JP2007205200A - 内燃機関の排気バイパス装置及び制御方法 - Google Patents

内燃機関の排気バイパス装置及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より確実にリーン雰囲気に伴う浄化手段の劣化を抑制すること。
【解決手段】第1触媒31が設けられる主通路21にバイパス通路25を接続し、バイパス通路25にはバイパスバルブ40を設ける。また、ECU60には、バイパスバルブ40を作動させるVSV42と、アクセルペダルセンサ56とを接続する。これにより、アクセルペダルセンサ56で内燃機関1の減速状態を検出した場合に、バイパスバルブ40でバイパス通路25を開けた後、インジェクタ50で内燃機関1に供給する燃料を停止することができる。従って、リーンガスが主通路21に流れて第1触媒31の周囲がリーン雰囲気になることを抑制できる。この結果、より確実にリーン雰囲気に伴う、浄化手段である触媒30の劣化を抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の排気バイパス装置及び排気バイパス装置の制御方法に関するものである。特に、この発明は、触媒の損傷を抑制できる内燃機関の排気バイパス装置及び排気バイパス装置の制御方法に関するものである。
従来の内燃機関では、燃費の向上や排気ガスの浄化、内燃機関の破損などを目的として、所定の運転状態の場合には、内燃機関への燃料の供給を停止しているものがある。例えば、内燃機関の減速時において回転数が所定値以上にある場合には、燃料の供給が不必要であると判断され、燃料の供給が停止する。このように燃料の供給を停止した場合には、排気ガスに含まれる酸素が多くなり、排気ガスの経路内は、いわゆるリーン雰囲気になる。一方、内燃機関の排気ガスの経路には、排気ガスの浄化を目的として浄化手段である触媒が設けられている場合が多いが、この触媒は、当該触媒の温度が高い状態において内燃機関への燃料の供給が停止され、触媒の周辺がリーン雰囲気になった場合に、シンタリングにより劣化が促進される虞がある。
このため、従来の内燃機関では、燃料供給を停止した場合における触媒の劣化を抑制するために、触媒の温度が高い場合には、触媒の周辺がリーン雰囲気になることを抑制しているものがある。例えば、特許文献1に記載の内燃機関の燃料カット制御装置では、触媒の温度が所定温度よりも高い場合には、燃料供給の停止を禁止したり(請求項1)、触媒の温度が所定の温度よりも高い場合において燃料供給を停止した場合には排気ガスの経路に設けられた切替え弁を切り替え、排気ガスを、触媒を経由せずに直接大気中に放出したりしている(請求項2)。これにより、触媒の周辺がリーン雰囲気になることを抑制することができるため、リーン雰囲気に伴う触媒の劣化を抑制することができる。
特開平8−144814号公報
しかしながら、触媒の周辺がリーン雰囲気になることを抑制するため、燃料供給の停止時に触媒方向に排気ガスが流れないように排気ガスの経路に設けられた切替え弁を切り替える際に、燃料供給の停止のタイミングよりも切替え弁を切り替えるタイミングの方が遅い場合には、燃料供給の停止時に排気ガスが触媒方向に流れる虞がある。この場合、触媒の周辺がリーン雰囲気になる虞があり、このリーン雰囲気に伴う触媒の劣化を抑制しきれない虞がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より確実にリーン雰囲気に伴う浄化手段の劣化を抑制できる内燃機関の排気バイパス装置及び排気バイパス装置の制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係る内燃機関の排気バイパス装置は、内燃機関の排気ガスが流れる第1通路を有し、さらに、前記排気ガスが流れると共に両端で前記第1通路に接続される第2通路を有する排気通路と、少なくとも前記第1通路内に配設され、且つ、前記排気ガスを浄化する浄化手段と、前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記第2通路に配設されていると共に前記第2通路内を開閉可能に設けられており、且つ、前記運転状態検出手段で検出した前記運転状態が減速状態である場合には前記第2通路内を開く開閉手段と、前記開閉手段の開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、前記内燃機関に対して燃料を供給可能に設けられていると共に、前記運転状態検出手段で検出した前記運転状態が減速状態で、且つ、前記開閉検出手段で検出した前記開閉状態が、前記開閉手段が開いている状態である場合には前記燃料の供給を停止する燃料供給手段と、を備えることを特徴とする。
この発明では、燃料供給手段は、運転状態検出手段で検出した運転状態が減速状態で、且つ、開閉検出手段で検出した開閉状態が、開閉手段が開いている状態である場合に内燃機関への燃料の供給を停止している。つまり、燃料供給手段は、内燃機関が減速状態の場合で、且つ、開閉手段が開いている場合に、内燃機関への燃料の供給を停止している。ここで、開閉手段は第2通路に設けられているため、内燃機関から排出される排気ガスは、開閉手段が閉じている場合には第2通路内には流れず、浄化手段が内設される第1通路内に流れる。一方、開閉手段が開いている場合には、排気ガスは第2通路に流れて第1通路には流れないため、浄化手段の周囲には流れない。従って、燃料供給手段は、内燃機関が減速状態で、且つ、開閉手段が開いて排気ガスが第1通路には流れていない状態で燃料の供給を停止しているので、第1通路内に設けられた浄化手段の周囲がリーン雰囲気になることを抑制できる。この結果、より確実にリーン雰囲気に伴う浄化手段の劣化を抑制することができる。
