JP2007202504A - 酒類、調味料の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 活性炭処理を施してもフェルラ酸を高含有し、かつ酒質に優れた酒類、調味料を製造する方法を提供する。
【解決手段】 酒類、調味料の製造方法において、キシラナーゼ活性/フェルラ酸エステラーゼ活性の比が4.1以上である植物細胞壁分解酵素剤を用いることを特徴とするフェルラ酸を高含有する酒類、調味料の製造方法。当該酵素剤の例としては、アスペルギルス ニガー及び/又はトリコデルマ属由来の酵素剤がある。フェルラ酸を含む原料に、当該酵素剤を添加して得られる液化・糖化液を添加するのが好ましい。
【効果】 糖結合型フェルラ酸を多く含み、かつ香味色沢に優れた酒類、調味料が提供される。
【選択図】 なし

Description

本発明は、酒類、調味料の製造方法に関し、更に詳細には、特定の酵素剤を用いたフェルラ酸を高含有する酒類、調味料の製造方法に関する。
近年の健康志向ブームから食品の機能性についての関心が高まっており、酒類においても健康に配慮した各種機能性を謳った商品が開発されている。麹の自己消化工程及び/又はγ−アミノ酪酸生成能を有する乳酸菌の培養工程を包含する方法により得られる麹の処理物を用いることにより、血圧降下作用やアルコール代謝促進作用を有するγ−アミノ酪酸濃度を増加させたアルコール飲料の製造方法(特許文献1)や、原料の一部に米胚芽を用いることにより、ビタミン類など有効成分を多く含有させた酒類の製造方法(特許文献2)が開示されている。なかでも老化防止効果や活性酸素除去などの効果が期待されている抗酸化性に関する消費者の関心は高く、ポリフェノールやフェルラ酸などに注目が集まっている。フェルラ酸が持つ機能性としては抗酸化性以外にも紫外線吸収作用や抗菌作用が報告されている(非特許文献1)。
フェルラ酸を高含有する酒類の製造方法としては、清酒の醪糖化発酵熟成工程において、ヒドロキシシナミック酸エステル加水分解酵素を添加する方法(特許文献3)が開示されている。これはフェルラ酸やバニリン、バニリン酸等を高含有させることにより、芳醇な香味成分の豊かな清酒の製造方法に関するものである。また、キシラナーゼ活性とフェルラ酸エステラーゼ活性が高い麹菌を選抜し、この麹菌を使用することにより、遊離型フェルラ酸を多量に含む穀類を原料とする蒸留酒醪を得る方法(特許文献4)も開示されている。これは、その後の蒸留、貯蔵工程でフェルラ酸が4−ビニルグアヤコール(4−VG)やバニリンへ変換されることを期待した高香味穀類蒸留酒の製造を目的とするものである。これらはいずれもフェルラ酸等による香味の向上を目的とした技術であり、本発明とは目的及びその効果が異なる。
フェルラ酸はイネ科植物細胞壁に特に多く、その細胞壁を構成するアラビノキシランのアラビノース残基とエステル結合して存在していることが明らかにされている。清酒中の遊離型フェルラ酸は、フェルラ酸とアラビノキシランとのエステル結合部が麹菌の持つフェルラ酸エステラーゼによって切断されることにより生じると考えられるが、キシラナーゼやアラビノフラノシダーゼによってキシラン主鎖、あるいはアラビノース側鎖の部位で切断されると、糖が結合したフェルラ酸(以後、「糖結合型フェルラ酸」と記載する)も生成する(非特許文献2)。
機能性清酒の製造に当って、例えば機能性成分の一つであるフェルラ酸は原料米の外層部(糠部分)に多いことから、清酒中にフェルラ酸を高含有させるには糠や精白歩合の低い原料を利用するのが効果的である。しかし、同時に糠などが持込む脂質やタンパク質も増加することになり、清酒の着色や雑味、異臭の原因となる。そこで酒質の矯正に活性炭処理が欠かせないものになるが、そうするとフェルラ酸も吸着除去されることから、通常の製造方法では必然的に酒質を優先するか、フェルラ酸濃度の増加を優先するかの二者選択が迫られていた。このようにフェルラ酸を高含有させる場合には、酒質の維持とフェルラ酸濃度の増加を両立できる技術が求められていた。
特開2003−169659公報 特開2005−80563公報 特開平8−89230号公報 特開2004−236634公報 食品加工技術、第22巻、第1号、第15〜25頁(2002年) 日本醸造協会誌、第93巻、第7号、第510〜517頁(1998年)
本発明の目的は、従来技術の問題点にかんがみて、活性炭処理を施してもフェルラ酸を高含有し、かつ酒質に優れた酒類、調味料を製造することにある。
本発明を概説すれば、本発明の第1の発明は、酒類、調味料の製造方法において、キシラナーゼ活性/フェルラ酸エステラーゼ活性の比が4.1以上である植物細胞壁分解酵素剤を用いるフェルラ酸を高含有する酒類、調味料の製造方法に関する。本発明の第2の発明は、植物細胞壁分解酵素剤が、アスペルギルス ニガー及び/又はトリコデルマ属由来の酵素剤である第1の発明に記載のフェルラ酸を高含有する酒類、調味料の製造方法に関する。本発明の第3の発明は、キシラナーゼ活性/フェルラ酸エステラーゼ活性の比が5.0以上である酵素剤を用いる第1の発明に記載のフェルラ酸を高含有する酒類、調味料の製造方法に関する。本発明の第4の発明は、キシラナーゼ活性/フェルラ酸エステラーゼ活性の比が5.0以上である酵素剤が、トリコデルマ属由来の酵素剤である第3の発明に記載のフェルラ酸を高含有する酒類、調味料の製造方法に関する。本発明の第5の発明は、フェルラ酸を含む原料に、当該酵素剤を添加して得られる液化・糖化液を添加する第1〜第4の発明のいずれかに記載のフェルラ酸を高含有する酒類、調味料の製造方法に関する。本発明の第6の発明は、第1〜第5の発明のいずれかに記載の方法により得られる、フェルラ酸を3.0ppm超含有する酒類又は調味料に関する。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、糖結合型フェルラ酸が活性炭に吸着されにくいことを見出し、本発明を完成させた。
本発明では、酒類、調味料の製造方法において、キシラナーゼ活性/フェルラ酸エステラーゼ活性の比が4.1以上の植物細胞壁分解酵素剤を用いることにより、遊離型フェルラ酸の生成を抑え、総フェルラ酸中に占める糖結合型フェルラ酸の割合を増加させることができる。糖結合型フェルラ酸は、活性炭にほとんど吸着されないため、フェルラ酸の減少を考慮することなく、酒質調整を目的とした生成酒の活性炭処理が可能である。このようにフェルラ酸を高含有し、かつ酒質に優れた酒類、調味料を得ることができる。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明では酒類、調味料の製造方法において、キシラナーゼ活性/フェルラ酸エステラーゼ活性の比(以下、X/E比と略述する)が4.1以上の植物細胞壁分解酵素剤(以下、酵素剤と略述する)を用いるのが特徴である。当該2種類の酵素活性は、一般に市販されている食品用植物細胞壁分解酵素剤に通常含有しているものである。X/E比が4.1未満の酵素剤では、フェルラ酸エステラーゼ活性が相対的に高く、遊離型フェルラ酸が増加してしまうことになる。
酵素剤は、アスペルギルス ニガー及び/又はトリコデルマ属由来の酵素剤が好ましい。
より好ましくは、X/E比が5.0以上である酵素剤を用いることにより、フェルラ酸を高含有する酒類、調味料を製造することができる。
また、X/E比が5.0以上である酵素剤では、トリコデルマ属由来の酵素剤がより好ましい。
本発明での酵素活性の測定は以下に示した方法により行う。
1)フェルラ酸エステラーゼ活性
