JP5018001B2 - 車両用シート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シート装置に関する。
シートバックがシートバック上部とシートバック下部とに分割され、手動又は電動で、シートバック上部がシートバック下部に対して接近・離隔可能(シートバックが伸縮可能)となるシートバック構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。このシートバック構造では、乗員により任意にシートバックを伸縮させることができるが、その反面、乗員自ら伸縮させる操作をしなければならず、その調整作業が煩わしいという問題がある。
また、シートバックを車体後方側に限界まで倒して(以下「全後傾」という)シートをフラットにするシートアレンジをする際には、車室内という限られたスペースの中でシートバックを全後傾させてフラットにしなければならないため、シートクッションの車体前後方向の長さやシートバックの車体上下方向の高さが制約される。上記シートバック構造は、乗員の座高に合わせてシートバックを伸縮させることが可能であるが、フラットなシートアレンジをする際の他のシートとの相対関係に関しては考慮されていない。
特開平11−276295号公報
そこで、本発明は、車体前後方向の長さが制約された車室内であっても、フラットなシートアレンジが可能となる車両用シート装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用シート装置は、シートバック下部と、該シートバック下部に対して上下方向に接離可能に構成されたシートバック上部と、を有するシートバックと、前記シートバック上部を前記シートバック下部に対して所定位置で固定する固定手段と、前記シートバックのリクライニング機構によるシートクッションに対する傾斜角度に応じて前記固定手段の固定を解除する解除手段と、を備え、前記シートバック上部の乗員着座面側の下端部と、前記シートバック下部の乗員着座面側の上端部に、突出部を設けたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、シートバックを起立させた状態でシートクッションに座る際には、シートバック上部をシートバック下部から離隔させた所定位置に固定できるので、シートバックの車体上下方向の高さを充分に確保することができる。また、シートバックを全後傾させてフラットなシートアレンジをする際には、そのシートバックの傾斜角度(全後傾)に応じてシートバック上部の固定が解除され、シートバックの車体上下方向の長さを短くすることができるので、車体前後方向の長さが制約された車室内であっても、シートをフラットにするシートアレンジが可能となる。
また、本発明に係る請求項2に記載の車両用シート装置は、シートバック下部と、該シートバック下部に対して駆動手段にて上下方向に接離可能に構成されたシートバック上部と、を有するシートバックと、シートクッションのスライド機構による車体前後方向のスライド位置に連動して前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記シートバック上部の乗員着座面側の下端部と、前記シートバック下部の乗員着座面側の上端部に、突出部を設けたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、シートクッションのスライド位置に連動させて、シートバックの車体上下方向の高さを制御することができるので、シートバックを起立させた状態で使用する際のシートクッションのスライド位置では、シートバック上部をシートバック下部から離隔させた所定位置に保持することができる。したがって、シートバックの車体上下方向の高さを充分に確保することができる。また、シートクッションのスライド位置によって、シートバックの車体上下方向の高さが調整できることから、乗員の体格に応じた調整も可能となる。
また、シートバックを全後傾させてフラットなシートアレンジをする際には、そのためのシートクッションのスライド位置に連動して、シートバック上部をシートバック下部に接触させる(シートバックを短く縮める)ことができる。したがって、車体前後方向の長さが制約された車室内であっても、シートをフラットにするシートアレンジが可能となる。
