JP2007202399A - 電源回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】起動時に流れる過大な入力電流を制限するとともに、PWM信号に応じて昇圧動作の作動/停止が繰り返される場合であっても出力電圧を所望の電圧に即座に立ち上げることのできる電源回路を提供する。
【解決手段】第1状態と第2状態が交互に出現する制御信号を受け、該制御信号が第1状態のときには、スイッチング素子の切替によって出力電圧を昇圧させる昇圧動作を行う一方、該制御信号が第2状態のときには、昇圧動作を行わないようにする、ドライブ手段と、昇圧動作による出力電圧の立ち上がりを緩やかにするソフトスタート処理を行うソフトスタート回路と、を更に備え、ソフトスタート回路は、出力電圧の大きさ、および、制御信号の状態を監視するとともに、該監視結果に応じた所定のタイミングでのみソフトスタート処理を行う、昇圧チョッパレギュレータ型の電源回路とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電源からの入力電圧を昇圧して負荷へ供給する電源回路に関するものであり、特に、PWM信号に応じて昇圧動作の作動/停止が繰り返される電源回路に関するものである。
近年、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、デジタルカメラ等の電子機器に搭載されている液晶表示装置(LCD)の照明源(バックライトまたはフロントライト)のひとつとして、耐久性、発光効率、占有面積等の点で優れている白色発光ダイオードが用いられるようになってきている。この白色発光ダイオードは比較的高い順方向電圧が必要であることや、通常、照明源としては複数の白色発光ダイオードが用いられ、用いられる複数の白色発光ダイオードは各白色発光ダイオードの輝度を均一にするために直列接続されることなどから、このような照明源としての白色発光ダイオードの駆動には、携帯機器に内蔵されている電池からの直流電圧よりも高い直流電圧が必要となる。
そこで、このような白色発光ダイオードを駆動する回路として、従来、図9に示す昇圧型の電源回路が用いられている。図9は従来の電源回路の電気的構成を示す回路ブロック図である。図9に示す電源回路は、リチウムイオン電池等の直流電源1、入力コンデンサ2、コイル3、ダイオード(整流素子)4、出力コンデンサ5、抵抗(出力電流検出抵抗)R1、及び、1つのパッケージにIC化されコイル3に対するエネルギーの蓄積/放出を切り換えて昇圧動作を行う昇圧チョッパレギュレータ10から構成されており、携帯電話機等の電子機器に搭載されているLCDの照明源である6個の白色発光ダイオード(負荷)LED1〜6を駆動する。
直流電源1の負極端子はグランドに接続され、正極端子は入力コンデンサ2を介してグランドに接続されるとともにコイル3の一端に接続されている。そして、コイル3の他端はダイオード4のアノードに接続され、ダイオード4のカソードは出力コンデンサ5を介してグランドに接続されている。また、出力コンデンサ5と並列に、白色発光ダイオードLED1〜6、及び抵抗R1が直列に接続された直列回路が接続されている。
また、昇圧チョッパレギュレータ10は、外部接続用の端子として電源端子Vi、電源端子GND、出力電圧モニタ端子Vo、フィードバック端子FB、コントロール端子CTRLを備えている。そして、電源端子Viは直流電源1の正極端子に接続され、電源端子GNDはグランドに接続されており、これにより、昇圧チョッパレギュレータ10は直流電源1をその動作電源として得ている。また、スイッチ端子Vswはコイル3とダイオード4との接続点に接続され、出力電圧モニタ端子Voはダイオード4のカソードに接続され、フィードバック端子FBは白色発光ダイオードLED6と抵抗R1との接続点に接続されている。また、コントロール端子CTRLには、後述する白色発光ダイオードLED1〜6の輝度を調整するための輝度調整信号(外部入力信号)が入力される。
次に、昇圧チョッパレギュレータ10の内部構成とその接続を説明する。昇圧チョッパレギュレータ10は、Nチャンネル型のFET(スイッチング素子)11、12、ドライブ回路13、電流検出コンパレータ14、発振回路15、アンプ16、PWMコンパレータ17、エラーアンプ18、基準電源19、抵抗R2、R3、R4、ソフトスタート回路20、ON/OFF回路(作動/停止回路)21、過熱保護回路22、過電圧保護回路23から構成されている。
FET11、12の互いのドレインはともにスイッチ端子Vswに接続され、互いのゲートはともにドライブ回路13に接続されている。そして、FET12のソースはグランドに接続され、FET11のソースは抵抗R2を介してグランドに接続されている。そして、抵抗R2の両端は電流検出コンパレータ14の2つの入力端子にそれぞれ接続され、電流検出コンパレータ14の出力と発振回路15の2つの出力の一方の出力とがアンプ16で加算されてPWMコンパレータ17に一方の入力として供給される。また、PWMコンパレータ17の出力と、発振回路15のもう一方の出力とがドライブ回路13にそれぞれ供給される。
また、PWMコンパレータ17の他方の入力端子にはエラーアンプ18の出力が供給され、エラーアンプ18の一方の入力端子はフィードバック端子FBに接続されている。また、エラーアンプ18の他方の入力端子は抵抗R3、R4の一端に接続され、抵抗R4の他端はグランドに接続され、抵抗R3の他端は基準電源19の正極端子に接続されている。そして、基準電源19の負極端子はグランドに接続されている。
また、ソフトスタート回路20、ON/OFF回路21、過熱保護回路22、過電圧保護回路23の出力はドライブ回路13にそれぞれ供給され、ソフトスタート回路20、ON/OFF回路21には、コントロール端子CTRLを介して輝度調整信号が供給される。そして、過電圧保護回路23には、出力電圧モニタ端子Voを介して出力電圧Voutが供給される。