ポウタネン(Poutanen)らの方法を以下のように改変して行った。すなわち、1mM酢酸1−ナフチルを含む50mMクエン酸緩衝液(pH6.5)1.8mlに、適宜希釈した酵素溶液0.2mlを添加し、50℃で10分間反応させた。反応後、発色試薬として0.01% ファスト コリンス V ソールト(Fast Corinth V Salt)を含む1M酢酸ナトリウム緩衝液〔10%トゥイーン(Tween)20含む、pH4.3〕1mlを加え、10分後に525nmの吸光度を測定した。既知の濃度のα−ナフトール溶液を発色させて作成した検量線から、反応液中のα−ナフトール量を求め、酵素活性を算出する。酵素活性は、酢酸1−ナフチルから50℃、1分間に1μmolのα−ナフトールを遊離する活性を1単位と定義する。
2)キシラナーゼ活性
0.2%キシラン(from oat spelt)懸濁液0.5mlに50mMクエン酸緩衝液(pH6.5)0.4ml、及び適宜希釈した酵素液0.1mlを混合し、50℃で30分間反応させた。反応後、遊離した還元糖をソモギ−ネルソン(Somogyi−Nelson)法で定量し、酵素活性を算出する。酵素活性は、キシランから50℃、1分間に1μmolのキシロースを遊離する活性を1単位と定義する。
本発明でいう酒類とは、具体的には清酒、ビール、ワイン、老酒、みりん等の醸造酒、雑酒、並びにリキュール等を挙げることができ、これらの中では特に醸造酒が好ましい。また、本発明でいう調味料とは、みりん類似調味料、醸造酢等であり、具体的には加塩による不可飲処置を行った発酵調味料、みりん風調味料、穀物酢等を挙げることができる。
本発明では、酒類においては、当該酵素剤を醪に直接使用してもよいし、フェルラ酸を含む原料に当該酵素剤を添加する、あるいは当該酵素剤とデンプン分解酵素剤とを添加して得られる液化・糖化液を醪に添加してもよい。フェルラ酸を含む原料に特に限定はないが、米、大麦、コーン等が挙げられる。酵素剤を直接使用する場合の酵素剤の添加時期は醪発酵期間中のいつでもよいが、醪に含まれる麹菌酵素などによって糖結合型フェルラ酸が遊離型フェルラ酸に分解されるため醪中期〜末期での添加が望ましい。麹菌酵素などによる糖結合型フェルラ酸の分解の影響を最も受けにくいので、例えば清酒では、その製造工程における四段液調製時に当該酵素剤を添加して得られる液化・糖化液である四段液を添加することが最も望ましい。
また、調味料においては、フェルラ酸を含む原料に当該酵素剤を添加して得られる液化・糖化液を醪に添加すればよい。
例えば清酒の製造では、初添仕込、仲添仕込及び留添仕込の三段仕込みとして、米麹、蒸米、汲水、清酒酵母及び醸造用乳酸を混合し、10〜15℃で20日間程度発酵させた熟成醪に、四段液、醸造アルコールを添加する場合がある。この四段液は味の調整を目的とするものであり、通常、蒸米にデンプン分解酵素剤のみを作用させて糖化を行うが、このとき当該酵素剤をデンプン分解酵素剤と併せて添加する。このようにして調製した糖結合型フェルラ酸を多量に含有する四段液と醸造アルコールを熟成醪に加え、直後に上槽、火入殺菌することにより糖結合型フェルラ酸を多く含む清酒を製造することができる。糖結合型フェルラ酸を多量に含有する四段液を添加し、直ちに上槽、火入殺菌することによって本発明の目的を達成することができる。
また、例えばみりんの製造では、酵素剤とデンプン分解酵素剤とを併せて添加して調製した糖結合型フェルラ酸を多量に含有する液化・糖化液を、みりん醪に加え、直後に上槽、火入殺菌することにより糖結合型フェルラ酸を多く含むみりんを製造することができる。糖結合型フェルラ酸を多量に含有する液化・糖化液を添加し、直ちに上槽、火入殺菌することによって本発明の目的を達成することができる。
本発明の酒類、調味料の製造方法によれば、フェルラ酸を3.0ppm超含有する酒類又は調味料を得ることができる。なお、本発明では、例えば清酒の上槽液に活性炭処理を施しても、フェルラ酸を3.0ppm超含有させることができるが、フェルラ酸には苦渋味があり、官能的に良好な酒質とするためには、フェルラ酸を20.0ppm以下とするのが好ましく、10.0ppm以下とするのがより好ましい。
