JP2007188919A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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哲也 上田
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喜明 垂水
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Abstract

【課題】エアギャップの大きさを確保して配線間容量の低下を促進すると共に、エアギャップの形成による半導体装置の形成精度の低下を防止することを目的とする。
【解決手段】エアギャップ溝111を形成するための絶縁膜のエッチングとして等方性の高いエッチングを実施することにより、配線側壁の近傍の絶縁膜が十分に除去できるようになるため、エアギャップの大きさを十分確保することができ、配線間の容量を十分に低減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、配線間にエアギャップを備える半導体装置の製造方法に関するものである。
近年、半導体集積回路素子の微細化に伴い、素子間および素子内を結ぶ配線の間隔が狭くなってきている。このため、配線間の容量が増加し、信号の伝搬速度の低下を引き起こす課題が顕在化している。そこで、配線間にエアギャップを形成して配線間容量を下げる方法が検討されている。以下、従来のエアギャップを備える半導体装置の製造方法を、図11,図12,図13,図14を参照しながら説明する。
図11は従来の半導体装置におけるエアギャップを形成する工程を説明する工程断面図、図12は従来の半導体装置における上位配線を形成する工程を説明する工程断面図、図13は従来の半導体装置におけるビアの位置ズレが生じた様子を示す断面図、図14は従来の半導体装置におけるエアギャップ溝の形状を示す断面図である。
まず、図11(a)に示すように、半導体基板1の表面に絶縁膜2を形成する。
次に、図11(b)に示すように、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングにより、絶縁膜2の内部に配線溝3を形成する。
次に、図11(c)に示すように、配線溝3を含む絶縁膜2全面にバリア膜4およびCu膜5を堆積後、配線溝3からはみ出したバリア膜4およびCu膜5をCMPにより除去すると、下部配線6が形成される。
次に、図11(d)に示すように、CVDもしくは無電解めっきによりキャップ膜7を下部配線6の表面に選択的に成長させる。
次に、図11(e)に示すように、下部配線6の間の絶縁膜2をドライエッチングにより除去して、エアギャップ溝8を形成する。
次に、図11(f)に示すように、CVDにより絶縁膜9を堆積する。これにより、エアギャップ溝8の上部が絶縁膜9により庇状に被覆されて配線溝3に空洞部分を備えて絶縁膜9が堆積され、エアギャップ10が形成される。
次に、図12(a)に示すように、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングにより、所定の下部配線6上の絶縁膜9にビアホール11を形成する。
次に、図12(b)に示すように、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングにより、ビアホール11を介して下部配線6と接続される配線溝12を形成する。この際、あらかじめ、ビアホール11の内部にレジストを埋め込んでおき、ドライエッチングの際にキャップ膜7が除去されてしまう現象を防止する。
次に、図12(c)に示すように、バリア膜13およびCu膜14を堆積して、配線溝12からはみ出したバリア膜13およびCu膜14をCMPにより除去すると、ビア15および上部配線16が形成される。
最後に、CVDもしくは無電解めっきによりキャップ膜17を上部配線16の表面に選択的に成長させると、図12(d)に示すようなエアギャップを備え、多層配線構造を有する半導体装置が完成する(例えば、非特許文献1参照)。
L. G. Gosset等、"General review of issues and perspectives for advanced copper interconnections using air gap as ultra−low K material"「Proceedings of the International Interconnect Technology Conference」、 2003年6月2日刊行
しかしながら、従来の技術には、以下の2つの課題がある。
第1の課題は、図13に示すように、下部配線6とビアホール11の合わせズレが発生した場合に、ビアホール11の底部とエアギャップ10の頂上部が接触してしまうことである。ビアホール11とエアギャップ10が接触すると、洗浄液やメッキ液等がエアギャップ10に流入し、後続のCVD等の工程に際し、半導体基板1が加熱されると、流入した液体が爆発して多層配線構造を破壊するため、半導体装置の形成精度が低下し、半導体装置の歩留りが低下する。
第2の課題は、図14に示すように、エアギャップ溝8の形成をドライエッチングにより行っていたため、下部配線6側壁の近傍の絶縁膜2が十分に除去しきれずに十分な大きさのエアギャップが形成できず、下部配線6の間の容量が十分に低下しないことである。これは、下記3点が原因である。
