JP2006018974A - 情報記録装置及び情報記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 書込条件の最適化により情報を適切に記録し、記録された情報の良好な再生を可能ならしめる。
【解決手段】 光ディスク等の情報記録装置は、情報記録媒体に情報を光学的に書込可能な光ヘッドと、該光ヘッドの焦点位置を情報記録媒体の記録基準面に合わせるフォーカシングを行うフォーカシンング手段と、焦点位置を収差の影響を補正するためのオフセット値の分だけ記録基準面からずらすようにフォーカシング手段を制御すると共に、焦点位置がずれた状態で書き込みを行うように光ヘッドを制御する制御手段とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えばDVD等の情報記録媒体、及び該情報記録媒体に情報を記録する、例えばDVDレコーダ等の情報記録装置の技術分野に関する。
この種の情報記録媒体としては、特許文献1又は2に記載されているように、同一基板上に複数の記録層が積層されてなるデュアルレイヤー型(即ち、2層型)或いはマルチプルレイヤー型の光ディスクが開発されている。そして、2層型ディスクに対する記録を行う、DVDレコーダ等の情報記録装置では、レーザ光の光源となる光ヘッドから見て手前側に位置する記録層(以下、適宜「L0層」と称する)にレーザ光を集光することで、L0層に情報が書き込こまれ、光ヘッドから見てL0層の奥側に位置する記録層(以下、適宜「L1層」と称する)にL0層を介して該レーザ光を集光することで、L1層に情報が書き込まれる。
L0層及びL1層の夫々に書き込まれた情報へのフォーカス引き込みは、例えば、非点収差法等に基づき行われる。具体的には、光ヘッド内の対物レンズを光ディスクに近づける方向に移動させると、L0層にフォーカス(焦点)が合った時点で、L0層の、例えば半透過反射膜からの反射光のフォーカスエラー信号は“0”に収束する。対物レンズを更に光ディスクに近づく方向に移動させると、L1層にフォーカスが合った時点で、L1層の反射膜からの反射光のフォーカスエラー信号は“0”に収束する。
このように、対物レンズを光ディスクに近づけてゆくと、L0層にフォーカスが合っている場合の対物レンズの位置(以下、適宜、L0層の「合焦点位置」と称す)及びL1層の合焦点位置を中心とする2つのS字波形をしたフォーカスエラー信号が得られる。この2つのS字信号に基づいて対物レンズの位置を移動させると、L0層及びL1層の夫々にフォーカスを合わせることができる。
特開2000−311346号公報 特開2001−23237号公報
しかしながら、実際には、S字信号が“0”に収束するという調整或いはフォーカスS字カーブのゼロクロス点に焦点位置を合わせるという調整だけでは、特に2層型ディスクに対しては、対物レンズのフォーカスは適正に調整されているとは限らない。例えば、L0層とL1層との収差条件の違いから、L0層及びL1層のいずれにおいても球面収差の発生を抑えるように対物レンズを設計することは困難である。
そのため、上記調整だけでは、対物レンズの位置は真に最適な位置(即ち、例えば再生時におけるジッター、シンメトリー等の各種観点から最も理想的な再生信号を再生可能なように書き込める、L0層又はL1層における光軸の深さ方向についての記録位置)からずれてしまうという技術的問題点がある。また、単層のディスクでも、仕様や製造誤差等に応じて球面収差が無視できないくらい大きい場合には、同様の問題が起きる。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みなされたものであり、書込条件の最適化により情報を適切に記録し、記録された情報の良好な再生を可能ならしめる情報記録媒体及び情報記録装置を提供することを課題とする。
本発明の請求項1に記載の情報記録装置は上記課題を解決するために、情報記録媒体に情報を光学的に書込可能な光ヘッドと、該光ヘッドの焦点位置を前記情報記録媒体の記録基準面に合わせるためのフォーカシングを行うフォーカシンング手段と、前記焦点位置をオフセット値の分だけ前記記録基準面からずらすように前記フォーカシング手段を制御すると共に、前記焦点位置がずれた状態で書き込みを行うように前記光ヘッドを制御する制御手段とを備える。
本発明の請求項14に記載の情報記録媒体は上記課題を解決するために、情報記録装置が備えた光ヘッドにより情報を光学的に書き込むことが可能であり、前記光ヘッドの焦点位置を補正するために設定されたオフセット値、又は、該オフセット値を規定する自身の光学情報を記録するために設けられた書込領域を備えている。
本発明の請求項15に記載の情報記録媒体は上記課題を解決するために、情報記録装置が備えた光ヘッドにより情報を光学的に書き込むことが可能な書込領域を備え、前記書込領域には、前記光ヘッドの焦点位置を補正するために設定されたオフセット値、又は、該オフセット値を規定する自身の光学情報が予め記録されている。
(情報記録装置に係る実施形態)
以下、本発明の情報記録装置に係る実施形態について説明する。
本発明の情報記録装置に係る実施形態は、情報記録媒体に情報を光学的に書込可能な光ヘッドと、該光ヘッドの焦点位置を前記情報記録媒体の記録基準面に合わせるためのフォーカシングを行うフォーカシンング手段と、前記焦点位置をオフセット値の分だけ前記記録基準面からずらすように前記フォーカシング手段を制御すると共に、前記焦点位置がずれた状態で書き込みを行うように前記光ヘッドを制御する制御手段とを備える。
本発明の情報記録装置に係る実施形態によれば、実際にデータを書き込む動作の前に、光ヘッドの情報記録媒体に対する焦点位置が、記録基準面からオフセット値に基づいてずらされる。この種の焦点位置の補正は、光ヘッド内の対物レンズの位置調整により行われる。ここで、「光ヘッド」は、例えば半導体レーザ等のビーム光源と、光源からのレーザビームを情報記録媒体まで導き、合焦点させるための対物レンズ等の光学系とを含んで構成されている。「フォーカス制御手段」は、例えばフォーカスサーボ系と呼ばれる、光ヘッドと情報記録媒体との相対位置を調整する手段であり、例えば光ヘッドの対物レンズを光軸に沿って移動させる機械的手段或いは電磁的手段を指す。また、本発明に係る「記録基準面」とは、例えば情報記録媒体の一例たる光ディスクについて、記録時のフォーカス信号の信号波形におけるフォーカスS字カーブのゼロクロス点を含む、ディスク面に平行な面など、光学ヘッドによる光学的な書き込みに際して情報記録媒体における記録の基準となる面を意味する。このような記録基準面は、典型的には、光ディスクにおける記録層の表面や該記録層内部に位置するディスク基板面に平行な面である。
伝統的な非点収差法等によりフォーカシングを行えば、記録時における焦点位置は最適な筈であるが、本発明の発明者の知見によれば、こうした調整だけでは、焦点位置を最適な位置に定められない場合がある。例えば2層型ディスクの場合、球面収差の発生をL0層及びL1層の両方ともに抑えることは難しい。即ち、対物レンズは、光ディスク表面による屈折を考慮して、L0層又はL1層にフォーカスしたときに球面収差が発生しないように設計される。
