JP2016224013A - 早期診断用肺癌診断薬及びその利用 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)カルネキシンに対する特異的結合物質又はカルネキシン遺伝子を増幅可能なプライマーセットを有効成分とする、早期診断用肺癌診断薬。
(2)前記肺癌が、肺腺癌、肺扁平上皮癌、小細胞肺癌又は大細胞性神経内分泌肺癌である、(1)に記載の肺癌診断薬。
(3)被検者由来の血清、血漿、組織又は尿を試料に用いるものである、(1)又は(2)に記載の肺癌診断薬。
(4)カルネキシンに対する特異的結合物質を有効成分とし、逆相タンパク質アレイ用である、(1)〜(3)のいずれかに記載の肺癌診断薬。
(5)被検者由来の生体試料及び健常者由来の生体試料をそれぞれ固相に固定する工程と、前記固相にカルネキシンに対する特異的結合物質を反応させる工程と、前記被検者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量及び前記健常者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量を測定し、いずれが多いかを判定する工程と、前記被検者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量が、前記健常者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量よりも多い場合に、前記被検者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量が、前記健常者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量よりも多いと判定する工程と、を備える、被検者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量が、健常者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量よりも多いか否かを判定する方法。
(6)被検者由来の生体試料を固相に固定する工程と、前記固相にカルネキシンに対する特異的結合物質を反応させる工程と、前記被検者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量を測定し、予め設定された基準値と比較する工程と、前記被検者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量が、前記基準値よりも多い場合に、前記被検者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量が、健常者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量よりも多いと判定する工程と、を備える、被検者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量が、健常者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量よりも多いか否かを判定する方法。
(7)被検者由来の生体試料及び健常者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量を測定する工程を備える、被検者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量が、健常者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量よりも多いか否かを判定する方法。
(8)被検者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量を測定し、予め設定された基準値と比較する工程を備える、被検者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量が、健常者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量よりも多いか否かを判定する方法。
1実施形態において、本発明は、カルネキシンに対する特異的結合物質又はカルネキシン遺伝子を増幅可能なプライマーセットを有効成分とする、早期診断用肺癌診断薬を提供する。
1実施形態において、本発明は、被検者由来の生体試料及び健常者由来の生体試料をそれぞれ固相に固定する工程(a)と、前記固相にカルネキシンに対する特異的結合物質を反応させる工程(b)と、前記被検者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量及び前記健常者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量を測定し、いずれが多いかを判定する工程(c)と、前記被検者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量が、前記健常者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量よりも多い場合に、前記被検者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量が、前記健常者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量よりも多いと判定する工程(d)と、を備える、被検者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量が、健常者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量よりも多いか否かを判定する方法を提供する。
本工程において、被検者由来の生体試料及び健常者由来の生体試料をそれぞれ固相に固定する。固相としては、スライドガラス、イムノプレート、膜、ビーズ等が挙げられる。固相は、タンパク質を吸着しやすいよう表面処理を施されていることが好ましい。
本工程において、上記の固相にカルネキシンに対する特異的結合物質を反応させる。特異的結合物質としては上述したものが挙げられる。
本工程において、被検者由来の生体試料に結合した特異的結合物質の量及び健常者由来の生体試料に結合した特異的結合物質の量を測定し、いずれが多いかを判定する。
本工程において、被検者由来の生体試料に結合した特異的結合物質の量が、健常者由来の生体試料に結合した特異的結合物質の量よりも多い場合に、被検者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量が、健常者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量よりも多いと判定する。
本実施形態の方法においては、上述した工程(a)〜(d)に健常者由来の生体試料を供した場合に、健常者由来の生体試料に結合する特異的結合物質の量を予め測定して基準値として求めておき、被検者由来の生体試料に結合する特異的結合物質の量を上記基準値と比較する構成としてもよい。
