JP2007207964A - 極端紫外線露光用マスク及びその製造方法並びに極端紫外線の露光方法 - Google Patents

極端紫外線露光用マスク及びその製造方法並びに極端紫外線の露光方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007207964A
JP2007207964A JP2006024220A JP2006024220A JP2007207964A JP 2007207964 A JP2007207964 A JP 2007207964A JP 2006024220 A JP2006024220 A JP 2006024220A JP 2006024220 A JP2006024220 A JP 2006024220A JP 2007207964 A JP2007207964 A JP 2007207964A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extreme ultraviolet
mask
ultraviolet rays
film
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006024220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5292669B2 (ja
Inventor
Tadashi Matsuo
正 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2006024220A priority Critical patent/JP5292669B2/ja
Publication of JP2007207964A publication Critical patent/JP2007207964A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5292669B2 publication Critical patent/JP5292669B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

【課題】反射型EUVマスクの製造困難性を解消するために、ステンシル構造を有するEUV露光のための極端紫外線露光用マスク並びにそれを用いた極端紫外線の露光方法を提供する。
【解決手段】極端紫外線を吸収する薄膜の部分と、前記紫外線を透過するために前記薄膜に開口した透過孔の部分からなり、前記極端紫外線を吸収する薄膜の部分を透過する透過光の、入射光に対する透過率をT、前記透過孔を透過する透過光の、入射光に対する透過率をT0とするとき、下式で表されるDが3以上であることを特徴とする。
D=−log10(T/T0)
【選択図】図1

Description

本発明は半導体製品の製造プロセスの中でも、極端紫外線露光を用いたフォトリソグラフィー工程時に使用される極端紫外光露光用マスク及びそのマスクの製造方法並びに露光方法に関するものである。
半導体集積回路の微細化は年々進んでおり、それに伴いフォトリソグラフィー技術に使用される光もその短波長化が進んでいる。近況としては、これまで光源として使用されてきたKrFエキシマレーザー(波長248nm)からArFエキシマレーザー(波長193nm)に移行しつつある。また、ArFエキシマレーザーを使用する液浸露光法の研究が近年活発に行われており、50nm以下の線幅を目標とする動きもある。
しかしながら、ArFエキシマレーザーを使用する液浸露光法もその研究が進んでいるとはいえ、その実現可能性は不鮮明である。このような背景から、エキシマレーザーよりも波長が一桁以上短い(10〜15nm)極端紫外線(Extreme Ultra Violet、以下EUVと略記)を用いた、EUVリソグラフィーの研究開発が進められている。
EUV光はその波長の短さから、物質中での屈折率が真空の値に近く、材料間の光吸収の差も小さい。このようなEUV光の性質より、これまでのフォトリソグラフィーにおいて多用されてきた透過型の屈折光学系を組むことが困難となり、マスクは反射型となっている。現在のところEUV光用のマスクとして開発されているものは、まずEUV光に対する反射膜としては例えばSiウェハーやガラス基板上にSiとMoの二層膜を40組ほど成膜した多層膜があって、そしてその上層にキャッピング膜や緩衝膜、EUV光吸収膜、その上に検査光用の低反射膜などを含む吸収領域があるものが一般的である。