まず、1点目は、キャップ膜7の成長が等方的なため、下部配線6の表面から横方向へのはみ出しが発生し(図14のA部分)、はみ出したキャップ膜7をマスクとしてドライエッチングを行うことにより、はみ出した分だけ下部配線6から離れた位置からエッチングされる。
2点目は、配線溝形成時において、ドライエッチングの特性により、配線溝が底部ほど内側に傾くようなテーパー形状になりやすい(図14のB部分)。
3点目は、同様の理由で、エアギャップ溝8形成時において、エアギャップ溝8が底部ほど内側に傾くようなテーパー形状になりやすい(図14のC部分)。
特に、配線溝とエアギャップ溝8のテーパーにより、基板方向に行くほどエアギャップ溝8と下部配線との間の絶縁膜2が厚くなり、その結果、エアギャップ溝8の幅が小さくなるため、形成されるエアギャップが小さくなる。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、エアギャップの大きさを確保して配線間容量の低下を促進すると共に、エアギャップの形成による半導体装置の形成精度の低下を防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の半導体装置の製造方法は、配線間にエアギャップを備える半導体装置の製造方法であって、配線層の形成に際し、基板に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜に複数の第1の配線溝を形成する工程と、前記第1の配線溝にバリア膜および配線金属膜から成る下部配線を形成する工程と、前記下部配線上にキャップ膜を形成する工程と、前記キャップ膜上を含む前記絶縁膜上全面に保護膜を堆積する工程と、エアギャップ非形成領域の前記保護膜上にレジストを形成する工程と、前記レジストをマスクとして前記保護膜を異方性の高いエッチングにより選択的に除去する工程と、前記レジストおよび前記保護膜をマスクとして前記配線間の前記絶縁膜を所定の深さまで等方性の高いエッチングにより除去してエアギャップ溝を形成する工程と、前記レジストを除去する工程と、前記エアギャップ溝を含む全面に第2の絶縁膜を堆積して前記エアギャップ溝にはエアギャップを形成する工程と、所定の前記下部配線上に堆積された前記第2の絶縁膜にビアホールを形成する工程と、前記ビアホールと接する領域を含む所定の前記第2の絶縁膜に第2の配線溝を形成する工程と、前記ビアホール底部の前記保護膜を除去する工程と、前記ビアホールおよび前記第2の配線溝にバリア膜および配線金属膜から成る配線を形成する工程とからなることを特徴とする。
請求項2記載の半導体装置の製造方法は、請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記第1の絶縁膜を、等方性エッチング耐性の低い配線間絶縁膜と等方性エッチング耐性の高い層間絶縁膜とからなり、前記配線間絶縁膜を前記層間絶縁膜の上に積層した2層構造とし、エアギャップ溝形成領域に前記配線間絶縁膜が堆積されるようにすることを特徴とする。
請求項3記載の半導体装置の製造方法は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、前記第2の絶縁膜を、等方性エッチング耐性の低い配線間絶縁膜と等方性エッチング耐性の高い層間絶縁膜とからなり、前記配線間絶縁膜を前記層間絶縁膜の上に積層した2層構造とし、エアギャップ溝形成領域に前記配線間絶縁膜が堆積されるようにすることを特徴とする。
請求項4記載の半導体装置の製造方法は、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、前記保護膜を除去するに際し、前記第1の絶縁膜の一部分を同時にエッチングすることを特徴とする。
請求項5記載の半導体装置の製造方法は、配線間にエアギャップを備える半導体装置の製造方法であって、配線層の形成に際し、基板に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜上に配線間絶縁膜を形成する工程と、前記配線間絶縁膜に複数の第1の配線溝を形成する工程と、前記第1の配線溝にバリア膜および配線金属膜から成る下部配線を形成する工程と、前記下部配線上にキャップ膜を形成する工程と、前記キャップ膜上を含む前記絶縁膜上全面に保護膜を堆積する工程と、エアギャップ非形成領域の前記保護膜上にレジストを形成する工程と、前記レジストをマスクとして前記保護膜を異方性の高いエッチングにより選択的に除去する工程と、前記レジストを除去する工程と、前記保護膜をマスクとして前記配線間絶縁膜を等方性の高いエッチングにより除去してエアギャップ溝を形成する工程と、前記エアギャップ溝を含む全面に第2の絶縁膜を堆積して前記エアギャップ溝にはエアギャップを形成する工程と、所定の前記下部配線上に堆積された前記第2の絶縁膜にビアホールを形成する工程と、前記ビアホールと接する領域を含む所定の前記第2の絶縁膜に第2の配線溝を形成する工程と、前記ビアホール底部の前記保護膜を除去する工程と、前記ビアホールおよび前記第2の配線溝にバリア膜および配線金属膜から成る配線を形成する工程とからなることを特徴とする。
請求項6記載の半導体装置の製造方法は、請求項2〜5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、前記層間絶縁膜としてSiOC膜もしくは有機膜を用いることを特徴とする。