ところが、L0層とL1層とは光ディスク表面からの深さが夫々異なるために、例えばL0層で球面収差が発生しないように対物レンズを設計すれば、L0層からずれたL1層では球面収差が発生してしまうし、逆にL1層で球面収差が発生しないように対物レンズを設計すれば、L0層で球面収差が発生してしまう。そのため、対物レンズは、L0層とL1層のいずれか一方における収差を補正するように、或いは双方の中間の位置に合わせて補正するように設計されるより他なく、レンズ設計によって、いずれの記録層からも球面収差の影響を完全になくすことは原理的に困難である。また、いずれの記録層においても球面収差が発生しないような2層型ディスクを作ることも、同様に困難である。
そこで、本実施形態では、光ディスクの記録層に対する対物レンズの焦点位置を、通常のフォーカシングによる焦点位置に対してデフォーカスする位置に設定することで、焦点位置を、実質的に最適な位置に設定するようにしている。この場合、対物レンズ等の光学系も記録対象となるディスクも、既存のものを用いることが可能である。
尚、ここにいう「最適な位置」とは、例えば記録時にフォーカスS字カーブのゼロクロス点を含む、光軸の深さ方向についての記録位置ではなく、例えば再生時におけるラジアルプッシュプル値、アシンメトリ値、変調度及びジッター値などの各種再生特性が最も理想的となるような再生信号を再生可能なように書き込める、L0層又はL1層における光軸の深さ方向についての記録位置を意味する。
本発明の情報記録装置によれば、オフセット量だけ焦点位置がずらされ、焦点位置における収差、特に球面収差の影響が取り除かれる。
例えば球面収差の補正については、光ヘッド内の光学系に液晶部品を組み入れ、液晶の屈折率変化を利用する方法が知られているが、本発明の場合は、そのように直接に収差を補正するのではなく、光ビームの焦点の位置形状に影響する要因を総合的に考量して焦点位置を最適化することで、再生時において最終的に収差等の影響を軽減又は解消するように作用する。そのため、本発明の場合は、オフセット値に基づいてフォーカシング手段を制御するだけでよいので、装置構成上及び制御上、より簡便に実現することができる。
このように、書き込みを行う際に、再生時における収差等の影響を取り除くようにしたので、球面収差が大きくなる情報記録媒体に対しても、焦点距離を真に最適な位置に調整した上で書き込みがなされ、特性最良の再生信号が得られるような情報記録が可能となる。
本発明の情報記録装置に係る実施形態の一態様では、前記オフセット値は、前記フォーカシング手段が前記フォーカシングを行う際に用いるフォーカスエラー信号の信号波形における、フォーカスS字カーブの中心点を基準に設定される。
この態様によれば、光ヘッドの焦点位置は、当初フォーカスS字カーブの中心点に対応する位置に調整された後、オフセット値の分だけ微調整される。或いは、光ヘッドの焦点位置は、フォーカスS字カーブの中心点に対応する位置からオフセット値の分だけずらされた位置に、直接的に調整されてもよい。
本発明の情報記録装置に係る実施形態の他の態様では、前記オフセット値は、前記情報記録媒体に予め記録されており、前記光ヘッドは、前記情報記録媒体から情報を読出可能であり、前記制御手段は、前記光学ヘッドにより前記情報記録媒体から読み出されたオフセット値の分だけ前記焦点位置をずらすように前記フォーカシング手段を制御する。
この態様によれば、情報記録媒体に予め記録されているオフセット値を読み出して焦点位置の補正に利用する。即ち、オフセット値は、各情報記録媒体に固有の情報として保有されており、情報記録媒体から読み取るだけでよいことから、媒体毎に適したオフセット値を、測定等を行わずに簡単に得ることが可能である。尚、この場合の「光ヘッド」は、書込用と読出用とに兼用され、夫々において相異なるパワーの光ビームが出力可能に構成されている。
本発明の情報記録装置に係る実施形態の他の態様では、前記オフセット値を規定する前記情報記録媒体に係る第1光学情報が、前記情報記録媒体に予め記録されており、前記光ヘッドは、前記情報記録媒体から情報を読出可能であり、前記制御手段は、前記オフセット値を規定する前記光ヘッドに係る第2光学情報を予め保持し、前記光ヘッドにより前記情報記録媒体から読み出された第1光学情報と前記予め保持された第2光学情報とに基づいて前記オフセット値を設定する。
この態様によれば、情報記録媒体には、オフセット値を規定する第1光学情報、つまりオフセット値の設定に必要な情報記録媒体に関する光学情報が記録されている。この第1光学情報は、情報記録装置にて読み出される。その一方、情報記録装置には、例えばその内蔵メモリに、オフセット値を規定する第2光学情報、つまりオフセット値の設定に必要な光ヘッドに係る光学情報が記録されている。そして、記録時には、これら第1及び第2光学情報に基づいてオフセット値が設定される。例えば、情報記録装置は、これらの光学情報をパラメータとするテーブルを予め有し、第1光学情報、更には第2光学情報を入力してオフセット値を出力するように構成することができる。
このような場合には、装置側の光学条件を加味してオフセット値が得られることから、より実際に即した収差補正を行うことが可能となる。
本発明の情報記録装置に係る実施形態の他の態様では、前記光ヘッドは、前記情報記録媒体から情報を読出可能であり、前記制御手段は、前記情報記録媒体の複数箇所の夫々に前記焦点位置を変化させて書き込みを行うように前記光ヘッド及び前記フォーカシンング手段を制御すると共に、前記複数箇所から情報を読み出すように前記光ヘッドを制御し、該読み出された情報に対応する再生信号に係る所定種類の再生特性を取得し、該取得された再生特性に基づいて前記オフセット値を設定する。
この態様によれば、情報記録媒体に書き込むべき情報についての書き込み(以下では、適宜に「本番記録」と称す)を行う前にオフセット値を求めることから、情報記録媒体と情報記録装置からなる系における、本番記録直前の状態に応じたオフセット値が得られ、焦点位置の補正を適正に行うことが可能である。
ここでのオフセット値は、試験的に書き込んだ情報の再生特性に基づいて設定される。つまり、“最良の再生特性で再生可能に書き込める”焦点位置に合わせることが、この場合のフォーカシングにおける最適化を意味しており、このオフセット値によれば、そのような最適位置に焦点位置が補正される。
従って、この態様では、焦点位置をオフセット値の分だけずらすことで、好適な状態で書き込むことが可能であり、その再生信号も良好な再生特性で読み出し可能である。
この実施形態において、前記再生特性は、ラジアルプッシュプル値、アシンメトリ値、変調度及びジッター値の少なくとも1つであるようにしてもよい。
上記パラメータはいずれも再生状態の良否評価に広く用いられており、光ヘッドの焦点位置をこれらに基づいて補正すれば、こうした再生特性が良好となるように書き込むことができる。具体的には、再生特性が、(i) アシンメトリ値が最大となること、(ii) 変調度が最大となること、及び(iii) ジッター値が最小となることの少なくともいずれかの条件を満たす焦点位置を、前記オフセット値として設定するとよい。尚、これらの特性は単体で利用してもよいし、2つ以上を組み合わせ、平均値を求めるなどして用いてもよい。
