JP2007210477A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不使用時に車両用シートをコンパクトに格納して車室内空間に有効利用を図ることができるようにする。
【解決手段】車室内に前後3列の乗員用シートが配設されるとともに、中列シート3および後列シート5のシートクッション6,64とシートバック7,65とが折畳み可能に構成された車両用シート装置であって、車体後部に形成されたシートの格納部47と、上記後列シート5のシートクッション64とシートバック65とを折畳んだ状態で車体の後方側に変位させることにより上記格納部47内に後列シート5を格納可能に支持する第1支持機構72と、上記中列シート3のシートクッション6とシートバック7とを折畳んだ状態で車体の後方側にスライド変位させることにより上記格納部47内の後列シート5上に中列シート3を格納可能に支持する第2支持機構45とを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室内に前後3列の乗員用シートが配設された車両用シート装置の改良に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、前後3列の乗員用シートが車室内に配設された車両において、最後方に位置する乗員用シートのシートクッション(着座部)と、このシートクッション上にシートバック(背もたれ部)を折り畳み自在に構成し、これらを折畳んだ状態で、車体の後方部に形成されたシートの格納部(収容部)内に格納することにより、車体の後方部にフラットなフロア面を形成してスペースの有効利用を図ることが行われている。
特開平10−119613号公報
上記特許文献1に開示された車両用シート装置では、車両用シートの不使用時にシートバックをシートクッション上に折り畳むように構成するとともに、車体の後方部に形成されたシートの格納部内に車両用シートを収容するように構成したため、車室内空間の有効利用を図ることができるという利点がある。しかし、上記特許文献1に示されるように前後3列の乗員用シートが車室内に配設された車両において、最後方に位置する乗員用シートだけを上記格納部内に格納するように構成した場合には、車室内に冷蔵庫等の大形の荷物を格納する際における利便性が不充分であり、簡単な構成で運転席および助手席からなる前列シートの後方部に大きな物品等の収容スペースを確保できるようにすることが望まれていた。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、不使用時に車両用シートをコンパクトに格納して車室内空間に有効利用を図ることができる車両用シート装置を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、車室内に前後3列の乗員用シートが配設されるとともに、中列シートおよび後列シートのシートクッションとシートバックとが互いに重ね合わされることによりそれぞれ折畳み可能に構成された車両用シート装置であって、車体後部に形成されたシートの格納部と、上記後列シートのシートクッションとシートバックとを折畳んだ状態で車体の後方側に変位させることにより上記格納部内に後列シートを格納可能に支持する第1支持機構と、上記中列シートのシートクッションとシートバックとを折畳んだ状態で車体の後方側にスライド変位させることにより上記格納部内の後列シート上に中列シートを格納可能に支持する第2支持機構とを備えたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1記載の車両用シート装置において、上記第2支持機構が、中列シートを車体の前後方向にスライド自在に支持するガイドレールと、車体の後方側にスライド変位した中列シートを揺動可能に支持する揺動支持部とを備え、この揺動支持部により中列シートを支持しつつ上下反転させて上記格納位置に変位させるように構成されたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載の車両用シート装置において、上記揺動支持部が、中列シートのクッションフレームまたは上記格納部の一方に出没自在に設けられた枢支軸と、上記中列シートのクッションフレームまたは上記格納部の他方に設けられた上記枢支軸の係合部とを備えたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シート装置において、上記中列シートおよび後列シートの少なくとも一方に、クッションフレーム上に弾力性を有するクッション材が設置されたシートクッションと、このシートクッションの後部に立設されたシートバックと、上記クッション材の前端部をクッションフレームに枢支して揺動可能に支持する第1枢支部と、上記シートバックをクッションフレームに枢支して揺動可能に支持する第2枢支部とを設け、上記第1枢支部を支点にしてクッション材を揺動変位させてその後端部を上方に位置させた起立状態とすることにより、上記クッションフレーム上にシートバックの収容空間部が形成されるとともに、上記第2枢支部を支点にしてシートバックを揺動変位させて上記収容空間部内に上記シートバックが前傾状態で収容される載置部が形成されるように構成したものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項4に記載の車両用シート装置において、平面から見てS字状に蛇行するばね材からなるクッション材支持ばねと、このクッション材支持ばねをクッション材の支持位置から下方の退避位置に昇降変位させるばね昇降機構とが上記クッションフレームに設けられたものである。
