JP2010119200A - 電流出力回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で、消費電力の増加を抑制することができる電流出力回路を提供する。
【解決手段】負荷抵抗Rlの一端と接続し、スイッチングトランジスタQ1のオン/オフ動作に応じて電源電圧を負荷抵抗Rlに供給するスイッチング電源6と、負荷抵抗Rlの他端とコレクタが接続し、エミッタを出力センス抵抗R2を介して接地した電流出力トランジスタQ2とを備え、コンパレータU1が、電流出力トランジスタQ2のコレクタと負荷抵抗Rl間の電圧と、三角波発生器5で発生した三角波信号の電圧とを比較し、両電圧の大小比較に応じたオン/オン比率でスイッチングトランジスタQ1をオン/オフ制御することにより、負荷抵抗Rlに供給される電源電圧を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】負荷抵抗Rlの一端と接続し、スイッチングトランジスタQ1のオン/オフ動作に応じて電源電圧を負荷抵抗Rlに供給するスイッチング電源6と、負荷抵抗Rlの他端とコレクタが接続し、エミッタを出力センス抵抗R2を介して接地した電流出力トランジスタQ2とを備え、コンパレータU1が、電流出力トランジスタQ2のコレクタと負荷抵抗Rl間の電圧と、三角波発生器5で発生した三角波信号の電圧とを比較し、両電圧の大小比較に応じたオン/オン比率でスイッチングトランジスタQ1をオン/オフ制御することにより、負荷抵抗Rlに供給される電源電圧を制御する。
【選択図】図1
Description
この発明は、所定の電流を出力する電流出力回路に関するものである。
プラントプロセスを制御する際にバルブやアクチュエータ等の後方機器に対する電圧信号を、電流出力回路を用いて、一般に4〜20mAの電流信号に変換して出力している。このような計装用の電流信号を出力する電流出力回路は、接続先となる後方機器(以下、接続先機器と称す)の負荷抵抗をドライブする必要があり(例えば0〜750Ω)、この負荷抵抗が大きい場合であっても所望の値の電流信号を出力できるように、出力用電源としては高い電源電圧が必要となる(例えば18V以上)。
図6は、上述のような従来の電流出力回路を示す回路図である。図6において、従来の電流出力回路100は、出力端子VO−を介して接続先機器102の負荷抵抗Rlに接続する定電流出力部101、出力端子VO+を介して接続先機器102の負荷抵抗Rlに接続する出力用電源104を備える。定電流出力部101は、電流出力トランジスタQ、オペアンプ回路U及びDAコンバータ103を備える。
電流出力トランジスタQは、コレクタが出力端子VO−に接続し、エミッタが出力センス抵抗Rを介して接地される。オペアンプ回路Uは、出力端が電流出力トランジスタQのベースに接続し、反転入力端子が電流出力トランジスタQのエミッタと出力センス抵抗Rとの中点に接続し、出力センス抵抗Rを介して接地される。また、非反転入力端子には、DAコンバータ103の出力が接続する。DAコンバータ103は、外部から設定入力された信号をアナログ変換した電圧信号を、オペアンプ回路の非反転入力端子に出力する。直流電源104は、出力端子VO+を介して出力用の電源を供給する電源であり、例えば18Vの直流電源を使用する。
このように構成された従来の電流出力回路100において、DAコンバータ103からオペアンプ回路Uに入力電圧信号が入力されると、この入力電圧信号値と、電流出力トランジスタQのエミッタと出力センス抵抗Rとの中点から負帰還された電圧値との差電圧を増幅した信号が、電流出力トランジスタQのベースに入力される。これにより、電流出力トランジスタQはオン/オフ駆動する。