本発明によりフェルラ酸を高含有する酒類、調味料が得られ、抗酸化性の一つの指標である1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル(1,1−Diphenyl−2−Picrylhydrazyl、以下DPPHと略述する)ラジカル消去活性を高くすることができる。DPPHラジカル消去活性とは、抗酸化物質と反応してDPPHが退色することを利用し、その退色の度合いにより抗酸化力の評価を行う方法である。その値が高いほど抗酸化力のあることを示す。
以下、検討例によって更に具体的に説明する。
検討例1:遊離型フェルラ酸と糖結合型フェルラ酸の活性炭による吸着
米糠100gと汲水200mlを混合し、セルラーゼA「アマノ」3〔天野エンザイム(株)製〕を0.2g、コクゲンL〔大和化成(株)製〕を0.1g添加して55℃で18時間糖化した。糖化後、遠心分離にて上清液を得、乳酸及び95v/v%エタノールを添加して、アルコール濃度20v/v%、pH4.3のフェルラ酸を高含有するモデル清酒を調製した。このモデル清酒に活性炭処理(100ppm、500ppm、1000ppm)を施し、遊離型フェルラ酸及び糖結合型フェルラ酸の活性炭への吸着の差を見た。活性炭は、白鷺RM〔武田キリン食品(株)製〕を使用した。
フェルラ酸の測定は以下に示した方法に従って行った。
Waters社製高速液体クロマトグラフィー(以下、HPLCと略述する)にて測定した。前処理としてメタノールを加え激しく振とうし、生じた沈殿を遠心除去した液を測定サンプルとした。使用カラムはCAPCELL PAK C18 UG120〔5μm、4.6mmφ×250mm、(株)資生堂製〕、カラム温度は40℃とした。溶離液はアセトニトリルと水を25:75の比率で混合したもの(0.05%TFA含む)とし、流速は1ml/minで行った。検出波長は320nm、インジェクション量は10μlとした。この方法で測定したものを遊離型フェルラ酸とした。
総フェルラ酸は、水酸化ナトリウムでアルカリ性(終濃度0.5M−NaOH)にしたサンプルを、60℃で90分間加水分解し、全てのフェルラ酸を遊離させた後、6N−HCl溶液で酸性に調整したものを前記HPLC条件にて測定した。
糖結合型フェルラ酸は、総フェルラ酸から、遊離型フェルラ酸を減じて算出したものであり、以下、本発明では、糖結合型フェルラ酸の欄にはフェルラ酸として含まれる量を示している。
結果を表1に示す。
Figure 2007202504
表1より、遊離型フェルラ酸は活性炭処理により大半が吸着除去され、活性炭添加量が100ppmで残存率が67.9%、1000ppmでは1.9%であるのに対し、糖結合型フェルラ酸はほとんど吸着されず、活性炭添加量が1000ppmでも92.2%が液中に残存していた。
検討例2:市販植物細胞壁分解酵素剤による遊離型フェルラ酸と糖結合型フェルラ酸の生成
糖結合型フェルラ酸を多く生成する酵素剤を見出すために、市販植物細胞壁分解酵素剤のフェルラ酸生成能を評価した。市販植物細胞壁分解酵素剤として、(A)セルラーゼA「アマノ」3〔アスペルギルス ニガー由来、天野エンザイム(株)製〕、(B)スミチームAC〔アスペルギルス ニガー由来、新日本化学工業(株)製〕、(C)セルロシンAC401〔アスペルギルス ニガー由来、エイチビィアイ(株)製〕、(D)スミチームNX〔アスペルギルス ニガー由来、新日本化学工業(株)製〕、(E)セルロシンPC5〔アスペルギルス ニガー由来、エイチビィアイ(株)製〕、(F)セルラーゼT「アマノ」4〔トリコデルマ ビリデ由来、天野エンザイム(株)製〕、(G)スミチームC〔トリコデルマ リーゼイ由来、新日本化学工業(株)製〕、(H)セルロシンT2〔トリコデルマ ビリデ由来、エイチビィアイ(株)製〕、(I)スミチームX〔トリコデルマ属由来、新日本化学工業(株)製〕を用いた。
米糠1gに水10mlを加え、前記した植物細胞壁分解酵素剤を2mg溶解後、50℃で15時間反応させた。全ての試験区には米糠デンプンの糊化を考慮してコクゲンL〔大和化成(株)製〕を0.5mg添加した。反応後のろ液について総フェルラ酸及び遊離型フェルラ酸を測定した。
また、総フェルラ酸に占める糖結合型フェルラ酸の比率を、糖結合型フェルラ酸比率〔(糖結合型フェルラ酸/総フェルラ酸)×100〕として求めた。結果を表2に示す。
Figure 2007202504
表2より、(E)のアスペルギルス ニガー由来の酵素剤及び(F)〜(I)のトリコデルマ属由来の酵素剤は、遊離型フェルラ酸の生成が少なく、生成した総フェルラ酸に占める糖結合型フェルラ酸比率は、(A)〜(D)のアスペルギルス ニガー由来の酵素剤と比較して高い値を示した。(E)のアスペルギルス ニガー由来の酵素剤及び(F)〜(I)のトリコデルマ属由来の酵素剤は、糖結合型フェルラ酸の比率を高めるのに有効であった。
検討例3:キシラナーゼ活性/フェルラ酸エステラーゼ活性の比と糖結合型フェルラ酸生成能
市販植物細胞壁分解酵素剤のキシラナーゼ活性とフェルラ酸エステラーゼ活性を測定し、X/E比と糖結合型フェルラ酸比率を比較検討した。結果を表3に示す。
Figure 2007202504
表3より、X/E比が4.1以上の酵素剤は、総フェルラ酸に占める糖結合型フェルラ酸比率が80%以上であった。X/E比が5.0以上である(F)〜(I)のトリコデルマ属由来の酵素剤は、糖結合型フェルラ酸の比率を高めるのに有効であった。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されるものではない。
酵素剤を用いた清酒小仕込みを行った。仕込配合を表4に示す。麹米及び掛米は精米歩合75w/w%の精白米を用い、酵母及び乳酸はそれぞれ協会701号及び醸造用乳酸を用いた。品温は初添後15℃、仲添後12℃、留添後10℃とし、その後1℃/1日の割合で上昇させ、15℃に到達後、一定温度として発酵させた。試験区(1)は留後5日目に本発明に係る酵素剤を添加した仕込み、試験区(2)は留後13日目に本発明に係る酵素剤を添加した仕込み、試験区(3)は対照として酵素剤無添加の仕込を行った。酵素剤はスミチームC(X/E比11.7)〔新日本化学工業(株)製〕を用いた。留後19日目に遠心分離にて上槽し、清酒を得、清酒中の総フェルラ酸及び遊離型フェルラ酸を測定した。結果を表5に示す。
Figure 2007202504
Figure 2007202504
表5より、清酒発酵醪に酵素剤を添加することにより、糖結合型フェルラ酸は、試験区(3)酵素剤無添加の3.7ppmから、試験区(1)留後5日目添加の4.4ppmに、試験区(2)留後13日目添加の4.6ppmにそれぞれ増加することが確認された。総フェルラ酸を増加させるためには、酵素剤の反応時間を長くすることのできる醪初期での酵素剤の添加がよいが、試験区(1)留後5日目添加は、試験区(2)留後13日目添加に比べて、遊離型フェルラ酸が7.8ppmから8.6ppmに増加しており、麹菌酵素による分解が進行していることが示唆された。醪中の糖結合型フェルラ酸比率を高めるためには、醪中期以降での酵素剤の添加が効果的であった。
酵素剤を用いて、白米を原料とする四段液を調製し、フェルラ酸高含有清酒を調製した。白米四段液の配合表を表6に示す。原料米は精米歩合75w/w%の精白米を用いた。常法に従って蒸きょう後、55℃で15時間糖化を行い四段液とした。酵素剤は、セルラーゼT「アマノ」4(X/E比:5.1)〔天野エンザイム(株)製〕を使用した。比較例1としてセルロシンAC401(X/E比:1.5)〔エイチビィアイ(株)製〕を使用したものと、比較例2として酵素剤無添加のものを調製した。それぞれにデンプン分解酵素剤としてコクゲンL〔大和化成(株)製〕を添加した。
Figure 2007202504
得られたそれぞれの四段液中の総フェルラ酸、遊離型フェルラ酸及び糖結合型フェルラ酸を表7に示す。なお、併せてDPPHラジカル消去活性を比色法により測定した。
DPPHラジカル消去活性測定方法は、下記の通りである。
