JP2007191103A - ピラーエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な衝撃吸収性能を保障時間維持することができるピラーエアバッグ装置の提供。
【解決手段】車両のフロントピラー7を覆うように展開可能なピラーバッグ1と、ピラーバッグ1を展開させるために、ピラーバッグ1に気体を供給するインフレータ2とを備え、ピラーバッグ1は、当該ピラーバッグ1の一部どうしを縫い合わせた縫製部10を有し、縫製部10は、展開したピラーバッグ1への歩行者の衝突による当該ピラーバッグ1の内圧上昇によって破断し、縫製部10の破断により、ピラーバッグ1の容積が展開当初の容積よりも拡大する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ピラーエアバッグ装置に関し、より詳細には、十分な衝撃吸収性能を保障時間維持することができるピラーエアバッグ装置に関する。
従来、車両が歩行者と衝突した場合に、フロントピラーを覆うようにエアバッグを展開させ、歩行者がフロントピラーに衝突して受ける衝撃を緩和するピラーエアバッグ装置(ピラーエアバッグ)知られている(例えば、特許文献1)。さらに、複数のエアバッグをフロントピラーに沿って直列に配置したピラーエアバッグ装置(例えば、特許文献2)が知られている。
特開平7−108903号公報 特開2003−306098号公報
通常のエアバッグは、歩行者がエアバッグに衝突すると、変形したり、内部の空気が圧縮されたりして衝撃を吸収する。ところが、ピラーエアバッグは、エアバッグの展開後も運転者の前方視界を確保する必要があるため、容量が小さい。小容量のエアバッグの場合、衝撃を吸収するのに十分な変形や空気圧縮の余裕が少ない。
そこで、例えば、エアバッグが変形しやすいようにエアバッグの内圧を低くすると、エアバッグの容量が小さいため、エアバッグが潰れて歩行者が実質的にフロントピラーと衝突してしまうことになる。一方、エアバッグの内圧を高くし過ぎると、エアバッグが「固く」なり、衝突の衝撃を十分に吸収することが困難となる。
また、例えば、エアバッグの衝撃吸収性を満足するために、エアバッグにベントホールを設けることが考えられる。ベントホールを設ければ、歩行者がエアバッグに衝突したときにベントホールから空気を逃がし、エアバッグの衝撃吸収性を高めることができる。しかし、ベントホールを設けると、エアバッグの展開後、エアバッグの内圧が急速に低下してしまう。これでは、エアバッグ展開後、所定の内圧を保つ必要がある保障時間の間、衝撃吸収性能を維持することが困難となるおそれがある。
そこで、本発明は、十分な衝撃吸収性能を保障時間維持することができるピラーエアバッグ装置の提供を目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明のピラーエアバッグ装置によれば、車両のフロントピラーを覆うように展開可能なバッグ部と、バッグ部を展開させるために、バッグ部に気体を供給する気体供給手段と、展開したバッグ部に衝突物が衝突したときに、当該バッグ部の容積を増加させ、或いは、当該バッグ部の内部の気体の一部を他のバッグ部に移動させて、当該バッグ部の内圧上昇を抑制する内圧上昇抑制手段とを備えることを特徴としている。
このように構成された本発明のピラーエアバッグ装置によれば、展開したバッグ部に衝突物が衝突したときに、当該バッグ部の容積を増加させ、或いは、当該バッグ部の内部の気体の一部を他のバッグ部に移動させるので、当該バッグ部の内圧上昇を抑制することができる。このため、十分な衝撃吸収性能を実現することができる。さらに、ベントホールを設ける必要がないので、十分な衝撃吸収性能を保障時間維持することができる。
また、本発明において好ましくは、車両のフロントピラーを覆うように展開可能なバッグ部と、バッグ部を展開させるために、バッグ部に気体を供給する気体供給手段とを備え、内圧上昇抑制手段として、バッグ部に、当該バッグ部の一部どうしを縫い合わせた縫製部を有し、縫製部は、展開したバッグ部への歩行者の衝突による当該バッグ部の内圧上昇によって破断し、縫製部の破断により、当該バッグ部の容積が展開当初の容積よりも拡大することを特徴としている。
このように構成された本発明のピラーエアバッグ装置によれば、バッグ部への衝突によるバッグ部の内圧上昇によって縫製部が破断し、当該バッグ部の容積が拡大するので、十分な衝撃吸収性能を実現することができる。さらに、ベントホールを設ける必要がないので、十分な衝撃吸収性能を保障時間維持することができる。
また、本発明おいて好ましくは、縫製部は、バッグ部に、バック部の展開当初は展開せず、且つ当該縫製部の破断により展開する非展開部を形成するように設けられる。
このように、非展開部を形成しておけば、縫製部の破断によりバッグの容積を容易に拡大させることができる。
また、本発明において好ましくは、バッグ部は、展開当初に展開する複数の気室を有し、縫製部は、上記気室の各々が上記非展開部を有するように設けられる。
このように複数の気室を設ければ、個々の気室の容積は小さいため、バッグ部への歩行者の衝突による気室の内圧上昇が急激となる。このため、縫製部を確実に早く破断させることができ、さらに、破断タイミングのばらつきを少なくすることができる。
また、本発明において好ましくは、バッグ部の複数の気室は、当該バッグ展開時に、フロントピラーに沿って並ぶように設けられる。
これにより、歩行者が、バッグ部の異なる気室に対してそれぞれ二次衝突した場合においても、個々の気室毎に、縫製部の破断により非展開部が新たに展開するので、十分な衝突吸収性能を発揮することができる。
また、本発明において好ましくは、車両の左右のフロントピラーをそれぞれ覆うように展開可能な一対のバッグ部と、一対のバッグ部をそれぞれ展開させるために、一対のバッグ部の各々に気体をそれぞれ供給する一対の気体供給手段とを備え、内圧上昇抑制手段として、一対のバッグ部どうしを連通する連通手段と、を備えることを特徴としている。
このように構成された本発明のピラーエアバッグ装置によれば、一つのバッグ部を連通部で連通してあるので、一方のバッグ部に歩行者が衝突した場合、そのバッグ部の内部の空気の一部が連通部を通って、他方のバッグへ逃げる。その結果、バッグ部の内圧が高くなりすぎることを回避して、バッグ部に十分な衝撃吸収性能を与えることができる。その上、ベントホールを設ける必要がないので、十分な衝撃吸収性能を保障時間維持することができる。これにより、ピラーエアバッグ装置は、十分な衝撃吸収性能を保障時間維持することができる。
また、本発明において好ましくは、連通手段は、バルブを備え、バルブは、展開当初は閉状態であり、展開したバッグ部への歩行者の衝突後、所定時間経過後に開状態となる。
これにより、バッグ部の内圧を容易に制御して、衝撃吸収性能の調整をすることができる。
このように、本発明のピラーエアバッグ装置によれば、十分な衝撃吸収性能を保障時間維持することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明のピラーエアバッグ装置の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態として、本発明のピラーエアバッグ装置の一例について説明する。
図1を参照して、第1実施形態のピラーエアバッグ装置の車両における配置について説明する。図1は、ピラーエアバッグ装置を装備した車両の斜視図である。図1に示すように、車両のフロントピラー7を覆うように展開可能なバッグ部としてのピラーバッグ1と、ピラーバッグ1を展開させるために、ピラーバッグ1に気体を供給する気体供給手段としてのインフレータ2とを備えている。なお、図1では、ピラーバッグ1を展開した状態で示している。
ピラーバッグ1及びインフレータ2は、車両を上方から見た図2(a)及び車両前後方向の断面を示す図2(b)に示すように、フロントフード4と、フロントガラス5との間のカウル付近の車両の両側寄りに一つずつ配置されている。ピラーバッグ1は、フロントピラー7を覆うように展開する。
さらに、図1に示すように、車両のバンパーには、歩行者衝突検知センサ3が設けられている。そして、車両に搭載されたECU6(electric control unit:電子制御装置)は、図3のブロック図に示すように、衝突センサ3からの衝突検知信号を受けて、インフレータ2を作動させる制御信号を出力する。インフレータ2は、制御信号により、例えば、火薬を爆発させて、ピラーバッグ1を膨張展開させる。
なお、歩行者衝突検知センサ3の代わりに、或いは、歩行車衝突検知センサ3に加えて更に、衝突予知センサを設けてもよい。衝突予知センサは、例えば、レーザ等により、前方障害物を検知し、その接近速度等から衝突を予知する。
続いて、図4を参照して、ピラーバッグ1について説明する。図4(a)は、インフレータ2の働きによりフロントピラー7を覆うように展開したピラーバッグ1の模式図である。
第1実施形態のピラーバッグ1は、単一の気室から構成されている。このピラーバッグ1の上縁及び右側縁には、ピラーバッグ1の一部どうしを縫い合わせた縫製部10が形成されている。この縫製部10の外側には、ピラーバッグ1の展開当初には展開しない非展開部11が設けられている。この非展開部11には、縫製部10のために、実質的に気体が供給されない。
次いで、図4(b)に、展開したピラーバッグ1に、歩行者が衝突した場合の様子を示す。図4(b)では、ピラーバッグ1に衝突した歩行者の頭部を、Hで示す円で模式的に表す。歩行者の衝突により、ピラーバッグ1の内圧が上昇する。その結果、縫製部10が破断し、非展開部11が、新たに拡張部11aとして展開する。これにより、拡張部11aの容積だけ、ピラーバッグ1の容積が展開当初の容積よりも拡大する。
このように、歩行者の衝突によるピラーバッグ1の内圧上昇によって縫製部10が破断し、非展開部11が新たに展開し、ピラーバッグ1の容積が拡大するので、十分な衝撃吸収性能を実現することができる。さらに、ベントホールを設ける必要がないので、十分な衝撃吸収性能を保障時間維持することができる。
なお、図4(b)に示した例では、拡張部11aが、フロントピラー7の内側に向けて、すなわち、フロントガラス中央へ向けて拡張しているが、本発明では、拡張部がフロントピラーの外側に向けて拡がるようにしてもよい。その場合、縫製部を、ピラーバッグの車両外側に面した辺に設けるとよい。このように、拡張部を外側に向けて拡げるようにすれば、拡張部が拡張した場合においても、運転席から見て、より広く前方視界を確保することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態ととして、本発明のピラーエアバッグ装置の他の一例について説明する。
なお、第2実施形態のピラーエアバッグ装置の車両上の配置や展開の原理は、上述の第1実施形態のものと同様であるので、その詳細な説明は省略し、ピラーバッグ1について説明する。
まず、図5(a)に、インフレータ2の働きによりフロントピラー7を覆うように展開したピラーバッグ1の様子を模式的に示す。このピラーバッグ1は、二つの気室1a及び1bから構成されている。ピラーバッグ1の二つの気室1a及び1bは、ピラーバッグ1の展開時に、フロントピラー7に沿って並ぶように配置されている。ここでは、フロントピラー7に沿って上側の気室を第1気室1aとし、下側の気室を第2気室1bとする。
なお、第1気室1aと第2気室1bとを区画する固定縫製部12は、ピラーバッグ1の膨張展開や内圧上昇によっても破断しないように強固に縫製されている。また、固定縫製部12は、二つの気室間で空気を多少通過させるので、インフレータ2による膨張展開時に、二つの気室の両方を展開させることができる。
そして、これらの第1気室1a及び第2気室1bには、それぞれ縫製部によって区画された非展開部が設けられている。具体的には、図5(a)に示すように、第1気室1aには、その上縁に沿って縫製部13が設けられ、その縫製部13の外側に、非展開部14が形成されている。また、第2気室1bには、その右側縁に沿って縫製部15が設けられ、その縫製部15の外側に、非展開部16が形成されている。
次いで、図5(b)に、展開したピラーバッグ1の第2気室1bに、歩行者が衝突した場合の様子を示す。図5(b)では、ピラーバッグ1に衝突した歩行者の頭部を、Hで示す円で模式的に表す。歩行者の衝突により、第2気室1bの内圧が上昇する。その結果、第2気室の縫製部15が破断し、非展開部16が、新たに拡張部16aとして展開する。これにより、拡張部16aの容積だけ、第2気室1bの容積が展開当初の容積よりも拡大する。
続いて、図5(c)に、展開したピラーバッグ1の第1気室1aに、歩行者が衝突した場合の様子を示す。図5(c)でも、ピラーバッグ1に衝突した歩行者の頭部を、Hで示す円で模式的に表す。歩行者の衝突により、第1気室1aの内圧が上昇する。その結果、第1気室の縫製部13が破断し、非展開部14が、新たに拡張部14aとして展開する。これにより、拡張部14aの容積分だけ、第2気室1bの容積が展開当初の容積よりも拡大する。
このように複数の気室を設ければ、個々の気室の容積が小さいため、ピラーバッグ1への歩行者の衝突による気室の内圧上昇が急激となる。このため、縫製部を確実に早く破断させることができ、さらに、破断タイミングのばらつきを少なくすることができる。
ところで、歩行者が車両に衝突した場合、フロントバンパによってフロントフード上に跳ね上げられた歩行者が、フロントピラーに複数回衝突する場合が想定される。即ち、例えば、まず歩行者の肩がフロントピラーに衝突した後、続いて、歩行者の頭部がフロントピラーに衝突する場合がある。かかる場合、肩が衝突するのは、フロントピラーに沿って比較的下側であり、頭部が衝突するのは、フロントピラーに沿って比較的上側である傾向がある。
そこで、フロントピラー7に沿って二つの気室1a及び1bを並べたピラーバッグが展開していれば、例えば、肩が第2気室1bの部分に衝突したときには、第2気室1bの縫製部15の破断により衝撃を吸収することができ、さらに、頭部が第1気室1aの部分に衝突したときには、第1気室1aの縫製部13の破断により衝撃を吸収することができる。これにより、歩行者の一層の保護を図ることができる。
なお、図5(b)に示した例では、ピラーバッグ1の第2気室1bの拡張部16aが、フロントピラー7より内側に向けて、すなわち、フロントガラスの中央へ向けて拡張しているが、本発明では、拡張部がフロントピラーより外側に向けて拡がるようにしてもよい。その場合、縫製部を、ピラーバッグの第2気室1bの車両外側に面した辺に設けるとよい。このように、拡張部を外側に向けて拡げるようにすれば、拡張部が拡張した場合においても、運転席から見て、より広く前方視界を確保することができる。
次に、第3実施形態ととして、本発明のピラーエアバッグ装置の他の一例について説明する。
図6に、第3実施形態のピラーエアバッグ装置を模式的に示す。第3実施形態のピラーエアバッグ装置は、車両の左右のフロントピラーをそれぞれ覆うように展開可能な一対のピラーバッグ1L及び1Rと、一対のピラーバッグ1L及び1Rをそれぞれ展開させるために、一対のピラーバッグ1L及び1Rの各々に気体をそれぞれ供給する一対のインフレータ2と、一対のピラーバッグ1L及び1Rどうしを連通する連通手段8とを備え、さらに、連通手段8にバルブ9を備えている。
バルブ9には、例えば、差圧バルブや電磁バルブを使用することができる。また、連通手段8は、インフレータ2の爆発時に破裂しない程度の強度が必要であるが、ゴムやビニール等のフレキシブルホースを用いてもよい。フレキシブルホースを用いれば、車両内で、ホースのレイアウトの自由度が増して好ましい。ただし、バルブを確実に作動させるため、例えば、差圧バルブで差圧を確実に生じさせるためには、高剛性のゴムやプラスチック等の剛性の高いホースを使用することが望ましい。
そして、図6に示すように、左側ピラーバッグ1Lに、Hで示す円で模式的に表す歩行者の頭部が衝突すると、左側ピラーバッグ1Lの内圧が上昇する。その結果、図6中に矢印fで示すように、左側ピラーバッグ1内の空気が、連通手段8を通って、右側ピラーバッグ1Rへ流れる。
続いて、図7を参照して、展開後のピラーバッグ1Lの内圧の時間変化について説明する。図7は、展開後のピラーバッグ1Lの内圧の時間変化を模式的に示すグラフであり、グラフの横軸は時間を表し、縦軸は内圧を表す。
まず、図7のグラフ中の折れ線Iに、連通手段8がない場合の、ピラーバッグ1Lの内圧の時間変化を示す。折れ線Iに示すように、時刻t0に、インフレータ2が点火すると、内圧が急激に上昇する。そして、ピラーバッグ1L展開後は、内圧が徐々に低下する。
そこに、時刻t1に、展開後のピラーバッグ1Lに歩行者が衝突すると、グラフ中の一点鎖線IIに示すように、内圧が更に急激に上昇する。そして、時刻t3までの衝撃吸収時間ΔTの間、衝撃を吸収する。しかし、ピラーバッグの内圧が高くなりすぎると、ピラーバッグが「固く」なり、歩行者の衝突の衝撃を十分に吸収することが困難となる。
そこで、左右のピラーバッグ1L及び1Rを連通する連通手段を設けると、グラフ中の太線IIIに示すように、時刻t1の衝突後の、ピラーバッグの内圧の上昇が抑制される。これにより、ピラーバッグの内圧が高くなりすぎることを回避して、ピラーバッグに十分な衝撃吸収性能を与えることができる。その上、ベントホールを設ける必要がないので、十分な衝撃吸収性能を保障時間維持することができる。
さらに、バルブ9を、時刻t0の展開当初は閉状態とし、時刻t1の展開したピラーバッグへの歩行者の衝突後、所定時間経過後(例えば0.5秒後)の時刻t2に開状態とした場合の、内圧の時間変化を、グラフ中の破線IVに示す。この場合、時刻t1から時刻t2までは、内圧が急上昇するが、時刻t2にバルブを開くことにより、一転して内圧を低下させることができる。このように、バルブを開くタイミングを調整することにより、ピラーバッグの内圧を容易に制御して、衝撃吸収性能の調整をすることができる。
上述した実施形態においては、本発明を所定の条件で構成した例について説明したが、本発明は種々の変更及び変形を行うことができる。例えば、上述した第2実施形態では、ピラーバッグに二つの気室を設けた例について説明したが、三つ以上の気室を設けてもよい。
第1実施形態のピラーエアバッグ装置の車両における配置を示す斜視図である。 (a)は、第1実施形態のピラーエアバッグ装置の車両における配置を示す図であり、(b)は、車両前後方向に沿った断面図である。 第1実施形態のピラーエアバッグ装置の作動装置の基本構成を模式的に示すブロック図である。 (a)は、第1実施形態のピラーエアバッグ装置の、展開当初の模式図であり、(b)は、縫製部破断後の模式図である。 (a)は、第2実施形態のピラーエアバッグ装置の、展開当初の模式図である、(b)及び(c)は、縫製部破断後の模式図である。 第3実施形態のピラーエアバッグ装置の基本構成を示す図である。 第3実施形態のピラーエアバッグ装置のバッグ部の内圧の変化を示すグラフである。
符号の説明
1 ピラーバッグ
1a 第1気室
1b 第2気室
2 インフレータ
3 歩行者衝突検知センサ
4 フロントフード
5 フロントガラス
6 ECU
7 フロントピラー
8 連通手段
9 バルブ
10 縫製部
11 非展開部
11a 拡張部
12 固定縫製部
13 縫製部
14 非展開部
14a 拡張部
15 縫製部
16 非展開部
16a 拡張部
H 頭部

Claims (7)

  1. 車両のフロントピラーを覆うように展開可能なバッグ部と、
    上記バッグ部を展開させるために、上記バッグ部に気体を供給する気体供給手段と、
    展開したバッグ部に衝突物が衝突したときに、当該バッグ部の容積を増加させ、或いは、当該バッグ部の内部の気体の一部を他のバッグ部に移動させて、当該バッグ部の内圧上昇を抑制する内圧上昇抑制手段と
    を備えることを特徴とするピラーエアバッグ装置。
  2. 車両のフロントピラーを覆うように展開可能なバッグ部と、
    上記バッグ部を展開させるために、上記バッグ部に気体を供給する気体供給手段と、
    を備え、
    上記内圧上昇抑制手段として、上記バッグ部に、当該バッグ部の一部どうしを縫い合わせた縫製部を有し、
    上記縫製部は、展開したバッグ部への歩行者の衝突による当該バッグ部の内圧上昇によって破断し、上記縫製部の破断により、上記バッグ部の容積が展開当初の容積よりも拡大する
    ことを特徴とする請求項1記載のピラーエアバッグ装置。
  3. 上記縫製部は、上記バッグ部に、展開当初は展開せず、且つ当該縫製部の破断により展開する非展開部を形成するように設けられる
    ことを特徴とする請求項2記載のピラーエアバッグ装置。
  4. 上記バッグ部は、展開当初に展開する複数の気室を有し、
    上記縫製部は、上記気室の各々が上記非展開部を有するように設けられる
    ことを特徴とする請求項3記載のピラーエアバッグ装置。
  5. 上記バッグ部の上記複数の気室は、当該バッグ展開時に、フロントピラーに沿って並ぶように設けられる
    ことを特徴とする請求項4記載のピラーエアバッグ装置。
  6. 車両の左右のフロントピラーをそれぞれ覆うように展開可能な一対のバッグ部と、
    上記一対のバッグ部をそれぞれ展開させるために、上記一対のバッグ部の各々に気体をそれぞれ供給する一対の気体供給手段と
    を備え、
    上記内圧上昇抑制手段として、上記一対のバッグ部どうしを連通する連通手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載のピラーエアバッグ装置。
  7. 上記連通手段に、バルブを備え、
    上記バルブは、展開当初は閉状態であり、展開したバッグ部への歩行者の衝突後、所定時間経過後に開状態となる
    ことを特徴とする請求項6記載のピラーエアバッグ装置。
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