JP4994642B2 - ブレーキシリンダの隙間調整装置及びそれを備えたブレーキシリンダ - Google Patents

ブレーキシリンダの隙間調整装置及びそれを備えたブレーキシリンダ Download PDF

Info

Publication number
JP4994642B2
JP4994642B2 JP2005327123A JP2005327123A JP4994642B2 JP 4994642 B2 JP4994642 B2 JP 4994642B2 JP 2005327123 A JP2005327123 A JP 2005327123A JP 2005327123 A JP2005327123 A JP 2005327123A JP 4994642 B2 JP4994642 B2 JP 4994642B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
push rod
guide member
ring
brake cylinder
uneven surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005327123A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007131203A (ja
Inventor
吉雄 麻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabtesco Corp
Original Assignee
Nabtesco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2005327123A priority Critical patent/JP4994642B2/ja
Application filed by Nabtesco Corp filed Critical Nabtesco Corp
Priority to DE602006012534T priority patent/DE602006012534D1/de
Priority to CN2006800419235A priority patent/CN101305199B/zh
Priority to EP06832511A priority patent/EP1950448B1/en
Priority to PCT/JP2006/322465 priority patent/WO2007055319A1/ja
Priority to AT06832511T priority patent/ATE458929T1/de
Publication of JP2007131203A publication Critical patent/JP2007131203A/ja
Priority to HK09102049.8A priority patent/HK1124378A1/xx
Application granted granted Critical
Publication of JP4994642B2 publication Critical patent/JP4994642B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/14Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position
    • F16D65/28Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position arranged apart from the brake
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/38Slack adjusters
    • F16D65/40Slack adjusters mechanical
    • F16D65/52Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play
    • F16D65/54Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play by means of direct linear adjustment
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/38Slack adjusters
    • F16D65/40Slack adjusters mechanical
    • F16D65/52Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play