また、本発明に係る請求項3に記載の車両用シート装置は、シートバック下部と、該シートバック下部に対して駆動手段にて上下方向に接離可能に構成されたシートバック上部と、を有するシートバックと、前記シートバックのリクライニング機構によるシートクッションに対する傾斜角度に応じて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記シートバック上部の乗員着座面側の下端部と、前記シートバック下部の乗員着座面側の上端部に、突出部を設けたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、シートバックの傾斜角度に応じて、シートバックの車体上下方向の高さを制御することができるので、シートバックを起立させた状態でシートクッションに座る際には、シートバック上部をシートバック下部から離隔させた所定位置に保持することができる。したがって、シートバックの車体上下方向の高さを充分に確保することができる。また、シートバックの傾斜角度によって、シートバックの車体上下方向の高さが調整できることから、乗員の体格に応じた調整も可能となる。
また、シートバックを全後傾させてフラットなシートアレンジをする際には、そのためのシートバックの傾斜角度(全後傾)に応じて、シートバック上部をシートバック下部に接触させる(シートバックを短く縮める)ことができる。したがって、車体前後方向の長さが制約された車室内であっても、シートをフラットにするシートアレンジが可能となる。
また、請求項1〜3に記載の発明によれば、シートバック上部とシートバック下部の間に空隙が存在しても、突出部を乗員の背中に接触させるようにしたので、乗員にシートバックの一部が抜けている感じを極力与えないようにできる。
たがって、乗員の座り心地が損なわれることを抑制することができる。
以上、本発明によれば、車体前後方向の長さが制約された車室内であっても、フラットなシートアレンジが可能となる車両用シート装置を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。図1は本実施形態に係る第1実施例の車両用シート装置10の概略斜視図である。そして、図2(A)は第1実施例の車両用シート装置10の要部を示す概略斜視図、図2(B)は同じく概略断面図である。また、図3は第1実施例の車両用シート装置10の全後傾時の状態を示す概略側面図であり、図4は第1実施例の車両用シート装置10の概略断面図である。なお、図において、車体前方向を矢印FRで示し、車体上方向を矢印UPで示す。
図1で示すように、車両用シート装置10のシート12は、車体フロア22に車体前後方向にスライド可能に支持され、乗員が着座するシートクッション14と、後述するリクライニング機構30により車体前後方向に回動可能とされ、乗員の背部を支持するシートバック16と、シートバック16の車体上方側端部に設けられ、乗員の頭部を支持するヘッドレスト18と、を有している。
シートクッション14は、スライド機構20により、車体前後方向の位置が調整可能になっている。すなわち、シートクッション14の車体下方側で、車体フロア22の車体幅方向左側と車体幅方向右側には、車体前後方向に延在するレール24が一対で配設されており、シートクッション14の後述する脚部26の下面に取り付けられたガイド部材28が、そのレール24にスライド可能に支持されている。
また、シートクッション14の車体幅方向外側部には、スライドレバー(図示省略)が配設されており、そのスライドレバーをアンロック位置へ操作し、乗員がシートクッション14を車体前後方向にスライドさせ、適宜位置でスライドレバーをロック位置に操作することで、所望とする車体前後方向における位置に、シートクッション14(シート12)を固定できるようになっている。
シートバック16は、リクライニング機構30により、車体前後方向の傾斜角度が調整可能になっている。すなわち、シートクッション14の車体幅方向両側部には、一対の脚部26が配設されており、その脚部26の車体後方側端部に、シートバック16の車体前後方向への回動中心となる回動軸32が、車体幅方向に軸架されている。そして、その回動軸32の脚部26よりも車体幅方向内側には、板状のシートバックフレームロア34が、車体幅方向左側と車体幅方向右側の一対で回動可能に枢支されている。
シートバック16は、シートバック下部36とシートバック上部38の2分割に構成されており、シートバック下部36の内部にシートバックフレームロア34が埋設されている。これにより、シートバック16が回動軸32に回動可能に支持される構成である。また、シートバック16は車体前方側へ向かって回動するようにバネ等の付勢手段(図示省略)により付勢されている。
また、シートバック16の車体幅方向外側部には、リクライニングレバー(図示省略)が配設されており、そのリクライニングレバーをアンロック位置へ操作し、乗員がシートバック16を付勢手段の付勢力に抗して車体後方側へ回動させ、所定の傾斜角度でリクライニングレバーをロック位置へ操作することにより、所望とする車体前後方向における傾斜角度にシートバック16を固定できるようになっている。
また、一対のシートバックフレームロア34の車体幅方向内側には、車体上下方向が軸方向とされたガイド筒部40が、取付部34Aを介して一体的に取り付けられており、そのガイド筒部40に、シートバック上部38に埋設される略「コ」字状に屈曲成形された円筒状のシートバックフレームアッパ42の車体下方側端部が挿通されている。そして、後述する固定手段としてのロック部材50により、シートバックフレームアッパ42がガイド筒部40に固定されるようになっている。
これにより、シートバック上部38が、シートバック下部36に対して、所定距離離隔された位置に(車体上下方向における所定の高さ位置に)固定される構成である。なお、シートバックフレームアッパ42には、車体幅方向にSバネ44が複数列(図示のものは3列)架設されており、そのSバネ44はシートバック上部38に埋設されている。また、図示しないが、シートバックフレームロア34にも、車体幅方向にSバネ44が複数列架設されており、そのSバネ44は、シートバック下部36に埋設されている。
図2で示すように、ロック部材50は、側面視略「く」字状(所謂鈎状)となるように、中途部が屈曲された金属板で構成されており、その基部50Aには貫通孔(図示省略)が形成されている。また、ガイド筒部40の外周部には、貫通孔46Aが形成されたブラケット46が一体に突設されており、そのブラケット46の貫通孔46Aと、ロック部材50の基部50Aの貫通孔に支軸48を挿通して、ロック部材50をブラケット46に取り付けることにより、ロック部材50がガイド筒部40に回動可能に枢支されるようになっている。
また、シートバックフレームアッパ42の周面における所定位置には、ロック部材50の先端部50Bが挿通可能な貫通孔42Aが形成されており、ガイド筒部40の周面における所定位置にも、貫通孔42Aと同じ内径か、それよりも若干大きい内径を有する貫通孔40Aが形成されている。これら貫通孔40A、42Aにロック部材50の先端部50Bが挿通されることにより、シートバックフレームアッパ42(シートバック上部38)が、ガイド筒部40(シートバック下部36)に対して、車体上下方向における所定の高さ位置で固定されるようになっている。
なお、ロック部材50は、図示しない付勢手段により、その先端部50Bが常時貫通孔40A、42A内に挿通される方向(図2(B)で示す矢印方向とは逆方向)へ付勢されている。ここで、この付勢手段としてはトーションバネが一例として考えられる。すなわち、トーションバネのコイル部を支軸48に取り付け、一端部をブラケット46に係止し、他端部をロック部材50の基部50Aに係止する。これにより、ロック部材50の先端部50Bを常時貫通孔40A、42A内に挿通される方向へ付勢することができる。
また、このロック部材50の基部50Aと先端部50Bの間の屈曲部50Cの一方の側面には、突起52が突設されており、その突起52に、解除手段を構成するワイヤー54の一端部が取り付けられている。そして、そのワイヤー54の他端部は、リクライニング機構30に取り付けられており、リクライニングレバーのシートバック16を全後傾させる操作に連動して、上記トーションバネ等の付勢手段による付勢力に抗して、車体下方側へ引っ張られる構成になっている。
つまり、シートバック16を全後傾させる動作により、ロック部材50の先端部50Bが、支軸48を中心に、図2(B)で示す矢印方向に回動して、貫通孔40A、42Aから抜き出され、ガイド筒部40に対するシートバックフレームアッパ42の固定、即ちシートバック下部36に対するシートバック上部38の固定が解除されるようになっている。
ロック部材50の先端部50Bが貫通孔40A、42Aから抜き出されると、シートバック上部38は、ガイド筒部40にシートバックフレームアッパ42がガイドされつつ自重又は乗員の手動により車体下方側、即ちシートバック下部36側へ移動し、そのシートバック下部36に当接する。これにより、シートバック16の車体上下方向の高さが短く縮められ、この状態でシートバック16を全後傾させることにより、図3で示すように、フラットなシートアレンジが実現可能となる。なお、シートバック上部38をシートバック下部36に当接させた状態で、その位置をロックする固定手段を別途設けてもよい。
また、図4で示すように、シートバック下部36の乗員着座面側の車体上方側端部には、車体前方側に向かって突出する突出部36Aが形成されており、シートバック上部38の乗員着座面側の車体下方側端部にも、車体前方側に向かって突出する突出部38Aが形成されている。この突出部36A、38Aの車体前方側への突出高さは、ほぼ同等とされており、乗員の背部をこの突出部36A、38Aで支持するようになっている。
