JP2007198073A - 面材の固定装置及び面材の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】床面と天井面との間に面材を固定する際に、より安定的に面材を固定することができる固定装置及びその取付構造を提供する。
【解決手段】面材を床面と天井面との間に固定することのできる面材の固定装置P1であって、面材の下端部に取付けられる取付部2と、床面に当接される基部とを備え、前記取付部2に設けられた可動部材52を移動手段によって長さ方向に移動させることにより、可動部材52の側壁に貫通して設けられた斜め長孔53に挿通され且つその端部が基部に係止された係止ピン31を介して、取付部2が基部に対して上下動されるように構成されるようにする。
【選択図】図5
【解決手段】面材を床面と天井面との間に固定することのできる面材の固定装置P1であって、面材の下端部に取付けられる取付部2と、床面に当接される基部とを備え、前記取付部2に設けられた可動部材52を移動手段によって長さ方向に移動させることにより、可動部材52の側壁に貫通して設けられた斜め長孔53に挿通され且つその端部が基部に係止された係止ピン31を介して、取付部2が基部に対して上下動されるように構成されるようにする。
【選択図】図5
Description
本発明は、床面と天井面との間に面材を取付けるための面材の固定装置及び面材の取付構造に関するものであり、特に、壁面等の支持体がない場所において、面材を床面と天井面との間に固定して面材に家具等を取付けるための壁面を形成されるための面材に関するものである。
従来、テレビ等のディスプレイ装置は、専用台に載置するかキャビネット内に収納されていることが多かった。しかしながら近年プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等の大型かつ薄型のディスプレイが普及し、その設置方法は、前記の設置方法ばかりでなく、これらディスプレイが薄型である特徴を生かして、居間や食堂等の部屋の壁面にも取付けられるようになっている。
上記の薄型テレビのようなものを壁面に取付けるには、それを支える支持具を壁面に取付ける必要がある。しかしながら、マンションや賃貸住宅等の建築物においては、壁面は共用物として取り扱われるため、孔を開けるようなことは規制されている場合があり、又、壁面が孔加工困難なコンクリート壁である場合や、支持具の取付けが強度的に困難である装飾を主とした壁装材である場合もあり、マンションや賃貸住宅等では、薄型テレビのようなものを壁面に取付けることは困難な場合が多く、壁面の利用が大きく制限されている。
そこで、天井面と床面との間に、間仕切り壁を取付ける方法が提案されている。例えば、間仕切り壁の上部または下部に固定装置を取付けて、パネルを床面と天井面との間に固定させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この固定装置は、下面に押圧用の斜面を有する押圧部材が設けられた押圧台と、前記押圧部材の斜面に当接摺動する斜面を上面に有し、摺動により両斜面間の当接位置を変化させて押圧台を上下動せしめる押圧部材を上面に設けた摺動台と、摺動台に螺合したボルトの回動により摺動台を押圧台の上下動方向と直角方向に駆動させる手段を有したブラケットと、前記押圧台の上に圧接用ばねを介して載置状態に保持されている上枠とからなることを特徴とするものであり、この固定装置を壁材の上端部に取付け、ボルトの回動により押圧台を押し上げて、上枠の上面を天井面に圧接させ、壁材を固定させるものである。これによって、ボルト止め等の特別な加工が施されなくても床面と天井面との間に間仕切壁を固定させることができる。
特公昭59−31614号公報
しかしながら、前記の固定装置には次のような問題点があった。すなわち、摺動台を駆動させるブラケットの位置には押圧部材を設置できないため、壁材を固定する際に発生する押圧力が押圧部材には偏って発生しやすく、又、摺動台が壁材の上端面を摺動するため、前記の偏って発生した押圧力が、壁材に対して更に偏って加わることになり、特に長期間設置される場合には、壁材の取付状態が不安定になるおそれがあった。
本発明は、前記の如き問題点を解消し、床面と天井面との間に面材を固定する際に、より安定的に面材を固定することができる固定装置及びその取付構造を提供せんとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。すなわち本発明に係る面材の固定装置は、面材を床面と天井面との間に固定することのできる面材の固定装置であって、面材の下端部に取付けられる取付部と、床面に当接される基部とを備え、前記取付部に設けられた可動部材を移動手段によって長さ方向に移動させることにより、可動部材の側壁に貫通して設けられた斜め長孔に挿通され且つその端部が基部に係止された係止ピンを介して、取付部が基部に対して上下動されるようになされたことを特徴とするものである。
又、本発明に係る面材の取付構造は、家具を支持することのできる家具用支持具が係合自在となされた家具用支持具係合部材が面材に設けられ、この面材を、請求項1〜3のいずれか1項に記載の面材の固定装置により、床面と天井面との間に固定したことを特徴とするものである。
本発明によれば、本発明に係る固定装置を面材の下端部に取付けられた際、前記移動手段により可動部材を長さ方向に移動させると、可動部材の側壁に貫通して設けられた斜め長孔に挿通され且つその端部が基部に係止された係止ピンによって、基部に対して可動部材が押し上げられ、あるいは押し下げられ、可動部材が取付けられた取付部は可動部材を介して基部に対して上下動されることになる。これによって、取付部が取付けられた面材を上方向に移動させ、面材の上部を天井面に当接させて、上下方向に生じる押圧力を利用して、面材を床面と天井面との間に固定することができる。この際、基部は床面に対して不動になされるため、発生した押圧力が一方に偏って発生しにくくなり、面材をより安定的に固定することができる。
又、本発明によれば、家具を支持することのできる家具用支持具が係合自在となされた家具用支持具係合部材が設けられた面材を、天井面と床面との間に取付けることによって、屋内の既存の壁面に直接取付けることができない家具を取付けることができるようになり有用である。
本発明に係る面材の固定装置において、移動手段は、表面に雄ねじ部が形成された軸棒と、可動部材に貫通され、前記雄ねじ部に螺合される雌ねじ孔とを備え、軸棒を回動させることにより、取付部に回動を阻止された可動部材を軸棒の長さ方向に移動させるようになされれば、軸棒の回動させることによって、可動部材が長さ方向に移動するので、これによって面材が上方向に移動可能となり、固定作業が容易となる。又、取付作業時に生じた押圧力は、昇降部材を介して軸棒にもかかるので、面材の固定後は、昇降部材に対して軸棒が回動し難くなり、軸棒が不必要に回転して、押圧力が低下するような不具合は生じにくくなる。
又、本発明に係る面材の固定装置において、固定装置の基部は、基部本体と、その基部本体の下方に設けられて床面と当接される当接台とを備え、当接台はばね材によって基部本体と接続されるようになされれば、固定装置により、面材の上部を天井面に当接させ、更に上昇させると、まず、ばね材が収縮し、その収縮に応じた押圧力が生じるため、面材を床面と天井面との間により強固に取付けることができ、又、その操作時は天井面に対して押圧力が徐々に生じることになり、極端に大きな押圧力が生じて、天井面等を破損する恐れが少なくなる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
すなわち、図1は面材の実施の一形態を示す斜視図、図2は図1の枠材の斜視図、図3は図1の部分断面図、図4は本発明に係る固定装置の一形態を示す分解斜視図、図5は図4の断面図、図6は図4の主要部の断面図、図7は本発明に係る面材の取付構造の実施の一形態を示す断面図、図8は図7の支持台の別の形態を示す部分斜視図、図9は本発明に係る面材の取付構造の実施の別の形態を示す一部断面側面図である。
図面において、1は面材、2は面材1の下端部に取付けられる取付部、3は床面Fに当接される基部、本形態に係る面材の固定装置P1は、取付部2、及び基部3から主に構成され、又、本形態に係る面材の取付構造P2は、面材1、及び固定装置P1から主に構成され、床面Fと天井面Cとの間に固定されるものである。
まず、面材1は、図1及び図2に示されるように、矩形の枠体11と、この枠材11に取付けられるパネル材12とからなり、枠体11は、2個の横桟13と2個の縦桟14がそれぞれ接続されて矩形に形成されると共に、相対向する横桟13との間に支持桟15が取付けられ、相対向する縦桟14の間に係止部材16が上下方向に複数個並んで取付けられてなる。この構造によって、枠体11は変形しにくいようになされている。
枠材11の材質は、一般的にはアルミニウムや合成樹脂を押出成型して得られる長尺の型材を適宜長さに切断した部材からなるものであるが、アルミニウム以外の金属、または金属や無機材料と合成樹脂との複合材料等、枠材11の長さや必要な強度に応じて、適宜使用できる。
パネル材12は、剛性を保持するための板材に表面装飾等が施されたものであって、板材は、一般には、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属板、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂板、木材や主に木材片からなる集積材、或いはこれら金属板、樹脂板等を組み合わせたものから形成されたものである。又表面装飾するには、板材に塗装を施してもよいし、フィルムやシートを貼着させてもよいが、板材をそのまま使用してもよい。
図3はパネル材12の取付状態を示したものであり、パネル材12の裏面には、上下端部に取付部材17が取付けられ、取付部材17に設けられた係合部18が枠体11の並設された2個の係止部材16の係止部19にそれぞれ係合され、パネル材12は係止部材16を介して、枠材11に取付けられている。
枠材11の係止部材16は、横方向に形成された目地溝20と目地溝20を介して対峙する係止部18がそれぞれ横方向に形成されている。これによって、並設された係止部材16にパネル材12を上下方向に複数個取付けることができる。
続いて、固定装置P1は、図4〜6に示されるように、床面Fと面材1との間に取付けられるものであり、床面Fに当接された当接台21と、当接台21とばね材22を介して接続された基部本体23と、基部3に対して上下動可能に取付けられ、かつ面材1の下端部に取付けられた取付部2とからなる。尚、本形態ではばね材22はコイルばねが用いられている。
当接台21及び基部本体23は、何れも上面が開口された断面コ字状にそれぞれ形成され、当接台21の内部に基部本体23が位置するよう取付けられている。当接台21の内幅と基部本体23の外幅は略同幅になされると共に、当接台21の両端部には、両内壁面及び底面に係止孔24が形成され、この係止孔24と係合する係合突起25を有するキャップ材26が取付けられている。これによって、基部本体23は、当接台21に対する幅方向への位置ずれが防止されると共に、当接台21への取付位置が規制される。又、当接台21の端部から内部が見えないようになされる。
更に、基部本体23の底部には底孔27が設けられ、底孔27の上方には、下向きに開口した断面コ字状の受け具28が設けられ、この受け具28の両外壁面は基部本体23の内壁面にビス止めされている。この底孔27にばね材22が挿通され、一端は受け具28の上辺に係止されると共に、他端は当接台21の底部に係止されている。そして、ばね材22の端部が取付けられた受け部28の上辺と、当接台21の底部にはばね材22の内径と略同径に形成された円形の止め具31がそれぞれビス止めされている。これによって、ばね材22が横方向に位置ずれしにくくなる。このばね材22を介して、基部本体23は当接台21に対して上下方向に移動可能に取付けられた状態となる。
ばね材22を当接台21の底部と基部本体23の底部との間に直接取付けた場合に比べると、本形態は、当接台21と基部本体23との底部間の間隔を狭くすることができるので、固定装置P1のコンパクト化が図られて好ましい。又、ばね材22としてV字状の板ばねや弾性材を当接台21の底部と基部本体23の底部との間に取付けても同様な効果が得られるが、持続的に弾性力を発現する点で本形態のコイルばねを用いることがより好ましい。
そして、基部本体23には、相対向する側壁面間に係止ピン31が渡され、係止ピン31の両端部は、両側壁に相対向して形成された係止ピン31と同径の丸孔32に挿通され係止されると共に、当接台21の両側壁に相対向して形成された長丸孔33に挿通され、更に、この長丸孔33は係止ピン31と同径で上下方向に延設された長丸状に形成されている。この構造によって、係止ピン31の可動範囲は長丸孔33に規制されるので、係止ピン31を係止した基部本体23は、係止ピン31の可動する長丸孔33の長さ範囲で上下動可能となされる。
又、基部本体23の底部が当接台21の底部に当接した時に、係止ピン31が長丸孔33の最下部に位置するようになされている。これによって、係止ピン31の位置によって、基部本体23がばね材22の弾性力で支られているかどうか分かり、係止ピン31が最下部に位置したときは、基部本体23の上方からの荷重がばね材22の弾性力を超えている状態であることが認識できる。
続いて、取付部2は、下方に開口した断面コ字状に形成され、この両端部にはカバー材41がそれぞれビス止めされて取付けられ、取付部2が基部3の上部を覆って取付けられている。取付部2の内空間と基部3の外型はほぼ同型に形成されている。これによって、基部3に対して取付部2が横方向に不必要に移動しないようになされている。
又、取付部2の側壁部には、開口端から上方に向かってスリット42が形成され、係止ピン31の両端部にはスリット42と同幅の受け部43が突出して、スリット42に係止され、かつ、スリット41の横幅は係止ピンの外径より狭くなされている。これによって、基部3に対して、取付部2は係止ピン31に沿って上下方向のみ移動するようになされると共に、係止ピン31は長さ方向に抜け出しにくくなる。
取付部2のカバー材42の内壁面には、相対向して円形の軸孔44がそれぞれ形成され、この軸孔44には、軸孔44と同形状の回転具45が取付けられている。又、この2個の回転具45の間には雄ねじ部46が形成された軸棒47が渡され、軸棒46の両端部が回転具45に螺合されると共に、回転具45の側壁面から軸棒47がビス止めされている。更に、一方の軸孔44はカバー材の外壁面まで貫通されると共に、外壁面側が小径になされ、この軸孔44に取付けられた回転具45の端部には、ドライバーやレンチ等の工具が取付けられる操作孔48が形成されている。この構造によって、軸棒47は軸孔44によって支持され、かつ長さ方向には抜け出しにくくなり、又、工具を操作孔48に差し込んで回転具45を回転させると、軸棒47はその位置で軸方向に回転させることができる。
本形態において、取付部2の回転具45の操作孔48は、一方にしか取付けられていないが、両側から操作できるように、2個の回転具45にそれぞれ操作孔48を設け、両側から回転具45の操作ができるようになされてもよい。
取付部2の軸棒47には、雄ねじ部46に貫通螺合された雌ねじ部51を有する矩形の可動部材52が取付けられている。可動部材52の上部は取付部2の上辺に当接され、かつ取付部2の内幅と同幅になされている。これによって、回転具45の操作によって軸棒47を回転させると、可動部材52は、取付部2によって回動が阻止されているため、可動部材52を軸棒47の長さ方向に移動させることができる。
又、可動部材52の下部には、両側壁に貫通した斜め長孔53が設けられ、この斜め長孔53に基部本体23に係止された係止ピン31が通され、更に、斜め長孔53は、係止ピン31と略同径の孔を斜めに延設された形態を有している。この構造によって、取付部2の軸棒47を回転具45の操作によって回転されると、可動部材52は軸棒47の長さ方向に移動するが、この際、可動部材52の下部に通された係止ピン31は斜め長孔53に沿って移動しながら、斜め長孔53の内壁面を押し上げ、又は押し下げようとする。係止ピン31は基部本体23に係止されているため、基部本体23が係止ピン31を介して、斜め長孔53を有する可動部材52を押し上げ、又は押し下げることになり、可動部材52が取付けられた取付部2も可動部材52を介して、押し上げ、又は押し下げられる。つまり、取付部2の軸棒47を回転具45の操作によって、図5(a)に示されるように、基部本体23に対して取付部2が下方向に移動した状態、及び、図5(b)に示されるように、基部本体23に対して取付部2が上方向に移動した状態を可変的に取ることができる。
本形態において、取付部2、当接台21、基部本体、受け具28、係止ピン32、及び軸棒40には鋼材が用いられているが、これに限定されるものではなく、ステンレス合金や、アルミニウム合金等の他の金属でもよく、必要とされる強度や耐久性によって適宜選択することができる。
又、本形態において、キャップ材26、及びカバー材41には、他の材料との摩擦が比較的起こりにくい、ポリプロピレン、シリコン樹脂、ポリエーテル等が用いられているが、これに限定されるものではなく、必要に応じて適宜選択することができる。
更に、本形態において、取付部2には、可動部材52は2個取付けられているが、必要に応じて、1個取付けられてもよく、3個以上取付けられてもよい。尚、この際は、係止ピン31等も可動部材52の数に合わせて取付けることができる。
本発明に係る面材の固定装置P1は以上であるが、次に図7に示す形態は、図5に示される固定装置P1が取付けられた面材1の取付構造P2を示したものである。本形態に係る取付構造P2は、面材1の下端部に固定装置P1及び下部支持台60が取付けられ、上端部に上部支持台61が取付けられたものである。
まず、本形態に係る取付構造P2の構成について説明すると、床面Fには、下部にシート材62が取付けられた下部支持台60が載置され、下部支持台60は上方向に開口して、下端部に固定装置P1が取付けられた面材1が挿入される挿入部63を有し、挿入部63の端部は開口部64が設けられている。この構造により、この面材1を下部支持台60の挿入部63に挿入して取付ける際、固定装置P1を外部から隠蔽し、面材1が安定的に立設されるようになされると共に、挿入部63の端部の開口部64から固定装置P1の取付部2の回転具45を操作することができる。又、下部支持台60の下部は面材1と垂直方向に延設されており、これによって、面材1をより安定的に立設させることができる。本形態では、シート材61はフェルト布の不織布を用いており、長期間床面に接触していても癒着しにくいため好ましい。
図8に示された形態は、下部支持台60の他の形態を示すものであり、下部支持台60にステージ台65が取付けられ、下部支持台60の側方に延設されたリブ材66でステージ台を支えるものである。これによって、ステージ台65上に家具やアクセサリー等を載置して、意匠性を高めることができる。
面材1の上部には、面材1の上部が挿入される挿入部67が形成された上部支持台61が取付けられ、上部支持台61の上部には天井面Cと当接されるシート材62が取付けられている。又、下部支持台60と同様に上部支持台61の上部は、面材1と垂直方向に延設されており、これによって、上部支持台61を天井面Cに当接させて、面材1を固定する際、面材1をより安定的に支持することができるので好ましい。
又、面材1の両側面には、断面コ字状に成形されたカバー桟71は、面材1の枠材11の縦枠材14に、カバー桟71に形成された係合片72と縦枠材14に形成された係止溝73とが係合されて、面材1の両側端部を覆って取付けられている。これによって、面材1の側端部が隠蔽されて意匠性を高めることができる。意匠性を更に高めるために、カバー桟71の表面に塗装を施したり、化粧フィルムを貼着したりしてもよい。
次に、本形態に係る面材の取付構造P2に関して、面材1を床面Fと天井面Cとの間に固定する手順を説明する。まず、面材1に固定装置P1、下部支持台60、及び上部支持台61を取付けて、床面Fに立設させる。この際、取付装置P1の基部3の当接台21は下部支持台60を介して床面Fに当接されることになる。尚、本形態では、面材1に固定装置P1は、面材1に2個取付けられているが、面材1の幅や面材1の取付条件に応じて1個でもよいし、固定装置の長さを適宜変更してもよい。
続いて、下部支持台60の開口部64から、図5に示される固定装置P1の取付部2の回転具45を操作して、基部本体23に対して取付部2を上方向に移動させるようにする。この操作によって、取付部2が取付けられた面材1が上方に押し上げられ、上部支持具61が天井面と当接され、面材1が固定される。面材1をより強固に固定するためには、更に回転具45を操作すればよい。そうなされれば、上部支持具61が天井面と当接され、面材1は上方向には移動できないないため、固定装置P1の基部本体23が底部のばね材22の弾性力に抗して下方に移動し、ばね材22が収縮する。このばね材22の収縮に応じた押圧力が上部支持台61を介して天井面Pを押圧することになりより、面材1がより強固に固定される。又、この操作時は、天井面Cには押圧力が徐々にかかることになり、天井面Cには過剰な押圧力、あるいは急激な押圧力が生じにくく、天井面Cの破損等の不具合が起こりにくくなる。
又、面材1を床面Fと天井面Cとの間に固定した後、地震等により縦方向に過剰な揺れが加わっても、固定装置P1の基部3のばね材22によって、上下方向の揺れをある程度吸収することができるので、面材1が倒れにくくなる。
本形態において、固定部材P1は面材1の下端部のみに取付けられているが、上端部に取付けてもよく、下端部及び上端部の双方に取付けてもよい。尚、面材1の上端部に取付ける際は、取付部2を面材1の上端部に取付け、基部3が天井面C側に配置されるように取付ければよい。
図9に示された形態は、面材1の係止部材16を利用して、家具用支持具係合部材を介して壁面に家具を取付けたものである。この形態について、更に詳しく説明すると、家具としてはディスプレイDが用いられ、家具用支持具係合部材としてはディスプレイD要の取付具81が用いられたものである。
ディスプレイDの裏面には矩形の取付具81が固定されると共に、取付具81の面材側には係合片82が取付けられ、この係合片82が、面材1の係止部材16の目地溝21に係合され取付けられている。本形態では、係止部材16の目地溝21の側壁間に止め棒83が等間隔で取付けられると共に、係合片82の端部には鉤部(図示せず)が形成され、この鉤部を止め棒83に係合させることによって、取付具81を面材1に取付けられている。又、パネル材12に配線用の孔を設けておけば、ディスプレイDの電気コード等をこの孔を通して裏面に配置することができるので、正面側からは電気コード等が見えず、意匠性の低下を防ぐことができる。
尚、取付金具82に係合片82が複数個取付けられれば、面材1に取付ける際、係合片82の数に応じて係合される箇所が増えるので、ディスプレイDをより安定的に取付けることができる。そして、取付具81の係合片82の取付位置において、横方向の取付間隔を係止部材16の目地溝21の止め棒83の取付間隔に合わせると共に、縦方向の取付間隔を係止部材16の上下方向の取付間隔にあわせておけば、取付具81が面材1に取付けられる任意の位置にディスプレイDが取付けられるので好ましい。
本発明によれば、面材を床面と天井面を固定する際、面材が立設される任意の位置に固定することができるので、部屋の間仕切り等に好適に利用されると共に、面材に家具用支持具が係合自在となされた係合部材を取付けることによって、部屋の既存の壁面に直接取付けられない家具、例えば大型ディスプレイ等の取付けに好適に利用される。
1 面材
2 取付部
3 基部
21 当接台
22 ばね材
23 基部本体
31 係止ピン
46 雄ねじ部
47 軸棒
51 雌ねじ部
52 可動部材
53 斜め長孔
C 天井面
F 床面
P1 面材の固定装置
P2 面材の取付構造
2 取付部
3 基部
21 当接台
22 ばね材
23 基部本体
31 係止ピン
46 雄ねじ部
47 軸棒
51 雌ねじ部
52 可動部材
53 斜め長孔
C 天井面
F 床面
P1 面材の固定装置
P2 面材の取付構造
Claims (4)
- 面材を床面と天井面との間に固定することのできる面材の固定装置であって、面材の下端部に取付けられる取付部と、床面に当接される基部とを備え、前記取付部に設けられた可動部材を移動手段によって長さ方向に移動させることにより、可動部材の側壁に貫通して設けられた斜め長孔に挿通され且つその端部が基部に係止された係止ピンを介して、取付部が基部に対して上下動されるようになされたことを特徴とする面材の固定装置。
- 前記移動手段は、表面に雄ねじ部が形成された軸棒と、可動部材に貫通され、前記雄ねじ部に螺合される雌ねじ孔とを備え、軸棒を回動させることにより、取付部に回動を阻止された可動部材を軸棒の長さ方向に移動させるものであることを特徴とする請求項1に記載の面材の固定装置。
- 固定装置の基部は、基部本体と、その基部本体の下方に設けられて床面と当接される当接台とを備え、当接台はばね材によって基部本体と接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の面材の固定装置。
- 家具を支持することのできる家具用支持具が係合自在となされた家具用支持具係合部材が面材に設けられ、この面材を、請求項1〜3のいずれか1項に記載の面材の固定装置により、床面と天井面との間に固定したことを特徴とする面材の取付構造。
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2006
- 2006-01-30 JP JP2006020308A patent/JP2007198073A/ja active Pending
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JP2007224619A (ja) * | 2006-02-23 | 2007-09-06 | Matsushita Electric Works Ltd | テレビ固定用補助壁体の取付け構造 |
JP4535001B2 (ja) * | 2006-02-23 | 2010-09-01 | パナソニック電工株式会社 | テレビ固定用補助壁体の取付け構造 |
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