JP2007208689A - 干渉低減受信装置及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度で高速の干渉低減処理を可能とする受信装置及び受信方法を提供する。
【解決手段】干渉低減受信装置は、デジタル信号について複数のタイミングで逆拡散を行い、逆拡散後の各信号にウェイトをそれぞれ乗算し合成するものであり、当該デジタル信号に基づいて各タイミングに対応するチャネル推定値をそれぞれ要素に有するチャネルレスポンスベクトルを推定する推定手段と、上記各タイミング近辺において上記デジタル信号をそれぞれ量子化する量子化手段と、量子化された各信号に基づきそれぞれ算出される各信号相関値をそれぞれ要素とする信号相関行列を生成する信号相関行列生成手段と、上記チャネルレスポンスベクトル及び上記信号相関行列に基づいてウェイトを算出するウェイト算出手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明はCDMA(Code Division Multiple Access) 方式を用いた通信システムに用いられる干渉低減受信装置及びその方法に関する。
現在、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)方式をはじめとする種々の
高速大容量の無線通信方式が提案されている。CDMA(Code Division Multiple Access) 方式を用いた通信システムにおいても、高速大容量の無線通信を実現するべく従来のRAKE受信機よりも高性能な復調器が求められている。
また、このRAKE受信機において通信品質を劣化させる原因としてマルチパス干渉がある。これは、伝搬路での電波の反射等によって生じる反射波と直接波とが併せられることによって相互干渉を起こすというものである。
従って、RAKE受信機において高速通信を実現しようとする場合には、このマルチパス干渉を効率的に低減する技術が重要となる。このような干渉低減技術として、G−RAKE(Generalized RAKE)受信機が提案されている。このG−RAKE受信機には、マルチパス信号の遅延プロファイル(チャネルインパルス応答)でピークの検出されたタイミング及びその他所定のタイミングにおける各信号に対し、それぞれ所定の拡散コードで逆拡散し、更にウェイトを乗算したものをそれぞれ加算して出力するというものがある。
図20は、従来のG−RAKE受信機の概要を示す図であり、遅延プロファイル15でピークの検出されたタイミングに加え、干渉除去に有効なその他のタイミングを含めるようにしたものである(例えば、特許文献1、2、非特許文献1参照)。このようなG−RAKE受信機においては、ウェイト乗算の計算量が少なくなるという利点を維持しつつ、特性も最良に近いという利点があり、干渉低減のための技術として有望視されている。
また、G−RAKE受信機におけるウェイトwは次のように導かれる。すなわち、yを複数の相関器14の出力信号(複素信号)を要素に持つベクトル、zを加算器13の出力信号(複素信号)、wをウェイトのベクトルとすると、
z=w
と表すことができる。ここで、Hはエルミート転置を表す。
また、sを特定のユーザの送信データ、hをチャネル推定値のベクトル、nを熱雑音とマルチパス干渉を含む雑音のベクトルとすると、
y=hs+n
と表すことができる。
ここで、出力信号zから雑音成分nを除去する観点から、次式で表される共分散行列R
R=E[nn](E[] は期待値を表す)
を用いて、w=R-1hがウェイトとして用いられる。
図21 は、従来のG−RAKE 受信機における共分散行列の要素Rijを求めるための回路構成例を示す図である。図21に示す回路では以下のように共分散行列の要素Rijが求められる。受信データ(チップデータ)のうちのパイロット信号(CPICH:Common Pilot CHannel)が相関器21においてタイミングtで逆拡散され、加算器23においてこの逆拡散された信号から同信号の平均化(平均部22)されたものが減算される。
同様に、受信データのうちのパイロット信号が相関器24においてタイミングtで逆拡散され、加算器26においてこの逆拡散された信号から同信号の平均化(平均部25)されたものが減算される。そして、加算器23と加算器26とからの出力信号が乗算器27において乗算され、これが平均部28において平均化されることで共分散行列の要素Rijが求められる。
一方、RAKE 受信機において、任意の2つのパスの間の遅延時間分だけ、一方のパ
スタイミングを中心に、他方のパスタイミングと対称の位置にあるタイミング(MICT
:Multi-path Interference Correlative Timing) を逆拡散タイミングとすることで、干渉を低減する技術が開示されている(例えば、特許文献3、4参照)。
特表2002−527927号公報 特表2003−503879号公報 特開2003−133999号公報 特願2004−173793号 Gregory E. Bottomley, Tony Ottosson, Yi-Pin Eric Wang, "A Generalized RAKE Receiver for Interference Suppression", IEEE JOURNAL ON SELECTED AREAS IN COMMUNICATIONS, VOL.18, NO.8, AUGUST 2000
しかしながら、上述のG−RAKE受信機では、干渉を低減するために用いられるウェイトが既知のパイロット信号を用いて得られた値を要素とする共分散行列から求められるため、干渉低減は実現されるものの、その演算量の多さから処理が遅くなり結果として高速通信を実現できないという問題があった。これは、共分散行列が雑音成分の相関であるため、受信信号から既知の信号を差し引かなければ求められないからである。パイロット信号の拡散率が例えば256である場合、256チップに一つのデータしか得ることができないため、短時間で十分な精度の共分散行列ひいてはウェイトが得られないものである。
また、上記非特許文献1には干渉除去に有効なタイミングについて具体的な示唆はなく、干渉除去に有効なタイミングをいかに決定するかという点も課題となっている。
本発明はこのような問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは高精度で高速の干渉低減処理を可能とする受信装置及び受信方法を提供することにある。
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。即ち、本発明は、デジタル信号について複数のタイミングで逆拡散を行い、逆拡散後の各信号にその逆拡散が行われた各タイミングに対応するウェイトをそれぞれ乗算し合成することにより信号を復調する干渉低減受信装置についてのものであり、当該干渉低減受信装置は、上記デジタル信号に基づいて上記各タイミングに対応するチャネル推定値をそれぞれ要素に有するチャネルレスポンスベクトルを推定する推定手段と、上記各タイミング近辺において上記デジタル信号をそれぞれ量子化する量子化手段と、上記量子化された各信号をその信号に対応するタイミングと上記複数のタイミングのうちの他の各タイミングとの時間差分それぞれ遅延させる遅延手段と、上記量子化された各信号及び上記遅延された各遅延信号に基づきそれぞれ算出される各信号相関値をそれぞれ要素とする信号相関行列を生成する信号相関行列生成手段と、上記チャネルレスポンスベクトル及び上記信号相関行列に基づいて、上記各タイミングに対応するウェイトをそれぞれ算出するウェイト算出手段とを備えるというものである。
本発明では、各逆拡散のタイミングに対応するチャネル推定値をそれぞれ要素に持つチャネルレスポンスベクトルと逆拡散前のデジタル信号の量子化された信号に基づいて算出される信号相関値を要素とする信号相関行列とに基づいて、各逆拡散タイミングに対応するウェイトがそれぞれ算出され、この算出されたウェイトが用いられることにより逆拡散後の各信号が合成される。
このように、本発明は、既知のパイロット信号等を用いなくとも当該信号相関値を用いることで信号相関行列を生成することができるため、高速なウェイト生成が可能となる。ひいては、ウェイトを生成するために処理しうるデジタル信号のサンプル数を増加させることができ、短時間で十分な精度のウェイトを得ることができる。
更に、本発明は、ウェイトを求めるために用いられる信号相関行列がデジタル信号の量子化された信号に基づき生成される。当該量子化は例えばデジタル信号のうち符号ビットを用いることにより実現される。
従って、本発明によれば、通常の信号相関値を求めるのに比べより少ないデータ量で信号相関値を求めることができるため、演算量を大幅に削減することができ、高速干渉低減処理を実現することが可能となる。
また、本発明に係る上記各信号相関値は、量子化された各信号とその信号に対応するタイミングに関し上記遅延された各遅延信号とをそれぞれ乗算及び平均化して得られた第1の相関値、及び上記量子化された各信号を同一信号同士で乗算し平均化して得られた第2の相関値とすることができる。