次に、このような構成の図9に示す電源回路の動作を説明する。図9に示す電源回路は、ドライブ回路13がFET12をオン/オフすることにより、直流電源1からの入力電圧Vinを昇圧した出力電圧Voutを出力コンデンサ5の両端に発生させる。即ち、ドライブ回路13がFET12のゲートに所定のゲート電圧を印加しFET12がオンしているときには、直流電源1からの電流がコイル3に流れ、コイル3にエネルギーが蓄積される。そして、ドライブ回路13がFET12のゲートに所定のゲート電圧を印加せずFET12がオフしているときには、蓄積されたエネルギーが放出されることによってコイル3に逆起電力が発生する。
コイル3に発生した逆起電力は直流電源1の入力電圧Vinに加算され、ダイオード4を介して出力コンデンサ5を充電する。そして、このような一連の動作を繰り返すことにより昇圧動作が行われ、出力コンデンサ5の両端に出力電圧Voutが発生し、この出力電圧Voutによって白色発光ダイオードLED1〜6に出力電流Ioutが流れ、白色発光ダイオードLED1〜6が発光する。
そして、この出力電流Ioutの電流値に抵抗R1の抵抗値を乗じたフィードバック電圧Vfbがフィードバック端子FBを介してエラーアンプ18の一方の入力端子に供給され、エラーアンプ18の他方の入力端子に供給される基準電圧Vrefと比較される。尚、この基準電圧Vrefは基準電源19の電圧を抵抗R3、R4で分圧した電圧である。このため、エラーアンプ18の出力にはフィードバック電圧Vfbと基準電圧Vrefとの差異に対応した電圧が現れ、この電圧がPWMコンパレータ17の一方の入力端子に供給される。
また、PWMコンパレータ17の他方の入力端子に入力される信号は、FET11がオンすることによって抵抗R2を流れる電流に比例する信号と、発振回路15からの鋸歯状波信号とをアンプ16で加算し増幅した信号であり、この信号がPWMコンパレータ17の前記一方の入力端子に供給されるエラーアンプ18の出力電圧レベルと比較される。その結果、エラーアンプ18からの出力電圧レベルがアンプ16からの信号レベルより高くなる期間では、PWMコンパレータ17のPWM出力はH(High)レベルになり、エラーアンプ18からの出力電圧レベルがアンプ16からの信号レベルより低くなる期間では、PWMコンパレータ17のPWM出力はL(Low)レベルになる。
そして、ドライブ回路13はPWMコンパレータ17のPWM出力を受けて、そのPWM出力に応じたデューティでFET11、12をオン/オフする。即ち、ドライブ回路13は、PWMコンパレータ17のPWM出力がHレベルのときであって、発振回路15からのクロック信号の各サイクルの開始のときに、FET11、12に所定のゲート電圧を与えてFET11、12をオンさせる。そして、PWMコンパレータ17のPWM出力がLレベルになったときにFET11、12へのゲート電圧の供給を停止し、FET11、12をオフさせる。
このようなFET11、12のオン/オフ制御を行うと、フィードバック電圧Vfbと基準電圧Vrefとが等しくなるように昇圧動作が行われることになる。即ち、出力電流Ioutは、基準電圧Vref(=フィードバック電圧Vfb)を抵抗R1の抵抗値で除した電流値に安定化される。また、PWMコンパレータ17で比較される信号には、抵抗R2を流れる電流に応じた信号、即ち、FET11、12がオンすることによりコイル3を流れる電流に応じた信号が加算されていることから、コイル3に流れるピーク電流を制限している。
また、過電圧保護回路23は、出力電圧Voutが所定の過電圧保護電圧を超えたことを検知してドライブ回路13の動作を停止させるので、前記所定の過電圧保護電圧を超える過電圧が負荷である白色発光ダイオードLED1〜6や出力コンデンサ5に印加されることを防止している。また、過熱保護回路22は、ドライブ回路13の動作に伴う、特に、FET12周辺の過熱を検知してドライブ回路13の動作を停止させるので、昇圧チョッパレギュレータ10の過熱による故障や破壊を防止している。
また、ON/OFF回路21は、コントロール端子CTRLに入力される外部入力信号に応じてドライブ回路13のFET11、12の駆動動作を作動/停止させるものであり、コントロール端子CTRLにこの外部入力信号として、PWM(Pulse Width Modulation)信号である輝度調整信号を入力することにより白色発光ダイオードLED1〜6の輝度を調整することができる。即ち、ON/OFF回路21は、コントロール端子CTRLに入力される輝度調整信号がHレベルのときにドライブ回路13のFET11、12の駆動動作を作動させて白色発光ダイオードLED1〜6に出力電流Ioutを流し、輝度調整信号がLレベルのときにはドライブ回路13のFET11、12の駆動動作を停止させて出力電圧Voutを低下させるので、白色発光ダイオードLED1〜6に流れる平均電流は輝度調整信号のデューティに応じて変化することになる。そして、白色発光ダイオードLED1〜6の輝度はこの平均電流に比例するので、このようにして白色発光ダイオードLED1〜6の輝度が調整される。
また、ソフトスタート回路20は、ドライブ回路13の動作開始時に、ドライブ回路13の出力デューティを徐々に変化させることにより出力電圧Voutを緩やかに上昇させるものである。出力電圧Voutを緩やかに上昇させなければ、出力コンデンサ5が充電されていない場合に、充電のための過大な充電電流が直流電源1から流れることになり、直流電源1がリチウムイオン電池等の電池である場合、電池に負担がかかるとともに、電池電圧がこの過大な充電電流により低下し、電池が本来の終止電圧まで使用できなくなるという問題が発生する。
図10、図11は、図9に示す電源回路の各部の電圧波形及び電流波形を示す波形図である。ここで、図10はソフトスタート回路20の効果を説明するために、ソフトスタート回路20が機能していない状態の波形を示し、図11はソフトスタート回路20が機能している状態の波形を示している。図10、図11において、(a)はコントロール端子CTRLに入力される輝度調整信号の電圧波形、(b)は出力電圧Voutの波形、(c)は入力電流Iinの波形を示している。尚、図10、図11において、最初に輝度調整信号がHレベルに変化するときが図9に示す電源回路の起動時であり、このときに直流電源1から入力電圧Vinが供給される。そして、このときまで出力電圧Voutは0Vであり、出力コンデンサ5は全く充電されていない状態である。
先ず、図10を参照してソフトスタート回路20が機能していないときの昇圧動作の説明をする。図10において、起動時、即ち、最初に輝度調整信号がHレベルになったとき(図10(a))、ドライブ回路13は昇圧動作を開始するが、ソフトスタート機能は働かないので出力電圧Voutは即座に電圧V1まで上昇する(図10(b))。このとき、入力電流Iinは電圧V1で出力コンデンサ5を充電する充電電流となるため、過大な電流となる(図10(c))。
尚、電圧V1とは、昇圧された出力電圧Voutにより白色発光ダイオードLED1〜6と抵抗R1とに出力電流Ioが流れ、これによりフィードバック端子FBに発生するフィードバック電圧Vfbが基準電圧Vrefと等しくなる出力電圧Voutの電圧のことである。そして、出力コンデンサ5の充電が進むにつれて入力電流Iinは減少し、その後一定となる(図10(c))。
次に、輝度調整信号がLレベルになると(図10(a))、ON/OFF回路21がドライブ回路13の昇圧動作を停止させるので、出力電圧Voutは直流電源1の入力電圧Vinとなり(図10(b))、入力電流Iinは流れなくなる(図10(c))。
そして、その後、輝度調整のため輝度調整信号が所定のデューティでHレベル/Lレベルに切り換わると(図10(a))、出力電圧Voutは輝度調整信号に応じて電圧V1とVinとに切り換わる(図10(b))。出力電圧がVinからV1に切り換わるときに流れる入力電流Iinは、出力コンデンサ5が既に入力電圧Vinの電圧値に充電されているので、電圧V1から入力電圧Vinを差し引いた電圧で出力コンデンサ5を充電する充電電流となり、過大な電流とはならない(図10(c))。
以上が、ソフトスタート回路20が機能していない状態での昇圧動作の説明であるが、起動時に流れる入力電流Iinが過大になることが問題である。即ち、起動時には出力コンデンサ5を充電する過大な充電電流が電池である直流電源1から流れ出すために、電池に負担がかかるとともに、電池電圧がこの過大な充電電流により低下し、電池が本来の終止電圧まで使用できなくなるという問題が発生する。この問題を解決するためにソフトスタート回路20が機能することが必要である。
次に、図11を参照してソフトスタート回路20が機能しているときの昇圧動作の説明をする。図11において、起動時、即ち、最初に輝度調整信号がHレベルになったとき(図11(a))、ドライブ回路13は昇圧動作を開始するが、ソフトスタート回路20がドライブ回路13の出力デューティを徐々に変化させるので、出力電圧Voutは入力電圧Vinの電圧に成った後、電圧V1まで緩やかに上昇する(図11(b))。起動時の入力電流Iinは入力電圧Vinで出力コンデンサ5を充電する充電電流となるため、過大な電流とはならない。(図11(c))。そして、出力コンデンサ5の充電が進むにつれて入力電流Iinは減少し、その後一定となる(図11(c))。
次に、輝度調整信号がLレベルになると(図11(a))、ON/OFF回路21がドライブ回路13の昇圧動作を停止させるので、出力電圧Voutは直流電源1の入力電圧Vinとなり(図11(b))、入力電流Iinは流れなくなる(図11(c))。
そして、その後、輝度調整のため輝度調整信号が所定のデューティでHレベル/Lレベルに切り換わると(図11(a))、出力電圧Voutは輝度調整信号がLレベルからHレベルに切り換わるときには、ソフトスタート回路20がドライブ回路13のスイッチング動作を制御することにより電圧V1に向かって緩やかに上昇するが、輝度調整信号がHレベルからLレベルに切り換わるときに即座に電圧Vinとなる(図11(b))。出力電圧Voutが入力電圧Vinから電圧V1に向かって上昇するときに流れる入力電流Iinは、出力コンデンサ5が既に入力電圧Vinの電圧値に充電されているので、上昇した分の電圧で出力コンデンサ5を充電する充電電流となり、過大な電流とはならない(図10(c))。このように、ソフトスタート回路20が機能することにより、起動時の入力電流Iinが過大になることを防止し、直流電源1にダメージ等を与えることを防ぐことができる。
また、一次巻線と該一次巻線とは異なる巻き数で構成された二次巻線とを有するトランスと、直流電源の電源端子間に前記トランスの一次巻線と直列接続されたスイッチング素子と、前記直流電源の立ち上がり時にソフトスタート用コンデンサを充電し、その充電電圧に相対した電圧信号をソフト制御信号として出力するソフトスタート回路と、前記ソフトスタート回路から出力されるソフト制御信号に基づいて、前記スイッチング素子のデューティ比を徐々に高めるように制御する制御回路とを備えたスイッチング電源装置であって、前記直流電源の所定電圧値以下の立ち下がりを検出し、その検出信号を出力する電圧変動検出回路と、前記電圧変動検出回路から出力された検出信号に基づいて、前記ソフトスタート用コンデンサの充電電荷を強制的に放電させる強制放電回路とを備えたスイッチング電源装置もある。(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−69793号公報
