JP2007203879A - 鉄道車両用ブレーキユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で小型化が容易であり、且つ安価な鉄道車両用ブレーキユニットを提供する。
【解決手段】ハンガ64の一端側をユニット本体62に支点ピン66を介して支持させ、他端側にシューヘッド63を取り付ける。ブレーキシリンダ101の押棒8をハンガ64に連結するとともに、シリンダ本体3をユニット本体62に固定する。押棒8のハンガ64に対する連結箇所(支点ピン72)は、前記支点ピン66と、ハンガ64に対するシューヘッド63の取付箇所(ピン67)と、の間に位置している。ガイド部材22が押棒8とともに移動可能に備えられる。押棒8の外面には、当該押棒8の移動方向に凹凸を並べた凹凸面12が備えられる。前記ガイド部材22には凹凸面12側を開放させる空間27が形成され、この空間27にOリング28が配置される。このOリング28が変形して凹凸面12に係合することでガイド部材22と押棒8とが連結される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブレーキ解除時におけるブレーキの隙間を一定に保持するための隙間調整機構を備えた鉄道車両用ブレーキユニットに関する。
この種の鉄道車両用ブレーキユニットとしては、例えば特許文献1に開示されるものがある。この特許文献1の鉄道車両用ブレーキユニットは、ブレーキシリンダと、制輪子と、ブレーキシリンダに発生させたブレーキ力を制輪子に伝達するブレーキ力伝達機構とを組み合わせた構成としている。
上記構成において、前記ブレーキ力伝達機構は、ブレーキシリンダに連結されたブレーキてこと、該てこに球面軸受を介して支持させたねじ筒と、該ねじ筒内に螺合させて制輪子に連結したブレーキ棒とで構成している。そして、ねじ筒の周上に、一方向回転クラッチと、該クラッチの送り爪を有する作用ねじとを外装し、ケーシングに上下動可能に枢支される筒状の作用ねじ受けの内面に付されたリードの荒い送りねじに、前記作用ねじを螺合させ、さらに摩擦クラッチを介して前記ねじ筒を作用ねじ受けに支持させた構成になっている。
特開昭58−133954号公報(特許請求の範囲の(1)、第1図)
しかし、上記特許文献1の構成は、ブレーキてこを使用しているために、それに付随する球面軸受等の部品が必要となり、部品点数の増大、構造の複雑化、高コスト化を招くとともに、小型化を図りにくい構成であった。また、隙間調整機構においても上述したようにクラッチ機構が必要であり、この点でも部品点数が増大し、構造の簡素化や低コスト化が困難になっていた。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、簡素な構成で小型化が容易であり、且つ安価な鉄道車両用ブレーキユニットを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の鉄道車両用ブレーキユニットが提供される。即ち、ユニット本体と、その一端側が前記ユニット本体に支持されるとともに、他端側にシューヘッドを取り付けたハンガと、シリンダ本体と押棒とを備え、前記シリンダ本体が前記ユニット本体に固定されるとともに、前記押棒が前記ハンガに連結されるブレーキシリンダと、を備える。前記押棒の前記ハンガに対する連結箇所は、前記ハンガが前記ユニット本体に対して支持される箇所と、前記ハンガに対する前記シューヘッドの取付箇所と、の間に位置している。前記ブレーキシリンダは、前記押棒に取り付けられるとともに当該押棒とともに移動可能なガイド部材を備える。前記押棒の外面には、当該押棒の移動方向に凹凸を繰返し並べて有する凹凸面が備えられる。前記ガイド部材には、少なくとも前記凹凸面側を開放させる空間が形成され、この空間に弾性部材が配置される。この弾性部材が変形して前記凹凸面に係合することによって前記ガイド部材と前記押棒とが連結される。前記ガイド部材に所定以上の力が作用すると、前記弾性部材が変形によって前記凹凸面の凸部を乗り越えることで前記押棒が前記ガイド部材に対して変位する。
これにより、ハンガを押動する押棒のストロークが小さくてもシューヘッドのストロークを確保できるので、短いシリンダを採用でき、ブレーキユニットのコンパクト化を図ることができる。また、シューヘッドの車輪に対する圧接力は、大径のブレーキシリンダを用いることで容易に増大させることができる。更に、隙間調整機構に弾性部材を用いることで、簡素でコンパクトな構成のブレーキユニットを実現できる。また、押棒の凹凸面に弾性部材が変形して係合する(食い込む)形となるので、ブレーキユニットの隙間調整を確実に行わせつつ、押棒とガイド部材との間の摩擦力ないし結合力を安定させることができる。