これにより、各逆拡散タイミングに対応するウェイトを算出することが可能となる。
また、本発明に係る上記信号相関行列生成手段は、上記第1の相関値若しくは上記第2の相関値に関する量子化誤差を低減させる補正係数をその第1の相関値若しくは上記第2の相関値の絶対値情報に基づいてそれぞれ算出し、この各補正係数に基づいて上記各信号相関値をそれぞれ補正する補正手段を有するようにしてもよい。
本発明では、量子化された信号を用いて信号相関値を求めるために生じる量子化誤差が各信号相関値の絶対値情報に基づいて算出される補正係数を用いることで補正される。
これにより、本発明によれば、精度の高いウェイトを高速に生成することができるようになる。このように補正された信号相関値を用いれば、全データを用いて算出された信号相関値を用いる場合と同等の信号特性を得ることができることが実証されている。
また、本発明に係る上記信号相関行列生成部は、上記第1の相関値若しくは上記第2の相関値に関する量子化誤差を低減させる補正係数をその各信号相関値の算出に用いられた上記遅延信号に関連するタイミングの時間差に応じてそれぞれ算出し、この各補正係数に基づいて上記各信号相関値をそれぞれ補正する補正手段を有するようにしてもよい。
本発明では、量子化された信号を用いて信号相関値を求めるために生じる量子化誤差が各信号相関値の算出に用いられた逆拡散タイミングの時間差に応じて算出される補正係数を用いることで補正される。
これにより、本発明によれば、例えば逆拡散タイミングの時間差に応じた補正係数を予め保持していればそれの抽出及びその補正係数の乗算のみの処理で精度の高いウェイトを生成することができるため、精度の高いウェイトを高速に生成することができる。
また、本発明に係る上記補正手段は、上記各信号相関値の算出に用いられた上記遅延信号に関連するタイミングの時間差と所定の閾値とを比較することにより上記各信号相関値についての補正の要否を決定するようにしてもよい。
本発明では、各信号相関値を補正するにあたり、例えばその信号相関値の算出に用いられた逆拡散タイミングの時間差が所定の閾値より小さい場合にのみ補正をすると決定される。量子化された信号を用いて算出された信号相関行列の性質上、当該逆拡散タイミングの時間差が小さい程その信号相関値の期待値との差が大きくなるため、そのように期待値との差が大きい信号相関値のみを補正するようにすれば、演算量を抑えることができ、高速なウェイト生成処理を実現することができる。
また、本発明は、複数のアンテナで受信された各信号がそれぞれ変換された各デジタル信号について複数のタイミングで逆拡散を行い、逆拡散後の各信号にその逆拡散が行われた各タイミング及各アンテナに対応するウェイトをそれぞれ乗算し合成することにより信号を復調する干渉低減受信装置についてのものでもあり、当該干渉低減受信装置は、上記各デジタル信号に基づいて上記各タイミングに対応するチャネル推定値をそれぞれ要素に有するチャネルレスポンスベクトルを算出する推定手段と、上記各タイミング近辺において上記各デジタル信号をそれぞれ量子化する量子化手段と、上記量子化された各信号をその信号に対応するタイミングと上記複数のタイミングのうちの他の各タイミングとの時間差分それぞれ遅延させる遅延手段と、上記各デジタル信号の受信電力を算出する電力算出手段と、上記量子化された各信号及び上記遅延された各遅延信号に基づきそれぞれ算出される各信号相関値をその信号相関値の元となるデジタル信号の上記受信電力に応じてそれぞれ補正し、その補正後の信号相関値を要素とする信号相関行列を生成する信号相関行列生成手段と、上記チャネルレスポンスベクトル及び上記信号相関行列に基づいて、上記各タイミング及び上記各アンテナに対応するウェイトをそれぞれ算出するウェイト算出手段とを備えるというものでもある。
本発明では、複数のアンテナを備える構成において、各デジタル信号の量子化された信号に基づき生成された各信号相関値が各アンテナに対応する各デジタル信号の受信電力分の誤差を含んでいるため、その誤差を電力算出手段により算出される受信電力に応じて補正される。
これにより、本発明によれば、複数のアンテナを備える受信装置であっても、量子化された信号を用いて算出される信号相関行列を用いたとしても精度の高いウェイトを生成することができるため、高速干渉低減処理を実現することが可能となる。
このような場合において、上記信号相関行列生成手段は、上記量子化された各信号とその信号に対応するタイミングに関し上記遅延された各遅延信号とをそれぞれ乗算及び平均化して得られる第1の相関値、上記量子化された各信号とその信号と同一タイミング近辺において量子化された他のアンテナに対応する各信号につきその信号に対応するタイミングに関し上記遅延された各遅延信号とをそれぞれ乗算及び平均化して得られる第2の相関値、及び上記量子化された各信号を同一信号同士若しくは同一タイミング近辺において量子化された信号同士で乗算し平均化して得られる第3の相関値をそれぞれ上記各信号相関値とするようにしてもよい。
なお、本発明は、以上の何れかの機能をコンピュータに実現させる方法であってもよい。また、本発明は、以上の何れかの機能を実現させるプログラムであってもよい。また、本発明は、そのようなプログラムをコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録したものであってもよい。
本発明によれば、高精度で高速の干渉低減処理を可能とする受信装置及び受信方法を実現することができる。
以下、図面を参照して、それぞれ本発明の実施形態における干渉低減受信装置について説明する。以下に述べる実施形態の構成は例示であり、本発明は以下の実施形態の構成に限定されない。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態におけるCDMA送受信装置について、以下に説明する。
〔装置構成〕
図1は本発明の第一実施形態におけるCDMA送受信装置の回路構成例を示す図である。アンテナ101で受信された無線信号はデュープレクサ102を介して無線受信部103において復調され、A/D変換部104においてデジタル信号(サンプルデータ)に変換される。このサンプルデータはタイミング生成部105及び逆拡散部106に与えられ、タイミング生成部105で生成された所定の逆拡散のタイミングに従い、逆拡散部106における複数のフィンガにより逆拡散が行われる。
また、A/D変換部104のサンプルデータ及びタイミング生成部105のタイミングはウェイト生成部107にも与えられ、逆拡散部106の複数のフィンガに対応するウェイトが生成される。そして、逆拡散部106の複数のフィンガの逆拡散出力信号は信号合成部108によりウェイト生成部107から与えられるウェイトに従って合成され、信号処理部109でチャネルデコード等が行われ、受信データとなる。
一方、逆拡散部106の逆拡散出力信号はレベル測定部110に与えられ、信号レベルに応じて信号合成部108にフィードバック制御がかけられるとともに、送信データを変調してデュープレクサ102、アンテナ101を介して送出する無線送信部111の送信電力が制御される。
〈タイミング生成部、逆拡散部及び信号合成部の詳細構成〉
図2は図1におけるタイミング生成部105、逆拡散部106及び信号合成部108の詳細な回路構成例を示す図である。図2に示すように、タイミング生成部105は、サーチャ121、MICT生成部122、及びタイミング選択部123とを備えている。
サーチャ121は、A/D変換部104の出力であるサンプルデータから1乃至複数のパスによるインパルス応答の発生遅延時間に対応するタイミング(通常のRAKE受信機におけるタイミングであるため、以下「RAKEタイミング」と表記する)t11、t22、・・を生成する。MICT生成部122は、RAKEタイミングに基づき、任意の2つのパスの間の遅延時間分だけ一方のパスタイミングを中心に他方のパスタイミングと対称の位置にあるタイミング(MICT)t12、t21、・・を生成する。タイミング選択部123は、サーチャ121のRAKEタイミング及びMICT生成部122のMICTの中から適切なタイミングを選択する。
逆拡散部106は、複数のフィンガを構成する逆拡散部124−1、124−2、・・を備えている。
信号合成部108は、逆拡散部124−1、124−2、・・の逆拡散出力とウェイト
生成部107から与えられるウェイトとをフィンガ毎に乗算する乗算器125−1、125−2、・・と、乗算器125−1、125−2、・・の出力を合算する加算器126とを備えている。
〈ウェイト生成部の詳細構成〉
図3は図1におけるウェイト生成部107の詳細な回路構成例を示す図である。図3に示すように、ウェイト生成部107は、チャネル推定部131、信号相関行列生成部132、及び乗算部133を備えている。
チャネル推定部131は、タイミング生成部105から与えられるタイミング及びA/D変換部104から与えられるサンプルデータに基づいてチャネル推定を行ってチャネルレスポンスベクトルhを生成する。信号相関行列生成部132は、タイミング生成部105から与えられるタイミング及びA/D変換部104から与えられるサンプルデータに基づいて信号相関行列の要素R´ijを求める。乗算部133は、チャネル推定部131で生成されたチャネルレスポンスベクトルhと信号相関行列生成部132で生成された信号相関行列R´からR´−1を生成して乗算し、ウェイトwを生成する。
