JP2007190578A - 曲げ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一の画像検出処理手段を用い、ラムの全ストロークに亘って危険領域を常時監視することにより、作業者の安全性の向上を図ると共に、作業者の安全を確保する装置の小型化と簡略化を図る曲げ加工装置を提供する。
【解決手段】ミュートポイントMP前は、パンチ下端部領域を撮像し、ミュートポイントMP後は、変更した撮像領域、例えば上部テーブル4前方領域を撮像し、それぞれの場合に、作業者の指などの異物が検出されたときは、ラム4を非常停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、単一の画像検出処理手段を用い、ラムの全ストロークに亘って危険領域を常時監視することにより、作業者の安全性の向上を図ると共に、作業者の安全を確保する装置の小型化と簡略化を図る曲げ加工装置に関する。
従来より、曲げ加工装置においては、ワークを曲げ加工した場合に、該ワークと上部テーブル間に作業者の指などが挟まれるといった危険を回避し、作業者の安全を確保する装置が、例えば、実開昭59-16738号公報や特開平9-141337号公報に開示されている。
このうち、実開昭59-16738号公報に開示された装置は、パンチとダイの中心線上であってパンチ先端部からラムである上部テーブルの最大慣性下降値よりも下がった位置に、光学的安全装置の光軸を位置決めした状態で、ラムが下降中に、遮光された場合には、作業者の身体の一部例えば指が加工領域に進入したと見做し、ラムを非常停止させるようになっている。
また、特開平9-141337号公報に開示された装置は、ラムである上部テーブルの前面にワイヤを設け、このワイヤを、曲げ加工の進行に伴って跳ね上がったワークが押圧することにより、該押圧力が所定値を超えた場合に、リミットスイッチを作動させ、曲げ加工を一旦停止させるようになっている。
実開昭59-16738号公報 特開平9-141337号公報
しかし、前記実開昭59-16738号公報の装置は、従来どおりラムがミュートポイントに到達するまでは有効であるが、ミュートポイント後は無効となり、ラムがピンチングポイントに到達してワークが跳ね上がり、ワークフランジと上部テーブル間に作業者の指が挟まれるような危険状態になっても、作業者の安全を確保するための手段は何ら講じられていない。
また、特開平9-141337号公報に開示された装置は、ピンチングポイント後に作業者の安全を確保する効果はあるが、そのためには、既述したように、ワイヤを上部テーブル前面の長手方向に何本も設けるとともに、ワイヤ張力検知用のリミットスイッチを設ける必要がある。
その結果、装置全体が大型になると共に複雑となり、ミュートポイント前の安全対策として、従来どおりの光学的安全装置を増設した場合には、装置全体の大型化と複雑化は一層著しくなり、それに伴って、全体的に益々コスト高となる。
本発明の目的は、単一の画像検出処理手段を用い、ラムの全ストロークに亘って危険領域を常時監視することにより、作業者の安全性の向上を図ると共に、作業者の安全を確保する装置の小型化と簡略化を図る曲げ加工装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、請求項1に記載したように、
安全装置として機能するCCDカメラの投光器2と受光器3を有し、上部テーブル4に装着されたパンチPと、下部テーブル5に装着されたダイDから成る金型P、DによりワークWを曲げ加工する曲げ加工装置において、
所定領域を画像として検出処理する画像検出処理手段20Eと、
画像検出処理領域Aを、ラムストローク位置に応じて、作業者Sにとって危険な領域に変更する画像検出処理領域変更手段20Fと、
作業者Sの身体の一部が、前記画像検出処理領域Aに進入したときに、ラム4を非常停止させるラム非常停止手段20Gから成ることを特徴とする曲げ加工装置という技術的手段を講じている。