このように、出力センス抵抗R2を流れる電流により発生する電圧、すなわち電流出力トランジスタQのエミッタと出力センス抵抗Rとの間の電圧を、オペアンプ回路Uの反転入力端子に入力し、DAコンバータ103からオペアンプ回路Uの非反転入力端子に入力する電圧信号を調整することにより、非反転入力端子の電圧と反転入力端子の電圧が等しくなるようにオペアンプ回路Uの出力端の電圧が制御される。
電流出力トランジスタQがオンになると、出力用電源104から接続先機器102の負荷抵抗Rlと電流出力トランジスタQのコレクタ−エミッタとを介して電流が流れる。接続先機器102の負荷抵抗Rlの値は、接続先機器102の種類等によっても異なるが、電流出力回路100では、負荷抵抗Rlを含む信号ラインのインピーダンスの値が増減しても、入力電圧信号に対応した電流信号を出力することができる。
しかしながら、負荷抵抗Rlの値が小さく、出力電流の値が大きいと、直流電源104から電源電圧のほとんどが電流出力トランジスタQに印加されて、消費電力が増加する。例えば、直流電源104の出力用電源電圧(18V)の大半にあたる17Vが電流出力トランジスタQに印加され、出力電流が20mAであった場合、電流出力トランジスタQの消費電力は、17V(Vce)×20mA(Ic)=340mWとなる。このような消費電力の増加は電流出力トランジスタQの発熱を招き、発熱量の許容範囲を超えると故障の原因となる。
特許文献1に開示される電流発生装置は、上述した不具合に対して、負荷抵抗Rlの値に応じて出力電圧を可変としたスイッチング電源(DC−DCコンバータ)を設け、出力電圧が一定となるように制御する。これにより、電流出力トランジスタQの消費電力の増加に起因した発熱を抑制している。
従来では、出力用電源を直接出力段に供給すると、接続先機器102の負荷抵抗Rlの値が小さく、出力電流の値が大きい場合、電流出力トランジスタQの消費電力が増加して発熱し、故障の要因となる可能性があるという課題があった。
また、特許文献1のように、電流出力トランジスタQの発熱を抑えるために、スイッチング電源を設けることも考えられるが、スイッチング電源を安定動作させるための制御回路が必要であり、回路構成が複雑になるという課題があった。
例えば、図6の構成にスイッチング電源を搭載する場合、電流出力トランジスタQのコレクタ電圧を検出して、スイッチング電源の電圧制御用のコントロール信号に変換する回路が必要であり、また安定動作のためにはコントロール信号のフィードバック信号処理も必要である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡易な構成で、消費電力の増加を抑制することができる電流出力回路を得ることを目的とする。
この発明に係る電流出力回路は、負荷抵抗の一端と接続し、スイッチング素子のオン/オフ駆動に応じて負荷抵抗に電源電圧を供給するスイッチング電源と、負荷抵抗の他端とコレクタが接続し、エミッタを出力センス抵抗を介して接地した電流出力トランジスタと、電流出力トランジスタのベースに出力が接続し、所定の制御電圧を非反転入力端子に入力するとともに、電流出力トランジスタのエミッタと出力センス抵抗との間の電圧を反転入力端子に負帰還入力し、所定の制御電圧と負帰還入力した電圧との電圧差に応じた駆動信号を出力して電流出力トランジスタを制御するオペアンプ回路と、三角波信号を発生する三角波発生器と、電流出力トランジスタのコレクタと負荷抵抗との間の電圧と、三角波発生器で発生した三角波信号の電圧とを大小比較し、比較結果に応じたオン/オフ比率でスイッチング素子をオン/オフ駆動させることにより、電源電圧で負荷抵抗に流れる電流値を制御する比較器とを備えるものである。