〈信号相関行列生成部の詳細構成〉
図4は図3における信号相関行列生成部132の詳細な回路構成例を示す図である。図4に示すように、信号相関行列生成部132は、遅延部141、乗算器142、及び平均部143を備えている。
遅延部141は、A/D変換部104から与えられるサンプルデータに対し、タイミング生成部105から与えられるタイミングtijに基づき第1のタイミングtと第2のタイミングtとの差の時間の遅延を与える。乗算器142は、A/D変換部104から与えられるサンプルデータと遅延部141の出力信号との積をとる。平均部143は、乗算器142の出力信号の平均化を行い、信号相関行列の要素R´ijを求める。
なお、信号相関行列生成部132では全サンプルデータにつき信号相関行列の要素R´ijを求める場合のほか、全サンプルデータから所定の時間間隔をもってサンプルを取得し、取得したサンプルに基づき信号相関行列の要素R´ijを求めることで計算量を削減することができる。すなわち、サンプルデータの番号をp、サンプルデータの信号をv(
p)とすると、全サンプルデータにつき信号相関行列の要素R´ijを求める場合は、ア
スタリスク「*」を複素共役として、
R´ij=Σp v(p)×v(p+t−t
となり、例えば、5サンプル毎に信号相関行列の要素R´ijを求める場合は、
R´ij=Σp v(p×5)×v(p×5+t−t)となる。
〈信号相関行列によるウェイトと共分散行列によるウェイトとの比較〉
次に、本発明における信号相関行列R´と従来のG−RAKE受信機における共分散行列Rとの関係につき考察する。
先ず、あるタイミングtでの受信信号(サンプルデータ)をvとすると、vは次式(1)で表される。
Figure 2007208689
ここで、aは拡散後のチップ系列、h()はインパルスレスポンス、nは雑音、Tは1チップの長さ(時間)であり、vは各チップの信号のインパルスレスポンスの和になっている。このときタイミングtでの受信信号vとタイミングtでの受信信号vの相関は次式(2)のようになる。
Figure 2007208689
ただし、<x> はxの平均値を表し、a、a、n、nが互いに無相関である
ことを利用している。これが本発明における信号相関行列を表すものであり、より簡略化してaの平均電力を1とすると、次式(3)のように表すことができる。
Figure 2007208689
次に受信信号vの干渉と雑音成分について考える。今着目している信号に対応するチップ系列をaとすると、vのうちaのみが信号、それ以外は干渉信号あるいは雑音信号であるので、干渉と雑音成分Iはvからaを除いたものになる。Iは次式(4)のようになり、総和をとる条件から「k=0」が除外されている点がvの式と異なる。
Figure 2007208689
このIについても同様に相関を求めると次式(5)のようになる。
Figure 2007208689
これが従来のG−RAKE受信機における共分散行列を表すものであり、より簡略化してaの平均電力を1とすると、次式(6)のように表すことができる。
Figure 2007208689
なお、ここでは逆拡散前の信号で雑音の相関を求めたが、逆拡散後であっても同様に求めることができ、全体として拡散率(SF:Spreading Factor) 倍されるのみであるので
、本質的な違いはない。
上記の式(3)(6)より、
R=R´−hh
を導くことができ、共分散行列から求めたウェイトをw、信号相関行列から求めたウェイトをw´とすると、
Rw=h
R´w´=h
であることから、
R´w=hhw+h
R´w=h(hw+1)
w=w´(hw+1)
と変形することができ、両ウェイトはスカラ倍されているのみで同等のものであることがわかる。従って、行列要素の平均数に対する収束速度も同程度のオーダーであり、信号相関行列は共分散行列に比べて拡散比と同じ程度のオーダーで高速に求めることができる。
図5はチップの平均化時間と行列算出値の信頼度の関係の例を示す図であり、同じ強度の3つのパスが存在する環境におけるものであるが、実線で示す本発明の信号相関行列R´は、破線で示す従来のG−RAKE受信機における共分散行列Rと比べて、短時間の平均化であっても高い精度を有していることがわかる。
〈逆拡散タイミングの選択〉
次に、図1及び2のタイミング生成部105におけるタイミングの選択について説明する。
図6は基地局と移動端末の間のマルチパスの概念図であり、基地局と移動端末の間に2つのパス1 、2 が存在する場合を示している。図7は図6の環境におけるパス1、2のインパルス応答と逆拡散タイミングの関係の例を示す図であり、RAKEタイミングとしてタイミングt11、t22が検出可能であるとともに、MICTとしてタイミングt
、t21が検出可能である。ここで、タイミングt12は2つのパス1、2の間の遅延時間分だけタイミングt11を中心にタイミングt22と対称の位置にあるタイミングであり、タイミングt12で逆拡散するフィンガを加えることで、タイミングt11で逆拡散した信号の中に干渉として含まれるパス2の成分を打ち消すことができる。
すなわち、タイミングt11で逆拡散した信号にはパス1のチップAから正常に逆拡散した信号のほかに、パス2のチップZから逆拡散した干渉成分が含まれるが、タイミングt12で逆拡散するフィンガを加えることで、パス1のチップZから逆拡散した干渉成分を得ることができ、これはパス2のチップZから逆拡散した干渉成分と同内容となるため、これを打ち消しのために利用することができる。タイミングt22とタイミングt21との関係も同様である。
図8は3つのパス1、2、3が存在する場合のタイミングの例を示す図である。逆拡散のタイミングに使用可能なものとして、RAKEタイミングであるタイミングt11、t22、及びt33と、MICTであるタイミングt12、t21等とがある。そこで、これらのタイミングを、図9に示すように、理論上もしくは経験上、干渉除去に有効であると推定される順にテーブルに規定し、タイミング生成部105のタイミング選択部123(図2)は使用できるフィンガの数に応じて上記のテーブルの上位に規定されたタイミングから順に割り当てることで最適なタイミングとすることができる。
〈ウェイト生成部の他の構成〉
図10は図1〜図3におけるウェイト生成部107の他の構成例を示す図であり、複数のフィンガに対応するウェイトの一部を通常のレイク方式により求めるようにすることで演算処理量の削減を図ったものである。すなわち、本発明の信号相関行列に基づいてウェイトを生成することで短時間に精度の高いウェイトを求めることができるが、反面、演算処理量が若干増加するものであるため、フィンガのうち干渉除去に有効であると推定される順位として下位にあるRAKEタイミングについては、通常のレイク方式を採用するようにしたものである。
図10において、ウェイト生成部107は、フィンガ#1〜#4に対応するタイミングt11、t12、t22、t21から信号相関行列に基づいてウェイトを生成する信号相関行列ウェイト生成部151と、フィンガ#5、#6に対応するタイミングt33、t44から通常のレイク方式によりウェイトを生成するRAKEウェイト生成部152とを備えている。
また、信号相関行列に基づいて生成されたウェイトと通常のレイク方式により生成されたウェイトとのレベル補整を行うため、フィンガ#1〜#4のうちRAKEタイミングとなるフィンガ#1、#3に対応するタイミングt11、t22から通常のレイク方式によりウェイトを生成するRAKEウェイト生成部153 と、同タイミングに基づいて信号
相関行列ウェイト生成部151により求められるウェイトとRAKEウェイト生成部153により求められるウェイトとの絶対値の比を計算し、乗算器155−1〜155−4によりレベル補整を行うレベル補整部154とを備えている。ここで、レベル補整部154における比の計算は次式により行われる。
Figure 2007208689
ここで、分母は信号相関行列に基づいて生成されたウェイトのうちRAKEタイミングでのウェイトの全電力を示し、分子は分母に対応するRAKEタイミングでの通常のレイク方式により生成されたウェイトの全電力を示している。なお、bは適当な係数であり、「1/2」、「2」といった定数である。また、レベル補整は、信号相関行列に基づいて生成されたウェイトと通常のレイク方式により生成されたウェイトとのレベルを完全に平等にするというよりも、精度の良い信号相関行列に基づいて生成されたウェイトを若干大きめにするように行うことが好ましい。
[第二実施形態]
本発明の第二実施形態におけるCDMA送受信装置について以下に説明する。先に説明した第一実施形態におけるCDMA送受信装置は、逆拡散前の受信信号から算出された信号相関行列の逆行列とチャネル推定されたチャネルベクトルとを掛け合わせることにより取得されたウェイトを逆拡散された信号の合成時に用いることにより受信信号特性を向上させていた。
