏡筒3と、フラッシュ装置4と、オートフォーカス用の補助光を発光させるためのAFイルミネータ5と、OVF(オプティカルビューファンダー)6の対物側のレンズ6aと、マイクロホン7と、が配置されている。また、図2に示すように、前記外筐2の第2の主面2bに臨んでLCD等の表示部(スクリーン)9と、OVF6の接眼側のレンズ6bと、AE/AFロックランプ/セルフタイマーランプ10およびフラッシュチャージランプ/レコードランプ11と、スピーカー12と、プレーバック用のボタン13と、モードダイヤル14と、スクリーンディスプレースイッチ用のボタン15と、メニューボタン16と、コントロールボタン17と、イメージサイズ/デリートボタン18と、が配置されている。また、前記外筐2の上面2cに臨んでシャッターボタン19と、ズームレバー20と、パワーボタン21と、が配置されている。前記外筐2の第1の側面2dに臨んでDCINジャックカバー22と、ストラップ取付部23と、が配置されている。
また、図3に示すように、前記外筐2の第2の側面2eと前記第2の主面2bに跨る傾斜面2hに臨んでマルチコネクター収納部開閉用の第1の蓋(カバー)24が設けられていて、該第1の蓋24を開くと、図4に示すように、マルチコネクター25が外部に臨む。
また、図5に示すように、前記外筐2の底面2fに臨んでバッテリー収納部26と、メモリースティック等の記録媒体収納部27と、これら収納部26,27を開閉する第2の蓋28と、が設けられている。なお、図2に示すように、前記外筐2の第2の主面2bの上部は傾斜面2gになっていて、該傾斜面2gに前記AE/AFロックランプ/セルフタイマーランプ10と、フラッシュチャージランプ/レコードランプ11と、スピーカー12と、プレーバック用のボタン13と、モードダイヤル14と、が配置されている。また、図53の模式図に示すように、沈胴レンズ鏡筒3に取付けたレンズフレーム133とメインフレーム81の間にはクッション材151、152…が介在されていて、これらクッション材151、152…により沈胴レンズ鏡筒3等に掛かる衝撃Gを吸収し、沈胴レンズ鏡筒3等を保護する。
(2)外筐の構成、
図6に示すように、前記外筐2は、前記外筐2の第1の主面2aおよび上,下面2c,2fと第1,第2の側面2d、2eの一部を形成する外筐フロント形成部41と、前記外筐2の第2の主面2bおよび上,下面2c,2fと第1,第2の側面2d、2eの一部を形成する外筐リヤ形成部42と、前記外筐2の上面2cの一部を形成する外筐トップ形成部43と、前記外筐2の第1の側面2dの一部を形成する外筐第1側面形成部44と、前記外筐2の第2の側面2eおよび前記外筐2の上,下面2c,2fの一部を形成する外筐第2側面形成部45と、からなっている。
(2)外筐の構成、
図6に示すように、前記外筐2は、前記外筐2の第1の主面2aおよび上,下面2c,2fと第1,第2の側面2d、2eの一部を形成する外筐フロント形成部41と、前記外筐2の第2の主面2bおよび上,下面2c,2fと第1,第2の側面2d、2eの一部を形成する外筐リヤ形成部42と、前記外筐2の上面2cの一部を形成する外筐トップ形成部43と、前記外筐2の第1の側面2dの一部を形成する外筐第1側面形成部44と、前記外筐2の第2の側面2eおよび前記外筐2の上,下面2c,2fの一部を形成する外筐第2側面形成部45と、からなっている。
前記外筐トップ形成部43には、前記シャッターボタン19と、ズームレバー20と、パワーボタン21と、が設けられている。前記外筐トップ形成部43の下部にはフレキシブルプリント基板46が組み付けられていて、該フレキシブルプリント基板46から延びる第1のリード部47の先端部には前記プレーバック用のボタン13により操作されるタクトスイッチ48が取付けられている。また、前記フレキシブルプリント基板46から延びる第2のリード部49の先端部には前記AE/AFロックランプ/セルフタイマーランプ10およびフラッシュチャージランプ/レコードランプ11と、スピーカー12が取付けられている。
前記外筐第1側面形成部44には前記ストラップ取付部23が設けられている。前記外筐第2側面形成部45は第1〜第3の片45a〜45cにより略コ字状に形成されている。そして、前記外筐第2側面形成部45の第3の片45cと前記第2の蓋28等により前記外筐2の下面2fが構成される。前記第2の蓋28は、前記バッテリー収納部26および記録媒体収納部27の一側部に軸50(図5参照)により回動開閉可能に取付けられている。
前記外筐フロント形成部41は、アルミニュームやマグネシューム合金等の金属板によって形成されている。前記外筐フロント形成部41は、前記沈胴レンズ鏡筒3が臨む略円形状の沈胴レンズ鏡筒用の窓部51と、前記フラッシュ装置4が臨む略矩形状のフラッシュ装置用の窓部52と、前記AFイルミネータ5が臨む略円形状のAFイルミネータ用の窓部53と、前記OVF6の対物側のレンズ6aが臨む略四角形状の窓部54と、前記マイクロホン7へ音声を導入する音声導入用の複数の小孔55を備えている。 前記外筐フロント形成部41の内面側には、図6に2点鎖線で示すように、合成樹脂製の第1の組付けサポート板56が設けられている。
また、前記外筐リヤ形成部42は、前記外筐フロント形成部41と同様にアルミニュームやマグネシューム合金等の金属板によって形成されている。図11に示すように、前記外筐リヤ形成部42は、前記表示部(スクリーン)9を外部に臨ませる窓部61と、前記OVF6の接眼側のレンズ6bを臨ませる窓部62と、前記AE/AFロックランプ/セルフタイマーランプ10を臨ませる窓部63と、前記フラッシュチャージランプ/レコードランプ11を臨ませる窓部64と、前記スピーカー7へ音声を導入する音声導入用の複数の小孔65と、前記プレーバック用のボタン13を配置するためのプレーバック用ボタン孔66と、前記モードダイヤル14を配置するためのモードダイヤル配置孔67と、前記スクリーンディスプレースイッチ用のボタン15を配置するためのボタン配置孔68と、前記メニューボタン16を配置するためのボタン配置孔69と、前記コントロールボタン17を配置するためのボタン配置孔70と、前記イメージサイズ/デリートボタン18を配置するためのボタン配置孔71と、を備えている。
前記外筐リヤ形成部42の内面側の上部には、前記窓部62と窓部63の位置に前記OVF6の接眼側のレンズ6bと前記AE/AFロックランプ/セルフタイマーランプ10をセットすると共に、前記音声導入用の小孔65の位置に前記スピーカー7をセットする合成樹脂製の第2の組付けサポート板72が設けられている。前記第2の組付けサポート板72の一側部には弾性を有する一対のアーム73,74を介して前記プレーバック用のボタン13が一体的に設けられている。
図12に示すように、前記プレーバック用のボタン13は、大径部(ベース部)13aと、該大径部13a上に一体的に形成された小径部(被押圧部)13bと、該小径部13bの中央部に設けられたスイッチ押圧部13cと、からなっている。前記大径部13aは、前記プレーバック用ボタン孔66よりも大径に形成されていると共に、前記小径部13bは、前記プレーバック用ボタン孔66と略同径(やや小径)に形成されている。そして、前記小径部13bが前記外筐リヤ形成部42の内面側から前記プレーバック用ボタン孔66に嵌合されている。