また、この発明に係る内燃機関の排気バイパス装置は、さらに、前記排気通路には前記排気ガスの成分を検出するガス成分検出手段が設けられており、前記燃料供給手段は、前記運転状態検出手段で検出した前記運転状態が減速状態であることにより前記第2通路内を開けた状態において前記運転状態検出手段で検出した前記運転状態が減速状態ではない場合に、前記内燃機関に燃料を供給し、前記開閉手段は、前記ガス成分検出手段で検出した前記排気ガスの成分が、前記開閉手段の基準となる基準成分である場合には前記第2通路内を閉じ、前記排気ガスの成分が前記基準成分でない場合には前記第2通路内を開けた状態を維持することを特徴とする。
この発明では、燃料供給手段は、内燃機関が減速状態ではない場合に内燃機関に燃料を供給しており、開閉手段は、ガス成分検出手段で検出した排気ガスの成分が基準成分でない場合には、第2通路を閉じていない。つまり、内燃機関に燃料を供給した場合でも、排気ガスの成分が基準成分でない場合には、第2通路を閉じると第1通路に排気ガスが流れて浄化手段の周囲がリーン雰囲気になる虞がある。このため、ガス成分検出手段で検出した排気ガスの成分が基準成分である場合にのみ第2通路を閉じることにより、より確実に浄化手段の周囲がリーン雰囲気になることを抑制できる。この結果、より確実にリーン雰囲気に伴う浄化手段の劣化を抑制することができる。
また、この発明に係る内燃機関の排気バイパス装置は、前記ガス成分検出手段は、前記排気ガスに含まれる酸素の量を検出することを特徴とする。
この発明では、ガス成分検出手段で排気ガスの成分を検出する際に、排気ガスに含まれる酸素の量を検出しているので、より確実に排気ガスがリーンガスであるかを検出することができる。これにより、減速状態から復帰する場合において内燃機関に燃料を供給した際に、排気ガスがリーンガスではない状態になった場合に、第2通路を閉じることができ、より確実に浄化手段の周囲がリーン雰囲気になることを抑制できる。この結果、より確実にリーン雰囲気に伴う浄化手段の劣化を抑制することができる。
また、この発明に係る排気バイパス装置の制御方法は、内燃機関の運転状態を取得する手順と、前記運転状態が減速状態であるかを判定する手順と、前記運転状態が減速状態であると判定された場合に、前記内燃機関の排気ガスを浄化する浄化手段が内設される第1通路に両端で接続される第2通路の内側を開閉可能に設けられた開閉手段を開ける手順と、前記開閉手段が開いているかを判定する手順と、前記開閉手段が開いていると判定された場合に前記内燃機関に供給する燃料を停止する手順と、を含むことを特徴とする。
この発明では、内燃機関が減速状態であるかを判定し、減速状態である場合には開閉手段を開け、さらに開閉手段が開いているかを判定して開閉手段が開いている場合に、内燃機関への燃料の供給を停止している。つまり、内燃機関への燃料の供給を停止する際に開閉手段が開いていることを確認し、開閉手段が開いている場合にのみ燃料の供給を停止している。これにより、燃料の供給が停止された状態における排気ガスであるリーンガスが、第1通路内に流れ、浄化手段の周囲がリーン雰囲気になることを、より確実に抑制することができる。この結果、より確実にリーン雰囲気に伴う浄化手段の劣化を抑制することができる。
また、この発明に係る排気バイパス装置の制御方法は、さらに、前記燃料の供給が停止された後に、前記内燃機関の運転状態を取得する手順と、前記運転状態が減速状態であるかを判定する手順と、前記運転状態が減速状態ではない場合に前記内燃機関に燃料を供給する手順と、前記排気ガスの成分を取得する手順と、前記排気ガスの成分が、前記開閉手段の開閉の基準となる基準成分であるかを判定する手順と、前記排気ガスの成分が前記基準成分でない場合に前記開閉手段が開いた状態を維持する手順と、前記排気ガスの成分が前記基準成分である場合に前記開閉手段を閉じる手順と、を含むことを特徴とする。
この発明では、内燃機関が減速状態となり燃料の供給が停止された後、減速状態から復帰する際に、内燃機関に燃料を供給し、排気ガスの成分が基準成分であるかを判定して排気ガスが基準成分である場合に、開閉手段を閉じている。つまり、内燃機関に燃料を供給して第1通路内の浄化手段に排気ガスを流す場合に、排気ガスの成分を検出して排気ガスがリーンガスではないことを確認し、リーンガスでないことが確認された場合に、開閉手段を閉じて第1通路内に排気ガスを流している。これにより、浄化手段の周囲がリーン雰囲気になることを、より確実に抑制することができる。この結果、より確実にリーン雰囲気に伴う浄化手段の劣化を抑制することができる。
本発明に係る内燃機関の排気バイパス装置は、より確実にリーン雰囲気に伴う浄化手段の劣化を抑制することができる、という効果を奏する。また、本発明に係る排気バイパス装置の制御方法は、より確実にリーン雰囲気に伴う浄化手段の劣化を抑制することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係る内燃機関の排気バイパス装置及び排気バイパス装置の制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例に係る排気バイパス装置が設けられた内燃機関の概略図である。同図に示す内燃機関1は、内部に燃焼室5が形成されたシリンダヘッド2とシリンダブロック3とを有しており、シリンダブロック3内には当該シリンダブロック3内を往復運動可能に設けられたピストン4が配設されている。また、燃焼室5はピストン4の上死点側に位置しており、当該燃焼室5には吸気通路である吸気管10と、排気通路である排気管11とが接続されている。このうち、吸気管10と燃焼室5との接続部分には、吸気バルブ12が設けられており、排気管11と燃焼室5との接続部分には、排気バルブ13が設けられている。また、この燃焼室5には、点火プラグ6が設けられている。さらに、シリンダブロック3における燃焼室5が設けられている側の反対側には、クランク室7が設けられており、クランク室7には、クランクシャフト8が内設されている。ピストン4はコネクティングロッド9によってクランクシャフト8に接続されており、ピストン4の往復運動は、クランクシャフト8によって回転運動として出力可能になっている。