請求項1に係る発明によれば、車体後方のフロア部に中列シートおよび後列シートの両方を格納可能な深さを有する格納部を設け、後列シートのシートクッションとシートバックとを折畳んだ状態で上記第1支持機構により後列シートを支持しつつ上記格納部内に格納するとともに、上記中列シートのシートクッションとシートバックとを折畳んだ状態で上記第2支持機構により中列シートを支持しつつ車体の後方側に移動させて上記後列シート上に重ねて格納するように構成したため、上記中列シートを車体から取り外す等の繁雑な作業を要することなく、前列シートの後方部に広いスペースを確保することができ、このスペースを冷蔵庫等からなる大形荷物の格納スペースとして利用することにより、利便性を効果的に向上させることができる。
請求項2に係る発明によれば、中列シートを車体の前後方向にスライド自在に支持するガイドレールと、車体の後方側にスライド変位した中列シートを揺動可能に支持する揺動支持部とを上記第2支持機構に設け、上記揺動支持部により中列シートを支持しつつ上下反転させて上記格納位置に変位させるように構成したため、車体の後方側に位置する上記収納部の設置位置に中列シートを移動させた後、この中列シートを格納部内に格納する操作を容易かつ迅速に行うことができるという利点がある。
請求項3に係る発明によれば、中列シートのクッションフレームまたはシートの格納部の一方に出没自在に設けられた枢支軸と、上記中列シートのクッションフレームまたはシートの格納部の他方に設けられた上記枢支軸の係合部とを上記揺動支持部に設け、上記収納部に近接した位置まで中列シートを移動させた状態で、上記枢支軸を突出状態として上記係合部に係合するように構成したため、通常時に上記枢支軸が格納部内に突出して邪魔になるのを防止しつつ、この枢支軸を支点にして中列シートを上下反転させて上記格納位置に容易に変位させることができる。
請求項4に係る発明によれば、上記クッション材の板厚を薄くしてその下方に上記収容空間部を形成し、上記クッション材を揺動変位させて起立状態とすることにより上記収容空間部の上面を開放状態として、この収容空間部内に上記シートバックを格納するとともに、その上に上記クッション材を重ねて載置し得るように構成したため、これらの上下寸法が増大するのを防止しつつ、上記シートバックとクッション材とをコンパクト化することができ、上記乗員用シートを車体の後方側に移動させて車体後部の格納部内に格納する際に、その格納スペースを小さくすることができる。
請求項5に係る発明では、平面から見てジグザグ状に蛇行したばね材からなるクッション材支持ばねと、このクッション材支持ばねをクッション材の支持位置から下方の退避位置に昇降変位させるばね昇降機構とを上記クッションフレームに設けたため、上記座板部の板厚を小さくしても、上記クッション材支持ばねの弾力性を利用して着座時におけるクッション性を充分に確保することができるとともに、乗員用シートの不使用時には、上記クッション材支持ばねを下方に変位させることにより、その上方に上記シートバックを収容するためのスペースを充分に確保してコンパクトな格納状態が得られるという利点がある。
図1および図2は、本発明に係る車両用シート装置を備えた車両1の概略構成を示し、この車両1の車室内前部には、運転席2aと助手席2bとからなる前列シート2が配設されている。この前列シート2の後方側には、互いに独立した左側シート3aおよび右側シート3bからなる中列シート3が配設され、車体フロア部に設置された縦スライドレール4に沿って車体の前後方向に上記中列シート3が移動可能に支持されるとともに、この中列シート3の後方側には、ベンチシートタイプの後列シート5が配設されている。
上記中列シート3の左右両側シート3a,3bは、乗員が着座するシートクッション6と、その後部に立設されたシートバック7と、その上端部に着脱可能に取り付けられたヘッドレスト8とを有している。上記シートクッション6は、図3に示すように、低反発ウレタン材等を主体として形成されたクッション材9と、このクッション材9を支持するクッションフレーム10とを備えている。上記クッション材9は、乗員の着座面を構成する座板部12と、その前端部から下方に伸びる垂下部13とにより、側面から見て断面形状が略L字状に形成されるとともに、垂下部13の下端部が第1枢支部11を介してクッションフレーム10の前端部に枢支されている。
また、上記クッションフレーム10は、図4に示すように、左右一対の側辺部材14と、その前端部間に設置された前壁板15とを有している。上記左右両側辺部材14の間には、平面から見てジグザグ状に蛇行したいわゆるSばね材からなる複数本のクッション材支持ばね16が前後方向に一定間隔を隔てて配列され、このクッション材支持ばね16により上記クッション材9の座板部12が下方から支持されるように構成されている。また、上記クッション材支持ばね16は、上記クッション材9の支持位置から下方の退避位置に昇降変位させるばね昇降機構17により左右両端部が保持されている。
