JP2007212284A - 癌患者の予後の判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】p53由来ペプチドに対する液性免疫応答を利用して癌患者の予後の判定方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、癌患者より採取された血液試料における抗p53由来ペプチド抗体のレベルを測定する工程を含む癌患者の予後を判定する方法であって、該抗体のレベルが基準値を超える場合に予後が良好である可能性が高いと判定することを特徴とする方法を提供する。
【選択図】なし。

Description

本発明は、新規な癌患者の予後判定方法に関する。詳細には、本発明は、癌患者より採取された血液試料における抗p53由来ペプチド抗体のレベルを測定する工程を含む癌患者の予後を判定する方法であって、該抗体のレベルが基準値を超える場合に予後が良好である可能性が高いと判定することを特徴とする方法に関する。
p53は、細胞周期進行、アポトーシス誘導およびDNA修復に関与する遺伝子の転写を調節する、重要な腫瘍抑制タンパク質である(非特許文献1−4)。細胞ストレス、特にDNA損傷を受けた細胞において、p53タンパク質は、細胞周期調節に関与する一連の遺伝子の転写を活性化し、細胞周期の進行を停止させ、DNAの修復またはアポトーシスの誘導を可能とする。多くの癌細胞で本タンパク質の遺伝子に変異が観察されており、変異p53タンパク質が腫瘍細胞の悪性化と関係していることが示唆されている。
p53タンパク質に対する抗体は20年前に発見された(非特許文献5)。これは主に、癌細胞におけるp53遺伝子のミスセンス変異、およびそれにより癌細胞に蓄積した変異p53タンパク質に関連することが確認されており(非特許文献6、7)、これまでに抗p53タンパク質抗体を癌の危険因子として示す多くの報告が存在する(非特許文献7、15−18)。
p53タンパク質が免疫系に提示される機構はいまだ明らかではない。蓄積した変異p53タンパク質に対する免疫応答は、抗原提示細胞によるプロセッシングを介すると考えられる。例えば、乳癌患者におけるp53タンパク質に対する液性免疫応答は、p53遺伝子の変異部位と関係のないエピトープに対するものであった(非特許文献8)。通常癌患者の血清中にはp53タンパク質は検出されないことから(非特許文献5−8)、癌細胞が二次リンパ組織において抗原提示細胞にトラップされ、変異p53タンパク質がプロセッシングを受け、そして非変異部位に対する免疫応答が誘導されたと考えられる。さらに変異p53タンパク質を有さない健常人の1.5%においても抗p53タンパク質抗体が検出される(非特許文献7、9、10)。これらの結果は、p53タンパク質がプロセッシングされ、生じたペプチドに対して液性免疫応答が誘導されることを示唆する。
生体は、出現した腫瘍細胞を排除する免疫機構を有する。細胞傷害性T細胞(CTL)は、主要組織適合遺伝子複合体(ヒトにおいてはHLA)により腫瘍細胞表面に提示された腫瘍抗原ペプチドを特異的に認識し、その細胞を傷害する。この免疫機構を利用し、腫瘍抗原のCTLエピトープペプチドで生体を免疫するワクチン治療が試みられている。本発明者らは以前、HLA−B*4601分子に提示されCTLを誘導し得る、p53タンパク質由来のペプチドを報告した(非特許文献11)。別の研究において本発明者らは、ペプチドワクチン投与を受けた癌患者の一部において投与されたCTLエピトープペプチドに反応する抗体レベルが上昇し、それがその患者の予後を予測するのに適したマーカーであることを示した(非特許文献14)。一方、ある種のCTLエピトープペプチドに反応する抗体はワクチン投与前の癌患者および健常人の血清中にも存在し、この抗体にはHLA拘束性が見られなかった(非特許文献12、13)。このことは、抗体エピトープペプチドはHLAのタイプと関係なくプロセッシングされ、それに対する抗体もHLAと関係なく産生されることを示唆する。