また、図11に示すように、前記外筐リヤ形成部42の内面側の一側部には、前記モードダイヤル配置孔67、ボタン配置孔68、ボタン配置孔69、ボタン配置孔70、ボタン配置孔71の位置に、それぞれ前記モードダイヤル14、スクリーンディスプレースイッチ用のボタン15、メニューボタン16、コントロールボタン17、イメージサイズ/デリートボタン18を合わせて配置するための合成樹脂製の第3の組付けサポート板75が設けられている。また、前記外筐フロント形成部41の内面側の他側部には、前記マルチコネクター収納部開閉用の第1の蓋24が後に詳しく説明する蓋開閉機構91により開閉回動可能に取付けられている。
図6に示すように、前記外筐フロント形成部41と前記外筐リヤ形成部42の間にはメインフレーム81が組み付けられる。前記メインフレーム81と前記外筐フロント形成部41との間には前記バテリー収納部26および記録媒体収納部27と、前記沈胴レンズ鏡筒3と、マルチコンデンサ82が配置される。前記マルチコンデンサ82は、コンデンサホルダ83によって支持される。前記バテリー収納部26および記録媒体収納部27と前記外筐フロント形成部41との間にはシステム基板84が配置される。
また、前記メインフレーム81と前記外筐リヤ形成部42の間には前記表示部9と、スイッチ基板85と、前記モードダイヤル14を組付けたブロック基板86と、が配置される。また、前記バテリー収納部26および記録媒体収納部27の上部に前記外筐トップ形成部43が組み付けられる。また、前記沈胴レンズ鏡筒3の上部には前記フラッシュ装置4とAFイルミネータ5とOVF6が取付けられる。なお、図1に示すように、前記外筐フロント形成部41の表面には、エッジングにより凹凸模様31が全面に亘って施されている。
図7は外筐フロント形成部41の表面に施されたエッチング模様の拡大図である。外筐フロント形成部41に形成された食像(エッチング)である凹凸模様31は複数の凹部32及び凸部33が連続的に配置された形態となっている。凹部32及び凸部33は既知のエッチング法によって形成すればよい。
凹部32と凸部33の設置面は同一形状に形成されている。前記設置面は菱形に形成されている。前記菱形は少なくとも横対角線の長さが縦対角線の長さよりも長く形成するとよい。例えば前記菱形は横対角線Xの長さ:縦対角線Yの長さ=1.5〜2.5:1となるように形成される。より具体的には図8に示された菱形の形状のように略2:1に設定される。例えば横対角線Xの長さが0.8mmの場合、縦対角線Yの長さは0.4mmに設定される。横対角線Xの長さが1.0mmの場合、縦対角線Yの長さは0.5mmに設定される。また、凸部33の高さは例えば50〜80μmに設定される。以上のような寸法で凹部32と凸部33が形成されると、デジタルスチルカメラ1の美的外観が向上すると共に外筐フロント形成部41の表面の摩擦抵抗が高まる。特に、デジタルスチルカメラ1本体に使用者の手が添えられたとき使用者の指が連続的に配置された複数の凸部33に係止し易くなり、撮影時においてより一層確実にデジタルスチルカメラ1を保持しやすくなる。尚、凸部33は四角柱状に形成されているが四角錘状に形成してもよい。
図9は外筐フロント形成部41の表面に施されたのその他の形態を示した拡大図である。凹凸模様34は複数の凹部35及び凸部36が連続的に配置されて形成されている。凹部35及び凸部36も既知のエッチング法によって形成すればよい。凹部35及び凸部36の設置面の形状は図9に示されたように同一形状の三角形に形成されている。図示された凹部35の設置面は下に凸の三角形となっている一方で凸部36は上に凸の三角形となっている。
凹部35の設置面の形状と凸部36の設置面の形状との組み合わせて形成される菱形は、凹凸模様31を構成する凹部32及び凸部33の設置面の寸法と同様に、図8に示されたように、少なくとも横対角線Xの長さが縦対角線Yの長さよりも長く設定される。例えば、横対角線Xと縦対角線Yの長さの比率は、横対角線Xの長さ:縦対角線Yの長さ=1.5〜2.5:1、より具体的には略2:1に設定される。例えば凹部35と凸部36の設置面の輪郭からなる菱形の横対角線Xの長さが0.8mmの場合、縦対角線Yの長さは0.4mmに設定される。横対角線Xの長さが1.0mmの場合、縦対角線Yの長さは0.5mmに設定される。また、凸部36の高さは凸部33と同様に例えば50〜80μmに設置される。以上のような寸法で凹部35と凸部36が形成されると、デジタルスチルカメラ1の美的外観が向上すると共に外筐フロント形成部41の表面の摩擦抵抗が高まる。特に、デジタルスチルカメラ1本体に使用者の手が添えられたとき使用者の指が連続的に配置された複数の凸部36に係止し易くなり、撮影時においてより一層確実にデジタルスチルカメラ1を保持しやすくなる。尚、凸部36は三角柱状に形成されているが三角錘状に形成してもよい。
また、エッチングによる凹凸模様はデジタルスチルカメラ1に具備されたモードダイヤル14に施してもよい。モードダイヤル14は図10に示されたように円柱状に形成されている。モードダイヤル14の端面37には撮影モードを示すモード表示部39が複数形成されている。モード表示部39は端面37の周縁に沿って配置されている。モードダイヤル14の側面38には凹凸模様40が施されている。凹凸模様40は、凹凸からなる模様であって、既知のエッチング処理法によって形成される。凹凸模様40としては凹凸からなる唐草模様や月桂樹模様が例示される。
以上のようにデジタルスチルカメラ1によれば、外筐2の表面特に外筐フロント形成部41に形成された食像であるエッチング模様(凹凸模様31,34)は複数の凹部と凸部とが連続的に配置されてなるので、デジタルスチルカメラ1の美的外観が向上し高級感を呈する。
また、外筐フロント形成部41の表面の摩擦抵抗が高まり、撮影時にデジタルスチルカメラ1本体に手を添えるだけでデジタルスチルカメラ1を確実に保持することができる。したがって、デジタルスチルカメラ1の操作を確実に行なえ、良好な画像を撮ることができる。
特に、前記エッチング模様が凹凸模様31,34のように形成されると、デジタルスチルカメラ1の使用者の指が凸部33に係止し易くなるので、より一層確実にデジタルスチルカメラ1を保持及び操作できるようになる。
そして、デジタルスチルカメラ1のモードダイヤル14の側面38にエッチングが施されて凹凸模様40が形成されることで、モードダイヤル14の美観が向上する。さらにはデジタルスチルカメラ1の高級感が高まる。また、モードダイヤル14の側面38の表面における摩擦抵抗が高まり、ダイヤル操作を確実に行なえる。
(3)マルチコネクター収納部開閉用の蓋(第1の蓋)および蓋開閉機構の構成、
図4に示すように、マルチコネクター収納部開閉用の第1の蓋24は、前記外筐2を構成する外筐リヤ形成部42の第2の側面2eと前記第2の主面2bに跨る傾斜面2hに臨んでカバー開閉機構91により回動開閉可能に取付けられていて、該第1の蓋24を開くことにより、マルチコネクター25を露出させ、図3に示すように、閉じることにより前記マルチコネクター25を隠蔽、保護する。
(3)マルチコネクター収納部開閉用の蓋(第1の蓋)および蓋開閉機構の構成、
