JP3135217U - 書棚及びそれに用いる棚板係止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】棚板位置の変更に容易に対応でき、安定した棚板の支持が可能で、制作が簡単な書棚およびそれに用いる棚板係止具を提供する。
【解決手段】少なくとも1対の側板と、一定のピッチで列状に配置された複数の係止穴を有し、係止穴と係止穴との間に設けられた少なくとも1つの貫通穴を貫通する固定具によって側板の対向する内側面に取り付けられる少なくとも一対の係止柱と、板状の部材を断面がN字型になるように折り曲げた形状を有し、そのN字型の一方端が係止柱の係止穴と係合し、他方端が棚板の係止溝と係合する複数個の棚板係止具と、その端部に棚板係止具の前記他方端と係合する係止溝を備えた少なくとも1枚の棚板とを有する書棚であって、係止柱に設けられた貫通穴の上端とその貫通穴直上の係止穴の下端との間の長さを、係止穴の上下方向の長さよりも短くした書棚を提供する。
【選択図】図1

Description

本考案は、書棚及びそれに用いる棚板係止具に関し、詳細には、棚板の上下方向の設置位置をより細かなピッチで変更することができる書棚とそれに用いる棚板係止具に関するものである。
従来、多くの書棚においては、収納する書籍等の大きさに合わせて棚板の上下方向の位置を調整することができるようになっているのが一般的である。棚板の上下方向の位置調整のためのメカニズムは様々であるけれども、典型的なものとしては、例えば、特許文献1にみられるように、書棚を構成する左右一対の側板の内側に複数のダボ穴を所定のピッチで設け、棚板を支持するダボを差し込むダボ穴の位置を変えることによって、棚板の上下方向の位置を調整可能にしているものがある。
しかしながら、このようにダボの差し込み位置を変更して棚板の設置位置を可調整とする書棚においては、棚板の設置位置をより細かなピッチで変更可能とするためには、側板の内側に多数のダボ穴をより小さなピッチで設ける必要があり、そのためのダボ穴加工に手間が掛かる上に、ダボ穴へのダボの差し込みや抜き取りは基本的に面倒な作業であり、棚板の上下方向の位置の変更に手間取ってしまうという欠点がある。また、ダボとそれを支えるダボ穴の強度によって支持可能な書籍等の重量が制約を受けるので、重量のある書籍等の収納が予定される書棚には一般的に不適であり、さらには、棚板がダボ上に載置されているだけであるので、棚板の支持が不安定であるという不都合もある。
一方、例えば、特許文献2などに見られるように、書棚を構成する左右一対の側板を鋼板で作成し、その側板の内側の前後に複数のスリットを設け、棚板と係合する棚受け金具を係止するスリットの位置を変更することにより、棚板の上下位置を可調整とすることも行われている。しかしながら、このような書棚においては、書棚を構成する構造部材である鋼製の側板自体に棚板係止用のスリットを設けるようにしているので、棚板の設置位置をより細かなピッチで変更可能にしようとすると、鋼製の側板に多数のスリットをより小さなピッチで設けることが必要となり、金属加工が非常に面倒になるという不都合がある。
特開2001−54430号公報 特開2001−29149号公報
本考案は、上記のような従来の書棚が有する欠点若しくは不都合を解消するために為されたもので、より細かなピッチでの棚板位置の変更にも容易に対応できる上に、安定した棚板の支持が可能であり、しかも制作が簡単な書棚およびそれに用いる棚板係止具を提供することを課題とするものである。
本考案は、少なくとも1対の側板と、一定のピッチで列状に配置された複数の係止穴を有し、係止穴と係止穴との間に設けられた少なくとも1つの貫通穴を貫通する固定具によって側板の対向する内側面に取り付けられる少なくとも一対の係止柱と、板状の部材を断面がN字型になるように折り曲げた形状を有し、そのN字型の一方端が係止柱の係止穴と係合し、他方端が棚板の係止溝と係合する複数個の棚板係止具と、その端部に棚板係止具の前記他方端と係合する係止溝を備えた少なくとも1枚の棚板とを有する書棚であって、係止柱に設けられた貫通穴の上端とその貫通穴直上の係止穴の下端との間の長さを、係止穴の上下方向の長さよりも短くした書棚を提供することによって、また、板状の部材を断面がN字型になるように折り曲げた形状を有し、そのN字型の一方端の下端部に切れ込みが設けられている棚板係止具を提供することによって、上記の課題を解決するものである。
本考案の書棚においては、係止柱に設けられる列状に配置された複数の係止穴と、係止柱を側板に取り付ける固定具が貫通する貫通穴とが、ともに、係止柱を縦方向に貫く同じ1本の直線上に左右対称に配置されているのが望ましい。複数の係止穴と貫通穴とをこのような配置とすることによって、係止柱の左右方向の幅を必要最小限の長さにすることが可能となる。
また、本考案の書棚においては、複数個の棚板係止具のうちの少なくとも1つが、係止柱の係止穴と係合するN字型の一方端の下端部に、固定具との当接を避ける切れ込みが設けられている棚板係止具であるのが望ましい。このような棚板係止具を少なくとも1つ備えていることによって、本考案の書棚は、係止柱に設けられる係止穴のピッチを可及的に小さくしても、係止穴に係合する棚板係止具のN字型の一端が係止柱を側板に取り付ける固定具に当接する恐れがないので、棚板係止具を任意の係止穴に係合させることができる。
さらに、本考案の書棚においては、係止柱の係止穴と係合する棚板係止具のN字型の一方端の長さが係止柱の係止穴の上下方向の長さよりも長いことが望ましい。これにより、例えば、棚板の位置変更時に棚板などが棚板係止具に接触しても、棚板係止具が係合している係止穴から無闇に外れて落下したりしてしまうことが防止される。
本考案の書棚が収納ないしは陳列する対象物は、単行本や雑誌等を含めた書籍類は勿論のこと、CD、DVD、ビデオテープ、MD、MO、その他の情報記録媒体ないしはそれらのケース、商品、箱、書類、書類ケースなど、棚上に収納ないしは陳列することができる全てのものを含み、したがって、本明細書でいう書棚とは、書籍類だけを収納ないしは陳列する狭義の意味の書棚、書架に解されてはならず、陳列棚、収納棚、整理棚などを含むものである。
本考案の書棚は、上記のように構成されているので、極めて小さなピッチ、例えば、12.5mm程度のピッチでの棚板の上下方向の位置調整にも十分に対応できるという利点がある。また、棚板係止具を係合させる係止穴を、側板に直接設けるのではなく、側板とは別体の係止柱に設けるようにしているので、係止穴を設けるピッチを小さくしても、加工にそれほどの手間が掛からず、容易に制作できる上に、書棚を構成する構造材としての側板自体には全く影響がないので、書棚自体の強度には何らの影響を及ぼさないという利点を有している。
また、断面がN字型の棚板係止具を使用し、そのN字型の一方端を係止柱の係止穴に係合させるとともに、他方端を棚板に設けられた係合溝に係合させて、棚板を所定位置に支持するようにしているので、棚板は安定に支持され、重量のある書籍等の収納にも十分に耐えることができる。さらには、N字型の棚板係止具の少なくとも1つは、N字型の一方端の下端部に切れ込みが設けられているので、係止柱を側板に取り付ける固定具と当接することが防止され、係止穴のピッチを可能な限り小さくすることが可能となる。
以下、図面を用いて本考案を詳細に説明するが、本考案が図示のものに限られないことは勿論である。
図1は、本考案の書棚の一例を示す斜視図である。図1において、1は本考案の書棚であり、書棚1は、左右二枚一対の側板2、2と、基板3、天板4、及び棚板5、5、5とから構成されている。6、6は、側板2、2の互いに対向する内側に取り付けられた係止柱である。図示の例においては、側板2、2は二枚一対だけであるが、さらに一枚若しくは二枚以上の側板を用意して、左及び/又は右の側方に連結し、二連若しくは三連以上の書棚としても良い。そのとき、両端以外の側板は、その両面を対向する内側として用いることができる。また、二枚一対若しくはそれ以上の側板を用意して、前方及び/又は後方に連結して、両側から書籍等の収納物を出し入れする二重の書棚としても良いことも勿論である。棚板5、5、5も本例においては3枚であるが、書棚の大きさなどに合わせて、1枚であっても、2枚であって、また4枚以上であっても良いことは言うまでもない。
側板2、2、基板3、天板4、及び棚板5、5、5の材質に特段の制限はなく、木や、鋼、ステンレス、真鍮、アルミ、銅などの金属、プラスチックなどを適宜単独若しくは組み合わせて使用することができるけれども、典型的には一枚板若しくは合板等の木材が使用される。
図2は、側板2の拡大図であり、側板2の内側面の前後には、溝7、7が形成されている。図示の例では、溝7、7は、側板2の上端から少し下がった位置から下方に形成されているけれども、側板2の上端から形成しても良く、また、溝7、7の下端は、側板2の下端まで延在していても、側板2の下端から少し上方の位置までであっても良い。溝7、7は、側板2が木材の場合には、切削等の手段で形成することができ、側板2が金属の場合にはプレス加工、プラスチックの場合には成型加工等、材料の特性に応じた適宜の方法で形成することができる。
係止柱6、6は、厚みの薄い板状部材の両側端を同じ方向に折り曲げて得られる断面コの字型の形状を有しており、そのそれぞれには、同形、同大の係止穴8、8・・・が一定のピッチで複数個設けられている。係止柱6、6を形成する材料にも特段の制限はなく、後述する棚板係止具を係合させて、棚板及びその上に収納される書籍等の重量に耐えることができる限り、ステンレス、鋼、銅、真鍮、アルミなどの金属や、プラスチックなど適宜の材料を用いることができるけれども、例えば、ステンレスを用いると、錆びない上に光沢があり、しかも強度的にも十分であるので最も好ましい。
9、9・・・は、係止柱6、6の係止穴8、8間の適宜の位置に設けられた貫通穴であり、この貫通穴9、9・・・に、固定具10、10・・・を貫通させて、その固定具10、10・・・によって係止柱6、6を側板2の溝7、7内に取り付けることができるようになっている。固定具10、10・・・としては、係止柱6、6を側板2の内側面に取り付けることができるものである限り、どのようなものを使用しても良く、例えば、ねじ、釘など適宜のものを使用することができるけれども、側板2の材料が木材である場合には、木ねじを使用するのが好ましい。
図3は、係止柱6を側板2の内側の溝7内に取り付けた状態を示す断面図である。図に示すように、溝7内に取り付けられた係止柱6は、そのコの字型の断面を形成する両側端の折り返し部の先端が溝7の底部と当接した位置で位置決めされて、係止穴8と溝7の底部との間に所定深さの空間Sを確保することができるようになっている。
なお、係止柱6、6の形状は、図2ないし図3に示したものに限られない。例えば、図4の断面図に示すように、係止柱6の形状は平板状であっても良く、その場合には、側板2の内側面に形成される溝7の周辺部に係止柱6の周辺部を当接させて係止柱6を側板2に対して位置決めして、側板2の内側に取り付けることができ、係止穴8と溝7の底部との間に所定深さの空間Sを確保することができる。なお、溝7の周辺部で係止柱6の周辺部と当接する部分を係止柱6の厚さ分だけ削り取った形状としておけば、係止柱6の上面と側板2の内側面とが同一面に揃うので、好ましい。
図5は、係止柱6の拡大図であり、図6はその側面断面図である。図5に示すように、係止柱6には、係止穴8、8、8・・・が一定のピッチPで複数個設けられている。係止穴8、8、8・・・の形状に特段の制限はなく、後述する棚板係止具の一端が係合することができる限りどのような形状であっても良いが、典型的には横長の長方形が好ましく、しかも四隅が若干の丸味を帯びているのが好ましい。hは係止穴8の上下方向の長さ、Wは係止穴8の幅である。なお、ここでいう上下とは書棚に取り付けて使用状態における上下と同じである。なお、係止穴8、8、8・・・の形状は全て同形、同大であるのが好ましいけれども、例えば装飾等の目的でその幅Wに多少のばらつきをもたせたり、上下方向の長さhを多少変化させたりすることも随意である。
係止穴8、8、8・・・の間の適宜の位置には、貫通穴9が設けられている。貫通穴9は、前述したとおり、図示しない固定具をその内部に貫通させて、係止柱6を側板2に取り付けるためのものである。本考案においては、この貫通穴9が、貫通穴9の上端とその直上にある係止穴8の下端との間の長さxが係止穴8の上下方向の長さhよりも短くなるような位置、すなわち、x<hとなるような位置に設けられている。このような位置に貫通穴9を設けることにより、本考案の書棚においては、係止穴8、8、8・・・のピッチPを可及的に小さくすることが可能であり、より細かなピッチで棚板の上下方向位置を調整することができる。
図6から見て取れるとおり、11は貫通穴9の周辺の傾斜部であり、このような傾斜部11を設けておくことによって、例えば木ねじ等の固定具を貫通穴9の内部に貫通させて係止柱6を側板に取り付けても、木ねじ等の固定具の頭が係止柱6の上面から飛び出ることがなく、棚板の設置や取り外しのときに邪魔になることがない。rは貫通穴9の直径、Rは傾斜部11の直径、Qは係止柱6の幅である。なお、Cは係止柱6の幅方向の中心軸であり、図に示すとおり、本例の係止柱6においては、係止穴8、8、8・・・及び貫通穴9、傾斜部11は、全てこの中心軸Cに対して左右対称に設けられている。係止穴8、8、8・・・及び貫通穴9、傾斜部11は、係止柱6の中心軸C、或いは、中心軸Cからずれた直線に対して必ずしも左右対称の位置に配置されていなくても良いけれども、これらのを全て中心軸Cに対して左右対称にまとめることによって、係止柱6の幅Qを可及的に小さくすることができるという利点がある。係止穴8、8、8・・・及び貫通穴9、傾斜部11が、係止柱を縦方向に貫く同じ1本の直線上に左右対称に配置されていれば、仮にその直線が中心軸Cからずれた位置にあっても、本考案の書棚の機能上は何らの支障はなく、係止穴8、8、8・・・及び貫通穴9、傾斜部11が、同一直線上に左右対称に配置されていない場合に比べて、係止柱6の幅Qを小さくすることができることは言うまでもない。
貫通穴9の個数にも特に制限はなく、係止柱6を側板に対して取り付け安定に固定することができる限り、適宜の個数を選択することができ、例えば、6個の係止穴8に対して1つの貫通穴9を設けるようにしても良いし、それ以上またはそれ以下の個数の係止穴8に対して1つの貫通穴9を設けるようにしても良い。
図7は、本考案の書棚に使用する棚板係止具の一例を示す斜視図であり、図8はその側面図である。図7及び図8において、12は棚板係止具であり、この棚板係止具12は、一枚の板状部材を断面がN字型になるように折り曲げて得られる形状を有している。棚板係止具12を構成する材料に特に制限はなく、後述する棚板を係止支持してその上に収納される書籍等の重量に耐えることができる限り、どのような材料を用いて形成しても良いけれども、例えば、係止柱6と同様に、ステンレス、鋼、銅、真鍮、アルミなどの金属や、プラスチックなど適宜の材料を用いることができ、中でも、加工性並びに強度の面からは鋼を用いるのが好ましい。
13は、N字型の一方端であり、係止柱6の係止穴8と係合する部分である。14は他方端であり、後述する棚板の係合溝と係合する部分である。また、15はN字型の棚板係止具12の中央部である。図7から明らかなように、N字型の一方端13は、その両側が中央部15の両側から同じ長さだけ削り取られた幅狭の形状を有しており、N字型の一方端13の幅は、中央部15及び他方端14の幅よりも小さくなっている。dはN字型の一方端13の長さである。
図9は、断面N字型の棚板係止具12を係止穴8に係合させるところを示した断面図であり、図10は棚板係止具12を係止穴8に係合させた状態を示す断面図である。棚板係止具12を、棚板を設置したい位置に対応する係止穴8に係合させるには、図9に示すように、棚板係止具12を若干傾斜させながら、そのN字型の一方端13の先端を係止穴8に挿入し、図10に示すように係止穴8に係合させれば良い。係合した状態で、棚板係止具12のN字型の一方端13の先端部は、溝7の底部と接触することなく、空間S内に収まっている。
本考案の書棚においては、棚板係止具12のN字型の一方端13の長さdを係止穴8の上下方向の長さhよりも長めにし、かつ、N字型の一方端13が中央部15に対して若干外側に広がるように、N字型の一方端13と中央部15との間に図8に示すような角度αを設けておくのが好ましい。このようにしておくと、係止穴8の上下方向の長さhよりも長い長さdを持つ棚板係止具12のN字型の一方端13を係止穴8に係合させることができ、例えば棚板の設置時や取り外し時などに棚板などが棚板係止具12に接触して、棚板係止具12が上方に持ち上げられても、棚板係止具12が係止穴8から不必要に外れて落下したりすることがないという利点が得られる。なお、角度αは、N字型の一方端13の長さdと係止穴8の上下方向の長さh、さらには、係止柱6と溝7との間に形成される空間Sの奥行きとを勘案して適宜決定することができる。
図10において、5は棚板であり、断面図として示してあるが、棚板5には、棚板係止具12の他方端14を係合する係合溝16が設けられている。17は金属板、18aは凹部であるが、これらについては後述する。棚板5を棚板係止具12上に設置するには、棚板5を図中矢印方向に移動させ、棚板5の係合溝16を棚板係止具12の他方端14に係合させれば良い。
図11は、棚板5の側面部分の構造を示す図である。図に示すように、棚板5の側面には、棚板5の側面上部と側面の手前側(書棚における書籍等を出し入れする側)一部を残して、凹部18が設けられており、この凹部18はその一部が棚板5の下面にまで延在している。係合溝16は、この凹部18に、断面L字型の金属板17を取り付けることによって形成される。すなわち、凹部18には、その側面に、さらに小凹部16a、16aが設けられており、一方、金属板17の対応する位置には、穴17a、17aが形成されているので、金属板17を凹部18に取り付けることによって、金属板17と棚板5の側面との間に、係合溝16、16が形成されることになる。
凹部18の、棚板側面における深さは、金属板17の厚さよりも長くなっており、図10に示すとおり、金属板17を凹部18に取り付けた状態で、棚板5の側面には、なお、凹部18aが残されている。このように棚板5の側面に凹部18aが存在するので、棚板5の係合溝16を棚板係止具12の他方端14に係合させても、棚板係止具12の中央部15の厚さは凹部18aに吸収され、棚板5の側面と側板2の内側面との間には隙間が生じることがない。また、凹部18の棚板下面における深さは、金属板17の厚さと同程度にされており、金属板17を凹部18に取り付けると、金属板17の下面は棚板5の下面と略面一に揃うようになっている。また、凹部18は、上述のとおり、棚板5の側面の手前側の一部を残して設けられているので、金属板17を凹部18に取り付けても、棚板5の手前側からは金属板17は見えず、書棚としての見栄えを損なうことがない。なお、凹部18は、棚板5の側面の手前側の一部だけでなく、奥側の一部も残して設けても良く、その場合には、棚板5を手前側或いは奥側のどちらから見ても金属板17は見えず、書棚の見栄えが損なわれることがない。以上は、棚板5の一方の側面についてのみ説明をしたが、他方の側面についても同様であることは言うまでもない。
図12は棚板係止具12の他の例を示す斜視図である。図に示すとおり、この例の棚板係止具12においては、係止柱6の係止穴8と係合するN字型の一方端13の下端部に切れ込み19が設けられている点でのみ、図7及び図8に示した棚板係止具12と異なっている。この例の棚板係止具12は、例えば、図13に示すように、その直下に、固定具10が貫通した貫通穴9が存在する係止穴8に係合させるのに好都合な棚板係止具である。すなわち、図14及び図15に示すように、N字型の一方端の下端部に切れ込み19が設けられている棚板係止具12を用いれば、係合させる係止穴8の直下に、貫通穴9が存在し、その貫通穴9を貫通する固定具10が存在していたとしても、切れ込み19によって固定具10との当接を避けることができるので、何らの支障なく、棚板係止具12を係止穴8に係合させることができるものである。なお、切れ込み19の形状としては、図示の例では半円形状の切れ込みを示したが、半円形状に限られず、固定具10との当接を避けることができる限り、四角形、三角形、半長円形、半楕円形など、どのような形状であっても良い。
本考案の書棚においては、上記のようなN字型の一方端13の下端部に切れ込み19のある棚板係止具12を少なくとも1個備えているのが望ましい。少なくとも1個という意味は、例えば、左右一対の側板2、2を備え、それぞれの側板2、2の前後に2つの係止柱6、6、6、6を備える書棚において、係止柱6、6、6、6を側板2、2に取り付ける固定具10の位置が、係止柱6、6、6、6において全て異なっている場合には、切れ込み19のある棚板係止具12を少なくとも1個備えていれば、少なくとも1枚の棚板5に関しては、係止柱6、6、6、6を取り付けている固定具10の位置を考慮することなく、任意の位置の係止穴8に棚板係止具12を係合させ、棚板5を所望の位置に支持することができるからである。支持すべき棚板5の数が増えたり、係止柱6、6、6、6を側板2に取り付ける固定具10の位置が2若しくは3以上の係止柱に関して同じような場合には、切れ込み19のある棚板係止具12が2個以上必要になることは言うまでもない。本考案の書棚を構成する棚板係止具12が、すべて、係止穴8と係合するN字型の一方端13の下端部に切れ込み19を備えた棚板係止具12であっても良いことは勿論である。
〈実施例〉
側板、基板、天板、棚板に全てラワン材を用い、以下の諸元で本考案の書棚を作成した。ただし、係止穴の上下方向の長さh、及び、係止穴のピッチPを、種々に変化させ、最適の組み合わせを検討した。
1.係止柱
材料:ステンレス 厚さ0.8〜1mm
形状:両側端を同方向に折り曲げた断面コの字型
大きさ:長さ1820mm、幅15mm、折り返し部の長さ5mm
2.係止穴
大きさ:上下方向の長さhmm
幅:8mm
ピッチ:Pmm
3.貫通穴
貫通穴:直径3mm
傾斜部:直径6mm
4.固定具
木ねじ:ネジ部の直径3mm未満
5.棚板係止具
材料:鋼 厚さ2mm
形状:断面N字型
大きさ:係合穴と係合するN字型の一方端の長さ7.5mm 幅7mm
他方端の長さ10mm、幅11mm
切れ込みの大きさ:直径4mmの半円形
検討の結果、上記のような係止柱の材料の厚み、貫通穴の大きさ、棚板係止具の材料の厚み、係合穴と係合するN字型の一方端の長さに関して言えば、係止穴のピッチPを12.5mm、係止穴の上下方向の長さhを3.5〜4mmにすると、12.5mmという極めて細かなピッチで棚板の上下方向の位置調整が可能であり、しかも、係止穴への棚板係止具の係合や取り外しが困難なく行うことができ、さらには、棚板係止具と係止穴との係合が不必要に外れることのない安定した書棚が作成できることが分かった。
以上説明したように、本考案によれば、細かなピッチで棚板の上下方向の位置を調整することができる安定した書棚を簡便に作成することができるので、図書館や書店はもとより、一般家庭にも利便性の一層向上した書棚を提供することができる。また、本考案の書棚は、単行本や雑誌を含めた書籍等の陳列や収納だけに限らず、CDやDVDを初めとする各種の情報記録媒体やそのケース、書類や商品など、棚上に収納ないしは陳列することができる全てのものを対象にしているので、商店や事務所、倉庫などあらゆる方面での利用が可能である。
本考案の書棚の一例を示す斜視図である。 側板の拡大図である。 係止柱を側板に取り付けた状態の拡大断面図である。 他の例の係止柱を側板に取り付けた状態の拡大断面図である。 係止柱の拡大図である。 図5の側面断面図である。 棚板係止具の一例を示す斜視図である。 図7の側面図である。 棚板係止具の係止穴への係合方法を示す断面図である。 棚板係止具の係止穴への係合状態を示す断面図である。 棚板の側面の構造を示す説明図である。 棚板係止具の他の例を示す斜視図である。 棚板係止具の係止穴への係合方法を示す断面図である。 棚板係止具の係止穴への係合状態を示す断面図である。 棚板係止具の係止穴への係合状態を示す背面図である。
符号の説明
1 書棚
2 側板
3 基板
4 天板
5 棚板
6 係止柱
7 溝
8 係止穴
9 貫通穴
10 固定具
11 傾斜部
12 棚板係止具
13 N字型の一方端
14 他方端
15 中央部
16 係合溝
17 金属板
18 凹部
19 切れ込み
h 係合穴の上下方向長さ
P 係合穴のピッチ
r 貫通穴直径
x 貫通穴上端と係止穴下端との間の長さ







Claims (5)

  1. 少なくとも1対の側板と、一定のピッチで列状に配置された複数の係止穴を有し、係止穴と係止穴との間に設けられた少なくとも1つの貫通穴を貫通する固定具によって側板の対向する内側面に取り付けられる少なくとも一対の係止柱と、板状の部材を断面がN字型になるように折り曲げた形状を有し、そのN字型の一方端が係止柱の係止穴と係合し、他方端が棚板の係止溝と係合する複数個の棚板係止具と、その端部に棚板係止具の前記他方端と係合する係止溝を備えた少なくとも1枚の棚板とを有する書棚であって、係止柱に設けられた貫通穴の上端とその貫通穴直上の係止穴の下端との間の長さを、係止穴の上下方向の長さよりも短くした書棚。
  2. 列状に配置された複数の係止穴と貫通穴とが、ともに、係止柱を縦方向に貫く同じ1本の直線上に左右対称に配置されている請求項1記載の書棚。
  3. 複数個の棚板係止具のうちの少なくとも1つが、係止柱の係止穴と係合するN字型の一方端の下端部に、固定具との当接を避ける切れ込みが設けられている棚板係止具である請求項1又は2記載の書棚。
  4. 係止柱の係止穴と係合する棚板係止具のN字型の一方端の長さが、係止柱の係止穴の上下方向の長さよりも長い請求項1、2又は3記載の書棚。
  5. 板状の部材を断面がN字型になるように折り曲げた形状を有し、そのN字型の一方端の下端部に切れ込みが設けられている棚板係止具。
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