JP2007198412A - 圧力増幅装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な動作点に切り替えることが出来る圧力増幅装置を実現する。
【解決手段】弁本体内を移動する移動体と弁本体とがダイヤフラムで仕切られて構成された各室を有し、供給圧室とバイアス室に供給された供給気体が入力圧室に印加される入力流体圧の変化に応じ、フィードバック室と出力圧室とで増幅されて出力流体圧を得る圧力増幅装置において、前記バイアス室に接続され前記バイアス室に供給圧以下の所定の圧力を供給するバイアス圧供給装置と、前記バイアス室と入力圧室との間に設けられたゲイン切換室に接続され前記ゲイン切換室に供給圧以下の前記所定の圧力を供給するゲイン切換室圧供給装置とを具備したことを特徴とする圧力増幅装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、適切な動作点に切り替えることが出来る圧力増幅装置に関するものである。
圧力増幅装置に関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
特開2004−257463号公報
図4は従来より一般に使用されている従来例の構成説明図、図5から図9は図4の動作説明図である。
従来技術に係る圧力増幅装置は、供給流体圧Psと入力流体圧Pnとを受け、この入力流体圧Pnの変化に応じて出力流体圧Poを変化させて、流体の圧力を増幅する装置である。
この圧力増幅装置は、空気式バルブの空気圧を制御するバルブポジショナなどの構成要素であり、開度を調整可能なコントロールバルブ(調節弁)などを、外乱に抗して正確に駆動するために、入力流体圧Pnの変化量に対して出力流体圧Poの変化量を一定倍率に制御するパイロットリレーなどに用いられる。
このような圧力増幅装置は、図4に示すように、弁本体11と、移動体12と、第1〜第6のダイアフラム13〜18と、供給圧室19と、バイアス室20と、入力圧室21と、出力圧室22と、排気圧室23と、フィードバック室24と、第1のゲイン切換え室25と、第2のゲイン切換え室26と、弁プラグ27と、ばね28とから大略構成されている。
弁本体11は、装置本体を構成する収容部(ケーシング)であり、空気などの流体を供給圧室19に供給する供給口31と、出力圧室22から流体を流出させる出力口32と、排気圧室23から流体を排出させる排気口33と、第1のゲイン切換え室25に入力流体圧Pn或いは大気圧を供給する第1のゲイン切換え口34と、入力圧室21に空気を流入させる入力口35と、第2のゲイン切換え室26に入力流体圧Pn又は供給流体圧Psを供給する第2のゲイン切換え口36と、バイアス室20に供給流体圧Psを供給するバイアス口37と、フィードバック室24に出力流体圧Poを供給するフィードバック口38とを備えた構成になっている。
更に、この弁本体11には、上部中空部分に第1〜第6のダイアフラム13〜18で支持されている移動体12を備え、供給圧室19と出力圧室22との仕切り部分に移動体12の中心軸に合わせて弁プラグ27をばね28で動けるように支持して収容されている。
移動体12は、第1〜第6のダイアフラム13〜18の弾性変形によって移動するものであり、第1〜第6のダイアフラム13〜18によって弁本体11内に移動自在に支持されており、第1〜第6のダイアフラム13〜18が弾性変形すると、矢印A方向及び矢印B方向に移動する。
第1〜第6のダイアフラム13〜18は、弁本体11と移動体12とを連結し、この移動体12を移動自在に支持する膜板である。
第1のダイアフラム13は、一方の表面側にフィードバック室24の入力流体圧Pnを受け、他方の表面側にバイアス室20の供給流体圧Psを受けて弾性変形する。
第2のダイアフラム14は、一方の表面側にバイアス室20の供給流体圧Psを受け、他方の表面側に第2のゲイン切換え室26の入力流体圧Pn或いは供給流体圧Psを受けて弾性変形する。
第3のダイアフラム15は、一方の表面側に第2のゲイン切換え室26の入力流体圧Pn或いは供給圧を受け、他方の表面側に入力圧室21の入力流体圧Pnを受けて弾性変形する。
第4のダイアフラム16は、一方の表面側に入力圧室21の入力流体圧Pnを受け、他方の表面側に第1のゲイン切換え室25の入力流体圧Pn或いは大気圧を受けて弾性変形する。
第5のダイアフラム17は、一方の表面側に第1のゲイン切換え室25の入力流体圧Pn或いは大気圧を受け、他方の表面側に排気圧室23の排気流体圧Peを受けて弾性変形する。