図4に示すように、マルチコネクター収納部開閉用の第1の蓋24は、前記外筐2を構成する外筐リヤ形成部42の第2の側面2eと前記第2の主面2bに跨る傾斜面2hに臨んでカバー開閉機構91により回動開閉可能に取付けられていて、該第1の蓋24を開くことにより、マルチコネクター25を露出させ、図3に示すように、閉じることにより前記マルチコネクター25を隠蔽、保護する。
図37,図38に示すように、蓋開閉機構91は、前記第1の蓋24を設けた開閉部(回動部)92と、前記外筐リヤ形成部42に取付けられていて、前記開閉部92を開閉回動可能に支持する固定部93と、前記第1の蓋24を閉じた状態或いは開いた状態に維持するためのトグルバネ(コイルスプリング)94と、を備えている。
前記開閉部92は、開閉のための指掛け部95を設けたベース部96と、該ベース部96の一側部と他側部に設けられた第1,第2のアーム部97,98と、によって平面視略コ状に形成されている。前記第1,第2のアーム部97,98の先端部の外側面には、次に説明する固定部93に設けられた円弧状の第1,第2の軸受部106,107に挿入する第1,第2の軸部(ボス状の突部)99,100が設けられている。前記第1の軸部99の先端面には前記トグルバネ94の一端部94aを挿入、係止する第1のバネ係止孔101が設けられている。
また、前記固定部93は、第1の側壁部102と、該第1の側壁部102の一側部と他側部に設けられた第1,第2の側壁部103,104と、上面側壁部105と、によって平面視略コ状に形成されていて、前記外筐リヤ形成部42の内部に取り付けられている。
前記第1,第2の側壁部103,104には、前記第1,第2の軸部99,100を挿入する円弧状の第1,第2の軸受部106,107が設けられているとともに、前記第1の側壁部103には前記トグルバネ94の他端部94bを係止する第2のバネ係止孔108が設けられている。図41に示すように、前記第1,第2の軸受部106,107は、前記第1の蓋24よりも外側で、且つ該第1の蓋24の外周縁部(前記軸部99,100側で、且つこれら軸部99,100と平行方向の外周縁部)24aの近傍に位置する仮想軸Hを中心とする円弧状に形成されている。また、図42に示すように、第1,第2のアーム部97,98および第1,第2の軸部99,100も、前記第1,第2の軸受部106,107と同様に仮想軸Hを中心とする円弧状に形成されている。また、前記上面側壁部105前端側の下面の両側部には前記第1,第2のアーム部97,98の円弧状の上面97a,98aに接触する第1,第2のアーム上面ガイド部109,110が設けられている。また、前記第1,第2の側壁部103,104の内面には前記第1,第2のアーム部97,98の円弧状の下面97b,98bに接触する第1,第2のアーム下面ガイド部111,112が設けられている。
前記開閉部92は、前記第1,第2のアーム部97,98の上,下面を前記第1,第2のアーム上面ガイド部109,110と前記第1,第2のアーム下面ガイド部111,112で挟み、かつ前記第1,第2の軸部99,100を前記円弧状の第1,第2の軸受部106,107に挿入した状態で前記固定部93に回動開閉可能に組み付けられる。また、図44に示すように、前記トグルバネ94の一端部94aは、前記開閉部92の第1の軸部99に設けた第1のバネ係止孔101に挿入係止され、前記トグルバネ94の他端部94bは、図43に示すように、前記固定部93の第2の側壁部103に設けた第2のバネ係止孔108に係止されている。
次に、前記カバー開閉機構91の作用について説明する。前記第1の蓋24を閉じた状態においては、図42に示すように、前記トグルバネ94のバネ力で前記開閉部92のベース部96が前記固定部93の第1,第2のアーム下面ガイド部111,112の一側部に押し付けられて前記第1の蓋24は、閉じた状態に維持される。この状態において、前記軸部99,100と平行方向の第1の蓋24の外周縁部24aは、前記マルチコネクター収納部の開口部の内周縁部2jに限りなく接近し略接触した状態になっている。
この状態から前記指掛け部95に指先を掛けるなどして、前記開閉部92を矢印方向に持ち上げると、図45,図46に示すように、前記第1,第2の軸部99,100が前記円弧状の第1,第2の軸受部106,107内を、これら円弧状の軸受部106,107の他端側に向けて移動すると共に、前記第1の軸部99に設けた第1のバネ係止部101に一端部94aを係合された前記トグルバネ94は、前記第1の側壁部103に設けた第2のバネ係止孔108の係止された他端部94bを中心にして倒れるように回動して、バネ力Fの作用する方向を変えて行く。そして、第1,第2の軸部99,100が前記円弧状の第1,第2の軸受部106,107の端部近傍に移動してくると、前記トグルバネ94のバネ力Fで前記第1,第2の軸部99,100を前記円弧状の第1,第2の軸受部106,107の端部106a,107aに押し付けて前記第1の蓋24を開いた状態に維持する。前記第1の蓋24を開いた状態においては、図47に示すように、第1,第2の軸部99,100の近傍の上,下面が前記第1,第2のアーム上面ガイド部103,110と前記第1,第2のアーム下面ガイド部111,112で挟まれた状態になっている。
(4)沈胴レンズ鏡筒の構成、
図13に示すように、沈胴レンズ鏡筒3は、対物レンズを保護する一対の開閉羽根121,122からなるレンズカバー123等を設けた内筒124と、該内筒124を出没自在に組付けた外筒125と、該外筒125を出没自在に組付けた最外筒126と、該最外筒126の外周部を保持するホルダ127と、を備えている。前記最外筒126は、回転駆動機構128により回転駆動される。前記回転駆動機構128は、前記ホルダ127に設けられたモータ128aと、図示を省略したギヤトレインを介して回転されるピニオン(図示省略)、該ピニオンが噛合している前記最外筒126の外周面に設けられたラック(図示省略)等で構成されていて、前記回転駆動機構128で前記最外筒126を一方向に回転させると前記外筒125および内筒124が前記外筐2の第1の主面2aから突出し、前記最外筒126を他方向に回転させると前記外筒125および内筒124が前記外筐2の第1の主面2a内に収納される。
(4)沈胴レンズ鏡筒の構成、
図13に示すように、沈胴レンズ鏡筒3は、対物レンズを保護する一対の開閉羽根121,122からなるレンズカバー123等を設けた内筒124と、該内筒124を出没自在に組付けた外筒125と、該外筒125を出没自在に組付けた最外筒126と、該最外筒126の外周部を保持するホルダ127と、を備えている。前記最外筒126は、回転駆動機構128により回転駆動される。前記回転駆動機構128は、前記ホルダ127に設けられたモータ128aと、図示を省略したギヤトレインを介して回転されるピニオン(図示省略)、該ピニオンが噛合している前記最外筒126の外周面に設けられたラック(図示省略)等で構成されていて、前記回転駆動機構128で前記最外筒126を一方向に回転させると前記外筒125および内筒124が前記外筐2の第1の主面2aから突出し、前記最外筒126を他方向に回転させると前記外筒125および内筒124が前記外筐2の第1の主面2a内に収納される。
