JP2007200647A - 基板間接続コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】基板間接続コネクタにおいて、立体的な複雑な金属ばね同士の接続を無くし、薄型化、高密度化を図る。
【解決手段】基板間接続コネクタ1は、基板41上に傘型形状の導電用のバンプ43を有し、このバンプ43と導通する回路基板2に接続されたコネクタ4と、絶縁基板51上の導電パターン53に止め輪状の異なる長さのばね個片を持つ弾性ばね片54を有し、弾性ばね片54と導通する回路基板3に接続されたコネクタ5を備える。弾性ばね片54の長いばね個片54aは、バンプに43に挿入されるとき、挿入方向と反対側に弾性変形してバンプ43の傘部43aを押圧し、短い方のばね個片54bは傘部43aを乗り越え細くなった首部43bにまで挿入され、両ばね個片で傘部43aの上下を挟み込む。これにより、平面状に形成された弾性ばね片54をバンプ43に挿入して係止するので、回路基板間が電気的及び機械的に接続され低背化が図られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、小型薄型電子機器に使用する基板間接続コネクタに関する。
小型軽量化が進む携帯電話、デジタルカメラような電子機器に使用されるコネクタとして、2枚の印刷配線基板を対向させて基板間の電子回路を互いに接続するために基板間接続コネクタが用いられる。この基板間接続コネクタは、接続される一方の印刷配線基板にソケットを備え、接続される他方の基板にはヘッダが設けられ、ソケットとヘッダを接続することにより、ソケットとヘッダの両印刷配線基板に形成した電気回路を接続する。
従来のこの種の基板間接続用コネクタでは、例えは、特許文献1に示されるように、接続される一方のコネクタとなるソケットに、帯状導体を袋小路状に折り曲げ成形したコンタクトを設け、このコンタクトの袋小路状部分に、他方のコネクタとしてヘッダから突出させた導体部分を有するポストを挿入して嵌め込み、コンタクトの袋小路状部分の内側面とポストの外側面とをばね接触させて導通させる構造となっている。
しかしながら、更なる小型化、薄型化に対しては、上記特許文献1のコネクタでは、コンタクトの袋小路部分の内側面とポストの外側面とを接触させて導通させる構造となっているため、かかる構造をさらに薄型化しようとすると、コンタクトの折り曲げ成形が難しくなる上に、接触部分の長さを短くすると、十分な接触面積の確保が困難となり、また、コンタクトとポストとの嵌合による結合力が弱くなって、外れやすくなってしまう問題があった。
また、このようなコネクタにおける狭ピッチ化、高密度化では、コネクタのハウジングに固定されるコンタクト及びポストと共に、これらの圧入溝も狭ピッチ化する必要がある。しかし、コンタクトやポストが圧入されるハウジングは、合成樹脂成部材を使用するので加工性や強度などから微細化に限度があるため狭ピッチ化が難しく、さらにコンタクトやポストの圧入に耐えるには、ハウジングに最低限の肉厚が必要とされるためこの点からも低背化が困難であった。
このように、従来の基板間接続コネクタでは、成形と金属部品からなり、電気的接続及び機械的接触も、複雑に立体的に機械加工された金属ばね同士の弾性変形内で行われていて、低背化(薄型化)や高密度化には自ずと限界があった。
特開2004−055464号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、立体的な複雑な金属ばね同士の接続を無くし、平面的に電気的、機械的接合を行うことにより、従来の基板間接続コネクタに比べて、より薄型化が図れる基板間接続コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、回路基板同士を接続する基板間接続コネクタであって、一方の回路基板には、傘型形状をした導電用のバンプを取り付け、該回路基板の回路と該バンプは導通されており