上記本発明の構成によれば、例えば画像検出処理手段20E(図1)を従来からある安全装置として機能するCCDカメラの投光器2と受光器3で構成すると共に、画像検出処理領域変更手段20Fを設けたことにより、図3に示すように、ラム4がミュートポイントMPに到達する前は、画像検出処理領域AであるCCDカメラの撮像領域Aを、作業者にとって危険な領域であるパンチ下端部領域に切り替えておけば、ワークW、金型P、D以外の異物である作業者の身体の一部(例えば指)が前記領域Aに進入した場合には、その異物を検出することができてラム4を非常停止することが可能となり(図7のステップ108のYES⇒ステップ115)、ラム4がミュートポイントMPに到達した後は(図7のステップ109のYES)、図4に示すように、CCDカメラの撮像領域Aを作業者にとって危険な領域である例えば上部テーブル4前方領域に変更すれば、パンチPがワークWに接触したピンチングポイントPP後にこの危険領域である上部テーブル4前方領域に、ワークW、金型P、D以外の異物である作業者の身体の一部(例えば指)が進入した場合には、異物在りとしてラム4を非常停止することが可能となる(図7のステップ110〜ステップ112のYES⇒ステップ115)。
よって、本発明によれば、ラムの全ストロークに亘って危険領域を常時監視することが可能となり、作業者の安全性が一層向上する。
また、既述したように、画像検出処理手段20E(図1)を、従来からある安全装置として機能するCCDカメラの投光器2と受光器3で構成したことにより、単一の画像検出処理手段20Eである従来のCCDカメラだけで、作業者の安全を確保する装置が形成可能となる。
よって、本発明によれば、新たな装置を増設することなく、既存の装置を利用することが可能となり、そのため、作業者の安全を確保する装置の一層の小型化と簡略化が図れる。
従って、本発明によれば、単一の画像検出処理手段を用い、ラムの全ストロークに亘って危険領域を常時監視することにより、作業者の安全性の向上を図ると共に、作業者の安全を確保する装置の小型化と簡略化を図る曲げ加工装置を提供するという効果を奏する。
以下、本発明を実施例により添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の全体構成図であり、図示する曲げ加工装置1は、例えば下降式プレスブレーキである。
このプレスブレーキは、機械本体の両側に側板8、9を有し、該側板8、9の上部には、ラム駆動源である例えば油圧シリンダ6,7が設けられ、該油圧シリンダ6,7により、上部テーブル4が上下動し、該上部テーブル4には、パンチPが装着されている。
また、側板8、9の下方には、下部テーブル5が配置され、該下部テーブル5には、ダイDが装着されている。
この構成により、下部テーブル5の後方に配置されたバックゲージ装置の突当10,11に、作業者SがワークWを突き当てて位置決めした後、フットペダル12をONすることにより、油圧シリンダ6,7を作動しラムである上部テーブル4を下降させれば、前記パンチPとダイDの協働により該ワークWが曲げ加工される。
上部テーブル4には、図示するように、従来より安全装置として機能するCCDカメラの投光器2と受光器3が設置され、例えばこのCCDカメラの投光器2と受光器3により、後述するNC装置20の画像検出処理手段20Eが構成されている。
前記CCDカメラの投光器2と受光器3の高さ位置は、図2に示すように、パンチP下端部に対応する位置にあり、パンチP下端部を含む所定の領域A、換言すれば、パンチ下端部領域Aが、CCDカメラの画像検出処理領域、即ち撮像領域である。
この構成により、画像検出処理手段20Eは(図1)、作業者Sがワーク位置決め後フットペダル12をONすることによりラム4が下降し、該ラム4が(図3)ミュートポイントMP(ワークW上面からほぼ10mm)に到達する前に、ワークW、金型P、D以外の異物である作業者の身体の一部(例えば指)が前記パンチ下端部領域Aに進入した場合には、その異物が検出可能となり、これにより、ラム4を非常停止させる(図7のステップ104〜ステップ108のYES⇒ステップ115)。
この場合、ミュートポイントMP前は、後述する画像検出処理領域変更手段20F(図1)により、CCDカメラの撮像領域を、作業者にとって危険な領域である前記パンチ下端部領域Aに(図3)予め切り替えておく。
また、画像検出処理手段20Eは(図1)、ラム4がミュートポイントMPに到達した後は(図7のテップ109のYES)、前記画像検出処理領域変更手段20F(図1)を介してCCDカメラの撮像領域Aを(図4)、作業者にとって危険な領域である例えば上部テーブル4前方領域に変更しておけば、パンチPがワークWに接触したピンチングポイントPP後にこの危険領域である上部テーブル4前方領域に、ワークW、金型P、D以外の異物である作業者の身体の一部(例えば指)が進入した場合には、異物在りとしてラム4を非常停止することが可能となる(図7のステップ110〜ステップ112のYES⇒ステップ115)。
これにより、本発明によれば、ラムの全ストロークに亘って危険領域を常時監視することにより、作業者の安全性の向上を図ることが可能となる。
更に、また、既述したように、画像検出処理手段20E(図1)を、従来からある安全装置として機能するCCDカメラの投光器2と受光器3で構成したことにより、単一の画像検出処理手段20Eである従来のCCDカメラだけで、作業者の安全を確保する装置が形成可能となる。
よって、本発明によれば、新たな装置を増設することなく、既存の装置を利用することが可能となり、そのため、作業者の安全を確保する装置の一層の小型化と簡略化を図れる。
前記安全装置として機能するCCDカメラの投光器2と受光器3は(図1)、上部テーブル4に固定されているが、該上部テーブル4に対して上下動可能に取り付けてもよい。
図1のプレスブレーキの制御装置は、例えば側板8に設けられているNC装置20であって、該NC装置20は、CPU20Aと、入力手段20Bと、記憶手段20Cと、曲げ順・金型決定手段20Dと、画像検出処理手段20Eと、画像検出処理領域変更手段20Fと、ラム非常停止手段20Gにより構成されている。
CPU20Aは、本発明を実施するための動作手順(例えば図7に相当)に従って、曲げ順・金型決定手段20D、画像検出処理手段20Eなどの図1に示す装置全体を統括制御する。
入力手段20Bは、例えば上部テーブル4に移動可能に設けられた操作ボックスから成り、各種のキー、画面などを有する。
この入力手段20Bは、例えば作業者Sが手動で製品情報を入力し(図7
のステップ101)、該製品情報は、例えばCAD情報であって、ワークWの板厚、材質、曲げ角度、フランジ寸法、曲げ線などを含み、ワークWの展開図、立体姿図を有している。
記憶手段20Cは(図1)、曲げ順・金型決定手段20Dにより決定された曲げ順(工程)、曲げ順ごとに使用される金型P、D(金型レイアウトを含む)、更には、曲げ順ごとに変更すべきミュートポイントMP後のCCDカメラの撮像領域を記憶することにより(図5)、例えば、画像検出処理領域変更手段20Fが画像検出処理領域A(図4)である撮像領域を変更する場合に(図7のステップ110)、該画像検出処理領域変更手段20Fが参照できるようになっている。
曲げ順・金型決定手段20Dは(図1)、前記製品情報に基づいて、曲げ順(工程)、曲げ順ごとに上部テーブル4、下部テーブル5に装着する金型P、D(金型P、Dのレイアウトを含む)、曲げ順ごとのワーク位置決め姿勢状態(実線)と、曲げ加工後の跳ね上がったワークの姿勢状態(破線)から成る工程図α(図6)、更には、既述したミュートポイントMP後に変更すべき撮像領域A(図4)など加工に必要な情報を決定・作成する(図7のステップ102〜ステップ103)。
そして、これらは、既述した記憶手段20Cに記憶され(図5)、入力手段20Bの画面にも表示される。
これにより、例えば作業者Sは、画面に表示された曲げ順ごとの金型P、Dの種類や金型レイアウトを見ながら、加工前に予め曲げ順ごとに必要な金型P、Dを上部テーブル4と下部テーブル5の所定位置に装着する。
また、例えば作業者Sは、画面に表示された工程図α (図6)を見ながら、
曲げ加工すべきワークWを突当10,11に突き当てて位置決めする(図7のステップ104)。
更に、この工程図α(図6)のワークWの跳ね上がり状態に基づき(破線)、曲げ順・金型決定手段20Dは、ミュートポイントMP後に変更すべき撮像領域A(図4)を決定する。
この変更後の撮像領域は、図5から明らかなように、鉛直平面(図4のY-Z平面)内におけるCCDカメラの光軸の位置により表示されている。
そして、例えば図4において、図示するように、パンチPがワークWに接触したピンチングポイントPP後の曲げ角度が急峻な場合には(鋭角)、CCDカメラの光軸のY軸位置(作業者から見て前後方向の位置)は、小さくてより上部テーブル4に近く、またZ軸位置(作業者から見て上下方向の位置)は、反対に大きくてより上部テーブル4の上方に近い。
従って、変更後の撮像領域Aは、例えば上部テーブル4の前方であり、この領域Aが作業者にとって危険な領域である。
しかし、例えば図4において、同様にピンチングポイントPP後の曲げ角度が緩慢な場合には(鈍角)、上記とは反対に、CCDカメラの光軸のY軸位置は、大きくてより上部テーブル4から遠く、またZ軸位置は、小さくてより上部テーブル4の下方に近い。
従って、変更後の撮像領域Aは、例えば金型P、Dの前方であり、この領域Aが作業者にとって危険な領域である。
このように、例えば工程図α(図6)に基づいて、ミュートポイントMP後に変更すべき撮像領域を加工前に予め決定し(図7のステップ103)、且つその撮像領域を記憶手段20Cに記憶させておけば(図5)、既述したように、実際の曲げ加工時には、ミュートポイントMP後(図7のステップ109)、画像検出処理領域変更手段20Fが(図1)記憶手段20C(図5)を参照しながら、CCDカメラの撮像領域を変更することができる(図7のステップ110)。
従って、CCDカメラは、変更後の撮像領域A(図4)を撮像して異物を検出した場合には(図7のステップ111⇒ステップ112のYES)、ラム4を非常停止させることにより(図7のステップ115)、跳ね上がったワークWの(図4)フランジと上部テーブル4、又はワークWフランジとパンチPやパンチホルダ間に、作業者の指などが挟まれるといった危険が回避され、作業者の安全性が向上する。
画像検出処理手段20Eは(図1)、所定領域を、画像として検出処理する。
この場合、画像検出処理手段20Eは、既述したように、従来からある安全装置として機能するCCDカメラの投光器2と受光器3により構成されている。
そして、画像検出処理手段20Eを構成するCCDカメラが、画像として検出処理する領域である所定領域、換言すれば、撮像領域は、既述したように、ミュートポイントMPの前後によって異なる。
即ち、ラム4がミュートポイントMP(図3)に到達する前は、撮像領域が作業者にとって危険な領域であるパンチ下端部領域Aであることから、CCDカメラは、このパンチ下端部領域Aを撮像し(図7のステップ107)、その領域に、異物である作業者の身体の一部(例えば指)が進入した場合には、その異物を検出することができてラム4を非常停止することが可能となる(図7のステップ108のYES⇒ステップ115)。
しかし、ラム4がミュートポイントMPに到達した後は(図7のステップ109のYES)、撮像領域が作業者にとって危険な領域である例えば上部テーブル4前方領域A(図4)であることから、CCDカメラは、ピンチングポイントPP後にこの危険領域である上部テーブル4前方領域Aを撮像することにより、この領域に、異物である作業者の身体の一部(例えば指)が進入した場合には、異物在りとしてラム4を非常停止することが可能となる(図7のステップ110〜ステップ112のYES⇒ステップ115)。
これにより、本発明によれば、単一の画像検出処理手段20Eを用い、ラムストローク位置に応じて作業者の危険領域を適宜選択し、それにより、ラムの全ストロークに亘って危険領域を常時監視することにより、作業者の安全性の向上を図ることができる。
画像検出処理領域変更手段20Fは(図1)、画像検出処理領域Aを、ラムストローク位置に応じて、作業者Sにとって危険な領域に変更する。
換言すれば、この画像検出処理領域変更手段20F、即ち変更手段20Fは、既述したように、ラム4がミュートポイントMPの前であるか(図3)後であるか(図4)によって、CCDカメラの撮像領域を、作業者にとって危険な領域に変更する。
この場合、ラム4がミュートポイントMP前であれば(図3)、よく知られているように、作業者にとって危険なのは、下降するパンチPとダイD上のワークWとの間に、作業者の指などが挟まれることである。
従って、ミュートポイントMP前は、図3に示すように、作業者にとって危険な領域は、パンチ下端部領域Aであり、変更手段20Fは、CCDカメラの撮像領域を、加工前に前記したパンチ下端部領域Aに予め変更し切り替えておく。
しかし、ラム4がミュートポイントMP後は(図4)、既述したように、作業者にとって危険なのは、ピンチングポイントPP後に、ワークWが跳ね上がり、この跳ね上がったワークWのフランジと上部テーブル4、又は跳ね上がったワークWフランジとパンチPやパンチホルダ間に、作業者の指などが挟まれたりすることである。
従って、ミュートポイントMP後は、図4に示すように、作業者にとって危険な領域は、ワークWの跳ね上がり状態によって異なり、既述したように、上部テーブル4の前方領域であったり、金型P、Dの前方領域であったりする場合がある。
そのため、加工前に、予め曲げ順・金型決定手段20Dが、工程図α(図6)に基づきミュートポイントMP後の撮像領域を決定すると共に(図7のステップ103)、それを記憶手段20Cに記憶することにより(図5)、変更手段20Fが記憶手段20Cに記憶されている撮像領域(図5)を参照しながら、ラム4がミュートポイントMPに到達後(図7のステップ109)、CCDカメラの撮像領域A(図4)を、曲げ順ごとに変更する(図7のステップ110)。
換言すれば、変更手段20Fは、ミュートポイントMP前は(図3)、曲げ順に拘らず、CCDカメラの撮像領域を、作業者にとって危険な領域であるパンチ下端部領域Aに変更して切り替えておき、CCDカメラは、ミュートポイントMPまでは、このパンチ下端部領域Aを撮像し(図7のステップ107)、異物を検出した場合は、ラム4を非常停止させる(図7のステップ108のYES⇒ステップ115)。
しかし、変更手段20Fは、ミュートポイントMP後は(図7のステップ109のYES)、記憶手段20Cに記憶された変更後の撮像領域(図5)を参照しながら、曲げ順ごとに、CCDカメラの撮像領域を、作業者にとって危険な領域である例えば上部テーブル4の前方領域A(図4)に変更し(図7のステップ110)、CCDカメラは、ミュートポイントMP後は、この上部テーブル4の前方領域Aを撮像し(図7のステップ111)、異物を検出した場合は、ラム4を非常停止させる(図7のステップ112のYES⇒ステップ115)。
そして、変更手段20Fは、ある曲げ順が終了した後、CCDカメラの撮像領域を、ミュートポイントMP後における例えば上部テーブル4の前方領域A(図4) から、ミュートポイントMP前におけるパンチ下端部領域A(図3)に切り替えて変更し、次の曲げ順に備える。
ラム非常停止手段20G は(図1)、前記画像検出処理手段20Eが所定領域を撮像し、作業者Sの身体の一部である指などの異物を検出した場合に、例えば上部テーブル4であるラム4を非常停止させる(図7のステップ107〜ステップ108のYES⇒ステップ115、又はステップ111〜ステップ112のYES⇒ステップ115)。
以下、上記構成を有する本発明の動作を図7に基づいて説明する。
(1) ミュートポイントMP後の撮像領域を決定するまでの動作。
図7のステップ101において、製品情報を入力し、ステップ102において、曲げ順、金型を決定し、ステップ103において、工程図を作成し、ミュートポイントMP後の撮像領域を決定する。
即ち、既述した入力手段20B(図1)を介して製品情報が入力されたことを検知したCPU20Aは、曲げ順・金型決定手段20Dを起動して、曲げ順、金型P、Dを決定させ、その後、工程図α(図6)を作成させ、更に、ミュートポイントMP後の撮像領域を決定させる。
それらは、既述したように、記憶手段20Cに記憶されると共に(図5)、操作
ボックス20B(図1)の画面に表示される。
(2) ミュートポイントMP前の動作。
図7のステップ104において、ワークWを位置決めし、ステップ105において、フットペダル12をONし、ステップ106において、ラム4を下降させ、ステップ107において、パンチ下端部領域を撮像し、ステップ108において、異物を検出したか否かを判断し、検出した場合には(ステップ108のYES)、ステップ115において、ラム4を非常停止させる。
即ち、前記図7のステップ103でミュートポイントMP後の撮像領域が決定されたことを検知したCPU20Aは(図1)、操作ボックス20Bの画面上に「ワークを位置決めして、加工を開始してください」といった表示をすると、それを見た作業者Sは、画面上に表示された工程図α(図6)に従って、所定形状の金型P、Dを、上下テーブル4、5の所定位置に装着した状態で、加工領域にワークWを挿入し、それを所定位置に位置決めされた突当10,11に突き当てて位置決めした後フットペダル12を踏み込んでラムである上部テーブル4を下降させる。
この場合、CPU20Aは(図1)、予め変更手段20Fを介して、CCDカメラの撮像領域を、作業者にとって危険な領域であるパンチ下端部領域A(図3)に切り替えておく。
この状態で、ラム4が下降する間、画像検出処理手段20Eは、前記パンチ下端部領域Aを撮像し、作業者の指などの異物を検知した場合には、CPU20Aは(図1)、ラム非常停止手段20Gを起動し、油圧シリンダ6,7の作動を停止してラム4を非常停止させる。
(3) ミュートポイントMP後の動作。
一方、図7のステップ108で、異物を検出しない場合には(ステップ108のNO)、ステップ109において、ミュートポイントMPか否かを判断し、ミュートポイントMPであれば(ステップ109のYES)、ステップ110において、撮像領域を変更し、ステップ111において、上部テーブル4前方領域を撮像し、ステップ112において、異物を検出したか否かを判断し、検出した場合には(ステップ112のYES)、ステップ115において、ラム4を非常停止させる。
即ち、画像検出処理手段20Eが(図1)ミュートポイントMP前に異物を検出しない場合には、それを検知したCPU20Aは、ミュートポイントMP後に変更手段20Fを起動して撮像領域を変更させる。
この場合、変更手段20Fは、既述したように、予め記憶手段20Cに記憶された曲げ順ごとの変更後の撮像領域を(図5)参照するが、変更後の撮像領域としては、例えば図4に示す上部テーブル4前面の場合もあり、金型P、D前面の場合もある。
これにより、画像検出処理手段20Eを構成するCCDカメラの光軸位置が移動することにより、撮像領域が切り替わって変更され、この変更後の撮像領域である例えば上部テーブル4前方領域Aが撮像され(図4)、作業者の指などの異物が検出された場合には、ラム非常停止手段20G(図1)を介して油圧シリンダ6,7の作動を停止させラム4を非常停止させる。
上記のとおり、本発明によれば、単一の画像検出処理手段を用い、ラムの全ストロークに亘って危険領域を常時監視することにより、作業者の安全性の向上を図ると共に、作業者の安全を確保する装置の小型化と簡略化を図る曲げ加工装置に利用され、また、下降式プレスブレーキのみならず、上昇式プレスブレーキにも適用され、極めて有用である。
本発明の全体構成図である。 本発明の画像検出処理手段20Eの撮像領域Aを示す図である。 本発明によるミュートポイントMP前における異物検出の説明図である。 本発明によるピンチングポイントPP後における異物検出の説明図である。 本発明による記憶手段20Cの内容を示す図である。 本発明による工程図αを示す図である。 本発明の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 曲げ加工装置
2 投光器
3 受光器
4 上部テーブル
5 下部テーブル
6、7 油圧シリンダ
8、9 側板
10、11 突当
12 フットペダル
20 NC装置
20A CPU
20B 入力手段
20C 記憶手段
20D 曲げ順・金型決定手段
20E 画像検出処理手段
20F 画像検出処理領域変更手段
20G ラム非常停止手段
A 画像検出処理手段20Eの撮像領域
D ダイ
MP ミュートポイント
PP ピンチングポイント
P パンチ
W ワーク
α 工程図

Claims (4)

  1. 安全装置として機能するCCDカメラの投光器と受光器を有し、上部テーブルに装着されたパンチと、下部テーブルに装着されたダイから成る金型によりワークを曲げ加工する曲げ加工装置において、
    所定領域を画像として検出処理する画像検出処理手段と、
    画像検出処理領域を、ラムストローク位置に応じて、作業者にとって危険な領域に変更する画像検出処理領域変更手段と、
    作業者の身体の一部が、前記画像検出処理領域に進入したときに、ラムを非常停止させるラム非常停止手段から成ることを特徴とする曲げ加工装置。
  2. 上記画像検出処理領域変更手段は、画像検出処理領域を、パンチがワーク上面の所定位置に到達する前には、パンチ下端部領域に変更し、パンチがワーク上面の所定位置を通過した後は、上部テーブル前面領域又は金型前面領域に変更する請求項1記載の曲げ加工装置。
  3. 上記画像検出処理手段は、安全装置として機能するCCDカメラの投光器と受光器により構成されている請求項1記載の曲げ加工装置。
  4. 上記画像検出処理手段は、ラムである上部テーブル又は下部テーブルに対して上下動可能に取り付けられている請求項1記載の曲げ加工装置。
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