前記ホルダ127の上部側の一側部には前記OVF6を取付けるOVF取付部129が設けられ、他側部には前記AFイルミネータ5を取付けるAFイルミネータ取付部130が設けられている。前記OVF取付部129にOVF6を取付けた後に前記ホルダ127の前面側には前記最外筒126の先端面を覆うリング状のカバー131が取付けられる。該カバー131は、沈胴レンズ鏡筒3を外筐2内に組み付けたときに、前記最外筒126の先端面が前記外筐2の内面、詳しくは前記外筐フロント形成部41の内面に接触するのを防止して、前記最外筒126の円滑な回転を確保するものである。前記カバー131は、第1,第2の部分131a,131bにおいて、前記ホルダ127に止着され、第3の部分131cにおいては、前記OVF6を介して前記ホルダ127に止着されている。前記最外筒126の外周面には一対のカム溝132a,132bが形成されている。これら一対のカム溝132a,132bは、カムフォロア等の連繋機構(図示省略)を介して前記OVF6と連繋されていて、前記最外筒126の回動に連動させて前記OVF6を操作する。
図14に示すように、前記ホルダ127の背面側には金属製のレンズフレーム(鏡筒フレーム)133が取付けられている。該レンズフレーム133の上端部には前記フラッシュ装置4を取付けるためのフラッシュ装置取付部134が設けられている。前記フラッシュ装置取付部134は、前記レンズフレーム133の上端部を略直角に折り曲げた第1の折曲部135と、該第1の折曲部135の先端を更に上方に向けて略直角に折り曲げた第2の折曲部136と、によって断面略L字状に形成されている。前記第2の折曲部136の略中央部には切り欠き孔137が設けられていると共に、上端には湾曲部138が設けられている。また、レンズフレーム133の下端側には該レンズフレーム133を介して前記沈胴レンズ鏡筒3を前記外筐2内に位置決めするための被固定部139が設けられている。
図15に示すように、前記レンズフレーム133は、複数のネジ140によって前記ホルダ127の背面に取付けられている。前記レンズフレーム133の一側部には、前記ホルダ127を挟むようにして複数の第1のアーム部141と第2のアーム142が一体的に折り曲げ形成されている。前記レンズフレーム133の背面133aには、板状の第1,第2,第3のクッション材151,152,153が取付けられている。
前記第1のクッション材151は、前記第1のアーム部141の近傍に前記レンズフレーム133の背面133aから突出した状態で取付けられている。また、前記第2のクッション材152は、前記レンズフレーム133の背面133aの下端部の略中央部に前記レンズフレーム133の背面133aから突出した状態で取付けられている。また、前記第3のクッション材153は、前記フラッシュ装置取付部134の近傍に設けた凹部154に取付けられていて、前記背面133aに対して非突出状態に取付けられている。前記第1〜第3のクッション材151〜153は、弾性や耐久性に優れた合成樹脂、例えば高密度マイクロカプセルポリウレタンフォーム、例えばエンロン(商標名)で形成されている。
前記沈胴レンズ鏡筒3は、前記第1,第2,第3のクッション材151,152,153を介して、次の項で説明するメインフレーム81によって、前記沈胴レンズ鏡筒3の最外筒126の先端面を覆うリング状のカバー131を前記外筐フロント形成部41の内面側に所定の圧力で押し付けた状態で取付けられて、外部から衝撃が加わった場合に前記第1,第2,第3のクッション材151,152,153のクッション効果によって、前記衝撃を吸収して沈胴レンズ鏡筒3等を保護する。
(5)メインフレームの構成、
図16,図17に示すように、前記メインフレーム81は、所定の形状に打ち抜いた金属板にプレス加工を施して所定の形状に折り曲げることにより形成されている。前記メインフレーム81は、略中央の段差部231を境にしてバッテリー収納部取付部232と、沈胴レンズ鏡筒取付部233と、に区画されていて、図18に示すように、前記バッテリー収納部取付部232の前面(外筐フロント形成部41と対向する面)側に前記バッテリー収納部26および記録媒体収納部27が設けられ(記録媒体収納部27はバッテリー収納部26の外面側に形成される)、これらバッテリー収納部26および記録媒体収納部27の下端側にはこれら収納部の開口部を開閉する第2の蓋28が取り付けられている。また、図19に示すように、前記バッテリー収納部取付部232の後面(外筐リヤ形成部42と対向する面)側に合成樹脂製の第4の組付けサポート板234が設けられている。該第4の組付けサポート板234の上端部には前記タクトスイッチ48を取付けるためのタクトスイッチ取付部222が一体的に形成されている。
(5)メインフレームの構成、
図16,図17に示すように、前記メインフレーム81は、所定の形状に打ち抜いた金属板にプレス加工を施して所定の形状に折り曲げることにより形成されている。前記メインフレーム81は、略中央の段差部231を境にしてバッテリー収納部取付部232と、沈胴レンズ鏡筒取付部233と、に区画されていて、図18に示すように、前記バッテリー収納部取付部232の前面(外筐フロント形成部41と対向する面)側に前記バッテリー収納部26および記録媒体収納部27が設けられ(記録媒体収納部27はバッテリー収納部26の外面側に形成される)、これらバッテリー収納部26および記録媒体収納部27の下端側にはこれら収納部の開口部を開閉する第2の蓋28が取り付けられている。また、図19に示すように、前記バッテリー収納部取付部232の後面(外筐リヤ形成部42と対向する面)側に合成樹脂製の第4の組付けサポート板234が設けられている。該第4の組付けサポート板234の上端部には前記タクトスイッチ48を取付けるためのタクトスイッチ取付部222が一体的に形成されている。
図16,図17に示すように、前記沈胴レンズ鏡筒取付部233の上端部には、傾斜状の折曲部235が設けられている。前記折曲部235の両側部には略三角形状の一対のアーム部236,237が設けられていると共に、これら一対のアーム部236,237の対向面には長孔状のボス受孔238が形成されている。また、前記沈胴レンズ鏡筒取付部233の側縁には、前記バッテリー収納部26の一側面26aと平行な第1の側壁239が設けられている。前記第1の側壁239の先端には、前記沈胴レンズ鏡筒取付部233と平行な第2の側壁240が設けられていると共に、該第2の側壁240の下端部には、メインフレーム81を前記外筐フロント形成部41にネジ等で結合するための第1の結合部241が設けられている。また、前記沈胴レンズ鏡筒取付部233の下縁には、該沈胴レンズ鏡筒取付部233に対して直角な第3の側壁(底壁)242が設けられていると共に、該第3の側壁242の一端部には、メインフレーム81を前記外筐リヤ形成部42にネジ等で結合するための第2の結合部243が設けられている。
図18に示すように、前記沈胴レンズ鏡筒取付部233の前面側には、前記一対のアーム部236,237と、前記バッテリー収納部26の一側面26aと、前記第1の側壁239と、前記第3の側壁242等によって、略四角形状の沈胴レンズ鏡筒挿入空間が形成される。また、前記沈胴レンズ鏡筒取付部233の一側部には前記バッテリー収納部26の外側に位置する第4の側壁244が設けられている。前記第4の側壁244の先端部の両側には、前記第1の結合部241と同様にメインフレーム81を前記外筐リヤ形成部41にネジ等で結合するための第3,第4の結合部245,246が設けられている。