しかしながら、図9に示す従来の電源回路は、図11に示すように、コントロール端子CTRLに入力される輝度調整信号がHレベルになる度、即ち、ON/OFF回路21によりドライブ回路13が昇圧動作を開始する度にソフトスタート回路20が動作して出力電圧Voutが緩やかに上昇するため、出力電圧Voutが電圧V1まで即座に立ち上がらないため、白色発光ダイオードLED1〜6に一定の出力電流Ioを流すことができず、輝度調整信号のデューティに応じた所望の輝度調整が行えないという問題があった。
また、特許文献1に記載の従来技術では、スイッチング電源装置が瞬断や短時間で再びオンされた場合でも、ソフトスタート動作を確実に行うことができ、スイッチング素子の損傷を未然に防止することはできるが、短いサイクルでオン/オフされた場合には、オンする度にソフトスタート動作で出力電圧が緩やかに立ち上がるので、出力電圧が所望の電圧まで立ち上がらない。従って、図9に示すような白色発光ダイオードを駆動するとともに輝度調整信号に応じて輝度調整を行う電源回路として使用する場合には、やはり所望の輝度調整が行えないという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑み、起動時に流れる過大な入力電流を制限するとともに、PWM信号に応じて昇圧動作の作動/停止が繰り返される場合であっても出力電圧を所望の電圧に即座に立ち上げることのできる電源回路を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る電源回路は、所定の電源に接続されており、該電源によって充電されることで電圧を発生させる出力コンデンサと、前記電源と前記出力コンデンサとの間に設けられたコイルと、前記コイルと前記出力コンデンサとの間に設けられた整流素子と、前記コイルと前記整流素子との中間点と;接地点と;の接続/非接続を切替える、スイッチング素子と、を有し、前記整流素子と前記出力コンデンサとの中間点に生ずる出力電圧を、所定の負荷に供給する、電源回路であって、第1状態と第2状態が交互に出現する制御信号を受け、該制御信号が第1状態のときには、前記スイッチング素子の切替によって前記出力電圧を昇圧させる昇圧動作を行う一方、該制御信号が第2状態のときには、該昇圧動作を行わないようにする、ドライブ手段と、前記昇圧動作による前記出力電圧の立ち上がりを緩やかにするソフトスタート処理を行うソフトスタート回路と、を更に備え、該ソフトスタート回路は、前記出力電圧の大きさ、および、前記制御信号の状態を監視するとともに、該監視結果に応じた所定のタイミングでのみ、前記ソフトスタート処理を行う構成(第1の構成)とする。
また上記第1の構成において、前記ソフトスタート回路は、前記監視によって、前記出力コンデンサが充電されていない状態において前記制御信号が第1状態に遷移したことを検出し、該遷移直後の前記昇圧動作に対してのみ、前記ソフトスタート処理を行う構成(第2の構成)としても良い。
また上記第2の構成において、前記ソフトスタート回路は、前記出力電圧の大きさを所定の閾値と比較するとともに、該比較結果に基づいて、前記出力コンデンサが充電されていない状態であるか否かを判断する構成(第3の構成)としても良い。
また上記第2または第3の構成において、前記スイッチング素子は、前記ドライブ手段が発生させた所定のPWM信号に応じて、前記切替がなされるものであり、前記ソフトスタート回路は、該PWM信号におけるデューティ比の調整を通じて、前記ソフトスタート処理を行う構成(第4の構成)としても良い。
また上記第1から第4の何れかの構成に係る電源回路であって、前記負荷としてLEDが接続され、該LEDに電力を供給するものである構成(第5の構成)のLED駆動用電源回路も有用である。
また本発明に係る電源回路は、所定の電源に接続されており、該電源によって充電されることで電圧を発生させる出力コンデンサと、前記電源と出力コンデンサとの接続経路を、所定の制御信号に応じて接地させるスイッチング素子と、前記電源から出力される電流の大きさを制限する制限処理を行う、ソフトスタート回路と、を有する、昇圧チョッパレギュレータとして構成されている電源回路であって、前記ソフトスタート回路は、前記出力コンデンサが発生させる電圧の大きさ、および、前記制御信号の状態に応じて、前記制限処理を行う構成(第6の構成)とする。
また本発明に係る電源回路は、所定の電源に接続されており、該電源によって充電されることで電圧を発生させる出力コンデンサと、前記電源と前記出力コンデンサとの間に設けられたコイルと、前記コイルと前記出力コンデンサとの間に設けられた整流素子と、前記コイルと前記整流素子との中間点と;接地点と;の接続/非接続を、所定の制御信号に応じて切替える、スイッチング素子と、前記電源から出力される電流の大きさを制限する制限処理を行う、ソフトスタート回路と、を有し、前記整流素子と前記出力コンデンサとの中間点に生ずる出力電圧を、所定の負荷に供給する、電源回路であって、前記ソフトスタート回路は、前記出力電圧の大きさ、および、前記制御信号の状態を監視するとともに、該監視結果に応じた所定のタイミングでのみ、前記制限処理を行う構成(第7の構成)とする。
本発明によると、起動時は、出力電圧が低いことを検出して前記ソフトスタート回路を動作させ、出力電圧を緩やかに上昇させることにより前記直流電源から流れる電流が過大になることを防ぎ、一旦、出力電圧が立ち上がった後は、外部入力信号に応じて前記ドライブ回路の前記スイッチング素子の駆動動作が作動/停止を繰り返す場合においても、前記ソフトスタート回路を動作させないようにすることで出力電圧を即座に立ち上げることができる。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態の電源回路の電気的構成を示す回路ブロック図である。図1において、図9と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図1に示す電源回路が図9に示す電源回路と相違する点は、昇圧チョッパレギュレータ10内に出力電圧検出回路24が新たに設けられている点である。
出力電圧検出回路24は、出力電圧モニタ端子Voとソフトスタート回路20との間に接続されており、出力電圧モニタ端子Voを介して与えられる出力電圧Voutが設定電圧より高いことを検出し、その検出信号をソフトスタート回路20に与える。このような出力電圧検出回路24は、例えば、図2に示す回路で構成することができる。
図2は、図1に示す出力電圧検出回路24の電気的構成を示す回路図である。図2に示す出力電圧検出回路は、コンパレータ25、基準電源26、抵抗R5、R6から構成されており、コンパレータ25の一方の入力には基準電源26の電圧を抵抗R5、R6で分圧した設定電圧Vsetが与えられている。また、コンパレータ25の他方の入力には出力電圧モニタ端子Voを介して出力電圧Voutが与えられる。そして、コンパレータ25の出力はソフトスタート回路24に与えられる。
このような構成の出力電圧検出回路24は、出力電圧Voutと設定電圧Vsetとを比較してその比較結果信号をソフトスタート回路24に与える。例えば、この比較結果信号は出力電圧Voutが設定電圧Vsetよりも大きいときはHレベルになり、出力電圧Voutが設定電圧Vsetよりも小さいときはLレベルになる。そして、ソフトスタート回路20は、コントロール端子CTRLを介して与えられる輝度調整信号の立ち上がり時点での出力電圧検出回路24からの比較結果信号に応じてその動作/非動作を切り換えるようになっている。即ち、輝度調整信号が立ち上がった時点で比較結果信号がHレベルのときにはソフトスタート回路20は動作を停止し、Lレベルのときにはソフトスタート回路20は動作してドライブ回路13をソフトスタート制御する。以下に、図3を参照して図1に示す電源回路の動作を説明する。
図3は、図10、図11と同様の図1に示す電源回路の各部の電圧波形及び電流波形を示す波形図である。図3において、(a)はコントロール端子CTRLに入力される輝度調整信号の電圧波形、(b)は出力電圧Voutの波形、(c)は入力電流Iinの波形を示している。尚、図3において、最初に輝度調整信号がHレベルに変化するときが図1に示す電源回路の起動時であり、このときに直流電源1から入力電圧Vinが供給される。そして、このときまで出力電圧Voutは0Vであり、出力コンデンサ5は全く充電されていない状態である。
図3において、起動時、即ち、最初に輝度調整信号がHレベルになったとき(図3(a))、出力コンデンサ5は充電されていない状態であり、この時点での出力電圧Voutは設定電圧Vsetよりも小さい。従って、この時点での出力電圧検出回路24からの出力はLレベルであり、ソフトスタート回路20はこの時点での出力電圧検出回路24からの出力がLレベルであることを確認し動作を行う。従って、ドライブ回路13は昇圧動作を開始するが、ソフトスタート回路20がドライブ回路13を制御して出力デューティを徐々に変化させるので、出力電圧Voutは入力電圧Vinの電圧に成った後、電圧V1まで緩やかに上昇する(図3(b))。ここで、起動時の入力電流Iinは入力電圧Vinで出力コンデンサ5を充電する充電電流となるため、過大な電流とはならない(図3(c))。そして、出力コンデンサ5の充電が進むにつれて入力電流Iinは減少し、その後一定となる(図3(c))。
次に、輝度調整信号がLレベルになると(図3(a))、ON/OFF回路21がドライブ回路13の昇圧動作を停止させるので、出力電圧Voutは直流電源1の入力電圧Vinとなり(図3(b))、入力電流Iinは流れなくなる(図3(c))。
そして、その後、輝度調整のため輝度調整信号がHレベル/Lレベルに所定のデューティで切り換わるが(図3(a))、ソフトスタート回路20は輝度調整信号がHレベルになった時点での出力電圧検出回路24からの出力がHレベルであることを確認し動作を停止する。これは、このとき出力コンデンサ5は入力電圧Vinに充電されているため、出力電圧Voutは入力電圧Vinの電圧であり、この電圧は設定電圧Vsetよりも大きいからである。
従って、出力電圧Voutは輝度調整信号に応じて電圧V1とVinとに即座に切り換わる(図3(b))。ここで、出力電圧がVinからV1に切り換わるときに流れる入力電流Iinは、出力コンデンサ5が既に入力電圧Vinの電圧値に充電されているので、電圧V1から入力電圧Vinを差し引いた電圧で出力コンデンサ5を充電する充電電流となり、過大な電流とはならない(図3(c))。
このようにして、起動時にはソフトスタート回路20により出力電圧Voutを緩やかに上昇させて入力電流Iinが過大にならないように制限するとともに、輝度調整信号に応じて昇圧動作の作動/停止を繰り返す場合は出力電圧Voutを所望の電圧に即座に立ち上げることができる。これにより、直流電源1にダメージを与えることなく、外部から与えられる輝度調整信号に応じた所望の輝度調整のできる電源回路が実現できる。
図4は、図1に示す出力電圧検出回路24の他の電気的構成を示す回路図である。図4において、図2と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図4に示す出力電圧検出回路24が図2示す出力電圧検出回路24と相違する点は、コンパレータ25の代わりにヒステリシスを有するコンパレータ27が設けられている点である。コンパレータ27の一方の入力には基準電源26の電圧を抵抗R5、R6で分圧した設定電圧Vsetが与えられているが、この設定電圧Vsetはコンパレータ27の出力に応じたヒステリシスを有している。例えば、コンパレータ27の出力がLレベルのときの設定電圧Vsetは4.6Vになり、Hレベルのときの設定電圧Vsetは3.4Vになるようになっている。
