JP2007195728A - 収納用什器 - Google Patents

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晃平 炭村
Tadashi Yanai
正 柳井
Kenji Saito
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Toshifumi Ninomiya
利文 二宮
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Abstract

【課題】簡易な構成によって、載置された被収納物が落下することを防止することができる収納用什器を提供すること。
【解決手段】被収納物が載置される棚板12と、この棚板12が設けられた什器本体13と、を備え、前記棚板12が、前記什器本体13の奥行方向Dの手前D側が上方に向けて傾斜して設置されていることを特徴とする。これにより、地震により収納用什器1に揺れが生じても、棚板12に載置された被収納物が,手前D側に移動することを防止することができ、その被収納物の落下を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被収納物が収納される収納用什器に関する。
従来より、図書館における本や店舗における商品などの被収納物を収納するために種々の収納用什器が利用されている(例えば、特許文献1参照。)。これら収納用什器としては、棚板が設けられているのが一般的である。そして、その棚板に被収納物が載置されて、様々な被収納物が収納されるようになっている。
特開2005−245672号公報
しかしながら、そのような収納用什器では、地震などにより収納用什器が振動した場合に、棚板に載置された被収納物が落下してしまうという問題がある。特に、図書館の書架などのように、棚板の上に多数の本が載置されている場合、それら多数の本が落下すると、本が損傷してしまうだけでなく、落下対象に対して衝撃を与えてしまう。また、それら本には各種コードが記載されたラベルなどが貼付されており、落下した多数の本を棚板に戻す場合に、それら多数の本をコードごとに順番に載置する必要があるため、復旧作業が煩雑になってしまう。
そのため、免震構造の建物に収納用什器を設置することが考えられるが、免震構造によれば、水平方向に対する揺れにはある程度耐え得るようになるが、上下方向の揺れに対しては効果が薄いため、上下に強い揺れが建物に生じた場合には、依然として載置されたものが落下してしまうという問題は残る。
本発明は、上記従来の事情に鑑みて案出されたものであり、簡易な構成によって、被収納物が落下することを防止することができる収納用什器を提供することをその目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明に係る収納用什器は、被収納物が載置される棚板と、この棚板が設けられた什器本体と、を備え、前記棚板が、前記什器本体の奥行方向の手前側が上方に向けて傾斜して設置されていることを特徴とする。
これにより、棚板に載置された被収納物が、手前側に移動することを防止することができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記棚板の前記奥行方向に対する傾斜角度が、2度以上5度以内に設定されていることを特徴とする。
これにより、棚板への被収納物の置き易さや、棚板に載置された被収納物の取り易さを維持しつつ、載置された被収納物の落下を防止することができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記什器本体が、幅方向に互いに対向して設けられた側面部と、これら側面部の対向する内面のうち、前記奥行方向の手前側と奥側とに形成された手前側止め穴又は奥側止め穴に取り付けられて、前記棚板を支持する手前側支持部材及び奥側支持部材と、を備えることを特徴とする。
これにより、棚板を確実に支持することができる。
なお、側面部とは、側板のように幅方向の両端の一部又は全部を覆うものであってもよいし、または支柱などに設けられた面部であってもよい。
また、本発明に係る収納用什器は、前記手前側止め穴と前記奥側止め穴とが、それぞれ上下方向に複数形成されており、一の手前側止め穴に前記手前側支持部材が取り付けられ、前記一の手前側止め穴よりも下に配された一の奥側止め穴に前記奥側支持部材が取り付けられ、これらの手前側支持部材と奥側支持部材とにより、前記棚板が支持されていることを特徴とする。
これにより、棚板を確実に傾斜させて支持することができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記手前側止め穴と前記奥側止め穴とが、互いに上下方向の高さ位置が揃えられて配列されていることを特徴とする。
これにより、既存の収納用什器を利用しつつ、棚板を確実に傾斜させることができる。また、手前側止め穴及び奥側止め穴の上下方向に隣り合う間隔寸法を所定の寸法に設定することにより、棚板を所定の角度に傾斜させることができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記手前側止め穴と前記奥側止め穴とが、上下方向にずらされて交互に配列されていることを特徴とする。
これにより、手前側支持部材及び奥側支持部材を適正な位置に容易に設置することができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記手前側支持部材及び前記奥側支持部材が、前記側面部の内面から前記幅方向内方に延在する手前側取付フック及び奥側取付フックであって、前記手前側取付フックの前記上下方向の高さ寸法が、前記奥側取付フックの前記上下方向の高さ寸法よりも小さく設定されていることを特徴とする。
これにより、棚板を確実に傾斜させて支持することができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記手前側支持部材及び前記奥側支持部材が、前記側面部の内面から幅方向内方に突起する手前側突起部及び奥側突起部であって、前記手前側突起部の前記上下方向の高さ寸法が、前記奥側突起部の前記上下方向の高さ寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする。
これにより、簡易な構成により、棚板を確実に傾斜させて支持することができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記什器本体が、幅方向に互いに対向して設けられた側面部と、これら側面部のそれぞれに設けられた側面係止穴と、これら側面係止穴に係止する側面用係止片が前記幅方向の両端に形成されており、前記棚板を前記幅方向の両端から支持する側支持部と、を備えることを特徴とする。
これにより、棚板を確実に支持することができる。
なお、側面部とは、側板のように幅方向の両端の一部又は全部を覆うものであってもよいし、または支柱などに設けられた面部であってもよい。
また、本発明に係る収納用什器は、前記側面用係止片が、前記幅方向に向けられた基部と、この基部の先端に設けられ上下方向に延在する先端片とを備えることを特徴とする。
これにより、側面用係止片が側面係止穴から外れることを防止することができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記什器本体が、幅方向に互いに対向して設けられた側面部と、これら側面部のそれぞれに設けられ、前記奥行方向に向けられて前記棚板を支持する支持部と、を備えることを特徴とする。
これにより、棚板を確実に支持することができる。
なお、側面部とは、側板のように幅方向の両端の一部又は全部を覆うものであってもよいし、または支柱などに設けられた面部であってもよい。
また、本発明に係る収納用什器は、前記棚板が、前記被収納物が載置される載置面と、この載置面のうち前記幅方向の両端に設けられた側部とを備え、前記什器本体は、幅方向に互いに対向して設けられた側面部と、を備えており、前記棚板の側部のうち前記奥行方向の手前側と奥側とに手前側ネジ穴又は奥側ネジ穴が形成され、前記什器本体の側面部のうち前記奥行方向の手前側と奥側とに手前側貫通穴又は奥側貫通穴が形成されており、前記棚板は、前記手前側貫通穴又は前記奥側貫通穴を通して、前記手前側ネジ穴又は前記奥側ネジ穴にネジが螺合されることにより支持されていることを特徴とする。
これにより、棚板を確実に支持することができる。
なお、側面部とは、側板のように幅方向の両端の一部又は全部を覆うものであってもよいし、または支柱などに設けられた面部であってもよい。
また、本発明に係る収納用什器は、前記什器本体の前記手前側貫通穴と前記奥側貫通穴とが、それぞれ上下方向に複数形成されており、一の手前側貫通穴を通して前記棚板の手前側ネジ穴にネジが螺合され、前記一の手前側貫通穴よりも下に配された一の奥側貫通穴を通して前記棚板の奥側ネジ穴にネジが螺合されていることを特徴とする。
これにより、棚板を確実に傾斜させて支持することができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記手前側貫通穴と前記奥側貫通穴とが、互いに上下方向の高さ位置が揃えられて配列されていることを特徴とする。
これにより、既存の収納用什器を利用しつつ、収納用什器を確実に傾斜させることができる。また、手前側貫通穴及び奥側貫通穴の上下方向に隣り合う間隔寸法を所定の寸法に設定することにより、棚板を所定の角度に傾斜させることができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記手前側貫通穴と前記奥側貫通穴とが、上下方向にずらされて交互に配列されていることを特徴とする。
これにより、ネジを適正な位置に容易に設置することができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記手前側ネジ穴が、前記奥側ネジ穴よりも低い位置に形成されていることを特徴とする。
これにより、棚板を確実に傾斜させて支持することができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記什器本体が、前記幅方向の両端に背面係止穴が形成された背面部と、この背面部の前記幅方向の両端に取り付けられ、前記棚板を支持するブラケットと、を備え、前記ブラケットが、前記背面係止穴に係止する背面用係止片と、この背面用係止片から延び、前記棚板を支持する延在支持部とを備えることを特徴とする。
これにより、棚板を確実に支持することができる。
なお、背面部とは、什器本体の背部の一部又は全部を覆うものであってもよいし、または支柱などに設けられた面部であってもよい。
また、本発明に係る収納用什器は、前記延在支持部が、前記背面部に対して上方に傾斜していることを特徴とする。
これにより、棚板に載置された被収納物を手前側に移動させることを防止することができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記背面用係止片と前記延在支持部とが互いに傾斜して設けられていることを特徴とする。
これにより、背面用係止片を背面係止穴に係止するだけで、延在支持部を容易に傾斜させることができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記ブラケットが、前記延在支持部の長さ方向の途中位置又は基端部を起点として、前記長さ方向に交差する方向に延び、それから前記背面用係止片の側に向けて延びる略L字状の支持片とを備え、この支持片の先端位置が、前記延在支持部の基端よりも後方に延在していることを特徴とする。
これにより、支持片によって延在支持部を上方に傾けることができ、そのため棚板を確実に傾斜させることができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記ブラケットが、前記延在支持部の長さ方向の途中位置又は基端部を起点として、前記長さ方向に交差する方向に延び、それから前記背面用係止片の側に向けて延びる略L字状の支持片と、この支持片の先端に設けられ前記背面係止穴に係止可能な背面用係止部を備え、前記背面係止穴に前記背面用係止片を係止すると、前記背面用係止部の先端が前記背面部の表面に当接するようになっていることを特徴とする。
これにより、既存のブラケットを利用して、延在支持部を容易に傾斜させることができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記背面係止穴が、上下方向に複数設けられ、上下方向に隣り合う前記複数の背面係止穴の設置間隔が、前記背面用係止片と前記背面用係止部との設置間隔と異なることを特徴とする。
これにより、背面係止穴に背面用係止片を係止したとき、背面用係止部の先端を背面部の表面に確実に当接させることができ、延在支持部を容易に傾斜させることができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記幅方向の両端に配される前記ブラケットを連結する連結板と、この連結板の裏面に上下方向に設けられた一対の前記背面用係止片と、を備え、上下方向の下側に設けられた前記背面用係止片と、前記連結板との間にスペーサが設けられていることを特徴とする。
これにより、背面係止穴に背面用係止片を係止させたとき、連結板と背面用係止片との間にスペーサが配されるため、延在支持部を容易に傾斜させることができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記幅方向の両端に配される前記ブラケットを連結する連結板と、前記ブラケットの前記手前側及び前記奥側のそれぞれに設けられ、前記棚板を支持する支持突部と、を備え、前記棚板の裏面のうち、前記支持突部に支持される手前側凹部と奥側凹部とが形成されており、前記手前側凹部の深さ寸法が、前記奥側凹部の深さ寸法より、小さく設定されていることを特徴とする。
これにより、棚板を確実に傾斜させ支持することができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記幅方向の両端に配される前記ブラケットを連結する連結板と、前記ブラケットの前記手前側及び前記奥側のそれぞれに設けられ、前記棚板を支持する手前側支持突部及び奥側支持突部と、を備え、前記手前側支持突部の高さ寸法が、前記奥側支持突部の高さ寸法より大きく設定されていることを特徴とする。
これにより、棚板を確実に傾斜させ支持することができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記棚板の前記手前側の厚さ寸法が、前記奥側の厚さ寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする。
これにより、簡易な構成により、棚板を確実に傾斜させることができる。
また、本発明に係る収納用什器は、前記棚板が、被収納物が載置される載置面と、この載置面のうち幅方向の両端に設けられて前記奥行方向に向けられた側部とを備え、前記載置面が、前記側部に対して前記手前側が上方を向くように傾斜して形成されていることを特徴とする。
これにより、簡易な構成により、棚板を確実に傾斜させることができる。
本発明によれば、棚板に載置された被収納物が、手前側に移動することを防止することができるため、簡易な構成によって、被収納物が落下することを防止することができる。
(実施形態1)
以下、本発明の第1実施形態における収納用什器について、図面を参照して詳細に説明する。
図1において、符号1は収納用什器を示すものである。
本発明の収納用什器1は、免震構造の建物に設置される書架である。
収納用什器1は、略矩形箱型の本体部(什器本体)13と、この本体部13に設けられた矩形板状の棚板12とを備えている。
なお、符号Wは本体部13の幅方向を示し、符号Dは本体部13の奥行方向、符号Hは本体部13の高さ方向を示すものである。奥行方向Dのうち、本体部13の手前側(前側)を符号Dで示し、奥側(後側)を符号Dで示している。
棚板12は、被収納物が載置される載置面12aと、載置面12aのうち幅方向Wの両端に設けられた側部12bとを備えている。
本体部13は、矩形板状の基盤部2と、この基盤部2のうち奥行方向Dの奥D側の一辺から立ち上げられた矩形板状の背面板部4と、基盤部2の幅方向Wの両端辺から立ち上げられた矩形板状の側面板部(側面部)3とを備えている。また、本体部13は、側面板部3の対向するスペース内に均等間隔をあけて設置された矩形板状の仕切り板部(側面部)7と、側面板部3及び仕切り板部7の上方先端を連結する天板部6とを備えている。
側面板部3の互いに対向する内面8のうち、奥行方向Dの手前D側には、手前側止め穴16が形成されている。また、奥行方向Dの奥D側には、奥側止め穴17が形成されている。手前側止め穴16及び奥側止め穴17は、図2に示すように、高さ方向Hに複数形成されている。これら上下方向の設置間隔Lは後述する所定の間隔に設定されている。手前側止め穴16及び奥側止め穴17のそれぞれの高さ位置は揃えられている。例えば、最上部に形成された手前側止め穴16aと奥側止め穴17aとが互いに同一の高さ位置に形成され、一つ下の手前側止め穴16bと奥側止め穴17bとが互いに同一の高さ位置に形成されている。さらに、その下の手前側止め穴16c・・・と奥側止め穴17c・・・とがそれぞれ同一の高さ位置に形成されている。
また、図1に示す仕切り板部7の基本的構成は、側面板部3の構成と同一であるので、異なる点についてのみ説明する。仕切り板部7においては、手前側止め穴16及び奥側止め穴17が、表裏の両主面にそれぞれ形成されている。これら両主面の手前側止め穴16の形成位置は表裏で互いに一致しており、また奥側止め穴17の形成位置も互いに一致している。また、手前側止め穴16及び奥側止め穴17の高さ位置は、上記と同様に、それぞれ揃えられており、そのため、側面板部3及び仕切り板部7に形成された手前側止め穴16及び奥側止め穴17は、それぞれ幅方向Wに延びる同一直線上に配されている。
これら手前側止め穴16及び奥側止め穴17には、図3に示すように、金属製の支持ピン(手前側突起部、奥側突起部)18が着脱可能に嵌め込まれるようになっている。支持ピン18は、円柱状の支持本体部21と、この支持本体部21の基端面から同軸上に延びる円柱状の嵌合部22とを備えている。嵌合部22は、支持本体部21よりも小径とされている。そして、手前側止め穴16又は奥側止め穴17に嵌合部22を嵌め込むことにより、支持本体部21が、側面板部3から幅方向Wに向けて突出するようになっている。そして、互いに対向する一対の手前側止め穴16と、互いに対向する一対の奥側止め穴17とに支持ピン18を嵌め込むことにより、二組(計四つ)の支持本体部18が互いに対向するようになっている。
さらに、図1に示すように、それら互いに対向した二組の支持本体部18上に棚板12が設けられるようになっている。そして、支持ピン18を、所望の位置の手前側止め穴16及び奥側止め穴17に嵌め込むことにより、所望の位置に複数の棚板12が設置されるようになっている。
本実施形態においては、図4に示すように、互いに対向する例えば手前側止め穴16cに支持ピン18が嵌め込まれている。そして、手前側止め穴16cと同一高さにある奥側止め穴17cの一つ下の奥側止め穴17dに、支持ピン18が嵌め込まれている。すなわち、手前D側の支持ピン18は、奥D側の支持ピン18よりも高い位置に配されている。そして、これら手前D側と奥D側の二組の支持ピン18により、棚板12が支持されている。そのため、棚板12は、手前側が上方に向けて傾斜して設置されている。手前側止め穴16及び奥側止め穴17の高さ方向Hの設置間隔Lは、棚板12の傾斜角度θが例えば2度になるように設定されている。そのため、棚板12を設置すると、側面視して、棚板12の載置面12aの延在方向に延びる直線と、奥行方向Dに延びる直線とのなす角(鋭角)、すなわち傾斜角度θが2度に設定されるようになっている。
図5は、図4に示す棚板12の奥行寸法d、傾斜角度θ、及び棚板12の最前端と最後端との差異である高さ寸法hの具体的数値を示す表である。
奥行寸法dが25cmの場合であって、傾斜角度θが2度の場合、高さ寸法hは0.87cmとなり、傾斜角度θが3度の場合、高さ寸法hは1.31cm、傾斜角度θが4度の場合、高さ寸法hは1.75cmとなる。
同様にして、奥行寸法dが30cmの場合であって、傾斜角度θが2度の場合、高さ寸法hは1.05cm、傾斜角度θが3度の場合、高さ寸法hは1.57cm、傾斜角度θが4度の場合、高さ寸法hは2.10cmとなる。
また、奥行寸法dが35cmの場合であって、傾斜角度θが2度の場合、高さ寸法hは1.22cm、傾斜角度θが3度の場合、高さ寸法hは1.83cm、傾斜角度θが4度の場合、高さ寸法hは2.45cmとなる。
また、奥行寸法dが40cmの場合であって、傾斜角度θが2度の場合、高さ寸法hは1.40cm、傾斜角度θが3度の場合、高さ寸法hは2.10cm、傾斜角度θが4度の場合、高さ寸法hは2.80cmとなる。
また、奥行寸法dが45cmの場合であって、傾斜角度θが2度の場合、高さ寸法hは1.57cm、傾斜角度θが3度の場合、高さ寸法hは2.36cm、傾斜角度θが4度の場合、高さ寸法hは3.15cmとなる。
また、奥行寸法dが50cmの場合であって、傾斜角度θが2度の場合、高さ寸法hは1.75cm、傾斜角度θが3度の場合、高さ寸法hは2.62cm、傾斜角度θが4度の場合、高さ寸法hは3.50cmとなる。
また、奥行寸法dが60cmの場合であって、傾斜角度θが2度の場合、高さ寸法hは2.10cm、傾斜角度θが3度の場合、高さ寸法hは3.14cm、傾斜角度θが4度の場合、高さ寸法hは4.20cmとなる。
なお、これらの数値や、棚板12の設置位置、設置間隔Lなどは、あくまでも一例であって、適宜変更可能であることは言うまでもない。
次に、本実施形態における収納用什器1の作用について説明する。
支持ピン18を所望の位置に設置し、手前D側の支持ピン18を、奥D側の支持ピン18よりも高い位置に配する。そして、それら手前D側と奥D側の二組の支持ピン18に、棚板12を載置する。これにより、棚板12は、手前D側が上方に向くように傾斜して設置される。それから、棚板12の載置面12aに例えば本(被収納物)を載置する。これにより、本が傾斜して重心が奥D側に設定される。
この状態で、地震が発生すると、建物の免震構造により、水平方向の揺れは抑えられるが、上下方向の揺れはさほど抑えられない。そのため、上下方向に強い地震が発生すると、収納用什器1全体が上下方向に揺れ、これにより載置面12aに載置された本が上下方向に揺れ動く。このとき、棚板12が上方に傾斜しており、本の重心が奥D側に設定されることから、本は奥D側に移動しようとする。そのため、それら載置された本が手前D側に動くことを防止することができる。
以上より、本実施形態における収納用什器1によれば、上述のように、載置された本が手前D側に動くことを防止することができることから、載置された本が落下することを防止することができる。
また、棚板12の傾斜角度θが2度に設定されていることから、本の取り易さを維持しつつ、載置された本の落下を確実に防止することができる。特に、書架の場合には、載置された本を利用者が頻繁に出し入れするが、本実施形態においては、棚板12への本の置き易さや、棚板12に載置された本の取り易さを維持しつつ、本の落下を防止することができる。
なお、本実施形態においては、手前側止め穴16及び奥側止め穴17の高さ位置が揃えられているものとしたが、これに代えて、図6に示すように、手前側止め穴16と奥側止め穴17とが、側面視して、上下方向にずらされて交互に配列されていてもよい。すなわち、上下に配列された複数の手前側止め穴16aのうち、最上部に配された手前側止め穴16aよりも低い位置に、最上部の奥側止め穴17aが配されるようにする。そして、最上部の奥側止め穴17aよりも低い位置に、最上部から二つ目の手前側止め穴16bが配される。さらにそれ以降の手前側止め穴16及び奥側止め穴17は、側面視して上下方向にジグザグに配される。
このような構成のもと、図7に示すように、例えば手前側止め穴16bと奥側止め穴17bに支持ピン18を嵌め込んで、棚板12を設置する。これにより、棚板12の傾斜角度θが所定の角度に設定される。この場合、手前側止め穴16と奥側止め穴17とが交互に配列されていることから、あたかも奥行方向Dに隣り合う手前側止め穴16bと奥側止め穴17bとを選択するようにして、支持ピン18をそれぞれに嵌め込むだけで、手前D側が高い位置となるように支持ピン18を容易に配することができる。
また、支持ピン18について、手前D側と奥D側とで同一の支持ピン18を使用するものとしたが、これに代えて、手前D用と奥D用とで分けてもよい。すなわち、図8に示すように、手前側止め穴16に嵌め込む支持ピン(手前側突起部)18aの支持本体部21aの直径寸法(高さ寸法)φ1が、奥側止め穴17に嵌め込む支持ピン(奥側突起部)18bの支持本体部21bの直径寸法(高さ寸法)φ2よりも大きく設定されている。
このような構成のもと、図9に示すように、例えば手前側止め穴16dに支持ピン18aを嵌め込み、奥側止め穴17dに支持ピン18bを嵌め込んで、棚板12を設置する。すると、支持本体部21aの直径寸法φ1が直径寸法φ2よりも大きく設定されていることから、棚板12の傾斜角度θが所定の角度に設定される。これにより、簡易な構成によって棚板12を確実に傾斜させることができる。
また、支持ピン18に代えて、図10に示すように、取付フック25a,25bを設けてもよい。取付フック(手前側取付フック)25aは、手前側止め穴16に嵌め込まれるものであり、取付フック(奥側取付フック)25bは、奥側止め穴17に嵌め込まれるものである。
取付フック25aは、矩形状に形成された手前側止め穴16(図11に示す)に嵌め込まれる嵌合片26を備えている。嵌合片26には、その上端からなめらかに下方に折り返されて延びる支持壁部27aが設けられており、支持壁部27aの先端に、棚板12を支持する支持面30が設けられている。支持面30は所定の角度だけ傾斜して設けられている。
また、取付フック25bの構成は、取付フック25aの構成と基本的には同一であり、両者が異なるのは以下の点である。すなわち、取付フック25aの支持壁部27aの高さ寸法h1が、取付フック25bの支持壁部27bの高さ寸法h2よりも小さく設定されている点である。
このような構成のもと、図11に示すように、例えば手前側止め穴16dに取付フック25aを嵌め込み、奥側止め穴17dに取付フック25bを嵌め込んで、それぞれの支持面30上に棚板12を設置する。このとき、取付フック25aの支持壁部27aの高さ寸法h1が高さ寸法h2よりも小さく設定されていることから、取付フック25aの支持面30が取付フック25bの支持面30よりも高い位置に配され、棚板12の傾斜角度θが所定の角度に設定される。これにより、簡易な構成によって棚板12を確実に傾斜させることができる。
なお、取付フック25a,25bの形状は適宜変更可能である。例えば、図12に示すように、支持面30に代えて、棚板12を引っ掛けて支持する支持爪部31を設けてもよい。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図13から図15は、本発明の第2の実施形態を示したものである。
図13から図15において、図1から図12に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
本実施形態においては、本体部13が矩形枠状に形成されている。本体部13は、上下方向に向けられた四つの支柱(側面部)34を備えている。支柱34は、横断面が矩形状に形成されている。四つの支柱34は、上面視して、四角形の頂点部に位置するように配されている。支柱34の上端は、幅方向W及び奥行方向Dの縦横に配された矩形枠状の連結部35によって連結されている。また、支柱34の下端部は、矩形板状の連結板37によって連結されている。
また、支柱34の幅方向Wに対向する内面36には、上下方向に延びる矩形状の側面係止穴39が複数形成されている。それぞれの側面係止穴39は、高さ位置が揃えられている。
また、図14に示すように、棚板12の側部12bは、手前D側から奥D側にかけて高さ寸法が漸次小さくなるように形成されている。すなわち、側部12bの下端片は、上端片に対して所定の傾斜角度θをもって傾斜している。また、側部12bの上下方向の下端片には、爪部49が設けられている。
この棚板12は、幅方向Wの両端に互いに対向して設けられた矩形板状の側支持部40に支持されている。側支持部40のそれぞれの外面には、側面係止穴39に係止する側面用係止片41が設けられている。側面用係止片41は、幅方向Dに延びる基部44を備えている。基部44の先端には、先端を起点として下方に延びる下方先端片45が設けられている。また側面用係止片41の内面には、爪部49が嵌め込まれる支持溝46が形成されている。そして、幅方向Wの両端の支持溝46に爪部49を嵌め込むことにより、図15に示すように、棚板12が支持されるようになっている。このとき、側部12bの下端片が傾斜していることから、棚板12は、所定の傾斜角度θをもって支持される。
このような構成のもと、それぞれ同じ高さに配された所定の側面係止穴39に側面用係止片41を係止させ、幅方向Wの両端に側支持部40を設置する。そして、上述したように棚板12を設置する。このとき、棚板12の載置面12aが傾斜角度θで傾斜する。
以上より、本実施形態における収納容器1によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態においては、下端片45を設けるとしたが、これに限ることはなく、その形状は適宜変更可能である。例えば、図16に示すように、基部44の先端を起点として上下方向に延びる先端片50を設けるようにしてもよい。このような構成のもと、図17に示すように、側面係止穴39に側面用係止片41を係止させると、上下に延びる先端片50によって、側面用係止片41を外れにくくさせることができる。
また、側面用係止片41の手前D側と奥D側とで高さ位置を変えるようにしてもよい。すなわち、手前D側の側面用係止片41の高さ位置を、対応する奥D側の側面用係止片41の高さ位置より低く設定して、それらが上下方向に交互になるように設けるようにしてもよい。これにより、同じ高さ位置の側面係止穴39に側面用係止片41を係止させるだけで、棚板12を容易に傾斜させることができる。
さらに、側面係止穴39の高さ位置を揃えるとしたが、これに限ることはなく、それら位置は適宜変更可能である。例えば、側面係止穴39が、手前D側と奥D側とで上下方向にずらされて交互に配列されていてもよい。
また、側支持部40を設けるとしたが、棚板12を設置するための構成は適宜変更可能である。例えば、図18に示すように、側面板部3の内面8のそれぞれに奥行方向Dに延びる支持部53を設ける。この支持部53は、手前D側から奥D側にかけて高さ寸法が漸次小さくなるように設定されている。すなわち、支持部53の上端辺は傾斜して設けられている。
なお、側部12bの下端辺は傾斜していない。
このような構成のもと、支持部53に爪部49を嵌め込むことにより、図19に示すように、棚板12が支持される。このとき、支持部53の上端辺が傾斜していることから、棚板12の載置面12aが所定の傾斜角度θで傾斜する。これにより、棚板12を確実に傾斜させることができる。
(実施形態3)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図20及び図21は、本発明の第3の実施形態を示したものである。
本実施形態においては、図20に示すように、手前D側に配された二つの支柱34の幅方向Wに対向する内面36に、幅方向Wに向けられた円形の手前側貫通穴54が上下方向に複数形成されている。また、奥D側に配された二つの支柱34の幅方向Wに対向する内面36に、幅方向Wに向けられた円形の奥側貫通穴55が上下向に複数形成されている。それぞれの手前側貫通穴54及び奥側貫通穴55は、高さ位置が揃えられている。
また、図21に示すように、棚板12の側部12bの手前D側には、手前側ネジ穴58が形成されており、奥D側には、奥側ネジ穴59が形成されている。これら手前側ネジ穴58及び奥側ネジ穴59には、ネジ62が螺合されるようになっている。なお、手前側ネジ穴58及び奥側ネジ穴59の高さ位置は揃えられている。
このような構成のもと、図20に示すように、四つの支柱34に区画された領域に棚板12を配する。そして、例えば、支柱34の手前側貫通穴54cと、棚板12の手前側ネジ穴58とを一致させて、幅方向Wの外方から手前側貫通穴54cを通して、それぞれの手前側ネジ穴58にネジ62を螺合させる。それから、手前側貫通穴54cと同じ高さ位置にある奥側貫通穴55cの一つ下の奥側貫通穴55dと奥側ネジ穴59とを一致させる。そして、奥側貫通穴55dを通して、それぞれの奥側ネジ穴59にネジ62を螺合させる。これにより、棚板12が所定の傾斜角度θをもって傾斜して支持される。手前側貫通穴54cと手前側ネジ穴58との間の距離は、所定の傾斜角度θとなるように設定される。
以上より、本実施形態における収納容器1によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、手前側ネジ穴58及び奥側ネジ穴59の高さ位置は揃えられているとしたが、これに限ることはなく、その位置は適宜変更可能である。例えば、図22又は図23に示すように、手前側ネジ穴58と奥側ネジ穴59とで高さ位置を変えるようにしてもよい。すなわち、手前側ネジ穴58の高さ位置を、奥側ネジ穴59の高さ位置より低く設定するようにしてもよい。これにより、同じ高さ位置の手前側貫通孔54及び奥側貫通孔55に合わせてネジ止めするだけで、棚板12を容易に傾斜させることができる。
さらに、手前側貫通穴54及び奥側貫通穴55の高さ位置を揃えるとしたが、これに限ることはなく、それら位置は適宜変更可能である。例えば、手前側貫通穴54及び奥側貫通穴55が、手前D側と奥D側とで上下方向にずらされて交互に配列されていてもよい。
(実施形態4)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図24及び図25は、本発明の第4の実施形態を示したものである。
本実施形態における収納用容器1は、図24に示すように、矩形板状に立ち上げられた背面板部(背面部)64を備えている。背面板部64の上端辺には、手前D側に延びる天板65が設けられている。背面板部64の下端部の幅方向Wの両端には、支持脚部68が設けられている。また、背面板部64の主面のうち、幅方向の両端には、上下方向に延びる矩形状の背面係止穴70が形成されている。それぞれの背面係止穴70は、上下方向に複数形成されている。両端の背面係止穴70の高さ位置は揃えられている。
また、収納容器1は、背面板部64の幅方向の両端に設けられるブラケット71を備えている。ブラケット71は、図25に示すように、背面係止穴70に係止する第1の背面用係止片(背面用係止片)74を備えている。第1の背面用係止片74には、長尺状に延びる長尺支持部(延在支持部)75が設けられている。これら第1の背面用係止片74と長尺支持部75とは、所定の角度をもって一体的に形成されている。すなわち、第1の背面用係止片74の延びる直線と、長尺支持部75の延びる直線とのなす角が所定の傾斜角度θに設定されている。
また、長尺支持部75の基端部には、その基端部を起点として長尺支持部75の長さ方向に交差する方向に延び、それから連続して第1の背面用係止片74の側に滑らかに延びる略L字状の支持片76が設けられている。支持片76の先端には、背面係止穴70に係止する第2の背面用係止片(背面用係止部)77が設けられている。そして、第1の背面用係止片74と第2の背面用係止片77とは互いに平行に延びるようにして形成されている。
このような構成のもと、図24に示すように、例えばそれぞれの背面係止穴70dに第1の背面用係止片74を係止させ、背面係止穴70dの下の背面係止穴70eのそれぞれに第2の背面用係止片77を係止させる。これにより、ブラケット71が支持され、このとき、第1の背面用係止片74と長尺支持部75とが所定の角度をもって一体的に形成されていることから、長尺支持部75が背面板部64の主面に対して上方に傾斜する。すなわち、長尺支持部75は、その先端が斜め上方に向けられて傾斜角度θで傾斜した状態となる。そして、この長尺支持部75の上に、棚板12を設置する。これにより、棚板12が傾斜角度θで支持される。
以上より、本実施形態における収納容器1によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態においては、第1の背面用係止片74及び第2の背面用係止片77を背面係止穴70に係止させるとしたが、これに限ることはなく、第1の背面用係止片74のみを背面係止穴70に係止させるようにしてもよい。例えば、図26に示すように、第1の背面用係止片74と長尺支持部75とを同一直線上に延びるようにして形成する。そして、第1の背面用係止片74の端部及び第2の背面用係止片77の端部の位置が同一となるよう揃える。さらに、第1の背面用係止片74と第2の背面用係止片77との間隔寸法d1と、上下方向に隣り合う背面係止穴70の間隔寸法d2とを異なるようにする。ここでは、間隔寸法d1を間隔寸法d2よりも小さくしている。なお、第1の背面用係止片74の端部及び第2の背面用係止片77の端部の位置は同一でなくても、長尺支持部75側を前方として第1の係止片74側を後方とした場合に、第2の背面用係止片77の端部の位置が、第1の背面用係止片74の端部の位置に対して後方側に配されていればよい。
そして、図27に示すように、第1の背面用係止片74を背面係止穴70bに係止させる。このとき、間隔寸法d1が間隔寸法d2よりも小さく設定されていることから、第2の背面用係止片77は、背面係止片70に係止させることができず、背面板部64の主面に当接した状態となる。そして、第1の背面用係止片74及び第2の背面用係止片77のそれぞれの端部の位置が同一に揃えられていることから、第2の背面用係止片77が背面係止穴70に係止されない分、ブラケット71全体が上方に傾けられる。すなわち、長尺支持部75が背面板部64の主面に対して上方に傾斜する。つまり、長尺支持部75は、その先端が斜め上方に向けられて傾斜角度θで傾斜した状態となる。そして、この長尺支持部75の上に棚板12が設置され、棚板12が傾斜角度θで支持される。
また、図28に示すように、第2の背面用係止片77を設けなくてもよい。この場合も、支持片76の先端位置を、第1の背面用係止片74の端部の位置と揃えるか、又は、第1の背面用係止片74の端部の位置に対して後方側に配する。これにより、図29に示すように、第1の背面用係止片74を背面係止穴70に係止させると、支持片76の先端が背面板部64の主面に当接し、長尺支持部75が上方に傾斜する。
さらに、ブラケット76の形状などは適宜変更可能である。例えば、図30に示すように、支持ユニット89としてもよい。支持ユニット89は、互いに対向して配された矩形板状の側面支持板(延在支持部)80を備えている。側面支持板80には、側面板部80の一端辺を連結する連結板81が設けられている。また、対向する側面支持板80の内方に、それぞれの側面支持板80の下端辺にわたって棚板12が設けられている。また、連結板81の裏面の両端には、背面係止片82が上下方向に一対設けられている。そして、背面係止片82のうち、上側に配された方が上側背面係止片82aとなり、下側に配された方が下側背面係止片82bとなる。
上側背面係止片82aは、後方に向けて延びる基部85aと、基部85aの先端を起点として下方に延びる下方先端片86とを備えている。また、下側背面係止片82bは、下方に向けて延びる下方基端片(スペーサ)88と、下方基端片88の上端から延びる基部85bと、基部85bの先端から下方に延びる下方先端片86とを備えており、これら下方基端片88と基部85bと下方先端片86とによって、溝87が形成されている。
このような構成のもと、図31に示すように、所定の背面係止穴70に上側背面係止片82aを係止させる。そして、対応する背面係止穴70に下側背面係止穴82bを係止させる。このとき、背面係止穴70の縁部が溝87に嵌まり込んで、これにより支持ユニット89が支持される。このとき、連結板81の裏面と、背面板部64の主面との間に、下側の下方基端片88が配されることにより、下方基端片88がスペーサとなって、支持ユニット89全体が傾斜する。これにより、棚板12が所定の傾斜角度θをもって傾斜して支持される。
また、図32に示すように、例えば、上下一対の背面支持片82を上述の上側背面支持片82aと同様の構成とする。そして、側面支持板80の下端辺に互いに対向する二対の支持突部90を配する。棚板12の側部12bのうち、手前側には手前側凹部93が形成されており、奥側には奥側凹部94が形成されている。手前側凹部93の深さ寸法a1(図33に示す)は、奥側凹部94の深さ寸法a2よりも小さく設定されている。
このような構成のもと、それぞれの支持突部90に手前側凹部93及び奥側凹部94が一致するように、対向する側面支持板80の内方の領域に棚板12を配する。すると、奥側凹部94の深さ寸法a2が大きく設定されるため、図33に示すように、棚板12の奥側が手前側よりも沈み込む。これにより、棚板12が所定の傾斜角度θをもって傾斜して支持される。
さらに、図34に示すように、例えば、支持突部90を、手前側に配される手前側支持突部90aと、奥側に配される奥側支持突部90bとに分けて構成してもよい。手前側支持突部90aの径寸法φ3(図35に示す)は、奥側支持突部90bの径寸法φ4よりも大きく設定される。なお、棚板12の側部12bには、手前側と奥側とで深さ寸法の等しい凹部97が形成される。
このような構成のもと、手前側支持突部90a及び奥側支持突部90bに凹部97が一致するように、対向する側面支持板80の内方の領域に棚板12を配する。すると、手前側支持突部90aの径寸法φ3が大きく設定されるため、図35に示すように、棚板12の手前側が奥側よりも上方に持ち上げられる。これにより、棚板12が所定の傾斜角度θをもって傾斜して支持される。
なお、上記第1から第4の実施形態においては、主として棚板12を傾斜させて支持する構成としたが、これに代えて、棚板12自体を傾斜させてもよい。例えば、図36に示すように、棚板12の厚さ寸法(板厚)を、手前D側から奥D側にかけて漸次小さくなるようにして、載置面12a自体を傾斜させるようにしてもよい。すなわち、棚板12の手前D側の厚さ寸法h3が奥D側の厚さ寸法h4よりも大きく設定される。
また、図37に示すように、棚板12の側部12bは奥行方向Dに向けられるようにし、載置面12aが側部12bに対して傾斜して形成されるようにしてもよい。
また、傾斜角度θを2度としたが、これに限ることはなく、適宜変更可能である。ただし、被収納物の取り易さなどを考慮すると、2度以上5度以下に設定することが好ましい。
また、収納用什器1を書架としたが、これに限ることはなく、例えば、収容棚や陳列棚などの棚であってもよい。そのため、被収納物としては、本だけでなく適宜変更可能である。
また、収納用什器1を免震構造の建物に設置するとしたが、これに限ることはなく、免震構造を有さない建物に設置してもよい。ただし、免震構造の建物に設置するのが好ましいのは言うまでもない。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
ここで、本発明に係る収納用什器に関する実験結果について説明する。
本実験においては、免震構造を採用した図書館に設置される書架(収納用什器)について3次元振動台による振動試験を実施し、図書を満載した書架の耐震性能ランクの評価、及び、地震時における書架と収容図書の被害状況の確認を行った。
図38は、試験体の一覧を示す表である。
免震ビル又は耐震ビル内に設置された書架を対象とし、実地震に対する書架および収容図書の地震被害状況を検証することを目的として、棚板上に図書を満載して試験を行う。試験対象は試験体A、B(C)、およびDである。
試験体Aは、人工地震波に対する図書落下の有無の調査を目的とし、試験体B(C)は免震ビルと耐震ビルの被害状況の検証を行うことを目的とする。また、試験体Dについては、免震ビルに設置された書架を対象として、図書の落下防止対策として棚板を上方に傾斜させて設置する方法の有効性について検証を行うことを目的とする。
棚板の傾斜角度は4°と2°の2ケースとした。この傾斜角度は、例えば第1実施例の傾斜角度θに相当するものである。
なお、試験体Cは試験体Bの代替品であり、後述するJMA−ODIYA(実地震波)での加振のみを実施した。
図39は、試験体A,B,C,Dを示す正面図であり、図40は、試験体A,B,C,Dを示す右側面図である。図41は、試験体A,B,C,Dの各部位の質量の一覧を示す表である。
試験体A,B,C,Dは、図書館用の複式書架(日本ファイリング製、BSO−27HM)である。
ここで、試験体Cは試験体Bが試験中に架構造が損傷したために代替品として使用したものである。
試験体A,B,C,Dは、図39及び図40に示すように、上下方向に7段の棚板が設けられている。棚板は、背面板部の両面に設けられている。すなわち、図40に示すように、背面板部の一方の主面には、下から丸数字の1から7で示す棚板が設けられ、他方の主面には、下から丸数字の8から14で示す棚板が設けられており、計14の棚板が設けられている。また、図40において丸数字の示す領域と、図41において丸数字の示す部分とが対応している。すなわち、図41に示すように、試験体A,B,Cにおいては、例えば、本を収容した状態での最下部の一方の棚板が丸数字1の33.2kgとなり、他方の棚板が丸数字8の32.4kgとなった。試験体A,B,Cの総重量は555.1kgとなり、試験体Dの総重量は532.9kgとなった。なお、試験体Cでは、各搭載棚ごとの図書質量を計測していない。
このような試験体A,B,C,Dを、加振テーブル上に固定用鋼板(板厚:16mm、材質:SS400相当品)をM24高張力ボルトで固定し、この鋼板上に試験体を設置してL型の床固定金物4個によって固定した。ここで、固定金物と試験体柱脚はM8の通しボルトよって固定し、固定金物はM8ボルトによって固定用鋼板に固定した。
図42は、振動台の仕様を示す表である。
加振には、図42に示すように、武蔵野研究開発センター内の3次元振動台を用いた。加振テーブル寸法は3m×3m、最大積載重量は7tfである。
図43は、加振に使用する地震波の種類などを示す表である。
本実験においては、実際の地震の揺れを表わす実地震波と、建物の揺れを表わす建物床応答波との二種類を加振した。
実地震波としては、1995年1月17日兵庫県南部地震において、神戸海洋気象台(気象庁)で記録された地動記録波(JMA−KOBE)と、2004年10月23日新潟県中越地震時に新潟地方気象台・小千谷市城内測候所で観測された地動記録波(JMA−ODIYA)との二種類を用いた。JMA−KOBEの最大加速度は、NS=818(X),EW=617(Y),UD=332(Z)(単位は各々(cm/s))とした。一方、JMA−ODIYAの最大加速度は、NS= 779(Y)、EW=898(X)、UD=731(Z)(単位は各々(cm/s))とした。
また、建物床応答波としては、上記JMA−KOBEの情報を用いて解析を行った免震建物の床応答波(KOBE−FLR)と、上記JMA−ODIYAの情報を用いて解析を行った免震建物の床応答波(ODIYA−FLR)との二種類を用いた。KOBE−FLRの最大加速度は、NS=74(X),EW(Y)=80,UD=332(Z)(単位は各々(cm/s))とした。一方、ODIYA−FLRの最大加速度は、NS=73(X),EW=97(Y),UD=731(Z)(単位は各々(cm/s))とした。
図44は、試験ケースと加振波との組み合わせを示す表である。
書架の地震被害検証試験は、試験体A,B(C),Dについて以下のように加振を行った。
試験体A(図書満載・落下防止対策なし)について、最大入力加速度レベル1m/sで奥行方向のみに1軸加振を行った。この結果、図書が棚板から落下したことから以下の加振を中止し、試験を終了した。
試験体B(図書満載・落下防止対策なし)について、建物床応答波(KOBE−FLR、ODIYA−FLR)で加振を行った後、実地震波のJMA−KOBE(最大入力加速度約9m/s)で加振を行った。JMA−KOBEの加振に対して架構造が損傷したため、試験体Cに交換して実地震波のJMA−ODIYA(最大入力加速度約9m/s)で加振を実施した。
試験体Dの一部の棚に落下防止対策として傾斜角をつけ、その他の棚は傾斜のない状態で図書を満載し、建物床応答波のODIYA−FLRで加振を行った。すなわち、背面板部の他方の主面に設けられた7段の棚板のうち、上から5段分(図40に示す丸数字の10から14に相当)を傾斜させた。このときの棚板の傾斜角は4°と2°の2ケースであり、加振はそれぞれのケースについて2回実施した。
上記のように加振したところ、以下のような結果となった。
試験体Aについて、背面板部の一方の主面側の最上段の棚板から図書が10冊程度落下した。その他の棚では、前方への軽微な移動を生じた図書がみられたものの落下には至らなかった。
試験体B(C)について、建物床応答波のKOBE−FLR(前述の兵庫県南部地震の地動記録を用いて解析を行った免震建物の床応答波)での加振に対して、前方への軽微な移動を生じた図書がいくつかみられたものの落下には至らなかった。
また、建物床応答波のODIYA−FLR(前述の新潟中越地震の地動記録を用いて解析を行った免震建物の床応答波)での加振に対しては、背面板部の他方の主面側の最上段を除くすべての棚板と、一方の主面側の上から2段目から5段目の棚に搭載した図書に落下が生じた。
ODIYA−FLRはKOBE−FLRと比較して上下動が大きいため、棚板が上下に振動して図書の移動を助長し、振動の大きい棚の中央部付近に搭載した図書を中心に落下が生じたものと考えられる。
これより、免震建物においても、上下動が大きい地震に対しては図書の落下を防止できないことが明らかとなった。
実地震波のJMA−KOBE(兵庫県南部地震の地動記録)での加振に対しては、すべての棚に搭載した図書が一瞬のうちに飛び出して加振テーブル上に散乱した。また、実地震波のJMA−OJIYA(新潟中越地震の地動記録)での加振に対しても、すべての棚に載置した図書が飛び出して加振テーブル上に散乱した。
試験体Dについては、背面板部の他方の主面の上部5段分の棚を4度傾斜させて試験を行った。これら4度傾斜させた棚板に載置された図書については、建物床応答波のODIYA−FLR(前述の新潟中越地震の地動記録を用いて解析を行った免震建物の床応答波)での2回の加振に対して、移動および落下がまったく生じなかった。それに対して、傾斜させていない棚板(図40に示す丸数字の1から7、及び、8から9に相当)に載置された図書については、試験体Bの場合と同様に、中段の棚(同丸数字のほぼ3から6に相当)に載置された分が落下した。
一方、棚板の傾斜角を2度に変更して、建物床応答波のODIYA−FLRを加振した場合には、以下のようになった。すなわち、傾斜させていない棚板に載置された図書については、上段及び中段の棚板(同丸数字のほぼ2から7に相当)に載置された分が落下した。それに対して、2度傾斜させた棚板に載置された図書については、落下は生じなかった。ただし、棚板の長手方向の中央部付近に載置されたハードカバーの極厚の図書が、前方側に少し移動し、当該棚板上の図書が、棚板の全長にわたって全体として太鼓状に配された。このため、これら中央部付近に載置された極厚の図書を棚板の両端に移動させ、中央部付近には薄厚の図書を載置した。その結果、建物床応答波のODIYA−FLRの2回目の加振に対して、図書の移動および落下はまったく生じなかった。
以上の実験より、実地震(最大級のJMA−KOBE、JIMA−ODIYA)では、全ての図書が書架から落下し、実地震のデータを入力した免震建物の地震応答解析により作成した床応答波では、書架から一部の図書が落下し(50%程度)、また実地震のデータを入力した免震建物の地震応答解析により作成した床応答波により本発明の棚に載置した図書は2回の確認により全く落下しないことが判明した。
すなわち、棚板の傾斜角を2°以上とすれば、上下動の大きい地震時においても免震ビル内に設置した書架からの図書の脱落を防止することが可能であることがわかった。
なお、上記実験の書架について、加速度応答試験、変位応答試験及びひずみ応答試験を、上記実験に付随して行った。参考として、以下に説明する。
加速度応答試験により、試験体A,B,Dの加速度応答性状が明らかとなった。
試験体Aについて、最大入力加速度1m/s、奥行方向1軸加振での加振に対する試験体各部の加速度応答倍率は、図書をほう縛固定(図書が落下しないように紐等で縛って行った試験)した場合と比べて全体的に大きくなっており、頂部中心でのX方向の加速度応答倍率は5.5倍程度となっている。これは、図書が棚板上で移動し、書架に衝突した際の衝撃的な振動によるものと考えられる。
試験体Bについて、建物床応答波のKOBE−FLRでの加振に対する試験体各部の加速度応答倍率は、図書をほう縛固定した場合と比べて全体的に小さくなっており、頂部中心での奥行方向の加速度応答倍率は2.8倍程度、幅方向では1.2倍程度となっている。一方、建物床応答波のODIYA−FLRでの加振に対しては、図書をほう縛固定した場合と比べて全体的に大きくなっており、頂部中心の加速度応答倍率は、奥行、幅方向とも10倍程度の大きな値を示している。これより、書架の加速度応答性状に及ぼす図書搭載の影響は、加振波の特性によって大きく異なることがわかった。
実地震波のJMA−KOBEでの加振に対する試験体頂部(中心)の加速度応答倍率は、奥行方向、幅方向ともに6.5倍程度であり、建物床応答波2波のほぼ平均的な値であった。試験体頂部(中心)の上下方向の加速度は、建物床応答波(KOBE−FLR、ODIYA−FLR)に対しては図書の搭載の有無にかかわらずほとんど増幅を生じていない。一方、実地震波のJMA−KOBEに対しては6.5倍程度の大きな加速度応答倍率を生じており、図書の落下等による衝撃振動の影響が認められる。
試験体Dについて、建物床応答波のODIYA−FLRでの加振に対する試験体頂部(中心)の奥行方向の加速度応答倍率は5〜7倍程度であり、棚板の傾斜角による影響は明確でない。一方、幅方向については、棚板の傾斜角が大きいほど応答倍率が小さくなる傾向が認められ、傾斜角4°の場合で4.5倍程度、2°の場合で5〜5.5倍程度であった。試験体頂部(中心)の上下方向の加速度は、棚板の傾斜角によらずほとんど増幅を生じていない。なお、これらの加速度応答性状は、図書の落下を同時に生じている状況での結果であることに注意が必要である。
また、変位応答試験により、以下のような試験体A,B(C),Dの変位応答性状が明らかとなった。
試験体Aについて、最大入力加速度レベル1m/s、奥行方向1軸加振での加振に対する頂部の最大応答変位は、約45mm程度である。これは、加振中に一部の図書が落下したためと考えられ、書架を満載した場合でも落下防止対策を行わない条件であれば、耐震性能レベルを最大入力加速度レベル1m/s程度で評価できる可能性がある。
試験体B及び試験体Cについて、建物床応答波(KOBE−FLR、ODIYA−FLR)での加振に対する試験体Bの頂部最大応答変位は、奥行方向約35mm(KOBE−FLR)、幅方向約14mm(ODIYA−FLR)である。図書をほう縛した試験体Aと比較すると、奥行方向で2〜4mm程度、幅方向で10mm程度変位が小さくなっており、図書をほう縛しないことによって作用地震力が小さくなっていることが推察される。
実地震波のJMA−KOBEの加振に対しては、奥行方向で約222mm、幅方向約200mmの大きな変位を生じ、加振終了後にX方向約+30mm、Y方向約+9mmの残留変位が認められた。
実地震波のJMA−ODIYAでの加振に対する試験体Cの頂部最大応答変位は、奥行方向約79mm、Y幅方向約67mmである。
試験体Dについて、建物床応答波(ODIYA−FLR)での加振に対する頂部の最大応答変位は、奥行方向21〜22mm、幅方向約16〜18mmであり、棚板の勾配によるばらつきは小さい。図書の多くが落下した試験体Dと比較すると、奥行方向で3〜4mm小さく、幅方向では逆に2〜3mm大きくなっている。
また、ひずみ応答試験により、以下のような試験体A,B(C),Dのひずみ応答性状が明らかとなった。
地震被害検証試験(図書満載、ほう縛なし)における柱部材の最大ひずみは、建物床応答波の加振に対しては、最大でも600×10−6(試験体Aの最大入力加速度レベル1m/s、奥行方向1軸加振時)であり、鋼材の降伏ひずみ(εy=σy/E=27.5/(2.058×10)≒1330×10−6の1/2以下におさまっている。しかし、試験体Bについて実地震波のJMA−KOBEで加振を行った場合、最大2900×10−6の大きなひずみを生じている。
本発明に係る収納用什器の第1の実施形態を示す斜視図である。 図1の側面板部の内面の様子を示す説明図である。 本実施形態における支持ピンを示す斜視図である。 図1の側面板部に棚板が傾斜して設置された様子を示す説明図である。 図1の棚板の奥行寸法、傾斜角度、及び高さ寸法の具体的数値を示す表である。 図2の側面板部の変形性を示す説明図である。 図6の側面板部に棚板が傾斜して設置された様子を示す説明図である。 図3の支持ピンの変形例を示す説明図である。 図8の支持ピンにより棚板が傾斜して設置された様子を示す説明図である。 図8の支持ピンの変形例として、取付フックを示す斜視図である。 図10の取付フックにより棚板が傾斜して設置された様子を示す説明図である。 図10の取付フックの変形例を示す説明図である。 本発明に係る収納用什器の第2の実施形態を示す斜視図である。 図13の棚板及び側支持部を示す分解斜視図である。 図14の棚板及び側支持部が組み立てられた様子を示す斜視図である。 図15の側支持部に設けられた側面用係止片の変形例を示す斜視図である。 図16の側面用係止片が係止された様子を示す断面図である。 図13の収納用什器の変形例を示す分解斜視図である。 図18の棚板が設置された様子を示す斜視図である。 本発明に係る収納用什器の第3の実施形態を示す斜視図である。 図20の棚板を拡大して示す斜視図である。 図21の棚板の変形例を示す斜視図である。 図21の棚板の他の変形例を示す斜視図である。 本発明に係る収納用什器の第4の実施形態を示す斜視図である。 図24のブラケットを拡大して示す説明図である。 図24のブラケット及び背面係止穴の変形例を示す説明図である。 図26のブラケットが背面係止穴に係止された様子を示す斜視図である。 図25のブラケットの変形例を示す説明図である。 図28のブラケットが背面係止穴に係止された様子を示す説明図である。 図24のブラケットの変形例として支持ユニットを示す斜視図である。 図30の支持ユニットが背面板部に支持された様子を示す説明図である。 図30の支持ユニットの変形例を示す説明図である。 図32の棚板が支持された様子を示す説明図である。 図30の支持ユニットの他の変形例を示す説明図である。 図34の棚板が支持された様子を示す説明図である。 棚板の変形例を示す斜視図である。 棚板の他の変形例を示す斜視図である。 本発明に係る収納用什器に関する実験の試験体の一覧を示す表である。 試験体を示す正面図であり 試験体を示す右側面図である。 試験体の各部位の質量の一覧を示す表である。 本実験における振動台の仕様を示す表である。 本実験において、加振に使用する地震波の種類などを示す表である。 本実験における試験ケースと加振波との組み合わせを示す表である。
符号の説明
1 収納用什器
3 側面板部(側面部)
8,36 内面(対向する内面)
12 棚板
12a 載置面
12b 側部(
13 本体部(什器本体)
16 手前側止め穴
17 奥側止め穴
18 支持ピン(手前側突起部、奥側突起部)
25 取付フック(手前側取付フック、奥側取付フック)
34 支柱(側面部)
39 側面係止穴
40 側支持部
41 側面用係止片
44 基部
50 先端片
53 支持部
54 手前側貫通穴
55 奥側貫通穴
58 手前側ネジ穴
59 奥側ネジ穴
62 ネジ
64 背面板部(背面部)
70 背面係止穴
71 ブラケット
74 第1の背面用係止片(背面用係止片)
75 長尺支持部(延在支持部)
76 支持片
77 第2の背面用係止片(背面用係止部)
80 側面支持板(延在支持部)
81 連結板
85b 基部(スペーサ)
90 支持突部
90a 手前側支持突部
90b 奥側支持突部
93 手前側凹部
94 奥側凹部
97 引き出し
98 支持レール
99 係合レール
a1,a2 深さ寸法
D 奥行方向
手前

d1,d2 間隔寸法(設置間隔)
H 高さ方向(上下方向)
h1,h2 高さ寸法
W 幅方向
φ1,φ2,φ3,φ4 直径寸法(高さ寸法)
θ 傾斜角度

Claims (27)

  1. 被収納物が載置される棚板と、
    この棚板が設けられた什器本体と、を備え、
    前記棚板が、前記什器本体の奥行方向の手前側が上方に向けて傾斜して設置されていることを特徴とする収納用什器。
  2. 前記棚板の前記奥行方向に対する傾斜角度が、2度以上5度以内に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の収納用什器。
  3. 前記什器本体が、
    幅方向に互いに対向して設けられた側面部と、
    これら側面部の対向する内面のうち、前記奥行方向の手前側と奥側とに形成された手前側止め穴又は奥側止め穴に取り付けられて、前記棚板を支持する手前側支持部材及び奥側支持部材と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の収納用什器。
  4. 前記手前側止め穴と前記奥側止め穴とが、それぞれ上下方向に複数形成されており、
    一の手前側止め穴に前記手前側支持部材が取り付けられ、前記一の手前側止め穴よりも下に配された一の奥側止め穴に前記奥側支持部材が取り付けられ、これらの手前側支持部材と奥側支持部材とにより、前記棚板が支持されていることを特徴とする請求項3に記載の収納用什器。
  5. 前記手前側止め穴と前記奥側止め穴とが、互いに上下方向の高さ位置が揃えられて配列されていることを特徴とする請求項4に記載の収納用什器。
  6. 前記手前側止め穴と前記奥側止め穴とが、上下方向にずらされて交互に配列されていることを特徴とする請求項4に記載の収納用什器。
  7. 前記手前側支持部材及び前記奥側支持部材が、前記側面部の内面から前記幅方向内方に延在する手前側取付フック及び奥側取付フックであって、
    前記手前側取付フックの前記上下方向の高さ寸法が、前記奥側取付フックの前記上下方向の高さ寸法よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の収納用什器。
  8. 前記手前側支持部材及び前記奥側支持部材が、前記側面部の内面から幅方向内方に突起する手前側突起部及び奥側突起部であって、
    前記手前側突起部の前記上下方向の高さ寸法が、前記奥側突起部の前記上下方向の高さ寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の収納用什器。
  9. 前記什器本体が、
    幅方向に互いに対向して設けられた側面部と、
    これら側面部のそれぞれに設けられた側面係止穴と、
    これら側面係止穴に係止する側面用係止片が前記幅方向の両端に形成されており、前記棚板を前記幅方向の両端から支持する側支持部と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の収納用什器。
  10. 前記側面用係止片が、前記幅方向に向けられた基部と、この基部の先端に設けられ上下方向に延在する先端片とを備えることを特徴とする請求項9に記載の収納用什器。
  11. 前記什器本体が、
    幅方向に互いに対向して設けられた側面部と、
    これら側面部のそれぞれに設けられ、前記奥行方向に向けられて前記棚板を支持する支持部と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の収納用什器。
  12. 前記棚板が、前記被収納物が載置される載置面と、この載置面のうち前記幅方向の両端に設けられた側部とを備え、
    前記什器本体は、
    幅方向に互いに対向して設けられた側面部と、を備えており、
    前記棚板の側部のうち前記奥行方向の手前側と奥側とに手前側ネジ穴又は奥側ネジ穴が形成され、
    前記什器本体の側面部のうち前記奥行方向の手前側と奥側とに手前側貫通穴又は奥側貫通穴が形成されており、
    前記棚板は、前記手前側貫通穴又は前記奥側貫通穴を通して、前記手前側ネジ穴又は前記奥側ネジ穴にネジが螺合されることにより支持されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の収納用什器。
  13. 前記什器本体の前記手前側貫通穴と前記奥側貫通穴とが、それぞれ上下方向に複数形成されており、
    一の手前側貫通穴を通して前記棚板の手前側ネジ穴にネジが螺合され、前記一の手前側貫通穴よりも下に配された一の奥側貫通穴を通して前記棚板の奥側ネジ穴にネジが螺合されていることを特徴とする請求項12に記載の収納用什器。
  14. 前記手前側貫通穴と前記奥側貫通穴とが、互いに上下方向の高さ位置が揃えられて配列されていることを特徴とする請求項13に記載の収納用什器。
  15. 前記手前側貫通穴と前記奥側貫通穴とが、上下方向にずらされて交互に配列されていることを特徴とする請求項13に記載の収納用什器。
  16. 前記手前側ネジ穴が、前記奥側ネジ穴よりも低い位置に形成されていることを特徴とする請求項12に記載の収納用什器。
  17. 前記什器本体が、
    前記幅方向の両端に背面係止穴が形成された背面部と、
    この背面部の前記幅方向の両端に取り付けられ、前記棚板を支持するブラケットと、を備え、
    前記ブラケットが、前記背面係止穴に係止する背面用係止片と、この背面用係止片から延び、前記棚板を支持する延在支持部とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の収納用什器。
  18. 前記延在支持部が、前記背面部に対して上方に傾斜していることを特徴とする請求項17に記載の収納用什器。
  19. 前記背面用係止片と前記延在支持部とが互いに傾斜して設けられていることを特徴とする請求項18に記載の収納用什器。
  20. 前記ブラケットが、前記延在支持部の長さ方向の途中位置又は基端部を起点として、前記長さ方向に交差する方向に延び、それから前記背面用係止片の側に向けて延びる略L字状の支持片とを備え、
    この支持片の先端位置が、前記延在支持部の基端よりも後方に延在していることを特徴とする請求項18に記載の収納用什器。
  21. 前記ブラケットが、前記延在支持部の長さ方向の途中位置又は基端部を起点として、前記長さ方向に交差する方向に延び、それから前記背面用係止片の側に向けて延びる略L字状の支持片と、この支持片の先端に設けられ前記背面係止穴に係止可能な背面用係止部を備え、
    前記背面係止穴に前記背面用係止片を係止すると、前記背面用係止部の先端が前記背面部の表面に当接するようになっていることを特徴とする請求項18に記載の収納用什器。
  22. 前記背面係止穴が、上下方向に複数設けられ、
    上下方向に隣り合う前記複数の背面係止穴の設置間隔が、前記背面用係止片と前記背面用係止部との設置間隔と異なることを特徴とする請求項21に記載の収納用什器。
  23. 前記幅方向の両端に配される前記ブラケットを連結する連結板と、この連結板の裏面に上下方向に設けられた一対の前記背面用係止片と、を備え、
    上下方向の下側に設けられた前記背面用係止片と、前記連結板との間にスペーサが設けられていることを特徴とする請求項18に記載の収納用什器。
  24. 前記幅方向の両端に配される前記ブラケットを連結する連結板と、前記ブラケットの前記手前側及び前記奥側のそれぞれに設けられ、前記棚板を支持する支持突部と、を備え、
    前記棚板の裏面のうち、前記支持突部に支持される手前側凹部と奥側凹部とが形成されており、
    前記手前側凹部の深さ寸法が、前記奥側凹部の深さ寸法より、小さく設定されていることを特徴とする請求項18に記載の収納用什器。
  25. 前記幅方向の両端に配される前記ブラケットを連結する連結板と、前記ブラケットの前記手前側及び前記奥側のそれぞれに設けられ、前記棚板を支持する手前側支持突部及び奥側支持突部と、を備え、
    前記手前側支持突部の高さ寸法が、前記奥側支持突部の高さ寸法より大きく設定されていることを特徴とする請求項18に記載の収納用什器。
  26. 前記棚板の前記手前側の厚さ寸法が、前記奥側の厚さ寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1から請求項25に記載の収納用什器。
  27. 前記棚板が、被収納物が載置される載置面と、この載置面のうち幅方向の両端に設けられて前記奥行方向に向けられた側部とを備え、
    前記載置面が、前記側部に対して前記手前側が上方を向くように傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1から請求項25に記載の収納用什器。
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