そして、図20,図21に示すように、前記メインフレーム81の前面側に設けた沈胴レンズ鏡筒挿入空間内に、沈胴レンズ鏡筒3の背面側を挿入することにより、前記沈胴レンズ鏡筒3は、メインフレーム81に光軸方向に移動可能に組み付けられる。
(6)フラッシュ装置の構成、
図22,図23に示すように、フラッシュ装置4は、キセノン管等の発光管158と、リフレクタ(反射傘)159と、これら発光管158、リフレクタ159を収納した透明な筐体160と、を備えている。前記筐体160は、先端部に前記外筐フロント形成部41に設けたフラッシュ装置用の窓部(窓孔)52内に嵌合されるレンズを兼ねた位置決め用の嵌合部161と、該嵌合部161を前記窓部52内に嵌合したときに前記外筐フロント形成部41の内面に当接する当接面162と、を備えている。前記嵌合部161は、前記外筐フロント形成部41に設けたフラッシュ装置用の窓部52と略同じ大きさ、正確に言えば該フラッシュ装置用の窓部52よりも若干小さ目に形成されていて、該窓部52内に隙間無く嵌合される。また、前記当接面162は、当然のことながら前記嵌合部161よりも若干大きめに形成されている。そして、図23に示すように、前記嵌合部161を前記フラッシュ装置用の窓部52内に嵌合し、前記当接面162を前記外筐フロント形成部41の内面41bに押し付けることにより、フラッシュ装置4の光軸L1は、レンズ鏡筒3の光軸L2と一致した状態に位置決めされる。
(6)フラッシュ装置の構成、
図22,図23に示すように、フラッシュ装置4は、キセノン管等の発光管158と、リフレクタ(反射傘)159と、これら発光管158、リフレクタ159を収納した透明な筐体160と、を備えている。前記筐体160は、先端部に前記外筐フロント形成部41に設けたフラッシュ装置用の窓部(窓孔)52内に嵌合されるレンズを兼ねた位置決め用の嵌合部161と、該嵌合部161を前記窓部52内に嵌合したときに前記外筐フロント形成部41の内面に当接する当接面162と、を備えている。前記嵌合部161は、前記外筐フロント形成部41に設けたフラッシュ装置用の窓部52と略同じ大きさ、正確に言えば該フラッシュ装置用の窓部52よりも若干小さ目に形成されていて、該窓部52内に隙間無く嵌合される。また、前記当接面162は、当然のことながら前記嵌合部161よりも若干大きめに形成されている。そして、図23に示すように、前記嵌合部161を前記フラッシュ装置用の窓部52内に嵌合し、前記当接面162を前記外筐フロント形成部41の内面41bに押し付けることにより、フラッシュ装置4の光軸L1は、レンズ鏡筒3の光軸L2と一致した状態に位置決めされる。
図24に示すように、前記フラッシュ装置4の筐体160の背面160a側の下端には、該フラッシュ装置4を前記レンズフレーム133のフラッシュ装置取付部134に取付けるための被取付部171が設けられている。前記被取付部171は、前記筐体160の背面160aに対して略直角に突出している第1の突出部172と、前記筐体160の背面160aに対して略平行に下方に向けて突出している第2の突出部173と、前記第1の突出部172の前記筐体160の背面160a寄りに該背面160aと略平行に設けられた長孔174と、前記背面160aの略中央部で、かつ前記長孔174の上方に設けられた突起175と、該突起175を挟むようにして前記筐体160の背面160aの両側部に設けられた一対のアーム部176,177と、これら一対のアーム部176,177の対向する内面に設けられた軸状のボス部178と、からなっている。
図25に示すように、前記フラッシュ装置4は、前記長孔174に前記レンズフレーム133のフラッシュ装置取付部134の第2折曲部136を挿入し、該第2折曲部136に設けた切欠孔137に前記フラッシュ装置4の筐体160の背面160aに設けた突起175を挿入すると共に、前記第2の突出部173を前記レンズフレーム133の背面133aに取付けた第3のクッション材153の背面に接触させた状態で前記フラッシュ装置取付部134の第1の折曲部135(図14参照)上に載置される。前記長孔174の内周面と前記第2の突出部173の外周面の間、および前記切欠孔137の内周面と前記突起175の間には適宜の遊び間隙δが設定されている。そして、前記遊び間隙δによって、前記フラッシュ装置4を前記レンズフレーム133に対して変位可能な非固定状態(フローティング状態、揺動可能な状態)に取付けることにより、前記フラッシュ装置4の嵌合部161を前記外筐フロント形成部41に設けたフラッシュ装置用の窓部52内に嵌合し易いものにしている。(前記フラッシュ装置4を前記レンズフレーム133に対してリジットに取付けてしまうと、取付け誤差等によって前記嵌合部161をフラッシュ装置用の窓部52に嵌合するのが困難になる場合が多々発生する)。前記レンズ鏡筒3は、前記レンズフレーム133、前記第1,第2,第3のクッション材151,152,153、前記フラッシュ装置4、次に説明するAFイルミネータ5等を組付けた後に、前記メインフレーム81に組み付ける。
前記メインフレーム81に組み付けると、図26に示すように、前記レンズ鏡筒取付部233の上端部に設けられている一対のアーム部236,237の長孔状のボス受孔238に、前記フラッシュ装置4の背面162bの一対のアーム部176,177の軸状のボス部178(図24参照)が所定の遊び間隙をもって嵌合されて、前記フラッシュ装置4が前記レンズ鏡筒取付部233の折曲部235に前記遊び間隙の範囲内で移動可能に前記メインフレーム81に支持された状態になる。
(7)AFイルミネータの構成、
AFイルミネータ5は、赤外線等のフォーカス補助光により暗い場所においてもピント合わせを容易に行なうためのものである。図27に示すように、AFイルミネータ5は、略円形状の補助光発光部181と、略方形状の基板部182と、を備えている。前記AFイルミネータ5は、AFイルミネータホルダ183を介して前記沈胴レンズ鏡筒ホルダ127の一側部に設けたAFイルミネータ取付部130に取付けられている。
(7)AFイルミネータの構成、
AFイルミネータ5は、赤外線等のフォーカス補助光により暗い場所においてもピント合わせを容易に行なうためのものである。図27に示すように、AFイルミネータ5は、略円形状の補助光発光部181と、略方形状の基板部182と、を備えている。前記AFイルミネータ5は、AFイルミネータホルダ183を介して前記沈胴レンズ鏡筒ホルダ127の一側部に設けたAFイルミネータ取付部130に取付けられている。