このような図4に示す出力電圧検出回路24を用いた場合の図1に示す電源回路の動作を図3を参照して説明する。図3において、起動時、即ち、最初に輝度調整信号がHレベルになったとき(図3(a))、出力コンデンサ5は充電されていない状態であり、この時点での出力電圧Voutは4.6Vよりも小さいので、出力電圧検出回路24からの出力はLレベルである。
そして、ソフトスタート回路20は出力電圧検出回路24からの出力がLレベルであるときにはソフトスタート動作を行い、出力電圧検出回路24からの出力がHレベルであるときには動作を停止するようになっている。従って、ドライブ回路13は昇圧動作を開始するが、ソフトスタート回路20がドライブ回路13の出力デューティを徐々に変化させるので、出力電圧Voutは入力電圧Vinの電圧に成った後、4.6Vになるまで、即ち、出力検出回路24内のコンパレータ27が反転するまで緩やかに上昇する(図3(b))。
そして、出力電圧Voutが4.6Vを超え出力検出回路24内のコンパレータ27が反転し出力がHレベルになると、ソフトスタート回路20は動作を停止するので、出力電圧Voutは電圧V1に即座に上昇する。しかしながら、このとき流れる入力電流Iinは出力コンデンサ5が既に4.6Vに充電されており、それを超える電圧上昇分での充電電流となるため、過大な電流とはならない。また、このとき、コンパレータ27の出力がHレベルになるので設定電圧Vsetは3.4Vに変化する。
次に、輝度調整信号がLレベルになると(図3(a))、ON/OFF回路21がドライブ回路13の昇圧動作を停止させるので、出力電圧Voutは直流電源1の入力電圧Vinとなり(図3(b))、入力電流Iinは流れなくなる(図3(c))。
そして、その後、輝度調整のため輝度調整信号はHレベル/Lレベルに所定のデューティで切り換わるが(図3(a))、ソフトスタート回路20は出力電圧検出回路24からの出力がHレベルであるので動作を停止している。これは、このとき出力コンデンサ5は入力電圧Vinに充電されているため、出力電圧Voutは入力電圧Vinの電圧であり、この電圧は3.4Vよりも大きいからである。
従って、出力電圧Voutは輝度調整信号に応じて電圧V1とVinとに即座に切り換わる(図3(b))。ここで、出力電圧がVinからV1に切り換わるときに流れる入力電流Iinは、出力コンデンサ5が既に入力電圧Vinの電圧値に充電されているので、電圧V1から入力電圧Vinを差し引いた電圧で出力コンデンサ5を充電する充電電流となり、過大な電流とはならない(図3(c))。
このようにして、起動時にはソフトスタート回路20により出力電圧Voutを緩やかに上昇させて入力電流Iinが過大にならないように制限するとともに、輝度調整信号に応じて昇圧動作の作動/停止を繰り返す場合は出力電圧Voutを所望の電圧に即座に立ち上げることができる。この効果は図2に示す出力検出回路24を用いた場合でも同様であるが、図4に示す出力検出回路24を用いることで、スロースタート回路20は出力検出回路24からの出力に応じて動作/非動作を切り換えるだけで良く、スロースタート回路20を簡単な構成にすることができる。
また、上述のように、設定電圧Vsetを4.6Vとすることで、直流電源1にリチウムイオン電池を使用した場合に、リチウムイオン電池の充電電圧の最大値までソフトスタート機能が働く状態を保つことができる。また、この設定電圧Vsetに1.2Vのヒステリシスを設け、出力電圧Voutが立ち上がった後に再びソフトスタート機能が働く電圧を3.4Vにすることにより、リチウムイオン電池の終止電圧の最下点までソフトスタート機能を無効にして使用することができ、電池を有効に使用することが可能となる。
図5は、本発明の第2実施形態の電源回路の電気的構成を示す回路ブロック図である。図5において、図1と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図5に示す電源回路が図1に示す電源回路と相違する点は、出力電圧検出回路24の代わりにフィードバック検出回路28が設けられている点である。
フィードバック検出回路28は、フィードバック端子FBとソフトスタート回路20との間に接続されており、フィードバック端子FBを介して与えられるフィードバック電圧Vfbが設定電圧より高いことを検出し、その検出信号をソフトスタート回路20に与える。図5に示す電源回路は、ソフトスタート回路20の動作/非動作の判断のために検出する電圧を出力電圧Voutからフィードバック電圧Vfbにしたものであり、フィードバック電圧Vfbは出力電圧Voutに比例した電圧であるので、フィードバック電圧検出回路30は、例えば、図2、図4に示す出力電圧検出回路24と同様の回路構成のものにし、設定電圧Vsetの電圧レベルを変更することで実現できる。従って、図5に示す電源回路は、図1に示す電源回路と同様の動作を行い、その効果も同様であるので、説明を省略する。
図6は、本発明の第3実施形態の電源回路の電気的構成を示す回路ブロック図である。図6において、図1と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図6に示す電源回路が図1に示す電源回路と相違する点は、過電圧保護回路23の代わりに出力電圧検出回路24の機能を兼用した過電圧保護回路29が設けられている点である。
過電圧保護回路29は、図1に示す出力電圧検出回路24と過電圧保護回路23とを組み合わせたものである。図1に示す出力電圧検出回路24と過電圧保護回路23は、いずれも出力電圧Voutとそれぞれの回路に設定された所定の電圧とを比較してその比較結果の信号を出力する回路であるので、この2つの回路を組み合わせた過熱保護回路29にすることは容易に実現できる。例えば、図7に示すように、出力電圧Voutから抵抗分割で過電圧検出する電圧と出力電圧検出する電圧を取り出すようにすることで実現できる。このようにすると、電源回路の回路構成を簡素化することができる。
