JP2007187520A - 無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造 - Google Patents

無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007187520A
JP2007187520A JP2006005038A JP2006005038A JP2007187520A JP 2007187520 A JP2007187520 A JP 2007187520A JP 2006005038 A JP2006005038 A JP 2006005038A JP 2006005038 A JP2006005038 A JP 2006005038A JP 2007187520 A JP2007187520 A JP 2007187520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
antenna
wireless communication
contact terminal
battery contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006005038A
Other languages
English (en)
Inventor
Keigo Nishimoto
圭吾 西本
Daisuke Kawamura
大輔 河村
Takashi Morita
敬司 森田
Kiyokazu Otaki
清和 大滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2006005038A priority Critical patent/JP2007187520A/ja
Publication of JP2007187520A publication Critical patent/JP2007187520A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)

Abstract

【課題】自身が持つ識別コードを無線で発信可能な無線通信機構を時計に搭載した無線通信機能付き時計において、その電源となる電池の電池接点端子の取付強度を確保することができる無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造を提供する。
【解決手段】腕時計には、車両からリクエスト信号を受けた際に自身のIDコードを返信する無線通信機構が組み込まれている。この無線通信機構には、Z軸方向の電波を受信する受信アンテナ31が取り付けられている。この受信アンテナ31のアンテナボビン31aの内周部には、無線通信機構の電源であるボタン電池の電池ターミナル36,37が形成され、このうち+端子側電池ターミナル37が片持ち梁で支持されている。アンテナボビン31aには、ネジ取付用の係止片41が形成され、この係止片41が+端子側電池ターミナル37のたわみ中心として機能する。
【選択図】図8

Description

本発明は、自身が持つ識別コードを無線で発信可能な無線通信機構を時計に搭載した識別コード発信機能付き時計の電池接点端子保持構造に関する。
近年、多くの車両に、車両キーを用いて実際にキー操作を行わなくても車両のドアロック施解錠やエンジン始動が許可されるハンズフリーシステム(例えば、特許文献1等)が搭載されている。このハンズフリーシステムは、車両の発信機からリクエスト信号を発信させ、このリクエスト信号に応答して携帯機が返信してきたIDコード信号を車両の受信機で受信し、IDコード信号受信時において携帯機のIDコードと車両側のIDコードと照合し、これらIDコードが一致してID照合が成立すれば、ドアロック施解錠やエンジン始動を許可するシステムである。
この種の携帯機には、携帯機の駆動電源として例えばボタン電池や乾電池等の電池が搭載されている。よって、携帯機の電源としてボタン電池を用いる場合、この種の携帯機には、図15や図16に示すようなボタン電池の形状に対応した一対の電池ターミナル91,92が設けられる。この電池ターミナル91,92は、基板93に設けられた略十字形状の−端子側電池ターミナル91と、この−端子側電池ターミナル91の近傍に立設された板バネ形状の+端子側電池ターミナル92とから成る。
+端子側電池ターミナル92は、基板93の表面に沿って延びる板状の接点部92aと、その接点部92aの基端部に位置するとともに接点部92aに対して90度折れ曲がった支持部92bとから成る。+端子側電池ターミナル92は、例えばチップマウンタ等により支持部92bが基板93に半田付けされることによって基板93に取付固定されている。このように、+端子側電池ターミナル92は、接点部92aの両端のうち一端のみが基板93に支持されていることから、片持ち梁の取付状態で基板93に固定される。
特開2002−029385号公報
ところで、ボタン電池を電池ターミナル91,92に取り付ける際、+端子側電池ターミナル92においては、接点部92aの先端部分が接触箇所となる。よって、ボタン電池を電池ターミナル91,92に取り付ける際において、+端子側電池ターミナル92には、図16に示すように、+端子側電池ターミナル92の接点部92aの先端部分に、接点部92aの立設方向に対して直交する向き(図16の矢印F1方向)に荷重が加わることになる。
+端子側電池ターミナル92の先端部分に荷重が加わると、+端子側電池ターミナル92を全体として見た場合、+端子側電池ターミナル92には、その荷重に応じた方向及び大きさの荷重モーメント(図16の矢印F2のモーメント)が発生する。このように、+端子側電池ターミナル92に荷重モーメントF2が発生すると、+端子側電池ターミナル92の半田付け面には、その荷重モーメントF2に応じた曲げモーメント(引き剥がしモーメント:図16の矢印F3のモーメント)が発生した状態となる。
ところで、+端子側電池ターミナル92が片持ち梁の場合、この電池ターミナル92に加わる力の概念図を図17に示すと、半田付け面にかかる曲げモーメントF3は、荷重が加わる点(ここでは、ボタン電池との接触箇所)と半田付け面との間の距離L1によって決まる。即ち、この距離L1が短ければ、半田付け面にかかる曲げモーメントF3は少なくて済むが、距離L1が長くなってしまうと、半田付け面には相対的に大きな曲げモーメントF3が加わる状態となる。
しかし、+端子側電池ターミナル92が図15及び図16に示したような片持ち梁構造の場合、荷重の加わる点が+端子側電池ターミナル92の先端であると、荷重が加わる点と半田付け面との間の距離L1が長くなってしまう。よって、この場合においては、半田付け面には大きな曲げモーメントF3が加わり、最悪の場合には、半田付けした+端子側電池ターミナル92から基板93から剥がれてしまう可能性があった。また、+端子側電池ターミナル92の半田付け面に大きな曲げモーメントF3が加わると、半田付け面に局所的な応力が発生することから、これも+端子側電池ターミナル92の剥がれ原因となる。
本発明の目的は、自身が持つ識別コードを無線で発信可能な無線通信機構を時計に搭載した無線通信機能付き時計において、その電源となる電池の電池接点端子の取付強度を確保することができる無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明によれば、時刻を表示する時計機構と、自身が持つ識別コードを乗せた識別信号を無線で通信対象に発信する無線通信機構とを備えた無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造において、前記時計機構及び前記無線通信機構の少なくとも一方の電源となる電池の接点端子であり、片持ち梁の取付状態で取付箇所に固定された電池接点端子と、前記電池接点端子をその取付状態で保持する保持手段と
を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、時計機構及び無線通信機構の少なくとも一方の電池接点端子に電池を取り付ける際、電池接点端子に電池から大きな荷重が加えられたとしても、保持手段が電池接点端子を強く保持することから、電池接点端子が取付箇所から外れ難くなる。従って、無線通信機構を時計機構に組み込んだ無線通信機能付き時計において、その電池接点端子の取付強度を確保することが可能となる。
本発明によれば、前記無線通信機構のアンテナは、環状のアンテナ支持部品に巻回された環状アンテナであり、前記電池は、前記アンテナ支持部品の内周部にできる空間を収容スペースとして、前記アンテナ支持部品の内周部の前記空間に収容されていることを要旨とする。
この構成によれば、環状のアンテナ支持部品の内周部にできる空間に電池を収容することによって、時計内部のスペースを有効利用することが可能となる。
本発明によれば、前記保持手段は、前記電池を前記電池接点端子に取り付けた際に、前記電池接点端子に当接することで当該電池接点端子にたわみ中心を持たせる当接部であることを要旨とする。
この構成によれば、当接部によって電池接点端子にたわみ中心を持たせるという構造が簡単な手法を用いて、電池取付時において電池接点端子に加わる荷重を減衰させる。従って、複雑な構造を用いることなく、電池取付時に電池接点端子に加わる荷重を低く抑えることが可能となる。
本発明によれば、前記当接部は、前記無線通信機構のアンテナ部品に設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、前記無線通信機構のアンテナ部品に当接部を設けたので、当接部を有する無線通信機構を、無線通信機構のみでユニット化した部品として取り扱うことが可能となる。
本発明によれば、前記当接部は、前記無線通信機構のアンテナ部品を取付箇所に取り付ける際の取付部を兼用していることを要旨とする。
この構成によれば、電池接点端子にたわみ中心機能を持たせる当接部と、無線通信機構のアンテナ部品を取付箇所に取り付ける際の取付部とを兼用したので、これらを別々に設ける場合に比べて、時計内の収容スペースの有効利用化を図ることが可能となる。
本発明によれば、片持ち梁の前記電池接点端子は、前記取付箇所の取付面に対して立設した接点部と、その接点部の基端に位置するとともに前記取付箇所への取付部位となる支持部とから成り、前記保持手段は、前記接点部を両側から挟み込んだ状態で支持する挟込部であることを要旨とする。
この構成によれば、電池接点端子を取付箇所に取り付けた際には、挟込部が電池接点端子の接点部を両側から挟み込んだ取付状態をとる。従って、立設状態で取り付けられた電池接点端子が挟込部によって両側から支持された状態となることから、電池接点端子に外力が加わっても電池接点端子は倒れ難くなり、電池接点端子の取付強度確保に効果が高い。
本発明によれば、片持ち梁の前記電池接点端子は、前記取付箇所の取付面に対して立設した接点部と、その接点部の基端に位置するとともに前記取付箇所への取付部位となる支持部とから成り、前記保持手段は、前記支持部を前記取付箇所の前記取付面との間で挟持する挟持部であることを要旨とする。
この構成によれば、電池接点端子を取付箇所に取り付けた際には、挟持部と取付箇所とによって電池接点端子の支持部を挟持した取付状態をとる。従って、電池接点端子は強く取付箇所に取り付けられた状態となり、電池接点端子の取付強度確保に効果が高い。
本発明によれば、自身が持つ識別コードを無線で発信可能な無線通信機構を時計に搭載した無線通信機能付き時計において、その電源となる電池の電池接点端子の取付強度を確保することができる。
以下、本発明を具体化した無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造の一実施形態を図1〜図10に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、実際に車両キーを操作しなくても、ドアロック施解錠やエンジン始動を行うことが可能なハンズフリーシステム2が搭載されている。本例のハンズフリーシステム2においては、車両キーの役割を担う携帯機の機能を腕時計3に組み込み、この腕時計3を携帯機として使用する。このハンズフリーシステム2は、車両1からリクエスト信号Sreqを発信させ、このリクエスト信号Sreqを腕時計3が受信すると、それに応答する形で腕時計3がIDコード(識別コード)を乗せたID信号Sidを車両1に返信し、腕時計3のIDコードが車両1のIDコードと一致すると、ドアロック施解錠やエンジン始動が許可されるシステムである。なお、車両1が通信対象に相当し、腕時計3が時計に相当し、ID信号Sidが識別信号に相当する。
ハンズフリーシステム2を以下に説明すると、車両1には、腕時計3との間でID照合を行うスマートECU4が設けられている。スマートECU4には、車外にLF帯域の信号を発信可能な車外LF発信機5と、車内にLF帯域の信号を発信可能な車外LF発信機5が接続されている。車外LF発信機5は、例えば車両1の各サイドドアやラゲージドアドア等の車外に複数設置されている。車内LF発信機6は、例えば車内の床下等に複数設置されている。
スマートECU4には、RF帯域の信号を受信可能なRF受信機7が接続されている。RF受信機7は、例えば車内のバックミラー等に埋設されている。
スマートECU4には、例えば車外ハンドルノブ等に埋設されたタッチセンサ8が接続されている。タッチセンサ8は、操作者が施錠状態のドアロックを解除する時にハンドルノブをタッチする操作を検出するセンサである。スマートECU4には、例えばハンドルノブに設けられたロックボタン9が接続されている。ロックボタン9は、操作者が解除状態のドアロックを施錠する時に押し操作されるボタンである。
スマートECU4には、ドアロックの施解錠を制御するドアECU10がバス11を通じて接続されている。ドアECU10は、スマートECU4からの指令に基づきドアロックモータ12を駆動することで、ドアロックを施錠状態又は解錠状態にする。
車両1が駐車状態(エンジン停止及びドアロック施錠状態)の際、スマートECU4は、車外LF発信機5からLF帯域のリクエスト信号Sreqを断続的に発信させ、ドア周辺に通信エリアを形成する。腕時計3がこの通信エリアに入り込んでリクエスト信号Sreqを受信すると、腕時計3はリクエスト信号Sreqに応答する形で、自身のIDコードを乗せたID信号SidをRF帯域の信号で返信する。スマートECU4は、RF受信機7を介してリクエスト信号Sreqを受信すると、自身に登録されたIDコードと腕時計3のIDコードとを比較してID照合(車外照合)を行う。スマートECU4は、車外照合が成立すると、内部のメモリに車外照合成立フラグを立てて車外照合を認識するとともに、待機中のタッチセンサ8を起動させる。
スマートECU4は、車外照合成立下においてタッチセンサ8で車外ハンドルノブへのタッチ操作を検出すると、ドアロック解除要求信号をドアECU10に出力する。ドアロック解除要求信号を受けたドアECU10は、ドアロックモータ12を一方側に回転させ、施錠状態のドアロックを解除する。ドアロック解除要求信号を出力したスマートECU4は、内部のメモリに立てた車外照合成立フラグをオフする。
スマートECU4には、車載電装品の電源を管理する電源ECU13と、エンジン14の点火制御及び燃料噴射制御を行うエンジンECU15とがバス11を通じて接続されている。電源ECU13には、車載アクセサリやエンジンを作動させる際に操作するプッシュスイッチ16と、車載アクセサリに繋がるACCリレー17と、エンジンECU15に繋がるIGリレー18とが接続されている。
スマートECU4は、車外照合が成立してドアロックが解除された後、例えばカーテシスイッチ等からドアが開けられた事を検出すると、運転者が乗車すると認識して車内LF発信機6からリクエスト信号Sreqを発信し、車内に通信エリアを形成する。スマートECU4は、腕時計3がこの通信エリアに入り込んで返信したID信号SidをRF受信機7で受信すると、自身に登録されたIDコードと腕時計3のIDコードとを比較してID照合(車内照合)を行う。スマートECU4は、車内照合が成立すると、内部のメモリに車内照合成立フラグを立てて車内照合成立を認識する。
乗車した運転者がブレーキペダルを踏みながらプッシュスイッチ16を押し操作すると、この操作を検出した電源ECU13は、スマートECU4に車内照合結果を確認する。電源ECU13は、スマートECU4から室内照合が成立している通知を受けると、ACCリレー17及びIGリレー18をオンするとともに、エンジンECU15に起動信号を出力する。起動信号を受けたエンジンECU15は、スマートECU4との間で、車内照合結果の確認と、通信先がペアを成すスマートECU4であることを確認するペアリングとを暗号化通信により行う。これら両条件の確認を済ませたエンジンECU15は、点火制御及び燃料噴射制御を開始してエンジン14を始動させる。エンジン始動を認識したスマートECU4は、内部のメモリに立てた車内照合成立フラグをオフする。
稼動中のエンジンを止めて、運転者が降車したとする。車両1が停止状態(エンジン停止及びドアロック解除状態)の際、スマートECU4は、ロックボタン9が押されたことを検出すると、車内への腕時計3の置き忘れを検出すべく、車内LF発信機6からリクエスト信号Sreqを発信させて車内照合を行う。このとき、スマートECU4は、RF受信機7でID信号Sidを受信しなければ、車内に腕時計3は置き忘れられていないと認識する。
腕時計3が車内に置き忘れていないことを認識したスマートECU4は、車外LF発信機5からリクエスト信号Sreqを発信させる。スマートECU4は、このリクエスト信号Sreqを受けて腕時計3が返信してきたIDコードにおいて車外照合が成立した事を認識すると、ドアロック施錠要求信号をドアECU10に出力する。ドアロック施錠要求信号を受けたドアECU10は、ドアロックモータ12を他方側に回転させ、解除状態のドアロックを施錠する。
図2に示すように、腕時計3の略円形平板形状の時計本体19には、その周縁において対向する位置に、腕時計3を人体へ装着する際の取付部位となる一対のバンド部20,20が形成されている。時計本体19は、表面19a(図2の上面)が腕時計の表示面となっているとともに、裏面19b(図2の下面)が腕時計部品の取付面となっている。時計本体19の裏面19b側には、腕時計3の各種部品を収容する収容凹部21が凹設されている。この収容凹部21は、円形平板状の蓋部22を例えば複数のネジ23(図2は1つのみ図示)で時計本体19に取り付けることでその開口部位が閉じられ、この閉じられた空間が腕時計部品の収容空間となる。
この収容凹部21において時計本体19の表面19a側の領域には、現在時刻を表示する時計機構24が収容されている。この時計機構24は、部品としてユニット化され、自身が持つ電池を電源として作動する。この時計機構24には、時計本体19の周縁側面に設けたネジを回すことで表示時刻を修正する時刻修正機能が設けられている。なお、この時計機構24は、手動で時刻修正を行うものに限らず、例えば自動で時刻修正が可能な電波時計を用いてもよい。
また、図2及び図3に示すように、収容凹部21において時計本体19の裏面19b側の領域には、自身が持つIDコードを無線で発信する無線通信機構25が収容されている。この無線通信機構25を以下に詳述すると、収容凹部21において時計機構24の裏面側には、無線通信機構用基板として略円板状の基板26が設けられている。この基板26は、時計機構24に対して反対側の面が表面26a(図2の下面)となり、時計機構24側の面が裏面26b(図2の上面)となっている。なお、基板26が取付箇所に相当し、表面26aが取付面に相当する。
図2〜図4に示すように、基板26には、X−Y−Zの3軸方向で電波を受信し、1軸方向の電波を送信可能なアンテナ機構27が設けられている。このアンテナ機構27は、基板26に埋設された送信用パターンアンテナ27aと、基板26の裏面26bに設けられた複数(本例は3つ)の受信アンテナ28,29,30と、基板26の表面26aに設けられた受信アンテナ31とから成る。受信アンテナ28〜30は、直方体形状のアンテナ収容ケース28a〜30aと、そのアンテナ収容ケース28a〜30aの内部に収容されたバーアンテナ28b〜30bとから成り、互いに隣り合うもの同士が120度を成す配置角度で配置されている。
図4に示すように、受信アンテナ28のバーアンテナ28bの軸線Lkは、X−Y−Z軸から成る直交座標系においてX軸方向に平行となる向きに設定されている。これにより、基板26にある複数の受信アンテナ28〜31のうち、受信アンテナ28がX軸方向の電波を受信可能である。
また、受信アンテナ29,30は、これら2つでY軸方向の電波が受信可能となるようにアンテナ配置位置及び配置角度が設定されている。ここで、Y軸方向の電波を受信するアンテナが2つの受信アンテナ29,30から成るのは、アンテナ収容スペースに限度があり、充分なアンテナ感度を有するサイズのアンテナを使用できない状況となっても、単独では必要アンテナ感度が得られないアンテナ29,30を2つ直列接続することによって、電波の受信に必要な充分な感度を確保するためである。即ち、Y軸方向のアンテナにおいては、小スペースであれば収容可能なアンテナ29,30を直列接続し、1つの大サイズのアンテナと同等のアンテナ感度を確保している。
アンテナ感度の低い2つの受信アンテナ29,30で、充分な信号強度を有するY軸方向の電波を受信できるのは以下の理由からである。まず、受信アンテナ29の軸線Laと受信アンテナ30の軸線Lbを結ぶ交点をPxとし、受信アンテナ31の軸心Pと交点Pxと結ぶ線分Lxとする。そして、軸線La及び線分Lxのなす角度θ1と、軸線Lb及び線分Lxのなす角度θ2とが同じとなるように、受信アンテナ29,30を配置する。こうすると、例えばX軸成分の磁界Hxが受信アンテナ29,30にかけられた場合、各受信アンテナ29,30の検出磁界をベクトルで考えると、受信アンテナ29は磁界成分Hxaを検出し、受信アンテナ30は磁界成分Hxbを検出する。
このとき、これら磁界成分Hxaにより誘起される誘導起電力と、磁界成分Hxbにより誘起される誘導起電力とは、大きさが同じで正負が逆の値をとることになり、受信アンテナ29,30の直列回路で発生するX軸成分の誘導起電力の値は「0」となる。この結果、受信アンテナ29,30はX軸成分の磁界Hxに対して感度を持たないことになる。従って、直列接続した受信アンテナ29,30を、角度θ1及び角度θ2が同じ値をとるように傾けて配置すれば、受信アンテナ29,30は受信信号(受信電波)について所定の1軸成分、本例においてはY軸成分を検出するアンテナとなる。
図2、図3及び図5に示すように、受信アンテナ31は、円環状のアンテナボビン31aと、このアンテナボビン31aの外周に巻回されたループアンテナ31bとから成る。受信アンテナ31のループアンテナ31bの軸線Lc(図2参照)は、X−Y−Z軸からなる直交座標系においてZ軸に平行となる向きに設定されている。これにより、基板26に複数ある受信アンテナ28〜31のうち、受信アンテナ31がZ軸方向の電波を受信可能である。なお、受信アンテナ31がアンテナ(環状アンテナ)に相当し、アンテナボビン31aがアンテナ支持部品及びアンテナ部品を構成する。
アンテナボビン31aは、例えば樹脂から成るとともに、例えば半田やネジ等によって基板26の表面26aに固着されている。また、アンテナボビン31aは、基板26とほぼ同一面積となるような大きさ、つまり基板26の周縁に沿うような形状に形成され、基板26に取り付けられた際には、基板26をその外周部26cで保持する取付状態をとる。なお、アンテナボビン31aを基板26にネジで取り付ける場合、対角線上に位置する部位にネジを配置すれば、ガタが生じ難い状態でアンテナボビン31aを基板26に取り付け可能である。
図5及び図6に示すように、アンテナボビン31aは円環状を成していることから、アンテナボビン31aの内周部には、アンテナボビン31aの内周面、基板26の表面26a及び蓋部22の内面に囲まれることによって空間ができた状態となっている。本例においては、この空間が無線通信機構25の各種部品の収容スペース32として使用されている。
基板26の表面26aには、無線通信機構25を統括制御するCPU33、腕時計3で受信したLFデータを復調する受信IC34、無線通信機構25の電源となるボタン電池35の取付先となる一対の電池ターミナル36,37は、略十字形状の−端子側電池ターミナル36と、板形状の+端子側電池ターミナル37とから成る。基板26上にあるこれら部品は、例えばチップマウンタにより基板26に実装されている。なお、ボタン電池35が電池に相当する。
時計3が受信アンテナ28〜31でリクエスト信号Sreqを受信すると、受信IC34は、このリクエスト信号Sreqを復調してCPU33に出力する。CPU33は、受信IC34から復調後のLFデータを入力するとデータ内容を解読し、このリクエスト信号SreqがID信号返信要求の旨を表す信号であれば、CPU33はそのリクエスト信号Sreqに応答する形で、腕時計固有のIDコードを乗せたID信号Sidを生成し、それを送信用パターンアンテナ27aから車両1に向けて返信する。
この収容スペース32には、平断面略三日月形状の電池支持枠38が収容されている。この電池支持枠38は、例えば樹脂から成るとともに、取付状態のボタン電池35を少なくとも一部で支持する部品である。電池支持枠38は、基板26側の面(図5の下面)が開口した状態をとり、その内部にCPU33や受信IC34等の素子系の部品が収容された取付状態をとる。基板26(アンテナ機構27も含む)及び電池支持枠38は、時計本体19と電池支持枠38との間に基板26を挟み込んだ状態で、複数のネジ39により電池支持枠38を時計本体19に取り付けることによって時計本体19に組み付けられている。なお、電池支持枠38がアンテナ部品を構成する。
図7に示すように、収容スペース32には、電池支持枠38の刳り抜かれた平面略円形部分が電池収容部40として形成されている。電池収容部40は、その中心点Oaが基板26の中心点Obからずれた位置となるように形成され、電池支持枠38の刳り抜き部位の内周面とアンテナボビン31aの内周面とでボタン電池35を支持する。電池収容部40に収容されたボタン電池35は、蓋部22を時計本体19に組み付けることにより、アンテナボビン31a、電池支持枠38及び蓋部22によって保持される。
図8及び図9に示すように、+端子側電池ターミナル37は、長細い板状の接点部37aと、その接点部37aの基端部に位置するとともに接点部37aに対して90度折れ曲がった支持部37bとから成る。+端子側電池ターミナル37は、基板26の径方向外側寄りの位置に、例えばチップマウンタにより支持部37bが基板26に半田付けされている。+端子側電池ターミナル37は、基端の支持部37bが取付箇所となっていることから、片持ち梁の取付状態で基板26に取り付けられている。取付状態の+端子側電池ターミナル37は、接点部37aが基板26に対して立設し、支持部37bが基板26の径方向外側向きに延びている。
図5、図8及び図9に示すように、アンテナボビン31aの内周面には、アンテナボビン31aの径方向内側向きに延びた複数の係止片41が形成されている。係止片41には、ネジ39を挿通する挿通孔42が貫設されている。これら係止片41のうち+端子側電池ターミナル37の隣に位置する係止片41は、ネジ39を取り付けるための部位として機能するだけでなく、ボタン電池35を電池ターミナル36,37に取り付ける時に、+端子側電池ターミナル37のたわみ中心として機能する部位である。このたわみ中心機能とは、ボタン電池35を電池ターミナル36,37に取り付ける際、ボタン電池35によって押されて接点部37aが半電池側に曲がった状態(図9の破線で示す状態)となっても、接点部37aの途中に当接することによって、+端子側電池ターミナル37の半田付け面にかかる曲げモーメントF3を軽減する機能のことである。
また、図7に示すように、電池支持枠38の内部にも、+端子側電池ターミナル37のたわみ中心として機能する係止部43が形成されている。即ち、アンテナボビン31aの係止片41と電池支持枠38の係止部43とで、+端子側電池ターミナル37のたわみ中心を構成している。この係止部43は、電池支持枠38を時計本体19に取り付ける際の部位としても機能することから、ネジ39を挿通する挿通孔44が貫設されている。なお、係止片41及び係止部43が保持手段(当接部、取付部)を構成する。
さて、ボタン電池35を電池ターミナル36,37に取り付ける際、ボタン電池35から+端子側電池ターミナル37には、その接触部位において荷重が加わる。即ち、ボタン電池35の取り付けの際には、接点部37aの先端部位45にボタン電池35が接触することから、この先端部位45に、ボタン電池35から反付勢側の向き(図9の矢印F1方向)の荷重が加わる。よって、+端子側電池ターミナル37には、その荷重に応じた方向及び大きさの荷重モーメント(図9の矢印F2のモーメント)が発生した状態となる。
ところで、+端子側電池ターミナル37が片持ち梁の場合、荷重モーメントF2によって+端子側電池ターミナル37の半田付け面にかかる曲げモーメントF3は、この半田付け面と、接点部37aにおいて荷重が加わる箇所のうち最も半田付け面に近い箇所との間の距離L2によって決まる。即ち、+端子側電池ターミナル37に加わる力の概念図を図10に示すと、接点部37aを途中で係止片41及び係止部43に当接させて回転中心を持たせると、この回転中心と半田付け面との間の距離L2によって決まることになる。
ここで、本例のように接点部37aの途中にたわみ中心を持たせた場合、+端子側電池ターミナル37の接点部37aは、ボタン電池35の取り付けに伴い、接点部37aの基端を基点に径方向外側向きに曲がるが、この曲げ過程において先端部位45よりも手前の箇所が係止片41に接触することになる。よって、ボタン電池35の取り付け時において+端子側電池ターミナル37の回転中心(荷重作用点)は、係止片41に接触する箇所となる。
このため、ボタン電池35の取り付け時において接点部37aに働く荷重作用点と、半田付け面との間の距離L2は、係止片41が無い場合に比べて相対的に小さく済むことになり、これによって半田付け面にかかる曲げモーメントF3が小さく済む。更に、+端子側ターミナル37がボタン電池35に押されて曲がった際に、支持される箇所が増えることになり、これも曲げモーメントF3の低減に寄与する。よって、半田付け面にかかる曲げモーメントF3が小さく済めば、+端子側電池ターミナル37は基板26から外れ難くなることから、+端子側電池ターミナル37の取付強度が向上する。また、このように半田付け面に働く曲げモーメントF3が小さくなれば、半田付け面に局所的な応力が生じ難くなり、これも+端子側電池ターミナル37の剥がれ抑制の要因となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)アンテナボビン31aに+端子側電池ターミナル37のたわみ中心機能を持たせたので、ボタン電池35を電池ターミナル36,37に取り付けた際に、+端子側電池ターミナル37に荷重が加わっても、+端子側電池ターミナル37の半田付け面に加わる曲げモーメントF3を小さくすることができる。従って、+端子側電池ターミナル37が片持ち梁で基板26に固定されていても、+端子側電池ターミナル37を基板26から剥がれ難くすることができる。
(2)本例においては、係止片41及び係止部43に+端子側電池ターミナル37のたわみ中心を持たせるという構造が簡単な手法を用いて、電池取付時において+端子側電池ターミナル37に加わる荷重を減衰させることができる。また、+端子側電池ターミナル37の接点部37aにたわみ中心(回転中心)を設ければ、この接点部37aに発生するたわみが単純化され、設計計算が梁の計算のみで済むことから、簡単な計算でたわみを求めることができる。
(3)アンテナボビン31aにたわみ中心機能として係止片41を形成したので、このようなたわみ中心機能を持つアンテナ機構27を、1つのユニット化された部品として取り扱うことができる。
(4)アンテナボビン31aにボタン電池35のホルダ機能を持たせたので、腕時計3の内部にある収容スペースを有効利用することができ、腕時計3に無線通信機構25を組み込んだとしても、腕時計3が大型化することを抑止することができる。
(5)アンテナボビン31aの内周部の空間は比較的大きな領域であるため、この領域を部品収容スペースとして利用すれば、若干大きめの部品であっても、或いは部品点数が多くなっても、無線通信機構25に関わる部品を収容することができる。
(6)アンテナボビン31aの内周部にできる収容スペース32にボタン電池35を収容するに際して、電池支持枠38を用いて位置決めを行う。よって、アンテナボビン31aの内径よりも径の小さいボタン電池35をアンテナボビン31aの内周部に収容したとしても、その電池支持枠38によってボタン電池35が支持されるので、ボタン電池35を位置ずれし難い状態でアンテナボビン31aの内部に収容することができる。
(7)アンテナボビン31aの内周部の収容スペース32に収容されたボタン電池35は、電池支持枠38の刳り抜き部位の内周面とアンテナボビン31aの内周面とにより、側面(外周面)全域が保持される。従って、ボタン電池35が広範囲の面で保持された状態となり、ボタン電池35の位置ずれ防止に効果が高い。
(8)基板26の外周部26cをアンテナボビン31aで保持する取付状態をとるため、基板26の曲げ応力が高くなる。このため、無線通信機構25を腕時計3に組み込んだ際に、腕時計3の小型化を図るために基板26を薄型化しても、基板強度の低下が生じ難くなり、腕時計3の小型化と基板強度の確保とを両立することができる。
なお、本実施形態は上記構成に限定されず、以下の態様に変更してもよい。
・ +端子側電池ターミナル37の保持手段は、たわみ中心として機能する係止片41及び係止部43に限らず、例えば図11に示す挟込部51でもよい。この挟込部51は、アンテナボビン31aの内周面に形成され、中央部付近にスリット51aが形成されている。この挟込部51においては、接点部37aをスリット51aに取り付けることによって接点部37aを挟込部51で両側から挟み込んで支持するとともに、この挟込部51と基板26とにより支持部37bを狭持する。この場合、挟込部51が接点部37aを両側から挟み込んで支持するので、接点部37aが変形を伴って傾くような状況になり難く、+端子側電池ターミナル37の剥がれ防止に効果が高い。また、挟込部51が基板26との間で支持部37bを狭持する取付状態をとるので、+端子側電池ターミナル37に大きな荷重が加わっても、挟込部51が支持部37bを保持して剥がれを規制することから、+端子側電池ターミナル37は基板26から一層剥がれ難くなる。
・ +端子側電池ターミナル37の保持手段は、たわみ中心として機能する係止片41及び係止部43や、+端子側電池ターミナル37の接点部37aを両側から支持する挟込部51に限らず、例えば図12に示す挟持部52でもよい。この挟持部52は、アンテナボビン31aの内周面に形成され、基板26に取り付けられた+端子側電池ターミナル37を基板26との間で狭持する。この場合、+端子側電池ターミナル37に大きな荷重が加わっても、挟持部52が支持部37bを保持して剥がれを規制することになり、高い剥がれ防止効果を満たすことができる。
・ +端子側電池ターミナル37は、接点部37aの片側のみに支持部37bがある形状に限らず、例えば図13に示すように、接点部37aの両側に支持部37bがある形状の+端子側電池ターミナル53でもよい。この場合、接点部37aの両側に半田付け面が存在することになり、半田付けの接着効果が高くなり、剥がれ抑制効果が一層高くなる。
・ 保持手段としてたわみ機能中心を用いる場合、必ずしも係止片41及び係止部43の両方を設ける必要はなく、係止片41のみでもよいし、或いは係止部43のみでもよい。
・ 係止片41、係止部43、挟込部51、挟持部52及び+端子側電池ターミナル53は、自由に組み合わせて適用してもよい。
・ ボタン電池35の収容構造は、アンテナボビン31aにボタン電池35のホルダ機能を持たせることで、アンテナ機構27と一体である構造に限定されない。例えば、図14に示すようにアンテナ機構27とは別に電池ホルダ54を設け、この電池ホルダ54に係止片41を設けて、これをたわみ中心として用いる構造でもよい。
・ アンテナボビン31aと電池支持枠38とは、必ずしも別体であることに限らず、これらを一体部品としてもよい。この場合、無線通信機構25が組み込まれた腕時計3を組み立てる際に、その組立行程を減らすことができ、組立作業の簡素化を図ることができる。
・ 電池収容部40に、ボタン電池35を仮止めする仮止め機構を設けてもよい。この仮止め機構の例としては、例えばボタン電池35を収容した際においてボタン電池35が接触するアンテナボビン31aや電池支持枠38の内周面に1つ以上の突部を設け、この突部にボタン電池35を仮止めする例が挙げられる。この場合、腕時計3を組み立てる際に、電池収容部40に収容したボタン電池35が電池収容部40から外に落下するなどの煩わしさが生じ難い。
・ 無線通信機構25を組み込んだ腕時計3は、リクエスト信号Sreqを受けると自動でIDコードを返信するハンズフリーキーであることに限らず、例えばワイヤレスキーでもよい。この場合、例えば図1に示すように、腕時計3の側部にロックボタン55及びアンロックボタン56を設ける。そして、ロックボタン55が押された際には、腕時計3のIDコードと機能コード(ドアロック要求)とが乗せられたドアロック要求信号が腕時計3から車両1に発信され、このドアロック要求信号を車両1が受信するとドアロックが解除される。一方、アンロックボタン56が押された際には、腕時計3のIDコードと機能コード(ドアアンロック要求)とが乗せられたドアアンロック要求信号が腕時計3から車両1に発信され、このドアアンロック要求信号を車両1が受信するとドアロックが施錠される。
・ 無線通信機構25は、受信アンテナ28〜31から成る3軸対応のものに限定されず、例えば受信アンテナ31(ループアンテナ31b)のみから成る1軸アンテナでもよいし、或いは受信アンテナ28(バーアンテナ28b)と受信アンテナ31(ループアンテナ31b)とから成る2軸アンテナでもよい。
・ 無線通信機構25で用いる電池は、必ずしもボタン電池35である必要はなく、例えばマンガン乾電池、アルカリ乾電池、ニッケル系一次電池、リチウム電池等の電池を用いてもよい。
・ 基板26やボタン電池35は、必ずしも時計機構24と無線通信機構25との各々で分かれている必要はなく、時計機構24及び無線通信機構25で共用してもよい。
・ 車両1と腕時計3との間の通信形態は、電波を無線でやり取りする無線通信方式に限らず、例えば人体を通信媒体とした生体通信などの他の通信形態を採用してもよい。
・ アンテナによってできる収容スペース32は、環状のアンテナボビン31a(ループアンテナ31b)によってできる空間であることに限定されない。例えば、受信アンテナ28や受信アンテナ29,30によってできる空間を収容スペース32として用いてもよい。
・ 時計は必ずしも腕時計3に限らず、時刻を指し示すものであれば、その機能及び形状等は特に限定されない。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項1〜7のいずれかにおいて、前記無線通信機構のアンテナよってできる収容スペースに、前記時計機構及び前記無線通信機構の少なくとも一方の電源となる電池を収容した。この場合、アンテナ部品と電池部品との各々において個別に収容スペースを用意する必要がなくなり時計サイズの大型化が抑制可能である。
(2)前記技術的思想(1)において、前記アンテナによってできる前記収容スペースには、当該収容スペースに収容された前記電池を保持する電池支持部品が設けられている。この場合、アンテナによってできる収容スペースに収容された電池を電池支持部品で保持するようにすれば、その電池を位置決め状態から位置ずれし難くすることが可能となる。
(3)前記技術的思想(2)において、前記電池は、少なくともその側面全域が前記電池支持部品によって保持されている。この場合、少なくとも電池の側面全域が電池支持部品によって保持されるようにすれば、広範囲の面で電池が電池支持部品で保持された状態となり、電池の位置ずれ防止に効果が高い。
(4)前記技術的思想(1)〜(3)において、前記無線通信機構の基板の外周部を、前記アンテナを支持するアンテナ支持部品で保持した。この場合、基板の外周部がアンテナ支持部品で支持された状態となるため、基板が曲げ等に対して耐久性が増すことになり、基板の強度が高くなる。よって、例えば基板を薄くしても充分な基板強度が確保されることから、基板薄型化により時計サイズの小型化を図っても、大幅な基板強度低下は生じない。
(5)前記技術的思想(2)〜(4)において、前記アンテナ支持部品と前記電池支持部品とが一体部品として形成されている。この場合、アンテナ支持部品と電池支持部品とが一体となっているので、無線通信機能付き時計を組み立てる際に、部品の組立行程数を減らすことが可能となり、組立作業の簡素化を図ることが可能となる。
(6)請求項1〜7及び前記技術的思想(1)〜(5)のいずれかにおいて、前記無線通信機構は、前記通信対象から識別コード返信要求を無線で受けた際、それに応答して前記識別信号を前記通信対象に返信する。この場合、通信対象が発信した識別コード返信要求を時計が受けると、時計はそれに応答して自身の識別コードを返信する動作をとるので、時計から識別コードを自動で通信対象に発信することができる。
一実施形態におけるハンズフリーシステムの構成を示すブロック図。 図4におけるII−II線断面図。 アンテナボビンを取り付けた基板を斜め下方から見た斜視図。 受信アンテナが取り付けられた基板の裏面図。 無線通信機構が組み込まれた腕時計の分解斜視図。 電池支持枠を取り付けていない時のアンテナボビンを含んだ基板の平面図。 無線通信機構が組み込まれた腕時計の蓋部を外した上面図。 電池ターミナル付近を拡大して示す斜視図。 電池ターミナル付近を拡大して示す平面図。 +端子側電池ターミナルに加わる力の概念図。 別例における電池ターミナル付近を拡大して示す平面図。 他の別例における電池ターミナル付近を拡大して示す平面図。 他の別例における電池ターミナル付近を拡大して示す平面図。 他の別例における無線通信機構の構成を示す斜視図。 従来における電池ターミナル付近を拡大して示す斜視図。 同じく従来における+端子側電池ターミナルの平面図。 +端子側電池ターミナルに加わる力の概念図。
符号の説明
1…通信対象としての車両、3…時計としての腕時計、24…時計機構、25…無線通信機構、26…取付箇所としての基板、26a…取付面としての表面、26c…外周部、31…アンテナ(環状アンテナ)としての受信アンテナ、31a…アンテナ支持部品及びアンテナ部品を構成するアンテナボビン、32…収容スペース、35…電池としてのボタン電池、36,37,53…電池接点端子としての電池ターミナル、37a…接点部、37b…支持部、38…アンテナ部品を構成する電池支持枠、41…保持手段、当接部及び取付部を構成する係止片、43…保持手段、当接部及び取付部を構成する係止部、51…挟込部、52…挟持部、Sid…識別信号としてのID信号。

Claims (7)

  1. 時刻を表示する時計機構と、自身が持つ識別コードを乗せた識別信号を無線で通信対象に発信する無線通信機構とを備えた無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造において、
    前記時計機構及び前記無線通信機構の少なくとも一方の電源となる電池の接点端子であり、片持ち梁の取付状態で取付箇所に固定された電池接点端子と、
    前記電池接点端子をその取付状態で保持する保持手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造。
  2. 前記無線通信機構のアンテナは、環状のアンテナ支持部品に巻回された環状アンテナであり、
    前記電池は、前記アンテナ支持部品の内周部にできる空間を収容スペースとして、前記アンテナ支持部品の内周部の前記空間に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造。
  3. 前記保持手段は、前記電池を前記電池接点端子に取り付けた際に、前記電池接点端子に当接することで当該電池接点端子にたわみ中心を持たせる当接部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造。
  4. 前記当接部は、前記無線通信機構のアンテナ部品に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造。
  5. 前記当接部は、前記無線通信機構のアンテナ部品を取付箇所に取り付ける際の取付部を兼用していることを特徴とする請求項3又は4に記載の無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造。
  6. 片持ち梁の前記電池接点端子は、前記取付箇所の取付面に対して立設した接点部と、その接点部の基端に位置するとともに前記取付箇所への取付部位となる支持部とから成り、
    前記保持手段は、前記接点部を両側から挟み込んだ状態で支持する挟込部であることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造。
  7. 片持ち梁の前記電池接点端子は、前記取付箇所の取付面に対して立設した接点部と、その接点部の基端に位置するとともに前記取付箇所への取付部位となる支持部とから成り、
    前記保持手段は、前記支持部を前記取付箇所の前記取付面との間で挟持する挟持部であることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造。
JP2006005038A 2006-01-12 2006-01-12 無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造 Pending JP2007187520A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006005038A JP2007187520A (ja) 2006-01-12 2006-01-12 無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006005038A JP2007187520A (ja) 2006-01-12 2006-01-12 無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007187520A true JP2007187520A (ja) 2007-07-26

Family

ID=38342791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006005038A Pending JP2007187520A (ja) 2006-01-12 2006-01-12 無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007187520A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54176375U (ja) * 1978-06-01 1979-12-13
JPS5879963U (ja) * 1981-11-26 1983-05-30 セイコーエプソン株式会社 電子腕時計の電池リ−ド部材
JPH07280967A (ja) * 1994-04-04 1995-10-27 Casio Comput Co Ltd アンテナ付き電子機器
JP2003050983A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Seiko Epson Corp 非接触データ通信機能を備えた装着型電子機器及び非接触データ通信システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54176375U (ja) * 1978-06-01 1979-12-13
JPS5879963U (ja) * 1981-11-26 1983-05-30 セイコーエプソン株式会社 電子腕時計の電池リ−ド部材
JPH07280967A (ja) * 1994-04-04 1995-10-27 Casio Comput Co Ltd アンテナ付き電子機器
JP2003050983A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Seiko Epson Corp 非接触データ通信機能を備えた装着型電子機器及び非接触データ通信システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4705317B2 (ja) スイッチ装置、セキュリティシステム
JP2007187519A (ja) 無線通信機能付き時計の電池収容構造
JP2004088139A (ja) チップ多軸アンテナ及びチップ三軸アンテナ
JP4695527B2 (ja) 電子キーの強度補強構造
US9563996B2 (en) Radio key for a vehicle
JP5110126B2 (ja) 携帯型送信機
JP2012112222A (ja) アンテナユニット及びこれを備えたドアハンドル装置
JP2008196194A (ja) 電子キーシステムの携帯機
JP4847393B2 (ja) 無線通信機のアンテナ構造
WO2018074007A1 (ja) 車両用情報端末
JP5152010B2 (ja) 電子キーシステム及び車両制御用携帯機
JP2012046985A (ja) 電子キー
JPH07317394A (ja) 発信素子を備えたカードキー
JP5179630B2 (ja) 車両用携帯機
JP2007187520A (ja) 無線通信機能付き時計の電池接点端子保持構造
JP5625159B2 (ja) 電子機器を車室内に固定するための支持構造及びそれを用いた電子機器
JP2009194796A (ja) 携帯機
JP4917324B2 (ja) 電池接点端子の保持構造及び電子キーの電池接点端子保持構造
JP4829769B2 (ja) 車両用携帯機
JP4680723B2 (ja) 通信端末
JP4886059B2 (ja) スイッチ装置、セキュリティシステム
JP5043789B2 (ja) スイッチ装置
CN212064075U (zh) 一种手机支架与手机组件
JP2006233573A (ja) 電子キー
JP4486016B2 (ja) 通信端末

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110419

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110816