    • F16D65/56Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play with screw-thread and nut
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2121/00Type of actuator operation force
    • F16D2121/02Fluid pressure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Description

本発明は、車両ブレーキ装置を作動させるための押棒を備えるブレーキシリンダにおいて、ブレーキ解除時における前記車両ブレーキ装置の隙間を一定に保持するための隙間調整装置及びそれを備えたブレーキシリンダに関する。
この種の隙間調整装置に関して、特許文献1は、シリンダ内に、車輪踏面を制動するためのブレーキシューに連結される押棒を備えた出力ピストンと、1つの弾性リングを2枚の円板で挟み込むことで半径方向外方に拡開させてシリンダ内面との摩擦摺動抵抗を大きくした構成の摩擦リング組立体と、を備える構成が開示されている。この特許文献1において、ブレーキ作用中にブレーキシューが摩耗すると出力ピストン及び摩擦リング組立体がその摩耗量に応じて移動する一方、ブレーキ弛め時は、摩擦リング組立体は摺動抵抗が大きいために動かず、この結果、ブレーキシューと車輪踏面との間に相応の隙間を確保できるとする。
また、特許文献1では、2枚の円板は調整ネジを介して結合されており、弾性リングの外周の摩耗により希望する摺動抵抗値が得られなくなったときは、調整ネジを締め込むことによって摺動抵抗値を調整できる旨が開示されている。
特公平6−67725号公報(請求項1、第2図)
しかし、上記特許文献1の構成は、平坦なシリンダ内周面と弾性リング表面との摩擦力のみで摺動抵抗を発生させているため、シリンダ内周面の表面状態や摩耗、弾性リング表面の摩耗などによって、摩擦リング組立体の摺動抵抗が容易に不安定になってしまう。また、調整ネジによる調整であるので、摺動抵抗の調整及び管理が煩雑であり、この点でも改善の余地が残されていた。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如く、簡易的な構成で摺動抵抗の調整及び管理を簡便に行えるようにすることであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下のように構成する、ブレーキシリンダの隙間調整装置が提供される。即ち、押棒と、この押棒に取り付けられるとともに当該押棒とともに移動可能なガイド部材と、を備える。前記押棒の外面には、当該押棒の移動方向に凹凸を繰返し並べて有する凹凸面が備えられる。前記ガイド部材には、少なくとも前記凹凸面側を開放させる空間が形成され、この空間に弾性部材が配置される。この弾性部材が変形して前記凹凸面に係合することによって前記ガイド部材と前記押棒とが連結される。前記ガイド部材に所定以上の力が作用すると、前記弾性部材が変形によって前記凹凸面の凸部を乗り越えることで前記押棒が前記ガイド部材に対して変位する。
この構成により、弾性部材が変形して係合する(食い込む)形となるので、押棒とガイド部材との間の摩擦力ないし結合力を安定させることができる。
前記のブレーキシリンダの隙間調整装置においては、弾性部材はOリングであることが好ましい。
断面が円形状のOリングであれば、断面が矩形状の弾性部材に比べて、前記凹部により係合(食い込み)しやすくなるので、摩擦力ないし結合力を安定させることができる。
前記のブレーキシリンダの隙間調整装置においては、前記凹凸面に係合する前記Oリングを複数設けることが好ましい。
これにより、Oリングが単独で設けられる場合に比べて、押棒とガイド部材との間の摩擦力ないし結合力を一層安定させることができる。
前記のブレーキシリンダの隙間調整装置においては、前記複数のOリングの間にバックアップリングを設けることが好ましい。
この構成により、Oリングが隣のOリングの内部に入り込んだり、隣のOリングの外側に乗り上げたりすることが防止され、押棒とガイド部材との間を確実に摩擦力によって結合させることができる。
前記のブレーキシリンダの隙間調整装置においては、前記Oリングを軸方向一側に押し付ける付勢バネを前記空間内に備えることが好ましい。
この構成により、Oリングを収容する空間の寸法等に若干の誤差が生じても、Oリングは軸方向に押し潰されるように付勢バネによって確実に変形されるので、押棒とガイド部材との間の摩擦力ないし結合力を安定させることができる。
本発明の他の観点によれば、前記の隙間調整装置を備えたブレーキシリンダが提供される。
この構成により、摺動抵抗の調整及び管理が簡便に行える隙間調整機能を有するコンパクトなブレーキシリンダとすることができる。