以上のような構成の第1実施例の車両用シート装置10において、次にその作用について説明する。シート12をフラットにするシートアレンジをしない場合には、シートバック16は起立された状態で使用される。その際、シートバック上部38は、シートバック下部36に対して、所定距離離隔された車体上方位置(車体上下方向における所定高さ位置)に固定されている。すなわち、ガイド筒部40の貫通孔40Aとシートバックフレームアッパ42の貫通孔42Aに、ロック部材50の先端部50Bが挿通されている。
したがって、シートバック16の車体上下方向の高さを充分に確保することができ、乗員の座り心地を良好に確保することができる。なお、この状態のとき、シートバック下部36とシートバック上部38との間には、所定の空隙が形成されるが、シートバック下部36の乗員着座面側の車体上方側端部と、シートバック上部38の乗員着座面側の車体下方側端部には、乗員の背部を支持する(乗員の背中に接触する)突出部36A、38Aがそれぞれ形成されているので、乗員にシートバック16の一部が抜けている感じを極力与えないようにできる。つまり、これにより、乗員の座り心地が損なわれることを抑制することができる。
シート12をフラットにするシートアレンジをする際には、シートバック16を全後傾させるようにリクライニングレバーを操作する。すると、ワイヤー54が引っ張られ、ロック部材50が支軸48を中心に、図2(B)で示す矢印方向に回動して、貫通孔40A、42Aから抜き出される。これにより、ガイド筒部40に対するシートバックフレームアッパ42の固定、即ちシートバック下部36に対するシートバック上部38の固定が解除されるので、シートバック上部38は、自重又は乗員の手動により、車体下方側へ移動し、シートバック上部38の車体下方側端面が、シートバック下部36の車体上方側端面に当接する。
こうして、シートバック16を短く縮めたら、図3で示すように、シートバック16を車体後方側へ限界まで倒せばよく(全後傾させればよく)、シート12をフラットにするシートアレンジが乗員の手を煩わせることなく簡単にできる。しかも、シートバック16を全後傾させる際のシートバック16の車体上下方向の長さ(高さ)は短くされているため、車体前後方向の長さが制約されている車室内であっても、図示のように、車体前後方向に配設されている他のシート13との干渉を回避して、シート12をフラットにすることができる。また、これにより、シートクッション14の車体前後方向の長さが制約されることがないので、より一層乗員の座り心地を良好に確保することができる。
なお、シート12を元の状態に戻す場合には、シートバック16をリクライニングレバーによって元の傾斜角度に起立させる。このとき、シートバック16は付勢手段によって自動的に起立する。そして、乗員の手動によってシートバック上部38を、シートバック下部36に対して、所定距離離隔された車体上方位置(車体上下方向における所定高さ位置)に達するまで上昇移動させる。
一方、このとき、ロック部材50には、ワイヤー54による車体下方側への引っ張り力が作用していないため、トーションバネ等の付勢手段の付勢力により、その先端部50Bが貫通孔40A内に挿通される方向へ付勢され、シートバックフレームアッパ42の周面に所定の圧力で当接している。
したがって、シートバックフレームアッパ42がガイド筒部40に沿って車体上方側へスライドすると、貫通孔40A内に挿通されたロック部材50の先端部50Bは、シートバックフレームアッパ42の周面に相対的に摺接し、貫通孔42Aと貫通孔40Aとが重なり合う所定のタイミングで、貫通孔42A内に自動的に挿通される。これにより、シートバックフレームアッパ42がガイド筒部40に対して固定され、シートバック上部38がシートバック下部36に対して、所定距離離隔された車体上方位置(車体上下方向における所定高さ位置)に固定される。
次に、本実施形態に係る第2実施例の車両用シート装置10について説明する。図5は本実施形態に係る第2実施例の車両用シート装置10(シートバック下部36)の概略断面図であり、図6は第2実施例の車両用シート装置10の要部を示す概略斜視図、図7は第2実施例の車両用シート装置10の制御内容を示すブロック図である。なお、上記第1実施例と同等の部材については、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図5、図6で示すように、シートバックフレームアッパ42のガイド筒部40に挿通させる車体下方側端部の周面にはネジ山42Bが形成されており、そのシートバックフレームアッパ42には、ウォームホイール60の内周面に形成されたネジ山(図示省略)が螺合されている。また、ウォームホイール60の外周面にはギア60Aが形成されており、そのギア60Aにウォームギア62が噛合している。