上記ばね昇降機構17は、図5および図6に示すように、下方部が上記クッションフレーム10の左右両側辺部材14に枢支されるとともに、上方部に上記クッション材支持ばね16の保持ブラケット18が一体に設けられた複数の支持リンク19と、前後の支持リンク19を互いに連結する連結リンク20と、上記支持リンク19を起伏させる駆動部21とを備えている。この駆動部21には、最前列に位置する支持リンク19の下端部に設けられたウォームホイール部22に歯合するウォームギア23と、このウォームギア23と一体に回転する回転軸24と、この回転軸24の先端部に固定されたベベルギアからなる従動ギア25と、この従動ギア25に歯合するベベルギアからなる左右一対の駆動ギア26と、この駆動ギア26が両端部に固定されて駆動ギア26と一体に回転する駆動軸27と、この駆動軸27を回転駆動する駆動モータ28および動力伝達用ギア機構29とが設けられている。
そして、上記駆動モータ28の駆動力が動力伝達用ギア機構29を介して上記駆動軸27に伝達されることにより、この駆動軸27が回転駆動されるとともに、上記駆動ギア26および従動ギア25を介して上記駆動軸27の駆動力が回転軸24に伝達され、この回転軸24が回転駆動されるとともに、その駆動力が上記ウォームギア23を介してウォームホイール部22に伝達される。これに応じて最前列の支持リンク19が揺動変位するとともに、この揺動変位が上記連結リンク20を介して後方側の支持リンク19に伝達されることにより、各支持リンク19が、図3〜図5に示す起立状態から、後述する倒伏状態(図8参照)に移行して、上記クッション材支持ばね16がクッション材9の支持位置から下方の退避位置に昇降変位するようになっている。
上記各支持リンク19は、クッション材9の座板部12の傾斜角度に対応して前方に位置するもの程、クッションフレーム10から上方への突出量が大きく設定され、かつ各支持リンク19の下端枢支部が、後下がりの傾斜線L上に配設されている。また、上記連結リンク20は、上記傾斜線Lと同方向(後下がり方向)に傾斜した状態で設置されるとともに、その傾斜角が上記傾斜線Lよりも小さく設定されることにより、水平に近い角度で配設されている。
上記第1枢支部11は、図7および図8に示すように、上記クッションフレーム10の側辺部材14の前端部に取り付けられたスリーブ材等からなるスライド支持部30と、このスライド支持部30に支持された延長ブラケット31と、上記クッション材9の垂下部13に埋設された被係止バー32に上記延長ブラケット31を連結する連結ピン33とを有している。また、上記クッション材9の垂下部13には、下端部が上記被係止バー32に固着された門型のワイヤー材等からなる保形部材34が埋設されている。
上記延長ブラケット31は、上記スライド支持部30により車体の前後方向にスライド変位可能に支持されたスライドバー35と、その先端部に固着された支持プレート36と、取付ボルト等により上記スライドバー35の後端部に取り付けられるストッパープレート37とを有している。そして、上記スライド支持部30に沿ってスライドバー35をスライドさせることにより、上記スライド支持部30の後端面にストッパープレート37が当接して上記延長ブラケット31の支持プレート36がクッションフレーム10の前方側に突出した位置と、上記スライドバー35がクッションフレーム10内に進入した後退位置とに、上記延長ブラケット31が変位するように構成されている。
また、上記第1枢支部11の連結ピン33には、被係止バー32の左右両端部に形成されたねじ孔に螺着されるねじ部と、上記支持プレート36に形成された支持孔を挿通する挿通部と、上記被係止バー32に支持プレート36を係止する頭部とが設けられている。そして、上記クッション材9の前端部、具体的には上記垂下部13の下端部を連結ピン33により支持しつつ、図8に示すように、上記連結ピン33を支点にしてクッション材9を揺動変位させることにより、その後端部を上方に位置させた起立状態とするとともに、上記ばね昇降機構17の保持ブラケット18に保持されたクッション材支持ばね16を退避位置に下降させることにより、上記クッションフレーム10上にシートバック7の収容空間部39が形成されるようになっている。
上記クッションフレーム10の下方には、このクッションフレーム10を車幅方向にスライド可能に支持する横スライドレール40と、クッションフレーム10を昇降可能に支持するシート支持機構41とが配設されている。また、上記クッションフレーム10の側辺部材14の後端部には、上記シートバック7の基端部を枢支する第2枢支部43の取付ブラケット44と、後述の第2支持機構45を構成する係合アーム46とが後端部に設けられている。
上記第2枢支部43は、クッションフレーム10の後端部左右に設けられた上記取付ブラケット44間に配設された連結バー48と、上記取付ブラケット44に取り付けられたリクライニング機構49とを有し、シートバック7内に配設されたバックフレーム50(図4参照)が上記リクライニング機構49を介してシートクッション6の後端部に連結されて支持されている。そして、上記リクライニング機構49に設けられた回転軸を支点にしてシートバック7を揺動変位させることにより、その設置角度が調節されるように構成されている。