第二実施形態におけるCDMA送受信装置は、第一実施形態における信号相関行列を受信信号の符号ビットのみを用いて生成することで、第一実施形態の利点を維持しつつ信号相関行列算出における演算量を削減し高速に精度の高いウェイトを取得するというものである。なお、本第二実施形態におけるCDMA送受信装置は1本の送受信アンテナを有する通信装置において好適である。
〔装置構成〕
第二実施形態におけるCDMA送受信装置は、第一実施形態と同様の機能部から構成される(図1〜3参照)。但し、ウェイト生成部107内の信号相関行列生成部132については、第一実施形態と異なる構成を有するため、以下に説明する。第一実施形態と同様の他の機能部については図中において同一符号で示し説明を省略する。
〈信号相関行列生成部の詳細構成〉
図11は図3におけるウェイト生成部107内の信号相関行列生成部132の第二実施形態における詳細な回路構成例を示す図である。図11に示すように、信号相関行列生成部132は、符号ビット抽出部201、遅延部202、乗算器203、平均部204及び補正部205を備えている。信号相関行列生成部132は、第一実施形態と同様に、A/D変換部104からのサンプルデータ(受信データ)及びタイミング生成部105からの当該信号相関行列生成部132に対応する逆拡散タイミングtと逆拡散タイミングtを入力とし、信号相関行列の要素R´ijを出力とする。
符号ビット抽出部201は、A/D変換部104から入力されるサンプルデータのうち逆拡散タイミングt周辺のデータに関し、符号ビットを実部と虚部とのそれぞれについて逐次抽出する。抽出される符号ビットとは、例えば対象データの最上位ビット(MSB
(MOST SIGNIFICANT BIT))である。当該抽出されるビットを符号ビットとしたのはデジタル信号における相関が強く出ると考えられる情報だからである。抽出された符号ビットは順次乗算器203及び遅延部202に送られる。なお、符号ビット抽出部201により抽出されるのは符号ビットのみではなく、符号ビットを含む複数ビットが抽出されるようにしてもよいい。以降、符号ビット抽出部201から出力される信号を符号ビット信号、若しくは(実部の符号ビット(±1)、虚部の符号ビット(±1))と表記する。
遅延部202は、符号ビット抽出部201から出力される逆拡散タイミングt周辺の符号ビット信号に対し、逆拡散タイミングtと逆拡散タイミングtとの時間差(以降、タイミング差と表記する)の遅延を与える。また、遅延部202は、当該逆拡散タイミングtと逆拡散タイミングtとのタイミング差を補正部205に渡す。
乗算器203は、符号ビット抽出部201から出力される逆拡散タイミングt周辺の符号ビット信号と遅延部202から出力される遅延が与えられた符号ビット信号の複素共役を取ったものとの積をとる。平均部204は、乗算器203から出力される信号を平均化し、補正部205に渡す。以降、平均部204から出力される信号を符号ビット相関信号と表記する。なお、この符号ビット相関信号をそのまま信号相関行列生成部132の出力、すなわち信号相関行列の要素R´ijとするようにしてもよい。
補正部205は、符号ビットのみを用いて生成された信号相関行列をより精度の高いものとするため、上記符号ビット相関信号に対し所定の補正を行う。補正部205は、遅延部202から送られてくるタイミング差が所定の閾値よりも小さいと判断した場合に当該補正を行う。この所定の閾値は例えば1チップ時間が用いられる。補正部205は、当該タイミング差が1チップ時間以内であると判断した場合に以下の補正処理を行う。この補正の要否の判断によれば、信号相関行列R´ijの対角成分は、自己相関となっているためタイミング差がゼロであることから必ず補正されることになる。
補正部205は、補正が必要であると判断すると、入力された符号ビット相関信号から以下の式(11)に示す補正関数F(|s|)により補正係数を算出し、この算出された補正係数を元の入力された符号ビット相関信号と乗算することで補正を行う。式(11)に示すsは、補正部205に入力された符号ビット相関信号である。すなわち、当該符号ビット相関信号の絶対値から補正関数F(x)により補正係数が求められる。式(12)に示すerf()はエラー関数であり式(13)のように示されるものである。
Figure 2007208689
以下、上記補正関数F(x)の根拠について図12を用いて説明する。図12は符号ビ
ットを用いた場合の信号相関値と当該信号相関値の期待値との関係を示す図である。
上記補正関数F(x)を選択するにあたり、符号ビット信号をそのまま信号相関行列の要素として用いる場合の相関値の特性について解析計算を行った。この解析にあたり、平均値0(ゼロ)のガウス分布に従う2つの入力信号xとxとを考えた場合に、これらの分散がσで相関がcであるとすると、当該入力信号xとxとは下記式(14)でモデル化可能である。
Figure 2007208689
ここでn、n、及びnは分散1の独立なガウス雑音変数である。xとxとの符号ビットを用いたときの期待される相関値は、xとxとが同じ符号になる確率から求めることができ、下記式(15)のように表すことができる。
Figure 2007208689
ここで、sign(x)=x/|x|である。この期待値を相関値cの関数として示したものが図12に示すf(x)である。図12に示すように、相関値cが0.5よりも小さいときは、符号ビット相関の期待値はほぼ相関値cに比例することがわかる(図12に示す比例直線y=0.65xと一致している)。一方、相関値cが0.5よりも大きいときには符号ビット相関の期待値は当該比例直線からはずれて大きくなり、相関値が1の時には符号ビット相関の期待値も1となる。通常、マルチパス信号の自己相関の値は0.25よりも小さい値となる場合が多いため、当該符号ビットを用いた信号相関行列のほとんどの要素については真の相関値cに比例することが分かる。
従って、期待値が当該比例直線からはずれた部分、すなわち信号相関行列の対角成分にあたる部分について当該比例直線に近づける補正(信号相関行列の対角成分を小さめに補正すること)をすることにより、符号ビットによる信号相関行列を真の相関行列の定数倍にすることができることが分かる。
ここで図12に示す信号相関値の期待値y=f(x)を比例直線y=0.65xに近づけるための補正係数Aを考えると、下記式(16)のように表すことができ、結果として上記式(11)の補正関数F(x)が得られる。更に、信号相関値が小さい場合にはこの補正は必要ないことが分かる。この場合には、補正部205は、入力される符号ビット相関信号の値が小さい場合には当該補正を行わないようにしてもよい。
Figure 2007208689
〈第二実施形態の作用及び効果〉
以下、上述した第二実施形態におけるCDMA送受信装置の作用及び効果について述べる。
アンテナ101で受信された無線信号はデュープレクサ102を介して無線受信部103において復調され、A/D変換部104においてデジタル信号(サンプルデータ)に変換される。このサンプルデータはタイミング生成部105及び逆拡散部106に与えられ、タイミング生成部105で生成された所定の逆拡散タイミング(RAKEタイミング及びMICTタイミング)に従い、逆拡散部106内の複数のフィンガそれぞれにより逆拡散が行われる。
A/D変換部104のサンプルデータ及びタイミング生成部105のタイミングはウェイト生成部107にも与えられ、逆拡散部106の各フィンガに対応するウェイトがそれぞれ生成される。
逆拡散部106内の各フィンガから出力される逆拡散出力信号及びウェイト生成部107から出力される各フィンガに対応するウェイトはそれぞれ信号処理部108に送られる。信号処理部108では、各フィンガに対応する逆拡散出力信号にそのフィンガに対応するウェイトがそれぞれ乗算され、各乗算された信号が合成される。そして、この合成された信号が信号処理部109によりチャネルデコード等行われ受信データとなる。
一方、逆拡散部106から出力される逆拡散出力信号はレベル測定部110にも与えられ、信号レベルに応じて信号合成部108にフィードバック制御がかけられるとともに、送信データを変調しデュープレクサ102、アンテナ101を介して送出する無線送信部111の送信電力が制御される。
上記ウェイト生成部107では、当該ウェイト生成において、まず、チャネル推定部131がタイミング生成部105から与えられる逆拡散タイミング(RAKEタイミング及びMICTタイミング)及びA/D変換部104から与えられるサンプルデータに基づいてチャネル推定を行い、各逆拡散タイミングにおけるチャネル推定値を要素に持つチャネルレスポンスベクトルhを生成する。また、信号相関行列生成部132がタイミング生成部105から与えられるタイミング及びA/D変換部104から与えられるサンプルデータに基づいて信号相関行列R´を求める。そして、これらチャネルレスポンスベクトルhと信号相関行列R´の逆行列が乗算部133により乗算されることにより、逆拡散部106内の各フィンガに対応するウェイトwがそれぞれ生成される。