ウォームギア62は、フレキシブルケーブル64を介してモーター66に接続されており、モーター66の回転駆動力がウォームギア62に伝達されるようになっている。したがって、モーター66の正逆方向への回転駆動力により、ウォームギア62が正逆方向へ回転すると、ウォームホイール60が正逆方向へ回転し、シートバックフレームアッパ42を車体上下方向に移動させることができる。つまり、シートバック上部38は、シートバック下部36に対して電動で昇降移動するようになっている。
また、図7で示すように、モーター66の駆動は、シートクッション14(シート12)のスライド位置やシートバック16の傾斜角度に連動する構成になっている。すなわち、シートクッション14の車体前後方向の位置を位置センサー(図示省略)で検出し、その位置が特定の位置であった場合にはモーター66を駆動するように、或いはシートバック16の車体前後方向の傾斜角度を角度センサー(図示省略)で検出し、その角度が特定の角度であった場合にはモーター66を駆動するように、制御手段(以下「ECU」という)70が制御するようになっている。
そして更に、シートバック下部36に対するシートバック上部38の位置が、所定の位置に達したことを検出器68が検出すると、モーター66の駆動が停止するように、ECU70が制御するようになっている。なお、図7で示すように、シートクッション14(シート12)のスライド位置やシートバック16の傾斜角度に関係なく、乗員がモーター66を駆動・停止させることができるスイッチ72をECU70に対して設けるようにしてもよい。
以上のような構成の第2実施例の車両用シート装置10において、次にその作用について説明する。シート12をフラットにするシートアレンジをしない場合、シートバック16は起立された状態で使用される。その際、シートクッション14(シート12)のスライド位置やシートバック16の傾斜角度によって、モーター66が駆動し、ウォームギア62を介してウォームホイール60が回転することにより、シートバック上部38は、シートバック下部36に対して、所定距離離隔された車体上方位置(車体上下方向における所定高さ位置)に保持される。
したがって、乗員の体格に合わせてシートバック16の車体上下方向の高さを充分に確保することができ、その乗員の座り心地を良好に確保することができる。なお、この状態のとき、図4で示したように、シートバック下部36とシートバック上部38との間には、所定の空隙が形成されるが、シートバック下部36の乗員着座面側の車体上方側端部と、シートバック上部38の乗員着座面側の車体下方側端部には、乗員の背部を支持する(乗員の背中に接触する)突出部36A、38Aがそれぞれ形成されているので、乗員にシートバック16の一部が抜けている感じを極力与えないようにできる。つまり、これにより、乗員の座り心地が損なわれることを抑制することができる。
シート12をフラットにするシートアレンジをする際には、スライドレバーを操作し、シートクッション14(シート12)を所定の車体前方側位置まで移動させるか、又はリクライニングレバーを操作し、シートバック16を全後傾させる。すると、ECU70によってモーター66が回転駆動し、フレキシブルケーブル64を介してウォームギア62が回転し、ウォームホイール60が回転する。これにより、ウォームホイール60に螺合しているシートバックフレームアッパ42(シートバック上部38)が下降し、シートバック上部38の車体下方側端面が、シートバック下部36の車体上方側端面に当接する。そして、このことを検出器68で検出することにより、モーター66の回転駆動が停止する。
こうして、シートバック16を短く縮めたら、図3で示したように、シートバック16を車体後方側へ限界まで倒せばよく(全後傾させればよく)、シート12をフラットにするシートアレンジが乗員の手を煩わせることなく簡単にできる。しかも、シートバック16を全後傾させる際のシートバック16の車体上下方向の長さ(高さ)は短くされているため、車体前後方向の長さが制約されている車室内であっても、図3で示したように、車体前後方向に配設されている他のシート13との干渉を回避して、シート12をフラットにすることができる。また、これにより、シートクッション14の車体前後方向の長さが制約されることがないので、より一層乗員の座り心地を良好に確保することができる。
なお、シート12を元の状態に戻す場合には、シートクッション14(シート12)をスライドレバーによって元の車体後方側位置にスライドさせるか、シートバック16をリクライニングレバーによって元の傾斜角度に起立させる。このとき、シートバック16は付勢手段によって自動的に起立する。そして、そのシートクッション14(シート12)を元の位置にスライドさせる操作、或いはシートバック16を元の傾斜角度に起立させる操作によって、モーター66がシート12をフラットにするときとは逆方向に回転駆動する。このモーター66の逆方向への回転駆動は、所定の時間差を持って行われるようにすることが好ましい。
