JP2007196453A - 替芯ケース - Google Patents
替芯ケース Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007196453A JP2007196453A JP2006015566A JP2006015566A JP2007196453A JP 2007196453 A JP2007196453 A JP 2007196453A JP 2006015566 A JP2006015566 A JP 2006015566A JP 2006015566 A JP2006015566 A JP 2006015566A JP 2007196453 A JP2007196453 A JP 2007196453A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- replacement core
- lid
- replacement
- guide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】蓋体が閉位置に配置されたことを使用者に対して確実に伝えられ、かつ、その閉位置に配置させた状態を確実に維持しておくことができる構造を提供する。
【解決手段】替芯収容ケース2の上端面に、この上端面の前後端から各々上方に向かって突出し、かつ、蓋体3の切替移動方向に沿って互いに平行で、間に蓋体3の一部を挟持して、この蓋体3のスライド切替を案内する前後1対のガイド片21,21を備えるとともに、この1対のガイド片21,21の相対向する内面のうちの少なくとも片側の内面に、この内面と摺接しながら開位置から閉位置にスライド切替される蓋体3にクリック感を付与するディテント凹部22,22と、前記ガイド片21,21の少なくとも一方に、ガイド片21,21が作り出す当初のクリック感を決定するスリット孔24とを設ける。
【選択図】図5
【解決手段】替芯収容ケース2の上端面に、この上端面の前後端から各々上方に向かって突出し、かつ、蓋体3の切替移動方向に沿って互いに平行で、間に蓋体3の一部を挟持して、この蓋体3のスライド切替を案内する前後1対のガイド片21,21を備えるとともに、この1対のガイド片21,21の相対向する内面のうちの少なくとも片側の内面に、この内面と摺接しながら開位置から閉位置にスライド切替される蓋体3にクリック感を付与するディテント凹部22,22と、前記ガイド片21,21の少なくとも一方に、ガイド片21,21が作り出す当初のクリック感を決定するスリット孔24とを設ける。
【選択図】図5
Description
本発明は、シャープペンシルの替芯ケースに関する。
従来、シャープペンシルの替芯ケースとして、上端面に替芯を取り出すための替芯取出口を設けた薄い箱形チューブ状のケース本体と、このケース本体に対してスライド自在な蓋体とから構成されていて、シャープペンシルに芯を供給する場合には、蓋体をスライドさせて替芯取出口を開き、替芯収容ケースから芯を、シャープペンシルの芯タンクに直接挿入するか、あるいは手のひら等に芯を取り出し、その芯を、シャープペンシルの芯タンクに挿入するという方法が採られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ケース本体の上端面に開口面積が異なる2つの替芯取出口を設け、替芯取出口を選択することにより、異なる本数の替芯を一度に取り出すことができるようにした替芯ケースも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−71086号公報
特開2003−211893号公報
特許文献1に記載されている替芯ケースにおいては、ケース本体の替芯取出口を開閉する蓋体を、ケース本体の上端面にスライド自在に組み付けているが、芯の取出後、使用者が蓋体を閉位置に戻す操作を行ったとき、その蓋体が閉位置に戻されたことを、使用者に確実に認識させることが難しいという問題や、一旦、蓋体を閉位置に配置させても、その後、開位置側に動いて開いてしまうという問題がある。
また、特許文献2に記載されているように、ケース本体の上端面に、開口面積が異なる2つの替芯取出口を設け、替芯取出口を選択することにより、異なる本数の替芯を一度に取り出すことができるようにした替芯ケースにおいては、スライド式の蓋体を適用した場合には、蓋体が閉位置にもたらされたことを、使用者に対して確実に伝え、かつ、その閉位置に配置させた状態を、確実に維持しておくことができる構造が要求されるが、特許文献2に開示されるものは、この点において、必ずしも充分に満足されるものとは言えない。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであって、蓋体が閉位置にもたらされたことを、充分なクリック感をもって、使用者に対して確実に伝えることができるとともに、その閉位置に配置させた状態を、確実に維持しておくことができ、かつ前記クリック感の強弱を、設計段階で容易に所望に設定することができるようにした替芯ケースを提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)上端面に替芯を取り出すための替芯取出口を設けた箱形の有底チューブ状の替芯収容ケースと、この替芯収容ケースの上端面上に、前記替芯取出口を閉塞する閉位置と開く開位置とにスライド切替可能な状態にして取り付けた蓋体とでなる替芯ケースであって、替芯収容ケースの上端面に、この上端面の前後端から各々上方に向かって突出し、かつ、蓋体の切替移動方向に沿って互いに平行で、間に前記蓋体の一部を挟持して、この蓋体のスライド切替を案内する前後1対のガイド片を備えるとともに、1対のガイド片の相対向する内面のうちの少なくとも片側の内面に、この内面と摺接しながら前記開位置から閉位置にスライド切替される前記蓋体にクリック感を付与するディテント凹部と、前記ガイド片の少なくとも一方に、ガイド片が作り出す当初のクリック感を決定する孔とを設けてなる。
(1)上端面に替芯を取り出すための替芯取出口を設けた箱形の有底チューブ状の替芯収容ケースと、この替芯収容ケースの上端面上に、前記替芯取出口を閉塞する閉位置と開く開位置とにスライド切替可能な状態にして取り付けた蓋体とでなる替芯ケースであって、替芯収容ケースの上端面に、この上端面の前後端から各々上方に向かって突出し、かつ、蓋体の切替移動方向に沿って互いに平行で、間に前記蓋体の一部を挟持して、この蓋体のスライド切替を案内する前後1対のガイド片を備えるとともに、1対のガイド片の相対向する内面のうちの少なくとも片側の内面に、この内面と摺接しながら前記開位置から閉位置にスライド切替される前記蓋体にクリック感を付与するディテント凹部と、前記ガイド片の少なくとも一方に、ガイド片が作り出す当初のクリック感を決定する孔とを設けてなる。
(2)上記(1)項において、ディテント凹部を設けたガイド片の内面で、かつ、このディテント凹部を挟んで左右両側の位置における内面を、ディテント凹部に近づくに従い、徐々に内側へ向かって突出する傾斜面とする。
(3)上記(1)または(2)項において、替芯取出口を、上端面の左右両側の位置に各々設けるとともに、蓋体の閉位置を、左右2つの替芯取出口のほぼ中間位置に設ける。
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、左右2つの替芯取出口の開口面積を、互いに異なる面積とする。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、1対のガイド片の外側面に左右方向に延びる係合凹部を設け、かつ、蓋体に、スライド切替時に各ガイド片の外側面に沿って移動する前後1対のカバー片と、このカバー片の内面から内側に向かって突出し、前記係合凹部内に左右方向にスライド可能に係合されたストッパーとを設けてなり、係合凹部内の左右両端部とストッパーとの係合により、スライド切替時における蓋体の替芯収容ケースに対する移動量を規制するようにする。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、替芯収容ケースを、内部に替芯収容室を有し、かつ、上端全面を開口させたケース本体と、このケース本体の上端開口部に挿入取り付けされて、この上端開口部を閉塞し、ケース本体の上端面より上方に向かって突出した状態として、ケース本体に取り付けたノズル部材とにより構成し、前記ノズル部材に替芯取出口と1対のガイド片とを設ける。
(7)上記(6)項において、ケース本体内に挿入されるノズル部材の挿入片の外面に係止突部を設け、かつ、ケース本体内に前記挿入片の位置決め係止突部を掛け止めする係合凹部を設ける。
請求項1記載の発明によると、蓋体を開位置から閉位置に向かってスライドして切り替えさせ、蓋体が閉位置に到達すると、この蓋体の一部とディテント凹部とで作り出されるクリック感が使用者の手に伝わり、蓋体が所定の閉位置に配置されたことを使用者側で確実に認識することができる。したがって、クリック感を認識するようにすることにより、替芯の取り出し後、蓋体を閉位置まで確実に戻すことができる。
また、閉位置では、蓋体の一部とディテント凹部とのディテント係合による力により、その位置に維持され、蓋体が不用意に動いて替芯取出口が開くこともなくなり、信頼性の向上が図れる。
さらに、設計段階等において、クリック感を決定する孔の大きさを変えると、ディテント係合による力の大きさも変わり、他の構造を変えることなく、クリック感やディテント力の異なる替芯ケースへ、簡単に変更することができる。すなわち、成形する材料の変更等が行われても、クリック感やディテント力に対しては、スリット状の孔の大きさを変えるだけで簡単に対応することができる。
また、閉位置では、蓋体の一部とディテント凹部とのディテント係合による力により、その位置に維持され、蓋体が不用意に動いて替芯取出口が開くこともなくなり、信頼性の向上が図れる。
さらに、設計段階等において、クリック感を決定する孔の大きさを変えると、ディテント係合による力の大きさも変わり、他の構造を変えることなく、クリック感やディテント力の異なる替芯ケースへ、簡単に変更することができる。すなわち、成形する材料の変更等が行われても、クリック感やディテント力に対しては、スリット状の孔の大きさを変えるだけで簡単に対応することができる。
請求項2記載の発明によると、蓋体側の一部が、閉位置に対応しているディテント凹部に近づくに従い、蓋体とガイド片内面との接触力が増す。そして、蓋体側の一部がディテント凹部と対応すると、その一部がディテント凹部内に一気に落ち込み、使用者の手に大きなクリック感が得られる。これにより、蓋体が閉位置に配置されたことを、使用者に確実に認識させることができるとともに、ディテント係合による力により、切り替え後の位置を確実に維持しておくことができる。
請求項3記載の発明によると、蓋体を、左右中間位置から左右いずれの方向にスライドさせても、替芯取出口を開いて替芯を取り出すことができる。
請求項4記載の発明によると、開口面積が異なる替芯取出口毎に、一度に取り出される替芯の数量が異なるので、取り出そうとする替芯の数量に応じて、左右いずれかにスライド切替させるだけで、所望とする数量の替芯を簡単に取り出すことができる。
請求項5記載の発明によると、蓋体のスライド量を、ガイド片側の係合凹部と蓋体側のストッパーとで確実に規制し、蓋体が替芯収容ケースから不用意に脱落するのを防止することができる。
請求項6記載の発明によると、替芯収容ケースを、ケース本体とノズル部材とに分けて個々に成形し、その後、組み付けて一体化することができるので、各部の成形が簡略化され、コストを下げて安価に提供することができる。
請求項7記載の発明によると、ケース本体内にノズル部材を差し込むと、ノズル部材側の係止突部がケース本体内の係合凹部内に係合抜け止めされ、ケース本体に対してノズル部材を簡単に取り付けることができ、組立の簡略化が図れる。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図9は、本発明の替芯ケース(1)の一実施形態を示す。替芯ケース(1)は、替芯収容ケース(2)と蓋体(3)とからなっている。なお、以下の説明において、前後、左右、上下の各方向は、図5において矢印で示す方向とする。
図1〜図9は、本発明の替芯ケース(1)の一実施形態を示す。替芯ケース(1)は、替芯収容ケース(2)と蓋体(3)とからなっている。なお、以下の説明において、前後、左右、上下の各方向は、図5において矢印で示す方向とする。
替芯収容ケース(2)は、薄い箱形の有底チューブ状のケース本体(4)と、ケース本体(4)の上端面を覆うノズル部材(5)とからなっている。
ケース本体(4)は、透明なプラスチック製(本例ではアクリル樹脂を使用)で、前後方向の幅が左右方向の幅よりも小さく、上面が開口し、下面を閉じた、薄い箱形の有底チューブ状を呈し、内部には、替芯(6)が収容される替芯収容室(7)を設けてある。
ケース本体(4)の上面における前後縁には、図3および図5に示すように、上方に向かって平行に突出する前後1対の突出片(8)(8)が、左右両端間にわたって一体に形成されている。各突出片(8)(8)の外面には、左右方向に長く、かつ内側に向かって凹入する長溝(9)が形成されている。
ケース本体(4)における替芯収容室(7)の左右内面には、上面および内面が開口し、かつ上下方向に延びる替芯ガイド溝(10)(11)が設けられている。両替芯ガイド溝(10)(11)のうち、替芯ガイド溝(10)の断面積は、替芯ガイド溝(11)の断面積よりも大きくしてある。
ケース本体(4)の前面には、替芯収容室(7)内に通じる、係止凹部としての貫通孔(12)を設けてある。
ノズル部材(5)は、プラスチック製(本例ではポリエチレン樹脂を使用)で、ケース本体(4)の上面の前後1対の突出片(8)(8)の間へ、ほぼ全体を嵌合しうる大きさとした本体部(13)を有する。本体部(13)には、それぞれ、替芯ガイド溝(10)(11)と整合しうる替芯取出口(14)(15)を、上下方向に貫通させて設けてある。
なお、替芯取出口(14)(15)の開口面積は、替芯収容室(7)内に収容されている替芯(6)を、替芯取出口(14)におけるものの方が、替芯取出口(15)におけるものの方よりも多く取り出すことができるように、替芯ガイド溝(10)(11)の断面積にそれぞれ対応させて、替芯取出口(14)の開口面積の方を、替芯取出口(15)の開口面積よりも大きくしてある。
なお、替芯取出口(14)(15)の開口面積は、替芯収容室(7)内に収容されている替芯(6)を、替芯取出口(14)におけるものの方が、替芯取出口(15)におけるものの方よりも多く取り出すことができるように、替芯ガイド溝(10)(11)の断面積にそれぞれ対応させて、替芯取出口(14)の開口面積の方を、替芯取出口(15)の開口面積よりも大きくしてある。
本体部(13)の左右端部の下面には、ケース本体(4)の替芯収容室(7)内に差し込み可能な下向突片(16)を、下面側から真直に向かって突出させた状態として設けてある。下向突片(16)の一部には、ケース本体(4)の貫通孔(12)と係合可能な係止突部(17)を外面に設けた挿入片(18)が、一体に形成されている。
本体部(13)の上面における左右両側には、それぞれ替芯取出口(14)(15)の外側の一部を囲って、上方に突出するノズル片(19)(20)を設けてある。また、本体部(13)の上面において、ノズル片(19)(20)の間には、前後1対のガイド片(21)(21)を設けてある。前後1対のガイド片(21)(21)は、本体部(13)の上面から上方に向かい、かつ、左右方向に向かって平行に延びる状態にして設けられており、蓋体(3)の左右方向におけるスライド切替の案内を行うガイド溝を形成している。
1対のガイド片(21)(21)の対向する内面には、それぞれ左右中間の位置に、上下方向に延びる凹部(22)を設け、またディテント凹部(22)を挟んだ左右両側の位置に、ディテント凹部(22)に近づくに従い、次第に内側に突出するようにしてなる傾斜面(23)を設けてある。
また、各ガイド片(20)の根元部分には、左右方向の細長いスリット孔(24)が形成されている。このスリット孔(24)の大きさは、ガイド片(21)(21)が前後方向に撓むばね力に影響を与えるものであって、特に蓋体(3)のスライド切替により、蓋体(3)の一部であるガイドピン(27)とディテント凹部(22)とで作られる当初のクリック感が決定される。
また、各ガイド片(20)の根元部分には、左右方向の細長いスリット孔(24)が形成されている。このスリット孔(24)の大きさは、ガイド片(21)(21)が前後方向に撓むばね力に影響を与えるものであって、特に蓋体(3)のスライド切替により、蓋体(3)の一部であるガイドピン(27)とディテント凹部(22)とで作られる当初のクリック感が決定される。
蓋体(3)は、プラスチック製(本例ではABS樹脂を使用)で、ケース本体(4)の水平断面形状とほぼ等しい平面形状を有する本体部(25)と、この本体部(25)の左右両端部にわたって、本体部(25)の前後端からそれぞれ下側に向かって突出され、間に本体部(13)の前後1対の突出片(8)(8)を受け入れ可能な溝を形成してなる前後1対のカバー片(26)(26)を一体に有する。
本体部(25)の下面における前後および左右のほぼ中間部分には、下面から下側に向かうガイドピン(27)が突設されている。ガイドピン(27)の太さは、ノズル部材(5)のガイド片(21)(21)の内面間の最大幅と同じか、それよりも僅かに小さく、かつ、傾斜面(23)(23)間の最大幅よりも大きく定められていている。またディテント凹部(22)と対応する位置では、ディテント凹部(22)内に落ち込み係止できるようになっている。
各カバー片(26)(26)の内面には、上下に分かれて、下側係止突起(28)と上側係止突起(29)とが、それぞれ内側に突出し、かつ左右方向に延ばされた状態として、平行に設けられている。なお、下側係止突起(28)は、ケース本体(4)の長溝(9)に対応して、この長溝(9)内に摺動自在に係合され、上側係止突起(29)は、ガイド片(21)の上面に対応して、その上面上に摺動自在に係合されている。
次に、このように構成された替芯ケース(1)の組立手順の一例を説明する。なお、以下に説明する組立手順は、あくまでも一例であり、場合によっては、これ以外の組立手順で組み立てても差し支えない。
まず、替芯収容室(7)に所定本数の替芯(6)を収容したケース本体(4)の上面開口に、替芯ガイド溝(10)と替芯取出口(14)、および替芯ガイド溝(11)と替芯取出口(15)をそれぞれ対応させて、ノズル部材(5)の下向突片(16)を差し込み、突出片(8)(8)の隙間にノズル部材(5)を配置すると、係止凹部としての貫通孔(12)に挿入片(18)の係止突部(17)が挿入係合されて抜け止めされる。
これにより、ノズル部材(5)がケース本体(4)の上面を形成し、ケース本体(4)の上面から、上方に向かってノズル片(19)(20)およびガイド片(21)(21)が突出された状態の、替芯(6)を収容した替芯収容ケース(2)が形成される。
これにより、ノズル部材(5)がケース本体(4)の上面を形成し、ケース本体(4)の上面から、上方に向かってノズル片(19)(20)およびガイド片(21)(21)が突出された状態の、替芯(6)を収容した替芯収容ケース(2)が形成される。
次いで、蓋体(3)のカバー片(26)(26)を、外側に弾性変形させて拡げ、このカバー片(26)(26)を拡げた蓋体(3)を、ケース本体(4)の上部にノズル部材(5)を覆って被せ、所定の位置でカバー片(26)(26)を戻すと、カバー片(26)(26)の下側係止突起(28)が、ケース本体(4)の突出片(8)の長溝(9)内に係合されるとともに、上側係止突起(29)が突出片(8)の上面上に摺動自在に係合される。同時に、ガイドピン(27)がガイド片(21)(21)間に挟まれた状態で配置される。これにより、替芯ケース(1)が完成される。図1〜図4は、このようにして組み立てられた替芯ケース(1)を示す。
この替芯ケース(1)では、長溝(9)の左右両端に下側係止突起(28)が突き当たって規制される範囲内で、蓋体(3)が替芯収容ケース(2)に対して、左右方向にスライド移動することができる。そして、図1および図2に示すように、蓋体(3)が替芯収容ケース(2)に対して、中立位置(閉位置)に配置されているときには、図4に示すように、ガイドピン(27)がディテント凹部(22)内に落ち込み、蓋体(3)をその閉位置で維持しておくことができる。
次に、1本ずつ替芯(6)を取り出したい場合には、図6に示すように、小さい開口面積を有する替芯取出口(15)が下側となるように替芯ケース(1)を傾け、蓋体(3)をノズル(19)側へスライドさせて、蓋体(3)を開位置に切り替え配置させ、ノズル(20)の替芯取出口(15)を開くと、容易に1本ずつ替芯(6)を取り出すことができる。
複数本の替芯(6)を同時に取り出したい場合には、図8に示すように、大きい開口面積を有する替芯取出口(14)を備えるノズル片(19)が下側となるように替芯ケース(1)を傾け、蓋体(3)をノズル(20)側へスライドさせて、蓋体(3)を開位置に切り替え配置させて替芯取出口(14)を開くと、容易に所望の本数の替芯(6)を取り出すことができる。
また、蓋体(3)を、図6,図7または図8,図9に示す開位置から、閉位置側にスライドさせて、図1に示す蓋体(3)が替芯取出口(14)(15)のいずれも閉塞した状態となる閉位置に移動させるとき、ガイドピン(27)は、傾斜面(23)(23)上を滑りながら閉位置に対応しているディテント凹部(22)(22)に向かう。このとき、傾斜面(23)(23)の働きにより、ディテント凹部(22)(22)に近づくに従って、ガイド片(21)(21)の内面間の距離が狭まり、より大きな圧接力がガイド片(21)(21)からガイドピン(27)に徐々に加わる。
そして、ガイドピン(27)がディテント凹部(22)(22)に到達すると、ガイドピン(27)はディテント凹部(22)(22)内に瞬時に落ち込み、蓋体(3)をスライド操作している使用者の手に大きなクリック感を与え、これにより使用者は、蓋体(3)が閉位置に到達したことを確実に知ることができる。したがって、替芯(6)の取り出し後、蓋体(3)を閉位置まで確実に戻すことができる。
そして、ガイドピン(27)がディテント凹部(22)(22)に到達すると、ガイドピン(27)はディテント凹部(22)(22)内に瞬時に落ち込み、蓋体(3)をスライド操作している使用者の手に大きなクリック感を与え、これにより使用者は、蓋体(3)が閉位置に到達したことを確実に知ることができる。したがって、替芯(6)の取り出し後、蓋体(3)を閉位置まで確実に戻すことができる。
また、閉位置では、ガイドピン(27)とディテント凹部(22)(22)とのディテント係合による力により、その位置に維持され、蓋体(3)が不用意に動いて、替芯取出口(14)(15)が開くこともなくなり、信頼性の向上が図れる。
さらに、設計段階等において、スリット孔(24)の大きさを変えると、ディテント係合による力の大きさも変わり、他の構造を変えることなく、クリック感やディテント力の異なる替芯ケース(1)へ、簡単に変更することができる。すなわち、成形する材料の変更等が行われても、クリック感やディテント力に対しては、スリット状の孔の大きさを変えるだけで、簡単に対応することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、ディテント凹部(22)およびスリット孔(24)を、前後1対のガイド片(21)(21)に各々設けた構造を開示したが、少なくとも片側のガイド片(21)の内面にだけ設けた構造にしてもよい。また、傾斜面(23)も、必ずしも設けなくてもよいものである。
(1)替芯ケース
(2)替芯収容ケース
(3)蓋体
(4)ケース本体
(5)ノズル部材
(6)替芯
(7)替芯収容室
(8)突出片
(9)長溝
(10)替芯ガイド溝
(11)替芯ガイド溝
(12)貫通孔(係止凹部)
(13)本体部
(14)替芯取出口
(15)替芯取出口
(16)下向突片
(17)係止突部
(18)挿入片
(19)ノズル片
(20)ノズル片
(21)ガイド片
(22)ディテント凹部
(23)傾斜面
(24)スリット孔
(25)本体部
(26)カバー片
(27)ガイドピン
(28)下側係止突起
(29)上側係止突起
(2)替芯収容ケース
(3)蓋体
(4)ケース本体
(5)ノズル部材
(6)替芯
(7)替芯収容室
(8)突出片
(9)長溝
(10)替芯ガイド溝
(11)替芯ガイド溝
(12)貫通孔(係止凹部)
(13)本体部
(14)替芯取出口
(15)替芯取出口
(16)下向突片
(17)係止突部
(18)挿入片
(19)ノズル片
(20)ノズル片
(21)ガイド片
(22)ディテント凹部
(23)傾斜面
(24)スリット孔
(25)本体部
(26)カバー片
(27)ガイドピン
(28)下側係止突起
(29)上側係止突起
Claims (7)
- 上端面に替芯を取り出すための替芯取出口を設けた箱形の有底チューブ状の替芯収容ケースと、この替芯収容ケースの上端面上に、前記替芯取出口を閉塞する閉位置と開く開位置とにスライド切替可能な状態にして取り付けた蓋体とでなる替芯ケースであって、
替芯収容ケースの上端面に、この上端面の前後端から各々上方に向かって突出し、かつ、蓋体の切替移動方向に沿って互いに平行で、間に前記蓋体の一部を挟持して、この蓋体のスライド切替を案内する前後1対のガイド片を備えるとともに、1対のガイド片の相対向する内面のうちの少なくとも片側の内面に、この内面と摺接しながら前記開位置から閉位置にスライド切替される前記蓋体にクリック感を付与するディテント凹部と、前記ガイド片の少なくとも一方に、ガイド片が作り出す当初のクリック感を決定する孔とを設けてなることを特徴とする替芯ケース。 - ディテント凹部を設けたガイド片の内面で、かつ、このディテント凹部を挟んで左右両側の位置における内面を、ディテント凹部に近づくに従い、徐々に内側へ向かって突出する傾斜面としたことを特徴とする請求項1記載の替芯ケース。
- 替芯取出口を、上端面の左右両側の位置に各々設けるとともに、蓋体の閉位置を、左右2つの替芯取出口のほぼ中間位置に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の替芯ケース。
- 左右2つの替芯取出口の開口面積を、互いに異なる面積としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の替芯ケース。
- 1対のガイド片の外側面に左右方向に延びる係合凹部を設け、かつ、蓋体に、スライド切替時に各ガイド片の外側面に沿って移動する前後1対のカバー片と、このカバー片の内面から内側に向かって突出し、前記係合凹部内に左右方向にスライド可能に係合されたストッパーとを設けてなり、係合凹部内の左右両端部とストッパーとの係合により、スライド切替時における蓋体の替芯収容ケースに対する移動量を規制するようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の替芯ケース。
- 替芯収容ケースを、内部に替芯収容室を有し、かつ、上端全面を開口させたケース本体と、このケース本体の上端開口部に挿入取り付けされて、この上端開口部を閉塞し、ケース本体の上端面より上方に向かって突出した状態として、ケース本体に取り付けたノズル部材とにより構成し、前記ノズル部材に替芯取出口と1対のガイド片とを設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の替芯ケース。
- ケース本体内に挿入される挿入片のノズル部材の外面に係止突部を設け、かつ、ケース本体内に挿入片の係止突部を掛け止めする係合凹部を設けたことを特徴とする請求項6記載の替芯ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006015566A JP2007196453A (ja) | 2006-01-24 | 2006-01-24 | 替芯ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006015566A JP2007196453A (ja) | 2006-01-24 | 2006-01-24 | 替芯ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007196453A true JP2007196453A (ja) | 2007-08-09 |
Family
ID=38451540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006015566A Pending JP2007196453A (ja) | 2006-01-24 | 2006-01-24 | 替芯ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007196453A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6112142Y2 (ja) * | 1980-12-09 | 1986-04-16 | ||
JPS63467Y2 (ja) * | 1981-10-30 | 1988-01-07 | ||
JPH0436947Y2 (ja) * | 1986-04-30 | 1992-08-31 | ||
JP2001310590A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-06 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | シャープペンシルの替芯収納ケース |
-
2006
- 2006-01-24 JP JP2006015566A patent/JP2007196453A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6112142Y2 (ja) * | 1980-12-09 | 1986-04-16 | ||
JPS63467Y2 (ja) * | 1981-10-30 | 1988-01-07 | ||
JPH0436947Y2 (ja) * | 1986-04-30 | 1992-08-31 | ||
JP2001310590A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-06 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | シャープペンシルの替芯収納ケース |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9908247B2 (en) | Utility knife with actuator handle | |
JP5615774B2 (ja) | スイッチ用パッキン及びそれを用いた電子キー | |
JP5463445B2 (ja) | 施解錠表示機構付き鍵および施解錠表示機構付き鍵の握り部 | |
JP2007196453A (ja) | 替芯ケース | |
KR20230121125A (ko) | 교체심 케이스 | |
JP2011025616A (ja) | 筆記具 | |
JP2011111224A (ja) | 容器 | |
JP6385742B2 (ja) | 手持ち具 | |
JP6133548B2 (ja) | 電子機器 | |
JP6498898B2 (ja) | 開閉容器の開閉機構 | |
JP6165545B2 (ja) | 電子部品 | |
CN210573006U (zh) | 一种抽拉式放大镜 | |
JP5830192B1 (ja) | 開閉容器の開閉機構 | |
JP2011152926A (ja) | 容器 | |
JP5965604B2 (ja) | コンパクト容器 | |
WO2022163797A1 (ja) | シャープペンシル用替芯ケース | |
JP2012091431A (ja) | 替芯ケース | |
JP6745184B2 (ja) | スライド容器 | |
JP2022118859A (ja) | 替芯ケース | |
JP2017197261A (ja) | 吐出具 | |
JP6550282B2 (ja) | ワンタッチ開閉容器 | |
JP2014075230A (ja) | 電源コンセント | |
JP6220539B2 (ja) | 替芯ケース | |
JP6087169B2 (ja) | サイドノック式筆記具 | |
JP6133104B2 (ja) | 替芯ケース |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100727 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101130 |