前記の鉄道車両用ブレーキユニットにおいては、以下のように構成することが好ましい。即ち、前記ユニット本体は中空状に構成するとともに、その内部空間はフィルタを介して外部と連通している。前記シリンダ本体の内部空間のうち前記シューヘッド側の空間は、前記ユニット本体の内部空間と連通している。
これにより、ユニット本体の内部空間を空気の通り道として活用することで、コンパクトなブレーキユニットを実現できる。また、塵埃のブレーキシリンダへの侵入をフィルタによって防止できるので、ブレーキシリンダの寿命を延ばすことができる。
前記の鉄道車両用ブレーキユニットにおいては、前記ユニット本体の内部空間は、下向きの開口を介して外部と連通していることが好ましい。
これにより、ユニット本体の内部空間への塵埃の侵入を防止でき、フィルタの目詰まりを回避することができる。
前記の鉄道車両用ブレーキユニットにおいては、前記シリンダ本体の内部空間のうち前記シューヘッド側の空間と、前記ユニット本体の内部空間とが、前記シリンダ本体の上部に設けられた連通路を介して連通していることが好ましい。
これにより、万一ユニット本体の内部に塵埃が侵入したとしても、更に連通路を介してシリンダ本体の内部空間へ侵入することを防止でき、故障を一層確実に防止することができる。
前記の鉄道車両用ブレーキユニットにおいては、前記弾性部材はOリングであることが好ましい。
これにより、断面が例えば矩形状である弾性部材に比べて、前記凹部に一層係合(食い込み)しやすくなり、摩擦力ないし結合力を安定させることができる。
前記の鉄道車両用ブレーキユニットにおいては、前記凹凸面に係合する前記Oリングを複数設けることが好ましい。
これにより、押棒とガイド部材との間の摩擦力ないし結合力を一層安定させることができる。
前記の鉄道車両用ブレーキユニットにおいては、前記複数のOリングの間にバックアップリングを設けることが好ましい。
これにより、Oリングが隣のOリングの内部に入り込んだり、隣のOリングの外側に乗り上げたりすることが防止され、押棒とガイド部材との間を確実に摩擦力によって結合させることができる。
前記の鉄道車両用ブレーキユニットにおいては、前記Oリングを軸方向一側に押し付ける付勢バネを前記空間内に備えることが好ましい。
これにより、Oリングの寸法等に若干の誤差が生じても、Oリングは軸方向に押し潰されるように付勢バネによって確実に変形されるので、押棒とガイド部材との間の摩擦力ないし結合力を安定させることができる。
先ず図1を参照して、鉄道車両用ブレーキユニットの第1実施形態を説明する。図1は第1実施形態のブレーキユニットのブレーキ非作動状態を示す全体断面図、図2はガイド部材に配置されるOリングの様子を示す拡大断面図、図3は隙間調整後のブレーキ非作動状態を示す全体断面図である。
図1には鉄道車両用ブレーキユニット61の全体断面図が示され、この鉄道車両用ブレーキユニット61は、ユニット本体62と、鉄道車両の図示しない車輪を制動するためのシューヘッド63と、このシューヘッド63を吊り下げてユニット本体62に支持するためのハンガ64と、前記ハンガ64を押動してシューヘッド63を車輪に圧接するためのブレーキシリンダ101と、を主要な構成として備えている。
このブレーキユニット61のユニット本体62は、鉄道車両の前記車輪の斜め上に配置されており、図略のブラケットを介して車両の床下に取り付けられている。
前記ユニット本体62の上部には、斜上方へ延出するアーム部65が一体的に形成される。このアーム部65の先端には、前記ハンガ64の一端側(上端側、基端側)が支点ピン66を介して枢支されている。従って、前記ハンガ64は前記支点ピン66回りに揺動することができる。ハンガ64の他端側(下端側、遊端側)には、前記シューヘッド63が支点ピン67を介して枢支されている。
また、ハンガ64とシューヘッド63との間には、車輪に対してシューヘッド63を制動に適した向きに向けるための適宜の姿勢調整機構68が介設されている。
ブレーキシリンダ101は、内部空間2を形成するシリンダ本体3と、シリンダ本体3に対して移動する押棒8と、隙間調整機構24と、を主要な構成として備えている。
前記ユニット本体62は中空状に構成されるとともに、その内部空間69は、上側及び前記ハンガ64側が開放されている。内部空間69の上側の開放部は蓋板70で閉鎖される一方、ハンガ64側の開放部からは、前記シリンダチューブ4が前記内部空間69に挿入される。更に、内部空間69のハンガ64側の開放部は蓋体5によって気密的に閉鎖される。
前記蓋体5は、前記シリンダチューブ4のハンガ64側の端部を気密的に閉鎖する、ヘッドキャップの役割を兼ねている。また、ユニット本体62の側壁部71は、前記シリンダチューブ4の反対側の端部を閉鎖する、シリンダキャップの役割を兼ねている。
これらシリンダチューブ4、蓋体5、及び側壁部71によって、内部空間2を有するシリンダ本体3が構成されている。そして、前記内部空間2を2つ(圧力室14と大気室35)に区画するようにピストン7が配置され、このピストン7は前記シリンダチューブ4の内周面に気密的に嵌合するとともに、軸方向に摺動可能に構成している。