また、排気管11は排気バイパス装置15の一部を構成しており、当該排気管11は、内側に内燃機関1運転時の排気ガスが流れる第1通路である主通路21と、同様に内燃機関1運転時の排気ガスが流れる第2通路であるバイパス通路25とを有している。これらの主通路21とバイパス通路25とは、排気管11が、内燃機関1から排気ガスの下流方向に向かった所定の位置で分岐しており、分岐した後さらに接続されている。詳しくは、バイパス通路25は、その両端部が主通路21に接続されており、両端部のうち、主通路21内を流れる排気ガスの流れの上流側に位置する端部が上流側接続部26となり、主通路21内を流れる排気ガスの流れの下流側に位置する端部が下流側接続部27となり、上流側接続部26と下流側接続部27とで主通路21に接続されている。
換言すると、バイパス通路25において主通路21に接続される部分である上流側接続部26と下流側接続部27とは、主通路21の形成方向、或いは主通路21内を流れる排気ガスの流れの方向において、上流側接続部26は下流側接続部27よりも内燃機関1寄りに位置し、下流側接続部27は上流側接続部26よりも内燃機関1から離れた部分に位置している。
また、バイパス通路25には、開閉手段であるバイパスバルブ40が設けられている。このバイパスバルブ40は、バイパス通路25内に設けられており、また、上流側接続部26と主通路21との接続部分よりも排気ガスの流れ方向における下流側で、且つ、下流側接続部27と主通路21との接続部分よりも排気ガスの流れ方向における上流側に設けられている。また、このバイパスバルブ40には、内圧を変化させることにより作動するアクチュエータ41が接続されており、バイパスバルブ40は、このアクチュエータ41によって作動可能になっている。また、バイパスバルブ40は、このようにアクチュエータ41によって作動することによりバイパス通路25内を開閉可能に設けられている。
このようにバイパスバルブ40に接続されるアクチュエータ41には、内側に空気が通るチューブである制御チューブ46が接続されており、さらに、この制御チューブ46においてアクチュエータ41に接続されている側に位置する端部の反対側の端部には、VSV(Vacuum Switching Valve)42が接続されている。このVSV42には、さらに2つのチューブが接続されており、一方のチューブは大気圧チューブ47となっており、他方のチューブは負圧チューブ48となっている。VSV42は、制御チューブ46と大気圧チューブ47とを連通する、または、制御チューブ46と負圧チューブ48とを連通することを、切り替えることができるように設けられている。
また、負圧チューブ48が設けられている側の経路には、負圧タンク43及びチェック弁44が設けられており、VSV42からみて、負圧タンク43、チェック弁44の順に設けられている。このように設けられるVSV42と負圧タンク43とは、VSV42に接続されている負圧チューブ48によって接続されている。また、負圧タンク43とチェック弁44との間にも負圧チューブ48が設けられており、負圧タンク43とチェック弁44とは、この負圧チューブ48によって接続されている。このうち、負圧タンク43は、内側の空気圧が、大気圧よりも低い状態を維持できるように設けられている。
また、チェック弁44には、負圧タンク43に接続される負圧チューブ48とは異なる、別の負圧チューブ48が接続されており、この負圧チューブ48における、チェック弁44に接続されている側に位置する端部の反対側の端部は、直接、或いは間接的に、前記吸気管10に接続されている。また、このチェック弁44は、空気が負圧タンク43側から吸気管10の方向にのみ流れることができるように設けられている。
前記排気管11内には、内側に排気ガスを浄化する浄化手段である触媒30が設けられており、このうち、前記主通路21には、内側に排気ガスを浄化する触媒30のうち第1触媒31が設けられている。詳しくは、第1触媒31は、主通路21の形成方向において上流側接続部26が接続される部分と下流側接続部27が接続される部分との間に位置している。また、排気管11には、当該排気管11内を流れる排気ガスの流れ方向における下流側接続部27の下流側に、触媒30のうち第2触媒32が設けられている。これらの第1触媒31と第2触媒32とは、炭化水素(HC)と、一酸化炭素(CO)と、窒素酸化物(NOx)との3物質を酸化・還元反応によって同時に除去する、いわゆる三元触媒となっている。
また、吸気管10には、燃料を吸気管10内に噴射する燃料供給手段であるインジェクタ50が配設されており、当該インジェクタ50は、燃料を吸気管10内に噴射することにより内燃機関1に対して燃料を供給可能に設けられている。さらに、吸気管10には、当該吸気管10内を開閉可能に設けられたスロットルバルブ14が配設されている。このスロットルバルブ14は、当該内燃機関1を搭載する車両の運転席に設けられたアクセルペダル55を操作することによって、吸気管10内を開閉可能になっている。また、このアクセルペダル55には、当該アクセルペダル55の状態、即ちアクセル開度を検出するアクセルペダルセンサ56が接続されている。
