JP2007211943A - 動力制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無段変速機の可変シーブに供給する液圧を変化させて、目標液圧と実液圧との差やベルト挟圧の学習を行う際に、液圧ポンプの負荷に起因するアイドリング回転数の変動を抑える。
【解決手段】駆動側可変シーブに液圧の供給を受けることにより駆動側可変シーブを移動させて減速比を変化させることが可能な無段変速機と、エンジンから動力の供給を受け前記駆動側可変シーブに作動液を供給する液圧ポンプ及び駆動側目標液圧P11を示す駆動側目標液圧信号p11に基づき前記駆動側可変シーブに供給する液圧を調整する液圧調整手段を有する駆動側可変シーブ作動装置とを具備する車両において、アイドリング時に、液圧調整手段に出力する駆動側目標液圧信号p11を変化させる制御を行うとともに、エンジン回転数を維持すべく、液圧ポンプから駆動側可変シーブに供給する駆動側実液圧P12に対応させて吸気量を変化させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、ベルト式無段変速機を有する車両の動力制御方法に関する。
従来、ベルト式無段変速機を有する車両においては、液圧ポンプから駆動側プーリの可変シーブに供給する液圧を調整することにより該可変シーブを移動させて減速比を変化させるようにしているとともに、液圧ポンプから従動側プーリの可変シーブに供給する液圧を調整することにより該可変シーブを移動させてベルトに与える挟圧を変化させるようにしている。このようなベルト式無段変速機を有する車両において、アイドリング時に、液圧ポンプから従動側プーリの可変シーブに供給する液圧を変化させて可変シーブと固定シーブとの間のベルトの挟圧を変化させ、ベルトの滑りが生じない限界挟圧を学習する制御を行うことが考えられている。(例えば、特許文献1を参照。)
特開2004−293655号公報
しかして、前記特許文献1中に記載の構成では、前記液圧ポンプから従動側プーリの可変シーブに供給する液圧を変化させると、特に液圧を増大させる場合に、液圧ポンプをエンジンにより駆動する際の負荷が増大し、アイドリング回転数の低下が発生する。このアイドリング回転数の低下は、特に小型のエンジンを搭載している車両では、乗員が明らかに認識できる程度大きく、乗員が違和感を感じることがある。そこで、このアイドリング回転数の低下を抑えるべく、アイドリング回転数制御のためにISCバルブを有する車両において、ISCバルブの開度を一定量増大させてエンジン出力を大きくすることが考えられている。
ところが、前段で述べたようにISCバルブの開度を一定量増大させた場合、液圧が高い領域では、液圧ポンプをエンジンにより駆動する際の負荷が大きいので、この開度の増大幅が小さいと、上述したアイドリング回転数が低下する問題が残る。一方、液圧が低い領域では、液圧ポンプをエンジンにより駆動する際の負荷が小さいので、この開度の増大幅が大きいと、アイドリング回転数が目標アイドリング回転数を上回る現象である回転浮きが発生する。
また、このような問題は、上述したベルトの滑りが生じない限界挟圧を学習する制御を行う際だけでなく、液圧調整手段に出力する目標液圧信号を変化させることにより液圧ポンプから駆動側プーリの可変シーブに供給する液圧を変化させて、実液圧と前記目標液圧信号が示す液圧との差を学習させる制御を行う際にも発生しうる。すなわち、駆動側プーリ、従動側プーリのいずれであっても、アイドリング時に液圧ポンプから可変シーブに供給する液圧を変化させる制御を行う際には上述した問題は同様に発生しうる。
本発明は、以上に述べた課題を解決すべく構成するものである。