まず図1を参照して、隙間調整装置を備えたブレーキシリンダの第1実施形態を説明する。図1は第1実施形態のブレーキシリンダのブレーキ非作動状態を示す全体断面図、図2はガイド部材に配置されるOリングの様子を示す拡大断面図、図3は隙間調整後のブレーキ非作動状態を示す全体断面図である。なお本実施形態では、弾性部材として、入手性が良く、また寸法精度が比較的高い、直径約5ミリメートルのほぼ円形断面を備えるOリングを例示するが、楕円形や矩形の断面形状を有するゴムなどの弾性部材を主原料としたものであっても良い。
図1に示すように、ブレーキシリンダ1は、内部空間2を形成する本体3を備える。この本体3は、ケーシング部4と、蓋部5と、を主要な構成として備えている。
ケーシング部4は有底の略カップ形状(シリンダ状)となっており、このケーシング部4の開放側を閉鎖するように蓋部5がボルト6によって固定される。これによって前記内部空間2が形成される。そして、この内部空間2を2つに区画するようにピストン7が配置され、このピストン7は前記ケーシング部4の内周面に気密的に嵌合するとともに、軸方向に摺動可能に構成している。
このピストン7に押棒8の基端がフランジ板9及びボルト10を介して固着されている。この押棒8は蓋部5に形成された挿通孔11を挿通して本体3の外部に突出し、その先端には図示しない車両ブレーキ装置の制輪子が連結されている。
前記押棒8の外周面には、押棒8の軸方向(押棒8の移動方向)に凹凸を繰返し並べて有する凹凸面12が形成されている。なお凹凸面12の凹凸の高低差は0.3ミリメートル程度である。また、前記挿通孔11の開口部を覆うように、前記蓋部5と前記押棒8との間には防塵のための可撓性のジャバラカバー13が設置されている。
ピストン7によって前記内部空間2が仕切られた一側の空間は圧力室14とされ、この圧力室14に、前記本体3(ケーシング部4)に形成された、圧縮空気(圧力流体)の給排口15が連通されている。この圧力室14の気密性を向上させるために、前記ピストン7にはカップパッキン16が被着されている。
蓋部5に形成された前記挿通孔11の軸方向一端には、リング状のバネ受け突起17が軸心に向けて突設される。一方、前記蓋部5の内面側にはカバー18がボルト19を介して固定され、このボルト19には、リング状の規制突起20が軸心に向けて突設される。そして、前記バネ受け突起17と規制突起20との間には、コイルスプリング状の戻しバネ21と、後述するガイド部材22の鍔部23が配置される。
前記ガイド部材22は本実施形態の隙間調整装置24の主要な構成要素とされており、略円筒状の形状を有するとともに、その軸孔に前記押棒8を挿通させている。ガイド部材22の軸方向一端の内周面からは、リング状の受け突起25が突設され、軸方向他端部には、その内周面に止め輪26が嵌着される。この構成により、前記ガイド部材22の内周側には、前記受け突起25と止め輪26との間にOリング収容空間27が形成される。このOリング収容空間27は、対面する押棒8の凹凸面12側を開放させる形状となっている。
前記ガイド部材22は、本体3の内部空間2及び前記挿通孔11の内部に跨って配置されており、押棒8の軸方向に移動可能に構成されている。ガイド部材22の外側にはリング状の鍔部23が突出形成されており、前記戻しバネ21は、この鍔部23と前記バネ受け突起17との間に介設されて、ガイド部材22を前記押棒8の基端側へ常時付勢している。
前記規制突起20は、戻しバネ21によって押棒8の基端方向へ押されるガイド部材22が、所定の位置よりも基端側へ行き過ぎるのを規制している。また、前記バネ受け突起17は、ガイド部材22が押棒8の進出とともに所定距離だけ移動すると、ガイド部材22に当接し、それ以上のガイド部材22の移動を規制する止め突起としての役割をも果たしている。
前記Oリング収容空間27の様子が図2に要部拡大図として示され、この図2に示すように、Oリング収容空間27の内部には、弾性部材としての複数個(3個)のOリング28、及び複数個(3個)のバックアップリング29が並べて配置されている。それぞれのバックアップリング29は、隣り合うOリング28の間に介設されている。また、端部に位置するバックアップリング29と、前記止め輪26側に配置したバネ受けリング30との間には、Oリング28及びバックアップリング29を受け突起25側(押棒8の進出側)へ押し付けるための付勢バネ31が配置されている。この付勢バネ31の弾発力により、それぞれのOリング28は軸方向に押し潰されるように弾性変形し、その内周側が膨張して、押棒8の前記凹凸面12の凹部に食い込むようにして係合する。これにより、前記ガイド部材22と前記押棒8が連結され、ガイド部材22は押棒8と一体的に移動することになる。
以上の構成で、図1は給排口15に圧縮空気を供給していない状態であり、ピストン7はストローク端部に位置し、前記押棒8は退避状態(非作動位置)にある。また、前記押棒8の外周面にOリング28を介して固定されているガイド部材22は、戻しバネ21により、その鍔部23を前記規制突起20に当接させた状態になっている。