図8に示すように、上記延長ブラケット31をクッションフレーム10の前方側に突出させた状態で、上記クッション材9を揺動変位させて起立状態とするとともに、上記クッション材支持ばね16を退避位置に下降させ、かつ上記ヘッドレスト8をシートバック7から取り外した状態で、上記リクライニング機構49の回転軸を支点にしてシートバック7を車体の前方側に揺動変位させることにより、クッションフレーム10上に形成された上記収容空間部39内にシートバック7が仮想線で示すように前傾状態で収容されるとともに、このシートバック7の背面上にクッション材9を倒伏状態で載置するための載置部が形成されるようになっている。
上記クッションフレーム10を昇降可能に支持するシート支持機構41は、図8および図9に示すように、上記縦スライドレール4に沿って車体の前後方向にスライド自在に支持されたスライド部材51と、上記クッションフレーム10の下方に配設されたアングル材等からなる上方部材52と、この上方部材52および上記スライド部材51に上下両端部が枢支された前後一対の起伏リンク53と、前後の起伏リンク53間に配設された駆動リンク54と、この駆動リンク54を起伏させる起伏駆動部55とを有し、これらのスライド部材51、上方部材52、起伏リンク53および駆動リンク54は、上記クッションフレーム10の下部左右にそれぞれ配設されている。
上記駆動リンク54は、その下端部が上記スライド部材51に回転可能に枢支されるとともに、上端部が上記上方部材52に形成された長孔56に沿ってスライド自在に支持されている。また、上記起伏駆動部55は、車体の前方側に位置する左右起伏リンク53の上端部同士を連結する支持バー57と、上記左右起伏リンク53の後方側に位置する左右駆動リンク54の上端部同士を連結する駆動バー58と、上記支持バー57および駆動バー58の間に設置されたアクチュエータ59とにより構成されている。
上記アクチュエータ59は、先端部が駆動バー58に連結されたねじ軸と、基端部が上記支持バー57に連結されたケース61とを有し、このケース61内に配設された駆動モータ(図示せず)により上記ねじ軸60を回転駆動してケース61から出没させるねじ送り装置等からなっている。上記駆動モータを作動させてねじ軸60をケース61内から突出させることにより駆動バー58を後方に押動すると、上記駆動リンク54が図8に示す起立状態となり、また上記ねじ軸60をケース61内に引き込んで上記駆動バー58を前方に移動させると、上記駆動リンク54が図9に示す倒伏状態となるように構成されている。このようにして、上記前後の起伏リンク53が平行状態を維持しつつ起立状態となることにより、上記クッションフレーム10が上昇位置に保持され、また上記前後の起伏リンク53が平行状態を維持しつつ倒伏状態となることにより、上記クッションフレーム10が下降位置に変位することになる。
上記クッションフレーム10を車幅方向にスライド可能に支持する横スライドレール40は、上記左右の上方部材52間に設置されている。そして、図2に示すように、互いに離間した通常位置にある上記中列シート3の左右両側シート3a,3bのクッションフレーム10を、上記横スライドレール40に沿ってそれぞれ車体の内方側にスライド変位させることにより、左右両側シート3a,3bを互いに近接させた近接位置に変位させることができるようになっている。また、上記左右両側シート3a,3bを車体の前後方向にスライド自在に支持する縦スライドレール4は、図2に示す通常使用位置から、車体後部の格納部47に近接した位置に変位させるように設置されている。
上記後列シート5は、図1および図10に示すように、クッションフレーム62上にクッション材63が設置されたシートクッション64と、このシートクッション64の後部から上方に立設されたシートバック65と、その上端部に着脱可能に設けられたヘッドレスト66と、上記クッション材63の前端部をクッションフレーム62に枢支して揺動可能に支持する第1枢支部67と、上記シートバック65をクッションフレーム62に枢支して揺動可能に支持するリクライニング機構等からなる第2枢支部68とを有している。
また、上記後列シート5にも、中列シート3のクッション材支持ばね16およびばね昇降機構17とほぼ同様に構成を有する図示を省略したクッション材支持ばねと、このクッション材支持ばねを昇降可能に支持するばね昇降機構とが設けられている。上記後列シート5の第1枢支部67は、上記延長ブラケット31等を備えていない点で中列シート3の第1枢支部11と異なっており、クッション材63の座板部69の前端部に設けられた垂下部70の下端部が連結ピン等を介して上記クッションフレーム62の前端部に直接支持されている。
そして、上記第1枢支部67を支点にクッション材63を揺動変位させ、図11に示すように、クッション材63の後端部を上方に位置させた起立状態とするとともに、図外のばね昇降機構を介してクッション材支持ばねを退避位置に下降させることにより、上記クッションフレーム62上にシートバック65の収容空間部71が形成され、かつ後列シート5のヘッドレス66を取り外した状態で上記第2枢支部(リクライニング機構)68の回転軸を支点にシートバック65を揺動変位させることにより、上記収容空間部71内に上記シートバック65が前傾状態で収容されるとともに、このシートバック65の背面上に上記クッション材63が倒伏状態で載置される載置部が形成されるようになっている。