また、排気管11には、排気管11内を流れる排気ガスの成分を検出するガス成分検出手段である上流側O2センサ51及び下流側O2センサ52が設けられている。この上流側O2センサ51及び下流側O2センサ52は、排気ガス内に含まれる酸素(O2)の量を検出可能に設けられている。また、これらの上流側O2センサ51及び下流側O2センサ52は、詳しくは、上流側O2センサ51は、排気管11において上流側接続部26よりも上流側に設けられており、下流側O2センサ52は、排気管11において下流側接続部27よりも下流側に設けられている。さらに、バイパス通路25に設けられるバイパスバルブ40の近傍には、当該バイパスバルブ40の開閉状態を検出する開閉状態検出手段であるバイパスバルブセンサ53が設けられている。
これらのインジェクタ50、アクセルペダルセンサ56、上流側O2センサ51、下流側O2センサ52、バイパスバルブセンサ53及び前記VSV42は、全て当該内燃機関1を搭載する車両(図示省略)の各部を制御するECU(Electronic Control Unit)60に接続されている。
このECU60には、処理部61、記憶部67及び入出力部68が設けられており、これらは互いに接続され、互いに信号の受け渡しが可能になっている。また、ECU60に接続されているインジェクタ50、アクセルペダルセンサ56、上流側O2センサ51、下流側O2センサ52、バイパスバルブセンサ53及び前記VSV42は、入出力部68に接続されており、入出力部68は、これらのセンサ等との間で信号の入出力を行なう。また、記憶部67には、本発明に係る排気バイパス装置15を制御するコンピュータプログラム、即ち、本発明に係る排気バイパス装置15の制御方法を実現するコンピュータプログラムが格納されている。この記憶部67は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、またはフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ(CD−ROM等のような読み出しのみが可能な記憶媒体)や、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、或いはこれらの組み合わせにより構成することができる。
また、処理部61は、メモリ及びCPU(Central Processing Unit)により構成されており、少なくとも、内燃機関1の運転状態を取得する運転状態取得部62と、排気ガスの成分を取得するガス成分取得部63と、内燃機関1の運転状態が減速状態であるかを判定する運転状態判定部64と、バイパスバルブ40の開閉状態を判定する開閉状態判定部65と、排気ガスの成分がバイパスバルブ40を開く基準となる基準成分であるかを判定するガス成分判定部66とを有している。
当該排気バイパス装置15が有するバイパスバルブ40の制御は、アクセルペダルセンサ56や上流側O2センサ51、下流側O2センサ52、バイパスバルブセンサ53など車両の各部に設けられたセンサ(図示省略)による検出結果に基づいて、処理部61が前記コンピュータプログラムを当該処理部61に組み込まれたメモリに読み込んで演算し、演算の結果に応じてVSV42を作動させることにより、バイパスバルブ40を制御する。その際に処理部61は、適宜記憶部67へ演算途中の数値を格納し、また格納した数値を取り出して演算を実行する。なお、このように排気バイパス装置15を制御する場合には、前記コンピュータプログラムの代わりに、ECU60とは異なる専用のハードウェアによって制御してもよい。また、このECU60と、当該ECU60に接続されるVSV42、及びバイパスバルブ40に接続されるアクチュエータ41は、バイパスバルブ40の開閉を制御し、バイパスバルブ40を作動させる制御手段として設けられている。
この実施例に係る内燃機関1の排気バイパス装置15は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。内燃機関1を運転すると、吸気管10に設けられたインジェクタ50から吸気管10内に燃料を噴射することにより、吸気管10内を流れる空気と燃料とが混合し、吸気管10内で燃料と空気との混合気が作られる。この混合気は、吸気バルブ12が開いた際に吸気管10から燃焼室5内に入り込む。燃焼室5内に入り込んだ混合気は、点火プラグ6が点火した際に着火し、燃焼室5内で燃焼する。燃料の燃焼後のガスは、排気ガスとなって排気バルブ13が開いた際に排気管11の方向に流れ、燃焼室5内から排出される。
また、このように内燃機関1を運転している際には、吸気管10から燃焼室5内に混合気が吸い込まれるため、吸気管10内の空気圧は大気圧よりも低くなる、即ち、吸気管10内は負圧になる。このため、チェック弁44に接続されている負圧チューブ48のうち、吸気管10側に位置する負圧チューブ48内も負圧になり、この負圧チューブ48内の空気圧が負圧タンク43側に位置する負圧チューブ48内の空気圧よりも低い場合には、チェック弁44が開く。これにより、負圧タンク43方向から吸気管10の方向に空気が流れ、負圧タンク43内の空気圧は低くなる。これに対し、チェック弁44に接続される負圧チューブ48のうち、吸気管10側に位置する負圧チューブ48内の空気圧よりも、負圧タンク43側に位置する負圧チューブ48内の空気圧の方が低い場合には、チェック弁44は閉じられる。これにより、負圧タンク43内の空気圧は低い状態で維持される。