第6のダイアフラム18は、一方の表面側に排気圧室23の排気流体圧Peを受け、他方の表面側に出力圧室22の出力流体圧Poを受けて弾性変形する。
供給圧室19は、供給流体圧Psを受ける部屋であり、供給口31に接続され、この供給口31から空気が供給されると供給流体圧Psを内部に受ける。
この供給圧室19は、弁本体11の端部側に形成され、内部にばね28を収容する構成になっている。
バイアス室20は、供給流体圧Psを受ける部屋であり、一対の第1及び第2のダイアフラム13、14によって仕切られており、供給圧室19と同じ大きさの供給流体圧Psを内部に受ける。
このバイアス室20は、第2のゲイン切換え室26とフィードバック室24との間に位置し、これらに隣接して配置されている。
このバイアス室20は、第1のダイアフラム13が第2のダイアフラム14よりも受圧面積が大きいために、第1のダイアフラム13と第2のダイアフラム14との受圧面積の差分に相当する押圧力を移動体12に常時作用させ、移動体12がB方向に押圧する空気ばねとして機能する。
入力圧室21は、入力流体圧Pnを受ける部屋であり、一対の第3及び第4のダイアフラム15、16によって仕切られており、入力口35から空気が流入すると入力流体圧Pnを内部に受ける。
この入力圧室21は、第2のゲイン切換え室26と第1のゲイン切換え室25との間に位置し、これらに隣接して配置されている。
この入力圧室21は、第4のダイアフラム(入力ダイアフラム)16が第3のダイアフラム15よりも受圧面積が大きいために、第3のダイアフラム15との受圧面積の差分に相当する力が移動体12に作用したときに、この移動体12を矢印A方向に移動させるように機能する。
出力圧室22は、入力流体圧Pnが変化すると出力流体圧Poが変化する空間であり、第6のダイアフラム18、移動体12の底部側及び弁本体11の頭部側の排気弁部41によって仕切られている。
この出力圧室22は、弁プラグ27が流路43を開くと弁プラグ27と流路43との間の隙間を通じて供給圧室19から空気が流入し出力流体圧Poを内部に受ける。この出力圧室22は、図示しないアクチュエータに出力口32から空気を排出する。
この出力圧室22は、入力圧室21とは離間して配置され、供給圧室19と排気圧室23との間に位置しこれらに隣接して配置されている。
排気圧室は23は、空気を排出させる空間あるいは部屋であり、一対の第5及び第6のダイアフラム17、18によって仕切られており、流路44a、44bから流入した空気を排気口33から大気中に排出させる。この排気圧室12は、第1のゲイン切換え室25と出力圧室22との間に位置し、これらに隣接して配置されている。
フィードバック室24は、フィードバック口38から出力流体圧Poを受ける第lのダイアフラム13を有する部屋であり、弁本体11と第lのダイアフラム13とによって仕切られており、出力圧室22と同じ大きさの出力流体圧Poを内部に受ける構成になっている。
第lのゲイン切換え室25は、第1のゲイン切換え口34から入力流体圧Pn或いは大気圧が供給される部屋であり、第4及び第5のダイアフラム16、17によって仕切られた空間を形成し、高ゲインのときには入力圧室21の入力流体圧Pnが供給され、低ゲインのときには大気圧が供給される。
この第1のゲイン切換え室25は、第2のゲイン切換え室26と連携して動作するもので、高ゲインと低ゲインのときに動作し、供給圧力が変化すると、出力を一定の割合で変化させる供給圧変動補償を機能させるものである。
ここで、ゲインとは、出力圧変化量/入力圧変化量が一定倍率になることである。
この第1のゲイン切換え室への流体の供給の切換えは、図示しない電磁弁等を用いて通信機能により遠隔操作で制御できるようにしてもよい。
第2のゲイン切換え室26は、第2のゲイン切換え口36から入力流体圧Pn或いは供給流体圧Psが供給される部屋であり、第2及び第3のダイアフラム14、15によって仕切られた空間を形成し、高ゲインのときには入力圧室21の入力流体圧Pnが供給され、低ゲインのときは供給圧室19の供給流体圧Psが供給される。
この第2のゲイン切換え室への流体の供給の切換えは、上記第1のゲイン切換え室への流体の供給を切換えるものと同じく、図示しない電磁弁等を用いて通信機能により遠隔操作で制御できるようにしてもよい。
弁プラグ27は、供給圧室19と出力圧室22とを接続する流路43を開くポペット弁であり、流路44aを開閉する排気弁部41と、流路43を開閉する供給弁部42とが形成されている。
この弁プラグ27は、流路43を貫通した状態で、供給圧室19と出力圧室22との間に配置され収容されており、入力流体圧Pnが増加して、移動体12が矢印A方向に移動したときに、出力流体圧Poが増加するように流路43を開く。
ばね28は、弁プラグ27を押圧する押圧部材であり、弁プラグ27の排気弁部41が流路44aを閉鎖し、供給弁部42が流路43を閉鎖するように、この弁プラグ27を矢印B方向に常時押圧する。
この、ばね28は、入力流体圧Pnが増加して、弁ブラグ27を加圧しながら移動体12が矢印A方向に移動すると圧縮される。
次に、以上説明した構成からなる圧力増幅装置の動作を説明する。
(平衡状態)
図4に示すように、供給口31から供給圧室19に空気が供給されると、供給圧室19及びバイアス室20が供給流体圧Psを受ける。
また、入力口35から入力圧室21に空気が流入して、入力圧室21が入力流体圧Pnを受ける。
供給圧室19から流入孔45を通じて出力圧室22に僅かに空気が流入すると、出力圧室22と、フィードバック室24とが図示しない流路によって接続されているため、出力圧室22及びフィードバック室24が出力流体圧Poを受ける。
このとき、ばね28が弁プラグ27を矢印B方向に押圧して、供給弁部42が流路43を閉鎖しているが、排気弁部41と流路44aとの間には僅かに隙間が形成されている。
その結果、供給圧室19から流路45を通じて出力圧室22に流入する空気が、排気弁部41と流路44との間の隙間から排気圧室23に流入して、力学的に安定した平衡状態になっている。
(出力増加)
図5は、この発明の実施形態に係る圧力増幅装置において出力流体圧が増加したときの状態を示す動作説明図である。
入力口35から入力圧室21に流入する空気圧力が増加すると、入力圧室21が受ける入力流体圧Pnが増加する。
第3のダイアフラム15の受圧面積よりも第4のダイアフラム16の受圧面積が大きいため、こられの受圧面積の差分に相当する力によって第3及び第4のダイアフラム15、16が攘み、移動体12が矢印A方向に移動する。
一方、バイアス室20が供給流体圧Psを受けると、第2のダイアフラム14の受圧面積よりも第1のダイアフラム13の受圧面積が大きいため、これらの受圧面積の差分に相当する力が、矢印B方向に抵抗力として移動体12に作用する。
そして、ばね28の押圧力に抗して、このばね28を圧縮しながら移動体12が弁プラグ27を加圧して、排気弁部41が流路44aを閉鎖して移動体12と弁プラグ27とが一体となって矢印A方向に移動する。
その結果、弁プラグ27が流路43を徐々に開き、供給弁部42と流路43との間の隙間を通じて供給圧室19から出力圧室22に空気が流入して、出力圧室22が受ける出力流体圧Poが増加する。
流路43から出力圧室22に流入する空気圧力が増加すると、フィードバック室24が受ける出力流体圧Poも増加して、この出力流体圧Poの増加分がフィードバック室24にフィードバックされる。
第1のダイアフラム13の受圧面積よりも第6のダイアフラム18の受圧面積が大きいため、こられの受圧面積の差分に相当する力が矢印B方向に抵抗力として移動体12に作用する。
このように、入力流体圧Pnが増加すると一定倍率で出力流体圧Poが増加する。
(出力減少)
図6は、この発明の実施形態に係る圧力増幅装置において出力流体圧Poが減少したときの状態を示す動作説明図である。
入力口35から入力圧室21に流入する空気圧力が減少して、入力圧室21が受ける入力流体圧Pnが減少すると、第3及び第4のダイアフラム15、16の受圧面積の差分に相当する力が低下して移動体12を矢印A方向に移動する力が低下する。
一方、バイアス室20は供給流体圧Psを受けており、第1及び第2のダイアフラム13、14の受圧面積の差分に相当する力が矢印B方向に作用するため移動体12が矢印B方向に移動する。
このため、弁プラグ27と移動体12が離間して排気弁部41が流路44aを開く。
その結果、出力圧室22から流路44a、44bを通じて排気圧室23に空気が流入し、排気圧室23内の空気が排気口33から大気中に排出されて、出力圧室22及びフィードバック室24が受ける出力流体圧Poが減少する。
次に、高ゲインと低ゲインのときについて、第1及び第2のゲイン切換え室25、26への流体の切替えによるゲインの相違の発生について、以下に説明する。
上述したように、ゲインは、出力圧変化量/入力圧変化量が一定倍率になるようにすることであり、低ゲインと高ゲインのときに動作して、供給圧力が変化すると、出力を一定の割合で変化させる供給圧変動補償を機能させるものである。
第1及び第2のゲイン切換え室25、26への圧力を切換えて、力のつりあいにより機能するダイアフラムの組合せを変化させたときに、第1及び第2のゲイン切換え室25、26に供給する流体の組合せでゲインを可変にできるというものである。
この場合に、ゲインが変化しても供給圧変動補償を機能させる。
この第1及び第2のゲイン切換え室25、26を設ける場所は、ダイアフラム径を考慮すると、次の4通りが考えられる。
(1)実施例のように、バイアス室20と入力圧室21との間に第2のゲイン切換え室26、入力圧室21と排気圧室23との間に第1のゲイン切換え室25を設ける。
(2)フィードバック室24とバイアス室20との間に第2のゲイン切換え室26、入力圧室23と排気圧室23との間に第1のゲイン切換え室25を設ける。
(3)バイアス室20と入力圧室21との間に第2のゲイン切換え室26、排気圧室23と出力圧室22との間に第1のゲイン切換え室25を設ける。
(4)フィードバック室24とバイアス室20との間に第2のゲイン切換え室26、排気圧室23と出力圧室22との間に第1のゲイン切換え室25を設ける。
ゲインの切換えは、高ゲインのときは、第1のゲイン切換え室25に入力流体圧Pnを供給し、第2のゲイン切換え室26に入力流体圧Pnを供給する。
そうすると、第3及び第4のダイアフラム15、16が力のつり合いにより機能しなくなり、高ゲインを得ることが出来、同時に、供給圧の変動を補償することが出来る。
低ゲインのときは、第1のゲイン切換え室25に大気圧を供給し、第2のゲイン切換え室26に供給流体圧Psを供給する。
そうすると、第2及び第5のダイアフラム14、17が力のつり合いにより機能しなくなってゲインは低くなり、また、高ゲインの場合と同様に、供給圧の変動を補償することが出来る。
このような圧力増幅装置は、電空ポジショナの圧力増幅器として使用される。
電空ポジショナの例について図7により説明する。
フィールドバス51により操作信号が送信されると、送受信回路52、フィールドバスモデム53を介してCPU54から電気/空気変換器55に信号が送られ、圧力増幅装置56へのノズル背圧が圧力増幅装置56へ送られ、圧力増幅装置56の出力によりバルブ57が操作される。
バルブ57の操作変位はポジションセンサ58により検出されてCPU54にフィードバックされる。
このように、電気/空気変換器55は圧力増幅装置56と組み合わせて使用されることが多い。
しかしながら、このような装置においては、以下の間題点がある。
出力圧室・入力圧室・供給圧室・バイアス室・フィードバック室の5つの部屋にさらに、ゲイン切り換え室を2つ設け、それぞれの部屋への圧力を切り替え、力のつりあいにより機能するダイアフラムの組み合わせを変化させることによりゲインを可変に出来、供給圧変動補償も共に機能させることができる。
しかし、それぞれのゲインの場合に動作点(ノズル背圧の中心値)は、固定された一定の圧力である。
分解能、電流配分を考慮して電空変換要素のゲインが高い場合は、圧力増幅装置のゲインは低くし、反対に電空変換要素のゲインが低い場合は、圧力増幅装置のゲインは高くする。
この時に、圧力増幅装置のゲインが高低どちらの場合でも動作点(ノズル背圧の中心値)が同じ(固定された一定の圧力)であると、どちらかの場合に動作点での電流値が中心から大きく外れるために、外乱(温度サイクルドリフト、外部磁界の影響、衝撃の影響 、振動の影響など)のために電空変換器の動作点がずれた場合に、圧力増幅装置が動作しなくなることも考えられ、機器の信頼性が低くなる。
以下、グラフを用いて詳細に説明する。
ここで、コントロールリレー36の出力圧範囲とノズル背圧との関係について、図8を用いて説明する。
所定のバルブを37駆動するのに必要なコントロールリレー36の出力圧範囲(以下「スプリングレンジ」と称する。)をΔPoとすると、コントロールリレー36のゲインが高い場合のノズル背圧範囲はΔPn1となり、コントロールリレー36のゲインが低い場合のノズル背圧範囲はΔPn2となる。
次に、電気/空気変換器35において、
(1)圧力増幅装置のゲインが高く、電空変換器のゲインが低い場合に、動作点を一定に固定した場合において、図9を用いて説明する。
圧力増幅装置のゲインが高い場合のノズル背圧範囲をΔPn1、圧力増幅装置のゲインが低い場合のノズル背圧範囲をΔPn2とすると、電空変換器のゲインが低い場合の電流スパンはΔI1、電空変換器のゲインが高い場合の電流スパンΔI2となる。
ここで、電空変換器の動作点がずれた場合に、電空変換器のゲインが高く、圧力増幅装置のゲインが低い状態においては、必要なノズル背圧を発生させることが出来なくなって、圧力増幅装置が動作しなくなることも考えられ、装置の信頼性が低くなる。
(2)圧力増幅装置のゲインが低く、電空変換器のゲインが高い場合に、動作点を一定に固定した場合において、図10を用いて説明する。
圧力増幅装置のゲインが高い場合のノズル背圧範囲をΔPn1、圧力増幅装置のゲインが低い場合のノズル背圧範囲をΔPn2とすると、電空変換器のゲインが低い場合の電流スパンはΔI1、電空変換器のゲインが高い場合の電流スパンΔI2となる。
ここで、電空変換器の動作点がずれた場合に、電空変換器のゲインが低く、圧力増幅装置のゲインが高い状態においては、必要なノズル背圧を発生させることが出来なくなって、圧力増幅装置が動作しなくなることも考えられ、装置の信頼性が低くなる。
本発明の目的は、上記の課題を解決するもので、適切な動作点に切り替えることが出来る圧力増幅装置を提供することにある。
このような課題を達成するために、本発明では、請求項1の圧力増幅装置においては、
弁本体内を移動する移動体と弁本体とがダイヤフラムで仕切られて構成された各室を有し、供給圧室とバイアス室に供給された供給気体が入力圧室に印加される入力流体圧の変化に応じ、フィードバック室と出力圧室とで増幅されて出力流体圧を得る圧力増幅装置において、前記バイアス室に接続され前記バイアス室に供給圧以下の所定の圧力を供給するバイアス圧供給装置と、前記バイアス室と入力圧室との間に設けられたゲイン切換室に接続され前記ゲイン切換室に供給圧以下の前記所定の圧力を供給するゲイン切換室圧供給装置とを具備したことを特徴とする。
本発明の請求項2の圧力増幅装置においては、請求項1記載の圧力増幅装置において、
前記供給圧以下の所定の圧力を供給する装置は、一端に供給圧が供給され他端から所定の圧力が出力されるパイプと、このパイプの前記一端側に設けられた絞りと、この絞りと前記他端との途中に設けられたバイパスパイプと、このバイパスパイプに設けられこのバイパスパイプを開閉するバルブとを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果がある。
電空変換器のゲインが高いあるいは低い場合に、動作点を切り替えることにより、適切な電流配分が可能になり、外乱(温度サイクルドリフト、外部磁界の影響、衝撃の影響 、振動の影響など)のために電空変換器の動作点がずれた場合にも、高低どちらのゲインでも圧力増幅装置の動作を確保し、機器としての信頼性を保つことができる圧力増幅装置が得られる。
本発明装置をポジショナや空気回路・圧力伝達可能な機器に対し適用すると、供給圧変動にも対応した小型かつ低ヒステリシスであり高ゲインもしくは低ゲインの出力を安定的に長期間供給することが可能な圧力増幅装置が得られる。
以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例の要部構成説明図、図2は図1の要部断面図、図3は図1の動作説明図である。
図において、図4と同一記号の構成は同一機能を表す。
以下、図4との相違部分のみ説明する。
バイアス圧供給装置61は、バイアス室20に接続され、バイアス室20に供給圧以下の所定の圧力を供給する。
第2のゲイン切換室圧供給装置62は、第2のゲイン切換室26に接続され、第2のゲイン切換室26に供給圧以下の前記所定の圧力あるいは入力圧Pnを供給する。
供給圧以下の所定の圧力を供給する装置63は、図2に示す如く、,一端に供給圧が供給され他端から所定の圧力が出力されるパイプ631と、このパイプの一端側に設けられた絞り632と、この絞り632と他端との途中に設けられたバイパスパイプ633と、このバイパスパイプ633に設けられこのバイパスパイプを開閉するバルブ634とを有する。
供給圧以下の所定の圧力を供給する装置63は、バイアス圧供給装置61と第2のゲイン切換室圧供給装置62とにそれぞれ内蔵されている。
以上の構成において、減圧回路63を用い、バルブ634を閉めた状態で供給圧をそのまま用いるか、バルブ634を調整した状態で所定の圧力を用いることにより、力の釣り合いを変化させることにより、異なるゲインの場合に適切な動作点に切り替えることができる。