1実施形態において、本発明は、被検者由来の生体試料及び健常者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量を測定する工程を備える、被検者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量が、健常者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量よりも多いか否かを判定する方法を提供する。
本工程において、被検者由来の生体試料及び健常者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量を測定する。
本実施形態の方法においては、健常者由来の生体試料におけるカルネキシンの発現量を予め測定して基準値として求めておき、被検者由来の生体試料におけるカルネキシンの発現量を測定して上記基準値と比較する構成としてもよい。
(抗カルネキシン抗体の作製)
ヒト肺腺癌(adenocarcinoma、AC)由来細胞株であるA549細胞株でマウスを免疫し、定法によりハイブリドーマを作製した。A549細胞株の固定標本の染色性を指標として、作製したハイブリドーマが産生するモノクローナル抗体のスクリーニングを行った結果、188個の肺癌特異的モノクローナル抗体が得られた。得られた肺癌特異的モノクローナル抗体の1つをKU−Lad−001と命名した。
(逆相タンパク質アレイ解析)
肺癌患者195人及び健常人100人から血清を採取し試料とした。肺癌患者には、肺腺癌(AC)、肺扁平上皮癌(Squamous cell carcinoma、SCC)、小細胞肺癌(small cell lung cancer、SCLC)及び大細胞性神経内分泌肺癌(large cell neuroendocrine carcinoma、LCNEC)に罹患したステージI〜IVの患者が含まれていた。
数値化された肺癌患者及び健常者の血清中のカルネキシンレベルを、マン・ホイットニーのU検定により統計的に解析した。感度(sensitivity)、特異度(specificity)及びROC解析によるAUC曲線下面積は、ソフトウエア(商品名「StatFlex」、Artiteck社)を使用して計算した。
Claims (8)
- カルネキシンに対する特異的結合物質又はカルネキシン遺伝子を増幅可能なプライマーセットを有効成分とする、早期診断用肺癌診断薬。
- 前記肺癌が、肺腺癌、肺扁平上皮癌、小細胞肺癌又は大細胞性神経内分泌肺癌である、請求項1に記載の肺癌診断薬。
- 被検者由来の血清、血漿、組織又は尿を試料に用いるものである、請求項1又は2に記載の肺癌診断薬。
- カルネキシンに対する特異的結合物質を有効成分とし、逆相タンパク質アレイ用である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の肺癌診断薬。
- 被検者由来の生体試料及び健常者由来の生体試料をそれぞれ固相に固定する工程と、
前記固相にカルネキシンに対する特異的結合物質を反応させる工程と、
前記被検者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量及び前記健常者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量を測定し、いずれが多いかを判定する工程と、
前記被検者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量が、前記健常者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量よりも多い場合に、前記被検者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量が、前記健常者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量よりも多いと判定する工程と、
を備える、被検者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量が、健常者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量よりも多いか否かを判定する方法。 - 被検者由来の生体試料を固相に固定する工程と、
前記固相にカルネキシンに対する特異的結合物質を反応させる工程と、
前記被検者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量を測定し、予め設定された基準値と比較する工程と、
前記被検者由来の生体試料に結合した前記特異的結合物質の量が、前記基準値よりも多い場合に、前記被検者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量が、健常者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量よりも多いと判定する工程と、
を備える、被検者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量が、健常者由来の生体試料中のカルネキシンの存在量よりも多いか否かを判定する方法。 - 被検者由来の生体試料及び健常者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量を測定する工程を備える、被検者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量が、健常者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量よりも多いか否かを判定する方法。
- 被検者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量を測定し、予め設定された基準値と比較する工程を備える、被検者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量が、健常者由来の生体試料におけるカルネキシン遺伝子の発現量よりも多いか否かを判定する方法。
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006053113A (ja) * | 2004-08-16 | 2006-02-23 | Medical Proteoscope Co Ltd | 肺腺癌リンパ節転移診断方法及び診断キット |
JP2013096783A (ja) * | 2011-10-31 | 2013-05-20 | Kitasato Institute | 肺腺癌を判定するためのデータ検出方法、診断薬、及び診断用キット |
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2015
- 2015-06-04 JP JP2015113641A patent/JP2016224013A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
長塩亮、外6名: "肺癌組織におけるCalnexinの有用性について", 日本病理学会会誌, vol. 98, no. 1, JPN6015028417, 20 March 2009 (2009-03-20), JP, pages Page.325 * |
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