図8は、本発明の第4実施形態の電源回路の電気的構成を示す回路ブロック図である。図8において、図1と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図8に示す電源回路が図1に示す電源回路と相違する点は、出力電圧検出回路24の代わりに入力電圧検出回路30が設けられている点である。
入力電圧検出回路30は、電源端子Viとソフトスタート回路20との間に接続されており、電源端子Viを介して与えられる入力電圧Vinが設定電圧より高いことを検出し、その検出信号をソフトスタート回路20に与える。図7に示す電源回路は、ソフトスタート回路20の動作/非動作の判断のために検出する電圧を出力電圧Voutから入力電圧Vinにしたものであり、入力電圧検出回路30は、例えば、図2、図4に示す出力電圧検出回路24と同様の回路構成のものにし、設定電圧Vsetの電圧レベルを変更することで実現できる。
起動時において、直流電源1からの入力電圧Vinが与えられると、入力コンデンサ2が充電され、それに伴い入力コンデンサ2の端子電圧は上昇する。従って、入力電圧Vinが完全に立ち上がるまでに入力電圧検出回路30で検出される入力電圧Vinは、設定電圧Vsetより低い状態であるので、入力電圧検出回路30はソフトスタート回路に検出信号を与え、ソフトスタート回路20がドライブ回路13をソフトスタート制御して出力電圧Voutを緩やかに上昇させることにより入力電流Iinを制限する。また、一旦起動した後は、入力電圧検出回路30で検出される入力電圧Vinは、設定電圧Vsetより高くなり、ソフトスタート回路20に検出信号を与えないのでソフトスタート回路20は動作を停止する。従って、出力電圧Voutは即座に立ち上がることになる。
これにより、図8に示す電源回路は、起動時にはソフトスタート回路20により出力電圧Voutを緩やかに上昇させて入力電流Iinが過大にならないように制限するとともに、輝度調整信号に応じて昇圧動作の作動/停止を繰り返す場合は出力電圧Voutを所望の電圧に即座に立ち上げることができる。
また、図8に示す電源回路において、入力電圧検出回路30を図4に示すような設定電圧Vsetにヒステリシスを有する回路で構成し、設定電圧Vsetを4.2Vとすることで、直流電源1にリチウムイオン電池を使用した場合に、リチウムイオン電池の充電電圧の最大値までソフトスタート機能が働く状態を保つことができる。また、この設定電圧Vsetに1.2Vのヒステリシスを設け、出力電圧Voutが立ち上がった後に再びソフトスタート機能が働く電圧を3.0Vにすることにより、リチウムイオン電池の終止電圧の最下点までソフトスタート機能を無効にして使用することができ、電池を有効に使用することが可能となる。
また、以上説明した実施形態の電源回路を白色発光ダイオードLED1〜6を備えた携帯電話機等の電子機器に搭載すると、起動時にこの電子機器に内蔵されているリチウムイオン電池等の電池に流れる電流を制限して、この電池を終止電圧まで使用することができるとともに、白色発光ダイオードLED1〜6の輝度調整が可能な電子機器が実現できる。
尚、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各部の構成等を適宜に変更して実施することも可能である。
以上説明したように、本発明によると、直流電源の一方の端子に接続されるコイルと、一端が前記コイルに接続され他端が前記直流電源の他方の端子に接続されるスイッチング素子と、該スイッチング素子と並列に接続される整流素子と出力コンデンサとの直列回路と、前記出力コンデンサと並列に接続される負荷と出力電流検出抵抗との直列回路と、前記負荷に流れる出力電流が一定になるように前記出力電流検出抵抗からのフィードバック電圧に基づいて前記スイッチング素子を駆動するドライブ回路とを備える電源回路において、前記整流素子と出力コンデンサとの接続点に発生する出力電圧を外部から調整するために、外部入力信号に応じて前記ドライブ回路の前記スイッチング素子の駆動動作を作動/停止する作動/停止回路と、前記出力電圧が所定の電圧より高いことを検出して検出信号を出力する出力電圧検出回路と、前記外部入力信号が入力されたときに前記出力電圧検出回路からの検出信号が与えられている場合は動作せず、与えられていない場合は前記出力電圧が緩やかに上昇するように前記ドライブ回路を制御するソフトスタート回路とを設けたので、起動時は、出力電圧が低いことを検出して前記ソフトスタート回路を動作させ、出力電圧を緩やかに上昇させることにより前記直流電源から流れる電流が過大になることを防ぎ、一旦、出力電圧が立ち上がった後は、外部入力信号に応じて前記ドライブ回路の前記スイッチング素子の駆動動作が作動/停止を繰り返す場合においても、前記ソフトスタート回路を動作させないようにすることで出力電圧を即座に立ち上げることができる。
また、このような電源回路を用いた電子機器にすることで、起動時には前記電子機器に内蔵されている直流電源からの電流を制限することができるとともに、起動後には前記電源回路から前記電子機器内の負荷に供給する電圧を前記電子機器からの信号によって調整可能な電子機器が実現でき、さらに、前記負荷が液晶表示装置のバックライトまたはフロントライトの発光素子であり、前記作動/停止回路が前記液晶表示装置のバックライトまたはフロントライトの輝度調整用回路であると、起動時に前記電子機器に内蔵されているリチウムイオン電池等の電池に流れる電流を制限して前記電池を終止電圧まで使用することができるとともに、前記電源回路で前記液晶表示装置のバックライトまたはフロントライトの輝度調整が可能な電子機器が実現できる。