、他方の回路基板には、前記バンプが挿入可能で、該バンプを係止し得る弾性ばね片を有した導電パターンを形成して成る絶縁基板を取り付け、該回路基板の回路と該導電パターンとは導通されており、前記弾性ばね片は、止め輪形状であって、中心に向かって伸びる長さの異なる複数のばね個片を有し、前記弾性ばね片のばね個片のうち、長さの短い方のばね個片は、前記バンプに挿入されるとき、挿入方向と反対側に弾性変形し、バンプの傘の部分を乗り越え細くなった首の部分にまで挿入されるように、その長さが設定され、前記弾性ばね片を前記バンプに挿入することにより、前記回路基板間が電気的、及び機械的に接続されるものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の基板間接続コネクタにおいて、前記弾性ばね片のばね個片のうち、長さの長い方のばね個片は、前記バンプに挿入されるとき、前記バンプの傘の部分を乗り越えないようにその長さが設定され、前記長い方のばね個片と、前記傘の部分を乗り越えた短い方のばね個片とにより、前記バンプの傘を上下から挟み込むことするものである。
請求項3の発明は、回路基板同士を接続する基板間接続コネクタであって、一方の回路基板には、傘型形状をした導電用のバンプを取り付け、該回路基板の回路と該バンプは導通されており、他方の回路基板には、前記バンプが挿入可能で、該バンプを係止し得る弾性ばね片を有した導電パターンを形成して成る絶縁基板を取り付け、該回路基板の回路と該導電パターンとは導通されており、前記弾性ばね片は、止め輪形状であって、中心に向かって伸びる長さの異なる複数のばね個片を有し、前記弾性ばね片のばね個片のうち、長さの長い方のばね個片は、前記バンプに挿入されるとき、前記バンプの傘の部分を乗り越えないようにその長さが設定され、長さの短い方のばね個片は、前記バンプに挿入されるとき、挿入方向と反対側に塑性変形し、バンプの傘の部分を乗り越え細くなった首の部分にまで挿入されるように、その長さが設定され、前記長い方のばね個片と、前記傘の部分を乗り越えた短い方のばね個片とにより、前記バンプの傘を上下から挟み込むものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の基板間接続コネクタにおいて、前記絶縁基板に形成された弾性ばね片を有した導電パターンは、薄い金属ばね材料を絶縁シートと貼り合わせ、該金属ばね材料の不要部分を除去することにより形成されているものである。
請求項1の発明によれば、平面的に接続できるバンプ付基板と、平面的な弾性ばね片付き回路基板との2部品で回路基板間の電気的・機械的接続ができるので、従来の高さと場所の取る複雑な立体的なばね片を用いることなく、また、ばね片圧入用の厚さを必要とする筺体も不要として、電気的・機械的接続を行うことができ、その分、より低背化、高密度化できる。また、バンプに挿入される、弾性ばね片のばね個片が止め輪状に複数の種類の長さ違いに施されているので、挿入・抜去時の力が分散され、電気的接続における接触ポイントが多くなる。また、長さの短いばね個片は、バンプに挿入時するときに、傘を乗り越えた首の部分に位置されるので、バンプの抜け止め効果があると共に、バンプの抜去時には、再び傘に引っ掛かり、弾性変形することで容易に抜去できる。これにより、電気接続が確実で挿抜が容易なコネクタを得ることができる。
請求項2の発明によれば、傘に乗り上げる長さの長いばね個片がバンプの傘の上側から傘を下に押さえ付け、短いばね片がバンプの傘の下側から長いばね個片の押圧に対抗してバンプを上に押し上げることにより、2つのばね個片がバンプの傘の部分を上下から挟み込む形でバンプに接触するので、電気的接触を確実にすることができる。また、ばね片が、バンプを削ることなくバンプ表面を擦るようにスライドするため、両方の接触面にワイピング効果が発生するので、接触不良が発生する確率が少なく電気的接続の信頼性が高い。また、複数の長いばね個片と短いばね個片によって、バンプの傘の部分が挟まれるため、バンプを取り付けた基板に対して、弾性ばね片を取り付けた基板の位置を−番良く釣り合う状態に保つことができる。すなわち、長短の複数のばね個片により、中心に向かう異なる方向から接触されるため、自動調芯機能を備えることができ、自らセンタリングすることが可能である。
請求項3の発明によれば、バンプの傘を乗り越えて塑性変形して挿入方向と反対側に変形させられた短いばね個片と、バンプの傘を乗り越えずに弾性変形して、バンプの傘を挿入方向に押さえる長い方のばね個片とにより、バンプの傘を上下から挟みこむので、コネクタ保持力と、電気的接続を確実に確保することができる。また、短いばね個片が塑性変形によりバンプの挿通に応じて追従して挿入方向とは反対側に変形してしまうので、短いばね個片がバンプに引っ掛かり易くなり、バンプの抜け止め効果を高めることができる。
請求項4の発明によれば、弾性ばね片を有した導電パターンを既存技術及び設備にて、シート状一体加工のみで製作できるため、大量生産が可能になり製造コストが安くできる。また、シート加工により、導電パターン上に簡単に弾性ばね片を複数列マトリックス状に形成できるので、高密度配線接続できる基板間接続コネクタを実現できる。
以下、本発明の一実施の形態に係る基板間接続コネクタについて図1乃至図6を参照して説明する。本実施形態の基板間接続コネクタ1は、接続される回路基板2、3を備え、これらの回路基板2,3には、それぞれ回路基板2の絶縁性基板21の表面に形成された回路パターン22と、回路基板3の絶縁性基板31の表面に形成された回路パターン32とを電気的に接続する基板間接続用の第1のコネクタ4と第2のコネクタ5を有する。
第1のコネクタは4は、図1に示すように、絶縁性部材からなる基板41と、この基板41の表面(図1では上面)に設けられた導電パターン42を有し、さらにこの導電パターン42上に傘型形状をした導電用のバンプ43(所謂マッシュルームバンプ)と、スルーホール44が設けられている。そして、このスルーホール44を通して、回路基板2の回路パターン22と基板41の導電パターン42とを半田付けすることにより、バンプ43は回路パターン22と電気的に接続されると共に、コネクタは4が回路基板2に固定される。
バンプ43は、図3に示すように、導電性材料により形成され、円形の傘型の傘部43aと首部43bからなり、導電パターン42と一体となって基板1に形成されている。この傘部43aは、直径φ1aを持つ略円盤形を成し、細くなった首部43bは、直径φ1bを持つ円柱形を成しており、バンプ43が後述のコネクタ5の円形状の弾性ばね片54(図4(a)参照)に挿入され、この弾性ばね片54に傘部43aが引っ掛かることにより接触結合される。このバンプ43は、基板41の導電パターン42上の長手方向に独立して2列平行の複数列に配置され、それぞれのバンプ43が回路基板2上の複数の回路パターン22と一体接続されている。この複数列配置により、回路基板同士をマトリックス状で接続することができる。
第2のコネクタは5は、図1に示すように、絶縁性部材からなる基板51と、この基板51の表面52a(図1では下面)及び長手方向の側面52cに連続して導電パターン53、53aとを有する。この表面52aの導電パターン53には、バンプ43を挿入できる止め輪状の弾性ばね片54が形成され、この弾性ばね片54の配設される基板51には、バンプ43を挿入できる挿入孔55が開けられている。また、側面52cの導電パターン53aと回路基板3の回路パターン32とを半田付けすることにより、導電パターン53が回路パターン32と電気的に接続されると共に、コネクタは5が回路基板3に固定される。
そして、基板41と基板51は、これらを結合する所定の基板間結合手段によって第1のコネクタ4と第2のコネクタ5が相互に結合され、それらが結合された状態で、第1のコネクタ4の導電パターン42上に形成されたバンプ43に第2のコネクタ5の導電パターン53上に形成された弾性ばね片54が挿入されて接触導通し、この接触導通部分を介して、第1の回路基板2の回路パターン22と第2の回路基板3の回路パターン32とが導通される。
このコネクタは5は、図4に示すように、基本的には、絶縁性部材(例えばポリイミド等)の絶縁シートからなる基板51と、金属ばね材料として薄板状でばね性を有する導電性部材(例えば、ステンレススチールや銅合金等の板材)とを相互に接着して張り合わせることで構成される。この導電性部材は、第2のコネクタ5の基板51の導電パターン53に相当し、この導電パターン53のレーザ加工により、バンプ43が挿入する弾性ばね片54が形成される。また、この弾性ばね片54の位置する基板51内には、バンプ43の傘部43aの直径φ1aより大きい直径を持つ円形の挿入孔55がレーザ加工により形成されている。
このレーザ加工には、例えば、FHG−YACレーザの第4次高調波(波長:266nm)を用いるのが好適である。発明者らの検討により、FHG−YACレーザの第4次高調波は、基本波に比べて波長が短いため、焦点径が0.01mm以下と極めて小さく設定でき、より微細な加工をより容易にかつより精度良くすることができ、さらに溶接部分の投影面積をより小さくすることができる分、加工対象物に与える熱量をより小さくできるという利点があることが判明した。また、FHG−YACレーザの第4次高調波は、基本波に比べ各種金属による吸収率が高く、加工対象物における熱劣化、酸化等の問題が殆ど無視できることも判明した。
従って、このFHG−YACレーザの第4次高調波によるレーザ加工により、弾性ばね片54の微細加工が極めて精度良くできる。また、挿入孔55の加工も基板51にポリイミド等の光分解特性の良好な絶縁性樹脂を用いているので、この絶縁性樹脂によってレーザ光のエネルギを十分を吸収することができ、弾性ばね片54、導電パターン53に殆ど損傷を与えることなく基板51の一部を除去して挿入孔55を形成することができる。
弾性ばね片54は、図5に示すように、導電パターン53の挿入孔55に対応する位置に、挿入孔55の直径と略等しい直径φ2aの円周56に沿って設けられている。この弾性ばね片54は、その形状が軸用全周円形止め輪(CSロックリング)に似た止め輪形状であって、円周56から中心に向かって伸びる複数の長さの異なるばね個片を、円周56に連結した形状を成す円周状の弾性ばね片である。また、この弾性ばね片54は、長さの長い方のばね個片54aと、長さの短い方のばね個片54bをそれぞれ複数個有する。そして、図6(b)に示すように、長さの長い方のばね個片54aは、バンプ43に挿入されるとき、バンプ43の傘部43aを乗り越えないようにその長さが設定され、長さの短い方のばね個片54bは、バンプ43に挿入されるとき、挿入方向と反対側に弾性変形し、バンプ43の傘部43aを乗り越え細くなった首部43bにまで挿入されるように、その長さが設定される。
これらのばね個片54a、54bのパターンは、図5に示すように、円周56上から円周56に沿って、蛇行するそれぞれの蛇行ライン59a、59bが円の中心58に近づくように形成される。ばね個片54aは、ばね片を長くするため、蛇行ライン59aの蛇行距離を長くして、その先端は、円周56と同心円で直径φ2a(約0.3mm)の約半分の径の直径φ2bを持つ円周57の内部に位置し、中心58から略1/4φ2bの距離まで伸びている。そして、円周56に近い根元部分では、蛇行ライン59aの幅を広いライン幅d1(約0.03mm)とし、先端部分では、狭いライン幅d2(約0.02mm)して、弾性を得易くすると共に、円周56に接する部分の長さLを長くして、導体パターン53との一体部分を増やし、ばね強度を強くしている。また、長さの短い方のばね個片54bは、ばね片を短くするため、蛇行ライン59bが円周56と円周57の間を蛇行してその先端が円周57上で、円周57の直径φ2bの外に位置するように形成され、同様に根元部分を太く、先端部分は細くし、円周56に接する部分の長さLを長くして、導体パターン53との一体化部分を増やし、ばね強度を強くしている。
このように、上記弾性ばね片54の構成においては、円周56の直径φ2aは、バンプ43の傘部43aの直径φ1aより大きく、円周57の直径φ2bは、バンプ43の傘部43aの直径φ1aより小さく、かつバンプ43の首部43bの直径φ1bより大きくそれぞれ設定される。これにより、長さの長い方のばね個片54aは、バンプ43に挿入されるとき、バンプ43の傘部43aを乗り越えず、また、長さの短い方のばね個片43bは、バンプ43に挿入されるとき、挿入方向と反対側に弾性変形し、バンプ43の傘部43aを乗り越え細くなった首部43bにまで挿入される。
次に、この弾性ばね片54をバンプ43に挿入した状態における基板間接続コネクタ1の回路基板2,3の接続について、図6(a)、(b)を参照して説明する。前述のように回路基板2には、バンプ43を有する第1のコネクタ4が回路基板2の回路パターン22と電気的に接続された状態で固定され、回路基板3には、弾性ばね片54を有する第2のコネクタ5が回路基板3の回路パターン32と電気的に接続された状態で固定されている。
コネクタ4とコネクタ5の接続は、弾性ばね片54をバンプ43を挿入することによる接触によって行われる。弾性ばね片54のばね個片のうち、長さの長い方のばね個片54aは、バンプ43に挿入されるとき、バンプ43の傘部43aを乗り越えずかつ傘部43aの上から押圧し、長さの短い方のばね個片54aは、バンプに挿入されるとき、挿入方向と反対側に弾性変形し、バンプ43の傘部43aを乗り越え細くなった首部43bにまで挿入されて、傘部43aの下からバンプ43を支える。これにより、長い方のばね個片と、短い方のばね個片とにより、バンプ43の傘部43aを上下から挟み込むことによりバンプ43を機械的に係止することができる。これにより、回路基板2,3間が電気的、及び機械的に確実に接続される。
このように、本実施形態によれば、基板51上の止め輪形状の弾性ばね片54を基板41上の傘型のバンプ43と挿入することにより、バンプ付基板(コネクタ4)と平面状に形成した弾性ばね片付き基板(コネクタ5)との2部品で接触導通及び機械的な係止を行うで、バンプ43が基板51内に挿入されることにより基板間が密着されて低くなり、従来の空間的スペースを取る複雑な立体的なばね片を用いることなく、また、ばね片圧入用の厚さを必要とする筺体も不要として、電気的接続と、機械的接続を行うことができ、その分、より低背化、高密度化できる。
また、バンプ43に挿入される弾性ばね片54が、止め輪状に複数の長短のばね個片54a、54bを有しているので、挿入・抜去時の力が分散され、電気的接続における接触ポイントが多くなり接触の信頼性が良くなる。また、長さの短いばね個片54bは、バンプ43に挿入時するときに、傘部43aを乗り越えた首部43bに位置されるので、バンプ43の抜け止め効果があり、また、バンプ43の抜去時には、再び傘部43aに引っ掛かり、弾性変形することで容易に抜去できるので、コネクタの挿抜を容易に行える。
また、長短2つのばね個片54a、54bがバンプの上下から挟み込む形でバンプ43に接触するので、電気的接触を確実にすることができると共に、機械的にも確実に係止することができる。また、ばね個片54a、54bが、バンプ43を削ることなくバンプ表面を擦るようにスライドするため、両方の接触面のワイピング効果により、接触不良が発生する確率が少なく電気的接続の信頼性が高い。また、長いばね個片54aと短いばね個片54bによって、バンプ43の傘部43aが挟まれるため、バンプ43の取り付けられた基板41に対して、弾性ばね片54を取り付けた基板51の位置を−番良く釣り合う状態に保つことができる。すなわち、長短の複数のばね個片により、中心に向かう異なる方向から接触されるため、自動調芯機能を備えることができ、自らセンタリングすることが可能である。
さらに、絶縁シート状の絶縁基板51に形成された導電パターン53は、薄い金属ばね材料を絶縁基板51と貼り合わせて形成されるので、導電パターン53上の回路パターンをエッチングにより不要部分を除去でき、また、弾性ばね片54は、FHG−YAGレーザの第4高調波を用いるレーザ加工により、金属ばね材料の不要部分を簡単に除去することができるので、これら回路及び弾性ばね片54のパターン形成が極めて簡単にできる。また、挿入孔55も同レーザ加工により、弾性ばね片54に損傷を与えず加工することができる。このように、絶縁シート状基板に薄い金属ばね材料を貼り合わせることより、弾性ばね片54を有する導電パターン53を既存技術及び設備にて、シート状一体加工のみで製作できるため、大量生産が可能になり製造コストが安くできる。また、絶縁シート状基板は、平面的にパターン形成が簡単に行えるので、導電パターン53上に弾性ばね片54を複数列マトリックス状に形成でき、高密度配線接続が可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る基板間接続コネクタについて図7を参照して説明する。本実施形態は、前記第1の実施形態において、弾性ばね片54のばね個片を、バンプ43に挿入するとき、長短2種類のばね個片のうち、長い方のばね片54aは弾性変形するような形状に設定され、短い方のばね個片54cは塑性変形するような形状に設定されたものである。本実施形態の基板間接続コネクタ1は、基本的には前記第1の実施形態と同じ構成であり、前記第1の実施形態と同じ構成要素については、共通の符号を付与し、重複説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の基板間接続コネクタ1では、コネクタ5の導電パターン53上の弾性ばね片54は、複数の長さの異なるばね個片を有し、これらの長さの異なるばね個片は、バンプに挿入されるとき、弾性変形する長い方のばね片54aと塑性変形する短い方のばね個片54cから成る。
長い方のばね個片54aは、バンプ43に挿入されるとき、バンプの傘を乗り越えずに弾性変形して、バンプの傘を挿入方向に押さえ、短いばね個片54cは、バンプ43の傘を乗り越えて塑性変形して挿入方向と反対側に変形させられる。この短いばね個片は、塑性変形するような形状に設定されているので、バンプの挿通に応じて追従して変形するため、バンプ43に挿入されるとき、挿入方向とは反対側に変形してしまい、元に戻らない。従って、短いばね個片54cは、図7に示すように、バンプ43に挿入されるときに変形された形のままとなり、その先端部は挿入方向とは反対側の方向に固定して変形できる。これにより、短いばね個片54cは、常に、挿入方向とは反対側の方向を向いているので、バンプ43の傘部43aに引っ掛かり易くなる。
このように、本実施形態では、バンプ43の傘部43aを乗り越えずに弾性変形して、バンプ43の傘部43aを挿入方向に押さえる長い方のばね個片54aと、塑性変形して挿入方向とは反対側に変形した状態の短いばね個片54cとにより、バンプの傘を上下両側から挟みこむので、コネクタ保持力と、電気的接続を確実に確保することができる。また、短いばね個片が挿入方向とは反対側に変形してしまうので、短いばね個片54cがバンプ43に引っ掛かり易くなり、バンプ43の抜け止め効果を高めることができる。
以上、本発明の好適な本実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるのもでなく、要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の改変を施すことができる。例えば、弾性ばね片の形状は、円形に限らず、バンプと係止するものであれば、楕円や多角形でもよい。同様に、バンプの形状を円形の傘型の形状としたが、弾性ばね片に係止する形状であれば、楕円や多角形でもよい。また、バンプ及び弾性ばね片の2列配置構成の例を示したが、3列以上の配置構成でさらに高密度のマトリックス接続をすることもできる。
本発明の第1の実施形態に係る基板間接続コネクタの分解構成図。 上記基板間接続コネクタにおける第2のコネクタの第1のコネクタと接続される方向から見た部分斜視図。 (a)は上記基板間接続コネクタにおける第1のコネクタの平面図、(b)は(a)の側面図、(c)は(a)のY1−Y1断面図。 (a)は上記基板間接続コネクタにおける第2のコネクタの平面図、(b)は(a)の側面図、(c)は(a)のY2−Y2断面図。 上記コネクタにおける弾性ばね片の平面図。 (a)は上記基板間接続コネクタの接続状態を示す断面図、(b)は(a)のA部の拡大図。 本発明の第2の実施形態に係る基板間接続コネクタの部分断面図。
符号の説明
1 基板間接続コネクタ
2 一方の回路基板
3 他方の回路基板
4 第1のコネクタ
5 第2のコネクタ
22 回路パターン
32 回路パターン
43 バンプ
43a バンプの傘部分
43b バンプの首部分
51 絶縁基板、絶縁シート
53 導電パターン
54 弾性ばね片
54a 長い弾性ばね個片
54b、54c 短い弾性ばね個片

Claims (4)

  1. 回路基板同士を接続する基板間接続コネクタであって、
    一方の回路基板には、傘型形状をした導電用のバンプを取り付け、該回路基板の回路と該バンプは導通されており、
    他方の回路基板には、前記バンプが挿入可能で、該バンプを係止し得る弾性ばね片を有した導電パターンを形成して成る絶縁基板を取り付け、該回路基板の回路と該導電パターンとは導通されており、
    前記弾性ばね片は、止め輪形状であって、中心に向かって伸びる長さの異なる複数のばね個片を有し、
    前記弾性ばね片のばね個片のうち、長さの短い方のばね個片は、前記バンプに挿入されるとき、挿入方向と反対側に弾性変形し、バンプの傘の部分を乗り越え細くなった首の部分にまで挿入されるように、その長さが設定され、
    前記弾性ばね片を前記バンプに挿入することにより、前記回路基板間が電気的、及び機械的に接続されることを特徴とする基板間接続コネクタ。
  2. 前記弾性ばね片のばね個片のうち、長さの長い方のばね個片は、前記バンプに挿入されるとき、前記バンプの傘の部分を乗り越えないようにその長さが設定され、
    前記長い方のばね個片と、前記傘の部分を乗り越えた短い方のばね個片とにより、前記バンプの傘を上下から挟み込むことを特徴とする請求項1に記載の基板間接続コネクタ。
  3. 回路基板同士を接続する基板間接続コネクタであって、
    一方の回路基板には、傘型形状をした導電用のバンプを取り付け、該回路基板の回路と該バンプは導通されており、
    他方の回路基板には、前記バンプが挿入可能で、該バンプを係止し得る弾性ばね片を有した導電パターンを形成して成る絶縁基板を取り付け、該回路基板の回路と該導電パターンとは導通されており、
    前記弾性ばね片は、止め輪形状であって、中心に向かって伸びる長さの異なる複数のばね個片を有し、
    前記弾性ばね片のばね個片のうち、長さの長い方のばね個片は、前記バンプに挿入されるとき、前記バンプの傘の部分を乗り越えないようにその長さが設定され、長さの短い方のばね個片は、前記バンプに挿入されるとき、挿入方向と反対側に塑性変形し、バンプの傘の部分を乗り越え細くなった首の部分にまで挿入されるように、その長さが設定され、
    前記長い方のばね個片と、前記傘の部分を乗り越えた短い方のばね個片とにより、前記バンプの傘を上下から挟み込むことを特徴とするの基板間接続コネクタ。
  4. 前記絶縁基板に形成された弾性ばね片を有した導電パターンは、薄い金属ばね材料を絶縁シートと貼り合わせ、該金属ばね材料の不要部分を除去することにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の基板間接続コネクタ。
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