本発明者らの研究から、腫瘍抗原由来ペプチドに対する液性免疫応答は、腫瘍細胞に対する免疫応答と、ひいては患者の病状と、何らかの関係を示すことが期待された。癌患者の予後は、典型的には、臨床段階、再発、リンパ節における腫瘍転移、周辺組織に対する浸潤レベル、組織学的分類等の臨床学的および病理学的観点から判定される。かかる方法は非常に繁雑であり、簡便に予後を判定することができる方法が望まれる。
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本発明は、p53由来ペプチドに対する液性免疫応答と癌患者の予後との関係を明らかにし、癌患者の予後を判定する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、乳癌患者の血清中に特異的抗体が存在するp53由来ペプチドを同定した。前記ペプチドに対する抗体のレベルと患者の臨床学的および病理学的所見との相関関係を検討した結果、抗p53由来ペプチド抗体のレベルに基づく癌患者の予後判定が可能となった。
すなわち、本発明は、癌患者より採取された血液試料における抗p53由来ペプチド抗体のレベルを測定する工程を含む癌患者の予後を判定する方法であって、該抗体のレベルが基準値を超える場合に予後が良好である可能性が高いと判定することを特徴とする方法を提供する。また、本発明は、前記方法に使用されるp53由来ペプチドまたは同等の抗原性を有するその誘導体を含む試薬を提供する。さらに、本発明は、前記方法において測定される抗体と同一のエピトープを認識する抗体を提供する。加えて、本発明は、前記試薬および/または前記抗体を含む、癌を診断するためのキットを提供する。
本発明によって、癌患者の予後についての検査室レベルでの指標が提供される。かかる指標に基づき、適切な治療の選択や生存期間の予測が可能となる。
本発明は、癌患者より採取された血液試料における抗p53由来ペプチド抗体のレベルを測定する工程を含む癌患者の予後を判定する方法であって、該抗体のレベルが基準値を超える場合に予後が良好である可能性が高いと判定することを特徴とする方法を提供する。
予後とは、何らかの治療を施した後の患者の癌の経過についての医学的見通しまたは患者の余命を意味する。治療としては、化学療法、放射線療法、外科的切除などが挙げられる。本発明の方法において、血液の採取時期は限定されず、治療前、治療後、または治療中のいずれであってもよく、また患者がうけた治療の種類も限定されない。予後が良好であるとは、例えば、治療後の臨床段階が悪化しないかまたは悪化するのが遅いこと、リンパ節への腫瘍転移が見られないかまたは少ないこと、周辺組織への腫瘍細胞の浸潤が起こらないかまたはそのレベルが低いこと、再発が起こらないかまたは再発までの期間が長いこと、などを意味する。
血液試料は、それが血液中の抗体レベルを調べるために使用できる限り、いずれの方法で調製されたものであってもよい。本発明においては、血清または血漿が好適に用いられる。
基準値は、使用するペプチドおよび癌の種類に依存し、本明細書の実施例に記載の方法に従い適宜決定される。例えば基準値は、健常人由来の血液試料における抗体レベルの測定値の平均値+2SDとすればよい。抗体のレベルは、既知のいずれの方法によっても測定可能であり、好適な測定方法として例えばELISA法が挙げられる。
本明細書および特許請求の範囲における「p53タンパク質」なる用語は、完全長p53タンパク質を意味し、天然に存在する個人差および人種差等に基づくアミノ酸の変異を含むものも包含する。p53タンパク質のアミノ酸配列は、例えばGeneBankのアクセション番号AB082923、AF136271、およびAF307851に開示されている(配列番号4)。
本明細書および特許請求の範囲における「p53由来ペプチド」は、p53タンパク質のアミノ酸配列の一部より成るアミノ酸残基数4〜50個、好ましくは4、5、6、7、8、9、10または11個のペプチドである。本発明の方法を実施する場合、前記ペプチドと同等の抗原性を有するその誘導体を使用してもよい。ペプチドの誘導体とは、ペプチドのアミノ酸配列に1または数個、好ましくは1または2個のアミノ酸の欠失、置換、付加、挿入などを導入し、および/またはその構成アミノ酸またはカルボキシル基を修飾したペプチドを意味する。ペプチドの誘導体が「同等の抗原性を有する」とは、試料中のもとのペプチドに特異的な抗体をその誘導体が吸収できることを意味する。
