JP2007202914A - 加熱保温容器用蓋 - Google Patents

加熱保温容器用蓋 Download PDF

Info

Publication number
JP2007202914A
JP2007202914A JP2006027603A JP2006027603A JP2007202914A JP 2007202914 A JP2007202914 A JP 2007202914A JP 2006027603 A JP2006027603 A JP 2006027603A JP 2006027603 A JP2006027603 A JP 2006027603A JP 2007202914 A JP2007202914 A JP 2007202914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
lid
small holes
heated
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006027603A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4680080B2 (ja
Inventor
Kazunori Nakaya
一徳 中屋
Tetsuo Yamaguchi
哲生 山口
Seiichiro Kawana
清一郎 川名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
Priority to JP2006027603A priority Critical patent/JP4680080B2/ja
Publication of JP2007202914A publication Critical patent/JP2007202914A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4680080B2 publication Critical patent/JP4680080B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Cookers (AREA)

Abstract

【課題】加熱保温容器用の透明な蓋として、加熱保温の効果が高く、水蒸気の湯気の充満や蓋内面の結露による曇りを抑制でき、いつでも容易に内容物を見ることができる蓋を提供する。
【解決手段】加熱保温容器の開口を覆う蓋Aにおいて、透明な合成樹脂より形成された内壁10と外壁20とが、両壁10,20間に空隙部15が存するように結合された二重壁構造をなし、内壁10と外壁20のそれぞれに多数の小孔14,24を散在状に配置形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主としておでん等の加熱食品の販売に使用される加熱保温容器用の透明な蓋に関するものである。
例えば、コンビニエンスストアや居酒屋等に設置されるおでん販売用の加熱保温容器においては、蓋をしないと、虫やゴミの侵入のおそれがあり不衛生であるとともに、水分の蒸発が激しくおでんの風味を損なうことになるため、通常、加熱保温容器の開口部を覆う蓋が用いられている。しかし、木製やステンレス等の金属製の不透明の蓋では、内容物のおでんが見えず、消費者の購買意欲をそそることができない。また、湯気や臭いが遮られる蓋は、消費者に食欲を起こさせる雰囲気作りにはマイナス要因となる。
そのため、おでん鍋等の加熱保温容器用の蓋として、内容物を外部から見ることができる透明蓋や、湯気や臭いを遮らないように工夫した蓋が提案されている。
例えば、特許文献1には、天板や側板に透明の合成樹脂材を用いて形成し、さらに前記天板の中央部と側板とに通気孔を設けた蓋が提案されている。この場合、内容物をある程度は透視でき、かつ湯気や臭いが外部に放出されるものの、前記天板等が一層の板材よりなるものであるため、蓋の断熱性が充分でなく、前記通気孔が比較的径大であることもあって熱が逃げ易く、充分な保温効果が得られないものであり、さらには、前記天板内外の温度差が比較的大きいために、天板内面に水蒸気の結露が生じ易く、この結露のために天板が曇り、透視性が低下し、内容物が見え難くなる虞もある。
また、特許文献2には、内容物を見ることができる蓋として、耐熱硬質ガラスを板状蓋材に用いて形成するとともに、内外の板状蓋材間に真空の空隙部を設けて、断熱性を改善した蓋が示されている。この蓋の場合、断熱性には優れるものの、加熱により発生する水蒸気の湯気や臭いが遮られ、蓋内方空間に湯気が充満し易い上に、蓋内面に水蒸気の結露が生じて板状蓋材が曇り易く、内容物が見え難くなる虞がある。特に、この特許文献2では、内外の板状蓋材に寄せ棟状の傾斜をつけ、板状蓋材に生じた結露水を下方へ伝い流すことで曇りを低減することとしているが、それでもなお、蓋内方空間に充満する湯気のために内容物を明瞭に見ることができない虞がある。
さらに、比較的メッシュの細かな網体を用いて内容物が見えるようにしたおでん鍋等の蓋も提案されているが(特許文献3)、網体のために湯気や臭いが放出され易い反面、水分が蒸発し易くて、おでんの風味を損ないやすい上に、熱が逃げ易く、充分な加熱保温の効果が得られず、熱損失が大きいものである。
特開平11−49204号公報 実用新案登録第3059625号公報 実用新案登録第3107297号公報
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、おでん鍋等のように内容物を加熱し保温しながら販売するための加熱保温容器用の透明な蓋として、加熱保温の際の熱損失を低減でき、しかも、湯気や臭いをある程度放出できるとともに、水蒸気の湯気や蓋内面の結露による曇りの発生を抑制できて、いつでも容易に内容物を見ることができる蓋を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明は、加熱保温容器の開口を覆う蓋であって、透明な合成樹脂より形成された内壁と外壁とが、該内外両壁間に空隙部が存するように結合された二重壁構造をなしており、前記内外両壁にそれぞれ多数の小孔が散在状に配置形成されてなることを特徴とする。
前記構成よりなる加熱保温容器用蓋であると、内外両壁間に空隙部を有する二重壁構造をなしているために、1層の板材よりなるものに比して断熱性があり、使用状態において蓋内方空間の熱が逃げ難く、加熱保温の際の熱損失を低減でき、加熱保温の効果を高めることができる。
しかも、透明な前記内壁及び外壁にはそれぞれ全面に渡って多数の小孔が形成されているので、蓋内方空間において加熱により発生する水蒸気は、蓋内方空間にそのまま滞留するのではなく、前記内壁の小孔を通じて一旦内外両壁間の空隙部に入り、その後、前記外壁の小孔から外部に放出される。そのため、蓋内方空間に湯気が充満して内容物が見えなくなることがない。
特に、前記のように放出される水蒸気は前記空隙部を経ることにより、ある程度温度が低下してから外部に放出されることになるので、蓋内方空間と内外両壁間の前記空隙部との温度差が小さく、内壁の内面には水蒸気の結露が殆ど生じないことになる上、前記空隙部と外部との温度差もそれほど大きくならず、外壁の内面における結露の発生も抑制される。そのため、透明な前記内外両壁の結露による曇りが抑制され、蓋内方空間に湯気が充満することがないこととも相俟って、いつまでも内容物が見え難くなることがなく、常に容易に内容物を見ることができる。さらに、前記のように、内外両壁の多数の小孔を通じて蓋の略全体から水蒸気の湯気や臭いが放出されるため、購買者の食欲を起こさせる雰囲気をも得ることができる。
前記の加熱保温容器用蓋において、前記内壁及び外壁は、それぞれ周側部における下端部が平面長方形で上面部が湾曲状をなす伏凹形に形成され、前記外壁の内側に前記内壁が空隙部を保有するように嵌合されて分離可能に結合されてなるものが好ましい。これにより、仮に、前記内外両壁に水蒸気の結露が生じた場合に、結露水が下方に伝い流れ易く、透視性を良好に保持できる上、洗浄の際には前記内外両壁を分離することにより、前記内外両壁の前記空隙部側面の汚れも容易に落とすことができる。
また、前記加熱保温容器の開口縁部に載接する下端部の一部に、前記空隙部内の結露水を加熱保温容器内に戻すための切欠口が形成されていると、空隙部において生じた結露水が周側部を伝い流れて前記切欠口から下方に排出され、さらには前記加熱保温容器の開口部から容器内に戻されることになる。
上記したように、本発明の加熱保温容器用蓋によれば、透明な内外両壁間に空隙部を有する二重壁構造のために、外部より内容物を透視でき、しかも断熱性があって熱損失を低減でき、加熱保温の効果を高め、エネルギー消費を抑制できる。特に、前記内外両壁の全面に渡って配置形成した小孔により、加熱により発生する水蒸気を前記空隙部を介して外部に放出するようにしたため、蓋内方空間に水蒸気の湯気が充満することがなく、また、前記空隙部の存在により内外の温度差による蓋内面等の水蒸気の結露による曇りの発生も抑制できる。そのため、いつでも容易に内容物を見て煮上がり状態や種別等を確認することができ、湯気や臭いの放出で食欲を起こさせる雰囲気が得られることもあって、消費者の購買意欲を生起させるのにも役立つものとなる。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例に係る蓋の斜視図、図2は同蓋の平面図、図3は同蓋の下面側からの斜視図、図4は同蓋の底面図、図5は図2のV−V線の断面図、図6は同蓋を加熱保温容器の開口部を覆うように使用した状態の断面図、図7は同一部の拡大図である。
図において、Aは、ヒーター等の加熱手段(図示せず)を下部に備える例えばおでん鍋等の加熱保温容器30の開口を覆うように開口縁部31に載置される伏凹形をなす蓋である。この蓋Aは、透明な合成樹脂、特には耐熱性を有する透明な合成樹脂により形成された内壁10と外壁20とが、該内外両壁10,20間に空隙部15が存するように結合されることにより二重壁構造をなしている。図の場合、前記内壁10及び外壁20が、それぞれ平面長方形の平形の加熱保温容器30の開口形状に対応するように、周側部における下端部11,21が平面長方形でかつ上面部12、22が湾曲状をなす伏凹形に形成され、前記外壁20の内側に前記内壁10が両者間に所定の間隔Sの空隙部15を保有するように嵌合されるとともに、前記下端部11,21における係合手段により分離可能に結合されることにより、図のように外観形状が略かまぼこ形をなす伏凹形の蓋Aが形成されている。
前記の透明な合成樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂等の比較的耐熱性のよい透明な合成樹脂が好適に用いられる。
前記内壁10と外壁20とを空隙部15を保有した状態で分離可能に結合するための係合手段として、図示する実施例の場合は、前記外壁20の周側部における下端部21に内側に折曲して延びる下端板23が延成され、該下端板23の内側端に前記内壁10の周側部における下端部11が弾性変形作用を利用して弾力的に嵌合して係合するように設けられている。そして、前記内壁10の下端部11の外面には、前記下端板23の端部内側に係合する凸部13が、内外両壁10,20の嵌合時に両壁の弾性変形により前記下端板23の端部を乗り越えて該下端板23の内側に係合でき、かつ内壁10と外壁20の間隔を押し広げることにより前記下端板23の部分から抜脱できるように設けられており、これにより、前記内壁10と外壁20とが分離できるようになっている。
このほか、図8のように、前記内壁10の下端部11を外壁20の下端板23の内側に弾力的に係合させるようにして、分離可能に係合させ結合する場合もある。もちろん、内外両壁10,20を分離可能に結合できる他の種々の係合手段による実施も可能である。なお、いずれの場合も、伏凹形の内外両壁10,20の上面部等の任意の個所に、前記空隙部15の間隔Sを保持するためのスペーサー(図示せず)を介在させておくことができる。
前記内壁10と外壁20には、それぞれ略全面に渡って多数の小孔、好ましくは直径10mm以下の小孔14,24が、一定以上(例えば10mm以上)の間隔を存して略均一な散在状に配置形成されている。前記内壁10の小孔14と前記外壁20の小孔24の配置は、一定以上の間隔を存して縦横方向及び斜め方向の少なくとも1方向に並列状に配置したり、千鳥状に配置するほか、一定以上の間隔を存する規則的あるいは不規則な種々の配置による実施が可能であり、全面に渡って略均一に配置するものには限らない。いずれにしても、前記内壁10の小孔14と外壁20の小孔24の位置をずらせて配置しておくのが、前記空隙部15内において空気(使用状態における水蒸気)の滞留部を生じさせないことから特に好ましい。
前記内壁10の小孔14と前記外壁20の小孔24の孔径及び配置間隔つまりは単位面積あたりの配置数については、両者を同じにしておく場合のほか、加熱保温容器30の大きさや使用状態での水分量等に応じて適宜設定できる。実施上は、内外両壁10,20の開孔割合(開孔率)が好適なものとなるように前記孔径や配置数が設定され、外壁20の開孔割合が内壁10より大きい場合と、内壁10の開孔割合が外壁20より大きい場合とがある。
例えば、前記外壁20の開孔割合が内壁10より大きい場合で、外壁20の小孔24の数が内壁10の小孔14の数より多い例として、加熱保温容器30のサイズが、奥行き(縦)250〜300mm、幅350〜450mm、高さ100〜150mmの場合、前記小孔14,24の孔径は2mm、小孔14,24の配置間隔は外壁20が20mm、内壁10が30mmに設定され、外壁20の小孔24の配置数が内壁10の小孔14の配置数より多くなるように形成される。
また、前記外壁20の開孔割合が内壁10より大きい場合で、外壁20の小孔24と内壁10の小孔14の数が同じであり、外壁20の小孔の孔径が内径10の小孔の孔径より大きいものの実施例として、加熱保温容器30のサイズが、奥行き(縦)250〜300mm、幅350〜450mm、高さ100〜150mmの場合、前記小孔14の孔径は1mm、小孔24の孔径は2mm、小孔14,24の配置間隔は内壁10、外壁20ともに30mmに設定され、外壁20の小孔24の合計開孔面積が内壁10の小孔14の合計開孔面積よりも多くなるように形成される。
前記内壁10の開孔割合が外壁20より大きい場合で、内壁10の小孔14の数が外壁20の小孔24の数より多い実施例として、加熱保温容器30のサイズが、奥行き(縦)250〜300mm、幅350〜450mm、高さ100〜150mmの場合、前記小孔14,24の孔径は2mm、小孔14,24の配置間隔は内壁10が20mm、外壁20が30mmに設定され、内壁10の小孔14の配置数が外壁20の小孔24の配置数より多くなるように形成される。
また、内壁10の開孔割合が外壁20より大きい場合で、内壁10の小孔14と外壁20の小孔24の数が同じであり、内壁10の小孔14の孔径が外径20の小孔24の孔径より大きいものの実施例として、加熱保温容器30のサイズが、奥行き(縦)250〜300mm、幅350〜450mm、高さ100〜150mmの場合、前記小孔14の孔径は2mm、小孔24の孔径は1mm、小孔14,24の配置間隔は内壁10、外壁20ともに30mmに設定され、内壁10の小孔14の合計開孔面積が外壁20の小孔24の合計開孔面積よりも多くなるように形成される。
前記蓋Aの大きさ、該蓋Aを構成する内外両壁10,20間の空隙部15の間隔S、内外両壁10,20に形成する小孔14,24の孔径や配置間隔については、適宜設定できる。例えば、前記内外両壁10,20間の空隙部15の間隔Sは10〜20mmに設定される。もちろん、前記寸法範囲外での実施も可能である。
前記蓋Aには、加熱保温容器30の開口縁部31の内側の段部32に載接する下端部の任意の個所、図示する実施例の場合は前記下端板23における四周各辺の中央位置に、一部を切り欠いた切欠口25が形成されており、前記空隙部15に生じて周側部の傾斜に沿って伝い流れる結露水を該切欠口25から下方に排出し加熱保温容器30内に戻すことができるようになっている。前記下端板23の上面を四隅部から各辺中央の前記切欠口25に向かって僅かに傾斜させておくと、前記結露水が前記下端板23の上面を伝って前記切欠口25に向かって流れやすく外部に排出され易くなる。前記蓋Aは、図6のように加熱保温容器30の開口縁部31における内側の形成された段部32に載置して使用することにより、前記切欠口25から排出される結露水は、加熱保温容器30内に戻されることになる。
なお、図示する加熱保温容器30は、開口縁部31の内側に段部32が形成され、該段部32に前記蓋Aを載置できるように設けられているが、これに限らず、開口縁部の上端に前記蓋Aを載置して使用するように形成する等、種々の形態による実施が可能である。また、前記加熱保温容器30の外側、例えば前記段32より下方部の外側に断熱保護のための木枠(図示せず)を配置する場合もある。
図中の27は蓋Aの頂部中央に取付固定した取っ手であり、該取っ手27を把持して開閉操作できるようになっている。この取っ手27の取付部にも、内外両壁10、20間の間隔を保持するスペーサを設けておくことができる。
上記した実施例の蓋Aは、図6のように、例えば、おでんを加熱しながら販売するための加熱保温容器30の開口縁部31の内側の段部32に載置して使用する。この際、前記蓋Aは、透明でかつ内外両壁10,20間に空隙部15を有する二重壁構造をなしているために、1層の板材よりなるものに比して断熱性があり、使用状態において蓋内方空間の熱が逃げ難く、加熱保温の際の熱損失を低減でき、加熱保温の効果を高め、ひいてはエネルギー消費を抑えることができる。
しかも、透明な前記内壁10及び外壁20にはそれぞれ全面に渡って多数の小孔14及び24が形成されているので、蓋内方空間において加熱により発生する水蒸気は、蓋内方空間にそのまま滞留するのではなく、前記内壁10の多数の小孔14を通じて一旦内外両壁10,20間の空隙部15に入り、その後、前記外壁20の小孔24から外部に放出される。そのため、蓋内方空間に湯気が充満して内容物が見え難くなることがない。特に、前記のように、加熱により発生する水蒸気は前記空隙部15を経ることである程度冷やされて温度が低下してから外部に放出されることになるので、蓋内方空間と前記空隙部15との温度差が小さくなり、内壁10の内面つまり蓋内面には水蒸気の結露が殆ど生じないことになる。
さらに、前記空隙部15内の水蒸気がある程度冷やされて温度低下しているために、該空隙部15と外部との温度差もそれほど大きくならず、外壁20の内面における結露も抑制される。
そのため、透明な合成樹脂よりなる前記内外両壁10,20自体の結露による曇りが抑制され、これが蓋内方空間に湯気がこもらないこととも相俟って、常に容易に内容物を見ることができ、内容物の煮上がり状態や種別等を視覚により確認できることになる。さらに、前記のように、内外両壁の多数の小孔を通じて水蒸気の湯気や臭いが放出されるため、購買者の食欲を起こさせる雰囲気をも得ることができる。
例えば、上記した実施例と同様の内外両壁間に空隙部を有する二重壁構造の蓋で、内外両壁にそれぞれ小孔を配置形成した本発明の実施例に相当する蓋と、内外両壁に小孔が形成されていない蓋とについて、それぞれ実際の加熱保温容器の開口に使用して、使用比較を行ったところ、内外両壁に小孔が形成されていない蓋の場合、蓋内方空間に水蒸気の湯気が充満するとともに、蓋内面に水蒸気の結露が生じて曇って、内容物が見え難い状態になったが、内外両壁に多数の小孔を形成した場合、水蒸気が徐々に排出されて、蓋内方空間はもちろん空隙部にも水蒸気の湯気が過度に充満することがなく、また蓋内面や外壁の内面に水蒸気の結露が殆ど生じることがなく、いつまでも内容物が見え難くなることがなかった。すなわち、内外両壁間に空隙部を有する二重壁構造のものにおいて、内外両壁に小孔を形成することにより、良好な視認性を確保できるのである。
本発明の加熱保温容器用の蓋は、おでん鍋等の食品を加熱しながら販売するための加熱保温容器に好適に利用できる。
本発明の加熱保温容器用蓋の実施例を示す斜視図である。 同上の蓋の平面図である。 同上の蓋を裏返した下面側からの斜視図である。 同上の蓋の底面図である。 図2のV−V線における断面図である。 同蓋を加熱保温容器の開口に使用した状態の断面図である。 同上の一部の拡大図である。 内外両壁を結合する係合手段の他の例を示す一部の断面図である。
符号の説明
A…蓋、10…内壁、11…下端部、12…上面部、13…凸部、14…小孔、15…空隙部、20…外壁、21…下端部、22…上面部、23…下端板、24…小孔、27…取っ手。

Claims (3)

  1. 加熱保温容器の開口を覆う蓋であって、透明な合成樹脂より形成された内壁と外壁とが、該内外両壁間に空隙部が存するように結合された二重壁構造をなしており、前記内外両壁にそれぞれ多数の小孔が散在状に配置形成されてなることを特徴とする加熱保温容器用蓋。
  2. 前記内壁及び外壁は、それぞれ周側部における下端部が平面長方形で上面部が湾曲状をなす伏凹形に形成され、前記外壁の内側に前記内壁が空隙部を保有するように嵌合されて分離可能に結合されてなる請求項1に記載の加熱保温容器用蓋。
  3. 加熱保温容器の開口縁部に載接する下端部の一部に、前記空隙部内の結露水を加熱保温容器内に戻すための切欠口が形成されてなる請求項1又は2に記載の加熱保温容器用蓋。
JP2006027603A 2006-02-03 2006-02-03 加熱保温容器用蓋 Active JP4680080B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006027603A JP4680080B2 (ja) 2006-02-03 2006-02-03 加熱保温容器用蓋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006027603A JP4680080B2 (ja) 2006-02-03 2006-02-03 加熱保温容器用蓋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007202914A true JP2007202914A (ja) 2007-08-16
JP4680080B2 JP4680080B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=38482911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006027603A Active JP4680080B2 (ja) 2006-02-03 2006-02-03 加熱保温容器用蓋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4680080B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014083107A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Matsuo Kogyosho:Kk 食品容器蓋用スタンド
CN112981874A (zh) * 2019-12-17 2021-06-18 博西华电器(江苏)有限公司 衣物处理装置及其机门

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0889408A (ja) * 1994-07-29 1996-04-09 Ken Nagao 油料理鍋の水切りリング
JPH0975226A (ja) * 1995-09-13 1997-03-25 Nippon Heater Kiki Kk 鍋 蓋
JPH1149204A (ja) * 1997-08-08 1999-02-23 Sekisui Plastics Co Ltd 容器用の開閉蓋及び該開閉蓋を備えた容器
JPH11285444A (ja) * 1998-04-02 1999-10-19 Yuichi Niizaki 調理鍋用の蓋

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0889408A (ja) * 1994-07-29 1996-04-09 Ken Nagao 油料理鍋の水切りリング
JPH0975226A (ja) * 1995-09-13 1997-03-25 Nippon Heater Kiki Kk 鍋 蓋
JPH1149204A (ja) * 1997-08-08 1999-02-23 Sekisui Plastics Co Ltd 容器用の開閉蓋及び該開閉蓋を備えた容器
JPH11285444A (ja) * 1998-04-02 1999-10-19 Yuichi Niizaki 調理鍋用の蓋

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014083107A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Matsuo Kogyosho:Kk 食品容器蓋用スタンド
CN112981874A (zh) * 2019-12-17 2021-06-18 博西华电器(江苏)有限公司 衣物处理装置及其机门

Also Published As

Publication number Publication date
JP4680080B2 (ja) 2011-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2245422T3 (es) Estructura de cuenco de alta funcionalidad.
US20080105692A1 (en) Dual container for heating and heat retaining
JP4680080B2 (ja) 加熱保温容器用蓋
KR20100111209A (ko) 조리용기의 뚜껑
KR100893320B1 (ko) 생선구이용 내부 투시 프라이팬
JP2011027276A (ja) 電子レンジ調理用容器
JP3898506B2 (ja) 積重ね加熱調理容器
ES1072020U (es) Elemento de soporte para la descongelacion de alimentos.
JP6682914B2 (ja) 炊飯器
JP6352667B2 (ja) 透視性の軟質シリコーン樹脂製の被せ蓋
KR101208434B1 (ko) 적층형 이유식 보관용기
JP5723176B2 (ja) 温菜カバー
JP5630762B2 (ja) 調理容器およびその蓋
JP5074846B2 (ja) グリルを備えた加熱調理器における加熱容器の位置固定構造
JP3139163U (ja) 蒸し器
JP2006238977A (ja) 真空二重容器
JP2015188671A (ja) 炊飯器
JP3227791U (ja) 食品保温器
JP3167335U (ja) 食品用容器
JP3205664U (ja) 電子レンジ用内箱
JP2005041520A (ja) 包装用容器
JP3119361U (ja) 電磁誘導加熱調理器用保温容器
JP2001240094A (ja) 保温容器の蓋構造
KR200486323Y1 (ko) 이중 구조의 이유식 보온 용기
KR200409573Y1 (ko) 밥그릇을 보관하는 외부용기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4680080

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3