JP2007188535A - 紙幣取引装置の紙幣の抜取り方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】搬送路12〜16,17上の紙幣の有無を記憶する手段と、ベルト式一時スタッカ3から紙幣を繰出すモータ制御手段と、搬送した紙幣を上記入出金口1または上記リサイクルボックス5〜8にスタックする紙幣スタックモータ制御手段とを具備し、ベルト式一時スタッカ出入口9に紙幣が有るか否かを判別し、紙幣が有れば、外部からの指示に基づき該紙幣を除去させ、紙幣が無ければ、上記ベルト式一時スタッカ3から紙幣を指定枚数分繰出して、スタッカ出入口9に搬送し、出入口9から紙幣を抜き取らせ、スタッカの出入口9に紙幣が無くなれば抜取り終了を表示する。21〜25はゲート、2は紙幣鑑定部である。
【選択図】図1
Description
例えば、特開平11−224362号公報に記載の紙幣取扱装置では、ベルトにより紙幣を巻付けたり、繰り出したりする一時保管庫としてのベルト式スタッカを備えており、紙幣を巻き付ける回転ドラムは一時保管庫に収納する紙幣の有無により起動・停止の制御を行っている。
また、長時間ベルト式スタッカに巻き取ったままにしておくと、紙幣がカールしてしまい、その後の動作でジャム等が発生しやすくなってしまうという問題もあった。
また、本発明の第2の目的は、ベルト式スタッカに巻き取った紙幣を他のユニットに搬送することができない場合でも、係員の操作によりベルト式スタッカの紙幣を、紙幣の取り除きができるベルト式スタッカの出入口まで指定枚数ずつ放出することにより、ベルト式スタッカの全ての紙幣を指定枚数ずつ抜取ることが可能な紙幣取引装置およびその紙幣の抜取り方法を提供することである。
さらに、本発明の第3の目的は、ベルト式一時スタッカに巻き取った紙幣を自動で抜取るための搬送先を係員または保守員に連絡することにより、係員の操作方法を明確にし、障害後の作業を迅速に行えるようにする紙幣取引装置およびその紙幣の抜取り方法を提供することである。
また、本発明による紙幣取引装置の紙幣抜取り方法は、(2)ベルト式一時スタッカ出入口に紙幣が有るか否かを判別し、紙幣が有れば、外部からの指示に基づき該紙幣を除去させ、紙幣が無ければ、上記ベルト式一時スタッカから紙幣を指定枚数分繰出して、該スタッカ出入口に搬送し、該出入口から該紙幣を抜き取らせ、該スタッカの出入口に紙幣が無くなれば、抜き取り終了を表示することを特徴としている(請求項2)。
図1は、本発明の一実施例を示す紙幣取引装置の構成図である。
図1において、3が入出金時の一時保管庫となるベルト式一時スタッカ、9がベルト式一時スタッカと搬送路の結合部に相当するスタッカ出入口部、1が利用者の入出金口、2が紙幣の金種、真偽、正損等の鑑別を行う鑑別部、4が鑑別部で使用不可能な紙幣と鑑別された紙幣を返却する入出金口リジェクト集積部、5は5000円とリジェクト紙幣を格納する非還流ボックス、6〜8はリサイクルボックスであって、6,7は万円紙幣、8は千円紙幣の格納ボックス、10は取引時以外に操作された場合を監視して、操作した利用者に対して表示する操作部および表示部、11〜17は搬送路、21〜25は搬送方向を切り替えるゲートである。
入金取引では、利用者が入出金口1に紙幣を投入すると、投入された紙幣は、入出金口1にある図示されていない分離機構によって一枚ずつ分離され、搬送路11、ゲート21、搬送路12を通って鑑別部2へ搬送される。鑑別部2で金種、真偽、正損等必要な鑑別を行った後、搬送路13、ゲート22、搬送路14を介してベルト式一時スタッカ3に巻き取られる。また、ここでリジェクト紙幣があった場合は、同じく搬送路13、ゲート22、搬送路16を介して入出金口リジェクト集積機構4に集積する。入出金口リジェクト集積機構4に紙幣を集積した場合は、再度利用者に投入を促す。
また、入金取引の際に、紙幣を全てベルト式一時スタッカ3に巻取った後、利用者が取引を中止すると、ベルト式一時スタッカ3に巻き取った紙幣を繰出し、ゲート22、搬送路15、搬送路16を通って、入出金口1に集積収納する。
ベルト式一時スタッカの出入口部9は、ベルト式一時スタッカ3のベルトと搬送路の受渡し部で、残紙幣等を数枚スタックし、スタックした紙幣等を取り除くことができる位置である。係員または保守員は、ベルト式一時スタッカ3から繰出された紙幣を、ここから除去することができる。
回線制御部22は、上位装置20(たとえばATM本体)からの入金、出金などの指示情報を受信して主制御部21に連絡したり、処理結果を主制御部21から受取り上位装置20に送信したりするものである。
センサ制御部23は、搬送路上の紙幣の通過や残留およびゲートを駆動させるアクチュエータなどの定位置を監視している複数のセンサ情報を読取り、主制御部21に連絡するものである。
上下搬送モータ制御部24は、主制御部21の指示により上搬送路である搬送路11〜16および下搬送路である搬送路17を駆動するモータをON/OFFするためのものである。
搬送チェック制御部25は、上下搬送路およびスタック入口での区間ジャムチェックを行い、チェック結果を主制御部21に報告するものである。
ゲート制御部26は、搬送路上のゲート21〜25を主制御部21の指示によりONまたはOFFし、搬送されてくる紙幣の行先を切替えるものである。
鑑別部2は、搬送されてくる紙幣の金種、真偽、正損等の必要な鑑別を行い、一枚毎の鑑別結果と搬送先を主制御部21に連絡するものである。
紙幣スタックモータ制御部28は、主制御部21の指示により搬送されてくる紙幣をスタックするために、シートローラを駆動するモータをON/OFFするためのものである。
操作部29は、取引中でない時に操作器10を監視し、操作があった場合、主制御部21に連絡するものである。
ホイールモータ制御部30とリールモータ制御部31は、主制御部21の指示により、ベルト式一時スタッカ3に一枚ずつ紙幣を巻き付けたり(ホイールモータ)、繰り出したり(リールモータ)するために、ホイールモータ、リールモータのON/OFFや速度制御をするためのものである。
紙幣有無記憶部32は、上下搬送路11〜17、ベルト式一時スタッカ3およびベルト式一時スタッカの出入口部9の紙幣の有無を記憶するものである。ジャム等により、いずれかに破幣が残留すれば、搬送チェック制御部25からの通知により、その位置と枚数が記憶される。
表示部33は、後述の図6および図7で説明するが、紙幣取引装置の状態を係員または保守員に連絡するために、主制御部21の指示により情報を表示するものであって、図2に示す制御系各部の近傍の筐体表面に配置される。
図3では、正常時に取引実行に従ってベルト式スタッカから他のユニット、例えば入出金口1またはリサイクルボックス6〜8へ紙幣を繰出し、入出金口1またはリサイクルボックス6〜8、あるいは非還流ボックス5から紙幣を抜き取る場合の動作を示している。
主制御部21は、回線制御部22を通じて上位装置20からの取引の指示を監視し(ステップ100)、指示を受けると、各制御部に動作を指示し、取引を実施する(ステップ101)。上位装置20からの取引の指示がない場合、主制御部21は係員からの操作があったかどうかを調べるために、操作部29を監視する(ステップ102)。主制御部21は、操作部29からの報告を受けると、入出金口1への搬送か、リサイクルボックス6、7、8への搬送かをチェックし(ステップ103)、入出金口1への搬送の場合には、ゲート22が入出金口1へ搬送されるようにゲート制御部26に指示し(ステップ104)、入出金口1のスタックを開始するように、紙幣スタックモータ制御部28に指示する(ステップ105)。一方、搬送先がリサイクルボックス6、7、8の場合には、ゲート21〜25が指示されたリサイクルボックスへ搬送されるようにゲート制御部26に指示し(ステップ106)、指示されたリサイクルボックスのスタックを開始するように紙幣スタックモータ制御部28に指示し(ステップ107)、下搬送路17を起動するように上下搬送モータ制御部24に指示する(ステップ108)。この時、下搬送路17に紙幣が有っても、指示されたリサイクルボックスへ搬送することができる。
最後に、入出金口への搬送指示であったか、あるいはリサイクルボックスへの搬送指示であったかを確認し(ステップ115)、指示したスタック動作を停止するように、紙幣スタックモータ制御部28に指示する(ステップ116、ステップ117)。
これにより、ベルト式スタッカ3に巻き取った紙幣を、係員または保守員の操作により入出金口1やリサイクルボックス6、7、8に搬送することができるので、動作終了後、搬送先から容易に紙幣を抜取ることができる。
さらに本実施例では、搬送先がリサイクルボックス6、7、8の場合について説明したが、非還流ボックス5への搬送についても、同様な方法で実現できる。
以下、本発明の第2の実施例を説明する。
図4は、本発明の第2の実施例を示す紙幣抜取り方法の動作フローチャートであって、ベルト式スタッカからベルト式スタッカ出入口部への繰出しフローを示す。また、図6および図7(a)(b)(c)は、本実施例で使用される操作器および表示器の位置と表示例を示す図である。
図1の紙幣取引装置の構成図と図2の紙幣取引装置の制御ブロック図も参照しながら動作を説明する。
前の図3と同様に、主制御部21は、回線制御部22を通じて上位装置20からの取引の指示を監視し(ステップ100)、指示を受けると、各制御部に動作を指示し、取引を実施する(ステップ101)。上位装置20からの取引の指示がない場合、主制御部21は係員からの操作があったかどうかを調べるために、操作部29を監視する(ステップ202)。何等かの要因でジャムやその他の故障等、異常が発生した場合、巻き取った紙幣を利用者に返却する等の理由で、直ちにベルト式スタッカに巻き取った紙幣を抜取る必要が生じたとする。
主制御部21は、操作部29からの報告を受けると、ベルト式スタッカ出入口部9に紙幣がないことを確認するために、紙幣有無記憶部32の情報をチェックする(ステップ203)。このとき、図6に示すように、表示器40に紙幣がない部分が点灯する。ベルト式スタッカ出入口部9に紙幣がある場合は、係員に紙幣を取り除いてもらうよう連絡するために、表示部33に指示する(ステップ204)。すなわち、図7(b)47の表示が出力される。
以上を繰返し行い、ベルト式スタッカ3から全ての紙幣を繰出し、紙幣がなくなったなら、係員に処理の終了を連絡するために、表示部33に終了'を表示する(ステップ207)。すなわち、図7(b)48の表示が出力される。
これにより、ベルト式スタッカ3に巻き取った紙幣を、係員または保守員の一度の操作によりベルト式スタッカ出入口部9まで指定枚数ずつ、全ての紙幣を抜取ることができる。なお、係員または保守員への連絡手段としては、上記の表示器の他に音声ガイダンス等も考えられる。
図6に、制御系の操作部29および表示部33が監視・制御する操作器および表示器40の一例を示す。図6の表示器40は表示部33からの切替え指示により図7(b)(c)の表示器40a,40bにも切り替えられる。
図6の点灯している部分(暗く塗りつぶされた部分)は搬送可能なユニットであって、左側には取引装置の全体概略図、右側には各部の押ボタンスイッチが表示されている。入出金口41、ベルト式スタッカ出入口42、リサイクルボックス(A)43、リサイクルボックス(B)44、リサイクルボックス(C)45、リサイクルボックス(D)46のうち、入出金口41とベルト式スタッカ出入口42のみ点灯しており、これらにのみ搬送可能であるので、いずれか一方のボタンを押下することにより、そのユニットに紙幣の搬送を開始する。
これらの表示器により、ベルト式一時スタッカ3に巻き取った紙幣を自動で抜取るための搬送先を、係員または保守員に連絡することにより、操作方法を明確にし、異常後の対応を迅速にすることができる。また、ベルト式スタッカ出入口9にある紙幣を取除く指示を表示したり、紙幣がなくなり、処理が終了したことを表示することにより、係員や保守員が途中で他の操作をすることがないように、また明確な指示を出して迅速に操作できるようにしている。
なお、以上の実施例以外にも、係員または保守員への連絡手段としては、音声ガイダンス等も考えられる。
以下、本発明の第3の実施例について説明する。
図5は、本発明の第3の実施例を示す動作フローチャートであって、ベルト式スタッカからの繰出し先判定、すなわち搬送が終了した後に区間ジャムの有無のチェック動作を示している。
主制御部21は、取引が終了すると搬送チェック制御部25から区間ジャムの報告があったかどうかチェックする(ステップ300)。報告があった場合、上搬送路11〜16および下搬送路17それぞれの区間ジャムの報告があるかチェックし(ステップ301、ステップ303)、それぞれの報告により区間ジャムの位置を記憶する(ステップ302、ステップ304)。
さらに、主制御部21は、搬送する先がスタック可能かどうかチェックするために、紙幣スタックモータ制御部28から入出金口1およびリサイクルボックス6、7、8の各スタックモータの異常が報告されているかどうかチェックし(ステップ305、ステップ307)、異常が報告されている場合は、それぞれの異常を記憶する(ステップ306、ステップ308)。
ここで、上搬送モータおよび入出金口1がともに正常の場合には、入出金口1に搬送可能であることになる。このときには、図6の表示器40に示すように、入出金口41とベルト式スタッカ出入口42に点灯されることになる。
4…入出金口リジェクト集積機構、5…非還流ボックス、
6、7、8…リサイクルボックス、9…ベルト式一時スタッカの出入口部、
10…取引以外での利用者の操作器と表示器、11〜17…搬送路、
21〜25…ゲート、20…上位装置、21…主制御部、22…回線制御部、
23…センサ制御部、24…上下搬送モータ制御部、
25…搬送チェック制御部、26…ゲート制御部、
27…紙幣分離モータ制御部、28…紙幣スタックモータ制御部、
29…操作部、30…ホイールモータ制御部、31…リールモータ制御部、
32…紙幣有無記憶部、33…表示部、40,40a,40b…表示器、
41〜46…スイッチ、50…制御部、47〜49,51,52…表示例。
Claims (1)
- 入出金紙幣を一時保管するために、ベルト式一時スタッカに巻き付けたり、繰り出したりする紙幣取引装置の紙幣抜取り方法において、
ベルト式一時スタッカ出入口に紙幣が有るか否かを判別し、紙幣が有れば、外部からの指示に基づき該紙幣を除去させ、紙幣が無ければ、上記ベルト式一時スタッカから紙幣を指定枚数分繰出して、該スタッカ出入口に搬送し、該出入口から該紙幣を抜き取らせ、該スタッカの出入口に紙幣が無くなれば、抜き取り終了を表示することを特徴とする紙幣取引装置の紙幣抜取り方法。
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