本発明の方法に用いるp53由来ペプチドは、癌患者由来の末梢血単核細胞からペプチド特異的なCTLを誘導可能な、いわゆるCTLエピトープペプチドおよびその一部よりなるペプチドの中から選択することが好ましい。候補となるCTLエピトープペプチドは、既報の方法に従い決定することができる(特開2003−111595号公報)。候補ペプチドは、ペプチド化学において一般的な公知方法によって合成可能である。ペプチドの選択のため、はじめに候補ペプチドの中から癌患者血中に特異的な抗体が存在するペプチドを同定する。次に、同定したp53由来ペプチドに対する抗体のレベルを数十人、例えば50人以上の癌患者で測定する。その抗体レベルと患者の臨床学的または病理学的特性とを対応させた場合に両者の間に相関関係がみられるペプチドが、本発明の方法に使用可能である。
本発明において「相関関係」とは、患者血中の抗p53由来ペプチド抗体のレベルが高い場合にその患者の臨床学的または病理学的所見が良好な傾向が認められる関係を意味する。本発明においては、複数の癌患者を臨床学的または病理学的特性に基づいて二群に分け、血中の抗p53由来ペプチド抗体のレベルを群間で比較した場合に、統計学的に有意な差が認められる場合に相関関係があるとする。統計学的解析は、常套的なノンパラメトリック解析、例えばMann-Whitney U 試験により行うことができる。
本発明の方法に特に好適に使用されるp53由来ペプチドは、アミノ酸配列 Thr Ser Arg His Lys Lys Leu Met Phe(配列番号1)に由来し、かつ該配列の2〜6番目のアミノ酸配列(Ser Arg His Lys Lys:配列番号3)から選択される連続する少なくとも4個のアミノ酸残基を含むアミノ酸残基数4〜9個のペプチドであり、より好適には、配列番号1に示すアミノ酸配列に由来し、かつ配列番号3に示すアミノ酸配列を含むアミノ酸残基数5〜9個のペプチドである。なかでも、本明細書におけるp53377−385(配列番号1)またはp53378−383(Ser Arg His Lys Lys Leu:配列番号2)が特に好適に用いられる。
本発明の方法は各種の癌の患者の予後の判定に使用可能であるが、特に乳癌に好適に使用される。
本発明はまた、前述の手順に従い同定したp53由来ペプチドまたは同等の抗原性を有するその誘導体を含む、本発明の癌患者の予後の判定方法に用いる試薬を提供する。p53由来ペプチドは、好ましくは配列番号1に示すアミノ酸配列に由来し、かつ配列番号3に示すアミノ酸配列から選択される連続する少なくとも4個のアミノ酸残基を含むアミノ酸残基数4〜9個のペプチド、より好ましくは配列番号1に示すアミノ酸配列に由来し、かつ配列番号3に示すアミノ酸配列を含むアミノ酸残基数5〜9個のペプチド、より一層好ましくは配列番号1または2に示すアミノ酸配列を有するペプチドである。本発明の試薬は、前記ペプチドまたは誘導体が適当な緩衝液に溶解された溶液形態であっても、使用時に溶解される凍結乾燥形態であってもよく、またこれらに限定されない。本試薬は、例えばELISA法に用いられる。
本発明はさらに、本発明の予後の判定方法において測定される抗体と同一のエピトープを認識する抗体を提供する。本発明の抗体は、癌患者の血液試料中のp53由来ペプチドに対する抗体のレベルが癌患者の予後と相関関係を示す場合における、そのp53由来ペプチドのエピトープを特異的に認識するものである。本発明の抗体は、好ましくは配列番号1に示すアミノ酸配列に由来し、かつ配列番号3に示すアミノ酸配列から選択される連続する少なくとも4個のアミノ酸残基を含むアミノ酸残基数4〜9個のペプチド、より好ましくは配列番号1に示すアミノ酸配列に由来し、かつ配列番号3に示すアミノ酸配列を含むアミノ酸残基数5〜9個のペプチド、より一層好ましくは配列番号1または2に示すアミノ酸配列を有するペプチドを認識する。本発明の抗体は、p53由来ペプチドまたはそのエピトープペプチドを単独で、または担体と結合した形で、アジュバントの存在または非存在下に免疫した動物(例えばマウス、ラット、ウサギ、ヤギ等)から回収した抗体産生細胞を、永久増殖性細胞と融合することで生産することができる。本方法は当業界において周知である(Antibodies: A Laboratory Manual, Lane, H. D. et al. eds., Cold Spring Harbor Laboratory Press, New York, 1989)。本発明の抗体は、ヒト型化して本発明の方法の対照として使用できる他、精製用抗体、標識マーカー等として利用することもできる。また、治療用に供する場合もあり得る。