数段階に希釈したサンプル800μlに、0.5M トリス−塩酸緩衝液(pH7.4)200μl、及びエタノールに溶解した500μM DPPH1mlを加え、50℃で20分間暗下で反応させた後、517nmの吸光度を測定した。ブランクは、サンプルの代りに水を加えた。
ラジカル消去率は、次式より求めた。
ラジカル消去率(%)=〔(ブランク吸光度−サンプル吸光度)/ブランク吸光度〕×100
各希釈サンプルのラジカル消去率から、50%のDPPHラジカル消去率を示すサンプルの濃度をIC50として算出した。ビタミンEの安定な同族体であるTroloxのIC50と比較し、サンプル100ml当りのDPPHラジカル消去活性をTrolox当量(単位:μmol)として示した。
Figure 2007202504
表7より、酵素剤を使用することにより、四段液中の総フェルラ酸は増加するが、使用する酵素剤により、遊離型フェルラ酸と糖結合型フェルラ酸の含有量は大きく異なっており、本発明1に示すX/E比が5.1のセルラーゼT「アマノ」4を使用した四段液では糖結合型フェルラ酸の生成が多く、一方、比較例1に示すX/E比が1.5のセルロシンAC401を使用した四段液では、生成したフェルラ酸の大部分は遊離型フェルラ酸であった。
本発明1のTrolox当量は、22.2μmol/100mlであり、比較例1の19.4μmol/100ml、比較例2の14.8μmol/100mlに比べて高い値を示し、糖結合型フェルラ酸の生成が多い場合においても抗酸化性を示す結果となった。
常法に従って調製した清酒熟成醪500gに、前記した四段液100gと40v/v%エタノール200mlとを混合後、遠心分離して上槽液とした。得られた上槽液に500ppmの活性炭処理を施し、処理前後の総フェルラ酸、遊離型フェルラ酸を測定した。活性炭は、白鷺RM〔武田キリン食品(株)製〕を使用した。結果を表8に示す。
Figure 2007202504
表8より、酵素剤を用いた四段液を使用した清酒上槽液において、活性炭処理前の総フェルラ酸に大差はないが、本発明1は比較例1及び比較例2に比べて糖結合型フェルラ酸が多くなっており、その結果、活性炭処理後においても本発明1は糖結合型フェルラ酸が3.8ppm残存しており、比較例1と比べて1.36倍、比較例2と比べて1.46倍多くなった。
酵素剤を用いて、米糠を原料とする四段液を調製し、フェルラ酸高含有清酒を調製した。米糠四段液の配合表を表9に示す。原料糠は精米歩合85w/w%から75w/w%の精白米にまで搗精するときに得られる米糠を用いた。55℃で15時間糖化を行い四段液とした。酵素剤は、セルラーゼT「アマノ」4(X/E比:5.1)〔天野エンザイム(株)製〕を使用した。比較例3としてセルロシンAC401(X/E比:1.5)〔エイチビィアイ(株)製〕を使用したものと、比較例4として精米歩合75w/w%の精白米を原料として酵素剤無添加のものを調製した。それぞれにデンプン分解酵素剤としてコクゲンL〔大和化成(株)製〕を添加した。
Figure 2007202504
得られたそれぞれの四段液中の総フェルラ酸、遊離型フェルラ酸及び糖結合型フェルラ酸を表10に示す。実施例2と同様に、併せてDPPHラジカル消去活性を比色法により測定した。
Figure 2007202504
表10より、酵素剤を使用することにより、四段液中の総フェルラ酸は増加するが、使用する酵素剤により、遊離型フェルラ酸と糖結合型フェルラ酸の含有量は大きく異なっており、本発明2に示すX/E比が5.1のセルラーゼT「アマノ」4を使用した四段液では糖結合型フェルラ酸の生成が多く、一方、比較例3に示すX/E比が1.5のセルロシンAC401を使用した四段液では、生成したフェルラ酸の大部分は遊離型フェルラ酸であった。
本発明2のTrolox当量は、86.4μmol/100mlであり、比較例3の74.8μmol/100ml、比較例4の14.8μmol/100mlに比べて高い値を示し、糖結合型フェルラ酸の生成が多い場合においても抗酸化性を示す結果となった。