上記クッションフレーム62の後端部には、後列シート5の後方部に位置するフロア部に形成された凹入部からなる格納部47内に、上記後列シート5を格納可能に支持する第1支持機構72が設けられている。この第1支持機構72は、上記クッションフレーム62の後端部左右から下方に向けて突設された支持アーム73と、この支持アーム73の先端部を上記格納部47の左右両側壁部(車体側壁部)に枢支する枢支軸74とを有している。図12に示すように、後列シート5のクッション材63とシートバック65とを折畳んだ状態で、上記枢支軸74を支点にして上記クッション材63およびシートバック65を車体の後方側に揺動変位させることにより、上記格納部47の下方部内に後列シート5が上下反転した状態で格納されるようになっている。
また、上記格納部47内に中列シート3を格納可能に支持する第2支持機構45は、上記クッションフレーム10を車体の後方側にスライド変位させる上記縦ガイドレール4と、上記クッションフレーム10を支持するシート支持機構41と、車体の後方側にスライド変位した中列シート3を揺動可能に枢支する揺動支持部とを有している。この揺動支持部は、クッションフレーム10の側辺部材14の後端部から斜め下方に向けて突設された上記係合アーム46(図9等参照)と、この係合アーム46の先端部に形成された係合孔75に係合される枢支軸74(図12参照)を有するソレノイド76とからなっている。このソレノイド76は、図13に示すように、上記格納部47の左右両側壁面外部に取り付けられるとともに、格納部47の前壁面中央部にもブラケット77を介して取り付けられている。これらのソレノイド76に通電されることにより、上記枢支軸74がソレノイド76内から格納部47内に突出して上記係合アーム46の係合孔75に係合されるように構成されている。
すなわち、図14に示すように、上記中列シート3を構成するシートクッション6のクッション材9をシートバック7上に載置して両者を折り畳んだ状態で、上記縦スライドレール4に沿って上記中列シート3を車体の後方側にスライド変位させた後、上記シート支持機構41(図9等参照)により中列シート3のクッションフレーム10をそれぞれ下降位置に変位させることにより、上記係合アーム46の係合孔75が上記枢支軸74の設置部に対向した位置に変位するようになっている。
そして、上記ソレノイド76に通電して枢支軸74を上記係合孔75に係合した状態で、この枢支軸74支点にして車体の後方側に上記クッション材9およびシートバック7を車体の後方側に揺動変位させることにより、図15に示すように、上記格納部47の上方部内、つまりこの格納部47内に格納された上記後列シート5の上方部に、中列シート3が上下反転した状態で格納されることになる。なお、この実施形態では、上記中列シート3を格納部47内に格納する際に、車体後部に設置された上記縦スライドレール4が車体から離脱し、上記中列シート3とともに格納部47内に格納されるようになっている。
上記のように前後3列の乗員用シート2〜4が車室内に配設された車両において、車体後部にシートの格納部47を形成するとともに、後列シート5のシートクッション64とシートバック65とを折畳んだ状態で車体の後方側に変位させることにより上記格納部47内に後列シート5を格納可能に支持する第1支持機構72と、中列シート3のシートクッション6とシートバック7とを折畳んだ状態で車体の後方側にスライド変位させることにより上記格納部47内に格納された後列シート5の上に中列シート3を格納可能に支持する第2支持機構45とを設け、上記格納部47内に中列シート3と後列シート5との両方を格納するように構成したため、必要に応じて前列シート2以外の全てのシート3,4を格納状態とすることにより、簡単な構成で前列シート2の後方スペースを有効に利用することができる。
すなわち、車体フロア部において最も深さの大きい凹入部を形成することが可能な車体後方のフロア部に、中列シート3および後列シート5の両方を格納可能な格納部47を設け、上記後列シート5のシートクッション64とシートバック65とを折畳んだ状態で上記第1支持機構72により後列シート5を支持しつつ上記格納部47内に格納するとともに、上記中列シート3のシートクッション6とシートバック7とを折畳んだ状態で上記第2支持機構45により中列シート3を支持しつつ車体の後方側に移動させて上記後列シート3上に重ねて格納するように構成したため、上記中列シート3を車体から取り外す等の繁雑な作業を要することなく、前列シート2の後方部に広いスペースを確保することができ、このスペースを冷蔵庫等からなる大形荷物の格納スペースとして利用することにより、利便性を効果的に向上させることができる。
また、上記実施形態では、中列シート3を車体の前後方向にスライド自在に支持する縦ガイドレール4と、車体の後方側にスライド変位した中列シート3を揺動可能に支持する揺動支持部とを上記第2支持機構45に設け、この揺動支持部により中列シート3を支持しつつ上下反転させて上記格納位置に変位させるように構成したため、車体の後方側に位置する上記格納部47の設置位置に中列シート3を移動させた後、この中列シート3を上記格納部47内に格納する操作を容易かつ迅速に行うことができる。