本発明は、本発明の方法を実施するためのキットを提供する。本発明のキットは、前述の本発明の試薬を含み、また所望により本発明の抗体を含むことができる。キットはさらに、検出用試薬、反応用緩衝液、洗浄液、反応停止液、対照品等を含んでもよい。検出用試薬として、抗p53由来ペプチド抗体に特異的に反応する物質(例えば抗ヒトIgG抗体)を酵素、放射性物質、蛍光物質等で標識したものを用いることができる。本発明のキットは、配列番号1に示すアミノ酸配列に由来し、かつ配列番号3に示すアミノ酸配列から選択される連続する少なくとも4個のアミノ酸残基を含むアミノ酸残基数4〜9個のペプチド、好ましくは配列番号1に示すアミノ酸配列に由来し、かつ配列番号3に示すアミノ酸配列を含むアミノ酸残基数5〜9個のペプチド、なかでも配列番号1または2に示すアミノ酸配列を有するペプチドを特異的に認識する抗体を検出するものが好ましい。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は下記実施例によっていかなる意味においても制限されるものではない。
実施例1
1.材料
1−1.試料収集
乳癌患者(BC、n=104)から血清を収集した。病理学的検討のため、一部のBC患者から癌組織を採取した。前立腺癌患者(PC、n=50)を対照癌患者と、健常人(HD、n=83、女性58人、男性25人)を対照非癌患者とした。被験者はすべて日本人であり、HIV非感染であった。血清試料は、使用まで−80℃で保存した。
1−2.ペプチド合成
スクリーニングのため、p53タンパク質のアミノ酸配列(配列番号4)に基づきHLA−B46結合モチーフを有する7つの異なるp53由来ペプチド(純度>70%)(p5399−107、p53118−126、p53161−170、p53204−212、p53264−272、p53319−327、およびp53377−385)を合成した(非特許文献11)。さらなる検討には純度>90%のp53118−126およびp53377−385を使用した。
2.統計学的解析
統計学的解析は、StatMate(Atoms, Tokyo, Japan)を用いて行った。ELISA法による抗ペプチド抗体アッセイの結果は、両側スチューデントt検定によって解析した。以下の4.および5.では、95%信頼区間(CI)の中央値をデータとして示し、ノンパラメトリック(両側 Mann-Whitney U 試験)解析を用いて分布を比較した。
3.液性免疫に認識されるp53由来ペプチドの同定
3−1.p53由来ペプチドに対する抗体の検出
はじめに、7つのp53由来ペプチドの各々に反応するIgGが、BC患者(n=15)および女性HD(n=15)の血清において検出されるかについて検討した。
血清中のペプチド特異的IgGのレベルは、ELISA法により測定した(非特許文献12、13)。簡単に説明すると、p53由来ペプチド(200μg/ml)を100μl/ウェルにて添加してコートしたプレート(Nunc #478042)をBlock Ace (MEGMILK, Hokkaido, Japan)でブロックし、0.05%Tween 20-PBS(PBST)で洗浄した。血清試料を0.05%Tween 20- Block Aceで1:100から1:800まで段階的に希釈し、100μl/ウェルでプレートに添加した。37℃で2時間インキュベートした後、プレートをPBSTで洗浄し、ウサギ抗ヒトIgG(γ鎖特異的、DAKO #A0423)(1:1000)を添加してさらに37℃で2時間インキュベートした。プレートを9回洗浄した後、ヤギ抗ウサギIg結合西洋ワサビペルオキシダーゼ-デキストランポリマー(DAKO #K4003)(1:100)100μlを各ウェルに添加し、プレートを室温で40分間インキュベートした。ペプチド特異的IgGのレベルを評価するため、各試料のA450値を段階希釈標準試料と比較し、その値をA450として示した。ペプチド特異的IgGのA450値を、HIVペプチド(Pro Phe Arg Asp Tyr Val Asp Arg Phe:配列番号5)をコートした陰性対照と比較した。