図28は、前記AFイルミネータ5を搭載したフレキシブルプリント基板184の展開図である。前記フレキシブルプリント基板184は、略矩形状の基板主部185と、該基板主部185から延びる第1,第2,第3の分岐部186,187,188を備えている。前記第1の分岐部186の先端部にはイルミネータ搭載部189と、前記AFイルミネータ5の基板部182を前記AFイルミネータホルダ183の内面に押し付けるバネ力を発生させるための被折曲部190が設けられている。また、前記第2の分岐部187の先端部には前記システム基板84に接続するためのコネクタ191が設けられ、前記第3の分岐部188の先端部には前記マルチコンデンサ82に接続するためのコネクタ192が設けられている。また、前記イルミネータ搭載部189の一側部には前記AFイルミネータホルダ183内に収容した前記AFイルミネータ5が前記AFイルミネータホルダ183から抜け出るのを防止する一対の脱落防止用の突部193,194が設けられている。前記AFイルミネータ5は、図29に示すように前記フレキシブルプリント基板184折り曲げた状態で前記AFイルミネータホルダ183に組み付けられる。
前記AFイルミネータホルダ183は、前記イルミネータ搭載部189に搭載されたAFイルミネータ5を挿入するイルミネータ挿入部201と、該イルミネータ挿入部201を前記沈胴レンズ鏡筒ホルダ127のAFイルミネータ取付部130に取付ける結合部202と、からなっている。
図30に拡大して示すように、前記イルミネータ挿入部201は、背面板203と、前面板204と、を備えていて、前記背面板203と前面板204の間に前記AFイルミネータ5を挿入すると、図31に示すように、前記AFイルミネータ5の基板部182が背面板203と前面板204の間に挟まれ、前記補助光発光部181が前面板204に設けた長孔205内に挿入された状態でAFイルミネータ5がイルミネータ挿入部201に取付けられる。
AFイルミネータ5がイルミネータ挿入部201内に完全に挿入された状態になると前記フレキシブルプリント基板184に設けた脱落防止用の突部193,194が前記イルミネータ挿入部201に設けたストッパ突起206,207に係合してAFイルミネータ5がイルミネータ挿入部201から脱落するのを防止する。
図32に示すように、前記イルミネータ搭載部189に連続して設けられた被折曲部190は、略U字状に折り返された状態で前記イルミネータ搭載部189と前記背面板203の間に介在されて、前記折り曲げ部によって発生する弾性力(復元力)によって、前記AFイルミネータ5の基板部182を前記イルミネータ挿入部201の前面板204の内面に押し付けている。なお、前記被折曲部190は、AFイルミネータ5をイルミネータ挿入部201に挿入する前に、予めU字状に折り返しておいても、或いは図32に2点鎖線で示すように、前記被折曲部190を伸ばした侭の状態で、前記AFイルミネータ5を前記イルミネータ挿入部201に挿入した後に、前記被折曲部190を略U字状に折り返して前記イルミネータ搭載部189と前記背面板203の間に挿入してもよい。
なお、図31に示すように、前記結合部202は、台座部211と、該台座部211の下面側に設けられた第1,第2,第3の係合凸部212,213,214と、を備えていて、前記第1,第2,第3の係合凸部212,213,214を前記AFイルミネータ取付部130に設けた第1,第2,第3の係合凹部215,216,217に嵌合させることにより前記AFイルミネータ取付部130に着脱可能に組み付けられる。
(8)プレーバック用のボタンにより操作されるタクトスイッチの構成、
図2に示すように、前記外筐2の第2の主面2bを構成する外筐リヤ形成部42の傾斜面2gには、プレーバック用のボタン13が配置されている。前記プレーバック用のボタン13は、図11に示したように、前記外筐フロント形成部41の内面に取付けられた合成樹脂の第2の組付けサポート板72に一対のアーム73,74を介して一体的に形成されている。図33に示すように、前記プレーバック用のボタン13の内側にはタクトスイッチ48が配置されている。
(8)プレーバック用のボタンにより操作されるタクトスイッチの構成、
図2に示すように、前記外筐2の第2の主面2bを構成する外筐リヤ形成部42の傾斜面2gには、プレーバック用のボタン13が配置されている。前記プレーバック用のボタン13は、図11に示したように、前記外筐フロント形成部41の内面に取付けられた合成樹脂の第2の組付けサポート板72に一対のアーム73,74を介して一体的に形成されている。図33に示すように、前記プレーバック用のボタン13の内側にはタクトスイッチ48が配置されている。
図34に示すように、前記タクトスイッチ48は、前記外筐トップ形成部43の下部に配置されたフレキシブルプリント基板46から伸びる第1のリード部47の先端部に設けたスイッチ搭載部220に取り付けられている。前記タクトスイッチ48は、中央部の可撓性を有する膨出部48aを前記プレーバック用のボタン13のスイッチ押圧部13cで押圧されて接点が接触状態或いは非接触状態になる。
前記タクトスイッチ48の底面には硬質プラスチック等の硬い板材で作られた略四角形状の支持基板221が取付けられている。前記タクトスイッチ48は、前記支持基板221を介して前記メインフレーム81に取付けた第4の組付けサポート板234に設けたタクトスイッチ取付部222に取付けられる。
前記支持基板221の下端の略中央部には位置決め用の凸部223が設けられている。一方、前記タクトスイッチ取付部222の下部の台座部222aには前記位置決め用の凸部223がルーズに係合する位置決め用の凹部224が形成されている。前記位置決め用の凸部223を前記位置決め用の凹部224に挿入すると前記台座222a上に前記支持基板221が載った状態になる。
前記タクトスイッチ取付部222を挟んで前記位置決め用の凹部224と略対向する位置には前記第1のリード部47を湾曲させた状態に保持するリード保持部225が設けられている。
図35に示すように、前記リード保持部225は、前記外筐トップ形成部43の側縁の内側に略三角形状の複数の突起226を介してリード抑え板227を設けることにより形成されて、前記リード抑え板227によって前記第1のリード部47の湾曲させた部分を押圧して保持するようになっている。
そして、図36に示すように、前記外筐トップ形成部43を前記第4の組付けサポート板234の上端側に組付けて、前記支持基板221に設けた位置決め用の凸部223を前記タクトスイッチ取付部222に設けた位置決め用の凹部224に挿入するとともに、前記第1のリード部47の上端の湾曲させた部分によって発生するバネ力(弾性)によって、前記前記支持基板221をタクトスイッチ取付部222に押し付けることにより前記タクトスイッチ48がタクトスイッチ取付部222上に仮り止めされる。そして、図33に示すように、外筐リヤ形成部42を組付けることにより、該外筐リヤ形成部42に設けられているスイッチ位置決め部材により前記前記タクトスイッチ48は最終的に位置決めされて、前記プレーバック用のボタン13の中央のスイッチ押圧部13cの位置と、前記タクトスイッチ48の中央の被押圧部48aの位置を確実に合致させる。
(9)電子機器の組立方法の一例および電子機器の作用、
