JP2007195844A - 超音波内視鏡の超音波信号コネクタ - Google Patents

超音波内視鏡の超音波信号コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】コネクタの筐体の肉厚を厚くすることなく、洗浄消毒に先立って行われる気密テストの際に筐体が膨らむことを防止して、確実に気密テストを行うことができる超音波内視鏡の超音波信号コネクタを提供すること。
【解決手段】超音波信号コントローラ50に接続されていない状態の時に、複数の電気接点11の全てを水密に覆うための蓋体20を着脱自在に取り付けることができるように設けると共に、筐体10を側方から挟み付ける状態に筐体10の側壁面を押圧して筐体10の側方への膨らみを規制する一対の押さえ部材25,26を、蓋体20から突出して設けた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、超音波内視鏡の超音波信号コネクタに関する。
超音波内視鏡においては、挿入部先端に超音波プローブが配置され、その超音波プローブに入出力される電気信号を授受するための複数の電気接点が超音波信号コネクタに設けられている。
そして、超音波信号コネクタには、超音波内視鏡外に設けられた超音波信号コントローラとの接続状態を維持させることができるように、超音波信号コントローラに設けられたコネクタ受けと係脱自在に係合する係合部材が設けられている(例えば、特許文献1)。
特開平5−285133
超音波内視鏡は、患者の体内に挿入して使用されるので、超音波診断を一回行う毎に装置を洗浄消毒する必要がある。そこで、特許文献1に記載された従来の超音波内視鏡の超音波信号コネクタは、電気接点と係合部材の部分に蓋体を被せて、蓋体の外周端部に形成された溝にコネクタの縁部を嵌め込んでいる。
しかし、単純に蓋体を設けてコネクタを水密な状態にできるようにしても、洗浄消毒の際の水漏れ防止のための気密テストを行う際にコネクタ内が加圧されると、コネクタの筐体が膨らんで蓋体との間に隙間が発生してそこから水漏れしてしまう場合があり、そのために気密テストを行うことができない。
そのようなことを防止するためには、コネクタの筐体を肉厚の厚いがっしりとしたものにすればよいが、洗浄消毒に先立って行われる気密テストだけのためにコネクタが大きく重くなって使い勝手が非常に悪いものになってしまうのは好ましくない。
そこで本発明は、コネクタの筐体の肉厚を厚くすることなく、洗浄消毒に先立って行われる気密テストの際に筐体が膨らむことを防止して、確実に気密テストを行うことができる超音波内視鏡の超音波信号コネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の超音波内視鏡の超音波信号コネクタは、超音波内視鏡の挿入部先端に配置された超音波プローブに入出力される電気信号を授受するための複数の電気接点が設けられて、超音波内視鏡外の超音波信号コントローラに対して着脱自在に接続される超音波内視鏡の超音波信号コネクタであって、電気接点が設けられている側の面以外の全面が筐体により水密に囲まれたものにおいて、超音波信号コントローラに接続されていない状態の時に、複数の電気接点の全てを水密に覆うための蓋体を着脱自在に取り付けることができるように設けると共に、筐体を側方から挟み付ける状態に筐体の側壁面を押圧して筐体の側方への膨らみを規制する一対の押さえ部材を、蓋体から突出して設けたものである。
なお、一対の押さえ部材が、筐体の側壁面の中の面積の広い方の側壁面を外方から押圧するようにするとよく、一対の押さえ部材が、筐体の側壁面の電気接点が設けられている側の縁部付近を外方から押圧するようにすれば効果が大きい。
また、押さえ部材が、蓋体から延出する板バネ材とその先端に取り付けられた押さえ板とを有していて、板バネ材のバネ力によって押さえ板で筐体の側壁面を押圧するようにするとよく、押さえ板が、プラスチック材又はゴム材により形成されて板バネ材の先端部分に取り付けられていてもよい。
本発明によれば、超音波信号コントローラに接続されていない状態の時に、複数の電気接点の全てを水密に覆うための蓋体を着脱自在に取り付けることができるように設け、筐体を側方から挟み付ける状態に筐体の側壁面を押圧して筐体の側方への膨らみを規制する一対の押さえ部材を蓋体から突出して設けたことにより、コネクタの筐体の肉厚を厚くすることなく、洗浄消毒に先立って行われる気密テストの際に筐体が膨らむことを防止して、確実に気密テストを行うことができる。
超音波内視鏡の挿入部先端に配置された超音波プローブに入出力される電気信号を授受するための複数の電気接点が設けられて、超音波内視鏡外の超音波信号コントローラに対して着脱自在に接続される超音波内視鏡の超音波信号コネクタであって、電気接点が設けられている側の面以外の全面が筐体により水密に囲まれたものにおいて、超音波信号コントローラに接続されていない状態の時に、複数の電気接点の全てを水密に覆うための蓋体を着脱自在に取り付けることができるように設けると共に、筐体を側方から挟み付ける状態に筐体の側壁面を押圧して筐体の側方への膨らみを規制する一対の押さえ部材を、蓋体から突出して設ける。
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図2は超音波内視鏡を示しており、体腔内に挿入される可撓性の挿入部1の先端に超音波プローブ2が配置されている。50は、超音波内視鏡外に配置された超音波信号コントローラである。
挿入部1の基端には操作部3が連結され、超音波信号コントローラ50に設けられたコネクタ受け51に着脱自在に接続される超音波信号コネクタ6が、操作部3から延出する可撓性コード4の先端に取り付けられている。5は、図示されていないビデオプロセッサ(兼光源装置)に接続される光学観察系統のコネクタである。
図3は超音波信号コネクタ6を示しており、超音波信号コネクタ6の前面側には、前出の超音波信号コントローラ50のコネクタ受け51の電気接点に対して接続/分離自在な複数の電気接点11が並んで配置されている。
各電気接点11は超音波プローブ2と信号線で接続されており、超音波プローブ2に入出力される電気信号を超音波信号コントローラ50のコネクタ受け51との間で授受することができる。
複数の電気接点11が配置された超音波信号コネクタ6の前面(即ち、電気接点11が配置されている側の面)の中央位置には、連結ロッド12が軸線周りに回転自在に突出配置されており、その連結ロッド12の側面には例えばピン等からなる突起状部材13が突設されている。
この突起状部材13は、図示されていないコネクタ受け51のカム溝と係脱自在に係合してコネクタ受け51との接続状態を維持させるためのものであり、突起状部材13が突設されている連結ロッド12を他端側から軸線周りに回転操作して突起状部材13を回動させるための操作レバー14が、超音波信号コネクタ6の背面側に配置されている。
そのような超音波信号コネクタ6は、おおよそ直方体(六面体)状に形成されていて、電気接点11が配置されている側の面を除く五面は筐体10によって水密に囲まれた構成になっている。
筐体10は、電気接点11が配置されている側の面がそっくり開口した形状に形成されており、その開口面には、電気接点11等が配置された開口カバー15が全面を塞ぐ状態に取り付けられている。
そして開口カバー15の側面部には、筐体10の開口縁の内周面部分によって押し潰されてその部分をシールする弾力性のあるゴム材等からなるOリング17が、外周を囲む状態に装着されている。また、開口カバー15の外壁面には、全ての電気接点11の周囲を全周にわたって囲む環状溝16が形成されている。
20は、そのような超音波信号コネクタ6をコネクタ受け51に接続されていない状態で洗浄消毒する際に、全ての電気接点11を覆う状態に超音波信号コネクタ6に取り付けられる蓋体である。
そして、蓋体20の略直方体状に形成された蓋状部21の開口部分の縁部20aが、超音波信号コネクタ6の環状溝16に嵌め込まれる環状に形成され、その外周部に弾力性のあるゴム材等からなるOリング23が装着されている。
また、蓋体20内の底面中央位置には、超音波信号コネクタ6側の突起状部材13が係脱自在に係合するカム溝22が形成された係合金具が取り付けられている。カム溝22は、その展開図が図4に示されるように、例えばL字状に形成されていて、突起状部材13がカム溝22の垂直方向部22aから水平方向部22b内に導かれると蓋体20が超音波信号コネクタ6から外れない状態になって、蓋体20が超音波信号コネクタ6に取り付けられた状態が維持される。
図3に戻って、26は、蓋体20が超音波信号コネクタ6に取り付けられた時に、筐体10の側面に外方から押し付けられる一対の押さえ板である。
押さえ板26は、蓋体20の蓋状部21から突出する板バネ材25の先端部分に取り付けられていて、筐体10を側方から挟み付ける状態に筐体10の側壁面を押圧して筐体10の側方への膨らみを規制する押さえ部材が、板バネ材25と押さえ板26とで構成されている。
蓋体20の斜視図である図5にも示されるように、一対の板バネ材25は各々、蓋状部21の底部の長辺側から開口部の側方位置に向かって延出しており、例えばバネ用ステンレス鋼板等のようなバネ材により形成されている。
一対の押さえ板26は各々、超音波信号コネクタ6の筐体10に押し付けられた時に筐体10を傷つけないようにプラスチック材又はゴム材等により形成されて、板バネ材25の先端部分の内面(即ち、超音波信号コネクタ6の筐体10に面する側の面)にあい対向して向かい合う状態に取り付けられている。
図1は、蓋体20が超音波信号コネクタ6に取り付けられた状態を示している。蓋体20の縁部20aが超音波信号コネクタ6の環状溝16内に嵌め込まれて全ての電気接点11が蓋体20で覆われ、環状溝16内でOリング23が押し潰された状態になって、外部から電気接点11内及び超音波信号コネクタ6内への水等の浸入が阻止されている。
そして、突起状部材13とカム溝22との係合によって蓋体20が超音波信号コネクタ6から外れない状態に係合しており、内視鏡用の自動洗浄器による洗浄消毒や気密テスト等を行っても蓋体20が超音波信号コネクタ6から外れないので、簡単な構成で洗浄消毒の自動化に対応することができる。
その状態においては、一対の押さえ板26が、筐体10の側壁面の中の面積の広い方の側壁面の外面に各々当接しており、それによって板バネ材25が押し広げられる状態に弾性変形している。
したがって、一対の押さえ板26は板バネ材25のバネ力によって筐体10の側壁面(面積の広い方の側壁面)を外方から弾力的に押圧しており、それによって筐体10が外方に膨らもうとするのを規制している。
この実施例では、一対の押さえ板26が、図1に示されるように、超音波信号コネクタ6の筐体10の側壁部の電気接点11が設けられている側の開口部の縁部付近を外方から押圧するように配置され、その押圧部の内側位置(即ち、一対の押さえ板26と押さえ板26の間の位置)に開口カバー15のOリング17と環状溝16内のOリング23とが位置している。
その結果、洗浄消毒に先立って行われる気密テストの際に超音波信号コネクタ6内が加圧された状態になっても、筐体10が膨らんでOリング17との密着状態が緩むことが防止されて、両Oリング17,23によるシール状態が維持されるので確実に気密テストを行うことができ、筐体10の肉厚を厚くする必要がないので、超音波信号コネクタ6を通常の使用の際に使い易いコンパクトなものにすることができる。
なお、蓋体20を取り付けた状態での洗浄消毒が終わったら、突起状部材13をカム溝22から外せる方向に操作レバー14を回転させて蓋体20を超音波信号コネクタ6から引き離す方向に移動させれば、蓋体20が超音波信号コネクタ6から外れた図3に示される状態になる。
本発明の実施例の超音波内視鏡の超音波信号コネクタに蓋体が取り付けられた状態を一部断面で示す側面図である。 本発明の実施例の超音波内視鏡の全体構成を示す外観図である。 本発明の実施例の超音波内視鏡の超音波信号コネクタから蓋体が取り外された状態を一部断面で示す正面図である。 本発明の実施例の超音波内視鏡の超音波信号コネクタのカム溝の展開図である。 本発明の実施例の超音波内視鏡の超音波信号コネクタに取り付けられる蓋体の単体の斜視図である。
符号の説明
2 超音波プローブ
6 超音波信号コネクタ
10 筐体
11 電気接点
17 Oリング
20 蓋体
25 板バネ材(押さえ部材)
26 押さえ板(押さえ部材)
50 超音波信号コントローラ

Claims (5)

  1. 超音波内視鏡の挿入部先端に配置された超音波プローブに入出力される電気信号を授受するための複数の電気接点が設けられて、上記超音波内視鏡外の超音波信号コントローラに対して着脱自在に接続される超音波内視鏡の超音波信号コネクタであって、上記電気接点が設けられている側の面以外の全面が筐体により水密に囲まれたものにおいて、
    上記超音波信号コントローラに接続されていない状態の時に、上記複数の電気接点の全てを水密に覆うための蓋体を着脱自在に取り付けることができるように設けると共に、
    上記筐体を側方から挟み付ける状態に上記筐体の側壁面を押圧して上記筐体の側方への膨らみを規制する一対の押さえ部材を、上記蓋体から突出して設けたことを特徴とする超音波内視鏡の超音波信号コネクタ。
  2. 上記一対の押さえ部材が、上記筐体の側壁面の中の面積の広い方の側壁面を外方から押圧する請求項1記載の超音波内視鏡の超音波信号コネクタ。
  3. 上記一対の押さえ部材が、上記筐体の側壁面の上記電気接点が設けられている側の縁部付近を外方から押圧する請求項1又は2記載の超音波内視鏡の超音波信号コネクタ。
  4. 上記押さえ部材が、上記蓋体から延出する板バネ材とその先端に取り付けられた押さえ板とを有していて、上記板バネ材のバネ力によって上記押さえ板で上記筐体の側壁面を押圧する請求項1、2又は3記載の超音波内視鏡の超音波信号コネクタ。
  5. 上記押さえ板が、プラスチック材又はゴム材により形成されて上記板バネ材の先端部分に取り付けられている請求項4記載の超音波内視鏡の超音波信号コネクタ。
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