特に、上記実施形態に示すように、シートの格納部47に出没自在に設けられた枢支軸74と、上記中列シート3のクッションフレーム10に設けられた上記枢支軸74の係合部、つまり係合アーム46に形成された係合孔75とを上記揺動支持部に設け、上記格納部47に近接した位置まで中列シート3を移動させた状態で、上記枢支軸74を突出させて上記係合孔7に係合するように構成した場合には、通常時に上記枢支軸74が格納部47内に突出して邪魔になるのを防止しつつ、上記枢支軸74を支点にして中列シート3を上下反転させて上記格納位置に容易に変位させることができる。
また、上記実施形態では、中列シート3を互いに独立した左側シート3aおよび右側シート3bにより構成するとともに、上記各シート3a,3bを個別に支持する揺動支持部、具体的には上記枢支軸74および係合孔75を有する係合アーム46等を設け、上記各シート3a,3bをそれぞれ別々に格納部47内に格納し得るように構成したため、上記左側シート3aおよび右側シート3bの格納作業を容易に行うことができる。しかも、上記両シート3a,3bの一方の格納作業を行う際に、他方を支持する上記枢支軸74をソレノイド76のケース内に引き込んだ状態とすることにより、この枢支軸74が上記格納作業の邪魔になるのを防止できるという利点がある。
なお、上記格納部47に枢支軸74を出没自在に設けるとともに、上記中列シート3のクッションフレーム10に上記枢支軸74の係合孔75を設けてなる上記実施形態に代え、上記中列シート3のクッションフレーム10に上記枢支軸74を出没自在に設けるとともに、上記格納部47の壁面に枢支軸74の係合孔75を設けた構造としてもよい。
また、上記実施形態では、クッションフレーム10上にクッション材9が設置されたシートクッション6と、このシートクッション6の後部に立設されたシートバック7とを備えた中列シート3からなる車両用シートにおいて、上記クッション材9の前端部をクッションフレーム10に枢支して揺動可能に支持する第1枢支部11と、上記シートバック7の基端部をクッションフレーム10に枢支して揺動可能に支持する第2枢支部43とを設け、上記第1枢支部11を支点にクッション材9を揺動変位させてその後端部を上方に位置させた起立状態とすることにより、上記クッションフレーム10上にシートバック7の収容空間部39が形成されるとともに、上記第2枢支部43を支点にシートバック7を揺動変位させて上記収容空間部39内に上記シートバック7を前傾状態で収容することにより、このシートバック7上に上記クッション材9が倒伏状態で載置される載置部が形成されるように構成したため、不使用時に上記車両用シートをコンパクトに格納できるという利点がある。
すなわち、上記クッション材9の座板部12の板厚を薄くしてその下方に上記収容空間部39を形成し、上記クッション材9を揺動変位させて起立状態とすることにより上記収容空間部39の上面を開放して、この収容空間部39内に上記シートバック7を格納するとともに、その上に上記クッション材9を重ねて載置するように構成したため、これらの上下寸法が増大するのを防止しつつ、上記シートバック7とクッション材9とをコンパクト化することができる。したがって、上記中列シート3を車体の後方側に移動させて車体後部の格納部47内に格納する際等に、その格納スペースを小さくすることが可能であり、この格納部47の底面を、それ程大きく下方に位置させる必要がないので、車両の走行時に車体が上下動することに起因して上記収容部の底面に石ころ等が接触するという事態の発生を効果的に防止できるとともに、車体の低床化が可能であるという利点がある。
さらに、上記実施形態では、クッションフレーム62上にクッション材63が設置されたシートクッション64と、このシートクッション64の後部に立設されたシートバック65とを備えた後列シート5において、上記クッション材63の前端部をクッションフレーム62に枢支して揺動可能に支持する第1枢支部67と、上記シートバック65の基端部をクッションフレーム62に枢支して揺動可能に支持する第2枢支部68とを設け、上記第1枢支部67を支点にクッション材63を揺動変位させてその後端部を上方に位置させた起立状態とすることにより、上記クッションフレーム62上にシートバック65の収容空間部71が形成されるとともに、上記第2枢支部68を支点にシートバック7,65を揺動変位させて上記収容空間部71内に上記シートバック65を前傾状態で収容することにより、このシートバック65上に上記クッション材63が倒伏状態で載置される載置部が形成されるように構成したため、この後列シート5および上記中列シート3の両方を上記収容部47内に収容する際の収容スペースを、よりコンパクト化できるという利点がある。
また、上記実施形態では、クッション材9,63に、乗員の着座面を形成する座板部12,69と、その前端部から下方に延びる垂下部13,70とを設け、この垂下部13,70の下端部を上記第1枢支部11によりクッションフレーム10,62に枢支するように構成したため、通常の使用時には、シートクッション6,64の上面および前面を上記座板部12,69および垂下部13,70で覆うことにより座り心地および外観を良好状態に維持しつつ、その下方に上記シートバック7,65を収容するためのスペースを充分に確保できるという利点がある。