第二実施形態では、このウェイト生成部107内における信号相関行列生成部132が第一実施形態とは異なる構成となる。この信号相関行列生成部132は、出力されるべき信号相関行列の要素の数分設けられる。
第二実施形態における信号相関行列生成部132では、A/D変換部104から入力さ
れるサンプルデータが、符号ビット抽出部201により逆拡散タイミングt周辺に関し実部と虚部とのそれぞれについて符号ビットが逐次抽出され、符号ビット信号として遅延部202及び乗算器203に送られる。
遅延部202に入力された符号ビット信号は、逆拡散タイミングtと逆拡散タイミングtとのタイミング差の遅延が与えられる。そして、乗算器203により、遅延される前の逆拡散タイミングt周辺の符号ビット信号と当該遅延が与えられた信号の複素共役がとられたものとが乗算され、平均部204により平均化される(符号ビット相関信号)。
補正部205では、遅延部202から送られてくるタイミング差が所定の閾値よりも小さい場合に、平均化部204から出力される符号ビット相関信号が補正される。この補正は、符号ビット相関信号の絶対値から補正関数F(x)に基づき求められた補正係数と当該符号ビット相関信号が乗算されることで行われる。そして、補正部205から出力される信号が信号相関行列の要素として用いられる。
このように、第二実施形態では、ウェイトを求めるために用いられる信号相関行列が受信信号の符号ビットのみに基づき生成される。これは単なる符号反転処理ですむものであるため、これにより、第二実施形態によれば、第一実施形態の信号相関行列を生成するのに較べ演算量を大幅に削減することができ、ひいては高速干渉低減処理を実現することが可能となる。なお、第二実施形態の手法によれば、第一実施形態における演算量を10分の1程度に減らすことができる。
また、第二実施形態によれば高速処理の実現だけではなく、信号特性においても第一実施形態と同様の高い特性を得ることができる。
この効果について実証した結果を図13に示す。図13は、各ウェイト生成方式による信号特性を示す図であり、縦軸にスループットを示し横軸に雑音電力/受信全電力を示したグラフである。図13では、「第一実施形態」としてサンプルデータの全ての情報を用いて信号相関行列を生成した場合の信号特性、「第二実施形態(補正なし)」としてサンプルデータのうちの符号ビットを用いて信号相関行列を生成し補正部205による補正処理がなされない場合の信号特性、及び「第二実施形態(補正あり)」として第二実施形態(サンプルデータのうちの符号ビットを用いて信号相関行列を生成し補正部205による補正処理がされる場合)における信号特性が示されている。
図13に示されるように、補正部205による補正がなされない場合には多少信号特性の劣化がみられるが、上述の第二実施形態のように補正部205による補正がなされた場合には第一実施形態と同等の信号特性が得られることがわかる。
〔第二実施形態における変形例〕
上述の第二実施形態における信号相関行列生成部132では、補正部205が遅延部202から送られてくる逆拡散のタイミング差の大きさに応じて補正の有無を判断していたが、当該タイミング差が補正の必要のない程大きいと保証されている場合には、信号相関行列の対角成分を生成する信号相関行列生成部132のみに補正部205を設けるようにし、対角成分以外の要素を生成する信号相関行列生成部132には補正部205を設けないようにしてもよい。
また、補正部205は上記式(11)の補正関数F(x)に替わる定数を当該タイミング差に応じて予め決めておき、それを用いて補正するようにしてもよい。この場合、具体的には、補正部205は、遅延部202から送られてくるタイミング差を受けると、その
タイミング差に含まれるサンプル時間数を求め、そのサンプル時間数に応じてメモリ等に格納される補正係数テーブルを参照し所定の係数を抽出する。図14はサンプリングレートがデータレートの4倍であった場合の補正係数テーブルの例を示す。補正部205は抽出された係数を平均部204から出力される符号ビット相関信号に乗算することにより補正を行うようにしてもよい。
[第三実施形態]
本発明の第三実施形態におけるCDMA送受信装置について以下に説明する。先に説明した第二実施形態におけるCDMA送受信装置は送受信アンテナが1本の場合に好適な実施形態として述べてきた。第三実施形態は、第二実施形態における受信信号の符号ビットのみを用いて信号相関行列を生成する態様において、複数の送受信アンテナを備える場合に好適な実施形態である。
〔装置構成〕
第三実施形態におけるCDMA送受信装置は、第二実施形態におけるCDMA送受信装置が備える機能部に加え、2本目以降のアンテナに対応する機能部を備える。図15は第三実施形態におけるCDMA送受信装置の回路構成例を示す図である。図15に示すように、2本目のアンテナ301に対応して無線受信部302及びA/D変換部304を更に備えていることにおいて第二実施形態とは異なる。図15では2本のアンテナのみ図示しているが、更に多くのアンテナを設ける場合には各アンテナに対応して当該無線受信部及び当該A/D変換部をそれぞれ増やすようにすればよい。
これら無線受信部302及びA/D変換部304の機能については1本目のアンテナ101に対応する無線受信部103及びA/D変換部104と同様であるため説明を省略する。なお、A/D変換部304から出力されるデジタル信号は、他のアンテナで受信された信号と共に逆拡散部106及びタイミング生成部105及びウェイト生成部107にそれぞれ送られる。以降の説明では、複数のアンテナのうちのいずれか2本のアンテナ若しくはそれらアンテナで受信された信号を「ANT#m」、「ANT#n」と表記する。
〈タイミング生成部、逆拡散部及び信号合成部の詳細構成〉
図16は図15におけるタイミング生成部105、逆拡散部106及び信号合成部108の詳細な回路構成例を示す図である。
図16に示すように、タイミング生成部105は、第二実施形態と同様に、サーチャ121、MICT生成部122、及びタイミング選択部123とを備える。タイミング生成部105は、複数のアンテナのそれぞれで受信された各信号に関しA/D変換部104(304)で変換されたデジタル信号をそれぞれ受け、各信号に関し所定の逆拡散タイミングを生成する。なお、各信号に関する逆拡散タイミングの生成方法については第二実施形態と同様である。
すなわち、タイミング生成部105は、各アンテナでの受信信号に対応する各デジタル信号についてそれぞれRAKEタイミング及びMICTタイミングの中から適切なタイミングを選択することになる。なお、各アンテナの設置位置等に応じて各デジタル信号について遅延プロファイルがそれ程相違しない場合等にはいずれか1本のアンテナでの受信信号を用いて逆拡散タイミングを生成するようにしてもよい。
逆拡散部106は、アンテナ#mに対応した複数のフィンガ群106−m、アンテナ#nに対応した複数のフィンガ群106−nを備える。各フィンガ群は、それぞれ複数の逆拡散部124−1、124−2、・・・を備える。逆拡散部124−1から124−xの各逆拡散部は、対応するアンテナに関するデジタル信号を受け、そのデジタル信号をタイ
ミング生成部105から渡されるタイミングにおいて逆拡散する。各逆拡散部における詳細機能については第二実施形態と同様である。
信号合成部108は、各逆拡散部から出力される逆拡散出力とウェイト生成部107から各フィンガに対応して渡されるウェイトとをそれぞれ乗算し(乗算器125−1から125−x)、これらを合算する(加算器126)。なお信号合成部108の機能についても乗算器の数が増えたこと以外は第二実施形態と同様である。
〈ウェイト生成部の詳細構成〉
図17は図15におけるウェイト生成部107の詳細な回路構成例を示す図である。図17に示すように、ウェイト生成部107は、チャネル推定部310、受信信号電力(以降、RSSI(Receive Signal Strength Indication)と表記する)算出部311、信号相関行列生成部312、及びウェイト算出部313を備える。
チャネル推定部310は、タイミング生成部105から与えられるタイミング及びA/D変換部104から与えられるサンプルデータ(アンテナ#m及び#nで受信された信号のデジタル信号)に基づいてチャネル推定を行ってチャネルレスポンスベクトルhを生成する。このとき、チャネル推定部310が生成したチャネルレスポンスベクトルhは、アンテナ#m及び#nそれぞれについての各逆拡散タイミングにおけるチャネル推定値を要素に持つこととなる。
RSSI算出部311は、アンテナ#m及び#nにおける受信信号がA/D変換されたサンプルデータをそれぞれ受け、各アンテナに対応した受信信号電力を算出する。ここで、RSSI#mとはアンテナ#mに対応した受信信号電力であり、RSSI#nとはアンテナ#nに対応した受信信号電力である。算出されたRSSI#m及び#nは信号相関行列生成部312に渡される。