この発明によれば、負荷抵抗の一端と接続し、スイッチング素子のオン/オフ駆動に応じて電源電圧を負荷抵抗に供給するスイッチング電源と、負荷抵抗の他端とコレクタが接続し、エミッタを出力センス抵抗を介して接地した電流出力トランジスタとを備え、比較器が、電流出力トランジスタのコレクタと負荷抵抗との間の電圧と、三角波発生器で発生した三角波信号の電圧とを大小比較し、比較結果に応じたオン/オフ比率でスイッチング素子をオン/オフ駆動させることにより、電源電圧で負荷抵抗を流れる電流値を制御する。このように、比較器が、コレクタ電圧と三角波信号の電圧との比較結果からスイッチング素子の駆動信号を直接生成することから、スイッチング電源を制御する制御装置が不要であり、簡易な比較器を追加するだけで、電流出力トランジスタの消費電力の増加を抑制できるという効果がある。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による電流出力回路の構成を示す回路図である。図1において、実施の形態1による電流出力回路1は、出力端子VO−を介して接続先機器3の負荷抵抗Rlに接続する定電流出力部2、スイッチングトランジスタQ1をオン/オフするコンパレータU1、コンパレータU1のオペアンプの反転入力端子に接続する三角波発生器5、及び出力端子VO+を介して接続先機器3の負荷抵抗Rlに接続するスイッチング電源6を備える。
図1は、この発明の実施の形態1による電流出力回路の構成を示す回路図である。図1において、実施の形態1による電流出力回路1は、出力端子VO−を介して接続先機器3の負荷抵抗Rlに接続する定電流出力部2、スイッチングトランジスタQ1をオン/オフするコンパレータU1、コンパレータU1のオペアンプの反転入力端子に接続する三角波発生器5、及び出力端子VO+を介して接続先機器3の負荷抵抗Rlに接続するスイッチング電源6を備える。
定電流出力部2は、電流出力トランジスタQ2、オペアンプ回路U2及びDAコンバータ4を備える。電流出力トランジスタQ2は、コレクタが出力端子VO−に接続され、エミッタが出力センス抵抗R2を介して接地される。オペアンプ回路U2は、出力端が電流出力トランジスタQ2のベースに接続し、反転入力端子が電流出力トランジスタQ2のエミッタと出力センス抵抗R2との中点に接続しており、出力センス抵抗R2を介して接地される。また、上記オペアンプの非反転入力端子には、DAコンバータ4の出力が接続される。DAコンバータ4は、外部から設定入力された信号をアナログ変換した電圧信号をオペアンプ回路U2の非反転入力端子に出力する。
コンパレータU1は、比較器として機能するオペアンプ回路であり、オペアンプの反転入力端子が三角波発生器5と接続し、非反転入力端子が電流出力トランジスタQ2のコレクタと接続しており、抵抗R1を介してスイッチングトランジスタQ1のベースに出力が接続している。これにより、三角波発生器5から入力される三角波と、電流出力トランジスタQ2のコレクタ電圧V1とを比較した結果のオン/オフ信号が、抵抗R1を介してコンパレータU1からスイッチングトランジスタQ1のベースへ入力され、スイッチングトランジスタQ1がオン/オフ駆動する。
スイッチング電源6は、直流電源7、平滑用コンデンサC1、ダイオードD1、コイルL1、スイッチングトランジスタQ1を有し、DC−DCコンバータを形成している。スイッチングトランジスタQ1のエミッタは、直流電源7に接続しており、コレクタは、ダイオードD1のカソードとコイルL1の一端に接続される。コイルL1のスイッチングトランジスタQ1と接続していない側の一端は、平滑用コンデンサC1の一端と接続しており、さらに出力端子VO+を介して負荷抵抗Rlと接続している。また、平滑用コンデンサC1のコイルL1と接続していない側及びダイオードD1のアノードは、それぞれ接地されている。
直流電源7からの直流電圧は、スイッチングトランジスタQ1のオン/オフ駆動によりパルス電圧に変換される。スイッチングトランジスタQ1がオン状態になると、直流電源7からコイルL1へ電流が流れる。これによって、コイルL1にエネルギーが蓄えられ、かつ負荷抵抗Rlにエネルギーが供給される。スイッチングトランジスタQ1がオフ状態のときは、コイルL1に蓄えられたエネルギーがダイオードD1を通じて負荷抵抗Rlに供給される。なお、出力端子VO+には、平滑用コンデンサC1で平滑化された出力電圧が供給され、この出力電圧が負荷抵抗Rlに印加される。