特に、上記実施形態に示すように、平面から見てジグザグ状に蛇行したばね材からなるクッション材支持ばね16と、このクッション材支持ばね16をクッション材9の支持位置から下方の退避位置に昇降変位させるばね昇降機構17とを上記クッションフレーム10に設けた構造とした場合には、上記座板部12の板厚を小さくしても、上記クッション材支持ばね16の弾力性を利用して着座時におけるクッション性を充分に確保することができる。しかも、乗員用シートの不使用時には、上記クッション材支持ばね16を下方に変位させることにより、その上方に上記シートバック7を収容するためのスペースを充分に確保してコンパクトな格納状態が得られるという利点がある。
例えば、上記実施形態では、基端部がクッションフレーム10に支持されるとともに、先端部にクッション材支持ばね16の保持部(保持ブラケット18)が設けられ支持リンク19と、この支持リンク19を起伏させる駆動モータ28等を有する駆動部21とを上記ばね昇降機構17に設け、この駆動部21により支持リンク19を自動的に起伏させるように構成したため、上記クッション材支持ばね16を上方のクッション材支持位置から下方の退避位置に、容易かつ適正に昇降変位させることができるという利点がある。
なお、上記駆動モータ28等を有する駆動部21により支持リンク19を自動的に起伏させるように構成した上記実施形態に代え、図16に示すように、支持リンク19の下端部に形成されたセクタギア81に歯合する駆動ギア82を、操作レバー83を用いて手動で回動操作することにより、上記支持リンク19を揺動変位させて起伏させるとともに、この支持リンク19を起立状態に保持するラチェット機構等からなる図外のロック機構を設けることにより、クッション材支持ばね16を上方のクッション材支持位置に係止するように構成してもよい。この構成によれば、上記駆動モータ28等を用いることなく、簡単な構成でクッション材支持ばね16を上方のクッション材支持位置から下方の退避位置に昇降変位させることができるという利点がある。
また、上記実施形態に示すように、ばね昇降機構17を構成する各支持リンク19の下端枢支部を、後下がりの傾斜線Lに沿って配設するとともに、前後の支持リンク19を連結する連結リンク20の傾斜角を上記傾斜線Lよりも小さく設定した場合には、前方に位置する支持リンク19の下端枢支部から上記連結リンク20の枢支点までの距離が、後方側に位置する支持リンク19に比べて小さくなるため、上記駆動部21を使用した電動操作または上記操作レバー83を使用した手動操作により各支持リンク19を倒伏状態に移行させる際に、前方側に位置する支持リンク19が後方側に位置する支持リンク19に比べて大きく傾動変位することになる(図8参照)。
したがって、上記のように水平に近い角度で設置されたクッション材9の座板部12の傾斜角度に対応して、前方に位置する上記支持リンク19のクッションフレーム10から上方への突出量が、後方に位置するものに比べて大きく設定された車両用シートにおいて、前方側に位置するクッション材支持ばね16を下方に大きく移動させることにより、その上方部に形成された上記収容空間部39内に効率よく上記シートバック7を収容できるという利点がある。
なお、上記支持リンク19の上端部にクッション材支持ばね16の保持ブラケット18を一体に形成してなる上記実施形態に代え、図17に示すように、メイン支持リンク84の上端部に後部が枢支された別体の保持ブラケット85を設けるとともに、この保持ブラケット85の前部を支持するサブ支持リンク86を設けた構造とし、上記メイン支持リンク84およびサブ支持リンク86からなる平行リンク機構により上記保持ブラケット85を支持した状態で昇降変位させるように構成してもよい。このように構成した場合には、上記保持ブラケット85に保持されたクッション材支持ばね16の設置角度を一定に維持しつつ、このクッション材支持ばね16を上方のクッション材支持位置から下方の退避位置に昇降変位させることできるという利点がある。
また、複数のクッション材支持ばね16を個別に支持する複数の支持リンク19等を設けてなる上記実施形態に代え、クッションフレーム10の左右両側辺部に沿って一対の支持フレームを配設するとともに、この支持フレームに各クッション材支持ばね16の左右両端部をそれぞれ保持させた構造としてもよい。そして、上記支持フレームをガイドバー等に沿って手動または電動で昇降変位させることより、複数のクッション材支持ばね16を一体的に昇降変位させるように構成してもよい。
さらに、上記実施形態では、クッションフレーム10から前方側へ突出可能に支持された延長ブラケット31を有する上記第1枢支部11を設け、この延長ブラケット31の前端部にクッション材9を揺動可能に枢支するように構成したため、シートクッション6の全長に比べてシートバック7の全長が大きい場合においても、上記延長ブラケット31をクッションフレーム10から前方側へ突出させた状態で、上記第1枢支部11を支点にしてクッション材9を揺動変位させることにより、このクッション材9の下方に上記シートバック7を格納するためのスペースを確保できるという利点がある。