少なくとも一つのペプチドに対して陽性応答が見られたBC患者4人およびHD1人の代表的結果を図1に示す。陰性対照(HIVペプチド)に対してP値<0.05(*)を有意であると見なした。
陰性対照(HIVペプチド)と比較して、p53118−156およびp53377−385に反応する有意なレベルのIgGが、BC患者15人のうちそれぞれ4および5人、およびHD15人のうち1人の血清中で検出された。これに対し、残り5つのペプチドに対するIgGのは、試験した血清試料のいずれにおいても観察されなかった(図1)。
3−2.抗p53由来ペプチドIgGの特異性
抗p53118−126および抗p53377−385IgGのペプチド特異性を吸収試験により検討した。
0.5%Tween 20 Block Aceで1:100に希釈した血清試料100μl/ウェルを、37℃で2時間、p53由来ペプチド(p53118−126、p53319−327、またはp53377−385、20μg/ウェル)、組換え野生型p53タンパク質(BD Bioscience, San Diego, CA)、またはウシ血清アルブミン(BSA、陰性対照として使用)(150ng/ウェル)により吸収した。吸収を3回繰り返し、得られた上清中のペプチド特異的IgGのレベルをELISA法によって測定した。血清中のIgGのレベルはA450で表し、3回のアッセイの平均を示した。
図2に、BC患者2人(図2A)およびHD(図2B)における代表的結果を示す。これら血清(BC患者2人およびHD1人)の抗p53377−385活性は、大部分が対応ペプチドでの吸収によって減少したが、他のp53由来ペプチドであるp53118−126およびp53319−327、および陰性対照として使用したHIVペプチドのいずれによっても減少しなかった。一方、これら血清試料の抗p53118−126活性は、対応ペプチドを含め、試験したいずれのペプチドを用いた吸収によっても減少しなかった。言い換えると、抗p53377−385IgGのペプチド特異性は本実施例で使用した条件下で確認されたが、抗p53118−126IgGのペプチド特異性は確認されなかった。次に、抗p53377−385活性が、組換えp53タンパク質またはBSAでの吸収によって減少するかについて検討した。p53377−385に対する抗p53377−385IgGの反応性は、これらのタンパク質での吸収によっては減少しなかった。このことは、抗p53377−385IgGが完全p53タンパク質と交差反応性を有さないことを示唆している。
以上より、乳癌患者において特異的液性免疫応答を誘導するp53タンパク質由来ペプチド、p53377−385(配列番号1)が同定された。
4.各種疾患における抗p53377−385IgGの検出
p53377−385に焦点をしぼり、BC患者(n=104)、PC患者(n=50)およびHD(n=83)から採取した血清中の特異的IgGの存在を検討した。p53377−385(黒丸)、p53319−327(白丸)、または無関係なペプチド(HIVペプチド)(白三角)に反応するIgGを上記3.と同様にして測定した。カットオフ値は、血清希釈1:100においてA450=0.233(HDの血清中における抗p53377−385IgGレベルの平均+2SD)と定めた。
すべての陽性ケースの代表的結果を図3AおよびBに示す。この条件下、BC患者104人のうち24人(23%)、PC患者50人のうち0人、およびHD83人のうち4人(5%)の血清で、p53377−385に特異的なIgGが有意なレベルで検出された。
血清希釈1:100でのすべての試料のA450値の分布を図3Cに示す。本条件下において、BC患者の血清中の抗p53377−385IgGのA450値の中央値は、PC患者およびHDよりも高かった。陽性結果の頻度に関しては、信頼区間は>95%であり、以下の被験者が抗p53377−385IgGに陽性であった:BC患者104人のうち27人(26.0%)、PC患者50人のうち0人(0%)、およびHD83人のうち5人(6.0%)。
以上の結果は、この抗p53由来ペプチド抗体がBCの発症、進行等に何らかの形で関与することを示唆している。
5.抗p53377−385IgGと患者予後との相関関係
抗p53377−385IgGのレベルとBC患者の予後との関係を調べるため、以下の臨床学的および病理学的観点からBC患者の予後を検討した:臨床段階、再発、リンパ節における腫瘍転移、周辺組織に対する浸潤レベル、組織学的分類(乳頭腺管癌、硬性癌および充実腺癌)。臨床学的および病理学的特性は、日本乳癌学会(General rules for clinical and pathological recording of breast cancer. The 14th Edition. The Japanese Breast Cancer Society, Kanehara publishing Co., Tokyo, 2000)および/または国際対癌連合(UICC)(Breast tumours (ICD-O C50). Interbational Union Against Cancer (UICC), Fifth Edition. Sobin LH and Wittekind (eds.), rue du Conseil-General, Ch-1205, Geneva, Switzerland, 1997.)による分類に基づいて分類した。周辺組織への腫瘍の浸潤は、乳癌取扱規約(日本乳癌学会編、金原出版)を参考に以下のように分類した:g:病巣が乳腺組織内のとどまるもの;f:乳腺外脂肪に及ぶもの;s:皮膚に及ぶもの;p:筋肉(大胸筋)に及ぶもの;w:胸郭に及ぶもの。抗p53377−385IgGのレベルは、上記3.記載の方法に従い、血清希釈1:100、カットオフ値A450=0.233にて評価した。
血液採取後3年以内に再発しなかったBC患者の血清の抗p53377−385IgGのレベル(血液採取の時点;n=19)は、再発した患者(n=10)におけるレベルよりも有意に高かった(P=0.01813、図4A)。周辺組織への腫瘍の浸潤レベルが低いBC患者(f+g、n=30)の血清における抗p53377−385IgGのレベルは、浸潤レベルが高い患者(s+p、n=12)より有意に高かった(P=0.01、図4B)。また、転移性腫瘍細胞が見られた前哨リンパ節が3未満だったBC患者(n=47)の血清における抗p53377−385IgGのレベルは、5以上のリンパ節で転移性腫瘍細胞が見られた患者(n=12)のレベルより有意に高かった(P=0.0341、図4C)。さらに初期段階疾患のBC患者(段階0およびI、n=24)の血清における抗p53377−385IgGのレベルは、後期段階疾患(段階II、III,およびIV、n=39)の患者のレベルより有意に高かった(P=0.0195、図4D)。同様に、乳頭腺管腫瘍を有するBC患者の血清における抗p53377−385IgGのレベルは、統計学的には有意な差ではないものの、硬性および充実腺腫瘍を有するもののレベルよりも高かった(データ非提示)。
また、上記観点から予後が良好であったBC患者における抗p53377−385IgGのレベルは、HDと比較して有意に高かった(P<0.01)が、予後不良のBC患者とHDの間には有意差は見られなかった(データ非提示)。
以上より、抗p53377−385抗体は、臨床段階、リンパ節への転移、腫瘍細胞の浸潤、および再発に関して最適な予後因子であることが示唆される。
実施例2
抗p53377−385抗体の認識エプトープの同定(1)
P53タンパク質のアミノ酸配列(配列番号4)の377−385番目の領域(p53377−385(配列番号1)に相当)を基準として、6merのオーバーラッピングペプチドを12種類合成した(p53372−377、p53373−378、p53374−379、p53375−380、p53376−381、p53377−382、p53378−383、p53379−384、p53380−385、p53381−386、p53382−387、p53383−388)。3年以内に再発が認められたBC患者3人(#1508、1511、1513)、3年以内に再発が認められなかった、予後が良好なBC患者(#934、935、936)3人、およびHD3人(#970、971、972)の血清において、これらペプチドに対する抗体のレベルを実施例1と同様に測定した。
実施例1で用いたp53377−385を構成する4種類の6merペプチド(破線内、p53377−382、p53378−383、p53379−384、p53380−385)のうち、BC患者における抗体レベルがHDにおけるよりも高く、またその差が最も顕著だったのは、p53378−383(配列番号2)(実線内)であった(図5)。この結果は、p53378−383が、p53377−385と同様に本発明の方法に使用できることを示す。
実施例3
抗p53377−385抗体の認識エプトープの同定(2)
p53377−385(配列番号1)に基づき、6〜8merの6種類のペプチド(p53377−382(6mer)、p53377−383(7mer)、p53377−384(8mer)、p53378−385(8mer)、p53379−385(7mer)、p53380−385(6mer)、図6D)を合成し、3人のBC患者の血清において抗ペプチド抗体のレベルを実施例1と同様に測定した。
p53377−385と比較して、N末のThr(T)を除いたペプチド(p53378−385)およびC末側のLeu(L)、Met(M)またはPhe(F)を除いたペプチドに対する抗体の反応が高かったことから、p53377−385のエピトープはその2〜6番目のアミノ酸残基(Ser Arg His Lys Lys:配列番号3)であると考えられた。このことは、Ser Arg His Lys Lys(配列番号3)を含むp53377−385に由来するペプチドが、p53377−385と同様に本発明の方法に使用できることを示唆する。
参考例
BC患者の血清におけるp53タンパク質に対する抗体の検出
BC患者104人の血清中のp53タンパク質に対する抗体の存在をウェスタンブロッティングにより調べた(図7)。
組換えp53タンパク質(BD Bioscience, San Diego, CA)を、緩衝液(尿素7.2mM、Triton X-100 1.6%、ジチオスレイトール0.8%およびリチウムドデシル硫酸塩2%)で濃度150ng/5μlに希釈した。試料5μlを各ウェルにロードし、SDS−PAGEによって分離した。アクリルアミドゲル中のタンパク質を、HybondTM-ポリビニリデンジフルオライド(PVDF)メンブラン(Amersham)上にブロットし、その後100倍希釈血清と4℃で一晩インキュベートした。陽性対照として、DO−7マウスモノクローナル抗体(Dako, Glostrup, Denmark)を使用した。ウェスタンブロット解析の以降の手順は、以前に記載されている(Shichijo, S., Hayashi, A., Takaori, S., Tsunosue, R., Hoshino, T., Sakata, M., Kuramoto, T., Oizumi, K., and Itoh, K. Detection of MAGE-4 protein in lung cancer. Int. J. Cancer., 54: 158-165, 1995.)。
p53タンパク質に反応するIgGが、試験した104人の患者のうち12人(BCI−12、−13、−22、−23、−34、−36、−40、BCII−2、−48、−54、−56、および−59)(12%)から得た血清において検出された。これら12人の陽性血清、および陽性対照(DO−7、マウスモノクローナル抗体)の結果を図7に示す。これらの患者なかで、陽性レベルの抗p53377−385IgGを有していたのは4人(BCI−12、BCII−48、−56、および−59)だけであった。
BC患者104人のうち、29人の患者を血液試料採取後3年にわたり経過観察した。抗p53タンパク質抗体陽性患者7人(BCI−12、−13、−22、−23、−34、−36、および−40)のうち2人(BCI−13および22)(29%)が3年以内に癌で死亡した。一方、抗p53タンパク質抗体陰性の患者では、同期間内に癌で死亡したのは22人のうち2人(BCI−17および29)(10%)であった。再発については、陽性患者7人のうち5人(BCI−13、−22、−23、−34、−36、および−40)(71%)が処置開始後3年以内に再発したが、陰性患者では22人のうち再発したのは5人(BCI−17、−26、−29、−37、および−42)(23%)であった。
これらの結果は、完全長p53タンパク質に対する抗体は、本発明で用いる抗p53由来ぺプチド抗体とは異なり、BC患者において予後不良の危険因子であることを示唆している。これは以前に他のグループによって報告された結果と一致する(非特許文献15−18)。
p53由来ペプチドに対する抗体の検出結果を示すグラフである。p53118−126およびp53377−385に反応するIgGが、BC患者およびHD血清において検出された。 BC患者血清中の抗p53由来ペプチド抗体の特異性を示すグラフである。 HD血清中の抗p53由来ペプチド抗体の特異性を示すグラフである。 血清中の抗p53377−385抗体の存在を検討した結果を示すグラフである(BC患者)。 血清中の抗p53377−385抗体の存在を検討した結果を示すグラフである(BC患者およびHD)。 BC患者、PC患者およびHDにおける抗p53377−385抗体レベルを比較したグラフである。BC患者の血清中の抗p53377−385抗体レベルは、PC患者およびHDよりも高かった。 抗p53377−385抗体とBC患者の予後との相関関係を示すグラフである。抗p53377−385抗体のレベルが高い場合に予後が良好であることが示された。 BC患者およびHDにおける12種類のオーバーラッピングペプチドに対する抗体のレベルを示すグラフである。各ペプチドは、配列番号4に示すアミノ酸配列におけるそのN末アミノ酸の位置により表す。黒のカラムはHD、斜線のカラムは3年以内に再発が認められたBC患者、白のカラムは予後が良好なBC患者の結果を示す。 BC患者の血清における、p53377−385に由来するペプチドに対する抗体のレベルを示すグラフである。各ペプチドは、配列番号4に示すアミノ酸配列におけるそのN末アミノ酸の位置およびアミノ酸残基数により表す。3種類のカラムは、異なる希釈倍率(100、200、および400倍希釈)を表す。 BC患者の血清中に存在するp53タンパク質に対する抗体を示す図面代用写真である。

Claims (9)

  1. 癌患者より採取された血液試料における抗p53由来ペプチド抗体のレベルを測定する工程を含む癌患者の予後を判定する方法であって、該抗体のレベルが基準値を超える場合に予後が良好である可能性が高いと判定することを特徴とする方法。
  2. p53由来ペプチドが、配列番号1に示すアミノ酸配列に由来し、かつ配列番号3に示すアミノ酸配列から選択される連続する少なくとも4個のアミノ酸残基を含むアミノ酸残基数4〜9個のペプチドである、請求項1に記載の方法。
  3. p53由来ペプチドが、配列番号1に示すアミノ酸配列に由来し、かつ配列番号3に示すアミノ酸配列を含むアミノ酸残基数5〜9個のペプチドである、請求項2に記載の方法。
  4. p53由来ペプチドが配列番号1または2に示すアミノ酸配列を有する、請求項3に記載の方法。
  5. 癌が乳癌である、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
  6. p53由来ペプチドまたは同等の抗原性を有するその誘導体を含む、請求項1から5のいずれかに記載の癌患者の予後の判定方法に用いる試薬。
  7. 請求項1から5までのいずれかに記載の方法において測定される抗体と同一のエピトープを認識する抗体。
  8. 請求項6に記載の試薬を含む、癌を診断するためのキット。
  9. さらに請求項7に記載の抗体を含む、請求項8に記載のキット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024057956A1 (ja) * 2022-09-12 2024-03-21 チューニングフォーク・バイオ・インク p53アイソフォーム変異体のがん診断用途

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