図2は、図1中の三角波発生器の構成例を示す回路図である。図2に示す三角波発生器5は、矩形波出力部V6、抵抗R12,16、コンデンサC6を備える。コンデンサC6は、一端がコンパレータU1のオペアンプの反転入力端子、抵抗R16及び抵抗R12と接続しており、他端が接地されている。また、抵抗R16は、コンデンサC6と接続していない側が接地されている。さらに、抵抗R12では、抵抗R16と接続していない側の一端が矩形波出力部V6の出力と接続している。
矩形波出力部V6は、実施の形態1による電流出力回路1を備えた機器のマイクロコンピュータのCPUの機能ブロックとして実現され、当該マイクロコンピュータの動作クロック信号などを利用して生成した矩形波を出力する。この矩形波は、抵抗R12,16及びコンデンサC6から構成されるRCフィルタで波形を滑らかにすることにより、擬似的な三角波が生成される。
次に動作について説明する。
回路電圧V1(電流出力トランジスタQ2のコレクタ電圧)が、定常的にほぼ一定値(例えば、1.5〜2V)となるように動作させる。このとき、コンパレータU1は、回路電圧V1の値と三角波発生器5からの三角波信号の値とを比較し、比較結果に応じたオン/オフ信号(ロウ/ハイレベルの信号)を、抵抗R1を介してスイッチング電源6のスイッチングトランジスタQ1のベースに出力する。これにより、スイッチングトランジスタQ1がオン/オフ駆動し、オンしている期間とオフしている期間との比率(デューティ)で回路電圧V1が決定される。
回路電圧V1(電流出力トランジスタQ2のコレクタ電圧)が、定常的にほぼ一定値(例えば、1.5〜2V)となるように動作させる。このとき、コンパレータU1は、回路電圧V1の値と三角波発生器5からの三角波信号の値とを比較し、比較結果に応じたオン/オフ信号(ロウ/ハイレベルの信号)を、抵抗R1を介してスイッチング電源6のスイッチングトランジスタQ1のベースに出力する。これにより、スイッチングトランジスタQ1がオン/オフ駆動し、オンしている期間とオフしている期間との比率(デューティ)で回路電圧V1が決定される。
ここで、コンパレータU1は、三角波信号の値が回路電圧V1の値以上であるときに、抵抗R1を介してオン信号(ロウレベル)をスイッチングトランジスタQ1のベースに供給し、スイッチングトランジスタQ1をオン状態とする。一方、三角波信号の値が回路電圧V1の値未満になると、抵抗R1を介してオフ信号(ハイレベル)を供給してスイッチングトランジスタQ1をオフ状態とする。
図3は、実施の形態1の電流出力回路におけるスイッチングトランジスタのオン/オフ比率の変化を説明するための説明図である。図3に示すように、回路電圧V1の値が過渡的に低下(図3中の下方矢印)すると、三角波信号の値が回路電圧V1の値以上となる期間が増加する。つまり、この期間にコンパレータU1がオン信号を出力するので、スイッチングトランジスタQ1のオンデューティ(オンしている期間の割合)が増加し、スイッチング電源6からの電源電圧が上昇する。この結果として、回路電圧V1が増加し、次第に定常状態(例えば、回路電圧V1=2V)に収束する。
一方、回路電圧V1の値が過渡的に増加(図3中の上方矢印)すると、三角波信号の値が回路電圧V1の値未満となる期間が増加する。つまり、この期間にコンパレータU1がオフ信号を出力するので、スイッチングトランジスタQ1のオンデューティ(オンしている期間の割合)が減少し、スイッチング電源6からの電源電圧が下降する。これにより、回路電圧V1が減少し、上記の場合と同様に次第に定常状態(例えば、回路電圧V1=2V)に収束する。
上述した回路電圧V1の過渡状態は、出力電流が変化した場合(出力電流の値は、外部から周期的に設定される)や、接続先機器3の負荷抵抗Rlが変化した場合に発生する。つまり、上述のように構成することにより、負荷抵抗Rlの値の大小変化や出力電流の大小変化に応じて、スイッチングトランジスタQ1のオンデューティが変化し、出力用電源電圧7で負荷抵抗Rlを流れる出力電流値が制御される。定常状態の回路電圧V1は、出力電流値及び負荷抵抗Rlの値に応じて若干の変化があるが(例えば1.5V〜2V)、上記構成によってほぼ一定値に保たれる。これにより、電流出力トランジスタQ2の消費電力を一定値以下に抑えることができる。
例えば、回路電圧V1に相当する、電流出力トランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間の電圧Vceが1Vに保たれた場合、出力電流Icが20mAであっても、トランジスタQ2の消費電力は、Vce(1V)×Ic(20mA)=20mWとなる。このように、従来の構成と比較して同一条件においても格段に消費電力を低減させることができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、負荷抵抗Rlの一端と接続し、スイッチングトランジスタQ1のオン/オフ駆動に応じて負荷抵抗Rlに電源電圧を供給するスイッチング電源6と、負荷抵抗Rlの他端とコレクタが接続し、エミッタを出力センス抵抗R2を介して接地した電流出力トランジスタQ2とを備え、コンパレータU1が、電流出力トランジスタQ2のコレクタと負荷抵抗Rl間の電圧と、三角波発生器5で発生した三角波信号の電圧とを大小比較し、比較結果に応じたオン/オフ比率でスイッチングトランジスタQ1をオン/オフ駆動させることにより、電源電圧で負荷抵抗Rlに流れる出力電流値を制御する。このように、コンパレータU1が、コレクタ電圧と三角波信号の電圧の比較結果からスイッチングトランジスタQ1の駆動信号を直接生成することから、スイッチング電源6を制御する制御装置が不要であり、簡易なコンパレータU1(例えば、コンパレータIC)を追加するだけで、過渡的な電圧上昇が抑えられ、電流出力トランジスタQ2の消費電力の増加を抑制できる。
なお、上記実施の形態1では、電流出力トランジスタQ2としてNPN型のバイポーラトランジスタを用いた場合を示したが、電界効果トランジスタ(FET)で構成してもよい。例えば、エンハンスメント型のNMOSトランジスタを利用する。この場合、NMOSトランジスタのゲートをオペアンプ回路U2のオペアンプの出力に接続し、ドレインと出力端子VO−を接続し、出力センス抵抗R2を介してソースを接地する。このように構成することで、バイポーラトランジスタを使用した場合よりも消費電力を低減することが可能である。
実施の形態2.
この実施の形態2は、上記実施の形態1で説明した構成のうち、定電流出力部における電流出力トランジスタQ2の代わりに、回路電圧V1とDAコンバータからの入力電圧値との誤差を増幅してコンパレータU1に出力する誤差増幅回路を設けた場合について説明する。
この実施の形態2は、上記実施の形態1で説明した構成のうち、定電流出力部における電流出力トランジスタQ2の代わりに、回路電圧V1とDAコンバータからの入力電圧値との誤差を増幅してコンパレータU1に出力する誤差増幅回路を設けた場合について説明する。
図4は、この発明の実施の形態2による電流出力回路の構成を示す回路図である。図4において、誤差増幅回路2Aは、オペアンプ回路U2、抵抗R3及びコンデンサC2を備えた積分器を構成しており、回路電圧V1とDAコンバータ4の出力を入力し、両者の誤差を増幅して出力する。オペアンプ回路U2は、誤差増幅回路2Aとして機能するオペアンプ回路であり、オペアンプの非反転入力端子がDAコンバータ4の出力に接続し、反転入力端子が抵抗R3を介して出力端子VO−と出力センス抵抗R2との中点に接続している。また、オペアンプ回路U2の出力は、コンパレータU1の反転入力端子と接続する。コンデンサC2は、一端がオペアンプ回路U2の出力と接続し、他端がオペアンプ回路U2の反転入力端子と抵抗R3の中点に接続している。
一方、実施の形態2による電流出力回路1AのコンパレータU1では、非反転入力端子に三角波発生器5の出力が接続される。なお、図4において、図1と同一若しくはそれに相当する構成要素には同一符号を付し、重複した説明を省略する。
次に動作について説明する。
回路電圧V1が定常的にほぼ一定値(例えば、1.5〜2V)になるように動作させるため、コンパレータU1が、誤差増幅回路2Aの出力値と三角波発生器5からの三角波信号の値とを比較して、この比較結果に応じたオン/オフ信号(ロウ/ハイレベルの信号)を、抵抗R1を介してスイッチング電源6のスイッチングトランジスタQ1のベースに供給する。これにより、スイッチングトランジスタQ1がオン/オフ動作し、オンしている期間とオフしている期間との比率(デューティ)で回路電圧V1が決定される。
回路電圧V1が定常的にほぼ一定値(例えば、1.5〜2V)になるように動作させるため、コンパレータU1が、誤差増幅回路2Aの出力値と三角波発生器5からの三角波信号の値とを比較して、この比較結果に応じたオン/オフ信号(ロウ/ハイレベルの信号)を、抵抗R1を介してスイッチング電源6のスイッチングトランジスタQ1のベースに供給する。これにより、スイッチングトランジスタQ1がオン/オフ動作し、オンしている期間とオフしている期間との比率(デューティ)で回路電圧V1が決定される。
誤差増幅回路2Aは、回路電圧V1の値とDAコンバータからの入力電圧値との誤差を増幅してコンパレータU1に出力する。コンパレータU1では、回路電圧V1がDAコンバータ4の出力値より上がると、回路電圧V2が下がり、三角波信号の値が回路電圧V2の値以上となって、スイッチングトランジスタQ1をオフ動作させるオフ信号を出力する。一方、回路電圧V1がDAコンバータ4の出力値より下がった場合、回路電圧V2が上がり、三角波信号の値が回路電圧V2の値未満になり、スイッチングトランジスタQ1をオン動作させるオン信号を出力する。
図5は、実施の形態2の電流出力回路におけるスイッチングトランジスタのオン/オフ比率の変化を説明するための説明図である。図5に示すように、回路電圧V1の値が過渡的に低下して、DAコンバータ4の出力値より下がり、回路電圧V2が上がると(図5中の上方矢印)、三角波信号の値が回路電圧V2の値以下となる期間が増加する。つまり、この期間にコンパレータU1がオン信号を出力するので、スイッチングトランジスタQ1のオンデューティ(オンしている期間の割合)が増加してスイッチング電源6からの電源電圧が上昇する。この結果として、回路電圧V1が増加し次第に定常状態に収束する。
一方、回路電圧V1の値が過渡的に増加して、DAコンバータ4の出力値より上がり、回路電圧V2が下がると(図5中の下方矢印)、三角波信号の値が回路電圧V2の値以上となる期間が増加する。つまり、この期間にコンパレータU1がオフ信号を出力するので、スイッチングトランジスタQ1のオンデューティ(オンしている期間の割合)が減少し、スイッチング電源6からの電源電圧が下降する。これにより、回路電圧V1が減少し上記の場合と同様に、次第に定常状態に収束する。
以上のように、この実施の形態2によれば、負荷抵抗Rlの一端と接続し、スイッチングトランジスタQ1のオン/オフ駆動に応じて負荷抵抗Rlに電源電圧を供給するスイッチング電源6と、一端が負荷抵抗Rlの他端と接続し、他端が接地された出力センス抵抗R2と、負荷抵抗Rlと出力センス抵抗R2間の電圧と、所定の制御電圧との差電圧を増幅して出力する誤差増幅回路2Aと、誤差増幅回路2Aの出力電圧と、三角波発生器5で発生した三角波信号の電圧とを大小比較し、比較結果に応じたオン/オフ比率でスイッチングトランジスタQ1をオン/オフ駆動させて、電源電圧で負荷抵抗Rlに流れる電流値を制御するコンパレータU1とを備える。このように、簡単なオペアンプ回路で実現可能な誤差増幅回路及びコンパレータU1で構成することができ、かつ回路全体の消費電力を低減できる。
なお、上記実施の形態1,2では、外部から出力値を設定する構成としてDAコンバータ4を用いる場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、ボリューム操作で出力値を可変としたり、スイッチで出力値を切り替えて設定するもの、固定値を予め設定する構成であってもよく、外部からアナログ電圧を設定する構成でも構わない。
また、上記実施の形態1において、三角波発生回路5の三角波信号の振幅を可変とすることにより、電流出力トランジスタQ2の消費電力(発熱)を制御してもよい。
なお、スイッチング電源6は降圧チョッパー方式に限定されるものではなく、他の方式でスイッチング電源を構成しても、本発明の電流出力回路を実現することができる。
なお、スイッチング電源6は降圧チョッパー方式に限定されるものではなく、他の方式でスイッチング電源を構成しても、本発明の電流出力回路を実現することができる。
1,1A 電流出力回路、2 定電流出力部、3 接続先機器、4 DAコンバータ、5 三角波発生器、6 スイッチング電源、7 直流電源、C1 平滑用コンデンサ、C2 コンデンサ、D1 ダイオード、Q1 スイッチングトランジスタ(スイッチング素子)、Q2 電流出力トランジスタ、R1,R3 抵抗、R2 出力センス抵抗、U1 コンパレータ(比較器)、U2 オペアンプ回路、VO+,VO− 出力端子。
Claims (3)
- 負荷抵抗の一端と接続し、スイッチング素子のオン/オフ駆動に応じて前記負荷抵抗に電源電圧を供給するスイッチング電源と、
前記負荷抵抗の他端とコレクタが接続し、エミッタを出力センス抵抗を介して接地した電流出力トランジスタと、
前記電流出力トランジスタのベースに出力が接続し、所定の制御電圧を非反転入力端子に入力するとともに、前記電流出力トランジスタのエミッタと前記出力センス抵抗との間の電圧を反転入力端子に負帰還入力し、前記所定の制御電圧と前記負帰還入力した電圧との電圧差に応じた駆動信号を出力して前記電流出力トランジスタを制御するオペアンプ回路と、
三角波信号を発生する三角波発生器と、
前記電流出力トランジスタのコレクタと前記負荷抵抗との間の電圧と、前記三角波発生器で発生した三角波信号の電圧とを大小比較し、比較結果に応じたオン/オフ比率で前記スイッチング素子をオン/オフ駆動させることにより、前記電源電圧で前記負荷抵抗に流れる電流値を制御する比較器とを備えた電流出力回路。 - 電流出力トランジスタの代わりに、負荷抵抗の他端とドレインが接続され、出力センス抵抗を介してソースが接地され、オペアンプ回路の出力にゲートが接続した電界効果トランジスタを備えたことを特徴とする請求項1記載の電流出力回路。
- 負荷抵抗の一端と接続し、スイッチング素子のオン/オフ駆動に応じて前記負荷抵抗に電源電圧を供給するスイッチング電源と、
一端が前記負荷抵抗の他端と接続し、他端が接地された出力センス抵抗と、
前記負荷抵抗と前記出力センス抵抗との間の電圧と、所定の制御電圧との差電圧を増幅して出力する誤差増幅回路と、
三角波信号を発生する三角波発生器と、
前記誤差増幅回路の出力電圧と、前記三角波発生器で発生した三角波信号の電圧とを大小比較し、比較結果に応じたオン/オフ比率で前記スイッチング素子をオン/オフ駆動させることにより、前記電源電圧で前記負荷抵抗に流れる電流値を制御する比較器とを備えた電流出力回路。
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