また、前記制御手段は、前記オフセット値の設定時に行う書き込みに際し、オフセット基準媒体にフォーカシングを行った場合の位置を基準に前記焦点位置を変化させるように前記フォーカシング手段を制御するようにしてもよい。
この場合は、オフセット値設定に係る書き込みは、オフセット基準媒体に対するフォーカシングにより予め調整された焦点位置を基準に(例えば、この位置を中心に、又は始点として)、焦点位置を書き込み箇所毎に変えて複数回行われる。「オフセット基準媒体」は、実際に書き込まれず、焦点位置の調整にあたっての初期状態における焦点位置の設定に用いられることから、基準の記録媒体となっている。但し、ここでオフセット基準媒体が実際に記録又は再生が可能か否かは問わない。
この場合には、オフセット基準媒体の光学条件、例えば基板の厚みや屈折率等に応じて、初期状態における焦点位置を、所望の位置に設定することが可能である。また、初期状態における焦点位置を、再生特性がある程度良好な、最終的に設定すべき位置の近傍に設定することができるので、オフセット値を効率よく適正に設定することが可能となる。
或いは、前記制御手段は、前記オフセット値の設定時に行う書き込みに際し、前記情報記録媒体の未記録部分でのラジアルプッシュプル値が最大となる位置を基準に前記焦点位置を変化させるように前記フォーカシング手段を制御するようにしてもよい。
この場合は、オフセット値設定に係る書き込みは、未記録部分でのラジアルプッシュプル値を最大とするように予め調整された焦点位置を基準に、焦点位置を変えて行われる。
よって、初期状態における焦点位置を、再生特性がある程度良好な位置、つまり最終的に設定すべき位置の近傍に設定することができるので、オフセット値を効率よく適正に設定することが可能となる。
また、この場合は上述のオフセット基準媒体と同様の焦点位置の調整が、書き込み対象である情報記録媒体を使って行われる。そのため、情報記録媒体の差し替えの手間が不要となり、基板や中間層の厚み等の光学的条件を実際の書き込み時の条件に合わせることができる。
更に、前記制御手段は、前記オフセット値の設定時に行う書き込みに際し、前記情報記録媒体に予め書き込まれた部分又は設定用に書き込まれた部分の再生特性が最適化される位置を基準に前記焦点位置を変化させるように前記フォーカシング手段を制御するようにしてもよい。
この場合は、オフセット値設定に係る書き込みは、記録エリアでの再生特性が最適化されるように予め調整された焦点位置を基準に、焦点位置を変えて行われる。記録エリアとは、既に一連の書き込み動作以前に書き込まれているプリライトエリアであってもよいし、一連の書き込み動作においてオフセット値の設定用に書き込んだ部分であってもよい。また、ここでいう再生特性は、例えば前述のラジアルプッシュプル値、アシンメトリ値、変調度及びジッター値等であってよい。この場合も、前項と同様の効果を奏する。
その他、前記制御手段は、前記制御手段は、前記オフセット値の設定時に行う書き込み以前と、前記オフセット値の分だけ前記焦点位置をずらした後との少なくとも一方でOPC(Optimum Power Control)処理を行うように前記光ヘッド及び前記フォーカシング手段を制御するようにしてもよい。
この場合は、オフセット値検出の際の書き込みがOPC処理、即ちレーザパワーの較正を行った後の焦点位置を基準に行われる。レーザパワーを先に較正しておけば、再生信号の再生特性からその影響が除外されるので、より適正に再生特性を取得することが可能である。
またここでは、実際の情報書き込みも、オフセット値による焦点位置を補正した後に、更にOPC処理を行ってから行う。補正により焦点位置がずれると、レーザパワーの適正値も異なってくることから、このように実際の書き込みに際して再度OPC処理を施せば、最適な光強度で書き込みを行うことができ、ピットの大きさのばらつきを防止することが可能となる。
本発明の情報記録装置に係る実施形態の他の態様では、前記制御手段は、前記設定されたオフセット値を前記情報記録媒体に書き込むように前記光ヘッド及び前記フォーカシング手段を制御する。
この態様によれば、前述の実測等により一旦取得されたオフセット値が、情報記録媒体に保持される。よって、この情報記録媒体に再度書き込みを行う際には、保持されたオフセット値を読み取って利用すれば、簡単に適正なフォーカシングが実現でき、都合がよい。
本発明の情報記録装置に係る実施形態の他の態様では、前記情報記録媒体が複数の記録層からなる場合に、前記制御手段は、前記複数の記録層の各記録基準面に対して、前記焦点位置を前記オフセット値の分だけずらすように前記フォーカス制御手段を制御する。
この態様によれば、情報記録媒体が多層型である場合に、記録層のいずれかに照準を合わせると他の記録層に対しては適正にフォーカス調整されたことにはならないが、このように記録層毎にフォーカシングを行えばそれが実現できる。
(情報記録媒体に係る実施形態)
次に、本発明の情報記録媒体に係る実施形態について説明する。
本発明の第1情報記録媒体に係る実施形態では、情報記録装置が備えた光ヘッドにより情報を光学的に書き込むことが可能であり、前記光ヘッドの焦点位置を補正するために設定されたオフセット値、又は、該オフセット値を規定する自身の光学情報を記録するために設けられた書込領域を備えている。
本発明の第1情報記録媒体に係る実施形態によれば、前述のオフセット値、又はオフセット値の取得に必要な自身の光学情報を書き込むことができる領域が、予め用意されている。即ち、この情報記録媒体では、前述の焦点位置の補正後、オフセット値や光学情報等を書き込むことができる。本発明の情報記録装置において次に情報の書き込みがなされる際には、焦点位置の補正に対し、これらの情報を提供することができ、オフセット値を求めるといった装置側の負荷を軽減することができる。
本発明の第2情報記録媒体に係る実施形態では、情報記録装置が備えた光ヘッドにより情報を光学的に書き込むことが可能な書込領域を備え、前記書込領域には、前記光ヘッドの焦点位置を補正するために設定されたオフセット値、又は、該オフセット値を規定する自身の光学情報が予め記録されている。
本発明の第2情報記録媒体に係る実施形態によれば、前述のオフセット値、又はオフセット値の取得に必要な自身の光学情報が予め書き込まれている。そのため、この情報記録媒体は、本発明の情報記録装置において情報の書き込み前に行われる焦点位置の補正に対し、これらの情報を提供することができ、オフセット値を求めるといった装置側の負荷を軽減することができる。
また、その結果として、この情報記録媒体では、前述の焦点位置の補正後に情報を書き込むことができるので、収差の影響が取り除かれて、良好な再生特性で再生可能な状態に書き込まれることが可能である。
本発明の情報記録媒体に係る実施形態の一態様では、前記書込領域を夫々有する複数の記録層からなり、前記書込領域の少なくともいずれかが、該複数の記録層の各層に対する前記オフセット値又は前記光学情報を記録対象とする。
この態様によれば、複数の記録層の夫々に対応して記録されたオフセット値ないしオフセット値を規定する媒体自身の光学情報を読み出し、オフセット値の設定に利用すれば、いずれの記録層に対しても適正にフォーカス調整することが可能となる。この場合のオフセット値又は光学情報は、予め記録されていてもよいし、先の書き込みの際に所定の書込領域に記録されてもよい。
以上説明したように、本発明の情報記録装置に係る実施形態によれば、光ヘッド、フォーカス制御手段及び制御手段を備えるので、焦点位置の補正により収差の影響が軽減又は解消され、情報記録媒体に対して良好な再生が可能なように情報を書き込むことが可能である。
また、本発明の情報記録媒体に係る実施形態によれば、情報の書き込みが可能な領域と、オフセット値又は光学情報が予め書き込まれた領域とを備えるので、焦点位置の補正により収差の影響が軽減又は解消されることで、良好な再生が可能なように情報の書き込みがなされることが可能である。
本実施形態のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から明らかにされる。
(第1実施例)
本発明に係る第1実施例について、図1から図10を参照して説明する。
先ず、第1実施例における情報記録媒体について、図1を参照して説明する。図1(a)は、第1実施例に係る光ディスクの基本構造を示した概略平面図であり、図1(b)は、該光ディスクの概略断面図と、これに対応付けられた、その半径方向における記録領域構造の図式的概念図である。
図1(a)及び(b)に示されるように、光ディスク10は、DVDと同じく直径12cm程度の円盤状をしており、透明基板106にL0層及びL1層が積層された2層型に構成されている。L0層及びL1層の夫々に対応する2つの記録面には、センターホール1を中心としてリードインエリア101、データエリア102並びにミドルエリア104又はリードアウトエリア103が設けられている。例えば、L0層のリードインエリア101、及び、L1層のリードアウトエリア103には、OPC処理のためのPC(Power Control)エリア、及び管理情報等が記録されている。そして、これらの記録面上の記録領域には、例えば、センターホール1を中心にスパイラル状或いは同心円状に、グルーブトラック及びランドトラック等のトラック100が設けられている。トラック100上には、データがECCブロック単位に記録される。
このような光ディスク10では、図1(b)の下から上に向かって照射されるレーザ光LBの集光位置を、L0層とL1層のいずれの記録面に合わせるかにより、L0層若しくはL1層における情報の記録再生が行われる。
尚、L0層とL1層の間には、半透過反射膜が設けられ、更にL1層の上には反射膜や保護膜が設けられている。L1層及び反射膜は、透明基板106に形成されたL0層や半透過反射膜等の上に直接成膜して形成してもよいし、別基板に成膜した後、これを透明基板106に貼り合わせるようにしてもよい。このような光ディスク10においては、後述するように、膜厚ばらつきに起因する球面収差が記録再生時に問題となる。
次に、本実施例における情報記録装置について、図2を参照して説明する。図2は、本実施例に係る記録再生装置の構成を示している。
図2において、本発明の「情報記録装置」の一例たる情報記録再生装置20は、制御部35の制御下で、光ディスク10に情報を記録すると共に光ディスク10に記録された情報を読み取る機能を有している。即ち、本発明に係わる情報記録装置は、情報記録再生装置20の情報記録に関する機能で構成される。
情報記録再生装置20は、スピンドルモータ21、光ヘッド22、スライダ23等を機構部として備え、RF信号処理部24、復調部25、変調部33、レーザ駆動部34等を信号系として備え、エラー信号検出部26、トラッキングサーボ部27、フォーカスサーボ部28、スライダサーボ部29、スピンドルサーボ部30等をサーボ系として備え、更に出力部31、入力部32、操作入力部36、表示部37等をインターフェースとして備える。また、上記各構成要素を制御する制御部35が備わる。
スピンドルモータ21は、光ディスク10を装着し所定の回転速度、即ち所定の回転数又は線速度で回転させる。その回転制御は、再生された信号からエラー信号検出部26で各種同期信号に基づき回転誤差が検出され、検出誤差に基づいてスピンドルサーボ部30で制御信号が生成され、スピンドルモータ21にフィードバックされることにより行われる。
光ヘッド22は、光ディスク10に情報を光学的に書き込む機能と読み出す機能とを兼ね備えており、読出用と書込用とが共通に、或いは個別に設けられている。光ヘッド22は、書き込み時には、光ディスク10のトラック100上の所定部分にレーザ光を集光し、その部分に相変化等を引き起こすことでピット形成を行い、読み出し時にはピット上にレーザ光を集光し、その反射光を検出して情報を読み出すことから、レーザ光を集光しトラック100に追随させるためにフォーカス方向とトラッキング方向にレーザ光の集光位置を制御する必要がある。これらの制御は、光ヘッド22による再生信号からエラー信号検出部26でフォーカスとトラッキングの誤差が検出され、その誤差に基づいてフォーカスサーボ部28とトラッキングサーボ部27とで夫々の制御信号が生成され、光ヘッド22に制御信号が入力されるフィードバック制御として実現される。
ここで、フォーカスサーボ部28は、本発明の「フォーカシング手段」の一具体例に対応しており、光ヘッド22の焦点位置を調整するために図2中の上下方向に光ヘッド22内の対物レンズ22a(図4参照)を移動させるように構成されている。そして、光ディスク10に入力部32から入力された記録用信号を書き込む際には、制御部35から入力されるオフセット値ε1に応じて焦点位置を記録面からずらすように、対物レンズ22aを移動させるように制御される。
尚、オフセット値ε1とは、光ディスク10における収差、特に球面収差の影響を補正するための焦点距離に対するオフセット量であり、制御部35にて設定される。また、焦点位置の実際の調整は、対物レンズ22aの位置制御によって行われているので、オフセット値ε1や焦点位置は、対物レンズ22aの位置座標に換算されていてもよい。
エラー信号検出部26では、例えばプッシュプル方式或いはディファレンシャルプッシュプル方式により、制御信号の一つとしてプッシュプル信号(即ち、プッシュプルエラー信号或いはトラッキングエラー信号)を生成し、これに基づいてトラッキングサーボ部27においてトラッキングサーボが行われる。トラッキング制御についてはスライダ23によるディスク半径方向の位置制御を加えるようにしても良い。
スライダ23は、光ヘッド22を光ディスク10の半径方向に移動させる送り機構であって、例えば光ヘッド22を搭載した基台をスクリュウネジで送る機構等が汎用されている。
RF信号処理部24は、光ヘッド22により再生されたRF信号を後段での信号処理に適した信号に整形する。復調部25は、RF信号処理部24で前段処理された信号を復調する機能を有している。また、ここではエラー訂正機能も備えていて、復調信号は出力部31を介して音に関する情報であればスピーカ、映像に関する情報であればモニター、データに関する情報であればパソコン等に出力される。変調部33は、入力部32から入力された記録用信号を所定のフォーマットに変換する機能を有しており、変調信号はレーザ駆動部34に入力される。レーザ駆動部34は、入力される変調信号に基づいて光ヘッド22からのレーザ光を変調して光ディスク10に照射させる。
制御部35は、CPU等を備え、各機能部からの情報、或いは操作入力部36からの操作指示等に基づいて情報記録再生装置20の全体の動作を制御し、情報記録再生装置20の作動状態を表示部37に表示させる。操作入力部36は所定の機械的な入力手段で構成されていてもよく、また、リモートコントロールの構成でも良い。表示部37はCRT、液晶表示装置、EL表示装置等が利用可能である。
本実施例における制御部35は、本発明の「制御手段」の一具体例に対応しており、光ディスク10に対する書き込みの際には、オフセット値ε1を設定し、光ヘッド22の焦点位置をオフセット値ε1の分だけ記録面からずらすようにフォーカスサーボ部28を制御すると共に、焦点位置がずれた状態で書き込みを行うように光ヘッド22を制御するように構成されている。
更に、制御部35は、光ディスク10に対する“再生”の際には、光ヘッド22の焦点位置を記録面に合わせるようにフォーカスサーボ部28を制御する。即ち、オフセット値ε1を記録時のみに用いて、再生時には焦点位置を記録面からずらさないように(即ち、フォーカスS字カーブのゼロクロス点に焦点位置を合わせるように)制御する。
但し、制御部35は、光ディスク10に対する“再生”の際には、オフセット値ε1を設定し、光ヘッド22の焦点位置をオフセット値ε1の分だけ記録面からずらすようにフォーカスサーボ部28を制御すると共に、焦点位置がずれた状態で再生を行うように光ヘッド22を制御してもよい。即ち、オフセット値ε1を記録時のみならず、再生時にも用いて焦点位置をオフセット値ε1だけずらすように制御してもよい。
(本発明の情報記録装置による記録動作の流れ)
次に、情報記録再生装置による光ディスク10への記録動作について、更に図3及び図4を参照して説明する。ここに図3は、情報記録再生装置による光ディスク10に対する書き込み手順を示している。図4(a)〜(c)は、オフセット値ε1による光ヘッド22の焦点位置の変化の様子を示している。
以下に説明する焦点位置の補正に係る動作は、実際の書き込み動作の前にL0層及びL1層の双方に対して連続して行ってもよいし、L0層(又はL1層)にだけ書き込む場合にはL0層(又はL1層)に対してだけ行うようにしてもよい。或いは、まずL0層に対して焦点位置を補正し、書き込む情報量が多く、L1層にも書き込まなければならなくなった場合に、L1層に書き込む前にL1層に対する焦点位置の補正を行うようにしてもよい。即ち、このような書き込み順序に関しては任意に設定可能である。但し、ここで問題となる球面収差は、特にL1層側で顕在化することから、オフセット値ε1による焦点位置の補正をL1層についてだけ行うようにしてもよい。
そこで、以下では、便宜上、オフセット値ε1による焦点位置の補正に関しては主にL1層の場合について説明し、L0層の場合については適宜に説明を省略する。
図3のフローチャートにおいて、光ディスク10に書き込みを行う際には、まず制御部35がフォーカスサーボ部28を制御し、所謂フォーカスS字カーブによるフォーカシングを行う(ステップS11)。
書き込み動作は、例えば操作入力部36からの指示や光ディスク10の装填をきっかけとして、制御部35により開始される。この最初の工程では、対物レンズ22aを光ディスク10に近づける方向に移動させながらレーザ光LBを照射し、フォーカスエラー信号を取得する。フォーカスエラー信号は、L0層の合焦点位置とL1層の合焦点位置の夫々を中心とする2つのS字波形からなり、2つの合焦点位置で“0”に収束する。例えば、図4(c)から図4(a)のように、対物レンズ22aを光ディスク10に近づける方向に移動させると、L1層の記録基準面11にフォーカスが合ったときに、L1層からのフォーカスエラー信号は“0”に収束する。
そこで、フォーカスエラー信号のゼロクロスポイントから、L0層及びL1層の合焦点位置が夫々検出される。こうして得られた合焦点位置を、ここでは当初の焦点位置としてフォーカスポイントF1と呼び、そのときの対物レンズ22aの位置をレンズ位置F11と呼ぶことにする(図4(b)参照)。続いて、対物レンズ22aの位置をレンズ位置F11に合わせておく。
尚、以上のようにフォーカスエラー信号が“0”に収束する点を、フォーカスS字カーブの「ゼロクロス点」という。言い換えれば、「ゼロクロス点」が得られるときの焦点位置或いは合焦点位置を含む光ディスク10の基板面に平行な面が、本発明に係る「記録基準面」の一例に相当することになる。
次に、フォーカスポイントF1でOPC処理を行い(ステップS12)、レーザ光LBの光強度を較正する。例えば、順次段階的にレーザ光LBの光強度を切り換えて試し書き用のデータをPCエリアに記録し、これらの試し書き用データを再生し、得られた再生信号を所定の評価基準に基づいて判定することにより、最適な光強度が設定される。このようにしてレーザパワーを先に較正しておけば、再生信号の再生特性からその影響が除外されるので、以下において、より適正に再生特性を取得することができる。
<ケース1>
次に、図4のように、焦点位置を移動させながら、オフセット値ε1の設定のための試し書きを行う(ステップS13)。焦点位置の移動は、フォーカスポイントF1を始点として段階的に行われ、ここでは、フォーカスポイントF1を中心として対物レンズ22a位置を変動させるように、制御部35がフォーカスサーボ部28を制御している。この試し書きは、例えばリードアウトエリア103(L0層であればリードインエリア101)の所定位置に設けられた書き込み用の領域に行うことができる。
次に、試し書きされた箇所について再生信号を検出し、その再生特性を取得する(ステップS14)。この場合の再生特性は、通常の特性評価に用いられる類の特性であってよく、具体的には、ラジアルプッシュプル値、アシンメトリ値、変調度、及びジッター値等が挙げられる。採用する特性は、これらのいずれか1つであってもよく、また2以上であってもよい。
尚、このときの再生信号の検出においては、制御部35は、光ヘッド22の焦点位置を記録面に合わせるように(即ち、フォーカスS字カーブのゼロクロス点に焦点位置を合わせるように)フォーカスサーボ部28を制御する。
次に、取得された再生特性に基づいて最適なフォーカスポイントを検出する(ステップS15)。即ち、段階的に変化させた焦点位置のうち、再生特性が最良となる位置が、取得した特性データに基づいて、制御部35にて検出される。こうして検出された焦点位置を、ここではフォーカスポイントF2と呼び、焦点位置がフォーカスポイントF2のときの対物レンズ22aの位置を、レンズ位置F22と呼ぶことにする(図4(a)参照)。
尚、取得された再生特性が2以上の場合は、夫々の再生特性に対応する最適な焦点位置の平均値をフォーカスポイントF2としてもよい。例えば、試し書き箇所から読み出した再生信号からラジアルプッシュプル値とアシンメトリ値とを取得し、ラジアルプッシュプル値が最大となる位置と、アシンメトリ値が最大となる位置とを求め、両者の平均値をフォーカスポイントF2としてもよい。
次に、フォーカスポイントF1及びF2の差を、オフセット値ε1に設定し(ステップS16)、レンズ位置F11であった対物レンズ22aの焦点位置を、レンズ位置F22にずらすことで、フォーカスポイントF1をオフセット値ε1の分だけずらす(ステップS17)。
以上の結果、本実施例では、焦点位置はフォーカスポイントF2に合わせられる。オフセット値ε1の設定過程を見ればわかることだが、フォーカスポイントF2とは、“最良の再生特性で再生可能に書き込める”焦点位置であり、オフセット値ε1はそのような位置に対する当初位置(即ち、フォーカスポイントF1)の誤差として得られる。この工程では、制御部35がオフセット値ε1の設定と、オフセット値ε1に基づくフォーカスサーボ部28の制御とを行うことにより、対物レンズ22aの位置調整がなされる。
仮に、フォーカスポイントF1が、上記の意味で「最適な」焦点位置であれば、フォーカスポイントF2はフォーカスポイントF1に帰結する。ところが、本発明の発明者による実測結果によれば、フォーカスポイントF1ではない位置が、フォーカスポイントF2となっている(図7及び図8を参照)。通常であれば、フォーカスエラー信号のS字カーブにより設定したフォーカスポイントF1こそが記録基準面11に合焦点する位置だと考えられるが、実際には収差等の影響から、焦点位置そのものにマージンが存在している。言い換えると、どの条件を優先して設定するかに応じて、焦点位置は変わる。
そこで、ここでは、合焦するというよりは、結果として良好な書き込みができる位置を焦点位置に選定しようとしている。即ち、収差やその他の光学的パラメータを一つ一つ補正せずして、同様の成果を得ることが可能である。
尚、この場合は、焦点位置補正の指標として再生特性を用いているものの、再生時ではなく記録時の焦点位置をパラメータとしているので、これを基に書き込み時の光学条件は適正に設定される。
次に、この状態で再度OPC処理を行う(ステップS18)。補正により焦点位置がずれると、光ヘッド22のレーザパワーの適正値も異なってくることから、このように実際の書き込みに際してOPC処理を施せば、最適な光強度で書き込みを行うことができ、再生特性が良好な再生信号を得ることが可能となる。
次に、光ディスク10にデータの書き込みを行う(ステップS19)。データは、例えば入力部32に外部入力される記録用信号であり、変調部33での変調の後、レーザ駆動部34に入力される。そして、この変調信号に基づき変調されたレーザ光LBによって、光ディスク10に書き込みがなされる。
このときの焦点位置はフォーカスポイントF1からずれており、前述したように“最良の再生特性で再生可能に書き込める”焦点位置であることから、記録用信号を良好な状態に書き込むことができ、再生した場合にはエラー等のない、再生特性も良好な再生信号が得られる。
以上に説明したケース1では、オフセット値ε1の設置に際し、フォーカスポイントF1を中心として焦点位置を移動させながら試し書きするようにしたが(ステップS13を参照)、どの位置を移動の基準点とするかについては特に限定されず、いろいろな変形実施が可能である。そこで、以下にいくつかの具体例を挙げることにする。
<ケース2>
図3のフローチャートにおいて、レーザパワー及び焦点位置を、OPC処理後の設定としたまま試し書きを行い(ステップS21)、その再生特性が最適となる焦点位置を検出する(ステップS22)。そして、この検出された位置を基準点として、再び焦点位置を変えながら試し書きを行う(ステップS23)。その後の手順は、ケース1と同様である。
<ケース3>
ケース3では、試し書きを行わずに、光ディスク10のうち既に記録されているプリライトエリア(例えば、リードインエリア101やリードアウトエリア103等)から再生信号を読み出し、その再生特性を基にして基準点を検出する。
<ケース4>
ケース4では、光ディスク10の未記録部分でのラジアルプッシュプル値を最大とする位置を基準点とする。即ち、未記録部分から焦点位置を変えながら再生信号を読み出し、そこからラジアルプッシュプル値を最大とする焦点位置を検出し、基準点とするのである。
<ケース5>
ケース5では、基準とするオフセット基準媒体にフォーカシングを行った場合の焦点位置を基準点とする。即ち、オフセット基準媒体の記録基準面から焦点位置を変えながら再生信号を読み出し、そこから再生特性を最適とする焦点位置を検出し、基準点とするのである。
オフセット基準媒体は、例えば再生専用媒体であってよく、収差の影響が殆ど或いは全くないなど、所望の光学特性を有していることが好ましい。また、オフセット基準媒体が再生専用媒体である場合には、既に記録されている情報の再生特性を利用してフォーカシングを行うようにしてもよい。
これらケース1ないしケース5においても、基準点を再生特性がある程度良好な位置、つまりフォーカスポイントF2の近傍に設定することができるので、オフセット値ε1を効率よく適正に設定することが可能である。
<オフセット値設定に係る再生特性の測定例>
次に、オフセット値ε1の設定のうち、指標となる再生特性の取得(ステップS13からステップS15に対応する工程)に関して、図5ないし図10の実測値に基づいて説明する。
ここに、図5及び図6は夫々、光ディスク10のL0層について取得されたジッター値及び変調度を示している。図7及び図8は夫々、L1層について取得されたジッター値及び変調度を示している。また、図9及び図10の夫々は比較例として、単層型ディスクにおいて取得されたジッター値及び変調度を示している。尚、各図の横軸は、フォーカスポイントF1(エラー信号のS字カーブにより決定される焦点位置)を基準とした焦点位置の座標軸を表しており、図4において基準点から上側を負、下側を正としている。
図5及び図6に示すように、L0層では、対物レンズ22aの焦点位置がフォーカスポイントF1のときにジッター値最小、変調度最大となる。よって、この場合のL0層では、フォーカスポイントF1が“最良の再生特性で再生可能に書き込める”焦点位置である。これは、L0層側には収差の影響が少ないためと考えられる。
一方、図7及び図8に示すように、L1層では、対物レンズ22aの焦点位置がフォーカスポイントF1から負側に0.3μm程度ずれた位置でジッター値最小、変調度最大となる。即ち、このずれ量(−0.3μm)が、オフセット値に設定される。
補正後のL1層の焦点位置は、図4(a)のように、フォーカスポイントF1からオフセット値の分だけ上側にずれており、レーザ光LBが、記録基準面11から上側に僅かにデフォーカスする。それでも、この補正により収差の影響等をよく吸収して、図示のように良好な再生特性が得られるような書き込みを実現できるのである。
尚、図9及び図10に示すように、比較例としての単層型ディスクの場合、対物レンズ22aの焦点位置がフォーカスポイントF1のときにジッター値最小、変調度最大となる。即ち、この場合には、フォーカスポイントF1が“最良の再生特性で再生可能に書き込める”焦点位置である。これは、単層であることから、収差が比較的小さいためと考えられる。
このように本実施例では、書き込み動作の前に、対物レンズ22aの光ディスク10に対する焦点位置を、オフセット値ε1に基づいてずらすようにしたので、焦点位置が最適化され、光ディスク10(ここではL1層)におけるレーザ光LBの収差、特に球面収差の影響が取り除かれる。よって、良好な状態で書き込みを行うことができ、その再生時には再生エラー等が極めて少ない、再生特性が良好な再生信号を得ることが可能となる。
また、光ディスク10の複数箇所の夫々に焦点位置を変化させて書き込みを行い、これら複数箇所から読み出された再生信号に係る再生特性を取得し、該取得された再生特性に基づいてオフセット値ε1を設定するようにしたので、書き込み直前の状態に応じたオフセット値ε1が得られる。加えて、試し書きの再生特性に基づいてオフセット値ε1を設定することから、このオフセット値ε1によれば、光ヘッド22の焦点位置を“最良の再生特性で再生可能に書き込める”位置に合わせることが可能である。従って、収差等の公差を見込んだ焦点位置の補正を、比較的簡易に行うことができる。
尚、このようにして、書き込みの際の収差の影響を取り除くようにしたので、球面収差が大きな光ディスクに対しても、特性最良の再生信号が得られるような情報記録が可能となる。
(第2実施例)
次に、本発明に係る第2実施例について、図11を参照して説明する。図11は、本実施例に係る光ディスク及び情報記録再生装置の動作を示している。尚、以下の実施例においては、上記第1実施例と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略する。
図11において、本実施例における光ディスク10aには、オフセット値を規定する光ディスク10a自身に係る第1光学情報I1が予め記録されている。第1光学情報I1としては、例えば、透明基板106の厚みと屈折率(又は透過率)、L0層とL1層との間の中間層の厚み、その屈折率(又は透過率)等が挙げられる。
一方、情報記録再生装置201は、オフセット値を規定する光ヘッド22に係る第2光学情報I2を予め保有している。第2光学情報I2としては、例えば、対物レンズ22aの開口数NA、レーザ光LBの波長等が挙げられる。具体的には、制御部35にメモリ35aが設けられており、そこにテーブル45の形式で第2光学情報I2が格納されている。テーブル45は、既知の第2光学情報I2と、変数扱いの第1光学情報I1とからなり、第1光学情報I1を導入することでオフセット値が得られるように構成されている。
図示したように、第1光学情報I1は情報記録再生装置201にて読み出され、制御部35にてテーブル45に照らし合わせられる。結果、予めテーブル45に書き込まれているオフセット値が、第1光学情報I1及び第2光学情報I2によって一意に選出される。
制御部35は、こうして得られたオフセット値の分だけ、フォーカスポイントF1から対物レンズ22aの焦点位置をずらし、その後、書き込みを行うように制御すればよい。
このように本実施例によれば、第1光学情報I1及び第2光学情報I2に基づいてオフセット値を求めるようにしたので、第1実施例に比べて、書込時に焦点位置補正にかける手間が短縮できる。また、ディスク側、装置側双方の光学条件を基にオフセット値が得られることから、より実際に即した焦点位置補正が可能である。
(第3実施例)
次に、本発明に係る第3実施例について、図12を参照して説明する。図12は、本実施例に係る光ディスク及び情報記録再生装置の動作を示している。
図12において、本実施例における光ディスク10bには、オフセット値ε2そのものが予め記録されている。即ち、事前に実施例1のような手順で得られたオフセット値ε2が、光ディスク10bに記録されている。
この場合、図示のように、オフセット値ε2は情報記録再生装置301にて読み出されると、早速、焦点位置の補正に利用される。即ち、オフセット値ε2は、光ディスク10b毎に固有の情報として保有されており、光ディスク10bから読み取るだけでよいことから、ディスク毎に適したオフセット値を簡単に得ることができる。
以上、実施例を挙げて本発明について説明したが、本発明の情報記録媒体及び情報記録装置は、上述の実施例の他にも種々の変形が可能である。例えば、対物レンズの焦点位置の補正は、対物レンズが通常の固定焦点レンズであれば、対物レンズをずらして対物レンズと情報記録媒体との距離を変えればよいが、対物レンズが液体レンズ等の焦点距離可変レンズの場合は、レンズの位置をずらす代わりに、印加電圧の制御等により変化させればよい。
また、本発明の情報記録媒体は収差の影響が大きな媒体に広く適用可能であり、2層片面、即ちデュアルレイヤーに限定されず、2層両面、即ちデュアルレイヤーダブルサイドであってもよい。更に、記録層は、上述の如く2層に限られることなく、単層或いは3層以上であってもよい。
また、第1実施例では、オフセット基準媒体にフォーカシングするときの対物レンズの位置は、書込動作の都度、実測するようにしたが、例えば情報記録装置又は情報記録媒体に記録し、必要なときに利用できるようにしておいてもよい。その他の、オフセット値ε1の設定のための試し書きの際に移動させる焦点位置の基準点の位置座標もまた同様に、情報記録装置又は情報記録媒体に記録しておいてよい。更に、この後設定されたオフセット値ε1自体を、情報記録装置又は情報記録媒体に記録しておいてもよい。
尚、各実施例では、本発明の情報記録装置の一例として情報記録再生装置について説明したが、情報記録装置としては、RF信号処理部24、復調部25、出力部31を除いたシステムとしても構成できる。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報記録媒体及び情報記録装置もまた本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の第1実施例に係る光ディスクの基本構造を示す概略平面図(a)及び、該光ディスクの概略断面図と、これに対応付けられた、その半径方向における記録領域構造の図式的概念図(b)である。 第1実施例に係る情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。 第1実施例に係る情報記録再生装置の書込時の動作手順を示すフローチャートである。 第1実施例に係る情報記録再生装置におけるオフセット値設定時の動作を説明するための概念図であり、(a)、(b)及び(c)は夫々焦点位置が異なる場合を表す。 第1実施例に係るL0層(レーザ光に近い方の層)のオフセット値設定時に測定される、焦点位置に対するジッター値の変化を示すグラフである。 第1実施例に係るL0層(レーザ光に近い方の層)のオフセット値設定時に測定される、焦点位置に対する変調度の変化を示すグラフである。 第1実施例に係るL1層(レーザ光から遠い方の層)のオフセット値設定時に測定される、焦点位置に対するジッター値の変化を示すグラフである。 第1実施例に係るL1層(レーザ光から遠い方の層)のオフセット値設定時に測定される、焦点位置に対する変調度の変化を示すグラフである。 第1実施例の比較例に係る単層の情報記録媒体において、オフセット値設定時に測定される、焦点位置に対するジッター値の変化を示すグラフである。 第1実施例の比較例に係る単層の情報記録媒体において、オフセット値設定時に測定される、焦点位置に対する変調度の変化を示すグラフである。 第2実施例に係る光ディスク、及び、情報記録再生装置の書込時の動作を説明するための概念図である。 第3実施例に係る光ディスク、及び、情報記録再生装置の書込時の動作を説明するための概念図である。
符号の説明
10…光ディスク、11…記録基準面、22…光ヘッド、22a…対物レンズ、23…スライダ、28…フォーカスサーボ部、35…制御部、LB…レーザ光、ε1、ε2…オフセット値、F1、F2…フォーカスポイント、F11、F22…レンズ位置、I1…第1光学情報、I2…第2光学情報。

Claims (16)

  1. 情報記録媒体に情報を光学的に書込可能な光ヘッドと、
    該光ヘッドの焦点位置を前記情報記録媒体の記録基準面に合わせるためのフォーカシングを行うフォーカシンング手段と、
    前記焦点位置をオフセット値の分だけ前記記録基準面からずらすように前記フォーカシング手段を制御すると共に、前記焦点位置がずれた状態で書き込みを行うように前記光ヘッドを制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする情報記録装置。
  2. 前記オフセット値は、前記フォーカシング手段が前記フォーカシングを行う際に用いるフォーカスエラー信号の信号波形における、フォーカスS字カーブの中心点を基準に設定されることを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
  3. 前記オフセット値は、前記情報記録媒体に予め記録されており、
    前記光ヘッドは、前記情報記録媒体から情報を読出可能であり、
    前記制御手段は、前記光学ヘッドにより前記情報記録媒体から読み出されたオフセット値の分だけ前記焦点位置をずらすように前記フォーカシング手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録装置。
  4. 前記オフセット値を規定する前記情報記録媒体に係る第1光学情報が、前記情報記録媒体に予め記録されており、
    前記光ヘッドは、前記情報記録媒体から情報を読出可能であり、
    前記制御手段は、前記オフセット値を規定する前記光ヘッドに係る第2光学情報を予め保持し、前記光ヘッドにより前記情報記録媒体から読み出された第1光学情報と前記予め保持された第2光学情報とに基づいて前記オフセット値を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録装置。
  5. 前記光ヘッドは、前記情報記録媒体から情報を読出可能であり、
    前記制御手段は、前記情報記録媒体の複数箇所の夫々に前記焦点位置を変化させて書き込みを行うように前記光ヘッド及び前記フォーカシンング手段を制御すると共に、前記複数箇所から情報を読み出すように前記光ヘッドを制御し、該読み出された情報に対応する再生信号に係る所定種類の再生特性を取得し、該取得された再生特性に基づいて前記オフセット値を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録装置。
  6. 前記再生特性は、ラジアルプッシュプル値、アシンメトリ値、変調度及びジッター値の少なくとも1つであることを特徴とする請求項5に記載の情報記録装置。
  7. 前記再生特性が、(i) アシンメトリ値が最大となること、(ii) 変調度が最大となること、及び(iii) ジッター値が最小となることの少なくともいずれかの条件を満たす焦点位置を、前記オフセット値として設定することを特徴とする請求項6に記載の情報記録装置。
  8. 前記制御手段は、前記オフセット値の設定時に行う書き込みに際し、オフセット基準媒体にフォーカシングを行った場合の位置を基準に前記焦点位置を変化させるように前記フォーカシング手段を制御することを特徴とする請求項5に記載の情報記録装置。
  9. 前記制御手段は、前記オフセット値の設定時に行う書き込みに際し、前記情報記録媒体の未記録部分でのラジアルプッシュプル値が最大となる位置を基準に前記焦点位置を変化させるように前記フォーカシング手段を制御することを特徴とする請求項5に記載の情報記録装置。
  10. 前記制御手段は、前記オフセット値の設定時に行う書き込みに際し、前記情報記録媒体に書き込んだ部分又は予め書き込まれている部分の再生特性が最適化される位置を基準に前記焦点位置を変化させるように前記フォーカシング手段を制御することを特徴とする請求項5に記載の情報記録装置。
  11. 前記制御手段は、前記オフセット値の設定時に行う書き込み以前と、前記オフセット値の分だけ前記焦点位置をずらした後との少なくとも一方でOPC(Optimum Power Control)処理を行うように前記光ヘッド及び前記フォーカシング手段を制御することを特徴とする請求項5に記載の情報記録装置。
  12. 前記制御手段は、前記設定されたオフセット値を前記情報記録媒体に書き込むように前記光ヘッド及び前記フォーカシング手段を制御することを特徴とする請求項1から11に記載の情報記録装置。
  13. 前記情報記録媒体が複数の記録層からなる場合に、
    前記制御手段は、前記複数の記録層の各記録基準面に対して、前記焦点位置を前記オフセット値の分だけずらすように前記フォーカス制御手段を制御することを特徴とする請求項1から12に記載の情報記録装置。
  14. 情報記録装置が備えた光ヘッドにより情報を光学的に書き込むことが可能であり、前記光ヘッドの焦点位置を補正するために設定されたオフセット値、又は、該オフセット値を規定する自身の光学情報を記録するために設けられた書込領域を備えたことを特徴とする情報記録媒体。
  15. 情報記録装置が備えた光ヘッドにより情報を光学的に書き込むことが可能な書込領域を備え、前記書込領域には、前記光ヘッドの焦点位置を補正するために設定されたオフセット値、又は、該オフセット値を規定する自身の光学情報が予め記録されていることを特徴とする情報記録媒体。
  16. 前記書込領域を夫々有する複数の記録層からなり、前記書込領域の少なくともいずれかが、該複数の記録層の各層に対する前記オフセット値又は前記光学情報を記録対象とすることを特徴とする請求項14又は15に記載の情報記録媒体。
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