図25に示すように、レンズ鏡筒3のホルダ127の上側部にOVF6を取付け、前記ホルダ127の背面にレンズフレーム133を取付け、該レンズフレーム133の背面に前記第1〜第3のクッション材151〜153を取付けると共に、前記レンズフレーム133の上端に設けたフラッシュ装置取付部134にフラッシュ装置4を取付け、且つ前記レンズ鏡筒3のホルダ127に設けたAFイルミネータ取付部130にAFイルミネータ5を取付けたレンズ鏡筒3の背面側を、前記レンズ鏡筒取付部233の前面側に設けた前記レンズ鏡筒挿入空間内に挿入すると、図26に示すように、前記レンズ鏡筒取付部233の上端部に設けられている一対のアーム部236,237の長孔状のボス受孔238に、前記フラッシュ装置4の筐体160の背面160a側の一対のアーム部176,177の軸状のボス部178(図24参照)が所定の遊び間隙をもって嵌合されて、前記フラッシュ装置4が前記レンズ鏡筒取付部233の折曲部235に前記遊び間隙の範囲内で移動可能に、所謂フローティング状態でメインフレーム81乃至前記レンズフレーム133のフラッシュ装置取付部134に支持された状態になる。
(9)電子機器の組立方法の一例および電子機器の作用、
図25に示すように、レンズ鏡筒3のホルダ127の上側部にOVF6を取付け、前記ホルダ127の背面にレンズフレーム133を取付け、該レンズフレーム133の背面に前記第1〜第3のクッション材151〜153を取付けると共に、前記レンズフレーム133の上端に設けたフラッシュ装置取付部134にフラッシュ装置4を取付け、且つ前記レンズ鏡筒3のホルダ127に設けたAFイルミネータ取付部130にAFイルミネータ5を取付けたレンズ鏡筒3の背面側を、前記レンズ鏡筒取付部233の前面側に設けた前記レンズ鏡筒挿入空間内に挿入すると、図26に示すように、前記レンズ鏡筒取付部233の上端部に設けられている一対のアーム部236,237の長孔状のボス受孔238に、前記フラッシュ装置4の筐体160の背面160a側の一対のアーム部176,177の軸状のボス部178(図24参照)が所定の遊び間隙をもって嵌合されて、前記フラッシュ装置4が前記レンズ鏡筒取付部233の折曲部235に前記遊び間隙の範囲内で移動可能に、所謂フローティング状態でメインフレーム81乃至前記レンズフレーム133のフラッシュ装置取付部134に支持された状態になる。
図48は図21のA−A断面図であり、前記レンズフレーム133の背面に取付けられた前記第1,第2のクッション材151,152は、前記メインフレーム81のレンズ鏡筒取付部233の内面に接触すると共に、第3のクッション材153は、前記フラッシュ装置4の筐体160の背面160a側に設けた第2の突出部173を介してレンズ鏡筒取付部233の内面に接触する。また、前記メインフレーム81に設けた第2の結合部243上に前記レンズフレーム133に設けた被固定部139が重なる。このように、前記メインフレーム81にレンズ鏡筒3を組付けた状態で前記レンズ鏡筒3の前面側に前記外筐フロント形成部41を重ね合わせる。
図49,図50に示すように、前記外筐フロント形成部41の内面に取付けた第1の組付けサポート板56には、前記レンズフレーム133に設けた第1のアーム部141が係合する縦長の長方形状の筒型のアーム係合部251が設けられている。そして、レンズ鏡筒3の前面側に前記外筐フロント形成部41を重ね合わせると、図50に示すように、前記第1のアーム部141の先端のスリット141aよりも上の部分141bが前記アーム係合部251内に侵入すると共に、前記スリット141a内に前記アーム係合部251の下端部が侵入し、該下端部が前記スリット141aよりも上の部分141bと下の部分141cの間で挟まれた状態になり、前記レンズ鏡筒3と外筐フロント形成部41の位置決めが為され、前記メインフレーム81に設けた第1の結合部241が前記外筐フロント形成部41の下縁部の内周面41aに重なり合って、該下縁部の内周面41aに設けたネジ孔261の位置と前記第1の結合部241に設けたネジ孔262の位置とが合致する。そして、ネジにより第1の結合部241は、前記外筐フロント形成部41の前記下縁部の内周面41aに結合される。また、前記メインフレーム81に設けた第3,第4の結合部245,246は、前記外筐フロント形成部41の側縁部の内周面に重なり合って、該側縁部の内周面に設けたネジ孔263,264の位置と前記第3,第4の結合部245,246に設けたネジ孔265,266の位置とが合致し、ネジにより第3,第4の結合部245,246は、前記外筐フロント形成部41の側縁部に結合される。
レンズ鏡筒3の前面側に外筐フロント形成部41を取付ける際において、図51および図23に示すように、前記メインフレーム81に前記第1〜第3のクッション材151〜153を介して所謂フローティング状態(非固定状態)に支持されている沈胴レンズ鏡筒3の外筒125は、前記外筐フロント形成部41に設けたレンズ鏡筒用の窓部51の位置に応じて変位して該窓部51に挿入され、前記レンズ鏡筒3の最外筒126の先端面を覆うリング状のカバー131が前記外筐フロント形成部41の内面側に所定の圧力で押し付けた状態になる。
一方、フラッシュ装置4の嵌合部161は、前記外筐フロント形成部41の内面に設けた挿入ガイド面252等によりガイトされながら外筐フロント形成部41に設けたフラッシュ装置用の窓部52に円滑に導入され略隙間無く嵌合される共に、前記当接面162が前記外筐フロント形成部41の内面41aに押し付けられて、フラッシュ装置4の光軸L1とレンズ鏡筒3の光軸L2が一致した状態に位置決めされる。前記レンズ鏡筒3をレンズ鏡筒用の窓部51に挿入するとともに、前記フラッシュ装置4の嵌合部161をフラッシュ装置用の窓部52に挿入する際に前記レンズフレーム133の背面に配置した第3のクッション材153が撓むなどして有効に作用して前記レンズ鏡筒3のレンズ鏡筒用の窓部51への挿入および前記フラッシュ装置4の嵌合部161のフラッシュ装置用の窓部52への挿入を補助する。前述したように、フラッシュ装置4は、レンズフレーム133のフラッシュ装置取付部134に非固定状態(フローティング状態)に所謂仮り止めされた状態で取付けられているので、前記挿入ガイド面252等によりガイトされながら円滑に前記フラッシュ装置用の窓部52に挿入される。そして、前記レンズ鏡筒3の外筒126の前端面を覆うリング状のカバー131が前記外筐フロント形成部41の内面41bに接触する。
次に、図52に示すように、前記メインフレーム81の背面側に表示部9やモードダイヤル14、スクリーンディスプレースイッチ用のボタン15等を取付けると共に、前記メインフレーム81の周縁部に、前記外筐第1側面形成部44、外筐第2側面形成部45、前記外筐トップ形成部43を組付け、該外筐トップ形成部43に設けたAE/AFロックランプ/セルフタイマーランプ10およびフラッシュチャージランプ/レコードランプ11やスピーカー12、タクトスイッチ48を所定の位置にセットする。
前記タクトスイッチ48は、図34に示すように、前記支持基板221の下端に設けた位置決め用の凸部223を前記タクトスイッチ取付部222に設けた位置決め用の凹部224に挿入するとともに、前記第1のリード部47の湾曲部によって発生するバネ力(弾性)によって、前記前記支持基板221をタクトスイッチ取付部222に押し付けることにより前記タクトスイッチ48がタクトスイッチ取付部222上に仮り止めされた状態になる。このようにして前記タクトスイッチ48がタクトスイッチ取付部222上に仮り止めした後に、図33に示すように、外筐リヤ形成部42を組付けることにより、該外筐リヤ形成部42に設けられているスイッチ位置決め部材により前記前記タクトスイッチ48は最終的に位置決めされて、前記プレーバック用のボタン13の中央のスイッチ押圧部13cの位置と、前記タクトスイッチ48の中央の被押圧部48aの位置を確実に合致させ、電子機器としてのデジタルスチルカメラが組み立てられる。なお、図面の一部には、部品の一部を省略して作図したものがある。また、各図面間において曲面や傾斜面、円筒面等については曲率半径や傾斜角度等に若干の相違があったとしてもそれは作図上のものであって同一符合部分は同一の部分を示す。また、断面図において、一部、ハッチング線を省略した。