このピストン7には前記押棒8が一体的に形成されている。この押棒8は蓋体5に形成された挿通孔11を挿通してシリンダ本体3の外部に突出し、その先端に、前記ハンガ64を支点ピン72を介して連結している。
前記支点ピン72は、前記ハンガ64の長手方向中途部に配置されている。言い換えれば、押棒8とハンガ64との連結箇所は、ハンガ64がユニット本体62に対して支持される箇所(支点ピン66)と、シューヘッド63のハンガ64に対する取付箇所(支点ピン67)の間に位置している。
前記押棒8の外周面には、押棒8の軸方向(押棒8の移動方向)に凹凸を繰返し並べて有する凹凸面12が形成されている。なお、凹凸面12の凹凸の高低差は0.3ミリメートル程度である。また、前記挿通孔11の開口部を覆うように、前記蓋体5と前記押棒8との間には防塵のための可撓性のジャバラカバー13が設置されている。
ピストン7によって前記内部空間2が仕切られた一側の空間は圧力室14とされる。この圧力室14には、前記ユニット本体62の壁部に形成された、圧縮空気(圧力流体)の給排通路15が連通されている。この給排通路15は、ユニット本体62の上面に形成した給排口34に接続されている。また、前記圧力室14の気密性を向上させるために、前記ピストン7にはカップパッキン16が被着されている。
前記内部空間2が仕切られた他側の空間は大気室35とされ、この大気室35に前記隙間調整機構24が配置されている。シリンダチューブ4の上部であってハンガ64側の端部には、空気流通溝(連通路)36が凹設されている。そして、この空気流通溝36を介して、前記大気室35と前記ユニット本体62の内部空間69とが連通するようになっている。
前記内部空間69は、前記シリンダチューブ4の外側を取り巻くように略筒状に形成される。その内部空間69の下部には塵挨等を捕集するためのフィルタ73が配置されるとともに、フィルタ73に接続して流通パイプ74が上下方向に配置される。この流通パイプ74の下端には、下向きの開口である流通口75が形成され、前記内部空間69はこの流通口75を介して大気に連通されている。
蓋体5に形成された前記挿通孔11には、リング状のバネ受け突起17が軸心に向けて突設される。また、この挿通孔11の内部には、隙間調整機構24の主要な構成要素をなすガイド部材22が配置されている。
ガイド部材22は略円筒状の形状を有するとともに、その軸孔に前記押棒8を挿通させている。ガイド部材22の軸方向一端(ハンガ64側の端部)の外周面からはリング状の規制突起20が突設される。また、このガイド部材22の軸方向一端の内周面からはリング状の受け突起25が突設され、ガイド部材22の軸方向他端部(ハンガ64と反対側の端部)の内周面には止め輪26が嵌着される。この構成により、前記ガイド部材22の内周側には、前記受け突起25と止め輪26との間にOリング収容空間27が形成される。このOリング収容空間27は、対面する押棒8の凹凸面12側を開放させる形状となっている。
前記ガイド部材22は前記挿通孔11の内部に配置されるとともに、押棒8の軸方向に移動可能に構成されている。ガイド部材22の外周面には止め輪32が嵌着され、この止め輪32に近接してリング状の規制体23が配置される。前記戻しバネ21は、この規制体23と前記バネ受け突起17との間に介設されて、ガイド部材22を前記押棒8の基端側へ常時付勢している。
前記規制突起20は、戻しバネ21によって押棒8の基端方向へ押されるガイド部材22が、所定の位置よりも基端側へ行き過ぎるのを、当該規制突起20がバネ受け突起17に当接することで規制している。
また、蓋体5の前記挿通孔11の部分には規制筒体33が一体的に形成されている。この規制筒体33は、ガイド部材22が押棒8の進出とともに所定距離だけ移動すると、その端面がガイド部材22側の前記規制体23に当接し、それ以上のガイド部材22の移動を規制できるようになっている。
前記Oリング収容空間27の詳細な様子が図2に要部拡大図として示され、この図2に示すように、Oリング収容空間27の内部には、弾性部材としての複数個(4個)のOリング28、及び複数個(4個)のバックアップリング29が軸方向に並べて配置されている。それぞれのバックアップリング29は、隣り合うOリング28の間に介設されている。
ここで、それぞれのOリング28が軸方向に押し潰されるように受け突起25と止め輪26との間の距離が設定されている。このため、Oリング28はその内周側が膨張するように弾性変形して、押棒8の前記凹凸面12の凹部にOリング28の全周にわたって食い込むようにして係合する。これにより、前記ガイド部材22と前記押棒8が連結され、ガイド部材22は押棒8と一体的に移動することになる。
以上の構成で、図1は給排口34に圧縮空気を供給していない状態であり、ピストン7はストローク端部に位置し、前記押棒8は退避状態(非作動位置)にある。また、前記押棒8の外周面にOリング28を介して固定されているガイド部材22は、戻しバネ21により、その規制突起20を前記バネ受け突起17に当接させた状態になっている。
この状態において、給排口34から圧力室14へ圧縮空気を供給すると、ピストン7が図1の左方へ移動し、押棒8がハンガ64を左方に押してシューヘッド63を車輪に圧接させ、車輪に摩擦制動を付与する。そして、前記圧力室14から圧縮空気を排出すると、前記戻しバネ21がガイド部材22側の規制体23を押すので、当該ガイド部材22が係合する押棒8は図1の右方へ戻され、図1のブレーキ解除状態に戻る。
なお、押棒8のハンガ64に対する連結箇所(支点ピン72)とハンガ64の揺動支点(支点ピン66)との距離は、シューヘッド63の取付箇所(支点ピン67)と前記揺動支点(支点ピン66)との距離より短く、約0.6倍になっている。従って、ブレーキシリンダ101の押棒8のストロークが短くても、シューヘッド63の移動ストロークを十分に確保することができる。これにより、ブレーキシリンダ101として軸方向(図1の紙面左右方向)の寸法が短いものを使用でき、ブレーキユニット61の小型化を容易に実現することができる。
なお、シリンダ本体3の径を大きくすれば、ブレーキ作動時に押棒8がハンガ64を押す力を容易に増大させることができるので、ブレーキ作動時のシューヘッド63の圧接力も十分大きく確保することができる。なお、鉄道車両の車輪の脇の位置では、大径のシリンダ本体3を配置するスペースは容易に確保できるので、大径のブレーキシリンダ101を用いることに対するレイアウト上の支障は殆どない。
ここで、長期間の使用に伴ってシューヘッド63に取り付けているシュー(図示せず)が摩耗すると、ブレーキを作動させるのに必要な押棒8のストロークが徐々に増大していく。そして、押棒8が大きなストロークで進出して、ガイド部材22側の規制体23が規制筒体33の端面に当接するようになると、この規制筒体33がガイド部材22側に大きな戻し力を加える。この結果、Oリング28が変形して前記凹凸面12の凸部を乗り越え、押棒8の残りの進出ストロークに相当する分だけ押棒8がガイド部材22に対してズレる(変位する)。なお、ブレーキ作動1回ごとのシューの摩耗量は極めて小さいので、押棒8の1回あたりの変位量も、前記凹凸面12の凸部同士の間隔程度の小さなものとなるのが通常である。
従って、その後にブレーキを解除すると、前記のズレ分だけ押棒8及びピストン7の戻り量が減じられる(シューヘッド63と車輪との隙間量が減じられる)ので、次回からは通常の押棒8のストロークでブレーキを作動させることができる。なお、図3は、車両ブレーキ装置が相当量摩耗し、隙間調整機構24によって隙間量が調整された状態でのブレーキ非作動位置の例を示しており、図1の非作動位置と比較して、押棒8、ピストン7、及びシューヘッド63が進出側に相当量移動していることが判る。
以上に示すように、本実施形態の鉄道車両用ブレーキユニット61は、ユニット本体62と、その一端側が前記ユニット本体62に支持されるとともに、他端側にシューヘッド63を取り付けたハンガ64と、シリンダ本体3と押棒8とを備え、前記シリンダ本体3が前記ユニット本体62に固定されるとともに、前記押棒8が前記ハンガ64に連結されるブレーキシリンダ101と、を備える。前記押棒8の前記ハンガ64に対する連結箇所(支点ピン72)は、前記ハンガ64が前記ユニット本体62に対して支持される箇所(支点ピン66)と、前記ハンガ64に対する前記シューヘッド63の取付箇所(支点ピン67)と、の間に位置している。前記ブレーキシリンダ101は、前記押棒8に取り付けられるとともに当該押棒8とともに移動可能なガイド部材22を備える。前記押棒8の外面には、当該押棒8の移動方向に凹凸を繰返し並べて有する凹凸面12が備えられる。前記ガイド部材22には、少なくとも前記凹凸面12側を開放させるOリング収容空間27が形成され、このOリング収容空間27にOリング28が配置される。このOリング28が変形して前記凹凸面12に係合することによって前記ガイド部材22と前記押棒8とが連結される。前記ガイド部材22に所定以上の力が作用すると、前記Oリング28が変形によって前記凹凸面12の凸部を乗り越えることで前記押棒8が前記ガイド部材22に対して変位する。
従って、ハンガ64を押動する押棒8のストロークが小さくてもシューヘッド63のストロークを確保できるので、軸長の短いシリンダを使用でき、ブレーキユニット61のコンパクト化を容易に図ることができる。また、シューヘッド63の車輪に対する圧接力は、大径のブレーキシリンダ101を用いることで容易に増大させることができる。また、Oリング28を用いた隙間調整機構24とすることで、簡素でコンパクトな構成のブレーキユニット61を実現できる。
また、押棒8の凹凸面12にOリング28の内周面が変形して係合する(食い込む)形となるので、ブレーキユニット61の隙間調整も確実に行わせつつ、押棒8とガイド部材22との間の摩擦力ないし結合力を安定させることができる。また、これによって、摺動抵抗の調整及び管理が簡便に行える隙間調整機能を有するコンパクトなブレーキユニット61が実現されている。
また本実施形態では、前記ユニット本体62は中空状に構成するとともに、その内部空間69はフィルタ73を介して外部と連通している。また、前記シリンダ本体3の内部空間2のうち前記シューヘッド63側の空間(大気室35)は、前記ユニット本体62の内部空間69と連通している。従って、ユニット本体62の内部空間69を空気の通り道として活用でき、ブレーキユニット61を一層コンパクト化できる。また、塵埃等のブレーキシリンダ101への侵入をフィルタ73によって防止できるので、ブレーキシリンダ101の寿命を延ばすことができる。
更に、本実施形態では、前記ユニット本体62の内部空間69は、下向きの開口である流通口75を介して外部と連通している。従って、ユニット本体62の内部空間69への塵埃の侵入を防止でき、フィルタ73の目詰まりを回避することができる。
また、前記シリンダ本体3の内部空間2のうち前記シューヘッド63側の空間(大気室35)と、前記ユニット本体62の内部空間69とが、前記シリンダ本体3の上部に設けられた空気流通溝36を介して連通している。従って、万一フィルタ73を通過して前記内部空間69の内部に塵埃等の異物が侵入したとしても、上方に位置する空気流通溝36を通じて塵挨がシリンダ本体3の内部に更に侵入するのは困難であるので、ブレーキシリンダ101の故障を更に確実に防止することができる。
また、本実施形態では弾性部材としてOリング28が採用されているので、断面が例えば矩形状である弾性部材に比べて、前記凹部に一層係合(食い込み)しやすくなり、摩擦力ないし結合力を安定させることができる。
また、本実施形態では、前記凹凸面12に係合する前記Oリング28が複数設けられている。従って、押棒8とガイド部材22との間の摩擦力ないし結合力を一層安定させることができる。
更には、前記複数のOリング28の間にバックアップリング29が設けられているので、Oリング28が隣のOリング28の内部に入り込んだり、隣のOリング28の外側に乗り上げたりすることが防止され、押棒8とガイド部材22との間を確実に摩擦力によって結合させることができる。
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。この第2実施形態では、第1実施形態のブレーキユニット61のブレーキシリンダ101に代えて、以下の構成を備えるブレーキシリンダ102を採用した構成となっている。なお、この第2実施形態において前記第1実施形態と同一又は類似の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。図4は第2実施形態のブレーキユニットにおいてOリング収容空間の様子を示す拡大断面図である。
即ち、本実施形態では、Oリング収容空間27において、Oリング28の設置個数を4個でなく3個としている。そして、その一端に位置するバックアップリング29と、前記止め輪26側に配置したバネ受けリング30との間に、上記Oリング28及びバックアップリング29を受け突起25側(押棒8の進出側)へ押し付けるための付勢バネ31が配置されている。この付勢バネ31の弾発力により、Oリング28は軸方向に圧縮されるように弾性変形し、第1実施形態と同様に押棒8の凹凸面12に食い込むことになる。
以上に示すように、本実施形態のブレーキユニット61においては、前記Oリング28を軸方向一側に押し付ける付勢バネ31をOリング収容空間27内に備えている。
従って、例えばOリング28の幅や止め輪26の嵌着位置等に若干の寸法誤差が生じても、Oリング28は軸方向に押し潰されるように付勢バネ31によって確実に変形されるので、押棒8とガイド部材22との間の摩擦力ないし結合力を安定させることができる。
次に、図5を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。この第3実施形態では、第1実施形態のブレーキユニット61のブレーキシリンダ101に代えて、以下の構成を備えるブレーキシリンダ103を採用した構成となっている。なお、この第3実施形態において前記第1実施形態と同一又は類似の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。図5は第3実施形態のブレーキユニットのブレーキ非作動状態を示す全体断面図である。図6は、第3実施形態において、隙間調整後のブレーキ非作動状態を示す全体断面図である。
即ち、ブレーキシリンダ103のシリンダ本体3をなすシリンダチューブ4は、第1実施形態と異なり、有底円筒状に構成されている。前記給排通路15は、ユニット本体62の壁部に形成されるとともに、シリンダチューブ4の底部にも貫通状に形成されている。更に、押棒8は中空状とされており、フランジ板9及びボルト10を介してピストン7に固定されている。
蓋体5の内面側にはカバー18がボルト19を介して固定され、このカバー18に、リング状の規制突起20が軸心に向けて突設される。そして、バネ受け突起17と規制突起20との間には、コイルスプリング状の戻しバネ21と、ガイド部材22に形成された鍔状の規制体23が配置される。
ガイド部材22の軸方向一端の内周面からは、リング状の受け突起25が突設され、軸方向他端部には、その内周面に止め輪26が嵌着される。この構成により、前記ガイド部材22の内周側には、前記受け突起25と止め輪26との間にOリング収容空間27が形成される。このOリング収容空間27の内部には、Oリング28、バックアップリング29、バネ受けリング30、及び付勢バネ31が配置される(これらについては第2実施形態の説明を参照)。ガイド部材22の外側にはリング状の規制体23が突出形成されており、前記戻しバネ21は、この規制体23と前記バネ受け突起17との間に介設されて、ガイド部材22を前記押棒8の基端側へ常時付勢している。
前記規制突起20は、戻しバネ21によって押棒8の基端方向へ押されるガイド部材22が、所定の位置よりも基端側へ行き過ぎるのを規制突起20が規制体23に当接することで規制している。また、前記バネ受け突起17は、ガイド部材22が押棒8の進出とともに所定距離だけ移動すると、ガイド部材22に当接し、それ以上のガイド部材22の移動を規制する止め突起としての役割をも果たしている。
本実施形態では、シューヘッドの摩耗によってブレーキを作動させるための押棒8の必要ストロークが増大していくと、ガイド部材22がバネ受け突起17に当接することで、バネ受け突起17がガイド部材22に大きな戻し力を加える。これによってOリング28が変形して凹凸面12の凸部を乗り越え、隙間が調整されることになる。なお、図6は、シューヘッドが相当量摩耗し、隙間調整機構24によって隙間量が調整された状態でのブレーキ非作動位置の例を示しており、図5の非作動位置と比較して押棒8及びピストン7が進出側に相当量移動していることが判る。
次に、図7を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。この第4実施形態では、第3実施形態のブレーキユニット61のブレーキシリンダ103に代えて、以下の構成を備えるブレーキシリンダ104を採用した構成となっている。なお、この第4実施形態において前記第3実施形態と同一又は類似の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。図7は第4実施形態のブレーキユニットのブレーキ非作動状態を示す全体断面図である。図8は、第4実施形態において、隙間調整後のブレーキ非作動状態を示す全体断面図である。
このブレーキシリンダ104は、シリンダチューブ4内に配置されるピストン7に、外筒41の基端部がフランジ板9及びボルト10を介して固設されている。この外筒41の基端の内部には頭部フランジ42が収納されている。外筒41の軸端の内周面にはテーパ状の窄まり部43が形成されており、この窄まり部43によって頭部フランジ42の斜状の外縁部を先端側(押棒8の進出側)へ押動できるようになっている。また、外筒41には押動ピン44が内側へ向けて突設されて、この押動ピン44の先端が、前記頭部フランジ42を基端側(押棒8の退避側)へ押動できるようになっている。
前記頭部フランジ42には軸棒45の基端部が取り付けられており、この軸棒45の外周面にはオネジ46が刻設されている。一方、押棒8は円筒状に形成して、その軸孔の内周面にメネジ47を刻設しており、このメネジ47に前記軸棒45のオネジ46を螺合させている。前述の各実施形態と同様に、押棒8の外周面には、押棒8の移動方向に凹凸を繰返し並べて有する凹凸面12を備えている。
更に、前記軸棒45の外側には円筒状のガイド部材22がスラストベアリング(軸受)48を介して回転自在に支持されている。このガイド部材22は前記押棒8を挿通させる段付き状の軸孔を有するとともに、当該軸孔の大径状に形成された部位にOリング収容空間27が構成されている。Oリング収容空間27は、大径孔の底部(段付き部)49と、その大径孔の開口端に嵌着された止め輪26との間に形成され、内側(押棒8の凹凸面12を臨む側)を開口させている。
前記Oリング収容空間27には、複数個(4個)のOリング28を軸方向に並べて配置し、それぞれのOリング28の両端(隣り合うOリング28の間)にバックアップリング29を配置した構成となっている。なお、大径孔の底部49と止め輪26との間でOリング28が軸方向に若干押し潰される如くの弾性変形を呈するように、当該底部49及び止め輪26の位置がOリング28の幅との関係で設定されている。これにより、Oリング28は内周側へ膨張し、押棒8の外周面の凹凸面12に係合することになる。
前記シリンダ本体3の蓋体5には回転止めボルト50が螺設されて、その先端部が、外筒41に設けられた長孔51及びガイド部材22に設けられた長孔状の溝52に挿通されている。この結果、外筒41及びガイド部材22の回転止めがなされている。
また、前記ガイド部材22からは径方向に規制体53が突設され、この規制体53が、前記外筒41に設けられた長孔54に挿通されている。一方、前記蓋体5にはストローク調整ボルト55が螺設され、前記ガイド部材22が所定のストロークだけ進出側に移動すると、前記規制体53がストローク調整ボルト55の先端に当接して、それ以上の進出側への移動が規制されるようになっている。なお、ストローク調整ボルト55は、回転させることでその先端位置を調整できるようになっている。
蓋体5とピストン7との間には、ピストン7を退避方向へ付勢するための戻しバネ21が介在されている。また、頭部フランジ42とガイド部材22との間には、付勢バネ56が介在されている。
以上の構成で、図7の非作動状態から図示しない給排口から給排通路15へ圧縮空気を供給すると、ピストン7が戻しバネ21に抗して図7の左方に押されるので、それに固定されている外筒41が左方へ移動する。すると、外筒41の基端部の内周面に形成されている窄まり部43が頭部フランジ42の外縁を押すので、頭部フランジ42も図4の左方に向かって移動し、軸棒45に連結されている押棒8も左方へ移動する。なお、このときは、頭部フランジ42や軸棒45は回転せず、単純に外筒41によって押されるだけである。こうして押棒8が(外筒41及びガイド部材22を伴って)図7の左方へ押されて進出し、車両ブレーキ装置を作動させる。
続いて、給排口及び給排通路15から圧縮空気を排出すると、戻しバネ21によってピストン7が図7の右方へ押されるので、外筒41は右方へ引っ張られる。よって、頭部フランジ42が押動ピン44によって押され、軸棒45及びそれに連結されている押棒8も右方へ引っ張られて退避する。こうして図7の非作動状態に戻る。
一方、長期間の使用に伴ってブレーキユニットのシューが摩耗すると、ブレーキを作動させるのに必要な押棒8のストロークが増大し、当該押棒8にOリング28を介して結合されているガイド部材22のストロークも大きくなる。このストロークが前記ストローク調整ボルト55によって規定されているストロークを上回ると、前記規制体53がストローク調整ボルト55の先端に接当するので、ガイド部材22に対して大きな戻し力が加わる。従って、規制体53がストローク調整ボルト55の先端に接当した後は、Oリング28が変形して凹凸面12の凸部を乗り越えるので、それ以上の押棒8のストロークに相当する分だけ押棒8がガイド部材22に対して進出方向にズレる(変位する)。
その後に給排口及び給排通路15から圧縮空気を排出してブレーキを解除すると、ピストン7が戻しバネ21によって図中右方へ戻され、これに引っ張られる外筒41の押動ピン44に頭部フランジ42が右方へ押される。すると、頭部フランジ42が軸棒45とともに回転して、軸棒45が押棒8から引き出される形となり、上述の押棒8のガイド部材22に対する進出方向の変位をネジ移動により吸収する。この結果、前記ピストン7が図7と同じ非作動位置に戻ったときに、押棒8は上記のズレの分だけ進出方向に突出することになる。
こうしてブレーキユニットの隙間が調整され、次回からは通常の押棒8のストロークで車両ブレーキを作動させることができる。なお、図8は、車両ブレーキ装置が相当量摩耗し、隙間調整機構24によって隙間量が調整された状態でのブレーキ非作動位置を示しており、図7の非作動位置と比較して押棒8が先端側に相当量移動していることが判る。
また、図8と図3や図6との比較から明らかであるように、この第4実施形態の構成は他の実施形態と比較して、シューが摩耗してもピストン7の位置が変化しないので、ブレーキユニットの摩耗時でもブレーキ作動に必要な圧縮空気量を節減できるメリットがある。
以上に本発明の好適な複数の実施形態を説明したが、上記の構成は一例であって、例えば以下のように変更することができる。
第2〜第4実施形態において、Oリング28を軸方向一側に付勢して軸方向に圧縮するための付勢バネ31を省略することができる。また、第1実施形態において、Oリング28を付勢する付勢バネを追加することができる。また、各実施形態において、Oリング28の数を増やしたり減らしたりすることができる。
隣り合うOリング28の間に配置されるバックアップリング29は、省略することができる。ただし、Oリング28が隣のOリング28にもぐり込んだり乗り上げたりするのを防止する観点からは、バックアップリング29が介在されていることが好ましい。
シリンダチューブ4に空気流通溝36を形成する代わりに、例えば空気流通孔をシリンダチューブ4に貫通状に設けても良い。
上記の実施形態では凹凸面12はリング状の凹部及び凸部を軸方向に並べて形成していたが、例えば凹部及び凸部を螺旋状に形成して凹凸面12を形成するように変更することができる。この場合、凹凸面の加工工数を低減することができる。
上記の実施形態では、弾性部材として、入手性が良く、また寸法精度が比較的高い、直径約5ミリメートルのほぼ円形断面を備えるOリングを例示するが、楕円形や矩形の断面形状を有するゴムなどの弾性部材を主原料としたものであっても良い。
第1実施形態のブレーキユニットのブレーキ非作動状態を示す全体断面図。 第1実施形態において、隙間調整機構のOリング収容空間の様子を示す拡大断面図。 第1実施形態において、隙間調整後のブレーキ非作動状態を示す全体断面図。 第2実施形態のブレーキユニットにおいてOリング収容空間の様子を示す拡大断面図。 第3実施形態のブレーキユニットのブレーキ非作動状態を示す全体断面図。 第3実施形態において、隙間調整後のブレーキ非作動状態を示す全体断面図。 第4実施形態のブレーキユニットのブレーキ非作動状態を示す全体断面図。 第4実施形態において、隙間調整後のブレーキ非作動状態を示す全体断面図。
符号の説明
3 シリンダ本体
8 押棒
12 凹凸面
22 ガイド部材
24 隙間調整機構
27 Oリング収容空間
28 Oリング(弾性部材)
29 バックアップリング
31 付勢バネ
36 空気流通溝(連通路)
61 鉄道車両用ブレーキユニット
62 ユニット本体
63 シューヘッド
64 ハンガ
66 支点ピン(ハンガがユニット本体に対して支持される箇所)
67 支点ピン(シューヘッドのハンガに対する取付箇所)
69 内部空間
72 支点ピン(押棒のハンガに対する連結箇所)
73 フィルタ

Claims (8)

  1. ユニット本体と、
    その一端側が前記ユニット本体に支持されるとともに、他端側にシューヘッドを取り付けたハンガと、
    シリンダ本体と押棒とを備え、前記シリンダ本体が前記ユニット本体に固定されるとともに、前記押棒が前記ハンガに連結されるブレーキシリンダと、
    を備え、
    前記押棒の前記ハンガに対する連結箇所は、前記ハンガが前記ユニット本体に対して支持される箇所と、前記ハンガに対する前記シューヘッドの取付箇所と、の間に位置しており、
    前記ブレーキシリンダは、前記押棒に取り付けられるとともに当該押棒とともに移動可能なガイド部材を備え、
    前記押棒の外面には、当該押棒の移動方向に凹凸を繰返し並べて有する凹凸面が備えられ、
    前記ガイド部材には、少なくとも前記凹凸面側を開放させる空間が形成され、この空間に弾性部材が配置され、
    この弾性部材が変形して前記凹凸面に係合することによって前記ガイド部材と前記押棒とが連結されるとともに、
    前記ガイド部材に所定以上の力が作用すると、前記弾性部材が変形によって前記凹凸面の凸部を乗り越えることで前記押棒が前記ガイド部材に対して変位することを特徴とする、鉄道車両用ブレーキユニット。
  2. 請求項1に記載の鉄道車両用ブレーキユニットであって、
    前記ユニット本体は中空状に構成するとともに、その内部空間はフィルタを介して外部と連通しており、
    前記シリンダ本体の内部空間のうち前記シューヘッド側の空間は、前記ユニット本体の内部空間と連通していることを特徴とする鉄道車両用ブレーキユニット。
  3. 請求項2に記載の鉄道車両用ブレーキユニットであって、
    前記ユニット本体の内部空間は、下向きの開口を介して外部と連通していることを特徴とする鉄道車両用ブレーキユニット。
  4. 請求項2又は3に記載の鉄道車両用ブレーキユニットであって、
    前記シリンダ本体の内部空間のうち前記シューヘッド側の空間と、前記ユニット本体の内部空間とが、前記シリンダ本体の上部に設けられた連通路を介して連通していることを特徴とする、鉄道車両用ブレーキユニット。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の鉄道車両用ブレーキユニットであって、前記弾性部材はOリングであることを特徴とする鉄道車両用ブレーキユニット。
  6. 請求項5に記載の鉄道車両用ブレーキユニットであって、前記凹凸面に係合する前記Oリングを複数設けたことを特徴とする鉄道車両用ブレーキユニット。
  7. 請求項6に記載の鉄道車両用ブレーキユニットであって、前記複数のOリングの間にバックアップリングを設けたことを特徴とする鉄道車両用ブレーキユニット。
  8. 請求項5から7までの何れか一項に記載の鉄道車両用ブレーキユニットであって、前記Oリングを軸方向一側に押し付ける付勢バネを前記空間内に備えることを特徴とする鉄道車両用ブレーキユニット。
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