信号相関行列生成部312は、出力されるべき信号相関行列の要素の数分、すなわちアンテナ数×逆拡散タイミング分、設けられる。しかしながら、信号相関行列生成部312は、各要素分設けられる必要はなく1つの回路において構成されるようにしてもよい。各信号相関行列生成部312は、いずれか1つの逆拡散タイミングt、遅延差を与えるために用いられる逆拡散タイミングt(i=jも含む)、当該逆拡散タイミングt付近のアンテナ#mのサンプルデータ、当該逆拡散タイミングt付近のアンテナ#n(n=mも含む)のサンプルデータ、アンテナ#mのRSSI#m、及びアンテナ#nのRSSI#n(n=mも含む)を受ける。信号相関行列生成部312は、これらの情報に基づき、信号相関行列の要素R´mnijを求める。
ウェイト算出部313は、信号相関行列生成部312で生成された信号相関行列R´の逆行列R´−1を求め、それとチャネル推定部131で生成されたチャネルレスポンスベクトルhとを乗算することにより各タイミングに対応するウェイトwを生成する。
〈信号相関行列生成部の詳細構成〉
図18は第三実施形態におけるウェイト生成部107内の信号相関行列生成部312の詳細な回路構成例を示す図である。図18に示すように、信号相関行列生成部312は、符号ビット抽出部321−m、符号ビット抽出部321−n、遅延部322、乗算器323、平均部324、補正部325及び電力補正部326を備えている。
信号相関行列生成部312では、逆拡散タイミングt付近のアンテナ#mのサンプルデータが符号ビット抽出部321−mに入力され、逆拡散タイミングt付近のアンテナ#n(n=mも含む)のサンプルデータが符号ビット抽出部321−nに入力される。ま
た、逆拡散タイミングt、及び遅延差を与えるために用いられる逆拡散タイミングt(i=jも含む)が遅延部322に入力される。また、RSSI算出部311から送られてくるアンテナ#mに対応するRSSI#mとアンテナ#nに対応するRSSI#nはそれぞれ電力補正部326に入力される。
符号ビット抽出部321−m及び321−nの機能自体は第二実施形態における符号ビット抽出部201と同様である。符号ビット抽出部321−mは、入力されたアンテナ#mに対応するサンプルデータの符号ビットを実部と虚部とのそれぞれについて抽出し、乗算器323に送る。符号ビット抽出部321−nは、入力されたアンテナ#nに対応するサンプルデータの符号ビットを実部と虚部とのそれぞれについて抽出し、遅延部322に送る。このとき、符号ビット抽出部321−m及び321−nに入力されるサンプルデータはそれぞれ逆拡散タイミングt付近のデータとなっている。
遅延部322は、符号ビット抽出部321−nから出力されるアンテナ#nに対応する符号ビット信号に対し、当該逆拡散タイミングtと逆拡散タイミングtとの時間差(以降、タイミング差と表記する)の遅延を与える。また、遅延部322は、当該タイミング差を補正部325に渡す。なお、入力される逆拡散タイミングが同じ場合(i=jの場合)には、遅延が与えられない符号ビット信号が乗算器323に送られることになる。
乗算器323は、符号ビット抽出部321−mから出力されるアンテナ#mに対応する符号ビット信号と遅延部322から出力される遅延が与えられたアンテナ#nに対応する符号ビット信号の複素共役を取ったものとの積をとる。乗算された符号ビット信号は平均部324に渡される。平均部324は、乗算器323から出力される信号を平均化し、この符号ビット相関信号を補正部325に渡す。なお、この符号ビット相関信号をそのまま信号相関行列生成部312の出力、すなわち信号相関行列の要素R´mnijとするようにしてもよい。
補正部325は、符号ビットのみを用いて生成された信号相関行列をより精度の高いものとするため、上記符号ビット相関信号に対し所定の補正を行う。補正部325による補正の方法は、第二実施形態と同様であるために説明を省略する。本実施形態では生成される信号相関行列の要素数が第二実施形態と比べアンテナ数倍増えることになるが、この補正部325による補正は、当該タイミング差が所定の閾値よりも小さい要素についてなされることについては変わりがないものとする。従って、本実施形態における補正部325では、入力されるサンプルデータが同一アンテナ(m=n)に関するデータでありかつ入力される逆拡散タイミングが同一のタイミング(i=j)である、若しくは入力されるサンプルデータが異なるアンテナ(m≠n)に関するデータでありかつ入力される逆拡散タイミングが同一のタイミング(i=j)となる信号相関行列生成部312が生成する信号相関値については少なくとも補正がなされることになる。
また、この補正部325による補正は、第二実施形態の変形例における手法を用いるようにしてもよい。すなわち、補正部325は、上記式(11)の補正関数F(x)に替わる定数を当該タイミング差に応じて予め決めておき(補正係数テーブル)、それを用いて補正するようにする。この場合に用いられる補正係数テーブルの例を図19に示す。
電力補正部326は、補正部325により補正がなされた符号ビット相関信号について更に補正を行う。これは、第二実施形態のようにアンテナ1本で構成される装置においては特に問題とされなかった量子化誤差を補正するものである。これは、符号ビット相関信号については第一実施形態における全データを用いた信号相関信号に比べ受信信号電力(RSSI)倍の違いがあることが分かっており、このことはアンテナ1本の場合には単にデータ全体としてRSSI倍されるので問題はないが、複数のアンテナが対象となる場合
にはアンテナ間の電力差の影響が出てくるためその影響を補正するものである。
従って、電力補正部326は、アンテナ#mのRSSI#m、及びアンテナ#nのRSSI#n(n=mも含む)に基づき当該符号ビット相関信号を補正する。この補正にあたり、電力補正部326は、当該RSSI#m及び#nを乗算し、その乗算されたRSSIの平方根(ルート)をとったものを当該符号ビット相関信号に対し更に乗算する。これにより、符号ビット相関信号に含まれる量子化誤差(RSSI倍)をキャンセルすることができる。
下記式(17)は、電力補正部326における補正を示す。この式における<x1、x2*>は第一実施形態における信号相関値相当のデータを示す。
Figure 2007208689
〈第三実施形態における作用/効果〉
以下、上述した第三実施形態におけるCDMA送受信装置の作用及び効果について述べる。
複数のアンテナで受信された各無線信号(ANT#m及び#n)はそれぞれ無線受信部103(302)において復調され、A/D変換部104(304)においてデジタル信号(サンプルデータ)に変換される。これらサンプルデータはそれぞれタイミング生成部105及び逆拡散部106に与えられる。以降、ウェイト生成部107におけるウェイト生成処理以外に関しては第二実施形態と同様の処理が行われる。複数のアンテナから受信された各信号についてそれぞれ逆拡散タイミングが決定されること、決定された逆拡散タイミングで複数のアンテナで受信された各信号がそれぞれ逆拡散されること、及び複数のアンテナ分の逆拡散された信号が合成されることを除いて、他の詳細動作については第二実施形態と同様である。
ウェイト生成部107では、まず、チャネル推定部131が各アンテナで受信された信号に対応する各サンプルデータについての各逆拡散タイミングにおけるチャネル推定値を要素に持つチャネルレスポンスベクトルhを生成する。また、RSSI算出部311において、各アンテナに対応した受信信号電力(RSSI#m及び#n)が算出される。
信号相関行列生成部132では、タイミング生成部105から与えられる逆拡散タイミング、各アンテナで受信された信号に対応するサンプルデータ(ANT#m及び#n)及びRSSI算出部311から渡される各アンテナに対応する受信信号電力に基づいて信号相関行列R´が求められる。そして、この信号相関行列R´の逆行列が上記チャネルレスポンスベクトルhと乗算部133により乗算されることにより、逆拡散部106内の各フィンガに対応するウェイトwがそれぞれ生成される。
第三実施形態における信号相関行列生成部132では、符号ビット抽出部321−m若しくは321−nによって、逆拡散タイミングt付近のアンテナ#mのサンプルデータ及びアンテン#nのサンプルデータからそれぞれ符号ビットが抽出される(符号ビット信号)。そして、このアンテナ#mに関する符号ビット信号は、アンテナ#nに関する符号ビット信号であって遅延部322により逆拡散タイミングtと逆拡散タイミングt(i=jも含む)とのタイミング差分遅延された信号と乗算され、平均化される(符号ビッ
ト相関信号)。この符号ビット相関信号は、補正部325により、第二実施形態若しくは第二実施形態の変形例と同様の手法で補正がなされる。
この補正された符号ビット相関信号は、更に電力補正部326により補正さえる。すなわち、当該符号ビット相関信号に含まれる受信信号電力に関する誤差がRSSI算出部から渡される各アンテナに対応する受信信号電力によりキャンセルされる。このように電力補正部326により補正された信号が信号相関行列の要素として用いられる。
このように、第三実施形態では、符号ビットのみに基づき生成される信号相関行列に含まれる受信信号電力に関する誤差がRSSI算出部311により算出されるRSSIにより取り除かれるため、複数のアンテナを備える装置構成においても精度の高い信号相関行列を求めることができる。
これにより、第三実施形態によれば複数のアンテナを備える装置構成においても、第二実施形態と同様に、高速干渉低減処理を実現することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨及び範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正及び変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細及び添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
[その他]
本実施形態は次の発明を開示する。各項に開示される発明は、必要に応じて可能な限り組み合わせることができる。
(付記1)
デジタル信号について複数のタイミングで逆拡散を行い、逆拡散後の各信号にその逆拡散が行われた各タイミングに対応するウェイトをそれぞれ乗算し合成することにより信号を復調する干渉低減受信装置であって、
前記デジタル信号に基づいて前記各タイミングに対応するチャネル推定値をそれぞれ要素に有するチャネルレスポンスベクトルを推定する推定手段と、
前記各タイミング近辺において前記デジタル信号をそれぞれ量子化する量子化手段と、
前記量子化された各信号をその信号に対応するタイミングと前記複数のタイミングのうちの他の各タイミングとの時間差分それぞれ遅延させる遅延手段と、
前記量子化された各信号及び前記遅延された各遅延信号に基づきそれぞれ算出される各信号相関値をそれぞれ要素とする信号相関行列を生成する信号相関行列生成手段と、
前記チャネルレスポンスベクトル及び前記信号相関行列に基づいて、前記各タイミングに対応するウェイトをそれぞれ算出するウェイト算出手段と、
を備える干渉低減受信装置(請求項1)。
(付記2)
前記信号相関行列生成手段は、前記量子化された各信号とその信号に対応するタイミングに関し前記遅延された各遅延信号とをそれぞれ乗算及び平均化して得られた第1の相関値、及び前記量子化された各信号を同一信号同士で乗算し平均化して得られた第2の相関値をそれぞれ前記各信号相関値とする付記1に記載の干渉低減受信装置(請求項2)。
(付記3)
前記信号相関行列生成手段は、
前記第1の相関値若しくは前記第2の相関値に関する量子化誤差を低減させる補正係
数をその第1の相関値若しくは前記第2の相関値の絶対値情報に基づいてそれぞれ算出し、この各補正係数に基づいて前記各信号相関値をそれぞれ補正する補正手段、
を有する付記2に記載の干渉低減受信装置(請求項3)。
(付記4)
前記信号相関行列生成部は、
前記第1の相関値若しくは前記第2の相関値に関する量子化誤差を低減させる補正係数をその各信号相関値の算出に用いられた前記遅延信号に関連するタイミングの時間差に応じてそれぞれ算出し、この各補正係数に基づいて前記各信号相関値をそれぞれ補正する補正手段、
を有する付記2に記載の干渉低減受信装置(請求項4)。
(付記5)
前記補正手段は、前記各信号相関値の算出に用いられた前記遅延信号に関連するタイミングの時間差と所定の閾値とを比較することにより前記各信号相関値についての補正の要否を決定する付記1から4のいずれか1つに記載の干渉低減受信装置(請求項5)。
(付記6)
前記補正手段は、前記各信号相関値のうち前記第2の相関値についてのみ補正をする付記2から4のいずれか1つに記載の干渉低減受信装置。
(付記7)
複数のアンテナで受信された各信号がそれぞれ変換された各デジタル信号について複数のタイミングで逆拡散を行い、逆拡散後の各信号にその逆拡散が行われた各タイミング及各アンテナに対応するウェイトをそれぞれ乗算し合成することにより信号を復調する干渉低減受信装置であって、
前記各デジタル信号に基づいて前記各タイミングに対応するチャネル推定値をそれぞれ要素に有するチャネルレスポンスベクトルを算出する推定手段と、
前記各タイミング近辺において前記各デジタル信号をそれぞれ量子化する量子化手段と、
前記量子化された各信号をその信号に対応するタイミングと前記複数のタイミングのうちの他の各タイミングとの時間差分それぞれ遅延させる遅延手段と、
前記各デジタル信号の受信電力を算出する電力算出手段と、
前記量子化された各信号及び前記遅延された各遅延信号に基づきそれぞれ算出される各信号相関値をその信号相関値の元となるデジタル信号の前記受信電力に応じてそれぞれ補正し、その補正後の信号相関値を要素とする信号相関行列を生成する信号相関行列生成手段と、
前記チャネルレスポンスベクトル及び前記信号相関行列に基づいて、前記各タイミング及び前記各アンテナに対応するウェイトをそれぞれ算出するウェイト算出手段と、
を備える干渉低減受信装置(請求項6)。
(付記8)
前記信号相関行列生成手段は、前記量子化された各信号とその信号に対応するタイミングに関し前記遅延された各遅延信号とをそれぞれ乗算及び平均化して得られる第1の相関値、前記量子化された各信号とその信号と同一タイミング近辺において量子化された他のアンテナに対応する各信号につきその信号に対応するタイミングに関し前記遅延された各遅延信号とをそれぞれ乗算及び平均化して得られる第2の相関値、及び前記量子化された各信号を同一信号同士若しくは同一タイミング近辺において量子化された信号同士で乗算し平均化して得られる第3の相関値をそれぞれ前記各信号相関値とする、
付記7に記載の干渉低減受信装置(請求項7)。
(付記9)
前記信号相関行列生成部は、
前記第1の相関値、前記第2の相関値及び前記第3の相関値に関する量子化誤差を低減させる各補正係数を前記各信号相関値の絶対値情報に基づいてそれぞれ算出し、前記各補正係数に基づいて前記各信号相関値をそれぞれ補正する補正手段、
を有する付記8に記載の干渉低減受信装置(請求項8)。
(付記10)
前記信号相関行列生成部は、
前記第1の相関値、前記第2の相関値若しくは前記第3の相関値に関する量子化誤差を低減させる補正係数をその各信号相関値の算出に用いられた前記遅延信号に関連するタイミングの時間差に応じてそれぞれ算出し、この各補正係数に基づいて前記各信号相関値をそれぞれ補正する補正手段、
を有する付記8に記載の干渉低減受信装置(請求項9)。
(付記11)
前記補正手段は、前記各信号相関値の算出に用いられた前記遅延信号に関連するタイミングの時間差と所定の閾値とを比較することにより前記各信号相関値についての補正の要否を決定する付記7から10のいずれか1つに記載の干渉低減受信装置。
(付記12)
前記補正手段は、前記各信号相関値のうち前記第3の相関値についてのみ補正をする付記8から10のいずれか1つに記載の干渉低減受信装置。
(付記13)
デジタル信号について複数のタイミングで逆拡散を行い、逆拡散後の各信号にその逆拡散が行われた各タイミングに対応するウェイトをそれぞれ乗算し合成することにより信号を復調する受信装置における干渉低減受信方法であって、
前記デジタル信号に基づいて前記各タイミングに対応するチャネル推定値をそれぞれ要素に有するチャネルレスポンスベクトルを推定するステップと、
前記各タイミング近辺において前記デジタル信号をそれぞれ量子化するステップと、
前記量子化された各信号をその信号に対応するタイミングと前記複数のタイミングのうちの他の各タイミングとの時間差分それぞれ遅延させるステップと、
前記量子化された各信号及び前記遅延された各遅延信号に基づきそれぞれ算出される各信号相関値をそれぞれ要素とする信号相関行列を生成するステップと、
前記チャネルレスポンスベクトル及び前記信号相関行列に基づいて、前記各タイミングに対応するウェイトをそれぞれ算出するステップと、
を備える干渉低減受信方法(請求項10)。
(付記14)
複数のアンテナで受信された各信号がそれぞれ変換された各デジタル信号について複数のタイミングで逆拡散を行い、逆拡散後の各信号にその逆拡散が行われた各タイミング及各アンテナに対応するウェイトをそれぞれ乗算し合成することにより信号を復調する受信装置における干渉低減受信方法であって、
前記各デジタル信号に基づいて前記各タイミングに対応するチャネル推定値をそれぞれ要素に有するチャネルレスポンスベクトルを算出するステップと、
前記各タイミング近辺において前記各デジタル信号をそれぞれ量子化するステップと、
前記量子化された各信号をその信号に対応するタイミングと前記複数のタイミングのうちの他の各タイミングとの時間差分それぞれ遅延させるステップと、
前記各デジタル信号の受信電力を算出するステップと、
前記量子化された各信号及び前記遅延された各遅延信号に基づきそれぞれ算出される各信号相関値をその信号相関値の元となるデジタル信号の前記受信電力に応じてそれぞれ補正し、その補正後の信号相関値を要素とする信号相関行列を生成するステップと、
前記チャネルレスポンスベクトル及び前記信号相関行列に基づいて、前記各タイミング及び前記各アンテナに対応するウェイトをそれぞれ算出するステップと、
を備える干渉低減受信方法。
第一実施形態におけるCDMA送受信装置の回路構成例を示す図である。 第一実施形態におけるタイミング生成部、逆拡散部及び信号合成部の詳細な回路構成例を示す図である。 第一実施形態におけるウェイト生成部の詳細な回路構成例を示す図である。 第一実施形態における信号相関行列生成部の詳細な回路構成例を示す図である。 チップの平均化時間と行列算出値の信頼度の関係の例を示す図である。 基地局と移動端末の間のマルチパスの概念図である。 パス1及び2のインパルス応答と逆拡散タイミングの関係の例を示す図である。 パス1、2及び3が存在する場合のタイミングの例を示す図である。 タイミングを規定するテーブルの例を示す図である。 ウェイト生成部の他の構成例を示す図である。 第二実施形態における信号相関行列生成部の詳細な回路構成例を示す図である。 信号相関値と信号相関値の期待値との関係を示す図である。 各ウェイト生成方式による信号特性を示す図である。 補正係数テーブルの例を示す図である。 第三実施形態におけるCDMA送受信装置の回路構成例を示す図である。 第三実施形態におけるタイミング生成部、逆拡散部及び信号合成部の詳細な回路構成例を示す図である。 第三実施形態におけるウェイト生成部の詳細な回路構成例を示す図である。 第三実施形態における信号相関行列生成部の詳細な回路構成例を示す図である。 第三実施形態における補正係数テーブルの例を示す図である。 従来のG−RAKE 受信機の概要を示す図である。 従来のG−RAKE 受信機における共分散行列の要素を求めるための回路構 成例を示す図である。
符号の説明
1、2、3 パス
14、21、24 相関器
15 遅延プロファイル
100 CDMA 送受信装置
101、301 アンテナ
102 デュープレクサ
103、302 無線受信部
104、304 A/D 変換部
105 タイミング生成部
106 逆拡散部
107 ウェイト生成部
108 信号合成部
109 信号処理部
110 レベル測定部
111 無線送信部
121 サーチャ
122 MICT生成部
123 タイミング選択部
124(124−1、124−2、124−x) 逆拡散部
125(125−1、125−2、125−x) 乗算器
13、126、23、26 加算器
131、310 チャネル推定部
132、312 信号相関行列生成部
27、133 乗算部
141、202、322 遅延部
142、203、323 乗算器
22、25、28、143、204、324 平均部
151 信号相関行列ウェイト生成部
152、153 RAKEウェイト生成部
154 レベル補正部
155(155−1〜155−4) 乗算器
201、321−m、321−n 符号ビット抽出部
205、325 補正部
106−m、106−n 逆拡散部群(フィンガ群)
311 RSSI算出部
313 ウェイト算出部
326 電力補正部

Claims (10)

  1. デジタル信号について複数のタイミングで逆拡散を行い、逆拡散後の各信号にその逆拡散が行われた各タイミングに対応するウェイトをそれぞれ乗算し合成することにより信号を復調する干渉低減受信装置であって、
    前記デジタル信号に基づいて前記各タイミングに対応するチャネル推定値をそれぞれ要素に有するチャネルレスポンスベクトルを推定する推定手段と、
    前記各タイミング近辺において前記デジタル信号をそれぞれ量子化する量子化手段と、
    前記量子化された各信号をその信号に対応するタイミングと前記複数のタイミングのうちの他の各タイミングとの時間差分それぞれ遅延させる遅延手段と、
    前記量子化された各信号及び前記遅延された各遅延信号に基づきそれぞれ算出される各信号相関値をそれぞれ要素とする信号相関行列を生成する信号相関行列生成手段と、
    前記チャネルレスポンスベクトル及び前記信号相関行列に基づいて、前記各タイミングに対応するウェイトをそれぞれ算出するウェイト算出手段と、
    を備える干渉低減受信装置。
  2. 前記信号相関行列生成手段は、前記量子化された各信号とその信号に対応するタイミングに関し前記遅延された各遅延信号とをそれぞれ乗算及び平均化して得られた第1の相関値、及び前記量子化された各信号を同一信号同士で乗算し平均化して得られた第2の相関値をそれぞれ前記各信号相関値とする請求項1に記載の干渉低減受信装置。
  3. 前記信号相関行列生成手段は、
    前記第1の相関値若しくは前記第2の相関値に関する量子化誤差を低減させる補正係数をその第1の相関値若しくは前記第2の相関値の絶対値情報に基づいてそれぞれ算出し、この各補正係数に基づいて前記各信号相関値をそれぞれ補正する補正手段、
    を有する請求項2に記載の干渉低減受信装置。
  4. 前記信号相関行列生成部は、
    前記第1の相関値若しくは前記第2の相関値に関する量子化誤差を低減させる補正係数をその各信号相関値の算出に用いられた前記遅延信号に関連するタイミングの時間差に応じてそれぞれ算出し、この各補正係数に基づいて前記各信号相関値をそれぞれ補正する補正手段、
    を有する請求項2に記載の干渉低減受信装置。
  5. 前記補正手段は、前記各信号相関値の算出に用いられた前記遅延信号に関連するタイミングの時間差と所定の閾値とを比較することにより前記各信号相関値についての補正の要否を決定する請求項1から4のいずれか1つに記載の干渉低減受信装置。
  6. 複数のアンテナで受信された各信号がそれぞれ変換された各デジタル信号について複数のタイミングで逆拡散を行い、逆拡散後の各信号にその逆拡散が行われた各タイミング及各アンテナに対応するウェイトをそれぞれ乗算し合成することにより信号を復調する干渉低減受信装置であって、
    前記各デジタル信号に基づいて前記各タイミングに対応するチャネル推定値をそれぞれ要素に有するチャネルレスポンスベクトルを算出する推定手段と、
    前記各タイミング近辺において前記各デジタル信号をそれぞれ量子化する量子化手段と、
    前記量子化された各信号をその信号に対応するタイミングと前記複数のタイミングのうちの他の各タイミングとの時間差分それぞれ遅延させる遅延手段と、
    前記各デジタル信号の受信電力を算出する電力算出手段と、
    前記量子化された各信号及び前記遅延された各遅延信号に基づきそれぞれ算出される各
    信号相関値をその信号相関値の元となるデジタル信号の前記受信電力に応じてそれぞれ補正し、その補正後の信号相関値を要素とする信号相関行列を生成する信号相関行列生成手段と、
    前記チャネルレスポンスベクトル及び前記信号相関行列に基づいて、前記各タイミング及び前記各アンテナに対応するウェイトをそれぞれ算出するウェイト算出手段と、
    を備える干渉低減受信装置。
  7. 前記信号相関行列生成手段は、前記量子化された各信号とその信号に対応するタイミングに関し前記遅延された各遅延信号とをそれぞれ乗算及び平均化して得られる第1の相関値、前記量子化された各信号とその信号と同一タイミング近辺において量子化された他のアンテナに対応する各信号につきその信号に対応するタイミングに関し前記遅延された各遅延信号とをそれぞれ乗算及び平均化して得られる第2の相関値、及び前記量子化された各信号を同一信号同士若しくは同一タイミング近辺において量子化された信号同士で乗算し平均化して得られる第3の相関値をそれぞれ前記各信号相関値とする、
    請求項6に記載の干渉低減受信装置。
  8. 前記信号相関行列生成部は、
    前記第1の相関値、前記第2の相関値及び前記第3の相関値に関する量子化誤差を低減させる各補正係数を前記各信号相関値の絶対値情報に基づいてそれぞれ算出し、前記各補正係数に基づいて前記各信号相関値をそれぞれ補正する補正手段、
    を有する請求項7に記載の干渉低減受信装置。
  9. 前記信号相関行列生成部は、
    前記第1の相関値、前記第2の相関値若しくは前記第3の相関値に関する量子化誤差を低減させる補正係数をその各信号相関値の算出に用いられた前記遅延信号に関連するタイミングの時間差に応じてそれぞれ算出し、この各補正係数に基づいて前記各信号相関値をそれぞれ補正する補正手段、
    を有する請求項7に記載の干渉低減受信装置。
  10. デジタル信号について複数のタイミングで逆拡散を行い、逆拡散後の各信号にその逆拡散が行われた各タイミングに対応するウェイトをそれぞれ乗算し合成することにより信号を復調する受信装置における干渉低減受信方法であって、
    前記デジタル信号に基づいて前記各タイミングに対応するチャネル推定値をそれぞれ要素に有するチャネルレスポンスベクトルを推定するステップと、
    前記各タイミング近辺において前記デジタル信号をそれぞれ量子化するステップと、
    前記量子化された各信号をその信号に対応するタイミングと前記複数のタイミングのうちの他の各タイミングとの時間差分それぞれ遅延させるステップと、
    前記量子化された各信号及び前記遅延された各遅延信号に基づきそれぞれ算出される各信号相関値をそれぞれ要素とする信号相関行列を生成するステップと、
    前記チャネルレスポンスベクトル及び前記信号相関行列に基づいて、前記各タイミングに対応するウェイトをそれぞれ算出するステップと、
    を備える干渉低減受信方法。
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