この状態から給排口15に圧縮空気を供給すると、ピストン7が図1の左方へ移動し、押棒8が鎖線の如く左方へ移動して図略の車両ブレーキ装置の入力部を押し、ブレーキを作動させる。そして、前記給排口15から圧縮空気を排出すると、前記戻しバネ21がガイド部材22の鍔部23を押すので、当該ガイド部材22が係合する押棒8は図1の右方へ戻され、図1のブレーキ解除状態に戻る。
一方、長期間の使用に伴って車両ブレーキ装置の図示しない制輪子が摩耗すると、ブレーキを作動させるのに必要な押棒8のストロークが徐々に増大していく。そして、押棒8が大きなストロークで進出して、ガイド部材22がバネ受け突起17に当接するようになると、バネ受け突起17がガイド部材22に大きな戻し力を加える。この結果、Oリング28が変形して前記凹凸面12の凸部を乗り越え、押棒8の残りの進出ストロークに相当する分だけ押棒8がガイド部材22に対してズレる(変位する)。なお、ブレーキ作動1回ごとの制輪子の摩耗量は極めて小さいので、押棒8の1回あたりの変位量も、前記凹凸面12の凸部同士の間隔程度の小さなものとなるのが通常である。
従って、その後にブレーキを解除すると、前記のズレ分だけ押棒8及びピストン7の戻り量が減じられる(車両ブレーキ装置側の隙間量が減じられる)ので、次回からは通常の押棒8のストロークで車両ブレーキ装置を作動させることができる。なお、図3は、車両ブレーキ装置が相当量摩耗し、隙間調整装置24によって隙間量が調整された状態でのブレーキ非作動位置の例を示しており、図1の非作動位置と比較して押棒8及びピストン7が進出側に相当量移動していることが判る。
以上に示すように、本実施形態のブレーキシリンダ1の隙間調整装置24は、押棒8と、この押棒8に取り付けられるとともに当該押棒8とともに移動可能なガイド部材22を備える。そして、前記押棒8の外周面には、押棒8の移動方向に凹凸を繰返し並べて有する凹凸面12を備える。また、前記ガイド部材22には、前記凹凸面12側を開放させるOリング収容空間27が形成され、このOリング収容空間27にOリング28が配置されて、このOリング28が前記凹凸面12に係合することによってガイド部材22と押棒8とが連結されている。そして、ブレーキ装置の隙間量が大となってガイド部材22が突起17に当接し、ガイド部材22に突起17からの大きな戻し力が作用すると、Oリング28が変形によって前記凹凸面12の凸部を乗り越えることで前記押棒8が前記ガイド部材22に対して変位するように構成している。
従って、押棒8の凹凸面12にOリング28の内周面が変形して係合する(食い込む)形となるので、ブレーキ装置の隙間調整も確実に行わせつつ、押棒8とガイド部材22との間の摩擦力ないし結合力を安定させることができる。また、これによって、摺動抵抗の調整及び管理が簡便に行える隙間調整機能を有するコンパクトなブレーキシリンダ1が実現されている。
また、本実施形態では弾性部材としてOリング28が採用されているので、断面が例えば矩形状である弾性部材に比べて、前記凹部に一層係合(食い込み)しやすくなり、摩擦力ないし結合力を安定させることができる。
また、本実施形態では、前記凹凸面12に係合する前記Oリング28が複数設けられている。従って、押棒8とガイド部材22との間の摩擦力ないし結合力を一層安定させることができる。
更には、前記複数のOリング28の間にバックアップリング29が設けられているので、Oリング28が隣のOリング28の内部に入り込んだり、隣のOリング28の外側に乗り上げたりすることが防止され、押棒8とガイド部材22との間を確実に摩擦力によって結合させることができる。
また、本実施形態では、前記Oリング28を軸方向一側に押し付ける付勢バネ31を備えている。従って、例えばOリング28の幅や止め輪26の嵌着位置等に若干の寸法誤差が生じても、Oリング28は軸方向に押し潰されるように付勢バネ31によって確実に変形されるので、押棒8とガイド部材22との間の摩擦力ないし結合力を安定させることができる。
次に、図4を参照して、隙間調整装置を備えたブレーキシリンダの第2実施形態を説明する。この第2実施形態において、前記第1実施形態と同一又は類似する部材等には原則として同じ符号を付し、説明を省略する。図4は隙間調整装置を備えたブレーキシリンダの第2実施形態のブレーキ非作動状態を示す断面図、図5は隙間調整後のブレーキ非作動状態を示す全体断面図である。
このブレーキシリンダ101は、ケーシング部4内に配置されるピストン7に、外筒41の基端部がフランジ板9及びボルト10を介して固設されている。この外筒41の基端の内部には頭部フランジ42が収納されている。外筒41の軸端の内周面にはテーパ状の窄まり部43が形成されており、この窄まり部43によって頭部フランジ42の斜状の外縁部を先端側(押棒8の進出側)へ押動できるようになっている。また、外筒41には押動ピン44が内側へ向けて突設されて、この押動ピン44の先端が、前記頭部フランジ42を基端側(押棒8の退避側)へ押動できるようになっている。ピストン7によって区画形成される圧力室14は、蓋部5側に形成された給排口15と連通している。