図3に示すように、分解能、電流配分を考慮して、圧力増幅装置のゲインが高い場合には低いゲイン(ゲインA)、圧力増幅装置のゲインが低い場合には高いゲイン(ゲインB)に電空変換器の初期ノズル位置を変えることなく、ゲインを切り替えるとすると、電流を偏りなく用いるためには電空変換器のゲインが高い場合のほうが、圧力増幅装置で高い動作点が必要になる。
この際に、電空変換器のゲインが高いあるいは低い場合に、動作点を切り替えることにより、適切な電流配分が可能になり、外乱(温度サイクルドリフト、外部磁界の影響、衝撃の影響 、振動の影響など)のために電空変換器の動作点がずれた場合にも、高低どちらのゲインでも圧力増幅装置の動作を確保し、機器としての信頼性を保つことができる圧力増幅装置が得られる。
本発明装置をポジショナや空気回路・圧力伝達可能な機器に対し適用すると、供給圧変動にも対応した小型かつ低ヒステリシスであり高ゲインもしくは低ゲインの出力を安定的に長期間供給することが可能な圧力増幅装置が得られる。
なお、以上の説明は、本発明の説明および例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。
したがって本発明は、上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形をも含むものである。
本発明の一実施例の要部構成説明図である。 図1の要部構成説明図である。 図1の動作説明図である。 従来より一般に使用されている従来例の構成説明図である。 図4の動作説明図である。 図4の動作説明図である。 図4の動作説明図である。 図4の動作説明図である。 図4の動作説明図である。 図4の動作説明図である。
符号の説明
11 弁本体
12 移動体
13 第1のダイアフラム
14 第2のダイアフラム
15 第3のダイアフラム
16 第4のダイアフラム
17 第5のダイアフラム
18 第6のダイアフラム
19 供給圧室
20 バイアス室
21 入力圧室
22 出力圧室
23 排気圧室
24 フィードバック室
25 第1のゲイン切換え室
26 第2のゲイン切換え室
27 弁プラグ
28 ばね
31 供給口
32 出力口
33 排気口
34 第1のゲイン切換え口
35 入力口
36 第2のゲイン切換え口
37 バイアス口
38 フィードバック口
41 排気弁部
42 供給弁部
43 流路
44a 流路
44b 流路
45 流入孔
51 フィールドバス
52 送受信回路
53 フィールドバスモデム
54 CPU
55 電気/空気変換器
56 コントロールリレー
57 バルブ
58 ポジションセンサ
61 バイアス圧供給装置
62 第2のゲイン切換室圧供給装置
63 供給圧以下の所定の圧力を供給する装置
631 パイプ
632 絞り
633 バイパスパイプ
634 バルブ

Claims (2)

  1. 弁本体内を移動する移動体と弁本体とがダイヤフラムで仕切られて構成された各室を有し、供給圧室とバイアス室に供給された供給気体が入力圧室に印加される入力流体圧の変化に応じ、フィードバック室と出力圧室とで増幅されて出力流体圧を得る圧力増幅装置において、
    前記バイアス室に接続され前記バイアス室に供給圧以下の所定の圧力を供給するバイアス圧供給装置と、
    前記バイアス室と入力圧室との間に設けられたゲイン切換室に接続され前記ゲイン切換室に供給圧以下の前記所定の圧力を供給するゲイン切換室圧供給装置と
    を具備したことを特徴とする圧力増幅装置。
  2. 前記供給圧以下の所定の圧力を供給する装置は、一端に供給圧が供給され他端から所定の圧力が出力されるパイプと、
    このパイプの前記一端側に設けられた絞りと、
    この絞りと前記他端との途中に設けられたバイパスパイプと、
    このバイパスパイプに設けられこのバイパスパイプを開閉するバルブと
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の圧力増幅装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009257363A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Yokogawa Electric Corp 圧力増幅装置とこの圧力増幅装置を備えた電空変換器

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