すなわち本発明に係る動力制御方法は、可変シーブに液圧の供給を受けることにより可変シーブを移動させて減速比を変化させることが可能なベルト式無段変速機と、エンジンからの動力の供給を受け前記可変シーブに作動液を供給する液圧ポンプ及び目標液圧を示す目標液圧信号に基づき前記液圧ポンプから可変シーブに供給する液圧を調整する液圧調整手段を有する可変シーブ作動装置とを具備する車両に用いられるものであって、アイドリング時に、前記可変シーブ作動装置の液圧調整手段に出力する目標液圧信号を変化させる制御、及び目標液圧信号と実液圧との対応を学習する制御を行うとともに、前記目標液圧信号を変化させる制御を行う時間帯に、エンジン回転数を維持させる制御を行うことを特徴とする。
このような動力制御方法を採用すれば、液圧を大きくした場合、すなわち液圧ポンプをエンジンにより駆動する際の負荷を大きくした場合、及び液圧を小さくした場合、すなわち液圧ポンプをエンジンにより駆動する際の負荷を小さくした場合のいずれにおいても、エンジン回転数を維持させる制御を行うことにより、エンジン負荷の増大に伴う回転数の低下、及びエンジン負荷の減少に伴う回転浮きをともに防ぐことができる。
前段で述べた構成を具体的に実現させるための構成の一例として、エンジン回転数を維持すべく、液圧ポンプから可変シーブに供給する液圧に対応させて吸気量又は燃料噴射量を変化させる制御を行うものが挙げられる。このような構成であれば、液圧を大きくした場合、すなわち液圧ポンプをエンジンにより駆動する際の負荷を大きくした場合には吸気量又は燃料噴射量をより増大させてエンジン負荷の増大を補いエンジン回転数の低下を防ぐことができる。また、液圧を小さくした場合、すなわち液圧ポンプをエンジンにより駆動する際の負荷を小さくした場合には、吸気量又は燃料噴射量を増大させる幅を小さくし、エンジン負荷の減少に伴う回転浮きも防ぐことができる。
また、上述した構成を具体的に実現させるための構成の他の一例として、動力源として、走行駆動用のエンジン及び走行駆動用のモータジェネレータを有する駆動手段を備える車両に用いられるものであって、エンジン回転数を維持すべく、液圧ポンプから可変シーブに供給する液圧に対応させてモータジェネレータから供給するアシストトルク量、あるいはモータジェネレータによる回生発電量を変化させる制御を行うものが挙げられる。このような構成であれば、液圧を大きくした場合、すなわち液圧ポンプをエンジンにより駆動する際の負荷を大きくした場合にはアシストトルク量をより増大させて、又は回生発電量を小さくしてエンジン負荷の増大を補いエンジン回転数の低下を防ぐことができる。また、液圧を小さくした場合、すなわち液圧ポンプをエンジンにより駆動する際の負荷を小さくした場合には、アシストトルク量を減少させて、又は回生発電量を大きくして、エンジン負荷の減少に伴う回転浮きも防ぐことができる。
本発明に係る動力制御方法によれば、アイドリング時に液圧調整手段に出力する目標液圧信号を変化させて目標液圧信号と実液圧との対応の学習を行う時間帯に、エンジン回転数を維持させる制御を行うので、液圧を大きくした場合、すなわち液圧ポンプをエンジンにより駆動する際の負荷を大きくした場合には、液圧ポンプによるエンジンへの負荷の増大を補いエンジン回転数の低下を防ぐことができる。また、液圧を小さくした場合、すなわち液圧ポンプをエンジンにより駆動する際の負荷を小さくした場合には、液圧ポンプによるエンジンへの負荷の減少に対応させて回転浮きを防ぐことができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、自動車のうち本実施形態に係る部分を主として示す模式的構成図である。この自動車は、動力源であるエンジン1を有し、このエンジン1と駆動輪4とを、動力伝達機構3と、無段変速機2とを介して連結している。
エンジン1には、吸入空気量を変化させてアイドル回転数を自在に制御すべく、ISCバルブ1aが設けられている。
動力伝達機構3は、例えば、従来トルクコンバータとして周知のものと同様の構成を有する。また、シフトレバー(図示しない)が「P」レンジ又は「N」レンジにある場合には、前記エンジン1の回転を無段変速機2に伝達しないようにすべく、これらの間の接続を切断している。
