JP2007186267A - 繊維巻取り用スリーブ - Google Patents

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Kazuya Honda
和也 本田
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Abstract

【課題】従来よりも折れ癖が付き難い繊維巻取り用スリーブを提供すること。
【解決手段】内周面3の軸芯方向(スリーブの中心軸方向)に対して角度を有する複数の突条4を有するものである。前記突条4は内周面3の軸芯方向に対して直角方向に形成されている。前記内周面3の複数の突条4をハス歯モールドMで製造している。内周面には複数の山の部分(厚みを1.5〜5.0mmに設定した)と谷の部分(厚みを0.5〜1.0mmに設定した)とを有する。
【選択図】図2

Description

この発明は、ガラス繊維などの巻取り用のスリーブに関するものである。
従来より、ガラス繊維を巻き取る樹脂製の巻き取り用チューブが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前記ガラス繊維は、溶融ガラスを白金製ブッシングの底部に設けられた多数のノズルから引き出すことによって成形され、各ガラス繊維(ガラスフィラメント)の表面には、集束剤が塗布された後、数百〜数千本束ねられて一本のストランドとされてからチューブに巻き取られる。
そして、巻き取りチューブ上に巻き取ったガラス繊維を内側から解舒する場合には、チューブを軸芯方向且つ内径方向に変形させて抜き取る必要があるが、樹脂製の巻き取りチューブは弾性が大きいため、軸芯方向且つ内径方向に容易に変形せず、しかもガラス繊維の巻回体に水分が多く含まれていると、チューブにガラス繊維が付着しやすくなる。そのため、チューブをガラス繊維の巻回体から抜き取るのが非常に困難となり、無理矢理抜き取ると、ガラス繊維を破損することがある。よって図6及び図7に示すように、この樹脂製の巻き取りチューブ11は、外表面に、軸芯に対して傾きを有する溝12が形成されており、外力を加えた際に、軸芯方向且つ内径方向に容易に変形し、しかも溝12によりガラス繊維との接触面積が少ないため、チューブ11にガラス繊維が付着せず、ガラス繊維の巻回体から容易に抜き取ることができる。即ち、巻き取りチューブ11の外表面に溝12があると、溝12の最深部でのチューブ肉厚が薄くなるため、外力を加えた際、内径方向に容易に変形する、というものである。
しかし、前記チューブにガラス繊維を巻き取った後、これを軸芯方向にラインができるように内側に折り曲げて変形させて抜き取ることとなるが、このときの軸芯方向のラインが折れ癖となり、この折れ癖がチューブの破壊を早めるという問題があった。
特開2001―122636号公報
そこでこの発明は、従来よりも折れ癖が付き難い繊維巻取り用スリーブを提供しようとするものである。
前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
(1)この発明の繊維巻取り用スリーブは、内周面の軸芯方向に対して角度を有する複数の突条を有することを特徴とする。
この繊維巻取り用スリーブは前記のような構成であり、突条の連なり方向を内周面の軸芯方向(スリーブの中心軸方向)ではなく前記軸芯方向に対して角度を有する方向にできることとなり、このように突条の連なり方向が軸芯方向に対して角度を有する方向になると折り曲げライン〔突条部(歯)と平坦部(歯溝)とが交互に形成される軸芯方向、且つ内周(スリーブが内側に凹む)方向〕には必ず突条(歯)と交差する部分があるので折り曲げ部に復元力が働き、折り曲げに対する抗力が発生することとなる。
(2) 前記突条は内周面の軸芯方向に対して直角方向(周長方向)に形成されたこととしてもよい。このように構成すると、折り曲げに対する抗力が最大になるという利点がある。
(3) 前記内周面の複数の突条をハス歯モールドで製造したこととしてもよい。
スリーブを平モールドで製造すると折り曲げ方向がスリーブの周長方向に対して垂直な軸芯方向となり易く、折り曲げ時の応力が軸芯方向のラインに集中して折れ癖が付き易い。一方、ハス歯モールドにて製造するとスリーブの内側(内周面)に斜めの突条(歯)が形成され、突条の連なり方向を内周面の軸芯方向(スリーブの中心軸方向)ではなく前記軸芯方向に対して角度を有する斜め方向に形成できることとなり、このように突条の連なり方向が斜め方向になると折り曲げラインには必ず突条(歯)と交差する部分があるので折り曲げ部に復元力が働き、折り曲げに対する抗力が発生することとなる。
この発明は上述のような構成であり、次の効果を有する。
折り曲げに対する抗力が発生することとなるので、従来よりも折れ癖が付き難い繊維巻取り用スリーブを提供することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1に示すように、この実施形態の繊維巻取り用スリーブ1(紡糸用スリーブ)は、ガラス繊維2(他の繊維でもよい)を紡糸する際の巻き取り部分に使用するようにしている。このスリーブの外周の直径は305mmに、幅は300mmに設定している。
図2及び図3に示すように、この繊維巻取り用スリーブ1は、内周面3の軸芯方向(スリーブの中心軸方向)に対して角度を有する複数の突条4を有する。すなわち、内周面には複数の山の部分(厚みを1.5〜5.0mmに設定した)と谷の部分(厚みを0.5〜1.0mmに設定した)とを有する。前記内周面3の軸芯方向に対する突条4の角度は1〜10度の範囲が折り曲げ易く且つ折れ癖が付き難い点から好ましく、この実施形態では3度に設定した。
この繊維巻取り用スリーブ1は、前記内周面3の複数の突条4を、図8に示す如きハス歯モールドMを用い次のようにして製造した(図3参照)。
(1)縫合して筒状にした帆布ジャケット5をハス歯モールドMに被せた。
(2)前記帆布ジャケット5の上に芯線6を周長方向に螺旋状に巻回した。
(3)その上に未加硫ゴムシート7を巻回した。
(4)その上から筒状の帆布ジャケット8を被せた。なお、この帆布ジャケット8は必ずしもなくてもよい。
(5)前記のように構成した構造体をバックゴムスリーブ(図示せず)に挿入して加硫釜(図示せず)で加硫した。
(6)その後、加硫釜及びバッグゴムスリーブより取り出し、成形された繊維巻取りスリーブをハス歯モールドMより脱型した。
(7)そして、前記繊維巻取り用スリーブを幅裁ち機で所定の幅に裁断した。
ところで、スリーブを平モールドで製造すると折り曲げ方向がスリーブ周長方向に対して垂直な軸芯方向となり、折り曲げ時の応力が軸芯方向のラインに集中して折れ癖が付き易いが、ハス歯モードMにて製造するとスリーブの内側(内周面)に斜めの突条(歯)が形成され、折り曲げに対する抗力が発生して折れ癖が付き難くなる。
次に、この実施形態の繊維巻取り用スリーブの使用状態を説明する。
この繊維巻取り用スリーブ1は、突条4の連なり方向を内周面3の軸芯方向(スリーブの中心軸方向)ではなく前記軸芯方向に対して角度を有する斜め方向にできることとなり、このように突条4の連なり方向が斜め方向になると折り曲げライン〔突条4部(歯)と平坦部(歯溝)とが交互に形成される軸芯方向、且つ内周方向(スリーブが内側に凹む方向)〕には必ず突条4(歯)と交差する部分があるので折り曲げ部に復元力が働き、折り曲げに対する抗力が発生することとなり、従来よりも折れ癖が付き難いという利点がある。
(実施形態2)
実施形態2の繊維巻取り用スリーブは、主に突条の角度の点で前記実施形態1と異なる。
図1に示すように、この実施形態の繊維巻取り用スリーブ1(紡糸用スリーブ)は、ガラス繊維2(他の繊維でもよい)を紡糸する際の巻き取り部分に使用するようにしている。このスリーブの外周の直径は310mmに、幅は100mmに設定している。
図4及び図5に示すように、この繊維巻取り用スリーブ1は、内周面3の軸芯方向(スリーブの中心軸方向)に対して角度を有する複数の突条4を有する。すなわち、内周面には複数の山の部分(厚みを1.5〜5.0mmに設定した)と谷の部分(厚みを0.5〜1.0mmに設定した)とを有する。この実施形態では前記突条4は内周面の軸芯方向に対して直角方向(周長方向)に形成されたこととしている。
この繊維巻取り用スリーブ1は、前記内周面3の複数の突条4を次のようにして製造した(図5参照)。
(1)内型(図示せず)の外周面に装着した可撓性ジャケット(図示せず)に、縫合した帆布ジャケット5を被せた。前記可撓性ジャケットは、内部にエアーを送入すると半径方向に膨張するものである。
(2)前記帆布ジャケット5の上に、未加硫接着ゴムシートを巻回した。
(3)前記未加硫接着ゴムシートの上に、芯線6を周長方向に螺旋状に巻回した。
(4)前記芯線6の上に未加硫ゴムシート7を巻回した。
(5)前記未加硫ゴムシート7の上から、筒状の帆布ジャケット8を被せた。なお、この帆布ジャケット8は必ずしもなくてもよい。
(6)前記内型を、内周面に周方向にV字溝が刻設された外型(図示せず)に挿入した。
(7)上記可撓性ジャケットの内部にエアーを送入し、可撓性ジャケットを半径方向に均一に膨張させ、上記未加硫スリーブを外型に密着せしめて加硫した。
(8)前記可撓性ジャケットの内部のエアーを抜き、外型から内型を抜き出した。
(9)外型内面に貼り付く成形した繊維巻取り用スリーブを内側に折り曲げて脱型した。
(10)前記繊維巻取り用スリーブを幅裁ち機で所定の幅に裁断した。
(11)前記繊維巻取り用スリーブの表裏をひっくり返した。
次に、この実施形態の繊維巻取り用スリーブの使用状態を説明する。
この繊維巻取り用スリーブ1は前記のような構成であり、突条4の連なり方向を内周面3の軸芯方向(スリーブの中心軸方向)ではなく前記軸芯方向に対して角度を有する直角方向にできることとなり、このように突条4の連なり方向が軸芯方向に対して角度を有する直角方向になると折り曲げライン〔突条部(歯)と平坦部(歯溝)とが交互に形成される軸芯方向、且つ内周方向(スリーブが内側に凹む方向)〕には必ず突条4(歯)と交差する部分があるので折り曲げ部に復元力が働き、折り曲げに対する抗力が発生することとなり、従来よりも折れ癖が付き難いという利点がある。
また、前記突条4は内周面3の軸芯方向に対して直角方向(周長方向)に形成されたこととしており、折り曲げに対する復元力が最大になるという利点がある。
従来よりも折れ癖が付き難いことによって、種々の繊維巻取り用スリーブの用途に適用することができる。
繊維巻取り用スリーブの使用状態を説明する斜視図。 この発明の繊維巻取り用スリーブの実施形態1を説明する要部斜視図。 図2の繊維巻取り用スリーブの断面図。 この発明の繊維巻取り用スリーブの実施形態2を説明する要部斜視図。 図4の繊維巻取り用スリーブの断面図。 従来の巻き取り用チューブを説明する斜視図。 図6の巻き取り用チューブの溝の拡大図。 巻き取り用チューブの溝の拡大図。
符号の説明
M ハス歯モールド
3 内周面
4 突条

Claims (3)

  1. 内周面(3)の軸芯方向に対して角度を有する複数の突条(4)を有することを特徴とする繊維巻取り用スリーブ。
  2. 前記突条(4)は内周面(3)の軸芯方向に対して直角方向に形成された請求項1記載の繊維巻取り用スリーブ。
  3. 前記内周面(3)の複数の突条(4)をハス歯モールド(M)で製造した請求項1記載の繊維巻取り用スリーブの製造方法。


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