JP2007198152A - スロットル装置 - Google Patents

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三浦  磨
Takeshi Koga
毅 古賀
Hiroto Uchi
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Abstract

【課題】バイパス通路を備えたスロットル装置において、バイパス通路を流れる空気量を高精度に制御できるようにする。
【解決手段】スロットルボディ30の吸気通路31を開閉するスロットル弁40、スロットル弁40を迂回するように形成されたバイパス通路32、バイパス通路32を開閉する弁体50、弁体50を駆動するステッピングモータ60を備え、バイパス通路32は、上流側通路32a及び上流側通路32aに対して略直交するように伸長する下流側通路32bを含み、弁体50は、下流側通路32bに対して挿脱自在にかつ開口縁部32bに接触可能に形成されかつ上流側通路32aに対して円錐面51aを対向させるように形成された円錐頭部51を有する。これにより、弁体の移動ストロークに対する空気量特性を直線的な関係にでき、空気量を高精度に制御できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃エンジンの吸気通路に配置されるスロットル装置に関し、特に、内燃エンジンのアイドル運転時におけるバイパス通路の空気量を制御するバイパス制御弁を備えたスロットル装置に関する。
内燃エンジンのスロットル装置としては、例えば、図10に示すように、吸気通路1aを画定するスロットルボディ1、吸気通路1a内において開閉自在に設けられたバタフライ式のスロットル弁2、スロットル弁2を迂回するように吸気通路1aの上流側から下流側に分岐して形成されたバイパス通路3、バイパス通路3を開閉するバイパス制御弁10等を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
バイパス制御弁10は、図10に示すように、バイパス通路3の座面部(開口縁部)3aに着座し得るように往復動自在に配置され内部に雌ネジ11aをもつ樹脂製の弁体11、弁体11を往復動させるべく雌ネジ11aに螺合する雄ネジ12aをもつリードスクリュー12、リードスクリュー12を回転駆動する駆動源としてのステッピングモータ13等を備えている。
ここで、弁体11は、その先端に円錐頭部11b、円錐頭部11bの周りに形成された肩部11cを有するように形成されている。したがって、弁体11を移動させてバイパス通路3を閉鎖する際には、円錐頭部11bがバイパス通路3の内部に入り込んで通路を絞る作用だけでなく、肩部11cが座面部3aに近接して通路を絞る作用が加わるため、全閉近傍で空気量を高精度に制御することができない、という問題があった。
また、樹脂により形成された弁体11に、雌ネジ11aを直接成型する場合は、その機械的強度が低く、耐久性、信頼性等に欠ける。そこで、弁体11を樹脂により成型する際に、金属製の雌ネジをインサート成型することも考えられるが、単に通常のナットを一体成型すると、円錐頭部11bを成型した後のヒケが不均一になり、円錐頭部11bの円錐表面が波打って形成され、弁体11の移動ストロークに対して通路の絞り特性が直線的にならないという問題が生じる。
さらに、弁体11の円錐頭部11bがバイパス通路3内に入り込んで閉鎖すると、円錐頭部11bの外周面(円錐面)に座面部3aのエッジが突き当たって、接触応力が大きくなり、変形あるいは摩耗等を生じ易くなり、作動不良の原因になる虞がある。
特開2003−1209889号公報
本発明は、上記従来技術の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡素化等を図りつつ、弁体の形状あるいは駆動源の制御モードを適宜設定することにより、弁体の移動ストロークと空気量との直線的な関係を確保して、空気量の制御性を向上させることができ、安定した空気量制御特性を得ることができるスロットル装置を提供することにある。
本発明に係るスロットル装置は、吸気通路を画定するスロットルボディと、吸気通路を開閉するべく配置されたスロットル弁と、スロットル弁を迂回するべくスロットルボディに形成されたバイパス通路と、バイパス通路を開閉する弁体と、弁体を駆動する駆動機構と、を備えたスロットル装置であって、上記バイパス通路は、一方向に伸長する第1通路と、第1通路に対して略直交する他方向に伸長する第2通路とを含み、上記弁体は、第1通路及び第2通路の交差領域において、第2通路に対して挿脱自在にかつその開口縁部に接触可能に形成されると共に第1通路に対してその円錐面を対向させるように形成された円錐頭部を有する、構成となっている。
この構成によれば、駆動機構により弁体が駆動されて、円錐頭部が第2通路の伸長方向に往復動することにより、第2通路の面積が適宜絞られて、バイパス通路を流れる空気量が制御される。
ここで、弁体は、従来のような肩部をもたず、円錐頭部の円錐面が第1通路と対向するように形成されているため、従来のような肩部による絞りの影響は解消されて、弁体の移動ストロークに対する空気量特性を直線的な関係にすることができる。これにより、特に、絞りが大きい領域(弁体が開口縁部に近接した状態)における空気量の制御性が向上し、エンジンのアイドル運転を容易にかつ高精度に制御することができる。
上記構成において、バイパス通路は、吸気通路に対してスロットル弁よりも上流側に連通する上流側通路と、吸気通路に対してスロットル弁よりも下流側に連通する下流側通路を含み、上流側通路は第1通路に対応し、下流側通路は第2通路に対応する、構成を採用することができる。
この構成によれば、バイパス通路を流れる空気は、上流側通路から弁体の円錐頭部の円錐面に衝突するようにすなわち弁体の軸線方向に略垂直な方向から流れ込み、円錐頭部(の円錐面)に沿って弁体の軸線方向の下流側通路に流れ出る。すなわち、空気の動圧が弁体に作用しないため、弁体は外乱を受けることなく高精度に駆動されると同時に円滑な空気流れが生じるため、より高精度に空気量を制御することができる。
上記構成において、駆動機構は、ステッピングモータのロータと一体的に回転すると共に雄ネジをもつロータシャフトと、雄ネジに螺合するべく弁体に設けられた雌ネジと、を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、ステッピングモータが起動して、ロータと一緒にロータシャフトが回転すると、ネジ送り作用により弁体がその軸線方向に移動して、バイパス通路(第2通路)を開閉する。このように、ステッピングモータを駆動源とする場合、そのステップ数に応じて弁体をステップ的に移動させることができ、弁体の円錐頭部と相俟ってより高精度に空気量を制御することができる。
上記構成において、弁体は樹脂材料により形成され、雌ネジは、弁体に対してインサート成型された金属製のナットにより画定されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、雌ネジを金属製のナットにより画定するため、雌ネジを樹脂材料により一体成型する場合に比べて、機械的強度を高めることができ、耐久性、機能上の信頼性を向上させることができる。
上記構成において、ナットは、弁体の円錐頭部のテーパ角度と略同一の傾斜をもつ外輪郭を画定するように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、弁体を樹脂成型する場合に不均一なヒケが解消されて、均一な肉厚をもつすなわち凸凹のない所定のテーパ角度をもつ円滑な円錐面が形成されるため、直線的な空気量特性が得られる。これにより、より高精度な空気量制御が可能になる。
上記構成において、第2通路の開口縁部は、面取り又は湾曲した形状に形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、弁体の円錐頭部(円錐面)が接触する開口縁部が、面取り又は湾曲して形成されているため、閉弁時の接触応力が低減され、変形あるいは摩耗等を防止でき、円滑な作動が得られ、耐久性、機能上の信頼性が向上する。
上記構成において、弁体の円錐頭部は、ステッピングモータの励磁モードに対応させた所定のテーパ角度をなすように設定されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、ステッピングモータを所定の励磁モード、例えば2相励磁あるいは1−2相励磁により駆動する場合に、それぞれの励磁モードに対応したテーパ角度をなす円錐頭部をもつ弁体を採用することにより、所望の空気量特性を容易に設定することができる。すなわち、ステッピングモータの励磁モードと弁体(の円錐頭部)のテーパ形状を適宜組み合わせることにより、空気量を要求される特性に制御することができる。
上記構成をなすスロットル装置によれば、構造の簡素化等を達成しつつ、弁体の形状あるいは駆動源の制御モードを適宜設定することにより、弁体の移動ストロークと空気量との直線的な関係を確保して、空気量の制御性を向上させることができ、安定した空気量制御特性を得ることができる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を採用しつつ説明する。
図1ないし図6は、本発明に係るスロットル装置一実施形態を示すものであり、図1はスロットル装置が内燃エンジンの吸気系に適用された状態を示すシステム図、図2はスロットル装置の平面図、図3及び図4はスロットル装置の断面図、図5及び図6はスロットル装置の一部を示す部分断面図である。
このシステムは、図1に示すように、エンジンEの吸気通路20aを画定する吸気管20、吸気管20に取り付けられた吸気圧センサ21及び吸気温センサ22、エンジンEのクランク角度を検出するクランク角センサ23、燃料を噴射するインジェクタ24、点火プラグ25、イグニッションコイル26、種々の制御を司る制御ユニット(ECU)27、吸気管20に接続されるスロットル装置M等により構成されている。
スロットル装置Mは、図1ないし図4に示すように、吸気通路31を画定するスロットルボディ30、吸気通路31を開閉するべく配置されたスロットル弁40、スロットル弁40を迂回するべくスロットルボディ30に形成された後述するバイパス通路32を開閉する弁体50、弁体50を駆動する駆動機構としてのステッピングモータ60等を備えている。
スロットルボディ30は、アルミニウム材料により成型されており、図2ないし図4に示すように、上流側接続部30a、下流側接続部30b、吸気通路31、スロットル弁40を迂回するように形成されたバイパス通路32等を備えている。
バイパス通路32は、図1ないし図5に示すように、吸気通路31に対して略垂直(一方向)に伸長してスロットル弁40よりも上流側に連通する第1通路としての上流側通路32a、上流側通路32aに対して略直交する他方向に伸長する第2通路としての下流側通路32b、下流側通路32bから屈曲して形成されると共にスロットル弁40よりも下流側において吸気通路31に連通する下流側通路32c等により形成されている。
下流側通路32bは、上流側通路32aとの交差領域において、弁体50の後述する円錐頭部51(の円錐面51a)が接触し得る開口縁部32b´を画定している。
また、スロットルボディ30は、図3ないし図5に示すように、上流側通路32a及び下流側通路32bの交差領域でかつ下流側通路32bの伸長方向において、弁体50を往復動自在に収容するべく若干拡径して形成された収容室33を備えている。
収容室33には、弁体50の回転を規制するべく後述するリブ53aをガイドするガイド溝33aが形成されている。
スロットル弁40は、吸気通路31の伸長方向において略中央の領域に配置され、シャフト41により回動自在に支持され、シャフト41に連結されたドラム42をワイヤー(不図示)等で回転させることにより、吸気通路31を開閉するようになっている。
弁体50は、樹脂材料を用いて成型されており、図5及び図6に示すように、円錐面51aを画定する円錐頭部51、収容室33に摺動自在に支持される複数のリブ52aを画定する被ガイド部52、収容室33に摺動自在にかつ回転不能にガイド溝33aに挿入される複数のリブ53aを画定する拡径部53、拡径部53及び被ガイド部52を貫通して円錐頭部51の途中まで伸長するように一体的に成型された雌ネジ54等を備えている。
円錐頭部51は、図5及び図6に示すように、上流側通路32a及び下流側通路32bの交差領域において、下流側通路32bに対して挿脱自在にかつその開口縁部32b´に接触可能に形成され、又、その円錐面51aが上流側通路32aと対向するように形成されている。
したがって、弁体50は、図5及び図6に示すように、その軸線方向(下流側通路32bの伸長方向)の右向きに移動して、下流側通路32bに入り込むに連れて通路を徐々に絞り込み、円錐面51aが開口縁部32b´に接触することにより、バイパス通路32を完全に閉鎖(閉弁)することになり、一方、その軸線方向(下流側通路32bの伸長方向)の左向きに移動して、下流側通路32bから離脱するに連れて通路を徐々に開放し、所定位置まで達したとき、バイパス通路32を完全に開放(開弁)することになる。
そして、弁体50が閉弁〜開弁の間を移動する際に、弁体50の円錐面51aが、上流側通路32aに対して常時対向するようになっている。
すなわち、弁体50は、従来のような肩部をもたず、円錐頭部51の円錐面51aが常時上流側通路32aと対向するようになっているため、従来のような肩部による絞りの影響は解消されて、弁体50の移動ストロークに対する空気量特性を直線的な関係にすることができる。これにより、特に、絞りが大きい領域(弁体50の円錐頭部51が開口縁部32b´に近接した状態)における空気量の制御性が向上し、エンジンEのアイドル運転を容易にかつ高精度に制御することができる。
また、バイパス通路32を流れる空気は、上流側通路32aから弁体50の円錐頭部51の円錐面51aに衝突するように、弁体50の軸線方向に略垂直な方向から流れ込み、円錐頭部51(の円錐面51a)に沿って弁体50の軸線方向の下流側通路32bに流れ出る。すなわち、空気の動圧が弁体50に作用しないため、弁体50は外乱を受けることなく高精度に駆動されると同時に円滑な空気流れが生じるため、より高精度に空気量を制御することができる。
ステッピングモータ60は、図5及び図6に示すように、ハウジング61,ハウジング61に回動自在に支持されたロータ62、ロータ62と一体的に回転するように連結され先端領域に雄ネジ63aが形成されたロータシャフト63、ロータ62の周りにおいて軸線方向に積層された二つのステータ64等を備えている。
ロータ62は、ハウジング61に対して回動自在に支持され、その外周面において多極に着磁された永久磁石62aを一体的に備えている。
ロータシャフト63は、その雄ネジ63aが弁体50の雌ネジ54に螺合されている。そして、ロータ62と一緒にロータシャフト63が回転すると、弁体50を軸線方向(下流側通路32bの伸長方向)に移動させるようになっている。
二つのステータ64は、それぞれ励磁用のコイル64a、コイル64aを巻回するボビン64b、ボビン64bを挟持して接合される一対の部品からなるヨーク64cにより構成されている。
すなわち、ロータ62、ロータ62と一体的に回転すると共に雄ネジ63aをもつロータシャフト63等を含むステッピングモータ60、雄ネジ63aに螺合するべく弁体50に設けられた雌ネジ54等により、弁体50を駆動する駆動機構が構成されている。
次に、上記構成をなすスロットル装置の動作について説明すると、エンジンEがアイドル運転の状態にあるとき、スロットル弁40は閉じられ、弁体50が駆動機構により適宜制御される。ここで、ステッピングモータ60は、1−2相励磁、あるいは、2相励磁等の励磁モードで駆動される。
先ず、ステッピングモータ60が駆動されて、ロータ62及びロータシャフト63が一方向に回転すると、弁体50の円錐頭部51が下流側通路32bに入り込むように移動し、バイパス通路32を所定の空気量になるように絞る。そして、円錐頭部51の円錐面51aが開口縁部32b´に着座すると、全閉状態になる。
一方、ステッピングモータ60が駆動されて、ロータ62及びロータシャフト63が他方向に回転すると、弁体50の円錐頭部51が下流側通路32bから離脱するように移動し、バイパス通路32を開放し始め、その回転端で全開状態になる。
弁体50が全開位置から全閉位置に移動する行程及び全閉位置から全開位置に移動する行程において、上流側通路32aには、弁体50の円錐面51aが常時対向するようになっている。したがって、従来のような肩部による絞りの影響は解消されて、弁体50の移動ストロークに対する空気量特性を直線的な関係にすることができ、特に、絞りが大きい領域(弁体50の円錐頭部51が開口縁部32b´に近接した状態)における空気量の制御性が向上し、エンジンEのアイドル運転を容易にかつ高精度に制御することができる。
図7及び図8は、本発明に係るスロットル装置の他の実施形態を示すものであり、弁体の内部構造を変更した以外は前述の実施形態と同一であるため、同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、この装置において、弁体50´は、樹脂材料を用いて成型されており、図7及び図8に示すように、円錐面51aを画定する円錐頭部51、収容室33に摺動自在に支持される複数のリブ52aを画定する被ガイド部52、収容室33に摺動自在にかつ回転不能にガイド溝33aに挿入される複数のリブ53aを画定する拡径部53、拡径部53及び被ガイド部52を貫通して円錐頭部51の途中まで伸長するように一体的にインサート成型された金属製のナット70等を備えている。
ナット70は、ロータシャフト63の雄ネジ63aが螺合する雌ネジ70a、回り止め用のローレット70b、円錐頭部51の内側に埋設される先端部分71を備えている。そして、先端部分71の外輪郭は、円錐頭部51のテーパ角度と略同一の傾斜(テーパ角度)をなすように形成されている。
これによれば、雌ネジ70aを金属製のナット70により画定するため、雌ネジを樹脂材料により一体成型する場合に比べて、機械的強度を高めることができ、耐久性、機能上の信頼性を向上させることができる。また、ナット70の先端部分71が、円錐頭部51のテーパ角度と略同一の傾斜をもつ外輪郭を画定するように形成されているため、弁体50´を樹脂成型する場合に、円錐頭部51を形成する樹脂部分は、不均一なヒケが解消されて均一な肉厚に形成される。その結果、凸凹のない所定のテーパ角度をもつ円滑な円錐面51aが形成される。これにより、直線的な空気量特性が得られ、より高精度な空気量制御が可能になる。
また、下流側通路32bの開口縁部32b´´は、湾曲した形状に形成されているため、弁体50´の円錐頭部51(円錐面51a)が開口縁部32b´´に接触して閉弁するとき、その接触応力が低減される。その結果、円錐頭部51の変形あるいは摩耗等を防止でき、円滑な作動が得られ、耐久性、機能上の信頼性が向上する。
図9は、上記スロットル装置において、弁体50,50´の円錐頭部51とステッピングモータ60の励磁モードを変化させた場合のステッピングモータ60のステップ数に対する空気量の関係を示したものである。
すなわち、弁体50,50´の円錐頭部51としてテーパ角度A及びステッピングモータ60の励磁モードとして2相励磁又は1−2相励磁を適用し、又、円錐頭部51としてテーパ角度B及びステッピングモータ60の励磁モードとして1−2相励磁を適用した場合のそれぞれの空気量特性を示している。
図9の結果から理解されるように、弁体50,50´の円錐頭部51は、ステッピングモータ60の励磁モードに対応させた所定のテーパ角度をなすように設定する、すなわち、ステッピングモータ60を所定の励磁モード、例えば2相励磁あるいは1−2相励磁により駆動する場合に、それぞれの励磁モードに対応したテーパ角度をなす円錐頭部51をもつ弁体50,50´を採用することにより、要求仕様に応じた所望の空気量特性を容易に設定することができる。
すなわち、ステッピングモータ60の励磁モードと弁体50,50´(の円錐頭部51)のテーパ形状を適宜組み合わせることにより、空気量を要求される特性に制御することができる。
上記実施形態においては、スロットル装置Mを適用する分野として、内燃エンジンEを示したが、これに限定されるものではなく、通路の開閉により流量を制御する分野であれば、その他の流量制御装置においても、本発明を適用することができる。
上記実施形態においては、弁体50,50´がバイパス通路32の下流側通路32bに対して挿脱自在に配置された場合を示したが、これに限定されるものではなく、弁体50,50´がバイパス通路32の上流側通路32aに対して挿脱自在に配置された構成において、本発明を採用してもよい。
上記実施形態においては、バイパス通路32を画定する下流側通路32bの開口縁部32b´´を湾曲して形成した場合を示したが、面取りしてもよい。
以上述べたように、本発明のスロットル装置は、内燃エンジンのアイドル運転時の空気量を制御する分野は勿論のこと、空気以外の流体を制御する他の分野においても有用である。
本発明に係るスロットル装置が適用される内燃エンジンのシステムを示すシステム図である。 本発明に係るスロットル装置の外観を示す側面図である。 図2中のE1−E1におけるスロットル装置の断面図である。 図2中のE2−E2におけるスロットル装置の断面図である。 本発明に係るスロットル装置の一部をなす弁体及びその周辺部分を示す部分断面図である。 本発明に係るスロットル装置の一部をなす弁体、バイパス通路及びその周辺部分を示す部分断面図である。 本発明に係るスロットル装置の一部をなす弁体及びバイパス通路の他の実施形態を示す側面及び部分断面図である。 図7に示す弁体及びバイパス通路の断面図である。 本発明に係るスロットル装置の弁体の仕様及びステッピングモータの励磁モードを変化させた場合におけるステップ数に対する空気量の特性を示すグラフである。 従来のスロットル装置を示す断面図である。
符号の説明
E 内燃エンジン
20 吸気管
20a 吸気通路
M スロットル装置
30 スロットルボディ
30a 上流側接続部
30b 下流側接続部
31 吸気通路
32 バイパス通路
32a 上流側通路(第1通路)
32b 下流側通路(第2通路)
32b´,32b´´ 開口縁部
33 収容室
33a ガイド溝
40 スロットル弁
50,50´ 弁体
51 円錐頭部
51a 円錐面
52 被ガイド部
52a リブ
53 拡径部
53a リブ
54 雌ネジ
60 ステッピングモータ
61 ハウジング
62 ロータ
63 ロータシャフト
63a 雄ネジ
70 ナット
70a 雌ネジ
70b ローレット
71 先端部分

Claims (7)

  1. 吸気通路を画定するスロットルボディと、前記吸気通路を開閉するべく配置されたスロットル弁と、前記スロットル弁を迂回するべく前記スロットルボディに形成されたバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉する弁体と、前記弁体を駆動する駆動機構と、を備えたスロットル装置であって、
    前記バイパス通路は、一方向に伸長する第1通路と、前記第1通路に対して略直交する他方向に伸長する第2通路とを含み、
    前記弁体は、前記第1通路及び第2通路の交差領域において、前記第2通路に対して挿脱自在にかつその開口縁部に接触可能に形成されると共に前記第1通路に対してその円錐面を対向させるように形成された円錐頭部を有する、
    ことを特徴とするスロットル装置。
  2. 前記バイパス通路は、前記吸気通路に対して前記スロットル弁よりも上流側に連通する上流側通路と、前記吸気通路に対して前記スロットル弁よりも下流側に連通する下流側通路を含み、
    前記上流側通路は、前記第1通路に対応し、
    前記下流側通路は、前記第2通路に対応する、
    ことを特徴とする請求項1記載のスロットル装置。
  3. 前記駆動機構は、ステッピングモータのロータと一体的に回転すると共に雄ネジをもつロータシャフトと、前記雄ネジに螺合するべく前記弁体に設けられた雌ネジと、を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスロットル装置。
  4. 前記弁体は、樹脂材料により形成され、
    前記雌ネジは、前記弁体に対してインサート成型された金属製のナットにより画定されている、
    ことを特徴とする請求項3記載のスロットル装置。
  5. 前記ナットは、前記弁体の円錐頭部のテーパ角度と略同一の傾斜をもつ外輪郭を画定するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項4記載のスロットル装置。
  6. 前記第2通路の開口縁部は、面取り又は湾曲した形状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載のスロットル装置。
  7. 前記弁体の円錐頭部は、前記ステッピングモータの励磁モードに対応させた所定のテーパ角度をなすように設定されている、
    ことを特徴とする請求項3ないし6いずれかに記載のスロットル装置。

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WO2013069618A1 (ja) * 2011-11-07 2013-05-16 株式会社ミクニ 流量制御弁

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