無段変速機2は、駆動軸21に設けた駆動側プーリ22と、従動軸23に設けた従動側プーリ24と、駆動側プーリ22と従動側プーリ24とに巻き掛けられたVベルト25とを少なくとも備えている。駆動側プーリ22は、駆動側固定シーブ22aと駆動側可動シーブ22bとを有している。前記駆動側固定シーブ22aには、回転数センサ26を設けている。一方、前記駆動側可動シーブ22bは、Vベルト25の駆動側プーリ22への巻き取り直径を変化させるべく、駆動側可変シーブ作動装置9aにより軸方向に駆動されるようにしている。同様にして、従動側プーリ24も、従動側固定シーブ24aと従動側可動シーブ24bとを有している。前記従動側固定シーブ24aには、回転数センサ27を設けている。一方、前記従動側可動シーブ24bは、Vベルト25に挟圧力を与えるべく、従動側可変シーブ作動装置9bにより軸方向に駆動されるようにしている。
駆動側可変シーブ作動装置9aは、概略構成を図2に示すように、作動油を供給するオイルポンプ91と、前記オイルポンプ91及び前記駆動側可動シーブ22bを接続するパイプ92と、このパイプ92の途中に設けられる液圧調整手段たる液圧調整機構93とを備えている液圧アクチュエータである。前記オイルポンプ91は、エンジン1から動力の供給を受けて作動する。前記液圧調整機構93は、液圧調整弁931と、この液圧調整弁931を駆動するソレノイド弁932とを備えている。そして、ソレノイド弁932が、駆動側目標液圧P11を得るための液圧調整弁931の開度に対応する駆動側目標液圧信号p11を後述する電子制御装置8から受け取るとともに、前記パイプ92の前記液圧調整機構より下流側には前記駆動側可動シーブ22bに供給する駆動側実液圧P12を検知する液圧センサ94を接続していて、この液圧センサ94から後述する電子制御装置8に駆動側実液圧P12を示す駆動側実液圧信号p12を出力するようにしている。また、従動側可変シーブ作動装置9bは、駆動側可変シーブ作動装置9aと略同様の構成を有する。すなわち、作動油を供給するオイルポンプ91と、前記オイルポンプ91及び前記従動側可動シーブ24bを接続するパイプ92と、このパイプ92の途中に設けられる液圧調整手段たる液圧調整機構93とを備えている液圧アクチュエータである。前記液圧調整機構93は、液圧調整弁931と、この液圧調整弁931を駆動するソレノイド弁932とを備えている。そして、ソレノイド弁932が、従動側目標液圧P21を得るための液圧調整弁931の開度に対応する従動側目標液圧信号p21を後述する電子制御装置8から受け取るとともに、前記パイプ92の前記液圧調整機構より下流側には前記従動側可動シーブ24bに供給する従動側実液圧P22を検知する液圧センサ94を接続していて、この液圧センサ94から後述する電子制御装置8に従動側実液圧P22を示す実液圧信号p22を出力するようにしている。
前記エンジン1及び無段変速機2は、電子制御装置8により制御される。電子制御装置8は、中央演算処理装置81、記憶装置82、入力インターフェース83及び出力インターフェース84を備えるもので、マイクロコンピュータシステムを主体にして構成されている。入力インターフェース83には、前記駆動側可変シーブ作動装置9a及び従動側可変シーブ作動装置9bの液圧センサ94からそれぞれ出力される駆動側実液圧信号p12、従動側実液圧信号p22が入力されるとともに、車速センサ101から出力される車速信号v、スロットル開度センサ102から出力されるスロットル開度信号s、回転数センサ26、27からそれぞれ出力される回転数信号r1、r2等の各種信号が入力される。一方、出力インターフェース84からは、前記駆動側可変シーブ作動装置9a及び従動側可変シーブ作動装置9bの前記液圧調整機構93を構成するソレノイド弁932に前記駆動側目標液圧信号p11、及び従動側目標液圧信号p21をそれぞれ出力する。さらに、この出力インターフェース84からは、前記ISCバルブ1aにISCバルブ開度信号aを、エンジン1の燃料噴射弁1bに燃料噴射信号bを、さらにエンジン1の点火プラグ1cにイグニションパルスcをそれぞれ出力する。
そして、電子制御装置8には、検出したエンジン1の運転状態に応じて燃料噴射量を決定し、その決定された燃料噴射量に基づいて燃料噴射弁1bを制御して、エンジン負荷に応じた燃料を吸気系に噴射させるためのプログラムが内蔵してあるとともに、車速とスロットル開度に基づき目標変速比を決定し、無段変速機2が目標変速比となる際に駆動側可動シーブ22aに供給される液圧である駆動側目標液圧P11を算出し、液圧調整機構93に駆動側目標液圧P11に対応する駆動側目標液圧信号p11を出力して該液圧調整機構93を制御し、駆動側可動シーブ22bを駆動させる無段変速機制御プログラムも内蔵してある。
しかして本実施形態では、電子制御装置8に備えた記憶装置82に、アイドリング運転時に液圧調整機構93に出力する駆動側目標液圧信号p11を変化させ、駆動側目標液圧信号p11が示す駆動側目標液圧P11と液圧センサ94から出力される実液圧信号p12が示す実液圧P12との差である液圧差ΔPを学習する液圧差学習ルーチン、及びエンジン回転数を維持すべく、実液圧P12が大きくなるにつれ吸気量、具体的にはISCバルブ1aの開度を増大させるISC制御ルーチンを含む液圧差学習プログラムをさらに内蔵している。なお、この液圧差学習プログラムは、エンジンの暖機運転中には実行しないようにしている。すなわち、水温センサから出力される水温信号tが所定の暖機完了水温以上である場合に、図示しないシフトレバーが「Pレンジ」に切り替わるごとにこの液圧差学習プログラムを実行するようにしている。そして、前記液圧差学習プログラムによる学習結果に基づき、無段変速機制御プログラムにおいて所望の駆動側実液圧に対応する駆動側目標液圧を求め、求めた駆動側目標液圧に対応する駆動側目標液圧信号P11を出力するようにしている。なお、前記シフトレバーが「Nレンジ」に切り替わった際にもこの液圧差学習プログラムを実行するようにしてもよい。
具体的には、駆動側目標液圧信号p11を出力して駆動側可動シーブ22bに供給する液圧を変化させ、液圧センサ94が出力した駆動側実液圧信号p12に対応する駆動側実液圧P12と駆動側目標液圧信号p11が示す駆動側目標液圧P11との差である液圧差ΔPを前記駆動側目標液圧信号p11に対応付けて記憶し、オイルポンプ91の負荷に対応する量、すなわち前記駆動側実液圧信号p12が示す駆動側実液圧P12に対応する量だけISCバルブ1aの開度を増加させてエンジン回転数を維持するようにしている。
以下に、電子制御装置8が行う処理の手順を、この電子制御装置8が行う処理を示すフローチャートである図3を参照しつつ述べる。
まず、ステップS1において、駆動側目標液圧P11の初期設定を行う。具体的には、現在の駆動側目標液圧P11を学習開始直前液圧P19として記憶し、所定の初期液圧P0を新たに駆動側目標液圧P11として設定する。それから、ステップS2に進む。
ステップS2においては、液圧差学習ルーチンを実行する。それから、ステップS3に進む。この液圧差学習ルーチンについて、フローチャートである図4を参照しつつ以下に述べる。
ステップS21においては、駆動側目標液圧P11に対応する駆動側目標液圧信号p11を液圧調整機構93に出力する。それから、ステップS22に進む。
ステップS22においては、液圧センサ94からの駆動側実液圧信号p12の入力を受け付ける。その後、ステップS23に進む。
ステップS23においては、駆動側実液圧信号p12に対応する駆動側実液圧P12と駆動側目標液圧信号p11が示す駆動側目標液圧P11との差である液圧差ΔPを算出する。その後、ステップS24に進む。
ステップS24においては、前記駆動側目標液圧P11とステップS23で算出した液圧差ΔPとを対応付けて記憶する。そして、液圧差学習ルーチンを終了する。
ステップS3においては、前記図3に示すように、ISC制御ルーチンを実行する。その後、ステップS4に進む。このISC制御ルーチンについて、フローチャートである図5を参照しつつ以下に述べる。