常法に従って調製した清酒熟成醪500gに、前記した四段液100gと40v/v%エタノール200mlとを混合後、遠心分離して上槽液とした。得られた上槽液に500ppmの活性炭処理を施し、処理前後の総フェルラ酸、遊離型フェルラ酸を測定した。活性炭は、白鷺RM〔武田キリン食品(株)製〕を使用した。結果を表11に示す。
活性炭処理前後の清酒上槽液について、4点法(1:優、2:良、3:可、4:不可)にて、酒類技術者15名による官能評価を実施した。結果を表12に示す。
Figure 2007202504
Figure 2007202504
表11、表12より、比較例3において、活性炭処理前の総フェルラ酸は10.0ppmと高いが、糠由来の異臭、雑味が多く、官能評価結果も総合評価で3.8と悪かった。これに活性炭処理を施すと官能的に酒質は総合評価で1.6と向上するが、総フェルラ酸は3.0ppmとなり、白米を用いて酵素剤を添加していない比較例4の総フェルラ酸2.6ppmをわずかに上回る程度にまで減少した。本発明2においても活性炭処理前の酒質は比較例3と同様に、糠由来の異臭、雑味が多く、官能評価結果も総合評価で3.8と悪かったが、酒質矯正のための活性炭処理後においても総フェルラ酸は5.1ppmと高い値を維持しており、官能評価結果も総合評価で1.5となり、白米四段使用の比較例4の総合評価1.2と遜色のない結果であった。
粳米85gを用いて常法により製麹して得られる米麹、もち米765gを用いて常法により調製した掛米、95v/v%エタノール240ml、水を適当量加え、総量を1,500mlの醪とし、30℃で30日間糖化・熟成を行った。得られた熟成醪から1,500gを取り、実施例3で調製した米糠四段液300gと95v/v%エタノールを適当量加えた(全体のアルコール濃度が14v/v%となるように調整)後、圧搾して1000ppmの活性炭処理により精製し、本発明のみりんを得た。
得られたみりんの総フェルラ酸は6.0ppmであり、また、従来のみりんと比較しても官能的に遜色のないものであった。
本発明の酒類、調味料の製造方法によれば、酒質の矯正に活性炭処理が欠かせない酒類、調味料の製造に広く用いることができ、フェルラ酸を3.0ppm超含有する酒類又は調味料を得ることができる。
本発明の製造方法により得られる酒類、調味料は、活性炭処理を行ってもなお、糖結合型フェルラ酸を多く含み、かつ香味色沢に優れたものであるので、本発明は極めて優れた酒類、調味料の製造方法であり有用である。

Claims (6)

  1. 酒類、調味料の製造方法において、キシラナーゼ活性/フェルラ酸エステラーゼ活性の比が4.1以上である植物細胞壁分解酵素剤を用いることを特徴とするフェルラ酸を高含有する酒類、調味料の製造方法。
  2. 植物細胞壁分解酵素剤が、アスペルギルス ニガー及び/又はトリコデルマ属由来の酵素剤である請求項1記載のフェルラ酸を高含有する酒類、調味料の製造方法。
  3. キシラナーゼ活性/フェルラ酸エステラーゼ活性の比が5.0以上である酵素剤を用いる請求項1記載のフェルラ酸を高含有する酒類、調味料の製造方法。
  4. キシラナーゼ活性/フェルラ酸エステラーゼ活性の比が5.0以上である酵素剤が、トリコデルマ属由来の酵素剤である請求項3記載のフェルラ酸を高含有する酒類、調味料の製造方法。
  5. フェルラ酸を含む原料に、当該酵素剤を添加して得られる液化・糖化液を添加することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のフェルラ酸を高含有する酒類、調味料の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法により得られる、フェルラ酸を3.0ppm超含有する酒類又は調味料。

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