図2は、従来のEUVマスクの例を断面で示した説明図である。基板11としては、Siウェハーやガラス基板が使われる。その基板11上にはEUV光高反射率多層膜12が形成されている。その上にはTaなどEUV光吸収性の大きい金属を主成分とした光吸収膜15があり、多層膜12と光吸収膜15の間に、キャッピング膜13、緩衝膜14がこの順で形成されている。緩衝膜には、Crなどの金属やSiO2などが使用されることが多い。緩衝膜は吸収膜のドライエッチ時や欠陥修正時に多層膜へのダメージを緩和する膜であり、キャッピング膜は文字通り多層膜を保護する役目を持った膜であり、SiやRuが使用されることが多い。
しかしこのような反射型EUVマスクは多層膜部分の膜欠陥を減らすことが極めて難しく、また、吸収膜と多層膜の間には、上記のように緩衝膜やキャッピング膜を必要とし、複雑な層構成を持っていた。
以下に、公知の技術文献を示す。
特開2004−342734号公報
本発明では、反射型EUVマスクの製造困難性を解消するために、ステンシル構造を有するEUV露光のための極端紫外線露光用マスク並びにそれを用いた極端紫外線の露光方
法を提供することを課題とする。
本発明は係る課題に鑑みなされたもので、請求項1の発明は、極端紫外線を吸収する薄膜の部分と、前記紫外線を透過するために前記薄膜に開口した透過孔の部分からなることを特徴とする極端紫外線露光用マスクとしたものである。
本発明の請求項2の発明は、前記極端紫外線を吸収する薄膜の部分を透過する透過光の、入射光に対する透過率をT、前記透過孔を透過する透過光の、入射光に対する透過率をT0とするとき、下式で表されるDが3以上であることを特徴とする請求項1記載の極端紫外線露光用マスクとしたものである。
D=−log10(T/T0)
本発明の請求項3の発明は、前記極端紫外線を吸収する薄膜の部分を透過する透過光の、入射光に対する透過率Tが3〜13%であり、さらにTと、前記透過孔を透過する透過光の、入射光に対する透過率T0の位相差がπの奇数倍であることを特徴とする請求項1記載の極端紫外線露光用マスクとしたものである。
本発明の請求項4の発明は、前記極端紫外線を吸収する薄膜の部分が下記材料群の1つを主成分とすることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の極端紫外線露光用マスクとしたものである。
(Si、BをドープしたSi、SiC、SiN、DLC膜、ダイヤモンド膜)
本発明の請求項5の発明は、活性層/絶縁層(SiO2)/基板(Si)層を構成したSOI基板の活性層を、請求項1〜4に記載の極端紫外線を吸収する薄膜と同じ材料としたSOI基板を用意し、基板層側に保護膜を成膜し、フォトリソグラフィにより裏面開口部形成のためのレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクにして保護膜をドライエッチングし開口部とする部分の保護膜を除去し、レジストを剥離後保護膜をマスクとして、基板層側のSiをエッチングし開口部を形成し、活性層側に電子線レジストを塗布し電子線描画により透過孔を形成するためのレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクにして活性層をドライエッチングし透過孔を形成し、電子線レジストを剥離することを特徴とする極端紫外線露光マスクの製造方法としたものである。
本発明の請求項6の発明は、単結晶Si基板の表側に、請求項4に記載のSiC、SiN、DLC膜、ダイヤモンド膜いずれかの材料を主成分とした極端紫外線を吸収する薄膜を形成し、裏側に保護膜成膜し、フォトリソグラフィにより裏側開口部形成のためのレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクにして保護膜をドライエッチングし開口部とする部分の保護膜を除去し、レジストを剥離後保護膜をマスクとして基板側のSiをエッチングし開口部を形成し、表側に電子線レジストを塗布し電子線描画により透過孔を形成するためのレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクにしてSiC、SiN、DLC膜、ダイヤモンド膜のいずれかの薄膜をドライエッチングし透過孔を形成し、電子線レジストを剥離することを特徴とする極端紫外線露光マスクの製造方法としたものである。
本発明の請求項7の発明は、請求項1〜4いずれか1項に記載の極端紫外線露光用マスクまたは請求項5または6に記載の極端紫外線露光マスクの製造方法で製造された極端紫外線露光マスクに極端紫外線を照射し、転写パターンの形状に極端紫外線を成形する工程を具備することを特徴とする極端紫外線の露光方法としたものである。
本発明の極端紫外光露光用マスクでは、以上のような構成であるから、極端紫外線の透過光を露光してパターン転写できるので、反射型EUVマスクの製造困難性を解消した極端紫外光露光用マスク及びその製造方法並びにそのマスクを用いた極端紫外線の露光方法とすることができる。
更に、本発明の露光方法によると、試料基板上に形成されたレジストに対し、精度良いパターン露光が長期間可能となり、その結果、半導体等のパターンの製造を、高い歩留まりで行うことが出来る。
以下、本発明の実施の形態例を、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の極端紫外線露光用マスクの一例を断面で示す部分説明図である。
<例1>
図1で、本例の極端紫外線露光用マスクは、極端紫外線を吸収する薄膜1の部分と、前記紫外線を透過するために前記薄膜1に開口した透過孔2の部分からなる。本例ではこの薄膜が基板3上に設けられている。なお、透過孔2は薄膜1と比較し極端紫外線に対して相対的に透過であればよく、例えば透過孔2に膜を設け、透過光の位相をずらすなどしても良い。
<例2>
また本発明の極端紫外線露光用マスクは、前記極端紫外線を吸収する薄膜1の部分を透過する透過光の、入射光に対する透過率をT、前記透過孔2を透過する透過光の、入射光に対する透過率をT0とするとき、下式で表されるDが3以上である。
D=−log10(T/T0)・・・・(1)。
従来のKrFやArF用のマスクでは、Dの値は2.5以上でも利用可能であるが、波長が短く、パターンの線幅も小さいEUVマスクでは、良好な転写を行うには、Dの値は3以上が望ましい。
<例3>
例2の極端紫外線露光用マスクについて、透過率T0がほぼ100%となるバイナリマスクを例として説明する。もっとも代表的な波長13.5nmのEUV光を本例のマスクに露光し、それを吸収する部分の薄膜材料としてSiを選び、Siの膜厚に対して透過率Tと、Dを計算した結果を図3に示す。図で横軸は、膜厚の値を、縦軸はT、Dの値を示す。図3よりSi膜厚がほぼ4μm以上であれば、D>3となり、安定したバイナリマスクとなることが分る。Si膜厚は厚くなるほど強度は増すが、反面透過孔を形成するためのエッチングが難しくなるので、厚すぎるのも良くない。
<例3の作成方法>
また、本例の極端紫外線露光用マスクは次ぎのようにして作成できる。
まず、上部の活性層が上記の条件を満たす薄膜とし、活性層の厚みが5μmであるSOI(活性層/絶縁層(SiO2)/基板(Si)の層構成をしたもの)を用意する。つぎに、裏面に保護膜(CVDやスパッタにより成膜したSiNなど)を成膜する。つぎに、フォトリソグラフィにより裏面開口部形成のためのレジストパターンを形成する。つぎに、上記レジストパターンをマスクにして、保護膜をドライエッチングし、開口部とする部分の保護膜を除去する。つぎに、レジストを剥離後、保護膜をマスクとして、加熱したK
OH液により基板側のSiをウェットエッチングし、開口部を形成する。このウェットエッチングはSOI基板の貼合わせ層であるSiO2膜で停止する。つぎに、活性層側に電子線レジストを塗布し、電子線描画により透過孔を形成するためのレジストパターンを形成する。つぎに、レジストパターンをマスクにして、活性層のSiをドライエッチングし、透過孔を形成する。つぎに、電子線レジストを剥離して本例の極端紫外線露光マスクとすることができる。
<例4>
また本発明の極端紫外線露光マスクとして、前記極端紫外線を吸収する薄膜1の部分を透過する透過光の、入射光に対する透過率Tが3〜13%であり、さらにTと、前記透過孔2を透過する透過光の、入射光に対する透過率T0の位相差がπの奇数倍である極端紫外線露光用マスクを例示できる。
従来のKrFやArF用のマスクでは、利用できる位相差(PS)は実際上πの値しか有り得ないのに対し、EUVマスクでは屈折率が1に近いので3πや5πも実現可能である。
本例の極端紫外線露光マスクとして、ハーフトーンマスクを例として説明する。
<比較例1>
まず比較のため、Siを薄膜材料としたマスクについて説明する。
EUV光として波長13.5nmの光とし、EUV光を吸収する部分の薄膜材料としてSiを選び、Siの膜厚に対し、透過率Tと、TとT0の位相差PSを計算した結果を図4に示す。図で横軸は膜厚の値、縦軸はTとPSの値を示し、PSについては3.14(=π)の値のみ示した。図4より、PS=πのとき、Tはすでに1%よりはるかに小さく、ハーフトーンマスクとしては不適である。これは、Siの屈折率が真空の屈折率=1に近いため、位相差を確保するには膜厚を厚くしなければならないからである。
<比較例2>
さらに比較の為に、Bを1%ドープしたSiを薄膜材料としたマスクについて説明する。
図4と同様、EUV光として波長13.5nmの光とし、EUV光を吸収する部分の薄膜材料としてBを1%ドープしたSiを選び、BドープSiの膜厚に対し透過率Tと、TとT0の位相差PSを計算した結果を図5に示す。図で横軸は膜厚の値、縦軸はTとPSの値を示し、PSについては3.14(=π)の値のみ示した。図5より、Bドープにより、屈折率の、真空の屈折率=1との差はいくらか大きくなったが、PS=πのとき、Tはまだ2%以下であり、ハーフトーンマスクとしては不適である。
<例5>
つぎに例4の極端紫外線露光マスクの具体例について説明する。
本例ではBを10%ドープしたSiを薄膜材料としたマスクの場合である。
同様に、EUV光として波長13.5nmとする。EUV光を吸収する部分の薄膜材料としてBを10%ドープしたSiを選び、BドープSiの膜厚に対し透過率Tと、TとT0の位相差PSを計算した結果を図6に示す。図で横軸は膜厚の値、縦軸はTとPSの値を示し、PSについては3.14(=π)の値のみ示した。図6より、この材料では、PS=πのとき、Tは約7%となり、ハーフトーンマスクとなることができる。
<例5の作成方法>
本例の極端紫外線露光用マスクは次ぎのようにして作成できる。
活性層の厚みが約2.2μm(図6参照)であり、活性層にBを10%ドープしたSOI基板を用意する。つぎに、裏面に保護膜(CVDやスパッタにより成膜したSiNなど)を成膜し、以後、例3の作成方法と同様にして本例の極端紫外線露光用マスクを作成できる。
<例6>
本例では例4でSiNを薄膜材料としたマスクの場合である。
同様に、EUV光として波長13.5nmとする。EUV光を吸収する部分の薄膜材料としてSiNを選び、SiNの膜厚に対し透過率Tと、TとT0の位相差PSを計算した結果を図7に示す。図で横軸は膜厚の値、縦軸はTとPSの値を示し、PSについては9.42(=3π)の値のみ示した。図7より、SiNでは、PS=3πのとき、Tは約4.5%となり、ハーフトーンマスクとすることができる。
<例6の作成方法>
単結晶Si基板の表側に、CVD法やスパッタにより厚みが約0.35μm(図7参照)のSiN膜を形成する。つぎに、裏側に保護膜(CVDやスパッタにより成膜したSiNなど)を成膜する。つぎに、フォトリソグラフィにより裏側開口部形成のためのレジストパターンを形成する。つぎに、上記レジストパターンをマスクにして、保護膜をドライエッチングし、開口部とする部分の保護膜を除去する。つぎに、レジストを剥離後、保護膜をマスクとして、加熱したKOH液により基板側のSiをウェットエッチングし、開口部を形成する。このウェットエッチは表側に形成したSiN膜で停止する。つぎに、表側に電子線レジストを塗布し、電子線描画により透過孔を形成するためのレジストパターンを形成する。つぎに、レジストパターンをマスクにして、SiN膜をドライエッチングし、透過孔を形成する。つぎに、電子線レジストを剥離して、ハーフトーンマスクとすることが出来る。
<例7>
本例では例4で、SiCを薄膜材料としたマスクの場合である。
同様に、EUV光として波長13.5nm、EUV光を吸収する部分の薄膜材料としてSiCを選び、SiCの膜厚に対し透過率Tと、TとT0の位相差PSを計算した結果を図8に示す。図で横軸は膜厚の値、縦軸はTとPSの値を示し、PSについては9.42(=3π)の値のみ示した。図8より、SiCでは、PS=3πのとき、Tは約8%となり、ハーフトーンマスクとなることができる。
<例7の作成方法>
単結晶Si基板の表側に、CVD法やスパッタにより厚みが約0.6μm(図8参照)のSiC膜を形成する。つぎに、裏側に保護膜(CVDやスパッタにより成膜したSiNなど)を成膜し、以下、裏側ウェットエッチの停止層がSiC膜である以外は、例6の作成方法と同様である。
<例8>
本例では例4で、DLC膜を薄膜材料としたマスクの場合である。
同様に、EUV光として波長13.5nm、EUV光を吸収する部分の薄膜材料としてDLC(ダイヤモンドライクカーボン)を選び、DLCの膜厚に対し透過率Tと、TとT
0の位相差PSを計算した結果を図9に示す。図で横軸は膜厚の値、縦軸はTとPSの値を示し、PSについては15.7(=5π)の値のみ示した。図9より、DLC膜では、PS=5πのとき、Tは約7%となり、ハーフトーンマスクとなることができる。
<例8の作成方法>
単結晶Si基板の表側に、CVD法により厚みが約0.45μm(図9参照)のDLC膜を形成する。つぎに、裏側に保護膜(CVDやスパッタにより成膜したSiNなど)を成膜し、以下、裏側ウェットエッチの停止層がDLC膜である以外は、例6の作成方法と同様である。
<例9>
本例では例4で、ダイヤモンド膜を薄膜材料としたマスクの場合である。
同様に、EUV光として波長13.5nm、EUV光を吸収する部分の薄膜材料としてダイヤモンド膜を選び、ダイヤモンド膜厚に対し透過率Tと、TとT0の位相差PSを計算した結果を図10に示す。図で横軸は膜厚の値、縦軸はTとPSの値を示し、PSについては15.7(=5π)の値のみ示した。図10より、ダイヤモンド膜では、PS=5πのとき、Tは約7.5%となり、ハーフトーンマスクとなることができる。
<例9の作成方法>
単結晶Si基板の表側に、CVD法により厚みが約0.3μm(図10参照)のダイヤモンド膜を形成する。つぎに、裏側に保護膜(CVDやスパッタにより成膜したSiNなど)を成膜し、以下、裏側ウェットエッチの停止層がダイヤモンド膜である以外は、例6の作成方法と同様である。
本発明の極端紫外線露光用マスクの一例を断面で示す説明図である。 従来の極端紫外線露光用マスクの一例を断面で示す説明図である。 本発明の極端紫外線露光用マスクの他の例の透過率、D値の特性を示す説明図である。 本発明の極端紫外線露光用マスクの比較例の透過率、位相差の特性を示す説明図である。 本発明の極端紫外線露光用マスクの他の比較例の透過率、位相差の特性を示す説明図である。 本発明の極端紫外線露光用マスクのその他の例の透過率、位相差の特性を示す説明図である。 本発明の極端紫外線露光用マスクのその他の例の透過率、位相差の特性を示す説明図である。 本発明の極端紫外線露光用マスクのその他の例の透過率、位相差の特性を示す説明図である。 本発明の極端紫外線露光用マスクのその他の例の透過率、位相差の特性を示す説明図である。 本発明の極端紫外線露光用マスクのその他の例の透過率、位相差の特性を示す説明図である。
符号の説明
1・・・薄膜
2・・・透過孔
3・・・基板
11・・・基板
12・・・EUV光高反射率多層膜
13・・・キャッピング膜
14・・・緩衝膜
15・・・EUV光吸収膜

Claims (7)

  1. 極端紫外線を吸収する薄膜の部分と、前記紫外線を透過するために前記薄膜に開口した透過孔の部分からなることを特徴とする極端紫外線露光用マスク。
  2. 前記極端紫外線を吸収する薄膜の部分を透過する透過光の、入射光に対する透過率をT、前記透過孔を透過する透過光の、入射光に対する透過率をT0とするとき、下式で表されるDが3以上であることを特徴とする請求項1記載の極端紫外線露光用マスク。
    D=−log10(T/T0)
  3. 前記極端紫外線を吸収する薄膜の部分を透過する透過光の、入射光に対する透過率Tが3〜13%であり、さらにTと、前記透過孔を透過する透過光の、入射光に対する透過率T0の位相差がπの奇数倍であることを特徴とする請求項1記載の極端紫外線露光用マスク。
  4. 前記極端紫外線を吸収する薄膜の部分が下記材料群の1つを主成分とすることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の極端紫外線露光用マスク。
    (Si、BをドープしたSi、SiC、SiN、DLC膜、ダイヤモンド膜)
  5. 活性層/絶縁層(SiO2)/基板(Si)層を構成したSOI基板の活性層を、請求項1〜4に記載の極端紫外線を吸収する薄膜と同じ材料としたSOI基板を用意し、基板層側に保護膜を成膜し、フォトリソグラフィにより裏面開口部形成のためのレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクにして保護膜をドライエッチングし開口部とする部分の保護膜を除去し、レジストを剥離後保護膜をマスクとして、基板層側のSiをエッチングし開口部を形成し、活性層側に電子線レジストを塗布し電子線描画により透過孔を形成するためのレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクにして活性層をドライエッチングし透過孔を形成し、電子線レジストを剥離することを特徴とする極端紫外線露光マスクの製造方法。
  6. 単結晶Si基板の表側に、請求項4に記載のSiC、SiN、DLC膜、ダイヤモンド膜いずれかの材料を主成分とした極端紫外線を吸収する薄膜を形成し、裏側に保護膜成膜し、フォトリソグラフィにより裏側開口部形成のためのレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクにして保護膜をドライエッチングし開口部とする部分の保護膜を除去し、レジストを剥離後保護膜をマスクとして基板側のSiをエッチングし開口部を形成し、表側に電子線レジストを塗布し電子線描画により透過孔を形成するためのレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクにしてSiC、SiN、DLC膜、ダイヤモンド膜のいずれかの薄膜をドライエッチングし透過孔を形成し、電子線レジストを剥離することを特徴とする極端紫外線露光マスクの製造方法。
  7. 請求項1〜4いずれか1項に記載の極端紫外線露光用マスク、または請求項5または6に記載の極端紫外線露光マスクの製造方法で製造された極端紫外線露光マスクに極端紫外線を照射し、転写パターンの形状に極端紫外線を成形する工程を具備することを特徴とする極端紫外線の露光方法。
JP2006024220A 2006-02-01 2006-02-01 極端紫外線露光用マスク及びその製造方法並びに極端紫外線の露光方法 Expired - Fee Related JP5292669B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006024220A JP5292669B2 (ja) 2006-02-01 2006-02-01 極端紫外線露光用マスク及びその製造方法並びに極端紫外線の露光方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006024220A JP5292669B2 (ja) 2006-02-01 2006-02-01 極端紫外線露光用マスク及びその製造方法並びに極端紫外線の露光方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007207964A true JP2007207964A (ja) 2007-08-16
JP5292669B2 JP5292669B2 (ja) 2013-09-18

Family

ID=38487160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006024220A Expired - Fee Related JP5292669B2 (ja) 2006-02-01 2006-02-01 極端紫外線露光用マスク及びその製造方法並びに極端紫外線の露光方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5292669B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59184526A (ja) * 1983-04-05 1984-10-19 Agency Of Ind Science & Technol パタ−ンの形成方法
JPH01214859A (ja) * 1988-02-24 1989-08-29 Hitachi Ltd マスク
JPH03211554A (ja) * 1990-01-17 1991-09-17 Fujitsu Ltd 位相シフトマスクの製造方法
JPH0817716A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Nikon Corp 反射型マスクの製造方法
JPH10321495A (ja) * 1997-05-14 1998-12-04 Toppan Printing Co Ltd X線露光用マスクとその製造方法
JP2000012436A (ja) * 1998-06-24 2000-01-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> X線マスク及びこれを用いたx線露光方法
JP2002299277A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Toshiba Corp 薄膜構造体の製造方法
JP2003338447A (ja) * 2002-05-21 2003-11-28 Mitsubishi Electric Corp X線マスク、x線露光装置、x線露光方法およびこのx線露光方法で製造された半導体装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59184526A (ja) * 1983-04-05 1984-10-19 Agency Of Ind Science & Technol パタ−ンの形成方法
JPH01214859A (ja) * 1988-02-24 1989-08-29 Hitachi Ltd マスク
JPH03211554A (ja) * 1990-01-17 1991-09-17 Fujitsu Ltd 位相シフトマスクの製造方法
JPH0817716A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Nikon Corp 反射型マスクの製造方法
JPH10321495A (ja) * 1997-05-14 1998-12-04 Toppan Printing Co Ltd X線露光用マスクとその製造方法
JP2000012436A (ja) * 1998-06-24 2000-01-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> X線マスク及びこれを用いたx線露光方法
JP2002299277A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Toshiba Corp 薄膜構造体の製造方法
JP2003338447A (ja) * 2002-05-21 2003-11-28 Mitsubishi Electric Corp X線マスク、x線露光装置、x線露光方法およびこのx線露光方法で製造された半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5292669B2 (ja) 2013-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5704754B2 (ja) マスクブランク及び転写用マスクの製造方法
JP4961990B2 (ja) マスクブランクおよび階調マスク
KR20160138247A (ko) 마스크 블랭크, 전사용 마스크의 제조 방법 및 반도체 장치의 제조 방법
JP6520041B2 (ja) ペリクル
JP2009099931A (ja) 反射型フォトマスクブランク及びその製造方法、反射型フォトマスク及びその製造方法並びに半導体素子の製造方法
WO2017029981A1 (ja) マスクブランク、位相シフトマスクおよび半導体デバイスの製造方法
JPWO2009136564A1 (ja) 反射型マスク、反射型マスクブランク及びその製造方法
JP6271780B2 (ja) マスクブランク、位相シフトマスクおよび半導体デバイスの製造方法
JP5233321B2 (ja) 極端紫外線露光用マスクブランク、極端紫外線露光用マスク、極端紫外線露光用マスクの製造方法及び極端紫外線露光用マスクを用いたパターン転写方法
JP2007178649A (ja) 階調マスク
JP6698438B2 (ja) マスクブランク、転写用マスク、マスクブランクの製造方法、転写用マスクの製造方法および半導体デバイスの製造方法
JP2009054899A (ja) 反射型フォトマスクブランク及び反射型フォトマスクの製造方法
JP5076473B2 (ja) マスクブランクおよび階調マスク
WO2015141706A1 (ja) 現像促進層を有するレジスト層付ブランク
JP5356784B2 (ja) フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法
JP2009098611A (ja) ハーフトーン型euvマスク、ハーフトーン型euvマスクブランク、ハーフトーン型euvマスクの製造方法及びパターン転写方法
JP6490786B2 (ja) マスクブランク、位相シフトマスクおよび半導体デバイスの製造方法
WO2019230312A1 (ja) マスクブランク、位相シフトマスクおよび半導体デバイスの製造方法
JP5767140B2 (ja) フォトマスク、パターン転写方法、及びペリクル
JP2022191475A (ja) フォトマスクブランク、フォトマスクの製造方法、及び表示装置の製造方法
JP4529359B2 (ja) 極限紫外線露光用マスク及びブランク並びにパターン転写方法
JP5292669B2 (ja) 極端紫外線露光用マスク及びその製造方法並びに極端紫外線の露光方法
WO2017179199A1 (ja) ペリクル
JP4501347B2 (ja) 極限紫外線露光用マスク及びブランク並びにパターン転写方法
JP5365172B2 (ja) 階調マスクおよび階調マスクの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130403

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5292669

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees