JP2007200419A - 光ディスク装置の調整方法と光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数種類の光記録媒体に対応し、液晶素子を備える光ディスク装置について、装置間における液晶の特性のばらつきを調整する高速な調整方法を提供する。
【解決手段】調整方法は、基準光ディスク装置を用いて、複数種類の光記録媒体のそれぞれについて、再生信号を最適とする場合の液晶素子における印加電圧値及び位相差を求め、所定の基準データを生成し保存する準備工程と、複数種類の光記録媒体のうち、1種類の光記録媒体を調整用の光記録媒体とし、調整対象の光ディスク装置に対して再生信号を最適とする場合の液晶素子に印加する第1の電圧値を取得し、調整用の光記録媒体を除く各種の光記録媒体については、基準データと第1の電圧値とから、液晶の特性のばらつきを調整した液晶素子に印加すべき第2の電圧値を算出し、複数種類の光記録媒体の全てについて、液晶の特性のばらつきを調整する電圧値を得る調整工程と、を有する。
【選択図】図6
【解決手段】調整方法は、基準光ディスク装置を用いて、複数種類の光記録媒体のそれぞれについて、再生信号を最適とする場合の液晶素子における印加電圧値及び位相差を求め、所定の基準データを生成し保存する準備工程と、複数種類の光記録媒体のうち、1種類の光記録媒体を調整用の光記録媒体とし、調整対象の光ディスク装置に対して再生信号を最適とする場合の液晶素子に印加する第1の電圧値を取得し、調整用の光記録媒体を除く各種の光記録媒体については、基準データと第1の電圧値とから、液晶の特性のばらつきを調整した液晶素子に印加すべき第2の電圧値を算出し、複数種類の光記録媒体の全てについて、液晶の特性のばらつきを調整する電圧値を得る調整工程と、を有する。
【選択図】図6
Description
本発明は、光記録媒体の記録再生又は再生のみを行う光ディスク装置の調整方法に関し、特に液晶素子を備える光ディスク装置における装置間の液晶の特性ばらつきを調整する方法に関する。また、本発明は、装置間における液晶の特性のばらつきが調整されている光ディスク装置に関する。
コンパクトディスク(以下、CDという。)やデジタル多用途ディスク(以下、DVDという。)といった光記録媒体が普及している。更に、近年、光記録媒体の情報量を増やすために、光記録媒体の高密度化に関する研究が進められ、例えば、高品位のDVDであるHD−DVDやブルーレイディスク(以下、BDという。)といった高密度化された光記録媒体も実用化されつつある。
光記録媒体の記録再生は光ディスク装置によって行われるが、これは光記録媒体に光ビームを照射して情報の記録や情報の読み取りを可能とする光ピックアップ装置の存在によって実現される。近年においては、上述のように複数種類の光記録媒体が登場しており、1つの光ピックアップ装置で、複数の光記録媒体について情報の記録や読み取りを可能とする光ピックアップ装置の開発が盛んである。
ところで、光記録媒体の種類が異なると、光記録媒体の記録面を保護する保護層の厚さが異なってくる場合がある。例えば、CD、DVD、BDの保護層の厚みは、順に1.2mm、0.6mm、0.1mmと異なる。そして、このように保護層の異なる複数種類の光記録媒体に対応する光ピックアップ装置において、光源からの光ビームを光記録媒体の記録面に集光する対物レンズを1つのみで構成する場合、例えば、1つの種類の光記録媒体について球面収差が発生しないように対物レンズの調整を行っても、他の種類の光記録媒体について情報の読み取り等を行う際に球面収差が発生する。このため、光ピックアップ装置の中に液晶素子を配置し、液晶素子に印加する電圧を制御することで液晶素子を通過する光ビームの位相を制御して、球面収差の補正を行う構成とするのが一般的である。
しかし、このように光ピックアップ装置中に液晶素子を配置する構成の場合、液晶の特性には個体間のばらつきがあることが多いために、いずれの光ディスク装置においても液晶素子に印加する電圧を同一となるように設定すると、再生信号にばらつきが生じて光ディスク装置の再生信号品質が悪化するといった問題が生じる。
この点、光ディスク装置の製造時又は製造した後に、液晶の特性にばらつきがあることを考慮して、予め、各光ディスク装置について、液晶素子に印加する最適な電圧値に関するデータを作成し、それを光ディスク装置に予め記憶させておくことが考えられる。しかし、近年の光ディスク装置は複数種類の光記録媒体に対応するのが主流であり、この場合、各光記録媒体について液晶素子に印加する電圧のデータを作成する必要があるために、この調整に非常に時間がかかるといった問題が生じる。
また、液晶の特性ばらつきに左右されることなく安定した品質の再生を行う方法として、特許文献1や特許文献2に示されるように、光ディスク装置で光記録媒体の情報の再生等を行う際に、ジッタ測定を行うか、又は実際にジッタを測定しているのと同様の構成を光ディスクドライブに形成して、その結果により液晶素子への印加電圧を順次調整し、ジッタを最適値に近づける方法が考えられる。しかし、このような構成の場合、光ディスク装置の制御機構が複雑となり、集積回路における部品点数の増加や、集積回路の大型化といった問題が生じる。そして、この場合、光ディスク装置の大型化や製造コストの上昇といった問題が生じる。
特開2004−185758号公報
特開2005−11468号公報
以上の点を鑑みて、本発明の目的は、複数種類の光記録媒体に対応し、液晶素子を備える光ディスク装置について、装置間における液晶の特性のばらつきを調整する高速な調整方法を提供することである。また、本発明の他の目的は、複数種類の光記録媒体に対応し、液晶素子を備える光ディスク装置について、装置間における液晶の特性のばらつきを抑制できる光ディスク装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、複数種類の光記録媒体の記録再生又は再生のみを行うことが可能で、液晶と該液晶を挟む2枚の透明電極とを有して該透明電極の少なくとも一方は同心円状の複数の領域に分割される液晶素子を光ピックアップの光学系に配置する光ディスク装置について、装置間における前記液晶の特性のばらつきを調整する光ディスク装置の調整方法であって、調整対象の光ディスク装置が有する光ピックアップと同一の光学系から成る光ピックアップを用いた測定により、前記複数種類の光記録媒体のそれぞれについて、再生信号を最適とする場合の前記透明電極の前記領域それぞれに印加する電圧値である基準電圧値と、該基準電圧値を印加した場合に前記領域のそれぞれに発生する位相差である基準位相差と、を得て、前記基準電圧値と前記基準位相差とに関する所定のデータを基準データとして生成し保存する準備工程と、前記複数種類の光記録媒体のうちから一種類の光記録媒体を調整用の光記録媒体として選択し、該調整用の光記録媒体について、所定の光記録媒体を用いて、前記調整対象の光ディスク装置に対して再生信号を最適とする場合の前記領域のそれぞれに印加する第1の電圧値を取得する第1の工程と、前記第1の電圧値の最大値と最小値の差分と、前記第1の電圧が最大となる前記領域と前記第1の電圧値が最小となる前記領域とにおける前記基準位相差の差分と、の比で求まる前記液晶の特性を算出する第2の工程と、該第2の工程で得られた、前記液晶の特性と前記基準データとを用いて、前記調整用の光記録媒体を除く各種の前記光記録媒体について、前記液晶の特性のばらつきを調整した前記透明電極に印加すべき第2の電圧値をそれぞれ算出する第3の工程と、前記第1及び第3の工程で得られる前記第1及び第2の電圧値を前記液晶の特性のばらつきを調整する調整電圧値として、前記調整対象の光ディスク装置の内部に設けられる記憶部に記憶する第4の工程と、から成る調整工程と、を有することを特徴としている。
また、上記目的を達成するために本発明は、複数種類の光記録媒体の記録再生又は再生のみを行うことが可能で、液晶と該液晶を挟む2枚の透明電極とを有する液晶素子を光ピックアップの光学系に配置する光ディスク装置について、装置間における前記液晶の特性のばらつきを調整する光ディスク装置の調整方法であって、調整対象の光ディスク装置が有する光ピックアップと同一の光学系から成る光ピックアップを用いた測定により、前記複数種類の光記録媒体のそれぞれについて、再生信号を最適とする場合の前記透明電極に印加する電圧値である基準電圧値と、該基準電圧値を印加した場合に前記液晶素子に発生する位相差である基準位相差と、を得て、前記基準電圧値と前記基準位相差とに関する所定のデータを基準データとして生成し保存する準備工程と、前記複数種類の光記録媒体のうちから一種類の光記録媒体を調整用の光記録媒体として選択し、該調整用の光記録媒体について、所定の光記録媒体を用いて、前記調整対象の光ディスク装置に対して再生信号を最適とする場合の前記透明電極に印加する第1の電圧値を取得し、前記調整用の光記録媒体を除く各種の前記光記録媒体については、前記基準データと前記第1の電圧値とから、前記液晶の特性のばらつきを調整した前記透明電極に印加すべき第2の電圧値をそれぞれ算出し、前記複数種類の光記録媒体の全てについて、前記液晶の特性のばらつきを調整する調整電圧値を得る調整工程と、有することを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ディスク装置の調整方法において、前記透明電極のうち少なくとも一方は同心円状の複数の領域に分割され、前記調整工程は、前記所定の光記録媒体を用いて、前記調整対象の光ディスク装置について前記領域のそれぞれに印加する前記第1の電圧値を取得する第1の工程と、前記第1の工程で得られる前記各領域の前記第1の電圧値のうち、所定の二領域における前記第1の電圧値の差分と、前記所定の二領域における前記基準位相差の差分と、の比で求まる前記液晶の特性を算出する第2の工程と、該第2の工程で得られた前記液晶の特性と前記基準データとを用いて、前記調整用の光記録媒体を除く各種の前記光記録媒体について、前記第2の電圧値を算出する第3の工程と、前記第1及び前記第3の工程で得られる前記第1及び第2の電圧値を前記調整電圧値として、前記調整対象の光ディスク装置の内部に設けられる記憶部に記憶する第4の工程と、を有することを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ディスク装置の調整方法において、前記所定の二領域は、前記第1の電圧値が最大となる領域と前記第1の電圧値が最小となる領域との二領域であることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ディスク装置の調整方法により調整された光ディスク装置であることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、光ディスク装置の装置間における液晶の特性のばらつきを調整するにあたって、一度基準データを作成しておけば、光ディスク装置において記録再生、又は再生のみを行える光記録媒体のうち、いずれか一種類の光記録媒体だけについて実測を行って調整値を得れば、他の種類の光記録媒体については、実測することなく計算で調整値が得られるために、装置間における液晶特性のばらつきの調整を短時間で行うことができる。また、光ディスク装置における液晶の特性のばらつきを調整する際に、正確な調整電圧値を得やすい。
また、本発明の第2の構成によれば、光ディスク装置の装置間における液晶の特性のばらつきを調整するにあたって、一度基準データを作成しておけば、光ディスク装置において記録再生、又は再生のみを行える光記録媒体のうち、いずれか一種類の光記録媒体だけについて実測を行って調整値を得れば、他の種類の光記録媒体については、実測することなく計算で調整値が得られるために、装置間における液晶特性のばらつきの調整を短時間で行うことができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の光ディスク装置の調整方法において、複数種類の光記録媒体を記録再生、又は再生できる光ディスク装置の装置間における液晶特性のばらつきを短時間で調整できる方法を容易に実現できる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第3の構成の光ディスク装置の調整方法において、装置間の液晶特性のばらつきを調整する調整値について正確な値を得やすい。
また、本発明の第5の構成によれば、液晶素子を備える光ディスク装置において、液晶素子を構成する液晶の特性の装置間におけるばらつきを調整してあるために、再生品質を高品質に維持しやすい。また、液晶の特性ばらつきに起因する余計な収差が発生しないので、光記録媒体の記録再生中に液晶素子に印加する電圧の微調整を行わない光ディスク装置を作製することが期待でき、簡易で低コストな光ディスク装置の作製が期待できる。
以下に本発明の内容を詳細に説明するが、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る光ディスク装置の実施形態の構成を示すブロック図である。光ディスク装置1は、光記録媒体12の情報の再生、及び光記録媒体12への情報の記録を行うことができる。2は、スピンドルモータであり、光記録媒体12は、このスピンドルモータ2の上部に設けられるチャック部(図示せず)に着脱可能に保持される。そして、光記録媒体12の情報の記録再生を行う際に、スピンドルモータ2は光記録媒体12を連続回転する。スピンドルモータ2の回転制御は、スピンドルモータ制御部4によって行われる。
3は、光ピックアップ装置であり、光源から出射される光ビームを光記録媒体12に照射し、光記録媒体12への情報の書き込みと、光記録媒体12に記録されている情報の読み取りを可能とする。図2は、光ピックアップ装置3の光学系を示す概略図である。図2に示すように、光ピックアップ装置3においては、光源13、14を出射した光ビームは色合成プリズム15で光軸を同一とされ、コリメートレンズ16で平行光となり、ビームスプリッタ17を透過し、立ち上げミラー18で反射されてその光軸が光記録媒体12の記録面12aと略垂直とされ、液晶素子19を通過して対物レンズ20によって光記録媒体の情報が記録される記録面12aに集光される。
光記録媒体12で反射された反射光は、対物レンズ20、液晶素子19の順に通過し、立ち上げミラー18で反射された後、更にビームスプリッタ17で反射されて集光レンズ21によって光検出器22の受光部(図示せず)に集光される。なお、本実施形態における光源13は、CD及びDVD用の光ビームを出射する2波長一体型のレーザダイオードであり、光源14はBD用の光ビームを出射するレーザダイオードである。このため、光ディスク装置1は、CD、DVD、及びBDの記録再生が可能となっている。
光ピックアップ装置3は3種類の異なる光記録媒体12に対応可能となっているが、前述のように、これら種類の異なる光記録媒体12はその保護層の厚みが異なり、本実施形態のように1つの対物レンズ20のみを備える光ピックアップ装置3では、球面収差が問題となる。このため、球面収差を補正するために液晶素子19が配置されている。
図3は、光ピックアップ装置が備える液晶素子19の構成を説明するための図で、図3(a)は、液晶素子19の構成を示した概略断面図で、図3(b)は図3(a)の液晶素子19を上面から見た場合の平面図である。図3に示すように、液晶素子19は、液晶23と、液晶23を挟む2枚の透明電極24a、24bと、液晶23と透明電極24a、24bで形成される部分25を挟む2枚のガラス板26と、から成っている。
図3(b)に示すように、液晶素子19を構成する透明電極24aは同心円状の複数の領域28a〜28fに分割されている。一方、透明電極24aに対向する透明電極24bは分割されることなく、全体で一つの共通電極となっている。なお、透明電極24bも透明電極24aと同一の同心円状の複数の領域としても構わない。このように透明電極24a、24bを構成することにより、液晶素子19を通過する光ビームに対して、所望の位相差を発生することが可能となり、各種の光記録媒体12の情報の再生等を行う際に発生する球面収差を適切に補正することが可能となる。なお、透明電極24a、24bは、配線27によって後述する液晶素子制御部と電気的に接続されており、この液晶素子制御部により透明電極24a、24bへ印加する電圧がコントロールされる。
このように構成される液晶素子19の作用について説明する。図4は、ある光記録媒体12を再生等する場合に発生する球面収差(図の実線)と、それを補正するために液晶素子19に発生させる位相差(図の破線)のパターンについて示したグラフである。なお、液晶素子19に発生させる位相差パターンについては、球面収差を打ち消す必要があるため、図4に示す位相差のパターンと逆位相となるパターンを発生させる必要があるが、図4では便宜的に逆位相のパターンとはしていない。また、図4において、横軸は、同心円状に分割される透明電極24aの中心からの距離で、横軸の下に示す数字は、透明電極24aの各領域番号(図3(b)参照)が対応する。
透明電極24a、24bに電圧を印加して、図4に示す位相差(図の破線)パターンと逆位相となる位相差パターンを各領域28a〜28fに発生させると、収差が光記録媒体12の再生等にとって問題とならないレベルまで補正され、適切な再生信号が得られる。なお、光記録媒体12の種類によって球面収差の発生量は異なるため、光記録媒体12の種類によって液晶素子19に発生させる位相差は異なり、透明電極24a、24bに印加する電圧値も異なってくる。
図1に戻って、光ディスク装置1には、レーザ制御部5と、サーボ制御部6と、記録制御部7と、再生制御部8と、液晶素子制御部9と、が備えられている。なお、これらの制御部5〜9と上述したスピンドルモータ制御部4とは、システム全体を制御するシステム制御部10と接続されている。以下に、各制御部5〜9について説明する。
レーザ制御部5は、光ピックアップ装置3に備えられる光源13、14(図2参照)である半導体レーザから出射されるレーザの出力を制御する。また、レーザ制御部5は、記録制御部7と繋がっており、記録制御部7からの信号によって、その駆動が制御される。記録制御部7については後述する。
サーボ制御部6は、光ピックアップ装置3におけるフォーカシング制御やトラッキング制御等のサーボ制御を行う。サーボ制御部6では、光検出器22(図2参照)で得られた電気信号光に基づいて、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号の生成を行い、光ピックアップ装置3が備える液晶素子19及び対物レンズ20(いずれも図2参照)が搭載される図示しないアクチュエータに駆動信号を供給する。駆動信号が供給されたアクチュエータは、信号に基づいて各部を作動させて、対物レンズ20を光軸と平行な方向に移動してフォーカスを合わせるフォーカシング制御や対物レンズ20を光記録媒体12の半径方向に移動して光ビームのスポット位置を光記録媒体12に形成されるトラック位置に合わせるトラッキング制御を行う。
記録制御部7は、パソコン等の外部装置(図示せず)からインタフェース11を経由して入力された情報データを図示しない変調回路により変調し、変調したデータ信号をレーザ制御部5に送信する役割を果たす。
再生制御部8は、光ピックアップ装置3に備えられる光検出器22が検出した電気信号を用いて、再生信号を生成する。そして、生成された再生信号は、インタフェース11を経由してパソコン等の外部装置に転送される。
液晶素子制御部9は、光ピックアップ装置3に備えられる液晶素子19の透明電極24a、24bに印加する印加電圧を制御する役割を果たす。上述のように、球面収差は各種の光記録媒体12で異なるため、各種の光記録媒体12(CD、DVD、BD)について、透明電極24a、24bに印加すべき電圧のデータが、液晶素子制御部9に備えられる記憶部(図示せず)に記憶されている。そして、この記憶部に記憶される印加すべき電圧のデータは、液晶素子19を構成する液晶23の特性にばらつきがあることを考慮して、液晶特性の装置間のばらつきを調整した調整電圧値が記憶されている。この調整電圧値を得て記憶部に記憶させる光ディスク装置の調整方法については後述する。
なお、本実施形態においては、液晶素子制御部9に設けられる記憶部に調整電圧値を記憶させる構成としているが、調整電圧値が記憶される記憶部が設けられるのは、液晶素子制御部9に限らず、例えば、システム制御部10等でも構わない。
以下、本発明に係る光ディスク装置1の装置間における液晶特性のばらつきを調整する光ディスク装置の調整方法について、実施形態の一例を挙げて説明するが、その前に、本発明における液晶特性の装置間におけるばらつきを調整する考え方について説明する。本実施形態の光ディスク装置1のように、複数種類の光記録媒体12について記録再生可能な光ディスク装置では、液晶特性の装置間におけるばらつきを調整しようとする場合、各光ディスク装置1において、各種の光記録媒体12それぞれに対して、再生信号を最適とする場合の液晶素子19(図2、図3参照)の駆動電圧を求める必要がある。この場合、各光記録媒体について測定を行って調整すると、測定に時間を要して調整作業にかかる時間が膨大となる。本発明は、この調整作業にかかる時間を短縮することを狙いとしている。
図5は、本発明における、液晶の特性の装置間におけるばらつきを調整する考え方について説明するための図である。図5(a)は基準となる特性を有する液晶を用いて作製した液晶素子19を備える光ディスク装置(以下、基準光ディスク装置という)に関するグラフで、図5(b)は、液晶特性のばらつきを調整する調整対象となる光ディスク装置に関するグラフである。なお、基準光ディスク装置と調整対象となる光ディスク装置1は、液晶素子の特性が異なる以外は、全く同一の構成である。
図5において、電極間の駆動電圧差は、液晶素子19の透明電極24a、24b(図3参照)の各領域28a〜28f(図3(b)参照)に印加する電圧のうち、最大の電圧値から最小の電圧値を引いた値である(図3(b)では、領域28dと領域28aに印加する電圧値の差が該当する)。また、電極間の位相差は、各領域に電圧を印加した場合に生じる位相差のうち、最大の位相差から最小の位相差を引いた値である(図3(b)では、領域28dと領域28aに発生する位相差の差が該当する)。更に、液晶感度は、液晶素子19に印加する電圧の変化量と位相差の変化量との比であり、液晶の特性の指標である。そして、図5においては、電極間の駆動電圧差と電極間の位相差との比(グラフの直線の傾き)が該当する。
基準光ディスク装置の液晶の液晶感度をα、調整対象となる光ディスク装置の液晶の液晶感度をβとした場合、液晶の特性にばらつきがあるため、通常は、α≠βとなる。この場合、光ディスク装置における再生信号を最適とする(図5においては、この指標としてジッタ値を示している)電極間の駆動電圧差は、CD、DVD、BDそれぞれの場合で、基準光ディスク装置と調整対象となる光ディスク装置で異なってくる。これを図5に示す記号を用いて表すと、Vcd≠Vcd'、Vdvd≠Vdvd'、Vbd≠Vbd'となる。一方、各種の光記録媒体12において、再生信号を最適とする場合の電極間の位相差は液晶の特性のばらつきとは関係なく一定である。これを図5に示す記号を用いて表すと、Phcd=Phcd'、Phdvd=Phdvd'、Phbd=Phbd'となる。
このため、CD、DVD、BDのうちのいずれか一つの光記録媒体12について、再生信号が最適となる場合の電極間の駆動電圧差を求めれば、基準光ディスク装置について求めた電極間の位相差との比から、液晶感度βが算出できる。そして、液晶感度βがわかれば、測定を行っていない光記録媒体12についても、基準光ディスク装置で求めた電極間の位相差と液晶感度βから、電極間の駆動電圧差を算出できる。すなわち、以上の考え方に基づけば、基準データの作成時に、光ディスク装置1で記録再生可能な各光記録媒体12について、再生信号を最適とする場合の液晶素子19に関するデータを得ておけば、その後は、1種類の光記録媒体についてのみ、再生信号を最適とする場合の液晶素子19の駆動電圧に関するデータを得れば良いため、測定に要する時間をかなり短縮することが可能となり、液晶の特性のばらつきを調整した光ディスク装置1の供給がし易くなる。
なお、以上の説明においては、実際に測定を行った場合に正確な値を得やすいとの理由で、電極間の駆動電圧差は、各領域28a〜28fに印加する電圧値のうち、最大の電圧値から最小の電圧値を引いた値として定義しているが、この点については、各領域28a〜28fのうち、印加する電圧値が異なる領域を二領域選んで、例えば、電圧値の大きい方から小さい方を引いた値等としても構わない。また、それに付随して、電極間の位相差も、例えば、前述の二領域で発生する位相差の大きい方の値から小さい方の値を引いた値等としても構わない。
以下、本発明に係る光ディスク装置の装置間における液晶特性のばらつきの調整方法の実施形態について、一例を示して説明する。なお、説明にあたっては、図5の場合と同じ意味で電極間の駆動電圧差、電極間の位相差、液晶感度という語を用いる。図6は、液晶特性のばらつきを調整する光ディスク装置の調整方法の手順を示した図である。図6に示すように、本発明に係る光ディスク装置の装置間における液晶特性のばらつきを調整する方法は、大きくは、調整作業の準備段階となる準備工程と、実際に調整を行う調整工程と、の2工程から成る。
まず、準備工程について説明する。基準データの作成は、上述の基準光ディスク装置を用いて行われる。なお、本実施形態では、基準データの作成に光ディスク装置の完成品を用いる構成としているが、必ずしもこれに限定されず、測定対象の光ディスク装置1が有する光ピックアップと同一の光学系を有する光ピックアップを用いていれば、光ディスク装置として完成していなくても構わない。また、基準光ディスク装置の選定において、基準光ディスク装置に用いられている液晶の特性については、特に制限はないが、光ディスク装置1に使用する液晶のうち、平均的な特性を有する液晶を用いている光ディスク装置が好ましい。
この基準の光ディスク装置を用いて、CD、DVD、及びBDのそれぞれについて、測定により、ジッタが最適となる場合の透明電極24a、24bの各領域28a〜28fに印加する電圧値(基準電圧値)、及びその電圧値を印加した場合に各領域28a〜28fに発生する位相差(基準位相差)を求める。求められた基準電圧値及び基準位相差から、電極間の駆動電圧差と電極間の位相差を算出する。そして、各種の光記録媒体12について、基準電圧値、電極間の駆動電圧差(Vcd、Vdvd、Vbd)及び電極間の位相差(Phcd、Phdvd、Phbd)を基準データとして、例えばパソコン等の外部装置、又は光ディスク装置1の記憶部等に記憶させる。基準データ作成工程で作製した基準データは、一度作成すれば、その後は作製する必要がない。
なお、本実施形態においては、ジッタが最適となる場合を基準に基準データを得る構成としているが、必ずしもこの構成に限定される趣旨ではない。すなわち、再生信号が最適となる場合を基準に基準データを得れば良く、例えば、RF信号やTE信号が最適となる場合を基準に基準データを得る構成等としても構わない。
また、基準データとして記憶するデータとして、本実施形態では、各種の光記録媒体12の基準電圧値、電極間の駆動電圧差、及び電極間の位相差としているが、必ずしも、これに限定される趣旨ではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で変更可能である。すなわち、例えば、基準位相差も基準データとして記憶しても構わないし、その他のデータを記憶する構成等としても構わない。また、基準電圧値及び基準位相差を基準データとして記憶させる場合には、必要に応じて電極間の駆動電圧差や電極間の位相差を算出できるために、電極間の駆動電圧差や電極間の位相差を基準データとして記憶しない構成等としても構わない。
次に、調整工程について説明する。調整工程は、図6に示すように第1から第4の4つの工程から成る。以下、各工程について、順に詳細に説明する。
第1の工程では、CD、DVD、及びBDのうちのいずれか1つについて、測定対象の光ディスク装置1を用いてジッタの測定が行われ、ジッタが最適となる場合の各領域28a〜28fに印加する第1の電圧値が求められる。本実施形態では、DVDについて、このジッタ測定を行っている。
なお、いずれの種類の光記録媒体12を選択するかについては、特に制限はない。ただし、選択された種類の光記録媒体12については、例えば、保護膜の厚さ等のばらつきが原因となって発生する収差等、液晶特性のばらつき以外の要因に伴う収差が発生し、液晶特性のばらつきの調整が不十分とならないように、特性が既知の光記録媒体を使用する必要がある。このため、基準データを作成したものと同一又は同一の特性を有する光記録媒体を用いるのが好ましく、本実施形態では、基準データを作成したものと同一又は同一の特性を有する光記録媒体が用いられている。また、本実施形態では、ジッタ測定を行う構成としているが、基準データの作成の場合と同様に、RF信号やTE信号の測定を行う構成等としても構わない。
第2の工程では、第1の工程で得られた第1の電圧値を用いて電極間の駆動電圧差(Vdvd')が求められ、この電極間の駆動電圧差と、基準データとして記憶されているDVDにおける電極間の位相差(Phdvd)とから、次式により、液晶感度βが算出される。
β=Phdvd/Vdvd'
β=Phdvd/Vdvd'
第3の工程では、第2の工程で得られた液晶感度β及び基準データとして記憶されているCD及びBDにおける電極間の位相差(Phcd、Phbd)を用いて、測定を行っていないCD及びBDについて、ジッタを最適とする場合の電極間の駆動電圧差(Vcd'、Vbd')を以下の式で求める。
Vcd'=Phcd/β
Vbd'=Phbd/β
そして、得られた電極間の駆動電圧差(Vcd'、Vbd')と、CD及びBDについて基準データとして記憶されている各領域28a〜28fの電圧値(基準電圧値)とから、液晶特性のばらつきを調整した第2の電圧値が求められる。
Vcd'=Phcd/β
Vbd'=Phbd/β
そして、得られた電極間の駆動電圧差(Vcd'、Vbd')と、CD及びBDについて基準データとして記憶されている各領域28a〜28fの電圧値(基準電圧値)とから、液晶特性のばらつきを調整した第2の電圧値が求められる。
第4の工程では、第1の工程で得られた、液晶特性のばらつきを調整した実測のDVDの第1の電圧値と、第3の工程で計算により得られたCD及びBDの第2の電圧値と、が調整電圧値として、光ディスク装置1の例えば液晶制御部9(図1参照)に設けられる記憶部等に記憶される。そして、これにより光ディスク装置1は、液晶特性のばらつきに伴う収差の発生を抑制できる。
なお、第2の電圧値の算出方法は、必ずしも本実施形態の方法に限定されず、例えば、基準光ディスク装置に備えられる液晶の液晶感度αを求めて基準データとして記憶しておき、調査対象の光ディスク装置1について求めた液晶感度βと、基準データとして記憶される液晶感度α及び各領域28a〜28fの電圧値(基準電圧値)と、から求める構成等としても構わない。
また、以上に示した実施形態においては、光ディスク装置1は、CD、DVD、BDについて記録再生可能としているが、これに限られる趣旨ではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。すなわち、例えば、これら3種理の光記録媒体に加えてHD−DVDも記録再生できる光ディスク装置等としても構わず、この場合にも、本発明の光ディスク装置の調整方法は適用できる。また、本発明の光ディスク装置は記録再生可能としているが、再生のみ可能な光ディスク装置としても構わず、この場合についても当然、本発明の光ディスク装置の調整方法は適用できる。
更に、本実施形態の光ディスク装置1では、液晶素子19は球面収差の補正を行うために配置されているが、これに限定される趣旨ではなく、例えば、液晶素子が球面収差以外の波面収差の補正を行う目的で配置される構成等の場合にも本発明は適用できる。
本発明の装置間における液晶特性のばらつきを調整する光ディスク装置の調整方法によれば、液晶特性のばらつきを調整する作業を短時間で行うことが可能となる。このため、従来特に行われていなかった液晶特性のばらつき調整を行った光ディスク装置の提供が可能となる。そして、液晶特性のばらつきの調整を行った光ディスク装置によれば、余計な収差の発生を抑制できるために、再生性能の向上が期待できる。
1 光ディスク装置
3 光ピックアップ装置
12 光記録媒体
19 液晶素子
23 液晶
24a、24b 透明電極
28a〜28f 領域
3 光ピックアップ装置
12 光記録媒体
19 液晶素子
23 液晶
24a、24b 透明電極
28a〜28f 領域
Claims (5)
- 複数種類の光記録媒体の記録再生又は再生のみを行うことが可能で、液晶と該液晶を挟む2枚の透明電極とを有して該透明電極の少なくとも一方は同心円状の複数の領域に分割される液晶素子を光ピックアップの光学系に配置する光ディスク装置について、装置間における前記液晶の特性のばらつきを調整する光ディスク装置の調整方法であって、
調整対象の光ディスク装置が有する光ピックアップと同一の光学系から成る光ピックアップを用いた測定により、前記複数種類の光記録媒体のそれぞれについて、再生信号を最適とする場合の前記透明電極の前記領域それぞれに印加する電圧値である基準電圧値と、該基準電圧値を印加した場合に前記領域のそれぞれに発生する位相差である基準位相差と、を得て、前記基準電圧値と前記基準位相差とに関する所定のデータを基準データとして生成し保存する準備工程と、
前記複数種類の光記録媒体のうちから一種類の光記録媒体を調整用の光記録媒体として選択し、該調整用の光記録媒体について、所定の光記録媒体を用いて、前記調整対象の光ディスク装置に対して再生信号を最適とする場合の前記領域のそれぞれに印加する第1の電圧値を取得する第1の工程と、前記第1の電圧値の最大値と最小値の差分と、前記第1の電圧が最大となる前記領域と前記第1の電圧値が最小となる前記領域とにおける前記基準位相差の差分と、の比で求まる前記液晶の特性を算出する第2の工程と、該第2の工程で得られた前記液晶の特性と前記基準データとを用いて、前記調整用の光記録媒体を除く各種の前記光記録媒体について、前記液晶の特性のばらつきを調整した前記透明電極に印加すべき第2の電圧値をそれぞれ算出する第3の工程と、前記第1及び第3の工程で得られる前記第1及び第2の電圧値を前記液晶の特性のばらつきを調整する調整電圧値として、前記調整対象の光ディスク装置の内部に設けられる記憶部に記憶する第4の工程と、から成る調整工程と、
を有することを特徴とする光ディスク装置の調整方法。 - 複数種類の光記録媒体の記録再生又は再生のみを行うことが可能で、液晶と該液晶を挟む2枚の透明電極とを有する液晶素子を光ピックアップの光学系に配置する光ディスク装置について、装置間における前記液晶の特性のばらつきを調整する光ディスク装置の調整方法であって、
調整対象の光ディスク装置が有する光ピックアップと同一の光学系から成る光ピックアップを用いた測定により、前記複数種類の光記録媒体のそれぞれについて、再生信号を最適とする場合の前記透明電極に印加する電圧値である基準電圧値と、該基準電圧値を印加した場合に前記液晶素子に発生する位相差である基準位相差と、を得て、前記基準電圧値と前記基準位相差とに関する所定のデータを基準データとして生成し保存する準備工程と、
前記複数種類の光記録媒体のうちから一種類の光記録媒体を調整用の光記録媒体として選択し、該調整用の光記録媒体について、所定の光記録媒体を用いて、前記調整対象の光ディスク装置に対して再生信号を最適とする場合の前記透明電極に印加する第1の電圧値を取得し、前記調整用の光記録媒体を除く各種の前記光記録媒体については、前記基準データと前記第1の電圧値とから、前記液晶の特性のばらつきを調整した前記透明電極に印加すべき第2の電圧値をそれぞれ算出し、前記複数種類の光記録媒体の全てについて、前記液晶の特性のばらつきを調整する調整電圧値を得る調整工程と、有することを特徴とする光ディスク装置の調整方法。 - 前記透明電極のうち少なくとも一方は同心円状の複数の領域に分割され、
前記調整工程は、前記所定の光記録媒体を用いて、前記調整対象の光ディスク装置について前記領域のそれぞれに印加する前記第1の電圧値を取得する第1の工程と、
前記第1の工程で得られる前記各領域の前記第1の電圧値のうち、所定の二領域の前記第1の電圧値の差分と、前記所定の二領域における前記基準位相差の差分と、の比で求まる前記液晶の特性を算出する第2の工程と、
該第2の工程で得られた前記液晶の特性と前記基準データとを用いて、前記調整用の光記録媒体を除く各種の前記光記録媒体について、前記第2の電圧値を算出する第3の工程と、
前記第1及び前記第3の工程で得られる前記第1及び第2の電圧値を前記調整電圧値として、前記調整対象の光ディスク装置の内部に設けられる記憶部に記憶する第4の工程と、を有することを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置の調整方法。 - 前記所定の二領域は、前記第1の電圧値が最大となる領域と前記第1の電圧値が最小となる領域との二領域であることを特徴とする請求項3に記載の光ディスク装置の調整方法。
- 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の光ディスク装置の調整方法により調整されたことを特徴とする光ディスク装置。
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