本発明の第1実施形態の電源回路の電気的構成を示す回路ブロック図である。 図1に示す出力電圧検出回路の電気的構成を示す回路図である。 図1に示す電源回路の各部の電圧波形及び電流波形を示す波形図である。 図1に示す出力電圧検出回路の他の電気的構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態の電源回路の電気的構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第3実施形態の電源回路の電気的構成を示す回路ブロック図である。 図6に示す過熱保護回路を説明するための図である。 本発明の第4実施形態の電源回路の電気的構成を示す回路ブロック図である。 従来の電源回路の電気的構成を示す回路ブロック図である。 図9に示す電源回路の各部の電圧波形及び電流波形を示す波形図である。 図9に示す電源回路の各部の他の状態での電圧波形及び電流波形を示す波形図である。
符号の説明
1 直流電源
2 入力コンデンサ
3 コイル
4 ダイオード(整流素子)
5 出力コンデンサ
10 昇圧チョッパレギュレータ
11、12 FET(スイッチング素子)
13 ドライブ回路
14 電流検出コンパレータ
15 発振回路
16 アンプ
17 PWMコンパレータ
18 エラーコンパレータ
19、26 基準電源
20 ソフトスタート回路
21 ON/OFF回路(作動/停止回路)
22 過熱保護回路
23 過電圧保護回路
24 出力電圧検出回路
25、27 コンパレータ
28 フィードバック電圧検出回路
29 過電圧保護回路(出力電圧検出回路)
30 入力電圧検出回路
R1 抵抗(出力電流検出抵抗)
R2〜R6 抵抗
LED1〜LED6 白色発光ダイオード(負荷)

Claims (7)

  1. 所定の電源に接続されており、該電源によって充電されることで電圧を発生させる出力コンデンサと、
    前記電源と前記出力コンデンサとの間に設けられたコイルと、
    前記コイルと前記出力コンデンサとの間に設けられた整流素子と、
    前記コイルと前記整流素子との中間点と;接地点と;の接続/非接続を切替える、スイッチング素子と、
    を有し、前記整流素子と前記出力コンデンサとの中間点に生ずる出力電圧を、所定の負荷に供給する、電源回路であって、
    第1状態と第2状態が交互に出現する制御信号を受け、該制御信号が第1状態のときには、前記スイッチング素子の切替によって前記出力電圧を昇圧させる昇圧動作を行う一方、該制御信号が第2状態のときには、該昇圧動作を行わないようにする、ドライブ手段と、
    前記昇圧動作による前記出力電圧の立ち上がりを緩やかにするソフトスタート処理を行うソフトスタート回路と、を更に備え、
    該ソフトスタート回路は、
    前記出力電圧の大きさ、および、前記制御信号の状態に応じた所定のタイミングでのみ、前記ソフトスタート処理を行うことを特徴とする電源回路。
  2. 前記ソフトスタート回路は、
    前記出力電圧の大きさ、および、前記制御信号の状態に基づいて、前記出力コンデンサが充電されていない状態において前記制御信号が第1状態に遷移したことを検出し、
    該遷移直後の前記昇圧動作がなされるタイミングでのみ、前記ソフトスタート処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
  3. 前記ソフトスタート回路は、
    前記出力電圧の大きさを所定の閾値と比較するとともに、該比較結果に基づいて、前記出力コンデンサが充電されていない状態であるか否かを判断することを特徴とする請求項2に記載の電源回路。
  4. 前記スイッチング素子は、前記ドライブ手段が発生させた所定のPWM信号に応じて、前記切替がなされるものであり、
    前記ソフトスタート回路は、該PWM信号におけるデューティの調整を通じて、前記ソフトスタート処理を行うことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電源回路。
  5. 請求項1から請求項4の何れかに記載の電源回路であって、
    前記負荷としてLEDが接続され、該LEDに電力を供給するものであることを特徴とするLED駆動用電源回路。
  6. 所定の電源に接続されており、該電源によって充電されることで電圧を発生させる出力コンデンサと、
    前記電源と出力コンデンサとの接続経路を、所定の制御信号に応じて接地させるスイッチング素子と、
    前記電源から出力される電流の大きさを制限する制限処理を行う、ソフトスタート回路と、を有する、昇圧チョッパレギュレータとして構成されている電源回路であって、
    前記ソフトスタート回路は、
    前記出力コンデンサが発生させる電圧の大きさ、および、前記制御信号の状態に応じて、前記制限処理を行うことを特徴とする電源回路。
  7. 所定の電源に接続されており、該電源によって充電されることで電圧を発生させる出力コンデンサと、
    前記電源と前記出力コンデンサとの間に設けられたコイルと、
    前記コイルと前記出力コンデンサとの間に設けられた整流素子と、
    前記コイルと前記整流素子との中間点と;接地点と;の接続/非接続を、所定の制御信号に応じて切替える、スイッチング素子と、
    前記電源から出力される電流の大きさを制限する制限処理を行う、ソフトスタート回路と、を有し、
    前記整流素子と前記出力コンデンサとの中間点に生ずる出力電圧を、所定の負荷に供給する、電源回路であって、
    前記ソフトスタート回路は、
    前記出力電圧の大きさ、および、前記制御信号の状態に応じた所定のタイミングでのみ、前記制限処理を行うことを特徴とする電源回路。
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