請求項7記載の半導体装置の製造方法は、請求項2〜6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、前記配線間絶縁膜としてSiO膜もしくはFSG膜を用いることを特徴とする。
請求項8記載の半導体装置の製造方法は、請求項1〜7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、前記異方性の高いエッチングとしてドライエッチングを実施することを特徴とする。
請求項9記載の半導体装置の製造方法は、請求項8記載の半導体装置の製造方法において、前記異方性の高いエッチングとしてプラズマエッチングを実施することを特徴とする。
請求項10記載の半導体装置の製造方法は、請求項1〜9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、前記保護膜としてSiN膜、SiC膜もしくはSiCN膜を使用することを特徴とする。
請求項11記載の半導体装置の製造方法は、配線間にエアギャップを備える半導体装置の製造方法であって、配線層の形成に際し、基板に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜上に配線間絶縁膜を形成する工程と、前記配線間絶縁膜に複数の第1の配線溝を形成する工程と、前記第1の配線溝にバリア膜および配線金属膜から成る下部配線を形成する工程と、前記下部配線上にキャップ膜を形成する工程と、前記キャップ膜上を含む前記絶縁膜上全面にレジストを形成する工程と、前記レジストをマスクとして前記配線間絶縁膜を等方性の高いエッチングにより除去してエアギャップ溝を形成する工程と、前記レジストを除去する工程と、前記エアギャップ溝を含む全面に第2の絶縁膜を堆積して前記エアギャップ溝にはエアギャップを形成する工程と、所定の前記下部配線上に堆積された前記第2の絶縁膜にビアホールを形成する工程と、前記ビアホールと接する領域を含む所定の前記第2の絶縁膜に第2の配線溝を形成する工程と、前記ビアホール底部の前記保護膜を除去する工程と、前記ビアホールおよび前記第2の配線溝にバリア膜および配線金属膜から成る配線を形成する工程とからなることを特徴とする。
請求項12記載の半導体装置の製造方法は、請求項1〜11のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、前記等方性の高いエッチングとしてウェットエッチングを実施することを特徴とする。
請求項13記載の半導体装置の製造方法は、請求項1〜11のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、前記等方性の高いエッチングとしてベーパーエッチングを実施することを特徴とする。
以上により、エアギャップの大きさを確保して配線間容量の低下を促進すると共に、エアギャップの形成による半導体装置の形成精度の低下を防止することができる。
以上のように、本発明における半導体装置の製造方法は、エアギャップ溝を形成するための絶縁膜のエッチングとして等方性の高いエッチングを実施することにより、配線側壁の近傍の絶縁膜が十分に除去できるようになるため、エアギャップの大きさを十分確保することができ、配線間の容量を十分に低減することができる。
さらに、レジストマスクを用いてエアギャップの形成を回避する領域を設けることにより、配線とビアホールの合わせズレが発生した場合でも、ビアホールの底部とエアギャップの頂上部が接触する現象が起こらなくなるため、半導体装置の形成精度の低下を防止することができる。
本発明は、エアギャップ溝形成時に、ビアホール形成領域の近傍に対してエアギャップを形成しない領域のマスクとして、レジストおよび、レジストとキャップ膜や絶縁膜との密着性の高い保護膜を形成し、ウェットエッチング等の等方性の高いエッチングにより配線間の絶縁膜を完全に除去することができるため、エアギャップの大きさを十分確保して配線間容量の低下を促進することができる。
この時、絶縁膜として、等方性エッチング耐性の低い配線間絶縁膜と等方性エッチング耐性の高い層間絶縁膜の2層構造にし、エアギャップ溝形成領域のみが等方性エッチング耐性の低い配線間絶縁膜となるようにすることで、ウェットエッチング等によって、より選択的かつ完全に絶縁膜を除去することができる。
さらに、ビアホール形成領域の近傍に対してエアギャップを形成しない領域としてレジストを設けて、ビアホール形成領域の近傍に対してエアギャップを形成しないことにより、ビアホールとエアギャップの接触を防ぎ、エアギャップの形成による半導体装置の形成精度の低下を防止することができる。
また、保護膜を用いることなく、レジストのみを用いる場合であっても、上記のように絶縁膜を2層とすることにより、レジストの密着性を確保できるレベルのウェットエッチングを用いて、容易に所望の配線間の絶縁膜を選択的に除去することができる。
以下、上記半導体装置の製造方法の実施例を、図面を用いて説明する。
ただし、以下の実施例では、上記全ての方法を組み合わせた場合について説明するが、実施に際して、その組み合わせは任意に選択できる。
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例について、図1〜図8を参照しながら説明する。
図1は実施例1における半導体装置の配線層形成工程を示す工程断面図、図2は実施例1における半導体装置の絶縁膜除去工程を示す工程断面図、図3は実施例1における半導体装置のビアホール形成工程を示す工程断面図、図4は実施例1における半導体装置の上層配線形成工程を示す工程断面図、図5はエアギャップ非形成領域の設定方法を説明する図、図6は保護膜の効果を説明する図、図7は第1エアギャップ溝エッチングの好ましい形態を説明する図、図8は第2エアギャップ溝エッチングの好ましい形態を説明する図である。
まず、図1(a)に示すように、半導体基板101上に層間絶縁膜102および配線間絶縁膜103を形成する。なお、本実施例では、層間絶縁膜102としてSiOC膜もしくは有機膜、配線間絶縁膜103としてSiO膜もしくはFSG膜を使用している。
次に、図1(b)に示すように、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングにより、配線間絶縁膜103を貫通し、層間絶縁膜102の内部に及ぶように配線溝104を形成する。
次に、図1(c)に示すように、配線溝104を含む配線間絶縁膜103上全面にバリア膜105および配線金属膜として例えばCu膜106を堆積後、配線溝104からはみ出したバリア膜105およびCu膜106をCMPにより除去することにより、下部配線107が完成する。なお、本実施例では、バリア膜105としてTaN膜とTa膜をこの順番で積層した膜を使用している。
次に、図1(d)に示すように、CVDもしくは無電解めっきにより下部配線107の表面にキャップ膜108を選択的に成長させる。なお、本実施例では、キャップ膜108として無電解めっきで成長させたCoWP膜を使用している。
次に、図2(a)に示すように、層間絶縁膜102およびキャップ膜108上に保護膜109を形成する。保護膜109の機能については、後に詳しく説明する。なお、本実施例では、保護膜109としてSiN膜を使用している。
次に、図2(b)に示すように、保護膜109上にレジストマスク110を形成し、フォトリソグラフィーにより、エアギャップを形成する領域のレジストマスク110を除去する。後に明らかになるように、このレジストマスク110により、エアギャップの形成領域と非形成領域を設けることができる。以後、レジストマスク110によりマスクされたエアギャップを形成しない領域を、「エアギャップ非形成領域」と呼ぶ。エアギャップ非形成領域の設定方法に関しては、後に詳しく説明する。
次に、図2(c)に示すように、レジストマスク110で被覆されていないエアギャップ形成領域の保護膜109をドライエッチング等の異方性の高いエッチングにより除去する。続いて、図2(d)に示すように、レジストマスク110で被覆されていないエアギャップ形成領域の配線間絶縁膜103をウェットエッチング等の等方性の高いエッチングにより除去して、エアギャップ溝111を形成する。その後、アッシングおよび洗浄により、レジストマスク110を除去する。
このように、本実施例では、エアギャップ溝111を形成するために、保護膜109を除去する異方性の高いエッチングと配線間絶縁膜103を除去する等方性の高いエッチングとの2回のエッチングを実施している。そこで、以後、保護膜109のエッチングを第1エアギャップ溝エッチング、配線間絶縁膜103のエッチングを第2エアギャップ溝エッチングと呼ぶ。
次に、図3(a)に示すように、CVDにより層間絶縁膜112を堆積する。これにより、エアギャップ溝111の上部が層間絶縁膜112により庇状に被覆されてエアギャップ113が形成される。ただし、当然のことながら、エアギャップ非形成領域では、もともとエアギャップ溝111が形成されていないため、エアギャップ113は形成されない。なお、本実施例では、層間絶縁膜112としてSiOC膜を使用している。
次に、図3(b)に示すように、層間絶縁膜112の表面に配線間絶縁膜114を形成する。なお、本実施例では、配線間絶縁膜114としてFSG膜を使用している。
次に、図3(c)示すように、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングにより、配線間絶縁膜114および層間絶縁膜112の内部にビアホール115を形成する。このとき、配線間絶縁膜114と層間絶縁膜112とを除去する工程と、保護膜109を除去する工程に分けて、ビアホール115を形成する。
次に、図4(a)に示すように、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングにより、ビアホール115を介して下部配線107と接続される配線溝116を形成する。この際、あらかじめ、ビアホール115の内部にレジストを埋め込んでおき、配線溝116を形成するドライエッチングの際に保護膜109が除去されてしまう現象を防止する。
次に、図4(b)に示すように、ドライエッチングにより、ビアホール115の底部に露出した保護膜109を除去する。
次に、図4(c)に示すように、バリア膜117およびCu膜118を堆積後、配線溝116からはみ出したバリア膜117およびCu膜118をCMPにより除去することにより、ビア119および上部配線120を形成する。なお、本実施例では、バリア膜117としてTaN膜とTa膜をこの順番で積層した膜を使用している。
最後に、CVDもしくは無電解めっきによりキャップ膜121を上部配線120の表面に選択的に成長させると、図4(d)に示すようなエアギャップを備え、多層配線構造を有する半導体装置が完成する。
ここで、エアギャップ非形成領域の設定方法について述べる。すでに説明したように、エアギャップ非形成領域では、エアギャップ113は形成されない。そこで、ビアホール115を形成する予定の領域およびその周辺をエアギャップ非形成領域として設定しておけば、従来の技術で課題となるようなビアホール115とエアギャップ113の接触を避けることができる。この効果を確実に得るためには、図5で示すようにエアギャップ非形成領域を設定するのが良い。すなわち、ビアの径寸法をΦ、そのばらつきの想定値をΔΦ、第2エアギャップ溝エッチングにおける配線間絶縁膜103の横方向の除去量をR、そのばらつきの想定値をΔR、エアギャップ非形成領域の寸法のばらつきの想定値をΔD、下部配線107とビアホール115の重ね合わせズレの想定値をS1、下部配線107とエアギャップ非形成領域の重ね合わせズレの想定値をS2とした場合、エアギャップ非形成領域を、一辺の長さがD=Φ+R+√(ΔΦ+ΔR+ΔD+4S1+4S2)以上の正方形として規定することが好ましい。少なくとも設計上はビアホール115の中心とこの正方形の中心を一致させておく必要があることは言うまでもない。なお、この場合、エアギャップ非形成領域の末端が、キャップ膜108の上に来る場合と、配線間絶縁膜103の上部に来る場合があるが、図1では前者を例にとって説明している。
次に、保護膜109の機能について説明する。保護膜109は、ビアホール115形成の際に、下部配線107とビアホール115との重ね合わせズレが発生した場合に、配線間絶縁膜103が除去される現象を最小限に抑制するために堆積する。図6に保護膜109を用いない場合と用いた場合の比較を示す。ビアホール115のドライエッチングの際、エッチング時間は、通常、配線間絶縁膜114および層間絶縁膜112を除去するのに必要と見盛られる時間より長く設定される。これは、配線間絶縁膜114や層間絶縁膜112の膜厚の変動や、ドライエッチングのエッチング速度の変動が発生した場合でも、確実にビアホール115の底部を下部配線107に到達させるためである。しかしながら、このように設定した場合、保護膜109を形成しない状態で下部配線107とビアホール115との重ね合わせズレが発生すると、図6(a)に示すように、ビアホール115の底部のうち、下部配線107からはみ出した部分で、必要以上に配線間絶縁膜103が除去されてしまうことになる。一方、図6(b)に示すように、ドライエッチングのエッチング速度が低い膜(例えば、SiN膜,SiC膜,SiCN膜等)として保護膜109を堆積すると、ドライエッチングの終了時に、ビアホール115の底部を保護膜109の表面または内部で止めることができる。保護膜109は、後続のエッチングにより除去する必要があるが、保護膜109の膜厚やエッチング条件の最適化により、配線間絶縁膜103が除去される現象を最小限に抑制することができる。
さらに、ビアホールのドライエッチングに対する層間絶縁膜112と配線間絶縁膜103のエッチングの選択性を変えることで、保護膜109が形成されていなくても配線間絶縁膜103が除去される現象を抑制することができ、保護膜109の形成が不要となり、それに伴い、後のビアホール115底部の保護膜109の除去工程も不要とすることができる。
また、レジスト110を保護膜109を介して形成することにより、配線間絶縁膜103やキャップ膜108とレジスト110との密着性を増すことができ、配線間膜103のエッチング時にレジスト110の剥がれによるエアギャップ非形成領域へのエッチングを防ぐことができる。
次に、第1エアギャップ溝エッチングの好ましい形態について述べる。本実施例においては、第1エアギャップ溝エッチングは、保護膜109をエッチングする工程と位置付けられる。このエッチングは、例えば、プラズマエッチングを含むドライエッチング等の、異方性の高いエッチング方法で実施することが好ましい(図7(b))。図7(a)に示すように、これは、等方性の高いエッチングを適用すると、レジストマスク110の下の保護膜109までエッチングされてしまい、エアギャップ非形成領域の寸法の制御性が悪化するためである。
また、この第1エアギャップ溝エッチングでは、キャップ膜108のエッチングを最小限に抑制する必要がある。さもなければ、Cu膜105の一部が、第1エアギャップ溝エッチングの後に露出する結果、Cu膜106と保護膜109が直接接触することになる。これは、下部配線107の信頼性(エレクトロマイグレーションやストレスマイグレーションなど)の劣化を引き起こす。従って、第1エアギャップ溝エッチングでは、キャップ膜108に比べて保護膜109のエッチング速度が高い条件で実施する必要がある。
上記のような要請を考慮して、本実施例では、第1エアギャップ溝エッチングにフッ素を含有する炭化水素ガスによるドライエッチング、より具体的には、CHF3ガスによるドライエッチングを用いている。
次に、第2エアギャップ溝エッチングの好ましい形態について述べる。本実施例では、第2エアギャップ溝エッチングは、配線間絶縁膜103を除去する工程と位置付けられる。このエッチングは、例えば、ウェットエッチングや、ベーパーエッチングのような、等方性の高いエッチング方法で実施することが好ましい。この理由を図8に示す。従来の技術のように、異方性の高いエッチング方法で第2エアギャップ溝エッチングを実施すると、図8(a)に示すように、配線側面に配線間絶縁膜103が残存するため、十分な大きさのエアギャップを形成するだけのエアギャップ溝111が形成できず、下部配線107の間の容量が十分に低下することができなかった。また、エアギャップ溝111がテーパー形状となることで、最悪の場合、エアギャップそのものを形成できないほどエアギャップ溝111が小さくなる可能性もあった。一方、本実施例のように、第2エアギャップ溝エッチングを等方性の高いエッチング方法により実施すると、図8(b)に示すように、配線間絶縁膜103を完全に除去することができるので、十分な大きさのエアギャップが形成するだけのエアギャップ溝111が形成でき、下部配線107の間の容量を十分に低下させることができる。また、第1エアギャップ溝エッチングの課題として挙げられている保護膜109のエッチングを避けるために、第2エアギャップ溝エッチングはまずは異方性の高いエッチングを行い、後に等方性エッチングを行うようにしてもよい。このとき、異方性エッチングは第1エアギャップ溝エッチングの異方性エッチングを継続させたものであってもよい。
また、この第2エアギャップ溝エッチングでは、バリア膜105およびキャップ膜108のエッチングを最小限に抑制する必要がある。さもなければ、Cu膜105の一部が、第2エアギャップ溝エッチングの後に露出する結果、Cu膜106と配線間絶縁膜103、もしくは、Cu膜106と保護膜109が直接接触することになる。前者は下部配線107の間の意図せぬ導通、後者は下部配線107の信頼性(エレクトロマイグレーションやストレスマイグレーションなど)の劣化を引き起こす。従って、第2エアギャップ溝エッチングでは、バリア膜105およびキャップ膜108に比べて配線間絶縁膜103のエッチング速度が高い条件で実施する必要がある。この観点からも、第2エアギャップ溝エッチングでは、ウェットエッチングやベーパーエッチングなどのエッチング方法を用いることが好ましい。
なお、本実施例では、第2エアギャップ溝エッチングにHF溶液によるウェットエッチングを用いているが、例えば、代わりに、HF溶液によるベーパーエッチングを用いることもできる。
次に、バリア膜105の好ましい形態について述べる。バリア膜105には、以下の2つの目的がある。
第1に、層間絶縁膜102・配線間絶縁膜103へのCuの拡散を防止する。
第2に、第2エアギャップ溝エッチングの際にCu膜106が腐蝕されることを防ぐ。
この目的に適合する材料としては、TiN、TaN、WN等の金属窒化物や、TiSiN、TaSiN,WSiN等の金属ケイ化窒化物等が考えられるが、これらの材料は、Cu膜106との密着性が悪いため、エレクトロマイグレーションやストレスマイグレーション等により、多層配線の信頼性が低下してしまう可能性があるため、本実施例に示されているように、金属窒化物(金属ケイ化窒化物)、金属膜、Cu膜106を積層することにより、バリア膜105とCu膜106の密着性を向上させることが好ましい。
次に、キャップ膜108の好ましい形態について述べる。キャップ膜108の役割は、第1エアギャップ溝エッチングおよび第2エアギャップ溝エッチングの際に、Cu膜106を保護することである。このため、キャップ膜108には、これらのエッチングに対する耐性が要求される。そのような要求を満たす材料としては、まず、WやW合金(CoWP、CoWB、CoWBP等)が挙げられる。これらの材料は、CVDや無電解めっきにより下部配線107の表面に選択的に成長可能であるため、適用が容易であり、半導体装置の製造コストの上昇を最小限に抑制できるという利点がある。その他の材料としては、TiN、TaN、WN等の金属窒化物や、TiSiN、TaSiN,WSiN等の金属ケイ化窒化物等が挙げられるが、これらの材料に関しては選択成長技術が確立されていないため、全面(下部配線107および配線間絶縁膜103の表面)に堆積後、ドライエッチングまたはCMP等で不要な部分(配線間絶縁膜103の表面)を除去する必要がある。
以上のように、半導体装置のエアギャップを形成する際に、エアギャップ非形成領域上に保護膜109およびレジスト110を順次積層し、この保護膜109およびレジスト110をマスクとしてウェットエッチング等の等方性の高いエッチングにより絶縁膜を除去してエアギャップ溝を形成することにより、ウェットエッチング等によるレジスト110の絶縁膜やキャップ膜108との密着性を保護膜109を介することで維持しながら、所望の配線間の絶縁膜を除去して十分な大きさのエアギャップ溝を形成することができるため、十分な大きさのエアギャップを形成することができ、エアギャップの大きさを十分確保して配線間容量の低下を促進することができる。この時、ビアホールが形成されるエアギャップ非形成領域にはエアギャップ溝が形成されないため、ビアホールとエアギャップの接触を防ぎ、エアギャップの形成による半導体装置の形成精度の低下を防止することができる。
さらに、絶縁膜を、等方性エッチング耐性の低い配線間絶縁膜と等方性エッチング耐性の高い層間絶縁膜の2層構造にし、エアギャップ溝形成領域のみが異方性エッチング耐性の低い配線間絶縁膜となるようにすることで、容易に、ウェットエッチングによりエアギャップ溝形成領域の絶縁膜を完全に除去することができる。
(実施例2)
以下、本発明の実施例2について、図9を参照しながら説明する。なお、説明は、本実施例において実施例1と異なっている部分のみとし、実施例1と同様の部分の説明は省略する。
図9は本発明の実施例2におけるエアギャップ溝形成工程を示す断面図である。
図9からわかるように、本実施例が、層間絶縁膜が2層構造の場合の実施例1と異なっている点は、第1エアギャップ溝エッチングの際に、図9の右のエアギャップ溝のように配線間絶縁膜103の一部を除去することであり、さらには、図9の左のエアギャップ溝のように配線間絶縁膜103を貫通して層間絶縁膜102の一部まで除去することである。この方法は、第2エアギャップ溝エッチングに対するバリアメタルの耐性が十分でない場合に、あらかじめ配線間絶縁膜103をある程度除去しているため、第2エアギャップ溝エッチングによるエッチング量を押さえることができるという利点がある。さらに、層間絶縁膜102まである程度エッチングすることで、エアギャップの大きさを十分確保して配線間容量の低下を促進することができる。
(実施例3)
以下、本発明の実施例3について、図10を参照しながら説明する。なお、説明は、本実施例において実施例1と異なっている部分のみとし、実施例1と同様の部分の説明は省略する。
図10は本発明の実施例3におけるレジスト除去工程を示す工程断面図である。
図10からわかるように、本実施例が実施例1と異なっている点は、レジストマスク110を除去するタイミングである。すなわち、実施例1では、第2エアギャップ溝エッチングの後にレジストマスク110を除去しているのに対し、本実施例では、第1エアギャップ溝エッチングをした後(図10(a),(b))と第2エアギャップ溝エッチング(図10(d))の前にレジストマスク110を除去している(図10(c))。この場合は、保護膜109が第2エアギャップ溝エッチングの際のマスクとして機能する。この方法によれば、レジストマスク110を除去する際のアッシングにより層間絶縁膜102にダメージが入る現象を防止することができる。
以上、本発明の3つの実施例について説明してきたが、本発明は上記の実施例に限定されるものではない。
例えば、上記の実施例では、保護膜109としてSiN膜を使用しているが、代わりに、SiC膜、SiCN膜、SiCN膜とSiCO膜の積層膜等を代わりに用いることができる。
また、上記の実施例では、下部配線107および上部配線120の主要な材料としてCu膜106やCu膜118を用いているが、Cu合金膜、Ag膜、Ag合金膜を代わりに用いることができる。
また、エアギャップを下部配線間において形成する方法について説明したが、下部配線間に限らず、多層配線中のいかなる層の配線間においても、同様の方法でエアギャップを形成することができる。
実施例1における半導体装置の配線層形成工程を示す工程断面図 実施例1における半導体装置の絶縁膜除去工程を示す工程断面図 実施例1における半導体装置のビアホール形成工程を示す工程断面図 実施例1における半導体装置の上層配線形成工程を示す工程断面図 エアギャップ非形成領域の設定方法を説明する図 保護膜の効果を説明する図 第1エアギャップ溝エッチングの好ましい形態を説明する図 第2エアギャップ溝エッチングの好ましい形態を説明する図 本発明の実施例2におけるエアギャップ溝形成工程を示す断面図 本発明の実施例3におけるレジスト除去工程を示す工程断面図 従来の半導体装置におけるエアギャップを形成する工程を説明する工程断面図 従来の半導体装置における上位配線を形成する工程を説明する工程断面図 従来の半導体装置におけるビアの位置ズレが生じた様子を示す断面図 従来の半導体装置におけるエアギャップ溝の形状を示す断面図
符号の説明
1 半導体基板
2 絶縁膜
3 配線溝
4 バリア膜
5 Cu膜
6 下部配線
7 キャップ膜
8 エアギャップ溝
9 絶縁膜
10 エアギャップ
11 ビアホール
12 配線溝
13 バリア膜
14 Cu膜
15 ビア
16 上部配線
17 キャップ膜
101 半導体基板
102 層間絶縁膜
103 配線間絶縁膜
104 配線溝
105 バリア膜
106 Cu膜
107 下部配線
108 キャップ膜
109 保護膜
110 レジストマスク
111 エアギャップ溝
112 層間絶縁膜
113 エアギャップ
114 配線間絶縁膜
115 ビアホール
116 配線溝
117 バリア膜
118 Cu膜
119 ビア
120 上部配線
121 キャップ膜

Claims (13)

  1. 配線間にエアギャップを備える半導体装置の製造方法であって、
    配線層の形成に際し、
    基板に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜に複数の第1の配線溝を形成する工程と、
    前記第1の配線溝にバリア膜および配線金属膜から成る下部配線を形成する工程と、
    前記下部配線上にキャップ膜を形成する工程と、
    前記キャップ膜上を含む前記絶縁膜上全面に保護膜を堆積する工程と、
    エアギャップ非形成領域の前記保護膜上にレジストを形成する工程と、
    前記レジストをマスクとして前記保護膜を異方性の高いエッチングにより選択的に除去する工程と、
    前記レジストおよび前記保護膜をマスクとして前記配線間の前記絶縁膜を所定の深さまで等方性の高いエッチングにより除去してエアギャップ溝を形成する工程と、
    前記レジストを除去する工程と、
    前記エアギャップ溝を含む全面に第2の絶縁膜を堆積して前記エアギャップ溝にはエアギャップを形成する工程と、
    所定の前記下部配線上に堆積された前記第2の絶縁膜にビアホールを形成する工程と、
    前記ビアホールと接する領域を含む所定の前記第2の絶縁膜に第2の配線溝を形成する工程と、
    前記ビアホール底部の前記保護膜を除去する工程と、
    前記ビアホールおよび前記第2の配線溝にバリア膜および配線金属膜から成る配線を形成する工程と
    からなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1の絶縁膜を、等方性エッチング耐性の低い配線間絶縁膜と等方性エッチング耐性の高い層間絶縁膜とからなり、前記配線間絶縁膜を前記層間絶縁膜の上に積層した2層構造とし、エアギャップ溝形成領域に前記配線間絶縁膜が堆積されるようにすることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2の絶縁膜を、等方性エッチング耐性の低い配線間絶縁膜と等方性エッチング耐性の高い層間絶縁膜とからなり、前記配線間絶縁膜を前記層間絶縁膜の上に積層した2層構造とし、エアギャップ溝形成領域に前記配線間絶縁膜が堆積されるようにすることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記保護膜を除去するに際し、前記第1の絶縁膜の一部分を同時にエッチングすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 配線間にエアギャップを備える半導体装置の製造方法であって、
    配線層の形成に際し、
    基板に層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜上に配線間絶縁膜を形成する工程と、
    前記配線間絶縁膜に複数の第1の配線溝を形成する工程と、
    前記第1の配線溝にバリア膜および配線金属膜から成る下部配線を形成する工程と、
    前記下部配線上にキャップ膜を形成する工程と、
    前記キャップ膜上を含む前記絶縁膜上全面に保護膜を堆積する工程と、
    エアギャップ非形成領域の前記保護膜上にレジストを形成する工程と、
    前記レジストをマスクとして前記保護膜を異方性の高いエッチングにより選択的に除去する工程と、
    前記レジストを除去する工程と、
    前記保護膜をマスクとして前記配線間絶縁膜を等方性の高いエッチングにより除去してエアギャップ溝を形成する工程と、
    前記エアギャップ溝を含む全面に第2の絶縁膜を堆積して前記エアギャップ溝にはエアギャップを形成する工程と、
    所定の前記下部配線上に堆積された前記第2の絶縁膜にビアホールを形成する工程と、
    前記ビアホールと接する領域を含む所定の前記第2の絶縁膜に第2の配線溝を形成する工程と、
    前記ビアホール底部の前記保護膜を除去する工程と、
    前記ビアホールおよび前記第2の配線溝にバリア膜および配線金属膜から成る配線を形成する工程とからなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記層間絶縁膜としてSiOC膜もしくは有機膜を用いることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記配線間絶縁膜としてSiO膜もしくはFSG膜を用いることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記異方性の高いエッチングとしてドライエッチングを実施することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記異方性の高いエッチングとしてプラズマエッチングを実施することを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記保護膜としてSiN膜、SiC膜もしくはSiCN膜を使用することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  11. 配線間にエアギャップを備える半導体装置の製造方法であって、
    配線層の形成に際し、
    基板に層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜上に配線間絶縁膜を形成する工程と、
    前記配線間絶縁膜に複数の第1の配線溝を形成する工程と、
    前記第1の配線溝にバリア膜および配線金属膜から成る下部配線を形成する工程と、
    前記下部配線上にキャップ膜を形成する工程と、
    前記キャップ膜上を含む前記絶縁膜上全面にレジストを形成する工程と、
    前記レジストをマスクとして前記配線間絶縁膜を等方性の高いエッチングにより除去してエアギャップ溝を形成する工程と、
    前記レジストを除去する工程と、
    前記エアギャップ溝を含む全面に第2の絶縁膜を堆積して前記エアギャップ溝にはエアギャップを形成する工程と、
    所定の前記下部配線上に堆積された前記第2の絶縁膜にビアホールを形成する工程と、
    前記ビアホールと接する領域を含む所定の前記第2の絶縁膜に第2の配線溝を形成する工程と、
    前記ビアホール底部の前記保護膜を除去する工程と、
    前記ビアホールおよび前記第2の配線溝にバリア膜および配線金属膜から成る配線を形成する工程とからなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 前記等方性の高いエッチングとしてウェットエッチングを実施することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記等方性の高いエッチングとしてベーパーエッチングを実施することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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