また、負圧タンク43は、チェック弁44側の負圧チューブ48と異なる負圧チューブ48によってVSV42と接続されているが、VSV42は、制御チューブ46と大気圧チューブ47とを連通する、または、制御チューブ46と負圧チューブ48とを連通することを、切り替えることができるように設けられている。この制御チューブ46は、アクチュエータ41に接続されているため、VSV42を切り替えることにより、アクチュエータ41に大気圧、または負圧を伝えることができる。このように、大気圧や負圧を伝えることにより、アクチュエータ41は作動し、アクチュエータ41に接続されるバイパスバルブ40も作動する。つまり、バイパスバルブ40は、VSV42を切り替えることにより作動可能になっている。
内燃機関1の運転時には、排気ガスが排気管10内を流れるが、内燃機関1の始動直後や内燃機関1を低回転・低負荷で運転している際には、ECU60からVSV42に信号を送り、VSV42を切り替えてバイパスバルブ40を閉じる。これにより、バイパス通路25内は閉じられるが、この状態では、排気ガスは、バイパス通路25には流れず、上流側接続部26付近から主通路21内に流れ込む。この主通路21内には、第1触媒31が設けられているため、主通路21内を流れる排気ガスは、第1触媒31を通過し、排気ガスは第1触媒31により浄化される。第1触媒31を通過した排気ガスは、さらに、排気ガスの流れ方向において下流側接続部27よりも下流側に位置する第2触媒32の方向に流れる。このため、排気ガスは、第2触媒32を通過し、第2触媒32により浄化される。バイパスバルブ40を閉じた状態では、排気ガスはこのように主通路21内を流れるが、内燃機関1の暖気運転時や低回転・低負荷時には、排気ガスの温度は低くなっている。ここで、第1触媒31と第2触媒32とでは、浄化温度は同じであるが、排気ガスは、流れ方向で放熱し温度勾配を持つため、第2触媒32よりも、排気ガスの流れ方向において上流側に位置する第1触媒31の方が、高温に晒され易くなっている。このため、第1触媒31は温度が高くなり易いが、内燃機関1の低回転・低負荷時等には排気ガスの温度は低くなっているため、バイパスバルブ40を閉じ、主通路21内に設けられた第1触媒31を排気ガスが通過するようにした場合でも、第1触媒31の温度は高くなり過ぎることが抑制される。
また、内燃機関1を高回転・高負荷で運転している際には、ECU60からVSV42に信号を送り、VSV42を切り替えてバイパスバルブ40を開ける。バイパスバルブ40を開けることによってバイパス通路25内が開かれると、排気ガスは上流側接続部26付近からバイパス通路25に流れ込む。この場合、排気管10内を流れる排気ガスは、ほぼ全てバイパス通路25に流れるため、主通路21内には流れなくなる。このように、バイパスバルブ40を開けた状態では、排気ガスは主通路21内に流れないため、排気ガスは第1触媒31を通過することなく第2触媒32の方向に流れて第2触媒32を通過し、第2触媒32のみにより浄化される。また、内燃機関1を高回転・高負荷で運転する際には排気ガスの温度は高くなるが、排気ガスは放熱しながら下流方向に流れ、また、第2触媒32は、排気ガスの流れ方向において第1触媒31よりも下流側に位置している。このため、高温の排気ガスが第2触媒32を通過する際には、排気ガスの温度は低下しているので、第2触媒32の温度が高くなり過ぎることが抑制される。
また、内燃機関1を搭載する車両の運転中は、車両の運転席に設けられたアクセルペダル55を操作し、スロットルバルブ14を作動させることによって内燃機関1の運転状態を変化させる。具体的には、内燃機関1を加速させる場合には、アクセルペダル55を踏み込んでアクセル開度を大きくすることにより、スロットルバルブ14の開度も大きくなるので、吸気管10内を流れる吸入空気量は増加する。さらに、この吸入空気量の増加に伴い、インジェクタ50から噴射する燃料を増加させることにより、内燃機関1に吸入される混合気の量が増加するので、内燃機関1は加速する。
一方、内燃機関1を減速させる場合には、アクセルペダル55の踏み込み量を小さくし、アクセル開度を小さくすることにより、スロットルバルブ14の開度も小さくなるので、吸気管10内を流れる吸入空気量は減少する。さらに、この吸入空気量の減少に伴い、インジェクタ50から噴射する燃料を減少、または停止させることにより、内燃機関1に吸入される混合気の量も減少するので、内燃機関1は減速する。ここで、内燃機関1の回転数が所定の回転数よりも高い場合において、内燃機関1の運転状態を減速状態にした場合には、インジェクタ50から噴射される燃料は停止する。即ち、インジェクタ50は内燃機関1への燃料の供給を停止した状態になり、いわゆるフューエルカットの状態になる。また、バイパスバルブ40が閉じた状態で内燃機関1を減速する場合には、このフューエルカットを行なう前に、まず、バイパスバルブ40を開ける。
詳しくは、バイパスバルブ40が閉じた状態で内燃機関1を減速する場合には、まず、ECU60からVSV42に信号を送り、VSV42を切り替えてバイパスバルブ40を開ける。その後、バイパスバルブセンサ53でバイパスバルブ40が開いていることを検出してECU60で確認した後、フューエルカットを行なう。このようにフューエルカットをすると、空気のみが燃焼室5内に吸気されて排出されるため、酸素の含有量が多い排気ガスであるリーンガスが排気管11内を流れるが、バイパスバルブ40が開いていることにより、このリーンガスはバイパス通路25内を流れ、主通路21には流れない。このため、主通路21内の第1触媒31の周囲はリーン雰囲気にはならない。
また、このような減速状態から復帰する場合においてバイパスバルブ40を閉じる場合には、バイパスバルブ40を閉じる前に、まず、内燃機関1に燃料が供給されていることを確認する。つまり、フューエルカットされている状態から、定速運転や加速運転などインジェクタ50から燃料を供給する運転状態になる場合において、バイパスバルブ40を閉じる場合には、バイパスバルブ40を閉じる前に、排気ガスがリーンガスではないことを確認する。
