JP2007197202A - エレベータの異常検出装置及びエレベータの改修方法 - Google Patents

エレベータの異常検出装置及びエレベータの改修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エレベータのかご下に設けられた返し車によって主ロープが上方に折り返された2:1ローピング方式のエレベータ装置において、かごを懸架する主ロープの異常を確実に検出することができる異常検出装置を提供する。
【解決手段】かご2の一側面2a側下部に設けられた検出装置20によって、主ロープ4の可動側4a下端部が、かご2の一側面2aから離れる方向に変位した変位量を検出し、かご2の一側面2a側上部に設けられた検出装置21によって、主ロープ4の可動側4aのうち、かご2の上部近傍を通過するその一部が、鉛直投影面上かご2の一側面2aに沿う方向に変位した変位量を検出する。そして、検出装置20及び21によって主ロープ4の可動側4aにおける所定方向の変位量が所定値を超えた場合に、安全回路リレーによってかご2の非常停止装置を動作させ、エレベータを停止させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、エレベータのかご下に設けられた返し車によって主ロープが上方に折り返された2:1ローピング方式のエレベータ装置において、主ロープの異常を検出する異常検出装置、並びに、既設エレベータに上記異常検出装置を新設するエレベータの改修方法に関するものである。
エレベータ昇降路内を昇降するかごと釣合い重りとを懸架する主ロープは、地震によって大きな揺れが生じた場合や、かごの昇降中に乗客の悪戯等によってかごが大きく揺らされた場合等に、昇降路内に設けられた機器類等の突起物に引っ掛かってしまうことがある。かかる状態でかごの昇降を継続すると、主ロープに過大な負荷が作用して、エレベータの各種機器類が破損したり、主ロープが、巻き掛けられた返し車から外れたりする恐れがある。このため、上記のような不具合を防止する従来技術として、かご床下に設けられてかごの積載重量を検出する積載重量検出手段と、かごを懸架する主ロープ端部及びかご間に設けられてかごの総重量を検出する総重量検出手段とを備えることにより、積載重量検出手段による検出結果と総重量検出手段による検出結果とに基づき、主ロープに作用する負荷の異常を判断して、かごを緊急停止させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−79589号公報
特許文献1記載のもののように、地震の揺れ等によって主ロープが昇降路内の突出物に引っ掛かったことを、主ロープに作用する負荷によって判断する場合、その判断基準は、かごの積載重量によって異なってしまう。このため、特許文献1記載のものでは、積載重量検出手段による検出結果を考慮した上で総重量検出手段による検出結果に基づき主ロープに作用する負荷の異常を判断しなければならず、エレベータ制御盤内に、上記異常を判断するためのプログラムを備える必要があった。したがって、例えば、既設のエレベータに特許文献1記載のものを対応させるような場合には、制御盤内のプログラムの変更等が必要となって、コスト高及び作業性の悪化を招来する要因となっていた。
また、エレベータのかご下に設けられた返し車によって主ロープが上方に折り返された2:1ローピング方式のエレベータ装置に上記特許文献1記載のものを適用する場合、主ロープ端部が連結された昇降路頂部等に、かごの総重量を検出する総重量検出装置を設置しなければならなかった。このため、例えば、昇降路頂部に機械室が設けられていない機械室レスエレベータ装置では、昇降路頂部に十分な設置スペースを確保することができない場合もあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、エレベータのかご下に設けられた返し車によって主ロープが上方に折り返された2:1ローピング方式のエレベータ装置において、かごを懸架する主ロープの異常を確実に検出することができるとともに、既存のエレベータ装置にも容易に対応することができるエレベータの異常検出装置、及び、既設エレベータに上記異常検出装置を新設するエレベータの改修方法を提供することである。
この発明に係るエレベータの異常検出装置は、エレベータ昇降路内を昇降するかごと、かごの一側面側下部に回動自在に設けられたかご下返し車と、かご下返し車に巻き掛けられてかごを懸架するとともに、かご下返し車から上方に折り返されたその可動側が、かごの一側面に沿って配置された懸架手段と、かごの一側面側下部に設けられ、懸架手段の可動側下端部が、かごの一側面から離れる方向に変位した変位量を検出する第1の検出装置と、かごの一側面側上部に設けられ、懸架手段の可動側のうち、かごの上部近傍を通過するその一部が、鉛直投影面上かごの一側面に沿う方向に変位した変位量を検出する第2の検出装置とを備えたものである。
また、この発明に係るエレベータの異常検出装置は、エレベータ昇降路内を昇降するかごと、かごの一側面側下部及び他側面側下部に回動自在に設けられたかご下返し車と、各かご下返し車に巻き掛けられてかごを懸架するとともに、各かご下返し車から上方に折り返されたその可動側が、かごの一側面及び他側面に沿ってそれぞれ配置された懸架手段と、かごの一側面側下部及び他側面側下部にそれぞれ設けられ、懸架手段の各可動側下端部が、かごの一側面又は他側面から離れる方向に変位した変位量を検出する第1の検出装置と、かごの一側面側上部及び他側面側上部にそれぞれ設けられ、懸架手段の各可動側のうち、かごの上部近傍を通過するその一部が、鉛直投影面上かごの一側面又は他側面に沿う方向に変位した変位量を検出する第2の検出装置とを備えたものである。
また、この発明に係るエレベータの改修方法は、エレベータ昇降路内を昇降するかごと、かごの一側面側下部に回動自在に設けられたかご下返し車と、かご下返し車に巻き掛けられてかごを懸架するとともに、かご下返し車から上方に折り返されたその可動側が、かごの一側面に沿って配置された懸架手段と、を備えた既設のエレベータに、かごの一側面側下部に、懸架手段の可動側下端部が、かごの一側面から離れる方向に変位した変位量を検出する第1の検出装置を新設し、かごの一側面側上部に、懸架手段の可動側のうち、かごの上部近傍を通過するその一部が、鉛直投影面上かごの一側面に沿う方向に変位した変位量を検出する第2の検出装置を新設し、第1の検出装置によって検出された懸架手段の所定方向の変位量、及び、第2の検出装置によって検出された懸架手段の所定方向の変位量の何れか一方が所定値を超えた場合に、かごの非常停止装置を動作させて、かごを停止させる安全回路リレーを新設するものである。
この発明は、エレベータ昇降路内を昇降するかごと、かごの一側面側下部に回動自在に設けられたかご下返し車と、かご下返し車に巻き掛けられてかごを懸架するとともに、かご下返し車から上方に折り返されたその可動側が、かごの一側面に沿って配置された懸架手段と、かごの一側面側下部に設けられ、懸架手段の可動側下端部が、かごの一側面から離れる方向に変位した変位量を検出する第1の検出装置と、かごの一側面側上部に設けられ、懸架手段の可動側のうち、かごの上部近傍を通過するその一部が、鉛直投影面上かごの一側面に沿う方向に変位した変位量を検出する第2の検出装置とを備える構成としたことで、エレベータのかご下に設けられた返し車によって主ロープが上方に折り返された2:1ローピング方式のエレベータ装置においても、かごを懸架する主ロープの異常を確実に検出することができる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータ装置の構成を示す概略図、図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの異常検出装置を示す要部詳細図、図3は図2に示すエレベータの異常検出装置のA−A矢視図であり、図3はエレベータ装置全体について示したものである。図1乃至図3において、1はエレベータ昇降路、2は昇降路1内を昇降するかご、3は鉛直投影面上かご2の奥側に配置され、かご2に連動して昇降路1内を昇降する釣合い重りであり、かご2と釣合い重り3とは、主ロープ4によって釣瓶式に懸架されることにより、昇降路1内を互いに逆方向に昇降する。なお、この主ロープ4は、ベルト等の他の懸架手段によっても代替可能である。
また、5はかご2の水平方向の移動を制限してその昇降方向を案内する一対のかご用ガイドレールであり、かご2の一側面2aとこの一側面2aの反対側の他側面2bとにそれぞれ対向するように配置される。なお、6はかご用ガイドレール5との干渉を回避すべく上記両側面2a及び2bに直交するかご2の前側面に形成されたかご出入口(図示せず)を開閉するかご戸を示している。
また、7はその回動軸がかご2の一側面2aと平行となるように、かご2の一側面2a側下部に回動自在に設けられたかご下返し車、8はその回動軸がかご下返し車7の回動軸と平行となるように、かご2の他側面2b側下部に回動自在に設けられたかご下返し車、9は釣合い重り3の上部に回動自在に設けられた釣合い重り用返し車、10は昇降路1内のピット部に設けられた巻上機(図示せず)の駆動綱車、11及び12は昇降路1の頂部に回動自在に設けられた頂部返し車である。そして、一端部が昇降路1頂部の昇降路固定体13に弾性的に連結された上記主ロープ4は、この一端部側から、釣合い重り用返し車9、頂部返し車11、駆動綱車10、頂部返し車12、かご下返し車7及びかご下返し車8に順次巻き掛けられて方向転換され、他端部が、昇降路1頂部の他の昇降路固定体14に弾性的に連結されて支持されている。
即ち、上記エレベータ装置は、かご2を駆動する巻上機が昇降路1内に備えられるとともに、かご2の下部に設けられたかご下返し車7及び8によって、主ロープ4が上方に折り返された2:1ローピング方式の機械室レスエレベータ装置を示している。そして、上記構成を有することにより、主ロープ4は、かご下返し車7から上方に折り返されたその可動側4aが、かご2の一側面2aと僅かな間隙を有してこの一側面2aに沿うように、また、かご下返し車8から上方に折り返されたその可動側4bが、かご2の他側面2bと僅かな間隙を有してこの他側面2bに沿うようにそれぞれ配置される。
ここで、上記かご下返し車7は、このかご下返し車7から上方に折り返された主ロープ4の可動側4aがかご2の一側面2aに接触することを防止するため、鉛直投影面上、外側端部が、かご2の一側面2aから所定距離かご2の外側に突出するように配置されている。そして、かご下返し車7に巻き掛けられた主ロープ4がかご2の昇降時による振動等によって外れることを防止するため、主ロープ4がかご下返し車7の綱溝15(図1乃至図3において図示せず)から離れる部分、即ち、かご下返し車7の側方と下方とに、主ロープ4と僅かな間隙を有して対向する主ロープ外れ止め16及び17が設けられている。なお、かご下返し車8に関してもかご下返し車7と同様の構成を有しており、鉛直投影面上、外側端部が、かご2の他側面2bから所定距離かご2の外側に突出するように配置されるとともに、その側方と下方とに、主ロープ4と僅かな間隙を有して対向する主ロープ外れ止め18及び19が設けられている。
そして、上記構成を有するエレベータ装置において、かご2の一側面2a側下部及び他側面2b側下部に、検出装置20(第1の検出装置)が、また、かご2の一側面2a側上部及び他側面2b側上部に、検出装置21(第2の検出装置)がそれぞれ設けられる。なお、かご2の一側面2a側の構成と他側面2b側の構成とは左右対称であるため、以下においては、一側面2a側の構成及び動作についてのみ説明し、他側面2b側の構成及び動作については省略する。
ここで、上記検出装置20は、主ロープ4のうち、かご下返し車7から上方に折り返されてかご下返し車7から頂部返し車12に至る可動側4aが、地震時の揺れ等によって昇降路1内に設置された機器類等の突起物に引っ掛かってしまった場合に、この状態でかご2を上昇させると、主ロープ外れ止め16が最初に変形して破損するという実験結果に基づき備えられたものであり、主ロープ外れ止め16の上方であってこの主ロープ外れ止め16近傍に配置され、主ロープ4の可動側4aの下端部が、かご2の一側面2aから離れる方向(以下、実施の形態において「間口方向」という)に変位した変位量を検出する。そして、この検出装置20は、主ロープ4の可動側4aの下端部における間口方向の変位量が所定値を超えたことが検出されると、安全回路リレー(図示せず)に対して動作信号を出力する。なお、検出装置20から動作信号が入力された安全回路リレー(図示せず)により、かご2の非常停止装置が動作されて、かご2が昇降路1内で停止される。
ここで、上記検出装置20は、例えば、主ロープ4の可動側4a下端部と所定の間隙を有して、且つ、この可動側4a下端部にかご2の外側となる方向から対向して配置され、かご2の一側面2aから離れる方向に移動自在に構成された検出子22と、この検出子22の一端部が回動自在に固定されることにより、検出子22をかご2の一側面2aの下部に支持する支持部23とから構成される。なお、図4は図3に示すエレベータの異常検出装置動作時のB部詳細図であり、検出装置20の動作状態を示したものである。図4において、例えば、主ロープ4の可動側4aが昇降路1内の突起物に引っ掛かった状態でかご2が上昇すると、主ロープ4の可動側4aは、かご2の一側面2aから離れる方向に変位し、先ず、主ロープ4aの可動側4a下端部が、検出子22に接触する。ここで、さらにかご2が上昇を継続すると、主ロープ4の可動側4a下端部によって検出子22が外側に付勢され、検出子22が一端部を中心に外側に移動(回転)する。そして、主ロープ4の可動側4a下端部の付勢によって生じる検出子22の移動量(回転量)が所定値に達すると、内部スイッチ(図示せず)が動作して、安全回路リレーに対して動作信号が出力される。即ち、上記構成の検出装置20は、主ロープ4の可動側4a下端部が検出子22を外側に付勢することによって生じる検出子22の移動量により、主ロープ4の可動側4a下端部の変位量を検出する。
一方、上記検出装置21は、主ロープ4の可動側4aに揺れが生じた場合に、かご側返し車7から遠い方が揺れが大きいという事実に基づき、かご2の上部に備えられたものであり、主ロープ4の可動側4aのうち、かご2の上部近傍を通過するその一部が、鉛直投影面上かご2の一側面2aに沿う方向(以下、実施の形態において「奥行方向」という)に変位した変位量を検出する。そして、この検出装置21は、主ロープ4の上記一部における奥行方向の変位量が所定値を超えたことが検出されると、安全回路リレーに対して動作信号を出力する。なお、検出装置20から動作信号が入力された安全回路リレーにより、かご2の非常停止装置が動作されて、かご2が昇降路1内で停止される。
ここで、図5はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの異常検出装置を示す要部詳細図、図6は図5に示すエレベータの異常検出装置のC−C矢視図であり、上記検出装置21の一例を示したものである。図5及び図6において、上記検出装置21には、主ロープ4の可動部4aのうち、かご2の上部近傍を通過するその一部に対向して配置された投光器24と、主ロープ4を間に挟んで投光器24に対向して配置された受光器25とが備えられており、例えば、投光器24が支持部26によって、また、受光器25が支持部27によってかご2の一側面2aの上部に支持される。そして、投光器24及び受光器25は、投光器24から出射される光が間口方向を向くように配置され、投光器24からの光を受光器25が検出することにより、主ロープ4の上記一部における奥行方向の変位量を検出する。なお、複数の主ロープ4がかご下返し車7に巻き掛けられている場合には、各主ロープ4に対して一対の投光器24と受光器25とが備えられ、各主ロープ4の変位量が独立して検出される。
また、図7は図6に示すエレベータの異常検出装置動作時のD部詳細図であり、上記検出装置21の動作状態を示したものである。図7において、主ロープ4の可動側4aに揺れが生じると、主ロープ4の可動側4aは、かご2の一側面2aに沿う方向にも変位する。そして、主ロープ4の可動部4aのうち、かご2の上部近傍を通過するその一部の奥行方向の変位量が所定値を超えることにより、それまで主ロープ4の可動側4aに遮られていた投光器24からの出射光が受光器25に検出され、安全回路リレーに対して動作信号が出力される。
次に、上記構成を有するエレベータの異常検出装置の動作を簡単に説明する。図8はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの異常検出装置の動作を示すフローチャートであり、地震時の動作を示したものである。図8において、エレベータの通常運転時に地震が発生すると(ステップS101)、地震の揺れが地震感知器等によって検知され、かご2が昇降路1内で緊急停止される。なお、以下においては、この地震の揺れによって、主ロープ4の可動側4aが昇降路1内に設置された機器類等に引っ掛かってしまった場合(ステップS102)について説明する。かご2の緊急停止後、エレベータ装置では、かご2内の乗客を救出する救出運転や、エレベータの各種機器類に異常がないかを診断する診断運転が実施される(ステップS103)。
具体的には、かご2を最寄りの乗場まで移動させて乗客を降ろし、その後、かご2を近接する終端階から他方の終端階まで低速走行させて、各種機器類の動作を診断する。なお、主ロープ4の可動側4aが機器類等に引っ掛かることによって奥行方向の変位が既に生じている場合(ステップS104)には、検出装置21によって上記変位が検出され(ステップS105)、安全回路動作後に(ステップS106)、エレベータが停止される(ステップS107)。
また、かご2が緊急停止した状態では主ロープ4の可動側4aに変位が生じていない場合であっても、上記救出運転や診断運転を実施した際に、主ロープ4の可動側4aに変位が生じた場合には(ステップS104)、検出装置20及び21によって上記変位が検出され(ステップS105)、安全回路動作後に(ステップS106)、エレベータが停止される(ステップS107)。
また、図9はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの異常検出装置の他の動作を示すフローチャートであり、何らかの原因によりかご2に揺れが発生した場合の動作を示したものである。図9において、エレベータの通常運転時に(ステップS201)、かご2内の乗客が暴れること等によって(ステップS202)、かご2に揺れや振動が生じると(ステップS203)、かご2を懸架する主ロープ4の可動側4aに揺れが発生する(ステップS204)。そして、この揺れによって、検出装置20や検出装置21が動作すると(ステップS205)、安全回路動作後に(ステップS206)、エレベータが停止される(ステップS207)。なお、図8や図9における検出装置20及び21の動作や安全回路リレーの動作等は、上記に説明した通りであり、その詳細についてはここでは省略する。
この発明の実施の形態1によれば、検出装置20及び検出装置21によって、主ロープ4の可動側4aの変位を確実に検出することができ、かご下返し車7及び8によって主ロープ4が上方に折り返された2:1ローピング方式のエレベータ装置においても、容易に対応することができる。したがって、地震後の2次災害を未然に防止することができる。また、地震後だけでなく、通常運転時にかご2内の乗客が暴れることによって発生する主ロープ4の振れにも容易に対応することができ、より安全なエレベータ装置を提供することが可能となる。
また、主ロープ4の変位を検出する検出装置20及び21がかご2に設けられているため、昇降路1の頂部に十分な空間が確保されていない機械室レスエレベータにおいても、容易に対応することが可能である。なお、上記検出手段20及び21は上記構成に限るものではなく、主ロープ4の可動側4aにおける所定方向の変位量を検出することができれば、如何なる構成のものでも構わない。
また、従来の異常検出装置のように、エレベータ制御盤内のプログラムの変更等を要しないため、既設エレベータに対応させる場合でも、上記検出装置20及び21と、安全回路リレーと、結線との追加のみでエレベータの改修作業を完了することができ、安価で作業性の良いサービスを提供することも可能である。即ち、エレベータ昇降路1内を昇降するかご2と、かご2の一側面2a側下部及び他側面2b側下部に回動自在に設けられたかご下返し車7及び8と、かご下返し車7及び8に巻き掛けられてかご2を懸架するとともに、かご下返し車7及び8から上方に折り返されたその可動側4a及び4bが、かご2の一側面2a及び他側面2bに沿って配置された懸架手段と、を備えた既設の(機械室レス)エレベータに、かご2の一側面2a側下部及び他側面2b側下部に、懸架手段の各可動側下端部が、かご2の一側面2a又は他側面2bから離れる方向に変位した変位量を検出する検出装置20をそれぞれ新設し、かご2の一側面2a側上部及び他側面2b側上部に、懸架手段の各可動側のうち、かご2の上部近傍を通過するその一部が、鉛直投影面上かご2の一側面2a又は他側面2bに沿う方向に変位した変位量を検出する検出装置21をそれぞれ新設し、検出装置20によって検出された懸架手段の所定方向の変位量、及び、検出装置21によって検出された懸架手段の所定方向の変位量の何れか一方が所定値を超えた場合に、かご2の非常停止装置を動作させて、かご2を停止させる安全回路リレーを新設するように構成すれば良い。
この発明の実施の形態1におけるエレベータ装置の構成を示す概略図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの異常検出装置を示す要部詳細図である。 図2に示すエレベータの異常検出装置のA−A矢視図である。 図3に示すエレベータの異常検出装置動作時のB部詳細図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの異常検出装置を示す要部詳細図である。 図5に示すエレベータの異常検出装置のC−C矢視図である。 図6に示すエレベータの異常検出装置動作時のD部詳細図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの異常検出装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの異常検出装置の他の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 昇降路、 2 かご、 2a 一側面、 2b 他側面、 3 釣合い重り、
4 主ロープ、 4a 可動側、 4b 可動側、 5 かご用ガイドレール、
6 かご戸、 7 かご下返し車、 8 かご下返し車、 9 釣合い重り用返し車、
10 駆動綱車、 11 頂部返し車、 12 頂部返し車、 13 昇降路固定体、
14 昇降路固定体、 15 綱溝、 16 主ロープ外れ止め、
17 主ロープ外れ止め、 18 主ロープ外れ止め、 19 主ロープ外れ止め、
20 検出装置、 21 検出装置、 22 検出子、 23 支持部、
24 投光器、 25 受光器、 26 支持部、 27 支持部

Claims (7)

  1. エレベータ昇降路内を昇降するかごと、
    前記かごの一側面側下部に回動自在に設けられたかご下返し車と、
    前記かご下返し車に巻き掛けられて前記かごを懸架するとともに、前記かご下返し車から上方に折り返されたその可動側が、前記かごの一側面に沿って配置された懸架手段と、
    前記かごの一側面側下部に設けられ、前記懸架手段の可動側下端部が、前記かごの一側面から離れる方向に変位した変位量を検出する第1の検出装置と、
    前記かごの一側面側上部に設けられ、前記懸架手段の可動側のうち、前記かごの上部近傍を通過するその一部が、鉛直投影面上前記かごの一側面に沿う方向に変位した変位量を検出する第2の検出装置と、
    を備えたことを特徴とするエレベータの異常検出装置。
  2. エレベータ昇降路内を昇降するかごと、
    前記かごの一側面側下部及び他側面側下部に回動自在に設けられたかご下返し車と、
    前記各かご下返し車に巻き掛けられて前記かごを懸架するとともに、前記各かご下返し車から上方に折り返されたその可動側が、前記かごの一側面及び他側面に沿ってそれぞれ配置された懸架手段と、
    前記かごの一側面側下部及び他側面側下部にそれぞれ設けられ、前記懸架手段の各可動側下端部が、前記かごの一側面又は他側面から離れる方向に変位した変位量を検出する第1の検出装置と、
    前記かごの一側面側上部及び他側面側上部にそれぞれ設けられ、前記懸架手段の各可動側のうち、前記かごの上部近傍を通過するその一部が、鉛直投影面上前記かごの一側面又は他側面に沿う方向に変位した変位量を検出する第2の検出装置と、
    を備えたことを特徴とするエレベータの異常検出装置。
  3. 第1の検出装置によって検出された懸架手段の所定方向の変位量、及び、第2の検出装置によって検出された前記懸架手段の所定方向の変位量の何れか一方が所定値を超えた場合に、かごの非常停止装置を動作させて、前記かごを停止させる安全回路リレーを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータの異常検出装置。
  4. エレベータ昇降路内を昇降するかごと、
    前記かごの一側面側下部に回動自在に設けられたかご下返し車と、
    前記かご下返し車に巻き掛けられて前記かごを懸架するとともに、前記かご下返し車から上方に折り返されたその可動側が、前記かごの一側面に沿って配置された懸架手段と、
    を備えた既設のエレベータに、
    前記かごの一側面側下部に、前記懸架手段の可動側下端部が、前記かごの一側面から離れる方向に変位した変位量を検出する第1の検出装置を新設し、
    前記かごの一側面側上部に、前記懸架手段の可動側のうち、前記かごの上部近傍を通過するその一部が、鉛直投影面上前記かごの一側面に沿う方向に変位した変位量を検出する第2の検出装置を新設し、
    前記第1の検出装置によって検出された前記懸架手段の所定方向の変位量、及び、前記第2の検出装置によって検出された前記懸架手段の所定方向の変位量の何れか一方が所定値を超えた場合に、前記かごの非常停止装置を動作させて、前記かごを停止させる安全回路リレーを新設することを特徴とするエレベータの改修方法。
  5. 第1の検出装置は、
    懸架手段の可動側下端部に対向して配置され、かごの一側面又は他側面から離れる方向に移動自在な検出子と、
    前記検出子を前記かごの一側面下部又は他側面下部に支持する支持部と、
    を備え、
    前記懸架手段の可動側下端部が前記かごの一側面又は他側面から離れる方向に変位した際に前記検出子を付勢することによって生じる前記検出子の移動量により、前記懸架手段の可動側下端部の変位量を検出することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のエレベータの異常検出装置又はエレベータの改修方法。
  6. 第2の検出装置は、
    懸架手段の可動側のうち、かごの上部近傍を通過する一部に対向して配置された投光器と、
    前記懸架手段を間に挟んで前記投光器に対向して配置された受光器と、
    を備え、
    前記投光器から出射された光を前記受光器が検出することにより、前記懸架手段の前記一部の変位量を検出することを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のエレベータの異常検出装置又はエレベータの改修方法。
  7. 昇降路内に、エレベータの巻上機が備えられたことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の機械室レスエレベータの異常検出装置又は機械室レスエレベータの改修方法。
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