JP2007202995A - 高気圧酸素カプセル及び高気圧酸素カプセル用シール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】高気圧で快適な気密空間を実現可能な優れた高気圧酸素カプセルを提供する。
【解決手段】開成状態または閉塞状態をとり閉塞状態では内部に高気圧で人体或いは動物を収容し得る気密空間Sを形成可能な剛体のカプセル本体1及び蓋体2と、前記カプセル本体1の縁部と前記蓋体2の縁部との間に配される弾性変形可能なシール部材3と、前記蓋体2を、前記各縁部に設けた凹凸形状を利用しながら前記シール部材3を押圧する閉塞位置(P2)又は押圧解除する開成位置(P1)に位置付けるための開閉操作部4とを具備して成るようにした。
【選択図】図6

Description

本発明は、高気圧状態で酸素含有空気を人体や動物に供給する高気圧酸素カプセル及びこの高気圧酸素カプセルに用いる高気圧酸素カプセル用シール構造に関するものである。
従来から、高気圧状態で酸素を含有した酸素含有空気を人体に対して供給して、高気圧酸素処方を好適に実施するように構成した酸素供給システムが知られている。
具体的にこの種の酸素供給システムは、人が入れる程度の内部空間を有するカプセルと、酸素供給装置と、これらカプセルと酸素供給装置とを連結する連結パイプとを主に具備して成る。
そして、カプセルは、大気圧よりも気圧が高い高気圧状態に維持された密閉空間を内部に構成し得るように、その内側にシーリングされた布材を用いるとともに、一方の妻面には複数の酸素供給/排出口を設けた構成とされている(例えば、特許文献1参照。)。
実用新案登録第3107625号
ところがこのような従来の構成では、布材でシーリングをしているとは言うものの、内部を高気圧にすれば、空気漏れを起こしてしまい、常に一定の高気圧状態を保つことが困難であるといった問題点を有している。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、空気漏れを好適に防止して高気圧で快適な気密空間を実現可能な高気圧酸素カプセルを提供することにある。
すなわち本発明にかかる高気圧酸素カプセルは、開成状態または閉塞状態をとり閉塞状態では内部に高気圧で人体或いは動物を収容し得る気密空間を形成可能な剛体の本体及び蓋体と、前記本体の縁部と前記蓋体の縁部との間に配される弾性変形可能なシール部材と、前記蓋体を、前記各縁部に設けた凹凸形状を利用しながら前記シール部材を押圧する閉塞位置又は押圧解除する開成位置に位置付けるための開閉操作部とを具備して成ることを特徴とする。
このようなものであれば、各縁部に設けた凹凸形状を利用しながらシール部材を押圧しているので、例えば、内外の圧力差によってシール部材の位置がずれてしまうことを防いで、縁部間からの空気漏れを好適に防止でき、また、剛体の本体及び蓋体によって気密空間の変形も無く出入りを容易に行え且つ気密空間内に居るときも快適である等といった、高気圧で快適な気密空間を実現可能な優れた高気圧酸素カプセルを提供することができる。
なお、前記本体および前記蓋体の少なくとも一方に、外部の酸素供給装置から、高気圧の酸素を含有した高気圧酸素含有空気の供給を受けるための供給口を設けているのであれば、酸素供給装置のメンテナンスを当該高気圧酸素カプセルとは独立して行うことができ、また、当該高気圧酸素カプセルの大型化重量化を防止して運搬や設置を容易にできるなど、酸素供給装置を一体としたものと比べて取扱性に優れたものとすることができる。
前記酸素供給装置が、高気圧で高濃度の酸素を含有した高気圧高濃度酸素含有空気を供給し得るものであれば、例えば、高気圧下で高濃度酸素を必要とする医療分野などにも利活用することができる。
一般に流通している材料を使用してコストダウンを図りつつ強度を確保するには、前記本体および前記蓋体のうち、少なくとも一方がFRP製であることが好ましい。
軽量化を実現しながら、蓋側胴部の変形を防止して空気漏れを防ぐには、前記蓋体が、薄肉状で合成樹脂製又はFRP製の蓋側胴部と、この蓋側胴部を補強する複数の補強リブとを具備するものであることが望ましい。
前記気密空間が、1人を収容し得る程度の大きさの空間であれば、高気圧酸素カプセルの無用な大型化を防止して取扱性を向上でき、また、酸素供給装置における無用な負荷がかかるのを防止することができる。
本発明の高気圧酸素カプセル用シール構造の望ましい態様としては、この高気圧酸素カプセル用シール構造が、上述の高気圧酸素カプセルに用いられるシール構造であって、開成状態または閉塞状態をとり閉塞状態では内部に高気圧で人体或いは動物を収容し得る気密空間を形成可能な剛体の本体及び蓋体の各縁部間に配され且つ弾性変形可能なシール部材と、前記蓋体を、前記各縁部に設けた凹凸形状を利用しながら前記シール部材を押圧する閉塞位置又は押圧解除する開成位置に位置付けるための開閉操作部とを具備して成るものが挙げられる。
このようなものであれば、各縁部に設けた凹凸形状を利用しながらシール部材を押圧しているので、例えば、内外の圧力差によってシール部材の位置がずれてしまうことを防いで、縁部間からの空気漏れを好適に防止できるなど、高気密なシール性能を発揮可能なシール構造を提供することができる。
前記本体側の凹凸形状と前記蓋体側の凹凸形状とが、互いに嵌め合い可能な凹凸形状であれば、本体側と蓋体側とを嵌め合いしないものと比べて、より高気密なシール性能を奏することができる。
前記本体の縁部が、前記シール部材を保持する嵌合凹部を有する一方、前記蓋体の縁部が、前記嵌合凹部の幅方向へがたつくことを規制されながらその嵌合凹部に嵌まり込み得る嵌合凸部を有するものであれば、簡単な構成でありながら、有効なシール効果を得られる。
さらに有効なシール効果を得るには、前記本体の縁部が、前記嵌合凹部の内側に、前記嵌合凹部の底面よりもさらに窪ませた内側窪部を有する一方、前記蓋体の縁部が、前記嵌合凸部の内側に、前記嵌合凸部の先端よりもさらに膨出させてなり且つ前記内側窪部に沿って配され得る内側膨出部を有するものであることが好ましい。
前記開閉操作部が、フックと、このフックに係止され得るアームと、このアームを前記フックに係止または係止解除される位置に操作するための操作レバーと、この操作レバーを支持するベースとを備えるものであり、前記フックおよびベースのうち一方を前記本体に設け、他方を前記蓋体に設けているのであれば、操作レバーを操作してフックとアームとを係止する位置に位置付ければ、例えば気密空間が高気圧になっても、フックとアームとによって本体と蓋体との間に隙間が形成されることを防止できる。したがって、簡単な構成でありながら、気密空間内の気圧を好適に保つことができる。
このように本発明に係る高気圧酸素カプセルは、各縁部に設けた凹凸形状を利用しながらシール部材を押圧しているので、例えば、内外の圧力差によってシール部材の位置がずれてしまうことを防いで、縁部間からの空気漏れを好適に防止でき、また、剛体の本体及び蓋体によって気密空間の変形も無く出入りを容易に行え且つ気密空間内に居るときも快適である等といった、高気圧で快適な気密空間を実現可能な優れた高気圧酸素カプセルを提供することができる。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る高気圧酸素カプセルAは、図1、図2、図3に示すように、略箱体状で人体を載置可能な載置部11を有するカプセル本体1(本発明の「本体」に相当)と、このカプセル本体1の反使用端側にヒンジ(図示せず)を介して取り付けられ且つカプセル本体1に対して開成する開成位置(P1)または閉塞する閉塞位置(P2)に操作される外観視略部分円柱状(換言すると略かまぼこ状)の蓋体2と、カプセル本体1の縁部と蓋体2の縁部との間に配される弾性変形可能なシール部材3と、カプセル本体1及び蓋体2の使用端側に設けて成り、蓋体2を開成位置(P1)又は閉塞位置(P2)に位置付けるための4つの開閉操作部4(図1では略)と、カプセル本体1と蓋体2との間に設けられ蓋体2を開成させる方向に付勢するダンパ(図示せず)とを具備するものである。そして、本実施形態では、後述する外部の酸素供給装置Bから、高気圧で高濃度の酸素を含有した高気圧高濃度酸素含有空気の供給を受けるために、蓋体2に空気供給口を3箇所設けるとともに、空気排出口を1箇所設けている(ともに図示せず)。加えて、空気供給口/空気排出口の内の1つには、カプセル内部の気圧が所定以上となった場合に、カプセル内部の気圧を減圧し得る調節弁が設けられている。なお、高気圧酸素カプセルAと酸素供給装置Bとを別体としているが、これらを一体に構成することを妨げない。また、蓋体2を閉塞位置(P2)に位置付けた際に、カプセル本体1と蓋体2とで形成される内部の気密空間Sが、横たわった成人を1人収容し得る程度の大きさの空間となるように、カプセル本体1及び蓋体2の寸法を設定してるが、これらの寸法は、実施態様に応じて適宜変更可能である。
以下、各部を具体的に説明する。
カプセル本体1は、図2、図3などに示すように、平面視略矩形状の載置部11と、この載置部11の四辺をそれぞれ支持する周壁部12とを具備し、これら各部をFRP(Fiberglass Reinforced Plastics)により一体に形成して成る。より具体的に載置部11は、平面視略矩形状で薄板状の載置板111と、この載置板111の各端縁から内側に変位させた位置において上方へ数cm程度膨出させた厚肉部112とを具備している。そして、厚肉部112の奥行き寸法と載置板111の奥行き寸法とを略一致させるとともに、この厚肉部112の上端縁を概観視略部分円弧状に形成することで、人体を載置した際の載置板111の撓みを防止するようにしている。また、載置板111の縁部と厚肉部112との間で後述するダンパの基端部を支持するように構成している。また、載置部11には、使用者がカプセル内で快適に横になることができるように、マット1Mを載置させている。このマット1Mは、例えば、弾力性を有するウレタンを主体としたもの等、実施態様に応じて適宜なものを用いることができる。また、マット1Mを用いなくてもよい。加えて、載置板111の裏面には、剛性を確保するためのリブ(図示せず)を適宜設けている。一方、周壁部12の上端側の縁部には、シール部材3を保持する嵌合凹部121と、この嵌合凹部121の内側に、該嵌合凹部121の底面121aよりもさらに下方へ窪ませた内側窪部122とを形成している。
蓋体2は、図2、図4などに示すように、平面視略矩形状の開口部を有し且つ長手方向に沿って各部等断面略部分円弧状を成す蓋側胴部21と、この蓋側胴部21を補強する複数の補強リブ22とを具備し、これら各部をFRPにより一体に形成して成る。そして、この蓋側胴部21の縁部には、嵌合凹部121の幅方向へがたつくことを規制されながらその嵌合凹部121に嵌まり込み得る嵌合凸部211と、この嵌合凸部211の内側に、該嵌合凸部211の先端211aよりもさらに膨出させてなり且つ内側窪部122に沿って配され得る内側膨出部212とを形成している。また、蓋側胴部21の一端側(カプセル本体1内で横たわる使用者の頭部と対応する位置)には、覗き窓213を設けている。この覗き窓213は、略透明なアクリル板を用いて形成しているが、使用する材料等は適宜変更可能である。また、覗き窓213を設けなくても良い。また、この蓋体2の外側の使用側縁に沿って、ハンドル2H(図1では略)を設けているが、取付位置などは実施態様に応じて適宜変更可能である。加えて、この蓋体2の内側には、外部のオペレータと通話するための電話機と、制御回路の制御を緊急停止するための緊急停止ボタン(ともに図示せず)とを設けているが、これらをカプセル本体1側に設けることを妨げない。
シール部材3は、図3、図5、図6に示すように、略円環状を成し、カプセル本体1の縁部と蓋体2の縁部との間に配される弾性変形可能なものである。本実施形態では、チューブ状でゴム製のものを用いている。なお、このシール部材3は、例えば、中実状のものを用いたりする等、断面形状は実施態様に応じて適宜変更可能である。また、材質も例えばシリコン製のものとするなど適宜で構わない。
開閉操作部4は、図2、図5、図6に示すように、金属製のフック41と、このフック41に係止され得る金属製のアーム42と、このアーム42を前記フック41に係止される係止位置(Q1)または係止解除され得る係止解除可能位置(Q2)または完全に係止解除される係止解除位置(Q3)(図示せず)に操作するための金属製の操作レバー43と、この操作レバー43を支持する金属製のベース44とを備える一般にキャッチクリップと呼ばれるものであって、本実施形態では、ベース44をカプセル本体1に設け、フック41を蓋体2に設けている。また、これらベース44とフック41との取付位置は、操作レバー43を操作して、アーム42をフック41側に引き寄せて係止位置(Q1)に位置付けたときに、カプセル本体1に設けた嵌合凹部121と、蓋体2に設けた嵌合凸部211とが、嵌り合う所定の位置となるように、各取付位置を設定している。
酸素供給装置Bは、酸素ボンベ(図示せず)と、この酸素ボンベ内の酸素の高気圧酸素カプセルAへの供給を制御回路(図示せず)と、この制御回路を操作するためのコントロールパネルB1(図7参照)とを具備するものである。
より具体的に、コントロールパネルB1は、高気圧酸素カプセルA内への酸素供給を開始するための酸素供給用スタートボタンB11、気密空間Sの圧力を設定するための圧力設定ダイヤルB12、気密空間S内の圧力を表示するためのカプセル内圧力表示部B13、気密空間S内の酸素濃度を表示するための酸素濃度表示部B14、気密空間S内の圧力を減圧するためのエア抜きボタンB15、制御回路の制御を緊急停止するための緊急停止ボタンB16を有するに加え、高気圧酸素カプセルA内の使用者と通話するための電話機B17と、時間を計測するためのタイマB18とをさらに有している。
以上のように構成される高気圧酸素カプセルAについて、その動作の一例を以下に述べる。
まず、蓋体2を開成位置(P1)に位置付けてカプセル本体1と蓋体2とを開成状態にしたうえで、カプセル本体1のマット1M上に使用者を横たわらせる。
次に、蓋体2を閉めてから、操作レバー43を利用して、フック41とアーム42とを係り合わせる(図5参照)。そして、アーム42を係止位置(Q1)に位置付けるように操作を行うと、まず、カプセル本体1に設けた嵌合凹部121と、蓋体2に設けた嵌合凸部211とが、嵌り合い始めるとともに、嵌合凹部121内に配したシール部材3が、嵌合凹部121と嵌合凸部211と間で押し潰される始める。
そして、図6に示すように、アーム42が係止位置(Q1)に位置付けられて、蓋体2が閉塞位置(P2)になると、シール部材3は、嵌合凹部121と嵌合凸部211との間で押し潰され、好適なシール機能を発揮し得るようになる。この状態が、カプセル本体1と蓋体2とが閉塞する閉塞状態である。
このような閉塞状態で、酸素供給装置Bを操作して、高気圧酸素含有空気を供給し、カプセル本体1と蓋体2とで囲まれる内部空間を高気圧にしていくと、当該気圧酸素カプセル内外での圧力差が生じ始める。
しかしながら、このような圧力差が大きくなっても、嵌合凹部121と嵌合凸部211との間で押し潰されたシール部材3が、その圧力差によって位置がずれることもなく、これらの間から空気が漏れることを好適に防ぐことができる。
しかも、蓋体2に設けた内側膨出部212が、カプセル本体1に設けた内側窪部122に沿って配されているため、これらによっても好適なシール効果を得ることができる。
また、カプセル本体1と蓋体2とをFRP製としているため、このような高気圧による部材の変形が少ない。
加えて、高気圧による蓋体2自体の変形も、補強リブ22により防がれる。
このように本実施形態にかかる高気圧酸素カプセルAによれば、各縁部に設けた凹凸形状を利用しながらシール部材3を押圧しているので、例えば、内外の圧力差によってシール部材3の位置がずれてしまうことを防いで、縁部間からの空気漏れを好適に防止でき、また、剛体のカプセル本体1及び蓋体2によって気密空間Sの変形も無く出入りを容易に行え且つ気密空間S内に居るときも快適である等といった、高気圧で快適な気密空間Sを実現可能な優れた高気圧酸素カプセルAを提供することができる。
すなわち、高気圧高酸素濃度で快適な気密空間Sを実現可能な優れた高気圧酸素カプセルAを提供することができる。
なお、蓋体2に、外部の酸素供給装置Bから、高気圧の酸素を含有した高気圧酸素含有空気の供給を受けるための供給口を設けているので、酸素供給装置Bのメンテナンスを当該高気圧酸素カプセルAとは独立して行うことができ、また、当該高気圧酸素カプセルAの大型化重量化を防止して運搬や設置を容易にできるなど、酸素供給装置Bを一体としたものと比べて取扱性に優れたものとすることができる。
また、酸素供給装置Bが、高気圧で高濃度の酸素を含有した高気圧高濃度酸素含有空気を供給するので、例えば、高気圧下で高濃度酸素を必要とする医療分野などにも利活用することができる。
また、カプセル本体1および蓋体2を共にFRP製としているため、一般に流通している材料を使用してコストダウンを図りつつ強度を確保することができる。
また、蓋体2が、FRP製の蓋側胴部21とこの蓋側胴部21を補強する複数の補強リブ22とを具備しているので、軽量化を実現しながら、蓋側胴部21の変形を防止して空気漏れを好適に防ぐことができる。
また、気密空間Sが、1人を収容し得る程度の大きさの空間としているため、高気圧酸素カプセルAの無用な大型化を防止して取扱性を向上でき、また、酸素供給装置Bにおける無用な負荷がかかるのを防止することができる。
また、カプセル本体1側の凹凸形状と前記蓋体2側の凹凸形状とが、互いに嵌め合い可能な凹凸形状としているので、カプセル本体1側と蓋体2側とを嵌め合いしないものと比べて、より高気密なシール性能を奏することができる。
カプセル本体1の縁部が、シール部材3を保持する嵌合凹部121を有する一方、蓋体2の縁部が、嵌合凹部121の幅方向へがたつくことを規制されながらその嵌合凹部121に嵌まり込み得る嵌合凸部211を有するものであるので、簡単な構成でありながら、有効なシール効果を得られる。
カプセル本体1の縁部が、前記嵌合凹部121の内側に、前記嵌合凹部121の底面121aよりもさらに窪ませた内側窪部122を有する一方、前記蓋体2の縁部が、前記嵌合凸部211の内側に、前記嵌合凸部211の先端211aよりもさらに膨出させてなり且つ前記内側窪部122に沿って配され得る内側膨出部212を有するものとしているため、さらに有効なシール効果を得られる。
前記開閉操作部4が、フック41と、このフック41に係止され得るアーム42と、このアーム42を前記フック41に係止または係止解除される位置に操作するための操作レバー43と、この操作レバー43を支持するベース44とを備えるものであり、前記フック41およびベース44のうち一方をカプセル本体1に設け、他方を前記蓋体2に設けているので、操作レバー43を操作してフック41とアーム42とを係止する位置に位置付ければ、例えば気密空間Sが高気圧になっても、フック41とアーム42とによってカプセル本体1と蓋体2との間に隙間が形成されることを防止できる。したがって、簡単な構成でありながら、気密空間S内の気圧を好適に保つことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、カプセル本体1と蓋体2とで形成される内部の気密空間Sが、横たわった成人を1人収容し得る程度の大きさの空間となるように、カプセル本体1及び蓋体2の寸法を設定してるが、例えば、椅子に腰掛けた成人を複数人収容する程度の空間とするなど、適宜変更可能である。
また、気密空間S内が高気圧高酸素濃度となるように構成しているが、この気密空間S内は高気圧であればよく、高濃度酸素を含むものとならなくても構わない。
また、気密空間Sを、横たわった成人を1人収容し得る程度の大きさの空間としているが、例えば、実験用のラット1又は数匹が入れる程度の空間とするなど、気密空間Sの大きさは任意で構わない。
また、カプセル本体1側の凹凸形状と前記蓋体2側の凹凸形状とを、互いに嵌め合い可能な凹凸形状としているが、これに限らず、嵌め合い可能でなくてもよい。例えば、凸同士間でシール部材を挟み込むといった態様としてもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態における高気圧酸素カプセルを示す全体斜視図。 同実施形態における高気圧酸素カプセルを示す正面図、平面図及び側面図。 同実施形態におけるカプセル本体の平面図及び縦断面図。 同実施形態における蓋体の断面図(図1におけるX1−X2断面)。 同実施形態における高気圧酸素カプセルの作用を説明するための作用説明図。 同実施形態における高気圧酸素カプセルの作用を説明するための作用説明図。 同実施形態における酸素供給装置の操作パネルを示す図。
符号の説明
A・・・・・・高気圧酸素カプセル
B・・・・・・酸素供給装置
S・・・・・・気密空間
(P1)・・・開成位置
(P2)・・・閉塞位置
(Q1)・・・係止位置
(Q3)・・・係止解除位置
1・・・・・・本体(カプセル本体)
2・・・・・・蓋体
3・・・・・・シール部材
4・・・・・・開閉操作部
21・・・・・蓋側胴部
22・・・・・補強リブ
41・・・・・フック
42・・・・・アーム
43・・・・・操作レバー
44・・・・・ベース
121・・・・嵌合凹部
121a・・・嵌合凹部121の底面
122・・・・内側窪部
211・・・・嵌合凸部
211a・・・嵌合凸部211の先端
212・・・・内側膨出部

Claims (11)

  1. 開成状態または閉塞状態をとり閉塞状態では内部に高気圧で人体或いは動物を収容し得る気密空間を形成可能な剛体の本体及び蓋体と、
    前記本体の縁部と前記蓋体の縁部との間に配される弾性変形可能なシール部材と、
    前記蓋体を、前記各縁部に設けた凹凸形状を利用しながら前記シール部材を押圧する閉塞位置又は押圧解除する開成位置に位置付けるための開閉操作部とを具備して成ることを特徴とする高気圧酸素カプセル。
  2. 前記本体および前記蓋体の少なくとも一方に、外部の酸素供給装置から、高気圧の酸素を含有した高気圧酸素含有空気の供給を受けるための供給口を設けていることを特徴とする請求項1記載の高気圧酸素カプセル。
  3. 前記酸素供給装置が、高気圧で高濃度の酸素を含有した高気圧高濃度酸素含有空気を供給し得るものであることを特徴とする請求項2記載の高気圧酸素カプセル。
  4. 前記本体および前記蓋体のうち、少なくとも一方がFRP製であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の高気圧酸素カプセル。
  5. 前記蓋体が、薄肉状で合成樹脂製又はFRP製の蓋側胴部と、この蓋側胴部を補強する複数の補強リブとを具備するものであることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の高気圧酸素カプセル。
  6. 前記気密空間が、1人を収容し得る程度の大きさの空間であることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の高気圧酸素カプセル。
  7. 請求項1乃至6いずれか記載の高気圧酸素カプセルに用いられるシール構造であって、
    開成状態または閉塞状態をとり閉塞状態では内部に高気圧で人体或いは動物を収容し得る気密空間を形成可能な剛体の本体及び蓋体の各縁部間に配され且つ弾性変形可能なシール部材と、
    前記蓋体を、前記各縁部に設けた凹凸形状を利用しながら前記シール部材を押圧する閉塞位置又は押圧解除する開成位置に位置付けるための開閉操作部とを具備して成ることを特徴とする高気圧酸素カプセル用シール構造。
  8. 前記本体側の凹凸形状と前記蓋体側の凹凸形状とが、互いに嵌め合い可能な凹凸形状であることを特徴とする請求項7記載の高気圧酸素カプセル用シール構造。
  9. 前記本体の縁部が、前記シール部材を保持する嵌合凹部を有する一方、
    前記蓋体の縁部が、前記嵌合凹部の幅方向へがたつくことを規制されながらその嵌合凹部に嵌まり込み得る嵌合凸部を有するものであることを特徴とする請求項8記載の高気圧酸素カプセル用シール構造。
  10. 前記本体の縁部が、前記嵌合凹部の内側に、前記嵌合凹部の底面よりもさらに窪ませた内側窪部を有する一方、
    前記蓋体の縁部が、前記嵌合凸部の内側に、前記嵌合凸部の先端よりもさらに膨出させてなり且つ前記内側窪部に沿って配され得る内側膨出部を有するものであることを特徴とする請求項9記載の高気圧酸素カプセル用シール構造。
  11. 前記開閉操作部が、フックと、このフックに係止され得るアームと、このアームを前記フックに係止または係止解除される位置に操作するための操作レバーと、この操作レバーを支持するベースとを備えるものであり、前記フックおよびベースのうち一方を前記本体に設け、他方を前記蓋体に設けていることを特徴とする請求項7乃至10いずれか記載の高気圧酸素カプセル用シール構造。
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