詳しくは、内燃機関1が減速状態から復帰する場合には、インジェクタ50から燃料を噴射して内燃機関1に燃料を供給する。燃料を供給すると、燃料は燃焼室5内で燃焼するため、排出される排気ガスに含有される酸素は減少する。排気管11には、上流側O2センサ51と下流側O2センサ52とが設けられているため、排気管11内を流れる排気ガスの成分は、この上流側O2センサ51と下流側O2センサ52とによって検出される。この検出によって排気ガス中の酸素の含有量が少ないことが検出され、排気ガス中の酸素の量が少ないことを確認した後、VSV42を切り替えてバイパスバルブ40を閉じる。このようにバイパスバルブ40を閉じると、リーンガスではない排気ガス、つまり、酸素の含有量の少ない排気ガスが主通路21内を通り、この排気ガスは第1触媒31により浄化されて第2触媒32に向けて流れる。このため、内燃機関1が減速状態から復帰する場合においても、主通路21内の第1触媒31の周囲はリーン雰囲気にはならない。
図2は、本発明の実施例に係る排気バイパス装置の制御方法の処理手順を示すフロー図である。次に、実施例に係る排気バイパス装置15の制御方法、即ち、当該排気バイパス装置15の処理手順のうち、内燃機関1の運転状態が減速状態になり、フューエルカットが行なわれるまでの処理手順について詳細に説明する。実施例に係る排気バイパス装置15の制御方法では、まず、内燃機関1の運転中に、当該内燃機関1の運転状態を取得する(ステップST101)。この運転状態は、アクセルペダルセンサ56でアクセルペダル55の開度を検出し、この検出結果がECU60の運転状態取得部62に伝えられ、伝えられたアクセル開度を内燃機関1運転時の運転状態として運転状態取得部62で取得する。
次に、運転状態取得部62が取得した運転状態より、内燃機関1が減速状態であるかを運転状態判定部64で判定する(ステップST102)。この判定では、アクセルペダル55が完全に戻された状態の場合に、内燃機関1が減速状態であると判定する。この判定で内燃機関1は減速状態であると判定された場合には、VSV42を弁開に制御する(ステップST103)。即ち、ECU60からVSV42に対して、バイパスバルブ40を開ける信号を送り、VSV42を切り替えてバイパスバルブ40を開ける。また、内燃機関1が減速状態であるかの判定で、内燃機関1が減速状態ではないと判定された場合には、この制御から抜ける。
次に、バイパスバルブ40が開いているかを判定する(ステップST104)。この判定は、バイパスバルブセンサ53でバイパスバルブ40の開閉状態を検出し、この開閉状態がECU60の開閉状態判定部65に伝えられ、開閉状態判定部65でバイパスバルブ40が開いているかを判定する。この判定でバイパスバルブ40は開いていると判定された場合には、フューエルカットを行なう(ステップST105)。つまり、フューエルカットは、バイパスバルブ40が開いていることをECU60で確認した後に行なう。
図3は、本発明の実施例に係る排気バイパス装置の制御方法の処理手順を示すフロー図である。次に、実施例に係る排気バイパス装置15の制御方法、即ち、当該排気バイパス装置15の処理手順のうち、内燃機関1が減速状態から復帰する場合における処理手順について詳細に説明する。内燃機関1の運転状態が減速状態においても、実施例に係る排気バイパス装置15の制御方法では、アクセルペダルセンサ56と運転状態取得部62とにより、内燃機関1の運転状態を取得する(ステップST201)。次に、運転状態取得部62が取得した運転状態より、内燃機関1が減速状態であるかを運転状態判定部64で判定する(ステップST202)。この判定で内燃機関1が減速状態ではないと判断された場合には、インジェクタ50から吸気管10内に燃料を噴射して、内燃機関1に燃料を供給する(ステップST203)。これにより、燃焼室5内には燃料と空気との混合気が吸入され、燃料が燃焼室5で燃焼することにより、内燃機関1は減速状態から復帰する。つまり、燃料が燃焼室5内で燃焼することにより、内燃機関1の運転状態は定速運転状態や加速状態になり、減速状態以外の運転状態になる。
次に、排気管11内を流れる排気ガスの成分を取得する(ステップST204)。この排気ガスの成分は、排気ガス中の酸素の含有量を検出する上流側O2センサ51と下流側O2センサ52とにより検出し、検出結果がECU60のガス成分取得部63に伝えられ、ガス成分取得部63で取得する。次に、ガス成分取得部63で取得した排気ガスの成分が、空気と燃料との重量比で示した基準成分である基準A/F(空気重量/燃料重量)であるかを、ガス成分判定部66で判定する(ステップST205)。この基準A/Fは、バイパスバルブ40を開く基準となる排気ガスの成分である基準成分を、空気と燃料との重量比で示したものである。また、この判定では、ガス成分取得部63が取得した排気ガスの成分のうち、下流側O2センサ52が検出してガス成分取得部63が取得した排気ガスの成分が、基準A/Fであるかを、ガス成分判定部66で判定する。詳しくは、基準A/Fは、所定の範囲を有しており、ステップST205では、取得した排気ガスの成分が基準A/Fの範囲内であるかを判定する。
この判定により、取得した排気ガスの成分が基準A/Fである場合には、ECU60からVSV42に対して、バイパスバルブ40を閉じる信号を送り、VSV42を切り替えてバイパスバルブ40を閉じる(ステップST206)。また、ガス成分取得部63で取得した排気ガスの成分が基準A/Fではない場合には、バイパスバルブ40を開けたままの状態を維持し(ステップST207)、再び排気ガスの成分を取得し(ステップST204)、取得した排気ガスが基準A/Fであるかを判定する(ステップST205)。つまり、排気ガスの成分が基準A/Fの場合にのみ、バイパスバルブ40を閉じる。