ステップS31においては、前記駆動側実液圧P12に対応するISCバルブ1aの開度をアイドリング制御マップを参照して算出する。それから、ステップS32に進む。ここで、前記アイドリング制御マップは、代表的な駆動側実液圧P12についてアイドリング回転数を維持するために必要なISCバルブ1aの開度を実験して求めた値を記憶したものである。そして、実際のISCバルブ1aの開度の算出は補間計算により求める。
ステップS32においては、ステップS31で算出したISCバルブ1aの開度に対応するISC制御信号aをISCバルブ1aに出力する。そして、ISC制御ルーチンを終了する。
ステップS4において、前記図3に示すように、駆動側目標液圧P11が予め設定した最終制御液圧Peであるか否かを判定する。このステップS4において、駆動側目標液圧P11が前記最終制御液圧Peであると判定した場合は、ステップS6に進む。一方、駆動側目標液圧P11が予め設定した最終制御液圧Peでないと判定した場合は、ステップS5に進む。
ステップS5においては、駆動側目標液圧P11を一定値Psだけ増大させる。そして、ステップS2に戻る。
ステップS6においては、無段変速機2に供給する液圧をこの油圧差学習プログラムを実行する直前の状態に戻す復元処理を行う。具体的には、駆動側目標液圧P11をステップS1において記憶した学習開始直前液圧P19に設定し、設定した駆動側目標液圧P11に対応する駆動側目標液圧信号p11を出力する。そして、このプログラムを終了する。
この制御プログラムを実行することによる作用を図6を参照しつつ述べる。まず、時刻T1において、このプログラムが開始される。このとき、ステップS1の制御により駆動側目標液圧P11が初期液圧P0に設定され、実液圧P2がこの駆動側目標液圧P11近傍の値となる。
それから、駆動側目標液圧P11が予め設定した最終制御液圧Peに達するまでの間、すなわち時刻T1から時刻T2までの時間帯では、ステップS2〜S5の制御を順次繰り返して行われる。具体的には、ステップS2すなわち液圧差学習ルーチンを実行することにより駆動側目標液圧P11と液圧差ΔPとが対応付けられて記憶される。その際、駆動側可動シーブ22aに液圧ポンプ91から液圧が供給されるが、その一方で、ステップS3におけるISC制御ルーチンが実行されるので、駆動側実油圧P12に対応する量だけISCバルブ1aの開度を増大させることによりこの液圧ポンプ91の負荷に見合った量だけエンジン出力を増大し、アイドリング回転数が維持される。そして、この時間帯では、ステップS4により駆動側目標液圧P11が予め設定した最終制御液圧Pe未満であると判定されるので、ステップS5の処理により駆動側目標液圧P11が一定値Psだけ増大し、駆動側実液圧P12もまた増大した後、ステップS2の制御を行い新たな駆動側目標液圧P11とこの駆動側目標液圧P11に対応する液圧差ΔPとを対応付けて記憶する処理が行われる。
一方、駆動側目標液圧P11が予め設定した最終制御液圧Peに達した後、すなわち時刻T2以降は、ステップS2、ステップS3の制御、すなわち最終制御液圧Peに対応する液圧差ΔPを学習しつつアイドリング回転数を維持させる制御が行われた後、ステップS4、ステップS6の制御が順次行われる。すなわち、ステップS4により駆動側目標液圧P11が予め設定した最終制御液圧Peであると判定され、ステップS6の処理により駆動側目標液圧P11がステップS1で記憶しておいた学習開始直前液圧P19に設定されて、無段変速機2に供給する液圧がこの油圧差学習プログラムを実行する直前の状態に戻る。ここで、時刻T1から時刻T2までの時間帯が、請求項中の「目標液圧信号を変化させる制御を行う時間帯」である。
この油圧差学習プログラムが終了した時点で、代表的な駆動側目標液圧P11の値と、駆動側目標液圧P11に対応する液圧差ΔPとを対応付けて記憶したテーブルである液圧差テーブルが完成する。そして、以降の時間帯においては、所望の変速比に対応する駆動側目標液圧P11を算出し、次いで前記液圧差テーブルを参照してこの駆動側目標液圧P11に対応する液圧差ΔPを算出し、その後算出した駆動側目標液圧P11から前記液圧差ΔPを差し引いたものを新たな駆動側目標液圧P11とし、新たな駆動側目標液圧P11に対応する目標液圧信号p11を液圧調整手段93に出力する無段変速機制御を行うようにしている。このような無段変速機制御を行うことで、液圧調整手段93に出力する駆動側目標液圧p11に対応する駆動側目標液圧P11と、所望の変速比を得るための駆動側実液圧P12との差を予め考慮した上で目標液圧信号p11を液圧調整手段93に出力できる。すなわち、より好適な無段変速機2の制御を行うことができる。
従って、このような車両制御方法を採用すれば、アイドリング時に、液圧調整手段93に出力する駆動側目標液圧信号p11を変化させ、駆動側目標液圧信号p11が示す駆動側目標液圧P11と液圧センサ94から出力される駆動側実液圧信号p12が示す駆動側実液圧P12との液圧差ΔPを学習するとともに、駆動側実液圧P12が大きくなるにつれISCバルブ1aの開度を増大させる制御を行うので、駆動側実液圧P12を大きくした場合、すなわち液圧ポンプ91をエンジン1により駆動する際の負荷を大きくした場合でもエンジン吸気量をつれて増大させることができる。従って、液圧ポンプ91をエンジン1により駆動する際の負荷を大きくした場合に、エンジン出力を増大させてエンジン回転数を維持できる。また、駆動側実液圧P12が小さい場合、すなわち液圧ポンプ91をエンジン1により駆動する際の負荷を小さくした場合でも、エンジン吸気量をこれに対応して小さくできるので、回転浮きの発生をも防ぐことができる。そして、このようにアイドリング時にエンジン回転数を維持して乗員に違和感を抱かせることなく駆動側目標液圧P11と液圧差ΔPとの対応を示す液圧差テーブルを生成して、以降の無段変速機制御においてより好適な変速比を得るべく駆動側目標液圧P11を設定することができる。
なお、本発明は以上に述べた実施の形態に限られない。
例えば、図7に示すように、動力源として、走行駆動用のエンジン1及び走行駆動用のモータジェネレータ5を有する駆動手段たる駆動ユニットKUを備えるとともに、前記エンジン1と前記モータジェネレータ5とが一体的に回転するように直結して形成している車両において、上述したような液圧差学習を行うとともに、この液圧差学習中に、オイルポンプの負荷に対応するアシストトルク量を示すアシストトルク量信号dをモータジェネレータ5に出力するようにしてもよい。すなわち、エンジン回転数を維持させるべく、必要な量のアシストトルクをモータジェネレータ5から出力させるようにしてもよい。この場合、上述したISC制御ルーチンに代えて、フローチャートを図8に示すようなアシストトルク制御ルーチンを実行するようにするとよい。このアシストトルク量制御ルーチンについて前記図8を参照しつつ以下に述べる。
ステップS301においては、前記駆動側実液圧P12に対応するアシストトルクをアシストトルク量制御マップを参照して算出する。それから、ステップS302に進む。ここで、前記アシストトルク量制御マップは、代表的な駆動側実液圧P12についてアイドリング回転数を維持するために必要なアシストトルク量を実験して求めた値を記憶したものである。そして、実際のアシストトルク量の算出は補間計算により求める。
ステップS302においては、ステップS301で算出したアシストトルク量の開度に対応するアシストトルク量信号dをモータジェネレータ5に出力する。そして、アシストトルク量制御ルーチンを終了する。
すなわち、この態様に係る制御では、ISCバルブ開度を増大させる代わりにモータジェネレータ5からアシストトルクを供給するようにしているが、このアシストトルクの供給により駆動ユニットKU全体としての回転数を維持でき、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、液圧差を算出する代わりに、目標液圧と実液圧自体とを対応付けて記憶し、実液圧テーブルを生成するようにしてもよい。
さらに、従動側プーリの可変シーブに供給する従動側目標油圧P21を変化させることによりベルト挟圧を変化させてベルトの滑りが発生しない最低限のベルト挟圧を学習する制御を行う場合にも、上述した制御、すなわち従動側実液圧信号p22が示す従動側実液圧P22に対応させてISCバルブ開度やアシストトルクの大きさを変化させる制御を行うようにしてもよい。
加えて、上述したようなISCバルブ開度やアシストトルクの制御に替えて、例えば電磁スロットルバルブの開度や燃料噴射量を、実液圧の上昇に対応させて増大させる制御を行うようにしてもよい。さらに、エンジン回転数を維持させる制御として、エンジンの点火時期制御を行うようにしてもよい。また、ディーゼルエンジンを搭載した車両においては、液圧差の学習を行う際、前記オイルポンプの負荷が最大である場合になおエンジン回転数を増大させるのに十分な程度の所定値だけ吸気量又は燃料噴射量を増大させた上で、エンジン回転数を維持させるべく排気ブレーキを利用して排圧を変化させる制御、すなわちオイルポンプの負荷が小さくエンジン出力の過剰量が大きい場合により排圧を低くする制御を行うようにしてもよい。そして、動力源として走行駆動用のエンジン及び走行駆動用のモータジェネレータを有する駆動手段たる駆動ユニットを有する車両においては、液圧差の学習を行う際、所定値だけ吸気量又は燃料噴射量を増大させた上で、エンジン回転数を維持させるべく、モータジェネレータによりアシストトルクを必要量だけ付加し、又はエンジン出力の過剰量をモータジェネレータによる回生発電により消費するよう制御を行うようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る自動車の模式的概略構成図。 同実施形態に係る可変シーブ作動装置の模式的概略構成図。 同実施形態に係る電子制御装置が実行する液圧差学習プログラムを示すフローチャート。 同実施形態に係る電子制御装置が実行する液圧差学習ルーチンを示すフローチャート。 同実施形態に係る電子制御装置が実行するISC制御ルーチンを示すフローチャート。 同実施形態に係る電子制御装置が行う処理の作用を示す図。 本発明の他の実施形態に係る自動車の模式的概略構成図。 同実施形態に係る電子制御装置が実行するアシストトルク量制御ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
1…エンジン
2…無段変速機
22b…駆動側可変シーブ
24b…従動側可変シーブ
5…モータジェネレータ
8…電子制御装置
91…液圧ポンプ
93…液圧調整手段

Claims (3)

  1. 可変シーブに液圧の供給を受けることにより可変シーブを移動させて減速比を変化させることが可能なベルト式無段変速機と、エンジンからの動力の供給を受け前記可変シーブに作動液を供給する液圧ポンプ及び目標液圧を示す目標液圧信号に基づき前記液圧ポンプから可変シーブに供給する液圧を調整する液圧調整手段を有する可変シーブ作動装置とを具備する車両に用いられるものであって、
    アイドリング時に、前記可変シーブ作動装置の液圧調整手段に出力する目標液圧信号を変化させる制御、及び目標液圧信号と実液圧との対応を学習する制御を行うとともに、
    前記目標液圧信号を変化させる制御を行う時間帯に、エンジン回転数を維持させる制御を行うことを特徴とする動力制御方法。
  2. エンジン回転数を維持すべく、液圧ポンプから可変シーブに供給する液圧に対応させて吸気量又は燃料噴射量を変化させる制御を行うことを特徴とする請求項1記載の動力制御方法。
  3. 動力源として、走行駆動用のエンジン及び走行駆動用のモータジェネレータを有する駆動手段を備える車両に用いられるものであって、
    エンジン回転数を維持すべく、液圧ポンプから可変シーブに供給する液圧に対応させてモータジェネレータから供給するアシストトルク量、あるいはモータジェネレータによる回生発電量を変化させる制御を行うことを特徴とする請求項1記載の動力制御方法。
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