(10)他の実施の形態
上記実施の形態においては、撮像装置1としてデジタルスチルカメラを例にとって説明したが撮像装置は、デジタルスチルカメラに限らず銀塩フィルムを用いるスチルカメラ、デジタルビデオカメラであってもよい。また、上記実施の形態においては、マルチコネクタ収納部の開口部を開閉する第1の蓋24を前記蓋開閉機構91により開閉する場合を示したが、バッテリー収納部を開閉する第2の蓋28等に用いてもよい。
(10)他の実施の形態
上記実施の形態においては、撮像装置1としてデジタルスチルカメラを例にとって説明したが撮像装置は、デジタルスチルカメラに限らず銀塩フィルムを用いるスチルカメラ、デジタルビデオカメラであってもよい。また、上記実施の形態においては、マルチコネクタ収納部の開口部を開閉する第1の蓋24を前記蓋開閉機構91により開閉する場合を示したが、バッテリー収納部を開閉する第2の蓋28等に用いてもよい。
1…電子機器(デジタルスチルカメラ)、2…外筐(筐体)、91…蓋開閉機構、92…開閉部(回動部)、94…トグルバネ、94a…トグルバネの一端部、94b…トグルバネの他端部、96…ベース部、97…第1のアーム部、98…第2のアーム部、99…第1の軸部、100…第2の軸部、101…バネ係止部、102…被取付部、103…第1の側壁部、104…第2の側壁部、106…第1の軸受部、107…第2の軸受部、108…バネ係止部、109…第1のアーム上面ガイド部、110…第2のアーム上面ガイド部、111…第1のアーム下面ガイド部、112…第2のアーム下面ガイド部。
Claims (9)
- 電子機器の外筐に設けた開口部を開閉する蓋と、該蓋を開閉可能に前記外筐に組付ける蓋開閉機構と、を備え、前記蓋開閉機構は、前記外筐または蓋のいずれか一方に設けられた軸受部と、他方に設けられて前記軸受部に挿入された軸部と、を備えた電子機器において、
前記軸受部は、前記外筐の外側に位置する仮想軸を中心にして円弧状に前記外筐内に形成されていて、前記軸部は、蓋の開閉の伴なって移動可能に前記軸受部内に挿入されていることを特徴とする電子機器。 - 前記軸受部は、前記軸部と平行方向の蓋の外周縁部の近傍の外側に位置する仮想軸を中心にして円弧状に形成されていて、前記蓋を開くと前記軸部近傍の蓋の外周縁部を前記外筐の開口部の内周縁部から離間させる方向に前記軸受部内を移動することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記蓋開閉機構は、前記蓋を設けた開閉部と、該開閉部を外筐内に取付ける固定部と、を備え、前記開閉部に前記軸部が設けられ、前記固定部に軸受部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記開閉部は、前記蓋を設けたベース部と、該ベース部の一側部と他側部に設けられた対向する一対のアーム部と、によって平面視略コ状に形成されていて、前記対向する一対のアーム部の先端部の外側面に前記軸部を備え、
前記固定部は、前記開閉部の一対のアーム部を挟む一対の側壁部を備え、これら一対の側壁部の対向部に前記一対のアーム部に設けた軸部を挿入する前記円弧状の軸受部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。 - 前記開閉部の一対のアーム部の上,下面は、前記蓋の周縁部近傍の外側を仮想軸を中心とする円弧面に形成され、前記固定部には、前記開閉部の一対のアーム部の上,下面を挟んだ状態で支持するアーム上面ガイド部とアーム下面ガイド部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
- 前記軸部は、前記軸受部と略同じ曲率の円弧状に形成されていて、前記円弧状の軸受部の内面に沿って移動することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記一対のアーム部を挟んでいる一対の側壁部のうちの少なくとも一方の側壁部の外側には、前記蓋を閉じた状態または開いた状態に維持するトグルバネが配置されていることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
- 前記トグルバネには、コイルスプリングが用いられていて、該コイルスプリングの一端部は、前記軸部に係止され、他端部は、前記アーム部の前記一方の側壁部に係止されていることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
- 電子機器の外筐に設けた開口部を開閉する蓋を開閉可能に前記外筐に組付ける電子機器の蓋開閉機構であって、
前記蓋を設けた開閉部と、該開閉部を前記外筐に組付ける固定部と、を備え、前記軸受部は、前記蓋の周縁部近傍の外側を仮想軸とする円弧状に形成され、前記軸部は、前記蓋を開いたときに該蓋の周縁部と前記外筐の開口部の周縁部とが互いに離間する方向に移動可能に前記軸受部内に挿入されていることを特徴とする電子機器の蓋開閉機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006030972A JP2007212642A (ja) | 2006-02-08 | 2006-02-08 | 電子機器および電子機器の蓋開閉機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007212642A true JP2007212642A (ja) | 2007-08-23 |
Family
ID=38491158
Family Applications (1)
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JP2006030972A Pending JP2007212642A (ja) | 2006-02-08 | 2006-02-08 | 電子機器および電子機器の蓋開閉機構 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2007212642A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8542316B2 (en) | 2009-04-23 | 2013-09-24 | Panasonic Corporation | Electronic device and imaging apparatus with sound emitting device |
-
2006
- 2006-02-08 JP JP2006030972A patent/JP2007212642A/ja active Pending
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