また、上記実施形態に示すように、先端部が上記クッションフレーム10に枢支されるとともに基端部が車体のフロア部、具体的には縦スライドレール4に支持されたスライド部材51に枢支された起伏リンク53と、この起伏リンク53を起立状態に係止することによりクッションフレーム10を上昇位置に保持する係止部材、具体的には上記駆動リンク55および起伏駆動部55とからなるシート支持機構41を設けたため、上記中列シート3からなる車両用シートの不使用時に、上記クッションフレーム10を下方位置に変位させて格納することにより、車室内空間の有効利用を図ることができる。
本発明に係る車両用シート装置の実施形態を側面図である。 本発明に係る車両用シート装置を備えた車体構造を示す平面図である。 中列シートの具体的構成を示す側面断面図である。 シートフレームおよびクッション材支持ばね等の具体的構成を示す斜視図である。 ばね昇降機構の具体的構成を示す斜視図である。 ばね昇降機構の駆動部の具体的構成を示す平面図である。 中列シートのクッション材および第1枢支部の具体的構成を示す斜視図である。 中列シートのクッション材を起立させた状態を示す側面断面図である。 中列シートのクッション材とシートバックとを折り重ねた状態を示す側面断面図である。 後列シートの具体的構成を示す側面断面図である。 後列シートのシートバックを前倒させた状態を示す側面断面図である。 後列シートを格納部に格納した状態を示す側面断面図である。 第2支持機構の具体的構成を示す正面図である。 第2支持機構の枢支軸を係合孔に挿入した状態を示す側面断面図である。 中列シートと後列シートとを格納部に格納した状態を示す側面断面図である。 ばね昇降機構の別の具体例を示す斜視図である。 ばね昇降機構のさらに別の具体例を示す斜視図である。
符号の説明
3 中列シート(乗員用シート)
4 ガイドレール
5 後列シート(乗員用シート)
6,64 シートクッション
7,65 シートバック
9,63 クッション材
10,62 クッションフレーム
11,67 第1枢支部
12,69 座板部
13,70 垂下部
16 クッション材支持ばね
17 ばね昇降機構
19 支持リンク
21 駆動部
31 延長ブラケット
43,68 第2枢支部
45 第1支持機構45
47 格納部
72 第2支持機構
74 枢支軸(揺動枢支部)
75 係合孔(係合部)

Claims (5)

  1. 車室内に前後3列の乗員用シートが配設されるとともに、中列シートおよび後列シートのシートクッションとシートバックとが互いに重ね合わされることによりそれぞれ折畳み可能に構成された車両用シート装置であって、車体後部に形成されたシートの格納部と、上記後列シートのシートクッションとシートバックとを折畳んだ状態で車体の後方側に変位させることにより上記格納部内に後列シートを格納可能に支持する第1支持機構と、上記中列シートのシートクッションとシートバックとを折畳んだ状態で車体の後方側にスライド変位させることにより上記格納部内の後列シート上に中列シートを格納可能に支持する第2支持機構とを備えたことを特徴とする車両用シート装置。
  2. 上記第2支持機構は、中列シートを車体の前後方向にスライド自在に支持するガイドレールと、車体の後方側にスライド変位した中列シートを揺動可能に支持する揺動支持部とを備え、この揺動支持部により中列シートを支持しつつ上下反転させて上記格納位置に変位させるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 上記揺動支持部は、中列シートのクッションフレームまたは上記格納部の一方に出没自在に設けられた枢支軸と、上記中列シートのクッションフレームまたは上記格納部の他方に設けられた上記枢支軸の係合部とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用シート装置。
  4. 上記中列シートおよび後列シートの少なくとも一方に、クッションフレーム上に弾力性を有するクッション材が設置されたシートクッションと、このシートクッションの後部に立設されたシートバックと、上記クッション材の前端部をクッションフレームに枢支して揺動可能に支持する第1枢支部と、上記シートバックをクッションフレームに枢支して揺動可能に支持する第2枢支部とを設け、上記第1枢支部を支点にしてクッション材を揺動変位させてその後端部を上方に位置させた起立状態とすることにより、上記クッションフレーム上にシートバックの収容空間部が形成されるとともに、上記第2枢支部を支点にしてシートバックを揺動変位させて上記収容空間部内に上記シートバックが前傾状態で収容される載置部が形成されるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  5. 平面から見てS字状に蛇行するばね材からなるクッション材支持ばねと、このクッション材支持ばねをクッション材の支持位置から下方の退避位置に昇降変位させるばね昇降機構とが上記クッションフレームに設けられたことを特徴とする請求項4記載の車両用シート装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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