モーター66が逆方向に回転駆動すると、フレキシブルケーブル64を介してウォームギア62が逆方向に回転し、ウォームホイール60が逆方向に回転する。これにより、ウォームホイール60に螺合しているシートバックフレームアッパ42(シートバック上部38)が上昇し、シートバック上部38が、シートバック下部36に対して、所定距離離隔された車体上方位置(車体上下方向における所定高さ位置)まで達したことを検出器68で検出したら、モーター66の回転駆動が停止する。なお、このような一連の動作を、乗員がスイッチ72を操作することで行うようにしてもよい。
何れにしても、この第2実施例の車両用シート装置10の場合は、第1実施例の車両用シート装置10に比べて、乗員の体格に合わせて、シートバック上部38の車体上下方向における高さ位置を調整できるメリットがある。また、リアシートが前後2列とされた、所謂3列シートの車両の場合、その2列目(最後部)のリアシートが跳ね上げ可能に構成されている場合がある。この場合、1列目のリアシートが、上記実施形態のシート12になっていると、シートバック16の車体上下方向の長さ(高さ)を短くすることができるので、その1列目のリアシート(シート12)をフラットにするシートアレンジをした場合に、その1列目のリアシート(シート12)を車体後方側へ大きく移動させることができる。つまり、運転席及び助手席と1列目のリアシート(シート12)との間のスペースを広く取りたいときに有効となる。
本実施形態に係る第1実施例の車両用シート装置の概略斜視図 (A)第1実施例の車両用シート装置の要部を示す概略斜視図、(B)第1実施例の車両用シート装置の要部を示す概略断面図 第1実施例の車両用シート装置の概略断面図 第1実施例の車両用シート装置の全後傾時の状態を示す概略側面図 本実施形態に係る第2実施例の車両用シート装置の概略断面図 第2実施例の車両用シート装置の要部を示す概略斜視図 第2実施例の車両用シート装置の制御内容を示すブロック図
符号の説明
10 車両用シート装置
12 シート
14 シートクッション
16 シートバック
18 ヘッドレスト
20 スライド機構
22 車体フロア
24 レール
26 脚部
28 ガイド部材
30 リクライニング機構
32 回動軸
34 シートバックフレームロア
36 シートバック下部
36A 突出部
38 シートバック上部
38A 突出部
40 ガイド筒部
40A 貫通孔
42 シートバックフレームアッパ
42A 貫通孔
46 ブラケット
48 支軸
50 ロック部材(固定手段)
50B 先端部
54 ワイヤー(解除手段)
60 ウォームホイール
62 ウォームギア
64 フレキシブルケーブル
66 モーター(駆動手段)
70 ECU(制御手段)

Claims (3)

  1. シートバック下部と、該シートバック下部に対して上下方向に接離可能に構成されたシートバック上部と、を有するシートバックと、
    前記シートバック上部を前記シートバック下部に対して所定位置で固定する固定手段と、
    前記シートバックのリクライニング機構によるシートクッションに対する傾斜角度に応じて前記固定手段の固定を解除する解除手段と、
    を備え
    前記シートバック上部の乗員着座面側の下端部と、前記シートバック下部の乗員着座面側の上端部に、突出部を設けたことを特徴とする車両用シート装置。
  2. シートバック下部と、該シートバック下部に対して駆動手段にて上下方向に接離可能に構成されたシートバック上部と、を有するシートバックと、
    シートクッションのスライド機構による車体前後方向のスライド位置に連動して前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を備え
    前記シートバック上部の乗員着座面側の下端部と、前記シートバック下部の乗員着座面側の上端部に、突出部を設けたことを特徴とする車両用シート装置。
  3. シートバック下部と、該シートバック下部に対して駆動手段にて上下方向に接離可能に構成されたシートバック上部と、を有するシートバックと、
    前記シートバックのリクライニング機構によるシートクッションに対する傾斜角度に応じて前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を備え
    前記シートバック上部の乗員着座面側の下端部と、前記シートバック下部の乗員着座面側の上端部に、突出部を設けたことを特徴とする車両用シート装置。
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