前記頭部フランジ42には軸棒45の基端部が取り付けられており、この軸棒45の外周面にはオネジ46が刻設されている。一方、押棒8は円筒状に形成して、その軸孔の内周面にメネジ47を刻設しており、このメネジ47に前記軸棒45のオネジ46を螺合させている。第1実施形態と同様に、押棒8の外周面には、押棒8の移動方向に凹凸を繰返し並べて有する凹凸面12を備えている。
更に、前記軸棒45の外側には円筒状のガイド部材22がスラストベアリング(軸受)48を介して回転自在に支持されている。このガイド部材22は前記押棒8を挿通させる段付き状の軸孔を有するとともに、当該軸孔の大径状に形成された部位にOリング収容空間27が構成されている。Oリング収容空間27は、大径孔の底部(段付き部)49と、その大径孔の開口端に嵌着された止め輪26との間に形成され、内側(押棒8の凹凸面12を臨む側)を開口させている。
前記Oリング収容空間27には、複数個(4個)のOリング28を軸方向に並べて配置し、それぞれのOリング28の両端(隣り合うOリング28の間)にバックアップリング29を配置した構成となっている。なお、第1実施形態で設けられていた付勢バネ31(図1)は、本実施形態では設けられていない。その代わり、大径孔の底部49と止め輪26との間でOリング28が軸方向に若干押し潰される如くの弾性変形を呈するように、当該底部49及び止め輪26の位置がOリング28の幅との関係で設定されている。これにより、Oリング28は内周側へ膨張し、押棒8の外周面の凹凸面12に係合することになる。
前記本体3の蓋部5には回転止めボルト50が螺設されて、その先端部が、外筒41に設けられた長孔51及びガイド部材22に設けられた長孔状の溝52に挿通されている。この結果、外筒41及びガイド部材22の回転止めがなされている。
また、前記ガイド部材22からは径方向に規制体53が突設され、この規制体53が、前記外筒41に設けられた長孔54に挿通されている。一方、前記蓋部5にはストローク調整ボルト55が螺設され、前記ガイド部材22が所定のストロークだけ進出側に移動すると、前記規制体53がストローク調整ボルト55の先端に当接して、それ以上の進出側への移動が規制されるようになっている。なお、ストローク調整ボルト55は、回転させることでその先端位置を調整できるようになっている。
蓋部5とピストン7との間には、ピストン7を退避方向へ付勢するための戻しバネ21が介在されている。また、頭部フランジ42とガイド部材22との間には、付勢バネ56が介在されている。
以上の構成で、図4の非作動状態から給排口15に圧縮空気を供給すると、ピストン7が戻しバネ21に抗して図4の左方に押されるので、それに固定されている外筒41が左方へ移動する。すると、外筒41の基端部の内周面に形成されている窄まり部43が頭部フランジ42の外縁を押すので、頭部フランジ42も図4の左方に向かって移動し、軸棒45に連結されている押棒8も左方へ移動する。なお、このときは、頭部フランジ42や軸棒45は回転せず、単純に外筒41によって押されるだけである。こうして押棒8が(外筒41及びガイド部材22を伴って)図4の左方へ押されて進出し、車両ブレーキ装置を作動させる。
続いて、給排口15から圧縮空気を排出すると、戻しバネ21によってピストン7が図4の右方へ押されるので、外筒41は右方へ引っ張られる。よって、頭部フランジ42が押動ピン44によって押され、軸棒45及びそれに連結されている押棒8も右方へ引っ張られて退避する。こうして図4の非作動状態に戻る。
一方、長期間の使用に伴って車両ブレーキ装置の図示しない制輪子の制動面が摩耗すると、ブレーキを作動させるのに必要な押棒8のストロークが増大し、当該押棒8にOリング28を介して結合されているガイド部材22のストロークも大きくなる。このストロークが前記ストローク調整ボルト55によって規定されているストロークを上回ると、前記規制体53がストローク調整ボルト55の先端に接当するので、ガイド部材22に対して大きな戻し力が加わる。従って、規制体53がストローク調整ボルト55の先端に接当した後は、Oリング28が変形して凹凸面12の凸部を乗り越えるので、それ以上の押棒8のストロークに相当する分だけ押棒8がガイド部材22に対して進出方向にズレる(変位する)。
その後に給排口15から圧縮空気を排出してブレーキを解除すると、ピストン7が戻しバネ21によって図中右方へ戻され、これに引っ張られる外筒41の押動ピン44に頭部フランジ42が右方へ押される。すると、頭部フランジ42が軸棒45とともに回転して、軸棒45が押棒8から引き出される形となり、上述の押棒8のガイド部材22に対する進出方向の変位をネジ移動により吸収する。この結果、前記ピストン7が図4と同じ非作動位置に戻ったときに、押棒8は上記のズレの分だけ進出方向に突出することになる。
こうして車両ブレーキ装置の隙間が調整され、次回からは通常の押棒8のストロークで車両ブレーキを作動させることができる。なお、図5は、車両ブレーキ装置が相当量摩耗し、隙間調整装置24によって隙間量が調整された状態でのブレーキ非作動位置を示しており、図4の非作動位置と比較して押棒8が先端側に相当量移動していることが判る。
また、図5と図3との比較から明らかであるように、この第2実施形態の構成は第1実施形態と比較して、車両ブレーキ装置が摩耗してもピストン7の位置が変化しないので、車両ブレーキ装置の摩耗時でもブレーキ作動に必要な圧縮空気量を節減できるメリットがある。
以上に本発明の好適な複数の実施形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
第1実施形態において、Oリング28を軸方向一側に付勢して軸方向に圧縮するための付勢バネ31を省略することができる。また、第2実施形態において、Oリング28を付勢する付勢バネを追加することができる。また、両実施形態において、Oリング28の数を増やしたり減らしたりすることができる。
隣り合うOリング28の間に配置されるバックアップリング29は、省略することができる。ただし、Oリング28が隣のOリング28にもぐり込んだり乗り上げたりするのを防止する観点からは、バックアップリング29が介在されていることが好ましい。
隙間調整装置を備えたブレーキシリンダの第1実施形態のブレーキ非作動状態を示す全体断面図。 ガイド部材に配置されるOリングの様子を示す拡大断面図。 隙間調整後のブレーキ非作動状態を示す全体断面図。 隙間調整装置を備えたブレーキシリンダの第2実施形態のブレーキ非作動状態を示す断面図。 隙間調整後のブレーキ非作動状態を示す全体断面図。
符号の説明
1、101 ブレーキシリンダ
8 押棒
12 凹凸面
22 ガイド部材
24 隙間調整装置
27 Oリング収容空間
29 バックアップリング
31 付勢バネ

Claims (5)

  1. 押棒と、この押棒に取り付けられるとともに当該押棒とともに移動可能なガイド部材と、を備えたブレーキシリンダの隙間調整装置であって、
    前記押棒の外面には、当該押棒の移動方向に凹凸を繰返し並べて有する凹凸面が備えられ、
    前記ガイド部材には、少なくとも前記凹凸面側を開放させる空間が形成され、
    ゴムを原料とするリング状の弾性部材、およびこの弾性部材を軸方向一側に押し付ける付勢バネが前記空間に配置され、
    この弾性部材が変形して前記凹凸面に係合することによって前記ガイド部材と前記押棒とが連結されるとともに、
    前記ガイド部材に所定以上の力が作用すると、前記弾性部材が変形によって前記凹凸面の凸部を乗り越えることで前記押棒が前記ガイド部材に対して変位することを特徴とする、ブレーキシリンダの隙間調整装置。
  2. 押棒と、この押棒に取り付けられるとともに当該押棒とともに移動可能なガイド部材と、を備えたブレーキシリンダの隙間調整装置であって、
    前記押棒の外面には、当該押棒の移動方向に凹凸を繰返し並べて有する凹凸面が備えられ、
    前記ガイド部材には、少なくとも前記凹凸面側を開放させる空間が形成され、
    ゴムを原料とするリング状の弾性部材が軸方向に押しつぶされる如くの弾性変形を呈するように前記空間に配置され、
    この弾性部材が変形して前記凹凸面に係合することによって前記ガイド部材と前記押棒とが連結されるとともに、
    前記ガイド部材に所定以上の力が作用すると、前記弾性部材が変形によって前記凹凸面の凸部を乗り越えることで前記押棒が前記ガイド部材に対して変位することを特徴とする、ブレーキシリンダの隙間調整装置。
  3. 請求項1または2に記載のブレーキシリンダの隙間調整装置であって、前記凹凸面に係合する前記弾性部材を複数設けたことを特徴とするブレーキシリンダの隙間調整装置。
  4. 請求項3に記載のブレーキシリンダの隙間調整装置であって、前記複数の弾性部材の間にバックアップリングを設けたことを特徴とするブレーキシリンダの隙間調整装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のブレーキシリンダの隙間調整装置を備えることを特徴とするブレーキシリンダ。
JP2005327123A 2005-11-11 2005-11-11 ブレーキシリンダの隙間調整装置及びそれを備えたブレーキシリンダ Expired - Fee Related JP4994642B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005327123A JP4994642B2 (ja) 2005-11-11 2005-11-11 ブレーキシリンダの隙間調整装置及びそれを備えたブレーキシリンダ
CN2006800419235A CN101305199B (zh) 2005-11-11 2006-11-10 制动缸的间隙调整装置及具备该间隙调整装置的制动缸
EP06832511A EP1950448B1 (en) 2005-11-11 2006-11-10 Clearance adjustment device for brake cylinder, and brake cylinder with the same
PCT/JP2006/322465 WO2007055319A1 (ja) 2005-11-11 2006-11-10 ブレーキシリンダの隙間調整装置及びそれを備えたブレーキシリンダ
DE602006012534T DE602006012534D1 (de) 2005-11-11 2006-11-10 Nachstelleinrichtung für bremszylinder und bremszylinder damit
AT06832511T ATE458929T1 (de) 2005-11-11 2006-11-10 Nachstelleinrichtung für bremszylinder und bremszylinder damit
HK09102049.8A HK1124378A1 (en) 2005-11-11 2009-03-03 Clearance adjustment device for brake cylinder, and brake cylinder with the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005327123A JP4994642B2 (ja) 2005-11-11 2005-11-11 ブレーキシリンダの隙間調整装置及びそれを備えたブレーキシリンダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007131203A JP2007131203A (ja) 2007-05-31
JP4994642B2 true JP4994642B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=38023314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005327123A Expired - Fee Related JP4994642B2 (ja) 2005-11-11 2005-11-11 ブレーキシリンダの隙間調整装置及びそれを備えたブレーキシリンダ

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP1950448B1 (ja)
JP (1) JP4994642B2 (ja)
CN (1) CN101305199B (ja)
DE (1) DE602006012534D1 (ja)
HK (1) HK1124378A1 (ja)
WO (1) WO2007055319A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2520819B1 (en) * 2009-12-28 2019-02-27 Nabtesco Corporation Brake cylinder device and disk brake device
CN102192212B (zh) * 2010-03-19 2016-01-27 顾元媛 一种双级行程单推杆电力液压推动器的活塞缸筒
TWI422757B (zh) * 2010-05-27 2014-01-11 Nabtesco Corp Brake cylinder device and disc brake device
WO2012005149A1 (ja) * 2010-07-05 2012-01-12 ナブテスコ株式会社 ブレーキシリンダ装置及びディスクブレーキ装置
TWI397642B (zh) * 2010-10-13 2013-06-01 Nabtesco Corp Cylinder device and disc brake device for railway vehicle
WO2012049745A1 (ja) * 2010-10-13 2012-04-19 ナブテスコ株式会社 シリンダ装置及び鉄道車両用ディスクブレーキ装置
JP5781626B2 (ja) 2011-11-25 2015-09-24 ナブテスコ株式会社 ブレーキシリンダ装置及びディスクブレーキ装置
JP6820415B2 (ja) * 2017-05-23 2021-01-27 日本製鉄株式会社 鉄道車両用浮動型キャリパブレーキ装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT454367A (ja) * 1949-01-21
JPS516820B1 (ja) * 1970-02-20 1976-03-02
JPS57136053U (ja) * 1981-02-20 1982-08-25
JPS59183124A (ja) * 1983-03-31 1984-10-18 Hino Motors Ltd ドラムブレ−キのシユ−ギヤツプ自動調整装置
JPS59200823A (ja) * 1983-04-30 1984-11-14 Hino Motors Ltd ドラムブレ−キのシユ−ギヤツプ自動調整装置
ES2031222T3 (es) * 1988-12-14 1992-12-01 Christian Mayr Gmbh & Co. Kg Dispositivo automatico de reajuste para grupos de embrague y/o de frenado accionados electromagneticamente.
JPH0667725A (ja) 1992-08-19 1994-03-11 Nissan Motor Co Ltd 自律走行車両
JP3608817B2 (ja) * 1994-05-11 2005-01-12 日本高圧電気株式会社 回転軸の貫通部分における気密構造
JP2004142925A (ja) * 2002-10-28 2004-05-20 Sumitomonacco Materials Handling Co Ltd リーチ式フォークリフトのブレーキ装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101305199B (zh) 2010-10-27
EP1950448A4 (en) 2009-05-20
HK1124378A1 (en) 2009-07-10
EP1950448A1 (en) 2008-07-30
WO2007055319A1 (ja) 2007-05-18
CN101305199A (zh) 2008-11-12
DE602006012534D1 (de) 2010-04-08
EP1950448B1 (en) 2010-02-24
JP2007131203A (ja) 2007-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4994642B2 (ja) ブレーキシリンダの隙間調整装置及びそれを備えたブレーキシリンダ
US10927902B2 (en) Pneumatic clutch actuator
JP4809282B2 (ja) ブレーキシリンダ装置及びブレーキキャリパ装置
US4619188A (en) Pneumatic cylinder device with locking mechanism
US6715401B2 (en) Brake booster
US20020069751A1 (en) Brake booster
JP4874164B2 (ja) ブレーキシリンダ
US6711982B2 (en) Brake booster
JP4791197B2 (ja) 鉄道車両用ブレーキユニット
JP2005075258A (ja) ブレーキマスタシリンダ及びその製造方法
JP2006177532A (ja) ディスクブレーキ
EP1424503B1 (en) A hydraulic master cylinder
WO2005090812A1 (ja) 油圧式クラッチレリーズ装置
JP2004530853A (ja) 運動変換器を装備した自動車用ディスクブレーキ
JP4275500B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6118697B2 (ja) ディスクブレーキ
JP2759735B2 (ja) マスタシリンダ
JP5342336B2 (ja) シリンダ装置及び鉄道車両用ディスクブレーキ装置
JPH0122496B2 (ja)
JP4917855B2 (ja) 油圧モータのブレーキ装置
JP4041214B2 (ja) ユニットブレーキ装置
JPH0669460U (ja) ディスクブレーキのピストン復帰構造
KR101040945B1 (ko) 디스크 브레이크의 너트어져스트
JP2008275034A (ja) ディスクブレーキ装置
JP2005030457A (ja) 湿式ブレーキの隙間調整機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120509

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4994642

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees