JP2005029197A - 真空保管袋の空気排出口 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動的に弁の開閉が瞬時に行われ、低真空状態にした真空保管袋内に空気が入り込まず、しかも真空保管袋への取り付けを簡単なものにした空気排出口を提供する。
【解決手段】空気通路2を形成しており真空保管袋Pに取り付けられる胴体1と、前記胴体1の空気通路2を開閉する弁体3よりなる真空保管袋Pの空気排出口であり、前記胴体1は真空保管袋Pヘの取付けが容易であるよう固定板4を形成した第1胴体11と、前記弁体3を固定するための固定端5を備える第2胴体12との結合よりなり、前記空気通路2の中央に押し当部6を備え、前記弁体3には前記押し当部6の中心部に位置するようにした通孔Sを形成し、空気排出口の開閉が前記押し当部6と通孔Sとの間で行われるようにし、前記胴体1には前記弁体3の通孔Sの周囲を押圧するようにした押圧部8を形成した蓋体9を嵌脱自在に取り付けたものとしている。
【選択図】 図4
【解決手段】空気通路2を形成しており真空保管袋Pに取り付けられる胴体1と、前記胴体1の空気通路2を開閉する弁体3よりなる真空保管袋Pの空気排出口であり、前記胴体1は真空保管袋Pヘの取付けが容易であるよう固定板4を形成した第1胴体11と、前記弁体3を固定するための固定端5を備える第2胴体12との結合よりなり、前記空気通路2の中央に押し当部6を備え、前記弁体3には前記押し当部6の中心部に位置するようにした通孔Sを形成し、空気排出口の開閉が前記押し当部6と通孔Sとの間で行われるようにし、前記胴体1には前記弁体3の通孔Sの周囲を押圧するようにした押圧部8を形成した蓋体9を嵌脱自在に取り付けたものとしている。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は真空保管袋の空気排出口に関し、より詳しくは空気の排出と遮断を調節する弁体の取り付け構造を改善し、真空保管袋への取り付けを簡単なものにした空気排出口に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に寝具類、衣類等は保管時に大きい収納空間を占ながら、湿気によって黴が発生し、虫がつくなど保管上の問題点がある。
【0003】
このような寝具類及び衣類等を安全且つ効率的に保管するためのものが真空保管袋である。真空保管袋は開閉可能な入口部を備え、所定位置に空気を排出するための空気排出口を備え、寝具類や衣類等を前記真空保管袋の入口部を開封して収納したあと入口を閉じ、前記空気排出口に真空掃除機を連結して真空掃除機の吸引力で真空保管袋内部の空気を外に排出させ、寝具類や衣類の嵩を減少させるものである。
【0004】
図9及び図10は、それぞれ従来の真空保管袋の空気排出口を示す斜視図と断面図である。
【0005】
図示されているように、従来の真空保管袋の空気排出口は、真空保管袋Pの取付孔Paにこの真空保管袋Pの内部から差し込まれるソケット21、ソケット21のフランジ部21aを真空保管袋Pの外部から覆うカバー22、ソケット21の円筒部21bの内周に捩じ込まれるキャップ23よりなる。前記ソケット21のフランジ部21aの下方には、放射状に配列した空気案内体24を設け、さらにソケット21の円筒部21bの略中央には、空気排出孔25を設けると共に、この空気排出孔25の周囲に弁座21cを設けている。前記キャップ23には、差込溝26および貫通孔27を設けると共に、キャップ23の凹部23aの周端に前記弁座21cに当接するOリング28を装着したものとしている(特許文献1参照)。
【0006】
このように構成した従来の真空保管袋の空気排出口は、図11に示したように、ソケット21へのキャップ23の捩じ込みを緩め、弁座21cとOリング28の間に隙間Saを生じさせる。この状態で、キャップ23の差込溝26に真空掃除機の吸入口Hを差し込み、真空掃除機を作動させて真空保管袋P内に存在する空気を排出する。そして、真空保管袋P内が低真空状態になったとき、吸入口Hをキャップ23の差込溝26から抜き取り、キャップ23をソケット21に捩じ込むと、弁座21cのOリング28が着座し、両者間の隙間Saは閉鎖され、真空保管袋P内は低真空状態に保たれることになる。
【0007】
【特許文献1】
実公平7−12308号公報(第2ページ、第1、2、5図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の真空保管袋の空気排出口は、Oリング28を使用しているため、このOリング28が反り返ることなく、Oリング28による密閉は完全なものとなり、空気漏れが生ずる虞れのないものとなるが、弁座21cとOリング28の間に隙間Saを生じさせたり、この隙間Saを閉鎖するのに、ソケット21にキャップ23を捩じ込んだり、緩めたりしなければならないので、この捩じ込んだり、緩めたりする操作が非常に面倒であるという問題点を有していた。
【0009】
さらに、従来の真空保管袋の空気排出口は、ソケット21にキャップ23を捩じ込む作業を素早く行わないと、真空保管袋P内に空気が入り込んでしまい、低真空状態が損なわれるという問題点を有していた。
【0010】
また、従来の真空保管袋の空気排出口は、弁座21cとOリング28の間の隙間Saを閉鎖するのにソケット21にキャップ23を捩じ込むが、このキャップ23の捩じ込みが自然に又は物が触れたりするなどして何時の間にか緩んでしまって、低真空状態にした真空保管袋内に空気が入り込んでしまうという問題点を有していた。
【0011】
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決することをその課題としており、キャップを捩じ込んだり、緩めたりしないでも、自動的に弁の開閉が瞬時に行われ、自然に又は物が触れたりするなどしても弁が開くことなく、低真空状態にした真空保管袋内に空気が入り込まず、しかも真空保管袋への取り付けを簡単なものにした空気排出口を提供することを目的としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る空気排出口は、空気通路2を形成しており真空保管袋Pに取り付けられる胴体1と、前記胴体1の空気通路2を開閉する弁体3よりなる真空保管袋Pの空気排出口であり、前記胴体1は真空保管袋Pヘの取付けが容易であるよう固定板4を形成した第1胴体11と、前記弁体3を固定するための固定端10を備える第2胴体12との結合よりなり、前記空気通路2の中央に押し当部6を備え、前記弁体3には前記押し当部6の中心部に位置するようにした通孔Sを形成し、空気排出口の開閉が前記押し当部6と通孔Sとの間で行われるようにし、前記胴体1には前記弁体3の通孔Sの周囲を押圧するようにした押圧部8を形成した蓋体9を嵌脱自在に取り付けたものとしている。
【0013】
さらに、この発明に係る空気排出口は、空気通路2を形成しており真空保管袋Pに取り付けられる胴体1と、前記胴体1の空気通路2を開閉する弁体3よりなる真空保管袋Pの空気排出口であり、前記胴体1は真空保管袋Pヘの取付けが容易であるよう固定板4を形成した第1胴体11と、前記弁体3を固定するための固定端10を備える第2胴体12との結合よりなり、前記第1胴体11の底面には空気排出口が吸着により閉鎖されることを防ぐための複数の翼部7を備え、前記空気通路2の中央に前記翼部7と一体に押し当部6を備え、前記弁体3には前記押し当部6の中心部に位置するようにした通孔Sを形成し、空気排出口の開閉が前記押し当部6と通孔Sとの間で行われるようにし、前記胴体1には前記弁体3の通孔Sの周囲を押圧するようにした押圧部8を形成した蓋体9を嵌脱自在に取り付けたものとしている。
【0014】
前記弁体3は、真空掃除機の吸入口Hと接触する上部が弾性材質よりなり、前記真空掃除機の吸入口Hと密着できるようにするのが好ましい。
【0015】
前記弁体3の通孔Sの周囲を押圧するようにした蓋体9の押圧部8は弾性材質よりなり、前記弁体3の通孔Sの周囲と密着できるようにするのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面等に基づき詳しく説明する。
図1は、この発明の空気排出口の斜視図である。図2は、この発明の空気排出口の底面図である。図3は、この発明の空気排出口の分解斜視図である。
【0017】
図示されているように、この発明に係る真空保管袋の空気排出口は空気通路を形成している胴体1と、前記胴体1に形成された空気通路2を開閉するよう弾性材質からなる弁体3より構成され、前記胴体1はその外周に所定面積を有する円板型の固定板4を備え、前記固定板4を真空保管袋Pの所定部位に密着して空気排出口を固定するようにする。さらに、前記胴体1はその内周に弁体3を固定するための固定端5を備えている。
【0018】
この発明の空気排出口の空気通路2の中心部には押し当部6を備え、前記空気通路2がドーナツ形をかたどることになり、これに伴い空気通路2を開閉するための弁体3の開閉片3aも前記押し当部6の中心部に位置するようにした通孔Sを形成してる。このような開閉片3aの動作は、図5、6を参照して後述する。なお、前記押し当部6は、平坦状としているが、全体的にまたは中心部が盛り上がったり、窪んだ形状としてもよい。
【0019】
図2は、この発明の空気排出口の底面を示しているが、底面には前述した空気通路2が真空保管袋P内部に保管された内容物により詰まるのを防ぐため、下方に形成されている翼部7を備えている。前記翼部7は、空気排出口の中心から放射状に形成されており、その中心部分が押し当部6と一体に形成されている。
【0020】
図4は、翼部を通過しないA−A線に沿った断面図である。
【0021】
空気排出口の胴体1は、真空保管袋Pに取り付けられる固定板4と、空気通路2の閉鎖を防ぐ放射線状の翼部7、及びこれと一体に形成された押し当部6を備える第1胴体11と、弁体3と結合するための固定端10を形成している第2胴体12との結合で構成されている。第1胴体11と第2胴体12を結合させるには、第1胴体11の内周に形成した内周溝11aに第2胴体12の外周に形成した外周リブ12aを嵌合させることにより行われる。そして、第2胴体12には、前記弁体3の通孔Sの周囲を押圧するようにした押圧部8を形成した弾性材質からなる蓋体9を嵌脱自在に取り付けている。前記押圧部8は、蓋体9の内面中央部から下方に向けて設けた略円柱体としており、弁体3の通孔Sの周囲と密着できるように前記蓋体9と一体とした弾性材質からなるものとするのが好ましい。蓋体9を第2胴体12に嵌脱自在に取り付けるには、蓋体9の内周に形成した内周溝9aに第2胴体12の外周に形成した外周リブ12bを嵌合させることにより行われる。なお、蓋体9の外周には、嵌脱時に指などを引っ掛けて操作するための突起部9bを設けたものとしている。
【0022】
弾性材質からなる弁体3は円筒状の胴体3bと、前記胴体3bの内側に引き出されて形成され中央には押し当部6の中心部に位置するようにした通孔Sを備えている開閉片3a、前記胴体3bの下面に外側に引き出されて形成された下板3cで構成される。このような弁体3の固定は、胴体3bの外周面で形成されている前記下板3cが第1胴体11の固定端5と第2胴体12の固定端10の間に挟まれることにより行われる。すなわち、弁体3を第1胴体11と第2胴体12の間に介在させて、第1胴体11と第2胴体12を結合させれば、弁体3が第1胴体11と第2胴体12の間に簡単に固定されることになる。したがって、この発明に係る空気排出口の構成部材である第1胴体11、第2胴体12及び弁体3の組み立てが簡単に行われ、空気排出口を真空保管袋Pへ簡単に取り付けることができるものとなる。
【0023】
点線で示した図5の図面符号3dは、開閉片3aが開放された状態を示している。図示されているように、開閉片3aの開放は真空掃除機の吸入口H側に開閉片3aの通孔部位が吸い上げられることにより行われることになるが、このような開放の形態により通孔S周囲の開閉片部材等が全て変形することになり、これにより優れた復元力を持つことになる。さらに、この発明は開閉片3aの開放が空気通路2の中心部分で行われるようにすることにより、吸引時の空気抵抗も減少することになる。
【0024】
以上のように構成されたこの発明に係る真空保管袋の空気排出口は、真空保管袋Pに寝具類、衣類等を収納し、この真空保管袋P内に存在する空気を排出する場合には、次のようにして行う。
【0025】
先ず、胴体1の第2胴体12に嵌脱自在に取り付けた蓋体9を外し、図5、7に示したように、真空掃除機の吸入口Hを第2胴体12の固定端10に押し当て、真空掃除機を作動させる。すると、真空掃除機の吸引力により、弁体3の開閉片3aは真空掃除機の吸入口H側にその通孔S部位が吸い上げられることにより開放され、真空保管袋P内に存在する空気が真空掃除機により吸引され、真空保管袋Pの空気排出口から徐々に排出される。
【0026】
そして、真空保管袋P内が低真空状態になったとき、真空掃除機の吸入口Hを第2胴体12の固定端5から外す。すると、図6に示したように、弁体3の開閉片3aは元に戻り、開閉片3aの通孔Sの周囲が押し当部6に接触し、真空保管袋P内の低真空状態により前記通孔Sの周囲が押し当部6に密着し、弁体3の通孔Sは自動的に閉鎖される。
【0027】
そこで、図4、7に示したように、前記蓋体9を再び胴体1の第2胴体12に被せ、この蓋体9の押圧部8を弁体3の通孔Sの周囲に押し当て、通孔Sの周囲を押圧すればよい。このようにすれば、真空保管袋P内の低真空状態により前記押し当部6に密着した通孔Sの周囲はその密着した状態が維持されるものとなる。また、前記蓋体9を胴体1の第2胴体12に被せることにより、この蓋体9に物が触れても、弁体3には物が触れることはないものとなる。
【0028】
【発明の効果】
この発明に係る真空保管袋の空気排出口は、以上に述べたように構成されているので、キャップを捩じ込んだり、緩めたりしないでも、自動的に弁の開閉が瞬時に行われ、自然に又は物が触れたりするなどしても弁が開くことなく、低真空状態にした真空保管袋内に空気が入り込まず、しかも真空保管袋への取り付けが簡単なものとなる。
【0029】
さらに、この発明に係る真空保管袋の空気排出口は、弁体が中央の通孔を形成しており、前記通孔が拡大されながら上部に湾曲すると共に弁体の開放が行われることになるので、開放時に前記通孔の周辺部は通孔拡大による変形と上部に湾曲する変形を全て受けることになるので強力な復元力を有することになり、真空掃除機の吸入口が除去されると速やかに原形に復元され密閉力も向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る空気排出口の斜視図である。
【図2】この発明に係る空気排出口の底面図である。
【図3】この発明に係る空気排出口の分解斜視図である。
【図4】この発明に係る空気排出口の図2のA−A線に沿う断面図である。
【図5】この発明に係る空気排出口の蓋体を外した状態の図2のA−A線に沿う断面図である。
【図6】この発明に係る空気排出口の蓋体を外した状態の図2のB−B線に沿う断面図である。
【図7】この発明に係る空気排出口に真空掃除機の吸入口を押し当てた状態を示す斜視図である。
【図8】この発明に係る空気排出口の使用状態を示す斜視図である。
【図9】従来の空気排出口を示す斜視図である。
【図10】従来の空気排出口の断面図である。
【図11】従来の空気排出口の弁座とOリングの間に隙間を生じさせた状態の断面図である。
【符号の説明】
1 胴体
2 空気通路
3 弁体
4 固定板
5 固定端
6 押し当部
7 翼部
8 押圧部
9 蓋体
11 第1胴体
12 第2胴体
P 真空保管袋
S 通孔
H 吸入口
【発明の属する技術分野】
この発明は真空保管袋の空気排出口に関し、より詳しくは空気の排出と遮断を調節する弁体の取り付け構造を改善し、真空保管袋への取り付けを簡単なものにした空気排出口に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に寝具類、衣類等は保管時に大きい収納空間を占ながら、湿気によって黴が発生し、虫がつくなど保管上の問題点がある。
【0003】
このような寝具類及び衣類等を安全且つ効率的に保管するためのものが真空保管袋である。真空保管袋は開閉可能な入口部を備え、所定位置に空気を排出するための空気排出口を備え、寝具類や衣類等を前記真空保管袋の入口部を開封して収納したあと入口を閉じ、前記空気排出口に真空掃除機を連結して真空掃除機の吸引力で真空保管袋内部の空気を外に排出させ、寝具類や衣類の嵩を減少させるものである。
【0004】
図9及び図10は、それぞれ従来の真空保管袋の空気排出口を示す斜視図と断面図である。
【0005】
図示されているように、従来の真空保管袋の空気排出口は、真空保管袋Pの取付孔Paにこの真空保管袋Pの内部から差し込まれるソケット21、ソケット21のフランジ部21aを真空保管袋Pの外部から覆うカバー22、ソケット21の円筒部21bの内周に捩じ込まれるキャップ23よりなる。前記ソケット21のフランジ部21aの下方には、放射状に配列した空気案内体24を設け、さらにソケット21の円筒部21bの略中央には、空気排出孔25を設けると共に、この空気排出孔25の周囲に弁座21cを設けている。前記キャップ23には、差込溝26および貫通孔27を設けると共に、キャップ23の凹部23aの周端に前記弁座21cに当接するOリング28を装着したものとしている(特許文献1参照)。
【0006】
このように構成した従来の真空保管袋の空気排出口は、図11に示したように、ソケット21へのキャップ23の捩じ込みを緩め、弁座21cとOリング28の間に隙間Saを生じさせる。この状態で、キャップ23の差込溝26に真空掃除機の吸入口Hを差し込み、真空掃除機を作動させて真空保管袋P内に存在する空気を排出する。そして、真空保管袋P内が低真空状態になったとき、吸入口Hをキャップ23の差込溝26から抜き取り、キャップ23をソケット21に捩じ込むと、弁座21cのOリング28が着座し、両者間の隙間Saは閉鎖され、真空保管袋P内は低真空状態に保たれることになる。
【0007】
【特許文献1】
実公平7−12308号公報(第2ページ、第1、2、5図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の真空保管袋の空気排出口は、Oリング28を使用しているため、このOリング28が反り返ることなく、Oリング28による密閉は完全なものとなり、空気漏れが生ずる虞れのないものとなるが、弁座21cとOリング28の間に隙間Saを生じさせたり、この隙間Saを閉鎖するのに、ソケット21にキャップ23を捩じ込んだり、緩めたりしなければならないので、この捩じ込んだり、緩めたりする操作が非常に面倒であるという問題点を有していた。
【0009】
さらに、従来の真空保管袋の空気排出口は、ソケット21にキャップ23を捩じ込む作業を素早く行わないと、真空保管袋P内に空気が入り込んでしまい、低真空状態が損なわれるという問題点を有していた。
【0010】
また、従来の真空保管袋の空気排出口は、弁座21cとOリング28の間の隙間Saを閉鎖するのにソケット21にキャップ23を捩じ込むが、このキャップ23の捩じ込みが自然に又は物が触れたりするなどして何時の間にか緩んでしまって、低真空状態にした真空保管袋内に空気が入り込んでしまうという問題点を有していた。
【0011】
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決することをその課題としており、キャップを捩じ込んだり、緩めたりしないでも、自動的に弁の開閉が瞬時に行われ、自然に又は物が触れたりするなどしても弁が開くことなく、低真空状態にした真空保管袋内に空気が入り込まず、しかも真空保管袋への取り付けを簡単なものにした空気排出口を提供することを目的としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る空気排出口は、空気通路2を形成しており真空保管袋Pに取り付けられる胴体1と、前記胴体1の空気通路2を開閉する弁体3よりなる真空保管袋Pの空気排出口であり、前記胴体1は真空保管袋Pヘの取付けが容易であるよう固定板4を形成した第1胴体11と、前記弁体3を固定するための固定端10を備える第2胴体12との結合よりなり、前記空気通路2の中央に押し当部6を備え、前記弁体3には前記押し当部6の中心部に位置するようにした通孔Sを形成し、空気排出口の開閉が前記押し当部6と通孔Sとの間で行われるようにし、前記胴体1には前記弁体3の通孔Sの周囲を押圧するようにした押圧部8を形成した蓋体9を嵌脱自在に取り付けたものとしている。
【0013】
さらに、この発明に係る空気排出口は、空気通路2を形成しており真空保管袋Pに取り付けられる胴体1と、前記胴体1の空気通路2を開閉する弁体3よりなる真空保管袋Pの空気排出口であり、前記胴体1は真空保管袋Pヘの取付けが容易であるよう固定板4を形成した第1胴体11と、前記弁体3を固定するための固定端10を備える第2胴体12との結合よりなり、前記第1胴体11の底面には空気排出口が吸着により閉鎖されることを防ぐための複数の翼部7を備え、前記空気通路2の中央に前記翼部7と一体に押し当部6を備え、前記弁体3には前記押し当部6の中心部に位置するようにした通孔Sを形成し、空気排出口の開閉が前記押し当部6と通孔Sとの間で行われるようにし、前記胴体1には前記弁体3の通孔Sの周囲を押圧するようにした押圧部8を形成した蓋体9を嵌脱自在に取り付けたものとしている。
【0014】
前記弁体3は、真空掃除機の吸入口Hと接触する上部が弾性材質よりなり、前記真空掃除機の吸入口Hと密着できるようにするのが好ましい。
【0015】
前記弁体3の通孔Sの周囲を押圧するようにした蓋体9の押圧部8は弾性材質よりなり、前記弁体3の通孔Sの周囲と密着できるようにするのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面等に基づき詳しく説明する。
図1は、この発明の空気排出口の斜視図である。図2は、この発明の空気排出口の底面図である。図3は、この発明の空気排出口の分解斜視図である。
【0017】
図示されているように、この発明に係る真空保管袋の空気排出口は空気通路を形成している胴体1と、前記胴体1に形成された空気通路2を開閉するよう弾性材質からなる弁体3より構成され、前記胴体1はその外周に所定面積を有する円板型の固定板4を備え、前記固定板4を真空保管袋Pの所定部位に密着して空気排出口を固定するようにする。さらに、前記胴体1はその内周に弁体3を固定するための固定端5を備えている。
【0018】
この発明の空気排出口の空気通路2の中心部には押し当部6を備え、前記空気通路2がドーナツ形をかたどることになり、これに伴い空気通路2を開閉するための弁体3の開閉片3aも前記押し当部6の中心部に位置するようにした通孔Sを形成してる。このような開閉片3aの動作は、図5、6を参照して後述する。なお、前記押し当部6は、平坦状としているが、全体的にまたは中心部が盛り上がったり、窪んだ形状としてもよい。
【0019】
図2は、この発明の空気排出口の底面を示しているが、底面には前述した空気通路2が真空保管袋P内部に保管された内容物により詰まるのを防ぐため、下方に形成されている翼部7を備えている。前記翼部7は、空気排出口の中心から放射状に形成されており、その中心部分が押し当部6と一体に形成されている。
【0020】
図4は、翼部を通過しないA−A線に沿った断面図である。
【0021】
空気排出口の胴体1は、真空保管袋Pに取り付けられる固定板4と、空気通路2の閉鎖を防ぐ放射線状の翼部7、及びこれと一体に形成された押し当部6を備える第1胴体11と、弁体3と結合するための固定端10を形成している第2胴体12との結合で構成されている。第1胴体11と第2胴体12を結合させるには、第1胴体11の内周に形成した内周溝11aに第2胴体12の外周に形成した外周リブ12aを嵌合させることにより行われる。そして、第2胴体12には、前記弁体3の通孔Sの周囲を押圧するようにした押圧部8を形成した弾性材質からなる蓋体9を嵌脱自在に取り付けている。前記押圧部8は、蓋体9の内面中央部から下方に向けて設けた略円柱体としており、弁体3の通孔Sの周囲と密着できるように前記蓋体9と一体とした弾性材質からなるものとするのが好ましい。蓋体9を第2胴体12に嵌脱自在に取り付けるには、蓋体9の内周に形成した内周溝9aに第2胴体12の外周に形成した外周リブ12bを嵌合させることにより行われる。なお、蓋体9の外周には、嵌脱時に指などを引っ掛けて操作するための突起部9bを設けたものとしている。
【0022】
弾性材質からなる弁体3は円筒状の胴体3bと、前記胴体3bの内側に引き出されて形成され中央には押し当部6の中心部に位置するようにした通孔Sを備えている開閉片3a、前記胴体3bの下面に外側に引き出されて形成された下板3cで構成される。このような弁体3の固定は、胴体3bの外周面で形成されている前記下板3cが第1胴体11の固定端5と第2胴体12の固定端10の間に挟まれることにより行われる。すなわち、弁体3を第1胴体11と第2胴体12の間に介在させて、第1胴体11と第2胴体12を結合させれば、弁体3が第1胴体11と第2胴体12の間に簡単に固定されることになる。したがって、この発明に係る空気排出口の構成部材である第1胴体11、第2胴体12及び弁体3の組み立てが簡単に行われ、空気排出口を真空保管袋Pへ簡単に取り付けることができるものとなる。
【0023】
点線で示した図5の図面符号3dは、開閉片3aが開放された状態を示している。図示されているように、開閉片3aの開放は真空掃除機の吸入口H側に開閉片3aの通孔部位が吸い上げられることにより行われることになるが、このような開放の形態により通孔S周囲の開閉片部材等が全て変形することになり、これにより優れた復元力を持つことになる。さらに、この発明は開閉片3aの開放が空気通路2の中心部分で行われるようにすることにより、吸引時の空気抵抗も減少することになる。
【0024】
以上のように構成されたこの発明に係る真空保管袋の空気排出口は、真空保管袋Pに寝具類、衣類等を収納し、この真空保管袋P内に存在する空気を排出する場合には、次のようにして行う。
【0025】
先ず、胴体1の第2胴体12に嵌脱自在に取り付けた蓋体9を外し、図5、7に示したように、真空掃除機の吸入口Hを第2胴体12の固定端10に押し当て、真空掃除機を作動させる。すると、真空掃除機の吸引力により、弁体3の開閉片3aは真空掃除機の吸入口H側にその通孔S部位が吸い上げられることにより開放され、真空保管袋P内に存在する空気が真空掃除機により吸引され、真空保管袋Pの空気排出口から徐々に排出される。
【0026】
そして、真空保管袋P内が低真空状態になったとき、真空掃除機の吸入口Hを第2胴体12の固定端5から外す。すると、図6に示したように、弁体3の開閉片3aは元に戻り、開閉片3aの通孔Sの周囲が押し当部6に接触し、真空保管袋P内の低真空状態により前記通孔Sの周囲が押し当部6に密着し、弁体3の通孔Sは自動的に閉鎖される。
【0027】
そこで、図4、7に示したように、前記蓋体9を再び胴体1の第2胴体12に被せ、この蓋体9の押圧部8を弁体3の通孔Sの周囲に押し当て、通孔Sの周囲を押圧すればよい。このようにすれば、真空保管袋P内の低真空状態により前記押し当部6に密着した通孔Sの周囲はその密着した状態が維持されるものとなる。また、前記蓋体9を胴体1の第2胴体12に被せることにより、この蓋体9に物が触れても、弁体3には物が触れることはないものとなる。
【0028】
【発明の効果】
この発明に係る真空保管袋の空気排出口は、以上に述べたように構成されているので、キャップを捩じ込んだり、緩めたりしないでも、自動的に弁の開閉が瞬時に行われ、自然に又は物が触れたりするなどしても弁が開くことなく、低真空状態にした真空保管袋内に空気が入り込まず、しかも真空保管袋への取り付けが簡単なものとなる。
【0029】
さらに、この発明に係る真空保管袋の空気排出口は、弁体が中央の通孔を形成しており、前記通孔が拡大されながら上部に湾曲すると共に弁体の開放が行われることになるので、開放時に前記通孔の周辺部は通孔拡大による変形と上部に湾曲する変形を全て受けることになるので強力な復元力を有することになり、真空掃除機の吸入口が除去されると速やかに原形に復元され密閉力も向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る空気排出口の斜視図である。
【図2】この発明に係る空気排出口の底面図である。
【図3】この発明に係る空気排出口の分解斜視図である。
【図4】この発明に係る空気排出口の図2のA−A線に沿う断面図である。
【図5】この発明に係る空気排出口の蓋体を外した状態の図2のA−A線に沿う断面図である。
【図6】この発明に係る空気排出口の蓋体を外した状態の図2のB−B線に沿う断面図である。
【図7】この発明に係る空気排出口に真空掃除機の吸入口を押し当てた状態を示す斜視図である。
【図8】この発明に係る空気排出口の使用状態を示す斜視図である。
【図9】従来の空気排出口を示す斜視図である。
【図10】従来の空気排出口の断面図である。
【図11】従来の空気排出口の弁座とOリングの間に隙間を生じさせた状態の断面図である。
【符号の説明】
1 胴体
2 空気通路
3 弁体
4 固定板
5 固定端
6 押し当部
7 翼部
8 押圧部
9 蓋体
11 第1胴体
12 第2胴体
P 真空保管袋
S 通孔
H 吸入口
Claims (4)
- 空気通路を形成しており真空保管袋に取り付けられる胴体と、前記胴体の空気通路を開閉する弁体よりなる真空保管袋の空気排出口であり、前記胴体は真空保管袋ヘの取付けが容易であるよう固定板を形成した第1胴体と、前記弁体を固定するための固定端を備える第2胴体との結合よりなり、前記空気通路の中央に押し当部を備え、前記弁体には前記押し当部の中心部に位置するようにした通孔を形成し、空気排出口の開閉が前記押し当部と通孔との間で行われるようにし、前記胴体には前記弁体の通孔の周囲を押圧するようにした押圧部を形成した蓋体を嵌脱自在に取り付けたことを特徴とする真空保管袋の空気排出口。
- 空気通路を形成しており真空保管袋に取り付けられる胴体と、前記胴体の空気通路を開閉する弁体よりなる真空保管袋の空気排出口であり、前記胴体は真空保管袋ヘの取付けが容易であるよう固定板を形成した第1胴体と、前記弁体を固定するための固定端を備える第2胴体との結合よりなり、前記第1胴体の底面には空気排出口が吸着により閉鎖されることを防ぐための複数の翼部を備え、前記空気通路の中央に前記翼部と一体に押し当部を備え、前記弁体には前記押し当部の中心部に位置するようにした通孔を形成し、空気排出口の開閉が前記押し当部と通孔との間で行われるようにし、前記胴体には前記弁体の通孔の周囲を押圧するようにした押圧部を形成した蓋体を嵌脱自在に取り付けたことを特徴とする真空保管袋の空気排出口。
- 真空掃除機の吸入口と接触する前記弁体の上部は弾性材質よりなり、前記真空掃除機の吸入口と密着できるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気排出口。
- 弁体の通孔の周囲を押圧するようにした蓋体の押圧部は弾性材質よりなり、前記弁体の通孔の周囲と密着できるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気排出口。
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Publications (1)
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ID=34206682
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005029197A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200446985Y1 (ko) | 2008-03-26 | 2009-12-15 | 주식회사 크린손 | 진공포장용 팩의 체크밸브 |
KR101571339B1 (ko) * | 2008-04-14 | 2015-11-24 | 에스.씨. 존슨 앤 선 인코포레이티드 | 진공 백을 위한 플랩을 갖는 일방향 밸브 |
-
2003
- 2003-07-11 JP JP2003196015A patent/JP2005029197A/ja active Pending
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KR101571339B1 (ko) * | 2008-04-14 | 2015-11-24 | 에스.씨. 존슨 앤 선 인코포레이티드 | 진공 백을 위한 플랩을 갖는 일방향 밸브 |
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