以上の内燃機関1の排気バイパス装置15は、アクセルペダルセンサ56で検出した運転状態が減速状態で、且つ、バイパスバルブセンサ53で検出した開閉状態が、バイパスバルブ40が開いている状態である場合に、インジェクタ50は内燃機関1への燃料の供給を停止している。つまり、インジェクタ50は、内燃機関1が減速状態の場合で、且つ、バイパスバルブ40が開いているのが確認された場合に、内燃機関1への燃料の供給を停止している。バイパスバルブ40を開けると、排気ガスは主通路21には流れず、バイパス通路25内を流れるが、インジェクタ50は、バイパスバルブ40が開いていることが確認された場合に燃料の供給を停止している。このため、燃料の供給が停止した状態における排気ガス、即ちリーンガスは、主通路21には流れないので、主通路21内に設けられた第1触媒31の周囲がリーン雰囲気になることを抑制できる。この結果、より確実にリーン雰囲気に伴う、浄化手段である触媒30の劣化を抑制することができる。
また、内燃機関1が減速状態から復帰する場合には、インジェクタ50は、内燃機関1が減速状態ではないことを検出した場合に内燃機関1に燃料を供給するが、バイパスバルブ40は、下流側O2センサ52で検出した排気ガスの成分が基準A/Fではない場合には、バイパス通路25を閉じない。つまり、内燃機関1に燃料を供給した場合でも、排気ガスの成分が基準A/Fでない場合には、排気ガスはリーンガスである場合があるが、この場合、バイパス通路25を閉じると主通路21にリーンガスが流れるので、第1触媒31の周囲がリーン雰囲気になる虞がある。このため、下流側O2センサ52で検出した排気ガスの成分が基準A/Fである場合にのみバイパス通路25を閉じることにより、より確実に第1触媒31の周囲がリーン雰囲気になることを抑制できる。この結果、より確実にリーン雰囲気に伴う触媒30の劣化を抑制することができる。
また、下流側O2センサ52で排気ガスの成分を検出する際に、排気ガスに含まれる酸素の量を検出しているので、より確実に排気ガスがリーンガスであるかを検出することができる。つまり、内燃機関1に燃料が供給された場合には、燃料は燃焼室5で燃焼して混合気中の酸素は減少するので、排気ガス中の酸素を検出することにより、内燃機関1に燃料が供給されたことを検出できる。これにより、より確実に排気ガスがリーンガスであるかを検出することができる。従って、減速状態から復帰する場合に、内燃機関1に燃料を供給することによって排気ガスがリーンガスではない状態になった場合にのみバイパス通路25を閉じることができ、より確実に第1触媒31の周囲がリーン雰囲気になることを抑制できる。この結果、より確実にリーン雰囲気に伴う触媒30の劣化を抑制することができる。
また、上述した排気バイパス装置15の制御方法は、内燃機関1が減速状態であるかを運転状態判定部64で判定し、内燃機関1が減速状態である場合にはバイパスバルブ40を開け、さらにバイパスバルブ40が開いているかを開閉状態判定部65で判定してバイパスバルブ40が開いている場合に、内燃機関1への燃料の供給を停止している。つまり、内燃機関1への燃料の供給を停止する際にバイパスバルブ40が開いていることを確認し、バイパスバルブ40が開いている場合にのみフューエルカットを行なっている。これにより、フューエルカットされた状態における排気ガスであるリーンガスが、主通路21内に流れ、第1触媒31の周囲がリーン雰囲気になることを、より確実に抑制することができる。この結果、より確実にリーン雰囲気に伴う触媒30の劣化を抑制することができる。
また、上述した排気バイパス装置15の制御方法は、内燃機関1が減速状態となりフューエルカットされた後、減速状態から復帰する際に、内燃機関1に燃料を供給し、排気ガスの成分が基準A/Fであるかをガス成分判定部66で判定して排気ガスが基準A/Fである場合にのみバイパスバルブ40を閉じている。つまり、内燃機関1に燃料を供給して主通路21内の第1触媒31に排気ガスを流す場合に、ガス成分取得部63で排気ガスの成分を取得して排気ガスがリーンガスではないことを確認し、リーンガスでないことが確認された場合に、バイパスバルブ40を閉じて主通路21内に排気ガスを流している。これにより、第1触媒31の周囲がリーン雰囲気になることを、より確実に抑制することができる。この結果、より確実にリーン雰囲気に伴う触媒30の劣化を抑制することができる。
なお、上述した排気バイパス装置15では、アクチュエータ41等を使用してバイパスバルブ40を作動させているが、バイパスバルブ40の作動は、アクチュエータ41等以外により行なってもよい。内燃機関1の運転中にバイパスバルブ40の作動を確実に行なえるものであれば、アクチュエータ41等以外のものを使用してもよい。
また、内燃機関1の運転状態として、アクセルペダルセンサ56でアクセルペダル55の開度を検出して、このアクセル開度より内燃機関1の運転状態を取得しているが、検出する運転状態は、アクセル開度以外でもよい。検出する運転状態は、内燃機関1の減速状態を検出できるものであれば、アクセル開度以外でもよい。
また、浄化手段として主通路21内に設けられる第1触媒31、及びバイパス通路25内に設けられる第2触媒32は、共に三元触媒となっているが、浄化手段は三元触媒以外のものでもよい。例えば、浄化手段として、炭化水素(HC)を吸着する吸着手段を用いてもよい。上述した排気バイパス装置の主通路21及びバイパス通路25内に、三元触媒以外の浄化手段を用いた場合でも、より確実に必要な浄化手段に排気ガスを流すことができる。この結果、より確実に排気ガスを浄化することができる。
以上のように、本発明に係る内燃機関の排気バイパス装置及び排気バイパス装置の制御方法は、排気管がバイパス通路を有している場合に有用であり、特に、触媒をバイパスする機構を有している場合に適している。
本発明の実施例に係る排気バイパス装置が設けられた内燃機関の概略図である。 本発明の実施例に係る排気バイパス装置の制御方法の処理手順を示すフロー図である。 本発明の実施例に係る排気バイパス装置の制御方法の処理手順を示すフロー図である。
符号の説明
1 内燃機関
2 シリンダヘッド
3 シリンダブロック
4 ピストン
5 燃焼室
6 点火プラグ
7 クランク室
8 クランクシャフト
9 コネクティングロッド
10 吸気管
11 排気管
12 吸気バルブ
13 排気バルブ
14 スロットルバルブ
15 排気バイパス装置
21 主通路
25 バイパス通路
26 上流側接続部
27 下流側接続部
30 触媒
31 第1触媒
32 第2触媒
40 バイパスバルブ
41 アクチュエータ
42 VSV
43 負圧タンク
44 チェック弁
46 制御チューブ
47 大気圧チューブ
48 負圧チューブ
50 インジェクタ
51 上流側O2センサ
52 下流側O2センサ
53 バイパスバルブセンサ
55 アクセルペダル
56 アクセルペダルセンサ
60 ECU
61 処理部
62 運転状態取得部
63 ガス成分取得部
64 運転状態判定部
65 開閉状態判定部
66 ガス成分判定部
67 記憶部
68 入出力部

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気ガスが流れる第1通路を有し、さらに、前記排気ガスが流れると共に両端で前記第1通路に接続される第2通路を有する排気通路と、
    少なくとも前記第1通路内に配設され、且つ、前記排気ガスを浄化する浄化手段と、
    前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    前記第2通路に配設されていると共に前記第2通路内を開閉可能に設けられており、且つ、前記運転状態検出手段で検出した前記運転状態が減速状態である場合には前記第2通路内を開く開閉手段と、
    前記開閉手段の開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、
    前記内燃機関に対して燃料を供給可能に設けられていると共に、前記運転状態検出手段で検出した前記運転状態が減速状態で、且つ、前記開閉検出手段で検出した前記開閉状態が、前記開閉手段が開いている状態である場合には前記燃料の供給を停止する燃料供給手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気バイパス装置。
  2. さらに、前記排気通路には前記排気ガスの成分を検出するガス成分検出手段が設けられており、
    前記燃料供給手段は、前記運転状態検出手段で検出した前記運転状態が減速状態であることにより前記第2通路内を開けた状態において前記運転状態検出手段で検出した前記運転状態が減速状態ではない場合に、前記内燃機関に燃料を供給し、
    前記開閉手段は、前記ガス成分検出手段で検出した前記排気ガスの成分が、前記開閉手段の基準となる基準成分である場合には前記第2通路内を閉じ、前記排気ガスの成分が前記基準成分でない場合には前記第2通路内を開けた状態を維持することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気バイパス装置。
  3. 前記ガス成分検出手段は、前記排気ガスに含まれる酸素の量を検出することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気バイパス装置。
  4. 内燃機関の運転状態を取得する手順と、
    前記運転状態が減速状態であるかを判定する手順と、
    前記運転状態が減速状態であると判定された場合に、前記内燃機関の排気ガスを浄化する浄化手段が内設される第1通路に両端で接続される第2通路の内側を開閉可能に設けられた開閉手段を開ける手順と、
    前記開閉手段が開いているかを判定する手順と、
    前記開閉手段が開いていると判定された場合に前記内燃機関に供給する燃料を停止する手順と、
    を含むことを特徴とする排気バイパス装置の制御方法。
  5. さらに、前記燃料の供給が停止された後に、前記内燃機関の運転状態を取得する手順と、
    前記運転状態が減速状態であるかを判定する手順と、
    前記運転状態が減速状態ではない場合に前記内燃機関に燃料を供給する手順と、
    前記排気ガスの成分を取得する手順と、
    前記排気ガスの成分が、前記開閉手段の開閉の基準となる基準成分であるかを判定する手順と、
    前記排気ガスの成分が前記基準成分でない場合に前記開閉手段が開いた状態を維持する手順と、
    前記排気ガスの成分が前記基準成分である場合に前記開閉手段を閉じる手順と、
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の排気バイパス装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010180788A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Toyota Motor Corp プラズマ点火装置を備える内燃機関

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